JPH0592966A - 5−酸素化HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の製造方法及び中間体 - Google Patents

5−酸素化HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の製造方法及び中間体

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JPH0592966A
JPH0592966A JP3228186A JP22818691A JPH0592966A JP H0592966 A JPH0592966 A JP H0592966A JP 3228186 A JP3228186 A JP 3228186A JP 22818691 A JP22818691 A JP 22818691A JP H0592966 A JPH0592966 A JP H0592966A
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alkyl
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JP3228186A
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Robert K Anderson
ケー.アンダーソン ロバート
Ann E Decamp
イー.デキヤンプ アン
Anthony O King
オー.キング アンソニー
Sander G Mills
ジー.ミルズ サンダー
Ralph P Volante
ピー.ヴオランテ ラルフ
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Merck and Co Inc
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07D309/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings
    • C07D309/16Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D309/28Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D309/30Oxygen atoms, e.g. delta-lactones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61P3/06Antihyperlipidemics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式に示すロバスタチン及びその類縁体の
5−酸素化誘導体が中間体 〔式中、TはH、tert−ブチルジメチルシリルな
ど、Rはアルキル、置換アルキル、アルコキシなど、
R′はCH,CHOT又はHを示す〕を用いて製
造される。 【効果】 上記中間体を用いて製造されるロバスタチン
及びその類縁体の5−酸素化誘導体は HMG−CoA
レダクターゼ阻害剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】高コレステロール血症はアテローム性動脈
硬化症のような心臓血管系疾患の主要な病因要素の1つ
であることが知られている。胆汁酸吸収剤はこの症状を
治療するのに用いられており、やや有効のようである
が、大量即ち一度に数グラムを消費せねばならず、快適
なものではない。
【0002】現在市販されている MEVACOR(商標)(ロ
バスタチン)は酵素 HMG−CoA レダクターゼを阻害する
ことによりコレステロール生合成を制限することにより
機能する非常に活性な抗高コレステロール血症剤群の1
つである。天然発酵産物メバスタチン及びロバスタチン
のほかに種々のその半合成及び全合成類縁体がある。
【0003】天然化合物及びこれらの半合成類縁体は次
の一般構造式を有する。
【化7】 式中、R3は水素、C15 アルキル又はフェニル、ジメチ
ルアミノ又はアセチルアミノからなる基で置換されたC1
5 アルキルであり、R*
【化8】 (Qは−CR5(CH3)−又は−CR5H−であり、R5はH又はOH
であり、Mは−CHR6−であり、R6は水素又はヒドロキシ
である。R2は水素又はメチルであり、a、b、c及びd
は単結合を表わすか、a、b、c又はdの1つが二重結
合を表わすか、又はaとcの両方又はbとdの両方が二
重結合を表わす。但しaが二重結合であるとき、Qは−
C(CH3) =又は−CH=であり、dが二重結合であると
き、Mは=CH−である。)である。
