JPH0598886A - 坑内の自動採炭方法および自動採炭設備 - Google Patents

坑内の自動採炭方法および自動採炭設備

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JPH0598886A
JPH0598886A JP28184391A JP28184391A JPH0598886A JP H0598886 A JPH0598886 A JP H0598886A JP 28184391 A JP28184391 A JP 28184391A JP 28184391 A JP28184391 A JP 28184391A JP H0598886 A JPH0598886 A JP H0598886A
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幸次 佐藤
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Ryuji Yamada
隆二 山田
Mamoru Serino
守 芹野
Masato Tanaka
正人 田中
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Mitsui Miike Machinery Co Ltd
Mitsui Miike Engineering Corp
Zaidan Hojin Sekitan Gijutsu Kenkyusho
Taiheiyo Coal Mining Co Ltd
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Mitsui Miike Machinery Co Ltd
Mitsui Miike Engineering Corp
Zaidan Hojin Sekitan Gijutsu Kenkyusho
Taiheiyo Coal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切羽を所定の形状に保ちながら自動採炭を行
なう。 【構成】 坑内または地上に、切羽1の形状を監視して
制御信号を送るための総合監視盤42と自走支保制御盤
43とを設け、各自走支保6に、シフタのストローク量
を検知してその検知信号を発信するストロークセンサ
と、前記総合監視盤42からの制御信号および各ストロ
ークセンサからの検知信号を受けて自走支保6のシフタ
のストローク量を調整して切羽1を直線化する制御ユニ
ットとを設け、前記総合監視盤42によりストロークセ
ンサのストローク量の値を収集すると共に、その累積値
から切羽1の形状を検出し、与えられた切羽基準指令に
基づいて自動的に切羽1の形状を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭坑の坑内で採炭用カ
ッタと切羽コンベヤと自走支保とを組合わせて自動的に
採炭を行なう坑内の自動採炭方法および自動採炭設備に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、坑内で採炭を行なう場合は、図1
8および図19に示すように、多数の自走支保6を左右
方向に直列に整列させて自走支保列を構成し、その自走
支保列の前部に配置された切羽コンベヤ7に沿って移動
する採炭用カッタ5により炭層2を掘削している。切羽
1に対向して配置された自走支保6の列を直線状にした
状態で、カッタ5による掘削を行なえば、切羽面が直線
状になる。従って、切羽面を直線状にするためには、ま
ず自走支保6を直線状に整列させる必要がある。
【0003】切羽面の直線性を実現するために、従来行
なわれた一般的な方法としては、(1)メインゲート
(主坑道)3とテールゲート(尾部坑道)4との間の切
羽全体の形状を確認し、遅れている自走支保および進ん
でいる自走支保を把握して、切羽面全体が直線状になる
ように補正しながら、各自走支保6を移設していく方法
が知られている。
【0004】(2)メインゲート3とテールゲート4と
の間の各自走支保6の間に紐14を張設し、この紐14
を基準線として各自走支保6の進み量および遅れ量を確
認し、前記紐14が直線になるように各自走支保6を移
設することによって、切羽面を直線化する方法も知られ
ている。
