JPH0597739A - オルト位メチル化フエノール化合物の分離方法 - Google Patents
オルト位メチル化フエノール化合物の分離方法Info
- Publication number
- JPH0597739A JPH0597739A JP3278929A JP27892991A JPH0597739A JP H0597739 A JPH0597739 A JP H0597739A JP 3278929 A JP3278929 A JP 3278929A JP 27892991 A JP27892991 A JP 27892991A JP H0597739 A JPH0597739 A JP H0597739A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- xylenol
- orthocresol
- phenol
- column
- cresol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
る際、オルソクレゾールと2,6−キシレノールを共に
高純度で安定して効率的に分離する方法を提供する。 【構成】 フェノールまたは/およびオルソクレゾール
とメタノールを金属酸化物の存在下に気相接触反応させ
て得られる反応生成物から、未反応のメタノール、水、
未反応フェノールを分離した液を蒸留塔へフィードする
とき、塔頂留出物としてオルソクレゾールまたはフェノ
ールおよびオルソクレゾール、塔底缶出物として2,6
−キシレノールを抜き出し、さらに、塔側部からもオル
ソクレゾールまたはフェノールおよびオルソクレゾール
と2,6−キシレノールの混合物を留出させるオルト位
メチル化フェノール化合物の分離方法である。
Description
よびオルソクレゾールとメタノールを金属酸化物の存在
下に気相接触反応を行ない、オルト位メチル化フェノー
ル化合物を製造する方法において、オルト位メチル化フ
ェノール化合物を高純度で安定して効率的に分離する方
法に関するものである。
チル化フェノール化合物は、いずれも工業原料として有
用である。例えば、2,6−キシレノールはポリフェニ
レンエーテルの原料および農薬原体の原料である2,6
−キシリジンの原料であり、一方、オルソクレゾールは
医薬、農薬等の原料として有用である。
ールとメタノールとを気相で接触させてオルト位メチル
化フェノール化合物を製造する方法は公知であり、工業
的に実施されている。
2,6−キシレノールを製造する場合、反応混合物には
ガス状副生成物、未反応メタノール、水、未反応フェノ
ール、オルソクレゾール、2,6−キシレノールおよび
高沸点副生成物が含まれており、この混合物からガス状
副生成物、未反応メタノールおよび水はそれぞれ容易に
分離することができるが、フェノールとオルソクレゾー
ル、特にオルソクレゾールと2,6−キシレノールとを
それぞれ分離することが極めて困難である。例えば、こ
れらの分離方法に関して蒸留法、晶析法、抽出法など種
々の方法が提案されている(例えば、特公昭48−42
863号、特公昭63−6533、米国特許第4,00
1,341号等)。しかし、これらの方法のうちで晶析
法、抽出法はいずれも分離操作が繁雑であったり、フェ
ノールまたは/およびオルソクレゾールの分離効率が低
いなどの欠点がある。また、蒸留法においても、フェノ
ール類成分とくにオルソクレゾールと2,6−キシレノ
ールとの沸点がそれぞれ191℃と201℃で、極めて
近接しているため、オルソクレゾールと2,6−キシレ
ノールを共に高純度で安定して効率的に得ることは非常
に困難であった。さらに、オルソクレゾールと共沸する
炭化水素を加えて蒸留し、その後、その炭化水素を分離
する方法等も開示されている(例えば、特開昭57−1
1933号等)が、やはり分離操作が繁雑で分離効率が
低かった。
のように、オルト位メチル化フェノール化合物を製造す
る際、オルソクレゾールと2,6−キシレノールを共に
高純度で安定して効率的に分離することにある。
題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、工業的に極め
て有利な本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、フェノールまたは/およびオルソクレゾールとメタ
ノールを金属酸化物の存在下に気相接触反応を行ない、
生成するオルト位メチル化フェノール化合物および高沸
点副生成物および未反応のメタノール、フェノールを含
む反応混合物からガス状副生成物、未反応のメタノー
ル、水、未反応フェノールを分離した後、オルソクレゾ
ールと2,6−キシレノールを蒸留分離するオルト位メ
チル化フェノール化合物の製造方法において、オルソク
レゾールと2,6−キシレノールを蒸留分離する際、塔
側部からオルソクレゾールと2,6−キシレノールの混
合物を留出させつつ、塔頂部からオルソクレゾールを、
塔底部から2,6−キシレノールを取得することを特徴
とするオルト位メチル化フェノール化合物の分離方法で
ある。
と2,6−キシレノールを共に高純度で安定して効率的
に分離することが可能である。すなわち、フィード組成
や流量のわずかな変動に対して、極めて安定した効率的
なオルト位メチル化フェノールの工業的分離方法であ
る。
ルまたは/およびオルソクレゾールとメタノールを金属
酸化物の存在下に気相接触反応させて得られた反応生成
物から、未反応のメタノール、水を分離した後、さらに
フェノールを分離した液を蒸留塔へフィードする。この
とき、塔頂留出物としてオルソクレゾール、一方、塔底
缶出物として2,6−キシレノールを抜き出す。それぞ
れの抜き出し量は、フィード液に含有されるオルソクレ
ゾールと2,6−キシレノールの量に等しい。さらに、
本発明においては、この蒸留塔の塔側部からも、オルソ
クレゾールと2,6−キシレノールの混合物を留出させ
るということが一大特徴である。この方法をとることに
より、フィード組成の変動に対して、製品純度を大きく
低下させることなく、オルソクレゾールも2,6−キシ
レノールも共に高純度で安定して分離することができ
る。
クレゾールとメタノールを金属酸化物の存在下に気相接
触反応でオルト位メチル化フェノール化合物を製造する
際、時間が経過するにしたがって触媒の活性が低下す
る。それに伴ってオルソクレゾールと2,6−キシレノ
