JPH0593445U - 血液ガス検体保存用氷水冷容器 - Google Patents
血液ガス検体保存用氷水冷容器Info
- Publication number
- JPH0593445U JPH0593445U JP085299U JP8529991U JPH0593445U JP H0593445 U JPH0593445 U JP H0593445U JP 085299 U JP085299 U JP 085299U JP 8529991 U JP8529991 U JP 8529991U JP H0593445 U JPH0593445 U JP H0593445U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood gas
- ice
- blood
- gas sample
- water cooling
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- Pending
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 血液ガス検体保存用の氷水冷器を考案するこ
とで、測定までの経時変化を極力押え、また検体移動に
おけるトラブルを少なくする。 【構成】 長方形型箱1と、これに合う取っ手付きの蓋
2とから構成されており、この蓋2の上面にはひとつ又
は複数個の穴が空いており、またその穴には下端が閉じ
てあるもの、又は側面に複数個以上の適度な大きさの穴
を空けている円筒状の形状物3を接合してあるものから
なることを特徴としている。
とで、測定までの経時変化を極力押え、また検体移動に
おけるトラブルを少なくする。 【構成】 長方形型箱1と、これに合う取っ手付きの蓋
2とから構成されており、この蓋2の上面にはひとつ又
は複数個の穴が空いており、またその穴には下端が閉じ
てあるもの、又は側面に複数個以上の適度な大きさの穴
を空けている円筒状の形状物3を接合してあるものから
なることを特徴としている。
Description
【0001】
本考案は、血液ガス検体を氷水冷保存するための容器に関するものである。
【0002】
血液ガス分析は病態把握の緊急度において、またその検査結果が治療に即応す る点において、あらゆる臨床検査の中でもっともベッドサイドテストとしての特 徴をそなえた検査として、臨床的に極めて重要である。
【0003】 血液ガス測定としてはpH、炭酸ガス分圧(Pco2)、酸素分圧(Po2) 、血漿HCO3 −濃度などがあり、採血後それらの値の変動が大きいために、直 ちに測定することが望ましいとされている。
【0004】 しかし、現実的に採血後直ちに測定することが困難な場合が多い。従ってその 場合簡便な深い容器内に氷塊と水(氷水)を満たし、その中に採血した注射器の 採血部分を浸すことにって、血中温度を4℃以下に下げ血液ガスの変化を最小限 度に防いでいるのが一般的な現状である。
【0005】
解決しようとする問題点は、血液ガス検体氷水冷容器として、他の簡便な容器 でそれを代行しているという点である。そのため、血中温度を4℃以下に速やか に下げることができ難いこと、測定時までの氷水温度の厳格な保持がし難いこと 、さらに簡便な容器ゆえ、緊急用としては形状的に採血現場から血液ガス測定機 設置場所までそれを持ち運びにくいという欠点があった。
【0006】
本考案は、これらの問題点を解決する為に考案した血液ガス検体保存用氷水冷 容器である。すなわち、これを図面について説明すれば、 (イ)箱1に氷塊及び水を入れる。 (ロ)蓋2を箱1にはめ、フック4を止める。 (ハ)採血後、血液の入った注射器を先端の方から円筒状の穴3に挿入する。 本案は以上のような構造及び使用方法であり、これにより血液の温度を速やか に4℃以下に下げ、かつその温度を安定して保持することが可能となり、一方構 造上、採血現場から血液ガス測定場所への検体運搬が容易でかつ安全となった。
【0007】
家庭用冷蔵冷凍庫の冷凍室より作製されたキューブアイス(角氷)30個、水 500ccを箱1に入れ、蓋2をはめこみ、ボランティアより採血された注射器 を直ちに円筒状の筒3に挿入した。次に温度センサーの先を注射筒内の血液に接 触させることによって、血液温度の経時変化を追跡した。なお、血液ガス検体保 存用氷水冷容器は、専用の発泡スチロールケースに入れた。
【0008】 その結果、図3に示した様に血中温度は筒3に穴を6個所空けたもの(図中水 冷と表記)では5分以内、穴を空けないもの(図中空冷)でも10分以内に血中 温度は4℃以下に低下した。その後血中温度は、120分まで0℃以上1℃以下 の温度を保持した。
【0009】
以上説明したように本考案の血液ガス検体保存用氷水冷容器は、採血後直ちに かつ容易に注射筒を氷水筒に挿入すことが可能であり、血中温度を速やかに4℃ 以下に下げることができるため、各血液ガス値の採血後の変化を最小限に押えら れる。このことにより、患者の臨床病態を的確に反映した血液ガス値の測定が可 能となり、治療等の点でその有用性は大きい。さらに、検体の運搬にあたっても 、構造上、他の簡便な代用容器と比べて運搬しやすく不注意等の落下の危険性を 少なくすることができる。
【図1】本考案の蓋をはずした斜視図である。
【図2】本考案の、蓋をはめ注射器を挿入した一部切欠
正面図である。
正面図である。
【図3】本考案の使用時における注射器内血液温度の経
時変化の図である。
時変化の図である。
1 下箱 2 取っ手付き蓋 3 筒 4 フック
Claims (4)
- 【請求項1】 長方形型1と、これに合う取っ手付きの
蓋2とから構成されており、この蓋2の上面にはひとつ
又は複数個の穴が空いており、またその穴には下端が閉
じてある円筒状の形状物3を接合してあるものからなる
ことを特徴とする血液ガス検体保存用氷水冷容器。 - 【請求項2】 請求項1の円筒状の形状物3において、
その直径及び長さが採血した注射器及び注射針が納まる
程度の大きさにしたことを特徴とする血液ガス検体保存
用氷水冷容器。 - 【請求項3】 請求項1の円筒状の形状物3において、
その側面に複数個以上の適度な大きさの穴を空けている
ことを特徴とする血液ガス検体保存用氷水冷容器。 - 【請求項4】 請求項1,2そして3において、その材
質がステンレス等の金属性であり、またその内表面ある
いは外表面に発泡スチロール等の断熱材を被膜したこと
を特徴とする血液ガス検体保存用氷水冷容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP085299U JPH0593445U (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 血液ガス検体保存用氷水冷容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP085299U JPH0593445U (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 血液ガス検体保存用氷水冷容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593445U true JPH0593445U (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=13854715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP085299U Pending JPH0593445U (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 血液ガス検体保存用氷水冷容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0593445U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6412172B2 (ja) * | 1982-09-14 | 1989-02-28 | Moriji Yanagya |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP085299U patent/JPH0593445U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6412172B2 (ja) * | 1982-09-14 | 1989-02-28 | Moriji Yanagya |
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