【0005】従来、採炭用カッタ5により採炭を行なう
場合は、先行カッタドラム50Aおよび後方カッタドラ
ム50Bに専任のオペレータが1名ずつ配置されていた
が、最近では、1人のオペレータが無線操縦装置によっ
て先行カッタドラム50Aを監視しながら操作して、後
方カッタドラム50Bを自動的に追従させることが行な
われている。すなわち採炭用カッタ5のワンマン・コン
トロールが行なわれている。
【0006】また自走支保6の自動移設も進展してお
り、隣りの自走支保のみならず、数枠はなれた位置の自
走支保を遠隔操作したり、多数の自走支保を任意のグル
ープに区分けして、シーケンシャルな制御であるバッチ
コントロールを行なうことも知られており、さらに採炭
用カッタと自走支保とを一つのシステムにまとめて、カ
ッタの切羽位置情報を自走支保制御盤43に送り、自走
支保をカッタの走行に応じて自動的に追従させるカッタ
・自走支保連動制御方式も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の方式の場合
は、オペレータの経験に依存する割合が高く、近年のよ
うに、熟練者が不足したり、カッタによる採炭速度が速
くなると、効率的な運転に支障をきたすことになる。
【0008】天盤を効率的に支持し、切羽を効率的に運
営していくためには、多数の自走支保を直線状に並ぶよ
うに操作,管理することが最も重要である。しかし、前
記従来のカッタ・自走支保連動制御において、当初、切
羽を一直線になるようにセットしておいても、カッタが
切羽の全長にわたって数往復掘削作業を行なっていくう
ちに、切羽の下盤の起伏等の影響を受けて、切羽は次第
に曲がってしまう。切羽の直線性を得るためには、まず
自走支保のオペレータは目視にて切羽の直線度を判断
し、最も進んでいる自走支保の進行を抑えて、逆に最も
遅れている自走支保の進行量を大きくして、切羽の直線
性が得られるように修正操作を行なう必要がある。そし
て一回の修正でも切羽の直線性が得られない場合には、
数サイクル反復して修正作業を継続する必要がある。こ
のように従来の方式では、カッタ5と自走支保6の移動
を自動化し、さらにこれらのシステムを互いに結びつけ
ても、切羽の直線性が自動的に修正されなければ、本来
の切羽の総合自動化とはいえない。したがって、切羽の
基準線を把握して、各自走支保の前進移設量を調整し
て、切羽が自動的に直線になるように修正制御する必要
がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を有
利に解決するために、自走支保6の列の前部に配置され
た切羽コンベヤ7に乗って移動する採炭用カッタ5によ
り炭層2を掘削する坑内の採炭方法において、坑内また
は地上に、切羽1の形状を監視して制御信号を送るため
の総合監視盤42と自走支保制御盤43とを設け、各自
走支保6に、シフタ21のストローク量を検知してその
検知信号を発信するストロークセンサ32と、前記総合
監視盤42からの制御信号および各ストロークセンサ3
2からの検知信号を受けて自走支保6のシフタ21のス
トローク量を調整して切羽1を直線化する制御ユニット
30とを設け、前記総合監視盤42によりストロークセ
ンサ32のストローク量の値を収集すると共に、その累
積値から切羽1の形状を検出し、与えられた切羽基準指
令に基づいて自動的に切羽1の形状を修正する。また自
走支保6の列の前部に配置された切羽コンベヤ7に沿っ
て移動する採炭用カッタ5により炭層2を切削する坑内
の採炭設備において、採炭用カッタ5に、そのカッタ5
の移動軌跡を検知する方位信号を発信する方位検出器6
1と位置信号を発信するカッタ位置検出器58とを設
け、切羽1の端部から切羽長手方向に直角な方向に延長
するメインゲート3に、前記方位検出器61からの方位
信号とカッタ位置検出器58からの信号を記憶集積し
て、切羽コンベヤ7と切羽1と自走支保6の列との直線
度を検知し、切羽コンベヤ7および切羽1の直線化に必
要な制御信号を発信するカッタ監視盤44を設け、前記
メインゲート3に、切羽1の状態を監視して制御信号を
送るための総合監視盤42と自走支保制御盤43とを設
け、各自走支保6に、シフタ21のストローク量を検知
してその検知信号を発信するストロークセンサ32と、
前記総合監視盤42からの制御信号および各ストローク