ールの生成比が変化して、反応混合物中のオルソクレゾ
ールと2,6−キシレノールの組成比が変化する。ま
た、反応器の反応条件についても、極力一定に保った場
合でも、わずかな反応温度変化等により、オルソクレゾ
ールと2,6−キシレノールの生成比が変化する。これ
により、フィード液中の組成が変化した場合、マスバラ
ンスが狂って直接塔頂留出物や塔底缶出物の純度が悪化
して規格外になってしまう。沸点差の大きい成分の分離
の場合は、塔内温度を検出することにより制御できる
が、オルソクレゾールと2,6−キシレノールのように
沸点差が小さい場合は、制御が極めて困難である。
塔側部からの留出物の組成の変化として吸収し、安定し
て高純度のオルソクレゾールと2,6−キシレノールを
得ることができるので、従来オルソクレゾールと2,6
−キシレノールをそれぞれ別々の蒸留塔で蒸留して製品
化していたのに比べ、蒸留塔が一塔ですみ、設備費、使
用熱量、操作の繁雑さ等の点から非常に効率的な方法と
いえる。
塔、充填塔などいずれの形式であってもよい。また、操
作条件も通常減圧で運転されることが多いが、常圧、加
圧のいずれで運転してもさしつかえない。さらに、単一
の蒸留塔を2つ以上に分割して用いてもよい。
れば多いほど、フィード液組成の変動に対して安定した
分離ができるが、経済的には塔頂留出量と塔底抜き出し
量の合計を100部としたとき、1部から100部が好
ましい。また、マスバランスが狂って塔頂留出物あるい
は塔底缶出物の純度が悪化した場合、この塔側部からの
留出量をさらに増やすことにより、極めて迅速に純度を
回復させることができる。塔側部からの留出物は、一度
タンクへ貯めてフィード液と混合してもよいし、直接混
合して再度蒸留塔へフィードしてもよい。
ド組成が最も近い位置を選べばよい。さらに、塔側部の
留出位置は、フィード段の上側全所要段数の1/4から
下側1/4の範囲で、好ましくはフィード段がよい。
ソクレゾールと2,6−キシレノールの組成比が変化す
るような場合も、オルソクレゾール、2,6−キシレノ
ール共に高純度で安定して効率的に分離できる工業的な
方法である。
オルソクレゾールと2,6−キシレノールを蒸留分離す
る前にあらかじめフェノールを分離してない混合物でも
よい。逆に、予め2,6−キシレノールよりも高沸点の
成分を分離した混合物でもよい。本発明に適用される触
媒は、金属成分として、鉄、バナジウム、マンガン、マ
グネシウム、クロム、インジウムの単独または組み合わ
せがあり、さらに、これらの成分にアルカリ金属、アル
カリ土類金属、希土類金属等を添加して使用する場合が
ある。
は/およびオルソクレゾールの製造の場合、供給原料中
のフェノールまたは/およびオルソクレゾールに対する
メタノールのモル比は、触媒種により異なるが、1:1
〜20である。また、水蒸気または不活性ガスは必要に
応じ導入できるが、水蒸気の場合、フェノールまたは/
およびオルソクレゾールに対するモル比は1:0〜15
が好ましい。反応温度は触媒種により異なるが、250
〜600℃の範囲が好ましい。反応の圧力は、常圧でも
減圧または加圧下でも実施可能である。
2,6−キシレノールを共に高純度で安定して効率的に
分離することができる。
ル66.7重量%の混合液を、理論段83段の充填塔式
蒸留塔の塔頂より約6/10の位置に毎時150重量部
フィードした。この際、フィード段と同じ位置の塔側部
から、毎時50重量部でオルソクレゾールと2,6−キ
シレノールの混合物を留出させた。操作条件は塔頂圧力
270mmHg、還流比19とした。塔頂からの留出量は、
毎時33.3重量部で純度99.86重量%のオルソク
レゾールを得た。一方、塔底からは、純度99.99重
量%の2,6−キシレノールを毎時66.7重量部得
た。また、塔側部の留出物は、フィード組成と同じであ
った。
%、2,6−キシレノール64.5重量%の混合液に切
り替えた。十分時間が経過した後、塔頂留出分のオルソ
クレゾール純度は99.88重量%であり、また、塔底
の2,6−キシレノール純度は99.98重量%であ
り、品質上特に問題とはならなかった。この時の塔側部
からの留出物の組成は、オルソクレゾール39.9重量
%、2,6−キシレノール60.1重量%であった。
Claims (1)
- 【請求項1】 フェノールまたは/およびオルソクレゾ
ールとメタノールを金属酸化物の存在下に気相接触反応
を行ない、生成するオルト位メチル化フェノール化合物
および高沸点副生成物および未反応のメタノール、フェ
ノールを含む反応混合物からガス状副生成物、未反応の
メタノール、水、未反応フェノールを分離した後、オル
ソクレゾールと2,6−キシレノールを蒸留分離するオ
ルト位メチル化フェノール化合物の製造方法において、
オルソクレゾールと2,6−キシレノールを蒸留分離す
る際、塔側部からオルソクレゾールと2,6−キシレノ
ールの混合物を留出させつつ、塔頂部からオルソクレゾ
ールを、塔底部から2,6−キシレノールを取得するこ
とを特徴とするオルト位メチル化フェノール化合物の分
離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27892991A JP3248931B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | オルト位メチル化フェノール化合物の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27892991A JP3248931B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | オルト位メチル化フェノール化合物の分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597739A true JPH0597739A (ja) | 1993-04-20 |
