JPH0594763U - 湿熱移動測定装置 - Google Patents

湿熱移動測定装置

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JPH0594763U
JPH0594763U JP3599692U JP3599692U JPH0594763U JP H0594763 U JPH0594763 U JP H0594763U JP 3599692 U JP3599692 U JP 3599692U JP 3599692 U JP3599692 U JP 3599692U JP H0594763 U JPH0594763 U JP H0594763U
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JP
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atmosphere
temperature
humidity
external atmosphere
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Application number
JP3599692U
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English (en)
Inventor
秀男 高瀬
幸恵 中島
敏雄 福井
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】外部雰囲気2と区分された試験雰囲気を作る小
部屋1と、前記試験雰囲気の温湿度を時系列的に測定で
きるセンサー7とからなり、該小部屋1には、前記外部
雰囲気2と接する少なくとも一面において試料8が前記
外部雰囲気2と前記試験雰囲気の境界を形成するように
前記試料8の取り付けが可能である開口面を有するとと
もに、該小部屋1内部に気体を導入できる導入口4及び
排出できる排出口5を有し、かつ該小部屋1内壁には一
定温度の液体を循環・流動させることのできる流路部材
6と、該小部屋1内部において前記試料8の一面を被覆
・開放することが可能である可動の密閉部材3とを有
し、しかも該小部屋1は断熱材9で包被され前記外部雰
囲気2と断熱されていることを特徴とする湿熱移動測定
装置。 【効果】温湿度変化を時系列的に測定することができ、
試料が実際に使用される環境下においての快適性を現す
指標を得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、湿熱移動測定装置に関する。さらに詳しくは、シート構造体の温湿 度変化測定に好適な湿熱移動測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、椅子張り材、例えば一般シート、特に電車や自動車などの車両用シート 材として表層に立毛布帛、モケット、トリコット、ダブルラッセル等が用いられ ているが、それらシート、特に車両用シートでは、春夏の着席時に背中や腰、尻 の部分が汗ばみ、ムレを感じるため、表層とカバーパットをも含めたシート構造 体として快適性に優れたものが要求されている。 快適性の良好な材料を開発するにあたり、快適性を何等かの数値で定量化し、 評価指標を得ることが重要である。快適性の主たる構成特性(要因)の一つとし て透湿度が考えられ、透湿度を向上させるために各種の技術検討がなされている が、透湿度を何等かの数値で定量化し評価指標を得ることが重要な課題であった 。 従来より透湿度を評価する方法としては、JIS L1099に規定されて いる方法が知られている。それは、透湿カップに塩化カルシウム、5酸価リン、 シリカゲルなどの吸湿剤を入れ、次いで試料をのせてパッキン及びリングを順次 装着しナットで固定したものを試験体とし、恒温恒湿度チャンバー(例えば40 ℃、90%RH)に入れ、テスト前後の試験体の重量増加から透湿度を測定する という方法であった。
【0003】 しかし、高透湿性の試料を測定する場合、短時間に吸湿剤が吸湿するため吸湿 剤の表面部が潮解し、それが吸湿剤表面に皮膜を形成する。皮膜が形成されると 、吸湿剤はそれ以上吸湿しにくくなり、試料の真の透湿度が測定できないという 問題があった。 さらに、同一試料について透湿度と測定時間との関係を明確に測定するのが困 難であるという問題もあった。 さらにまた、試験体を任意に角度を変えたり、風を付与したとき、あるいは光 を照射したときの透湿度を測定することはできなかった。
【0004】 上記したように、従来法による透湿度の測定方法は、ある規格で規定された一 定条件下での試料を通過する試料1m2 ・1時間当たりの水蒸気量(g)をいう ものに過ぎず、快適性の指標としての実際環境に応じた様々な温湿度環境下での 透湿度といえるものではなく、また同一試料で時系列的な透湿度変化を測定する ことは不可能であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記した問題点を解決し、実用状態を想定した試験雰囲気(試験環 境)において湿気や熱が試料を通過して外部雰囲気(外部環境)に放出されるこ とにより生じる試験雰囲気側の温湿度変化を時系列的に測定することができる湿 熱移動測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本考案は次の構成を有する。