【0004】英国特許第2,075,013号はR*
【化9】 (R1はH又はMeでありR2はH又はアシルである。)であ
る上記一般式で表わされるヒドロキシ含有半合成化合物
を開示する。
【0005】1987年5月15日に出願された米国特
許出願第048,136号はR*
【化10】 (RはCH2OH 、CH2OC(=O)R4、CO2R7 又はC(=O)
NR8R9 であり、R1、R4、R7、R8及びR9は広く定義される
有機部分である。)である上記一般式の6置換化合物を
開示する。
【0006】米国特許出願第4,604,472号及び
同第4,733,003号はR*
【化11】 (Xは水素原子又は2−メチルブチリル基を表わし、Y
は水素原子又はメチル基を表わし、R1及びR2は同一か又
は異なり、各々は酸素原子又はR3が水素又はアルキル部
分である式=N−OR3の基を表わす。)である上記式の
化合物を開示する。
【0007】1988年6月29日に出願された同時係
属中の米国特許出願第213,010号、1989年3月
13日に出願された同第322,398号及び1988年
9月29日に出願された同第250,646号は、R*
【化12】 (R5及びR6はH、OH、OR7 であるか又は一緒にC=Oを
表わす。)である上記一般式の化合物を開示する。
【0008】これらの出願はアルケンをNBSで処理し
てボロヒドリンを生成し、ボロヒドリンのヒドロキシ部
分をピリジニウムクロロクロメートで酸化し、次に臭素
を置換することを含む5−オキソ化合物を製造する機構
を開示している。この開示された方法は比較的低収率と
いうことと、特に大規模な反応に変換する場合、環境的
に望ましくない物質を使用するという問題がある。
【0009】本発明は新規な中間体、及び該中間体がロ
バスタチン及びポリヒドロナフチル環の8−アシル側鎖
及び6位に於けるその誘導体の5−酸素化誘導体(I)
の製造に有用な、これらの新規な製造方法に関する。ロ
バスタチン(I)及びその類縁体の該誘導体は高コレス
テロール血症の治療に有用であり、1988年6月29
日に出願された同時係属中の米国出願第213,010
号と1989年3月13日に出願された同第322,39
8号に開示される。HMG−CoAレダクターゼ阻害剤
である化合物(I)は、
【化13】 〔式中、R1は(1)C110アルキル、(2)置換C110
アルキル{1個以上の置換基は(a)ハロゲン、(b)
ヒドロキシ、(c)C110アルコキシ、(d)C15
ルコキシカルボニル、(e)C15アシルオキシ、
(f)C38 シクロアルキル、(g)フェニル、(h)
置換基がX及びYである置換フェニル、(i)C110
ルキル−S(O)n(nは0〜2である。)、(j)C3
8 シクロアルキル−S(O)n、(k)フェニルS
(O)n、(l)置換基がX及びYである置換フェニル
−S(O)n及び(m)オキソから選択される。}、
(3)C110アルコキシ、(4)C210アルケニル、
(5)C38 シクロアルキル、(6)置換C38 シクロ
アルキル{1個の置換基は(a)C110アルキル、
(b)置換C110アルキル(置換基は(i)ハロゲン、
(ii) ヒドロキシ、(iii)C110アルコキシ、(iv) C15
アルコキシカルボニル、(v)C15 アシルオキシ、(v
i) フェニル、(vii)置換基がX及びYである置換フェニ
ル、(viii) C110アルキル−S(O)n、(ix) C38
シクロアルキル−S(O)n、(x) フェニル−S
(O)n、(xi) 置換基がX及びYである置換フェニル
−S(O)n及び(xii)オキソから選択される。)、
(c)C110アルキル−S(O)n、(d)C38 シク
ロアルキル−S(O)n、(e)フェニル−S(O)
n、(f)置換基がX及びYである置換フェニル−S
(O)n、(g)ハロゲン、(h)ヒドロキシ、(i)
C110アルコキシ、(j)C15 アルコキシカルボニ
ル、(k)C15 アシルオキシ、(l)フェニル及び
(m)置換基がX及びYである置換フェニルから選択さ
れる。}、(7)フェニル、(8)置換基がX及びYで
ある置換フェニル、(9)アミノ、(10)C15 アルキ
ルアミノ、(11)ジ(C15 アルキル)アミノ、(12)
フェニルアミノ、(13)置換基がX及びYである置換フ
ェニルアミノ、(14)フェニルC110アルキルアミノ、
(15)置換基がX及びYである置換フェニルC110アル
キルアミノ、(16)(a)ピペリジニル、(b)ピロリ
ジニル、(c)ピペラジニル、(d)モルホリニル及び
(e)チオモルホリニルから選択される基及び(17)R5
S(R5は(a)C110アルキル、(b)フェニル及び
(c)置換基がX及びYである置換フェニルから選択さ
れる。)から選択される。R4は(1)水素、(2)C1