JP3248931B2 JP3248931B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=17604047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27892991A Expired - Lifetime JP3248931B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | オルト位メチル化フェノール化合物の分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3248931B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109824485A (zh) * | 2019-04-03 | 2019-05-31 | 衷晟 | 一种利用隔壁塔分离2,6-二甲酚的方法 |
-
1991
- 1991-10-01 JP JP27892991A patent/JP3248931B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109824485A (zh) * | 2019-04-03 | 2019-05-31 | 衷晟 | 一种利用隔壁塔分离2,6-二甲酚的方法 |
CN109824485B (zh) * | 2019-04-03 | 2023-11-24 | 大连中沐化工有限公司 | 一种利用隔壁塔分离2,6-二甲酚的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3248931B2 (ja) | 2002-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2065850C1 (ru) | Способ получения уксусной кислоты | |
EP0812815A2 (en) | Process for manufacture of bisphenol | |
US8410307B2 (en) | Method for producing vinyl acetate | |
EP0018159B1 (en) | Process for the production of phenol, acetone and alpha methylstyrene | |
US6864391B2 (en) | Method for producing propylene hydroformylation products and acrylic acid and/or acrolein | |
EP0044409A1 (en) | Process for purifying methyl methacrylate | |
US5550278A (en) | Process for working up the liquid reaction products from the cu-catalysed preparation of dimethyl carbonate | |
US4934519A (en) | Process for working up crude liquid vinyl acetate | |
US5288903A (en) | Preparation of 3-pentenoic acid and a catalyst therefore | |
US6228226B1 (en) | Process for working up crude, liquid vinyl acetate | |
JP2557099B2 (ja) | ジメチルカーボネートの分離方法 | |
JPS61130247A (ja) | 1,2‐ペンタンジオールの連続的製法 | |
EP0616607B1 (en) | Process for removing acetone from carbonylation processes | |
JPH0597739A (ja) | オルト位メチル化フエノール化合物の分離方法 | |
US6410753B2 (en) | Process for producing trimellitic anhydride | |
US4671857A (en) | Method for separating methacrylic acid from isobutyric acid | |
EP0190790B1 (en) | Process for the purification of phenol | |
US6593501B2 (en) | Process for the preparation of 2,6-xylenol | |
US3988424A (en) | Method for decomposing an aromatic aldehyde-hydrogen fluoride-boron trifluoride complex | |
JPH05201907A (ja) | メチル−tert−ブチルエーテルの精製法 | |
US4967011A (en) | Process for decomposing aromatic acylated compound.HF-BF3 complex | |
EP0074162A1 (en) | Process for producing p-cresol | |
US4921977A (en) | Obtaining maleic anhydride not prone to discolor | |
JP3817801B2 (ja) | 高純度ベンジルアルコールの製造方法 | |
US20040054219A1 (en) | Process for producing trimellitic acid |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011030 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081109 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081109 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091109 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091109 Year of fee payment: 8 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091109 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |