JPH0596760U - 高温下使用の板金製構造部材 - Google Patents

高温下使用の板金製構造部材

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JPH0596760U
JPH0596760U JP4059192U JP4059192U JPH0596760U JP H0596760 U JPH0596760 U JP H0596760U JP 4059192 U JP4059192 U JP 4059192U JP 4059192 U JP4059192 U JP 4059192U JP H0596760 U JPH0596760 U JP H0596760U
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JP
Japan
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structural member
sheet metal
slit
stop hole
high temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP4059192U
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English (en)
Inventor
隆郎 佐藤
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Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP4059192U priority Critical patent/JPH0596760U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工を複雑にすることなく、大きな熱応力が
作用した際の応力吸収作用およびストップホールとして
の応力進行阻止作用を十分に発揮させて亀裂や破壊を確
実に防止できるようにする。 【構成】 板金製構造部材6A〜6Cに、その一端縁に
開口させる状態で応力吸収用のスリット12を形成する
とともに、このスリット12の内端部に、スリット長手
方向に対してほぼ直交する方向に長い形状のストップホ
ール13を接続・形成している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えばガスタービンの燃焼器やスクロールなどのように、高温ガ ス流路に沿って配設されて、繰り返し熱応力を受ける高温下使用の板金製構造部 材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の高温下使用の板金製構造部材では、高温ガスの流動・非流動にともな う温度変化にしたがって伸縮変形しようとするが、このとき、その伸縮が制限さ れることから、その制限された変形量に比例する歪を受けて該構造部材に熱応力 が生じる。特に、ガスタービンの燃焼器やスクロールなどのように、短時間に急 激な温度変化がある構造部材においては、表面と内部に大きな温度差が生じるた めに熱応力も大きく、その結果、構造部材に亀裂や破壊を起こしやすい。
【0003】 そこで、このような熱応力を吸収緩和するために、従来から、図5で示すよう に、高温ガス流路(図示せず)に沿って配設される板金製構造部材11に、その 一端縁で開口する多数のスリット12を適宜間隔ごとに形成し、これらスリット 12の内端部にドリル加工などによって円形状のストップホール13を形成した ものが知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の高温下使用の板金製構造部材では、温度変化にともなう板金製 構造部材11の伸縮変形を矢符xで示すようなスリット12の拡縮により許容す ることで熱応力を吸収緩和し、かつ、スリット12の拡縮にともない、その内端 に向かって進行する機械的応力を円形状のストップホール13の内周縁に分散さ せることにより、応力の進行をここで阻止して、該構造部材11に亀裂や破壊が 生じることを防止するものである。
【0005】 ところで、従来のストップホール13は円形状であったために、上記のような スリット12の拡縮にともなう機械的応力が大きい場合、すなわち、熱応力が大 きい場合、ストップホール13の内周縁から図5の矢印fで示す方向への分力が 作用し、この分力によって、ストップホール13の最奥点pに応力が集中すると いったように、ストップホールとしての機能が十分に発揮されない可能性があっ た。
【0006】 この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、加工を複雑にすることなく、大 きな熱応力の発生に対しても、ストップホールとしての機能を十分に発揮させて 亀裂や破壊を確実に防止することができる高温下使用の板金製構造部材を提供す ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案に係る高温下使用の板金製構造部材は、 高温ガス流路に沿って配設される板金製構造部材に、その一端縁で開口する熱応 力吸収用の多数のスリットを形成し、これらスリットの内端部に接続させて、該 スリットの長手方向に対してほぼ直交する方向に長い形状のストップホールを形 成したものである。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、高温ガスの流動・非流動による温度変化にともなう板金製 構造部材の伸縮変形がスリットの拡縮により許容されることで熱応力が吸収緩和 され、かつ、スリットの拡縮にともない、その内端に向かって進行する機械的応 力がスリットの長手方向に対してほぼ直交する方向に長い形状をもつストップホ ールの内周縁に分散される。特に、熱応力が大きくてストップホールの長手方向 の両端部に、その長手方向に沿った分力が作用したとしても、ストップホールの 内周縁がその分力の作用線方向にほぼ沿って位置しているために、応力の集中が なく、したがって、応力の進行を阻止するといったストップホールとしての機能 が十分に発揮されて板金製部材の亀裂や破壊が確実に防止される。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。 図1は、この考案に係る高温下使用の板金製構造部材の一例となるガスタービ ンのスクロールを示す概略図、図2はその要部の拡大断面図、図3は図2のA方 向からの矢視図であり、同図において、1はガスタービンの燃焼器、2はタービ ン翼3を備えたタービン室、4は上記燃焼器1で発生した高温燃焼ガスを旋回さ せながら上記タービン室2に導くためのスクロールである。