10アルキル及び(3)置換C110アルキル(1個以上の
置換基は(a)ハロゲン、(b)ヒドロキシ、(c)C1
10アルコキシ、(d)C15 アルコキシカルボニル、
(e)C15 アルキルアシルオキシ、(f)フェニルア
シルオキシ、(g)フェノキシカルボニル、(h)フェ
ニルC15 アルキルアシルオキシ、(i)フェニルC1
5 アルコキシ、(j)アミノ、(k)C15 アルキルア
ミノ、(l)ジ(C15 アルキル)アミノ、(m)フェ
ニルアミノ、(n)置換基がX及びYである置換フェニ
ルアミノ、(o)フェニルC15 アルキルアミノ、
(p)置換基がX及びYである置換フェニルC15 アル
キルアミノ、(q)C38 シクロアルキル、(r)フェ
ニル、(s)置換基がX及びYである置換フェニル、
(t)フェニル−S(O)n、(u)置換基がX及びY
である置換フェニル−S(O)n、(v)フェニルC1
5 アルキル−S(O)n、(w)C15 アルキル−S
(O)n、(x)フェニルアミノアシルオキシ、(y)
C15 アルキルアミノアシルオキシ、(z)C15 アル
キルアシルアミノ、(aa) ジ(フェニルC15 アルキ
ル)ホスホニル、(bb) ジ(C15 アルキル)ホスフィ
ニルから選択される。)であるか、(4)R4は結合して
いる炭素原子と一緒にC38 炭素環を表わす。R5及びR6
は独立してH、OH、OR7 であるか、又はR5及びR6はこれ
らが結合している炭素と一緒にC=Oを表わすか、又は
R5及びR6はこれらが結合している炭素と一緒に4〜7原
子の炭素環を表わす。但し、R5がHであるときR6はOH又
はOR7 であり、R5がOHであるときR6はHであり、R5がOR
7 であるときR6はHである。R7は−P(=O)R8R9、−
C(=O)NR8R9 又は−C(=O)R8、−C(=O)OR
8 、フェニルC13 アルキル、C15 アルキルである。
R8及びR9は独立してH、C13 アルキル、フェニルC1
3 アルキル又はアリール(アリールはフェニルナフチ
ル、ピリジル、フラニル、チエニル又はフェニル、X及
びY基で置換されたナフチル、ピリジル、フラニル又は
チエニルである)である。但しR7が−C(=O)OR8
あるときR8はHではなく、R7が−P(=O)R8R9である
ときR8又はR9はHではない。X及びYは独立して(a)
OH、(b)ハロゲン、(c)トリフルオロメチル、
(d)C13 アルコキシ、(e)C13 アルキルカルボ
ニルオキシ、(f)フェニルカルボニルオキシ、(g)
C13 アルコキシカルボニル、(h)フェニルオキシカ
ルボニル、(i)水素、(j)C15 アルキルから選択
される。〕として表わすことができる。
【0010】式(I)の5−ヒドロキシ誘導体は図式に
示される通り製造され、また5−酸素化誘導体は5−ヒ
ドロキシ化合物から1988年9月29日に出願された
同時係属中の出願第250,646号の説明に従って製造
される。図式1
【化14】 T1はヒドロキシ保護基である。XはCl又はBrである。
【0011】本発明の1実施態様は式(3)の化合物で
ある。
【化15】 式中、TはH、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブ
チルジフェニルシリル、トリメチルシリル、トリエチル
シリル、トリイソプロピルシリル又はテトラヒドロピラ
ニルである。R1は(1)C110アルキル、(2)置換C1
10アルキル{1個以上の置換基は(a)ハロゲン、
(b)ヒドロキシ、(c)C110アルコキシ、(d)C1
5 アルコキシカルボニル、(e)C15 アシルオキ
シ、(f)C38 シクロアルキル、(g)フェニル、
(h)置換基がX及びYである置換フェニル、(i)C1
10アルキル−S(O)n(nは0〜2である)、
(j)C38 シクロアルキル−S(O)n、(k)フェ
ニル−S(O)n、(l)置換基がX及びYである置換
フェニル−S(O)n及び(m)オキソから選択され
る。}、(3)C110アルコキシ、(4)C210アルケ
ニル、(5)C38 シクロアルキル、(6)置換C38
シクロアルキル{1個の置換基は(a)C110アルキ
ル、(b)置換C110アルキル(置換基は(i)ハロゲ
ン、(ii)ヒドロキシ、(iii)C110アルコキシ、(iv)
C15 アルコキシカルボニル、(v)C15 アシルオ
キシ、(vi)フェニル、(vii)置換基がX及びYである
置換フェニル、(viii) C110アルキル−S(O)n、
(ix) C38 シクロアルキル−S(O)n、(x)フェ
ニル−S(O)n、(xi)置換基がX及びYである置換
フェニル−S(O)n及び(xii)オキソから選択され
る。) 、(c)C110アルキル−S(O)n、(d)C3
8 シクロアルキル−S(O)n、(e)フェニル−S
