JPH0595522U - 患者運搬用不織布部材 - Google Patents

患者運搬用不織布部材

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JPH0595522U
JPH0595522U JP3502592U JP3502592U JPH0595522U JP H0595522 U JPH0595522 U JP H0595522U JP 3502592 U JP3502592 U JP 3502592U JP 3502592 U JP3502592 U JP 3502592U JP H0595522 U JPH0595522 U JP H0595522U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patient
nonwoven fabric
carrying
support
support surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP3502592U
Other languages
English (en)
Inventor
晴臣 武藤
孝子 佐藤
茂 馬場
達也 清水
Original Assignee
デュポン・ジャパン・リミテッド
有限会社サトウ商会
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by デュポン・ジャパン・リミテッド, 有限会社サトウ商会 filed Critical デュポン・ジャパン・リミテッド
Priority to JP3502592U priority Critical patent/JPH0595522U/ja
Publication of JPH0595522U publication Critical patent/JPH0595522U/ja
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  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 適度な強度を有し、肌ざわりが柔らかで、吸
収性が良く細菌バリヤー性に優れた患者運搬用不織布部
材を提供する。 【構成】 患者を支持する支持面と、この支持面の長手
方向の両側縁部に設けられ、患者が移動する際に用いら
れる支持部材が挿入されるべき筒状部1,2,3および
4とが設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は患者運搬用不織布部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
病院等の医療施設では、患者はヘッド等の患者支持台からその他の患者支持台 へと様々の移動を余儀なくされる。患者を検査しまたは手術する際には、ベッド から患者をストレッチャーに移動してX線照射装置、手術台、診察台などに移動 させる必要がある。この患者の移動の際には時間がかかり、看護婦の尽力が必要 である。しかし、昨今の看護婦の不足のために患者の移動時間の短縮と看護婦の 尽力の軽減化が強く望まれている。また、患者を支持台に煩雑に移動すると、こ の支持台のシーツに付着し残った血液などが他の患者の切り傷等に付いて、時に は、B型肝炎、エイズ、MIRSAなどの2次感染を引き起こす場合もある。こ のことを防止するために、例えば、煩雑に支持台のシーツを取り換えなくてはな らず、看護婦や介護婦の雑事を増大させる。しかし、支持台のシーツは木綿ある いは織布からなっており、必要に応じて洗濯して繰り返し使われることが多い。 このごろ、2次感染の防止、取り扱いの簡略化のために使い捨てすることのでき る比較的廉価な不織布が普及しつつある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、患者を支持台に寝かせたままでX線撮影やANGIO−CTな どの検査を行う場合、一般の不織布であれば、繊維の陰影が写し出される。この ことにより医師の判断ミスが起きることもある。
【0004】 ところで、医療用途に不織布を用いるに当たっては、患者を乗せるので適度な 強度を有すること、肌ざわりが柔らかであること、汗や手術時の出血時の吸収性 が優れていること、高い細菌バリヤー性を有すること、および当然のことながら できるだけ廉価であることなどが要求される。
【0005】 このような状況から、医師等からこれらの各要求を過不足なく満足する患者運 搬用不織布部材が望まれていた。
【0006】 そこで、本考案の目的は上述した問題点を解消し、適度な強度を有し、肌ざわ りが柔らかで、吸収性が良くかつ細菌バリヤー性に優れた患者運搬用不織布部材 を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本考案の患者運搬用不織布部材は、患者を 支持する支持面と、該支持面の長手方向の両側縁部に設けられ、患者が移動する 際に用いられる支持部材が挿入されるべき部分とを有する布部材であって、該布 部材の重さは30g/m2 以上であり、木材パルプ繊維とポリエステル繊維とか らなるスパンレースド不織布であることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案による不織布は、患者の皮膚に接触した時に、ソフトで違和感がなく、 十分な強靭さを持ち、汗や手術時の出血の吸収性に優れている。また、この不織 布は高い細菌バリヤー性を備えている。この不織布に撥水加工を施せば血液や薬 液も容易にしみこむことはなくなり、手術後はこの不織布を焼却すれば、2次感 染を最小限にとどめることができる。
【0009】 さらに、本考案によれば、X線撮影時に不要な陰影を生じることはなく患者の みの写真が撮れ、X線撮影をしながら手術することができ医師の判断ミスを未然 に防止することができる。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照しつつ本考案を詳細に説明する。
【0011】 図1は本考案に係る患者運搬用不織布部材の模式的平面図であり、図2は図1 のA−B線に沿った模式的断面図である。
【0012】 図2に示した実施例においては不織布を3枚重ねて用いた例を示したが、3枚 に限定されないことは勿論である。
【0013】 この不織布は患者が横たわる臥床部分である長手方向に支持面が形成されてい る。この不織布の両側端部を折り返し折り重なった部分を図1の点線で示される ように縫うことにより、長手方向において両端が開口した2つの筒状部を形成す る。
【0014】 このようにして患者の臥床部分の一方の側に2つの筒状部1および2、他方の 側に2つの筒状部3および4を形成する。これらの筒状部の外径は約6.5cm であり、長手方向の長さは約90cmである。
【0015】 なお、患者を乗せるので、強度を増加させるために第1の縫い目5から約5c m離して第2の縫い目6を形成する。
【0016】 筒状部1と2、および筒状部3と4に、それぞれ外径が5.0cm、長さ約1 30cmの支持部材7と8とを挿入し、それぞれ接続する。