【0007】 外部雰囲気と区分された試験雰囲気を作る小部屋と、前記試験雰囲気の温湿度 を時系列的に測定できるセンサーとからなり、該小部屋には、前記外部雰囲気と 接する少なくとも一面において試料が前記外部雰囲気と前記試験雰囲気の境界を 形成するように前記試料の取り付けが可能である開口面を有するとともに、該小 部屋内部に気体を導入できる導入口及び排出できる排出口を有し、かつ該小部屋 内壁には一定温度の液体を循環・流動させることのできる流路部材と、該小部屋 内部において前記試料の一面を被覆・開放することが可能である可動の密閉部材 とを有し、しかも該小部屋は断熱材で包被され前記外部雰囲気と断熱されている ことを特徴とする湿熱移動測定装置である。
【0008】
【実施例】 以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 まず、本考案に係る湿熱移動測定装置の測定原理を説明する。 要は、試料を介して区別される試験雰囲気と外部雰囲気の間で、湿気、熱が試 料を通過して移動することにより生じる温湿度変化を温湿度センサーにより、時 系列的に測定することのできる装置である。例えば、高温高湿度に保たれた試験 雰囲気から低温低湿度の外部雰囲気へ試料を通過して、湿気、熱が外部雰囲気に 放出されたことにより生じる試験雰囲気側の温湿度変化を温湿度センサーにより 、時系列的に測定することのできる装置である。
【0010】 図1は、本考案に係る湿熱移動測定装置の一例を示す概念断面図である。 図2は、本考案に係る湿熱移動測定装置の測定状態の一例を示す概念断面図で ある。 図3は、本考案に係る湿熱移動測定装置を任意の角度に固定ピンを用いて台に 固定した状態の一例を示す概念図である。 図4は、本考案に係る湿熱移動測定装置により測定した試料A,B,Cの湿度 変化を測定した結果を示す一例である。 図において、1は小部屋、2は外部雰囲気、3は密閉部材、4は高温高湿気体 導入口、5は高温高湿気体排出口、6は温水流路部材、7は温湿度センサー、8 は試料、9は断熱材、10は台、11は湿熱移動測定装置、12は固定ピン、A ,B,Cは試料の種類を示す。
【0011】 本考案の湿熱移動測定装置は、図1に示すように、外部雰囲気2と区分された 試験雰囲気を作る小部屋1と、小部屋1の外部雰囲気2に接する少なくとも一面 は試料8が取り付け可能であって、試料は外部雰囲気2と境界を形成できるよう になっている。
【0012】 小部屋1には、導入口4より高温高湿気体が導入できるようになっており、排 出口5から排出される気体量とのバランスにより所望の温湿度の試験雰囲気を作 ることができる。さらに、小部屋内壁は、一定の温度の水(例えば33℃の温水 )を循環させることのできる流路部材6を有しており、また小部屋1は断熱材9 で包被され外部雰囲気2とは断熱されており、小部屋内は独立して一定の温度・ 湿度の試験雰囲気に保つことができる。
【0013】 また、小部屋内には密閉部材3が設置され、測定前に小部屋内を所望の温度・ 湿度にせしめ測定を開始するまでの間は、試料8を完全に被覆することにより湿 気や熱が試料を通過して外部へ移動しないようにしておくことができる。測定す る際には密閉部材3を試料8から開放させる(図2参照)ことで、試料を小部屋 内の試験雰囲気と外部雰囲気との境界に設定することができ、湿気や熱などが試 料を通過することにより生じる温度・湿度の変化を測定することができる。
【0014】 通常の測定では、小部屋内の試験雰囲気は外部雰囲気よりも高温、高湿度とな るように設定し、湿気や熱などが試料を通過することで温湿度が低下する過程を 温湿度センサー7で測定することができるが、その反対の温湿度条件でもよい。 温湿度センサー7は、通常用いられる熱電対などの温度センサー、湿度センサ ーでよく、少なくとも小部屋1内の試験雰囲気の温湿度を測定できる温湿度セン サーが必要であるが、図1,2に示すように、外部雰囲気の温湿度を測定するこ とができるように、温湿度センサーを設置することは好ましい。
【0015】 測定は、小部屋内の試験雰囲気を所望の温湿度にせしめてから一定時間その条 件で保持し、十分に一定になったことを温湿度センサー5で確認する。それを確 認してから試験雰囲気の温湿度制御を停止し、密閉部材3を図2に示すように上 にあげて試料から外す。それから一定の時間、小部屋内の試験雰囲気の温湿度を 温湿度センサー7により測定する。
【0016】 図4に例示したものは、上記の方法により、予め小部屋内を約33℃×90% RH(33mmHg)とした後、更に10分間安定放置し、次に密閉部材3を試料か ら外し、絶対湿度をセンサーにより30分間測定した結果を例示したものである 。 図4において、時間経過に従って試験雰囲気の湿度が低下する状態を明確にと らえることができ、試料A、試料B、試料Cの順番に湿度低下が大きいことが分 かる。