(O)n、(f)置換基がX及びYである置換フェニル
−S(O)n、(g)ハロゲン、(h)ヒドロキシ、
(i)C110アルコキシ、(j) C15 アルコキシカル
ボニル、(k)C15アシルオキシ、(l)フェニル及
び(m)置換基がX及びYである置換フェニルから選択
される。}、(7)フェニル、(8)置換基がX及びY
である置換フェニル、(9)アミノ、(10)C15 アル
キルアミノ、(11)ジ(C15 アルキル)アミノ、(1
2)フェニルアミノ、(13)置換基がX及びYである置
換フェニルアミノ、(14)フェニルC110アルキルアミ
ノ、(15)置換基がX及びYである置換フェニルC110
アルキルアミノ、(16)(a)ピペリジニル、(b)ピ
ロリジニル、(c)ピペラジニル、(d)モルホリニル
及び(e)チオモルホリニルから選択される基及び(1
7)R5S (R5は(a)C110アルキル、(b)フェニル
及び(c)置換基がX及びYである置換フェニルから選
択される。)から選択される。R′4 は CH3、CH2OT 又
はHである。X及びYは独立してa)OH、b)ハロゲ
ン、c)トリフルオロメチル、d)C13 アルコキシ、
e)C13 アルキルカルボニルオキシ、f)フェニルカ
ルボニルオキシ、g)C13 アルコキシカルボニル、
h)フェニルオキシカルボニル、i)水素、j)C15
アルキルから選択される。
【0012】この実施態様の1種としてはR1が(1)C1
10アルキル、(2)置換C110アルキル(1個以上の
置換基は(a)ハロゲン、(b)ヒドロキシ、(c)C1
10アルコキシ、(d)C15アルコキシカルボニル、
(e)C15 アシルオキシ、(f)C38シクロアルキ
ル、(g)フェニル、(h)置換基がX及びYである置
換フェニル及び(i)オキソから選択される。)、
(3)C38 シクロアルキル、(4)置換C38 シクロ
アルキル{1個の置換基は(a)C110アルキル、
(b)置換C110アルキル(置換基は(i)ハロゲン、
(ii)ヒドロキシ、(iii)C110アルコキシ、(iv)C1
5 アルコキシカルボニル、(v)C15 アルコキシカ
ルボニル、(vi)フェニル、(vii)置換基がX及びYであ
る置換フェニル及び(viii) オキソから選択され
る。)、(c)ハロゲン、(d)ヒドロキシ、(e)C1
10アルコキシ、(f)C15 アルコキシカルボニル、
(g)C15 アシルオキシ、(h)フェニル、(i)置
換基がX及びYである置換フェニルから選択され
る。}、(5)フェニルアミノ、(6)置換基がX及び
Yである置換フェニルアミノ、(7)フェニルC110
ルキルアミノ及び(8)置換基がX及びYである置換フ
ェニルC110アルキルアミノから選択され、X及びYが
独立して(a)OH、(b)F、(c)トリフルオロメチ
ル、(d)C13 アルコキシ、(e)水素、(f)C1
5 アルキルから選択される化合物(3)である。
【0013】サブクラスとしては、式(3)のR1がC1
10アルキルであり、R′4 が CH3又はCH2OT である化合
物である。
【0014】このサブクラスの具体例としては、次の (a)R1は2−メチル−2−ブチルであり、R′4 は C
H3であり、Tはtert−ブチルジメチルシリル又はHであ
る; (b)R1は2−メチル−2−ブチルであり、R′4 はCH
2OT であり、Tはtert−ブチルジメチルシリル又はHで
ある; (c)R1は2−ブチルであり、R′4 は CH3であり、T
はtert−ブチルジメチルシリル又はHである; (d)R1は2−ブチルであり、R′4 はCH2OTであり、
Tはtert−ブチルジメチルシリル又はHである;群から
選択される化合物(2)である。
【0015】本発明の第2の実施態様は化合物(4)を
製造するために化合物(3)を使用することであり、式
(3)の化合物
【化16】 を水素イオンスカベンジャーとして作用するジクロロト
リフェニルホスホラン又はジブロモトリフェニルホスホ
ランと弱塩基で緩和な極性非プロトン性溶媒中で処理し
て化合物(4)を得ることを包含する。
【化17】
【0016】可能な弱塩基としては、ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジン、トリメチルアミン又はトリエチ
ルアミンのような第三アミン又は炭酸塩又は炭酸水素塩
が例示される。緩和な極性非プロトン性溶媒は酢酸エチ
ル又は酢酸イソプロピルのような液体エステル、又はジ
クロロメタン又はクロロホルムのようなハロゲン化炭化
水素、又はアセトニトリルのようなニトリル、又はエチ
ルエーテル又はテトラヒドロフランのようなエーテル、
又はその混合液であることができる。好ましい塩基は第
三アミンである。好ましい溶媒はアセトニトリル又はア
セトニトリルと酢酸エチルとの混合液である。