【0017】 この支持部材7と8は、例えば、鋼管からなり、支持部材7と8の片側は看護 婦が患者を運ぶ際に握るゴムグリップ9と10が被せられている。
【0018】 本考案に用いることのできる不織布としては、E.I.デュポン・ドゥ・ヌム ール・アンド・カンパニーより市販されているスパンレースド不織布であるソン タラ(Sontara(登録商標))を用いることができる(特公平3−736 65号)。
【0019】 このスパンレースド不織布は、木材パルプと合成有機繊維からなる集合体を、 細かい金鋼等で支持しながら、0.05〜0.13mmの直径を有するオリフィ スのバンクから水の細い柱状噴流処理して、噴流のエネルギーEと噴流の衝撃力 Iとの積であるE・Iを供給することにより製造することができる。
【0020】 以上のような製造方法によって得られるスパンレースド不織布は、ランダムな 方向に並んだ数百万の木材パルプ繊維と合成有機繊維とが絡み合っており、非常 に高い細菌バリヤー性を有する。
【0021】 このスパンレースド不織布の中で廉価であり吸汗性等の要求を満足するものと しては木材パルプ繊維とポリエステル繊維との混合物が望ましい。
【0022】 好適な木材パルプ/ポリエステルの混合比は80〜20%/20〜80%であ る。
【0023】 この木材パルプ/ポリエステルからなるスパンレースド不織布の目付量は、両 者の混合比等にも依存するが、30〜100g/m2 の範囲内にある。
【0024】 木材パルプ繊維とポリエステル繊維からなるスパンレースド不織布の掴み破壊 強度は、繊維の絡み具合にも依存するが、ほぼ10.4ないし22.6Kgであ り極めて強靭である。
【0025】 また、フレージア(Frazier)通気度は250〜800cm3 /cm3 ・secであり通気性がよく、ソフトでしなやかであり、アレルギー反応やその 他の毒性反応を引き起こすことはなく医学面からしても優れた性質を有する。
【0026】 次に、スパンレースド不織布を担架に適用する場合について説明する。
【0027】 自分でストレッチャーに移動することのできない患者に対しては、ベッド上で 脱衣後T字帯、検査衣をまず着せる。次に、スパンレースド不織布の臥床部分を 患者の下に敷く。次に、支持部材を筒状部に差し込んで、患者ごと持ちあげて担 架として用いる。他方、動ける患者の場合には自らT字帯、検査衣等に着替えた 患者に臥床部分を広げた不織布上に寝てもらい、部材を差し込んで担架として用 いる。
【0028】 患者を乗せたこの担架をストレッチャーに移しX線CT、X線診断、磁気共鳴 イメージング等により患者を診断するための検査台、または手術台に運搬後支持 部材を外す。
【0029】 検査や手術終了後は、検査衣で、患者を覆い、支持部材を差し込み再び担架と して用いる。その後、患者を乗せた担架をストレッチャーに移し、患者を病室に 運搬する。その後、患者ごとベッドに移し、支持部材を外す。患者臥床部分は、 そのまま用いて、患者が落ち着いて動けるようになってから患者臥床部分を外し て廃棄する。この臥床部分は使い捨てのため清潔が保たれる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、患者の臥床部分に不織布を容易に敷く ことができるので、患者の移送の際の看護婦の尽力を軽減化することができる。
【0031】 また、本考案によれば、検査台や手術台へ患者を容易に移動することができる ので、自分で動くことのできない患者であっても移動による苦痛を軽減化するこ とができる。
【0032】 さらにまた、本考案によれば、ANGIO−CT等の検査室間を患者を移動す る際に、その移動を容易に行うことができるので、血管造影検査等の際に、患者 を入れ替える時間を短縮することができ、看護婦の尽力を軽減化することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる患者運搬用不織布部材の模式的
平面図である。
【図2】図1に示したA−B線に沿った模式的断面図で
ある。
【図3】本考案の患者運搬用不織布部材に用いられる支
持部材の模式図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 筒状部 5 第1の縫い目 6 第2の縫い目 7,8 支持部材 9,10 ゴムグリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 孝子 東京都文京区本郷3丁目21番4号 有限会 社サトウ商会内 (72)考案者 馬場 茂 東京都港区虎ノ門2丁目10番1号 新日鉱 ビル デュポンタワー デュポン ジャパ ン リミテッド内 (72)考案者 清水 達也 東京都港区虎ノ門2丁目10番1号 新日鉱 ビル デュポンタワー デュポン ジャパ ン リミテッド内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者を支持する支持面と、 該支持面の長手方向の両側縁部に設けられ、患者が移動
    する際に用いられる支持部材が挿入されるべき部分とを
    有する布部材であって、 該布部材の重さは30g/m2 以上であり、木材パルプ
    繊維とポリエステル繊維とからなるスパンレースド不織
    布であることを特徴とする患者運搬用不織布部材。
JP3502592U 1992-05-26 1992-05-26 患者運搬用不織布部材 Pending JPH0595522U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3502592U JPH0595522U (ja) 1992-05-26 1992-05-26 患者運搬用不織布部材

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JP3502592U JPH0595522U (ja) 1992-05-26 1992-05-26 患者運搬用不織布部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0595522U true JPH0595522U (ja) 1993-12-27

Family

ID=12430524

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JP3502592U Pending JPH0595522U (ja) 1992-05-26 1992-05-26 患者運搬用不織布部材

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JP (1) JPH0595522U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017506571A (ja) * 2014-02-27 2017-03-09 リーミン リン 多機能マットレス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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