センサ32からの検知信号を受けて自走支保6のシフタ
21のストローク量を調整して切羽1を直線化する制御
ユニット30とを設けることによっても、前記課題を解
決することができる。
【0010】
【実施例】図1ないし図7は本発明の第1実施例を示す
ものであって、図1は切羽の全体機器配置図を示し、図
2は本発明をブロック図で示し、図3ないし図5は本発
明を適用した自走支保6と採炭用カッタ5との関係を示
し、図6は本発明において使用するストロークセンサ付
きのシフタ21を示している。図2および図3に示すよ
うに、各自走支保6は制御ユニット30,接続箱31,
電磁弁ユニット34,圧力センサ33,シフタ用ストロ
ークセンサ32を装備しており、制御ユニット30の入
力要素はシフタ用ストロークセンサ32と圧力センサ3
3であり、出力要素は電磁弁ユニット34である。また
各々の制御ユニット30は1本の多芯ケーブル37によ
り接続され、最終的にはメインゲート(主坑道)に設置
された自走支保制御盤43に接続されている。なお図1
において、10はクラッシャ9の下部を通ってメインゲ
ート3内を延長するベルトコンベヤ、35はカッタ用動
力制御盤、45は動力変圧器である。
【0011】図2に示すように、坑外監視装置46が信
号伝送ケーブル41を介して総合監視盤42に接続さ
れ、動力変圧器45は動力ケーブル40を介して総合監
視盤42およびカッタ用動力制御盤35に接続され、各
自走支保6の制御ユニット30と自走支保制御盤43と
は制御ケーブル38を介して接続され、かつ各自走支保
6の制御ユニット30と総合監視盤42とは制御電源ケ
ーブル39を介して接続され、前記制御ケーブル38と
制御電源ケーブル39とにより多芯ケーブル37が構成
されている。自走支保制御盤43に接続されたカッタ監
視盤44とカッタ5とは制御ケーブル8により接続さ
れ、前記カッタ用動力制御盤35とカッタ5とはメイン
ケーブル11により接続され、かつ前記制御ケーブル8
とメインケーブル11とによりカッタ用ケーブル36が
構成され、前記カッタ用動力制御盤35は自走支保制御
盤43に接続されている。
【0012】図3ないし図5に示すように、下盤13に
載置された架台20と天盤12を支持する主カッペ16
とは、複数の液圧式前部伸縮支柱17および複数の液圧
式後部伸縮支柱18により連結され、主カッペ16の前
部に油圧ジャッキ23により駆動される前部カッペ15
が取付けられ、かつ切羽コンベヤ7に可動支持台24の
前端部がピン結合され、左右の架台20を連結している
連結部材25と前記可動支持台24の後部とはシフタ2
1を介して連結され、主カッペ16の後部に取付けたア
ーチフレーム19の下部と架台20の後部とがリンク2
6を介して連結されて、自走支保6が構成されている。
前記シフタ21にストロークセンサ32が取付けられ、
かつ自走支保6に、メインバルブ22と制御ユニット3
0と接続箱31と圧力センサ33と電磁弁ユニット34
とが設けられ、採炭用カッタ5は切羽コンベヤ7に載置
されている。
【0013】図7は採炭用カッタ5を示すものであっ
て、電動機ユニット54の両側に、ホーレッジユニット
53とレンジングアーム51を有するカッタヘッドユニ
ット52とが順次連結され、各レンジングアーム51の
先端部に駆動装置により回転されるカッタドラム50が
取付けられ、前記電動機ユニット54に、カッタコント
ロールユニット59と、光ジャイロ装置からなる方位検
出器61とが取付けられ、一方のホーレッジユニット5
3にロータリエンコーダからなるカッタ位置検出器58
が取付けられ、各ホーレッジユニット53に、切羽コン
ベヤ7に固定されたラック歯に噛み合うドライブスプロ
ケット55と、切羽コンベヤ7に固定されたガイドレー
ル57に嵌合するガイド部材56が取付けられている。
【0014】図6はストロークセンサ32を備えている
シフタ21の一例を示すものであって、シフタ21にお
けるロッド62の中空孔63にボールネジ用ボルト64
を収納し、そのボルト64に螺合したボールネジ用ナッ
ト65をロッド62に固定し、シリンダ66に取付けた
ロータリエンコーダ67に前記ボルト64の端部を連結
し、かつそのボルト64の軸部を軸受68により支承
し、前記ロッド62に固定したナット65と、そのナッ
ト65に螺合したボルト64と、そのボルト64を連結
したロータリエンコーダ67とにより、シフタ21のス