【0017】 また、本考案の装置は、外部雰囲気を比較的狭い空間とした例を図1,2に示 してあるが、より大きい空間(例えば、模擬的に気象条件を変化させることので きるような実験室)とすることにより、さらに実際環境に近い外部雰囲気での測 定を行うことができる。その場合例えば、外部雰囲気として風を試料に当てたり 、太陽光またはライトの光を照射したりした状態の下での測定も可能であり、よ り実際的な使用状態環境下での快適性評価が可能である。
【0018】 さらにまた、本考案の装置は、椅子に着席した時の各部位での温湿度変化を想 定して、図3に示すように固定ピン12を用いて台10に固定するなどして、任 意に角度を設定して測定したり、本発明の装置を動かすことのできる回転・振動 動力装置を用いて装置自身を回転させたり、振動させたりすることで、車体に装 備されたシートを想定しての測定をすることができる。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、実用状態を想定した試験雰囲気(試験環境)において湿気や熱が試 料を通過して外部雰囲気(外部環境)に放出されることにより生じる試験雰囲気 側の温湿度変化を時系列的に測定することができるので、試料が実際に使用され る環境下においての快適性を現す指標を得ることができる。
【0020】 また、外部雰囲気として風を試料に当てたり、太陽光またはライトの光を照射 したり、あるいは任意に角度を設定したり、装置自身を回転・振動させたりする ことで、例えば車体に装備されたシートを想定しての実用評価に好適な測定をす ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る湿熱移動測定装置の一例を示す概
念断面図である。
【図2】本考案に係る湿熱移動測定装置の測定状態の一
例を示す概念断面図である。
【図3】本考案に係る湿熱移動測定装置を任意の角度に
固定ピンを用いて台に固定した状態の一例を示す概念図
である。
【図4】本考案に係る湿熱移動測定装置により測定した
試料A,B,Cの湿度変化を測定した結果を示す一例で
ある。
【符号の説明】
1:小部屋 2:外部雰囲気 3:密閉部材 4:気体導入口 5:気体排出口 6:温水流路部材 7:温湿度センサー 8:試料 9:断熱材 10:台 11:湿熱移動測定装置本体 12:固定ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部雰囲気と区分された試験雰囲気を作る
    小部屋と、前記試験雰囲気の温湿度を時系列的に測定で
    きるセンサーとからなり、該小部屋には、前記外部雰囲
    気と接する少なくとも一面において試料が前記外部雰囲
    気と前記試験雰囲気の境界を形成するように前記試料の
    取り付けが可能である開口面を有するとともに、該小部
    屋内部に気体を導入できる導入口及び排出できる排出口
    を有し、かつ該小部屋内壁には一定温度の液体を循環・
    流動させることのできる流路部材と、該小部屋内部にお
    いて前記試料の一面を被覆・開放することが可能である
    可動の密閉部材とを有し、しかも該小部屋は断熱材で包
    被され前記外部雰囲気と断熱されていることを特徴とす
    る湿熱移動測定装置。
JP3599692U 1992-05-29 1992-05-29 湿熱移動測定装置 Pending JPH0594763U (ja)

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JP3599692U JPH0594763U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 湿熱移動測定装置

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JPH0594763U true JPH0594763U (ja) 1993-12-24

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ID=12457427

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JP3599692U Pending JPH0594763U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 湿熱移動測定装置

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JP (1) JPH0594763U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1018172A (ja) * 1996-06-27 1998-01-20 Nisshinbo Ind Inc 熱及び水分移動特性測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1018172A (ja) * 1996-06-27 1998-01-20 Nisshinbo Ind Inc 熱及び水分移動特性測定装置

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