【0017】式(3)の中間体は (i)R1及びR′4 が上で定義した通りである化合物
(1)をトリス(トリアリールホスフィン)ロジウムハ
ライドで水素の存在下で処理し、次いでオクタヒドロナ
フチル生成物を塩化t−ブチルジメチルシリルのような
塩化シリル又はジヒドロピランで処理してT1がシリル保
護基又はテトラヒドロピランを表わす式(2)の化合物
を生成し(ここでアリールはフェニル又はメチル、ハロ
ゲン(Cl又はBr)又はメトキシで置換されたフェニルで
ある。)、
【化18】 (ii)化合物(2)を触媒四酸化オスミウムとトリメチル
アミンN−オキシド又はモルホリン−N−オキシドのよ
うな再酸化剤で水性アセトン溶媒中還流温度で処理して
化合物(3)を得ることを包含している方法で製造され
る。
【化19】
【0018】ケトン(4)は、ケトン(4)をNaBH4
エーテル溶媒中で処理してアルコール(6)を得、
【化20】 次いで三フッ化ホウ素でアセトニトリル中で処理するこ
とにより保護基T1を除去して生成物(I)を得ることを
包含している方法で生成物(I)に変換することができ
る。
【化21】
【0019】化合物(2)はロバスタチンから1987
年9月3日に出願された同時係属中の特許出願第09
2,804号に詳述される方法に従って3,4−二重結
合を還元して製造される。R4が6−ヒドロキシメチル又
は保護ヒドロキシメチルである場合、6−メチルの6−
ヒドロキシメチルへの変換は1987年5月15日に出
願された出願番号第048,136号の方法に従って達
成することができる。ラクトン環とポリヒドロナフチル
環6位のヒドロキシル基はtert−ブチルジメチルシリル
のようなシリル保護基を用いて米国特許第4,444,
784号の方法に従って保護することができる(TO)。
アシル部分が2−メチルブチリル以外である場合、ロバ
スタチンのアシル基を加水分解し、ヒドロキシル基を米
国特許第4,444,784号の方法に従って適当なア
ルカノイルハロゲン化物で再エステル化することができ
る。アルカノイルハロゲン化物は入手し得る出発物質の
酸性C−H部位に於て、アルキル部分又は他の適当な求
電子基で置換するといった標準変換で生成することがで
きる。
【0020】欧州特許第364,206号は上記図式で
出発物質として使用することができる6−α−デスメチ
ル−6−β−メチルロバスタチン誘導体を製造する方法
を開示する。また6−α−メチルケトン(5)のシリル
保護基Tを除去し、次に1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)で処理すると6
−β−メチルケトンを生じ、その後ラクトンヒドロキシ
基を再び保護し、NaBH4 で処理すると6−β−メチル−
5(S)−ヒドロキシ化合物と6−β−メチル−5
(R)−ヒドロキシ化合物の混合物を得る。
【0021】上述した化学変換の反応条件が8−アシル
オキシ部分の置換基に有害である場合、アセトキシ基は
保護基として使用することができ、5位生成後、加水分
解して除去して8−ヒドロキシ誘導体を得、次いで米国
特許第4,661,483号に記載される一般方法に従
ってアシル化することができる。
【0022】上述の合成経路によって生成した生成物が
その化合物の所望の形でない場合にはその生成物を更に
1種以上の反応、例えば加水分解、脱シリル化、エステ
ル化、アシル化、アンモノリシス又はラクトン化に常法
によってかけることができる。
【0023】次の実施例は中間体(3)の製造及び式
(I)の化合物を具体的に説明するものであり、これら
は本明細書に添えられた特許請求の範囲に示した発明を
限定するものとして解釈されるべきではない。
【0024】実施例1 6−(R)−〔2−〔8(S)−(2,2−ジメチルブ
チリルオキシ)−2(S)−メチル−5(R)−ヒドロ
キシ−6(R)−メチル−1,2,3,4,4a
(R),5,6,7,8,8a(R)−デカヒドロナフ
チル−1(S)〕エチル〕−4(R)−ヒドロキシ−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−オ
ン(I)の製造 工程1 :6(R)−〔2−〔8(S)−(2,2−ジメ
チルブチリルオキシ)−2(S)−メチル−6(R)−
メチル−1,2,3,4,6,7,8,8a(S)−オ
クタヒドロナフチル−1(S)〕エチル〕−4(R)−
ヒドロキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−2−オンの製造 イソプロパノール(10リットル)を真空中22℃で脱
気し、次に20psiに窒素で加圧した。この操作を5回
繰り返して溶媒中の酸素を除去することを確実にした。
シンバスタチン(1kg、2.39モル)、ウイルキンソ