トロークセンサ32を構成している。シリンダ66の一
端部の液体出入口69またはシリンダ66の他端部の液
体出入口70から液体を圧入すると、ピストン71とロ
ッド62とナット65とが移動するので、そのナット6
5の移動によりボルト64が回転されると共に、そのボ
ルト64によりロータリエンコーダ67の回転体が回転
されるので、そのロータリエンコーダ67によって、シ
フタ21のストロークを検出することができる。
【0015】自走支保制御盤43はマイクロコンピュー
タおよび信号伝送装置を備え、各制御ユニット30もマ
イクロコンピュータおよび信号伝送装置を備え、自走支
保制御盤43がマスターとなって、任意の制御ユニット
30と信号の交換ができる。すなわち自走支保制御盤4
3は各自走支保6の状態をシフタ用ストロークセンサ3
2および圧力センサ33によって把握するとともに、任
意の自走支保6に対して制御指令を送り、電磁弁ユニッ
ト34を選択して、自走支保6の移設,立柱および切羽
コンベヤ7の押圧前進の3つの制御項目のうち任意の操
作、制御を行なうことができる。
【0016】自走支保6を電磁弁にて移設する操作モー
ドとしては、下記の方法がある。例えば図3において、
これから動かそうとする自走支保をNo. 6とすると、 (A)自走支保No. 6の一側部にある自走支保No. 5の
制御ユニット30または他側部にある自走支保No. 7の
制御ユニット30によって、自走支保No. 6を移設する
モード。 (B)移設すべき自走支保No. 6を任意の自走支保の制
御ユニット30によって、移設するモード。自走支保
は、基本的には、逐次1枠ずつ移設されるので、切羽の
中で、どの自走支保が移設されるべきであるかは必然的
に決められており、自走支保制御盤43は常時、次に移
設すべき自走支保はどれであるか(この場合はNo. 6の
自走支保である)を、認識、監視している。従って、任
意の自走支保から操作、制御信号が自走支保制御盤43
に伝送されると、次に移設すべき自走支保No. 6に指令
信号が伝送され、遠隔操作が行なわれる。 (C)カッタ・自走支保連動制御モード。図2および図
7に示すように、カッタ5には、切羽におけるカッタの
位置を検出するロータリエンコーダからなる位置検出器
58が搭載されているので、この位置検出器58の信号
がカッタ5の制御ユニット59からゲートのカッタ監視
盤44を中継して、自走支保制御盤43に伝送される
と、自走支保制御盤43は、このカッタ5の位置情報と
次に移設すべき自走支保の情報から、自動的に自走支保
を移設することができる。即ち、カッタと自走支保との
位置関係は常に一定の間隔に保たれ、カッタの走行に連
動して、自走支保が自動的に追随していく。この場合、
自走支保のオペレータは不要となる。
【0017】また、総合監視盤42はCRT(陰極線
管)画面等を装備しており、自走支保制御盤43からの
情報を視覚的な画像に変換して表示することができる。
従って、各自走支保のシフタ用ストロークセンサ32か
らの信号の累積値の一例をゲート監視盤の画面上に表示
すると、図13のようになり、切羽の形状は図8〜図1
2に示す5つのパターンの組合せとなる。例えば図13
に示す切羽の形状は図8と図9とを組み合わせたもので
ある。また図13ないし図17において、73は切羽の
直線化のための基準線(目標値)、74は自走支保の進
行距離の累積値、75は切羽のスタートライン(累積開
始基準線)である。さらに図13,図16および図17
において、Aは切羽の進んでいる部分、Bは切羽の遅れ
ている部分である。
【0018】次にカッタ監視盤44に表示された切羽1
の形状に基づいて切羽1を直線状に制御する手順につい
て説明する。まず、切羽形状の制御に本発明を適用しな
いで、各自走支保の移設時に、シフタのストロークを一
杯に使用して、各自走支保の移設を繰り返していくうち
に、下盤の起伏状態等の影響を受けて、数回の移設を完
了した状態では、切羽の形状が図14に示すように、中
央部が両端に比べて、先行している例をとりあげる。図
14の場合、切羽の中央部が両端に比べて、5m先行し
ているとし、かつ自走支保のシフタのストロークを80
cmとする。このことは、自走支保が1回移設する時の
移設量が80cmであることを意味するので、切羽の両
端が5mだけ移設するためには、5m/80cm=6.