【0010】 上記スクロール4の外壁6は、図2および図3に明示されているように、高温 燃焼ガス流路5に沿って、ガス流れ方向のほぼ半分の長さ部分を互いに内外にラ ップさせる状態で配設された3枚の板金製構造部材6A,6B,6Cからなり、 これら板金製構造部材6A,6B,6Cのうち、最上段の構造部材6Aの上端は ハウジングへの取付け部材7に波形補強材8を介して溶接固定されているととも に、最下段の構造部材6Cの下端はタービン室ケーシング9に溶接固定され、か つ、中段の構造部材6Bの上端および最下段の構造部材6Cの上端は最上段の構 造部材6Aの背面および中段の構造部材6Bの背面にそれぞれ溶接固定されてい る。
【0011】 また、最上段の構造部材6Aの下端部とこれに対向する中段の構造部材6Bの 中間部との間および中段の構造部材6Bの下端部と最下段の構造部材6Cの中間 部との間にはそれぞれ波形補強材10,11が介在されており、これら補強材1 0,11に各構造部材6A,6Bを溶接固定することにより、スクロール4全体 が構造体に構成されている。
【0012】 上記板金製構造部材6Aおよび6Bには、その幅方向に適宜間隔を隔てて多数 の熱応力吸収用のスリット12が上記各構造部材6A,6Bの下縁に開口する状 態で形成されているとともに、それらスリット12の内端部、つまり、上端部に 接続させて、該スリット12の長手方向に対してほぼ直交する方向に長い形状、 即ち、長孔状あるいは楕円状のストップホール13をレーザ加工により形成した ものである。
【0013】 上記構成のガスタービンにおいて、燃焼器1で発生された高温燃焼ガスGはス クロール4内を旋回流動したのち、高温燃焼ガス流路5を経てタービン室2内に 導かれて、タービン翼3を回転させる。このようなタービン運転時において、上 記高温燃焼ガス流路5に沿って配設されている板金製構造部材6A〜6Cは加熱 されて昇温し、かつ、タービンの運転停止にともない降温するといったように、 激しい温度変化によって伸縮変形する。
【0014】 上記のような板金製構造部材6A〜6Cの伸縮変形がスリット12の図4に示 すx方向の拡縮により許容されることで熱応力が吸収緩和される。また、スリッ ト12の拡縮にともない、その内端に向かって進行する機械的応力がスリット1 2の長手方向に対してほぼ直交する方向に長い形状をもつストップホール13の 内周縁に分散されるために、応力の内方(上方)への進行が阻止される。特に、 熱応力が大きい場合は、図4に示すように、ストップホール13の長手方向の両 端部13p,13pに、その長手方向に沿った分力fが作用することになるが、 その分力fの作用線方向がストップホール13の上下内周縁13eに対してほぼ 平行となるため、ストップホール13の周縁各部に対する応力集中がなく、した がって、応力の進行を阻止するといったストップホールとしての機能が十分に発 揮されることになる。
【0015】 なお、上記実施例では、ガスタービンのスクロール4に適用して説明したが、 これ以外にガスタービンの燃焼器の内筒を構成する板金製構造部材に適用しても よく、また、ガスタービン以外のいかなる高温ガス流路の構成材に適用しても、 同様な効果を奏する。
【0016】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、熱応力吸収用のスリットの内端部に形成す るストップホールの形状を、スリットの長手方向に対してほぼ直交する方向に長 い形状、すなわち、長孔や楕円状としたものであり、レーザ加工などの採用によ り、加工を容易としながら、大きな熱応力の作用する条件下での使用に際して、 応力の進行を阻止するストップホールとしての機能を十分に発揮させて、板金製 構造部材の亀裂や破壊を確実に防止し耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるガスタービンの概略
側面図である。
【図2】図1の要部の拡大縦断面図である。
【図3】図2のA方向からの矢視図である。
【図4】スリットおよびストップホールの作用を説明す
る拡大正面図である。
【図5】従来の板金製構造部材の要部の拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
5 高温燃焼ガス流路 6A〜6C 板金製構造部材 12 スリット 13 ストップホール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温ガス流路に沿って配設される板金製
    構造部材に、その一端縁で開口する熱応力吸収用の多数
    のスリットを形成し、これらスリットの内端部に接続さ
    せて、該スリットの長手方向に対してほぼ直交する方向
    に長い形状のストップホールを形成したことを特徴とす
    る高温下使用の板金製構造部材。
JP4059192U 1992-05-20 1992-05-20 高温下使用の板金製構造部材 Pending JPH0596760U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4059192U JPH0596760U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 高温下使用の板金製構造部材

Applications Claiming Priority (1)

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JP4059192U JPH0596760U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 高温下使用の板金製構造部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0596760U true JPH0596760U (ja) 1993-12-27

Family

ID=12584755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4059192U Pending JPH0596760U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 高温下使用の板金製構造部材

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JP (1) JPH0596760U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014503747A (ja) * 2011-01-24 2014-02-13 スネクマ 燃焼室の壁を穿孔する方法
KR20170113371A (ko) * 2016-03-31 2017-10-12 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 연소기 및 가스 터빈

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