ン触媒(トリス(トリフェニル−ホスフィン)ロジウム
(I)クロリド−下記の通り精製したもの)(100
g、0.11モル)と脱気イソプロパノール(10リッ
トル)を5ガロンのヒドロジェネーターに充填し、この
混合液を250psiH2 及び40℃で72時間還元した。
水素添加反応が完了した時、反応混合液を20psi の窒
素下に置き、次に0〜5℃で一晩(10〜20時間)攪
拌を最小にしながら熟成した。冷混合液を濾過し、廃ケ
ークを冷イソプロパノール(500ml)で洗浄した。チ
オウレア(10g)をイソプロパノール濾液に加え、こ
の混合液を22℃で5時間攪拌しながら熟成した。この
熟成時間の終わりに水(20リットル)次いでシクロヘ
キサン(10リットル)を加えた。2相系を十分に混合
し、層を分離した。水層をシクロヘキサン(500ml)
で逆抽出し、有機層を合わせた。有機混合液に塩化メチ
レン(1.5リットル)を加え、この混合液を更に水洗
した(10リットルずつで3回)。シクロヘキサン層を
無水硫酸ナトリウム(200g)で乾燥した後、混合液
を濾過し、廃ケークを更にシクロヘキサン(200ml)
で洗浄した。シクロヘキサン濾液量を真空中40℃で
5リットルに減少させた。この混合液を70℃に急速に
温め、次に4〜5時間にわたって22℃に徐々に冷却す
るとこの間に結晶化が生じた。このスラリーを更に22
℃で12時間熟成した。結晶性生成物を濾別し、廃ケー
クをシクロヘキサン(1.5リットル)で洗浄し、真空
40℃で乾燥した。 C25H40O5の計算値 C,71.39 H,9.59 実測値 C,71.98 H,9.48
【0025】ウイルキンソン触媒の精製 無水エタノール(1.2リットル)を真空中22℃で脱
気し、次いで20psiに窒素で加圧した。この操作を5
回繰り返した。脱気エタノールにウイルキンソン触媒
(110g、0.119モル)とトリフェニルホスフィ
ン(31.2g、0.119モル)を加え、この不均一
混合液を窒素雰囲気下で一晩(16〜24時間)加熱還
流した。この混合液を22℃に冷却し、窒素下で濾過し
た。触媒廃ケークをエタノール(150ml)で洗浄し、
フィルター上で真空乾燥した。
【0026】工程2:6(R)−〔2−(8(S)−
(2,2−ジメチルブチリルオキシ)−2(S)−メチ
ル−6(R)−メチル−1,2,3,4,6,7,8,
8a(S)−オクタヒドロナフチル−1(S)〕エチ
ル〕−4(R)−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−
2H−ピラン−2−オン(2)の製造 25℃に於けるアセトニトリル(400ml)中工程1の
生成物(100.0g,0.238モル)とイミダゾー
ル(25.9g,0.380モル)の溶液を塩化t−ブ
チルジメチルシリル(39.4g,0.262モル)を
固形物として加えた。この均質混合液を窒素の雰囲気下
でシリル化が完了するまで(8〜10時間)攪拌した。
この反応混合液を0℃に冷却し、蒸留水1.5mlを5分
間にわたって加えた。この混合液にシリル化生成物0.
1gの結晶種を入れ、次いで別の水1.5mlを5分間加
えた。この反応混合液を0℃に維持し、15分間熟成し
た後、蒸留水397mlを1時間にわたって滴下した。水
の添加が完了した後、不均一混合液を更に0℃で1時間
熟成し、次に濾過した。廃ケークを CH3CN−H2O (1:
1)の氷冷混合液100mlずつで2回次に水100mlず
つで3回洗浄した。湿気の多い廃ケークを真空中室温で
弱い窒素掃引により乾燥して(2)をHPLCで測定し
た場合92.8%で得た。
【0027】工程3:6(R)−〔2−〔8(S)−
(2,2−ジメチルブチリルオキシ)−4a(R),5
(S)−ジヒドロキシ−2(S),6(R)−ジメチル
−1,2,3,4,5,6,7,8,8a(R)デカヒ
ドロナフチル−1(S)〕−エチル〕−4(R)−tert
−ブチルジメチルシリルオキシ−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(3)の製 機械的スターラー、温度プローブとN2導入口を備えた1
2リットルの三ツ口フラスコにアセトン(1.8リット
ル)、脱イオン水(0.6リットル)、オレフィン2
(500.0g,0.935モル)、トリメチルアミン
N−オキシド(207.8g,1.87モル)、ピリジ
ン(75.3ml,0.935モル)と四酸化オスミウム
溶液(固形物OsO4〔3.1g,0.0122モル,1.
3モル%〕をアセトン100mlに溶解して調製)を順次
充填した。この褐色溶液を反応が完了するまで(18時
間)加熱還流した(18時間)。この反応混合液を室温
に冷却し、酢酸エチル(5.0リットル)で希釈し、氷
浴で18℃に冷却した。重亜硫酸ナトリウム溶液(1.