25であるから、7回の移設が必要になる。ただし、こ
の場合には、切羽の中央部は、完全に停止して、切羽の
両端が5m移設して切羽が直線になるまで待機すること
になる。
【0019】しかし、切羽の進行が停止すると、自走支
保にかかる天盤の圧力が、大きくなるので、切羽を常に
進行させねばならない。そこで、切羽全体を進行させな
がら、かつ直線になるように修正制御を同時に行なう必
要がある。そのためシフタの最小ストローク量をセット
して、切羽中央部ではこの最小ストローク量だけは移設
するようにし、遅れている自走支保を最大ストローク長
80cm移設する。この場合、最小ストローク量を40
cmとすると、1回の移設によって、切羽は80−40
=40(cm)だけ修正され、修正に必要な移設回数は
500÷40=12.5であるから、実際上は13回に
なる。また、最も先行している自走支保に対して遅れて
いる距離は、各自走支保毎に、ゲート制御盤にて把握で
きるので、13回の移設にて、修正制御が完了するよう
に各自走支保毎に1回の移設時のシフターストローク長
さが求められ、これを目標値として、各自走支保の移設
時に修正制御される。
【0020】また図13に示すような切羽の形状の場合
には、進んでいるA部と遅れているB部とを修正し、図
15に示すように基準線に近づくように修正していく。
また、切羽において進んでいる部分と遅れている部分と
が、それぞれ複数箇所あっても、前述の場合と同様に先
ず最も遅れている部分の補正を行い、次に2番目に遅れ
ている部分を修正して、逐次修正していくことによっ
て、全体の直線化が可能となる。
【0021】以上の説明は、ゲートの両端を基準とする
方法であるが、任意の基準線を設定することも可能であ
る。その例を図16および図17に示す。この場合、前
述の方法と同じく、B部については、基準線との遅れ量
を把握して、この基準線にそれぞれの自走支保がどれだ
け遅れているかを計算して、この基準線に接近するよう
に修正制御を行い、A部については、同様にして、基準
線に対して遅れるように修正制御を行なう。
【0022】前述のように、自走支保6に、シフタ21
のストロークセンサ32と制御ユニット30を設置し、
かつメインゲート3に自走支保制御盤43と総合監視盤
42とを設置すれば、各自走支保6の1回の移設量およ
び基準位置からの累積進行距離を、総合監視盤42のC
RT画面上に表示させることもでき、視覚的に切羽の総
合的な状況を知ることができる。
【0023】一方、この総合監視盤42および自走支保
制御盤43からは各自走支保6に対し、所定の移設スト
ローク量を指令し、各自走支保6の移動を制御すること
ができる。
【0024】総合監視盤42および自走支保制御盤43
においては、切羽1の直線性を常時監視しており、切羽
1の直線度が予めセットされた許容値以上に大きくなっ
た場合には、自動的に自走支保6の補正制御のモードに
移り、常に切羽を一直線に保つことができる。
【0025】次に本発明の第2実施例を請求項3の発明
に対応させて説明する。
【0026】図7に示す採炭用カッタ5には、前述のよ
うに、切羽におけるカッタ5の位置を検出するカッタ位
置検出器58と、その位置におけるカッタ5の方位を検
出する方位検出器61とが搭載され、カッタ5の走行位
置信号と各走行位置におけるカッタ5の方位信号とは、
カッタ位置検出器58および方位検出器61と、カッタ
5のコントロールユニット59からゲートのカッタ監視
盤44に伝送される。また、採炭用カッタ5は、切羽コ
ンベヤ7の上に搭載されて、その切羽コンベヤ7により
ガイドされるので、前記カッタ5の軌跡は切羽コンベヤ
7の形状すなわち切羽の形状と同じになる。カッタ監視
盤44により整理された切羽形状データは、自走支保制
御盤43へ伝送され、これが切羽直線管理制御のフィー
ドバック・データになる。
【0027】次に切羽直線制御の一例について説明す
る。例えば、メインゲートとテールゲート間を結ぶ直線
を切羽管理の基準とし、基準となる自走支保の番号、最
も進んでいる自走支保の番号、最も遅れている自走支保
の番号および切羽の形状をメモして、総合監視盤42の
CRT表示画面に既にコンピュータによって登録されて
いる図8〜図12に示す基本パターン図と、該当する自
走支保の番号とを、テンキースイッチ等で選択ならびに
インプットすると、CRT画面上に、図13に示す切羽
形状を表示させることができる。
【0028】切羽全体を常に進行させるためには、最も
進んでいる自走支保例えばNo. 12の自走支保をも、自
走支保制御盤43の信号により、既にセットされている
最小移設距離に相当する長さだけシフタ21を作動させ
て、切羽コンベヤ7を移設する。このように、まず切羽
コンベヤ7の位置が修正され、その後で自走支保を移設
する際には、全ての自走支保をシフタ21のストローク
端まで移設する。このように、切羽の直線性は切羽コン
ベヤ7をシフタ21によって移設する際に修正される。
【0029】自走支保が1回の移設によって、修正され
る長さは、シフタ21の最大ストローク長さと自走支保
制御盤43にセットされている切羽最小移設距離との差
であるから、修正長さによっては、数サイクルの採炭を
おこなって、漸次修正制御を行なっていく。このような
条件にセットしておけば、以後は自動的に切羽が直線化
するように修正制御される。
【0030】図2および図7に示すように、採炭用カッ
タ5に方位検出器61を搭載しているので、カッタ5の
軌跡、即ち切羽1の形状を検出し、この信号をメインゲ
ート3に設置されたカッタ監視盤44を経由して総合監
視盤42へ伝送する。前記方位検出器61はカッタ5の
任意の位置においてカッタ5の方位を出力するので、こ
の方位信号を一定距離(例えば、50cm)毎に記憶し
かつこれを集積させていくと、カッタ5が動いた軌跡を
表わすことができる。
【0031】図2および図3に示すように、各自走支保
6に、制御ユニット30,圧力センサ33,電磁弁ユニ
ット34およびシフタ用ストロークセンサ32が装備さ
れ、全ての制御ユニット30は、多芯ケーブル37によ
って接続され、最終的には自走支保制御盤43および総
合監視盤42に接続される。このように各機器が接続さ
れると、自走支保制御盤43により各自走支保6のシフ
タ21のストローク量を把握することができ、また逆
に、任意のストロークになるように、自走支保制御盤4
3からの信号により制御することもできる。
【0032】切羽1を直線化するためには、自走支保制
御盤43によりセットされる切羽基準線に対して、カッ
タ監視盤44からの切羽形状情報に基づいて切羽コンベ
ヤ7を前方に推進するとき、シフタ21のストローク量
を制御することによって、切羽直線化の修正を行なう。
この場合、図13ないし図17に示すように、切羽1の
基準線を適切に選定することによって、その基準線にほ
ぼ平行になるように修正制御が行なわれる。図13,図
14および図15は切羽の両端を結ぶ直線を切羽の基準
としている。図16においては、No. 1の自走支保とN
o. 30の自走支保とを結ぶ直線を切羽の基準(No. 1
00の自走支保が基準線に対して、5m遅れているとし
てもよい)とした場合を示し、また図17においては、
No. 10の自走支保とNo. 95の自走支保とを結ぶ直線
を切羽の基準とした場合を示している。
【0033】本発明を実施して採炭を行なう場合、オペ
レータは1人で十分であり、また総合監視盤42,自走
支保制御盤,カッタ監視盤44等をメインゲート3に設
置しないで、地上に設置すれば、オペレータが地上から
遠隔操作できるので、安全性を確保することができる。
【0034】本発明の応用例としては、任意形状の切羽
に実施することも可能である。さらに本発明の方法を採
用すれば、切羽全体を旋回させることも可能である。こ
の場合は、No. 1の自走支保の移設距離をゼロとし、N