5リットル)を温度<25℃(発熱)を維持するような
速度で加え、この混合液を30分間激しく攪拌した。相
を分離し、水相を酢酸エチル(5.0リットル)で抽出
した。合わせた有機相を塩化ナトリウム溶液(1.5リ
ットル)で洗浄した。この有機相にフロリシル(ケイ酸
マグネシウム,1.0kg)を加え、この混合液を30分
間攪拌した。フロリシルを濾過で除去し、ケークを酢酸
エチル(2.0リットル)で洗浄した。濾液を無水硫酸
ナトリウムで乾燥(KF<0.20H2O mg/mlまで)し、
標記化合物3を含む最終容量2.2リットルに濃縮し
た。
【0028】工程4:6(R)−〔2−〔8(S)−
(2,2−ジメチルブチリルオキシ)−2(S)−6
(R)−ジメチル−5−オキソ−1,2,3,4a
(R),5,6,7,8,8a(R)−ノナヒドロナフ
チル−1(S)〕−エチル〕−4(R)−tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ
−2H−ピラン−2−オン(4)の製造 オーバーヘッド攪拌器、窒素導入口、温度プローブと中
隔を備えた5リットルの乾燥三ツ口フラスコにトリフェ
ニルホスフィン(422g,1.608モル)とアセト
ニトリル(1.5リットル)を充填した。この攪拌不均
一混合液にヘキサクロロエタン(381g,1.608
モル)を30〜36℃の反応温度を維持しながら25分
にわたって少しずつ加えた。添加が完了した時、ジイソ
プロピルエチルアミン(560ml,416g,3.22
モル)を一度に加えた。ホスホラン溶液をジオール3
(1.9リットル中416g)の酢酸エチル(又はアセ
トニトリル)に22℃以下の温度を保持しながらカニュ
ーレにより窒素圧で加えた。リン試薬を含む容器をアセ
トニトリル100mlですすぎ、洗液をカニューレにより
移した。この黒色反応溶液を室温にし、窒素下で出発物
質が>99%消費されるまで(24〜30時間)攪拌し
た。この反応溶液をブチロトベプに移し、真空下で1/
2量に濃縮(内部温度33℃以下で)し、酢酸エチル6
リットルを加え、全量2.6〜2.8リットルに濃縮し
て残留物を酢酸エチルに変換した。得られたスラリーを
オーバーヘッドスターラーと窒素導入口を備えた12リ
ットルの3ツ口フラスコに移した。このブチフラスコを
酢酸エチル500mlですすぎ、洗液を移し、全量3.1〜
3.3リットルを得た。得られた激しく攪拌したスラリー
にヘキサン4.5リットルを室温で2時間にわたって加
えた。添加が完了した時、混合液を濾過し、固形物を
4.5リットルヘキサンで洗浄した。濁った母液をブチ
ロトベプにヘキサン500mlの洗浄液と共に移し、真空
下で(内部温度33℃)容量2.8リットルに濃縮し
た。このスラリーをヘキサン500mlの洗浄液と共にオ
ーバーヘッドスターラーと窒素導入口を備えた12リッ
トルの三ツ口フラスコに移した。この急速に攪拌した混
合液を4リットルヘキサンで1.2時間にわたって滴下
処理した。得られた混合液を濾過し、固形物をヘキサン
1リットルで洗浄した。濾液のHPLC分析は生成物ケ
トン4が濾液中に含まれていることを示した。
【0029】工程5:6(R)−〔2−〔8(S)−
(2,2−ジメチルブチリルオキシ)−2(S),6
(R)−ジメチル−5(R)−ヒドロキシ−1,2,
3,4,4a(R),5,6,7,8,8a(R)−デ
カヒドロナフチル1(S)〕エチル〕−4(R)−tert
−ブチルジメチルシリルオキシ−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(6)の製造 オーバーヘッドスターラー、熱電対プローブ及び窒素導
入口を備えた5リットルの三ツ口フラスコをケトン4で
THFと脱イオン水の溶液(110ml)として充填し
た。(ケトンを前の反応からヘキサン中粗混合液として
得た。これを真空中で濃縮し、溶媒をTHFを加えるこ
とによりTHFに移し、次にヘキサンを蒸留した後、T
HFで全量2.2リットルに調整した。)この溶液を−
3℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(11.6g,
0.31モル)を固形物として加えた。この反応が完了
した時(1時間)、反応フラスコに添加を取り付け塩化
アンモニウム飽和溶液(1.6リットル)を20分間に