o. 100の自走支保の移設距離をシフタのストローク
量に等しくなるように設定し、No. 1の自走支保からN
o. 100の自走支保までの各自走支保の移設距離を、
自走支保のNo.に対して、最大移設距離を比例配分すれ
ば、切羽全体を、No. 1の自走支保を中心として、旋回
(回転)させることも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、坑内または地上に、切
羽1の形状を監視して制御信号を送るための総合監視盤
42と自走支保制御盤43とを設け、各自走支保6に、
シフタ21のストローク量を検知してその検知信号を発
信するストロークセンサ32と、前記総合監視盤42か
らの制御信号および各ストロークセンサ32からの検知
信号を受けて自走支保6のシフタ21のストローク量を
調製して切羽1を直線化する制御ユニット30とを設
け、前記総合監視盤42によりストロークセンサ32の
ストローク量の値を収集すると共に、その累積値から切
羽1の形状を検出し、与えられた切羽基準指令に基づい
て自動的に切羽1の形状を修正するので、オペレータの
経験や熟練度に頼ることなく、各自走支保6を自動的に
かつ正確に移設することができ、さらに切羽の形状を直
線に限らず任意の形状にすることもできる。また採炭用
カッタ5を監視するカッタ監視盤44には、カッタ5の
位置情報および方位情報も伝送されるので、それらの情
報の信号を自走支保制御盤43に伝送することによっ
て、カッタ5と自走支保6の情報をも連動させ、カッタ
5の走行に応じて切羽を常に直線状にすることができ、
そのため切羽を直線に保ちながら行なう採炭を自動化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】坑内自動採炭設備の全体を示す概略平面図であ
る。
【図2】坑内自動採炭設備の制御回路を示す図である。
【図3】坑内自動採炭設備の一部縦断側面図である。
【図4】自走支保と切羽コンベヤとの関係を示す一部横
断平面図である。
【図5】自走支保の下部と切羽コンベヤとを示す縦断側
面図である。
【図6】ストロークセンサ付きシフタの一例を示す縦断
側面図である。
【図7】採炭用カッタの概略側面図である。
【図8】総合監視盤の画面の第1例を示す図である。
【図9】総合監視盤の画面の第2例を示す図である。
【図10】総合監視盤の画面の第3例を示す図である。
【図11】総合監視盤の画面の第4例を示す図である。
【図12】総合監視盤の画面の第5例を示す図である。
【図13】総合監視盤の画面の第6例を示す図である。
【図14】総合監視盤の画面の第7例を示す図である。
【図15】総合監視盤の画面の第8例を示す図である。
【図16】総合監視盤の画面の第9例を示す図である。
【図17】総合監視盤の画面の第10例を示す図であ
る。
【図18】従来の坑内採炭設備を示す一部縦断側面図で
ある。
【図19】従来の坑内自動採炭設備の全体を示す概略平
面図である。
【符号の説明】
1 切羽 2 炭層 3 メインゲート 5 採炭用カッタ 6 自走支保 7 切羽コンベヤ 15 前部カッペ 16 主カッペ 17 液圧式前部伸縮支柱 18 液圧式後部伸縮支柱 20 架台 21 シフタ 22 メインバルブ 23 油圧ジャッキ 24 可動支持台 30 制御ユニット 31 接続箱 32 ストロークセンサ 33 圧力センサ 34 電磁弁ユニット 35 カッタ用動力制御盤 41 信号伝送ケーブル 42 総合監視盤 43 自走支保制御盤 44 カッタ監視盤 45 動力変圧器 46 坑外監視装置 50 カッタドラム 51 レンジングアーム 52 カッタヘッドユニット 53 ホーレッジユニット 54 電動機ユニット 55 ドライブスプロケット 56 ガイド部材 57 ガイドレール 58 カッタ位置検出器 59 制御ユニット 61 方位検出器 62 ロッド 63 中空孔 64 ボールネジ用ボルト 65 ボールネジ用ナット 66 シリンダ 67 ロータリエンコーダ 69 液体出入口 70 液体出入口 71 ピストン
フロントページの続き (72)発明者 高橋 健 北海道釧路市興津5丁目2番23号 太平洋 炭礦株式会社釧路鉱業所内 (72)発明者 山田 隆二 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 株式会社三井三池製作所内 (72)発明者 芹野 守 福岡県大牟田市旭町2丁目28番地 株式会 社三井三池製作所三池事業所内 (72)発明者 田中 正人 福岡県大牟田市旭町2丁目28番地 株式会 社三井三池製作所三池事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走支保6の列の前部に配置された切羽
    コンベヤ7に沿って移動する採炭用カッタ5により炭層
    2を掘削する坑内の採炭方法において、坑内または地上
    に、切羽1の形状を監視して制御信号を送るための総合
    監視盤42と自走支保制御盤43とを設け、各自走支保
    6に、シフタ21のストローク量を検知してその検知信
    号を発信するストロークセンサ32と、前記総合監視盤
    42からの制御信号および各ストロークセンサ32から
    の検知信号を受けて自走支保6のシフタ21のストロー
    ク量を調整して切羽1を直線化する制御ユニット30と
    を設け、前記総合監視盤42によりストロークセンサ3
    2のストローク量の値を収集すると共に、その累積値か
    ら切羽1の形状を検出し、与えられた切羽基準指令に基
    づいて自動的に切羽1の形状を修正する坑内の自動採炭
    方法。
  2. 【請求項2】 自走支保6の列の前部に配置された切羽
    コンベヤ7に沿って移動する採炭用カッタ5により炭層
    2を切削する坑内の採炭設備において、炭層2の切羽1
    の端部から切羽長手方向に直角な方向に延長するゲート
    に、切羽1の形状を監視して制御信号を送るための総合
    監視盤42と自走支保制御盤43とを設け、各自走支保
    6に、シフタ21のストローク量を検知してその検知信
    号を発信するストロークセンサ32と、前記総合監視盤
    42からの制御信号および各ストロークセンサ32から
    の検知信号を受けて自走支保6のシフタ21のストロー
    ク量を調整して切羽1を直線化する制御ユニット30と
    を設けた坑内の自動採炭設備。
  3. 【請求項3】 自走支保6の列の前部に配置された切羽
    コンベヤ7に沿って移動する採炭用カッタ5により炭層
    2を切削する坑内の採炭設備において、採炭用カッタ5
    に、そのカッタ5の移動軌跡を検知する方位信号を発信
    する方位検出器61と位置信号を発信するカッタ位置検
    出器58とを設け、切羽1の端部から切羽長手方向に直
    角な方向に延長するメインゲート3に、前記方位検出器
    61からの方位信号とカッタ位置検出器58からの信号
    を記憶集積して、切羽コンベヤ7と切羽1と自走支保6
    の列との直線度を検知し、切羽コンベヤ7および切羽1
    の直線化に必要な制御信号を発信するカッタ監視盤44
    を設け、前記メインゲート3に、切羽1の状態を監視し
    て制御信号を送るための総合監視盤42と自走支保制御
    盤43とを設け、各自走支保6に、シフタ21のストロ
    ーク量を検知してその検知信号を発信するストロークセ
    ンサ32と、前記総合監視盤42からの制御信号および
    ストロークセンサ32からの検知信号を受けて自走支保
    6のシフタ21のストローク量を調整して切羽1を直線
    化する制御ユニット30とを設けた坑内の自動採炭設
    備。
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