わたって加えた。2相の混合液を30分間攪拌(内部温
度5〜10℃)し層を分離した。テトラヒドロフラン/
生成物の上層を真空中で濃縮し無水硫酸ナトリウムで乾
燥(KF500μg/ml)した。酢酸エチル1.4リ
ットル中アルコール6、240gの溶液を1.0リット
ルに濃縮した。この溶液をヘキサン3.8リットルで希
釈し、1.0リットルに濃縮した(温度<30℃)。必
要に応じてこの操作を繰り返しておよその溶媒組成を
3:1のヘキサン:EtOAc の濃縮物で得た。この濃縮物
を3:1のヘキサン:EtOAc で充填した675gのシリ
カゲル(60〜250メッシュ)のカラムに装填した。
生成物を3:1のヘキサン:EtOAc (約14リットル)
で溶離した。適切な画分を合わせ、ヘキサンを加えるこ
とにより溶媒をヘキサンに換えた後蒸留した。この混合
液を約6.0リットルに濃縮し、42℃に温めた。この
溶液を38℃に冷却し、次いで生成物結晶の結晶種を入
れた。この混合液を38〜33℃に4時間にわたって冷
却し、次に6時間にわたって22℃に冷却し、得られた
スラリーを濾過した。ケークをヘキサン(700ml)で
洗浄し、真空中窒素掃引により乾燥して標記化合物6を
得た。
【0030】工程6:6(R)−〔2−〔8(S)−
(2,2−ジメチルブチリルオキシ)−2(S),6
(R)−ジメチル−5(R)−ヒドロキシ−1,2,
3,4,4a(R),5,6,7,8,8a(R)−デ
カヒドロナフチル−1(S)〕エチル〕−4(R)−ヒ
ドロキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−2−オン(I)の製造 オーバーヘッドスターラー、窒素導入口、温度プローブ
と中隔を備えた2リットルの乾燥三ツ口フラスコをシリ
ル化アルコール6(50.0g,0.0904モル)と
アセトニトリル(500ml)で充填した。無色の澄明溶
液を0〜3℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテレート
(12.5ml,0.102モル)を注射器により2.0
分で加え得られた薄黄色溶液を反応が完結するまで(3
0分)0〜3℃で攪拌した。NaHCO3溶液(41.4mg/
ml,水性,3000ml)を5〜7分にわたって10℃
の温度を保持しながら加えてこの反応液を急冷した。次
いでこの混合液を1.0時間20℃に温めながら激しく
攪拌した。相を分離し、薄黄色有機相をNaCl溶液(飽和
水性300ml)で洗浄した。有機層を真空中で1/2量
に濃縮し(内部温度30℃)、次いで酢酸イソプロピ
ルで希釈することにより酢酸イソプロピルに移し、次に
最終容量1250mlに蒸留した。この溶液を脱イオン水
(750ml)で洗浄し、次にオーバーヘッドスターラー
と蒸留装置を備えた2リットルの三ツ口フラスコに移し
た。残っている水を酢酸イソプロピル(500ml,内部
温度30℃)と共沸真空蒸留によりKF500μg
/mlに除去した。容量を280mlに調節し、この溶液に
必要があれば結晶種を入れた。生成物を25℃で30分
間結晶化した。次いでヘキサン(840ml)を1時間に
わたって徐々に加えた。この混合液を25℃で30分
間、次に−5℃で一晩(17時間)熟成した。生成物を
半融ガラス漏斗に濾過して収集し、結晶をヘキサン中冷
(−10℃)酢酸イソプロピル25v/v%(30mlず
つで2回)で洗浄した。白色結晶性固形物を真空中25
℃で窒素掃引により乾燥して標記生成物を得た。生成物
純度は逆相HPLC:ゾルバックスC8分析用カラム
(4.6×250mm)、流速=2.0ml/分、40:6
0のアセトニトリル/水、218nmに於けるU.V.検
出、カラム温度=45℃、RT=9.7分を用いて標準
に対する重量%によって検定した。
フロントページの続き (72)発明者 アン イー.デキヤンプ アメリカ合衆国,07060 ニユージヤーシ イ,ノース プレインフイールド,サンド フオード アヴエニユー 136 (72)発明者 アンソニー オー.キング アメリカ合衆国,08876 ニユージヤーシ イ,ヒルズボロー,エルメンドルフ サー クル 8 (72)発明者 サンダー ジー.ミルズ アメリカ合衆国,07095 ニユージヤーシ イ,ウツドブリツジ,ウツドブリツジ テ ラス 13エー (72)発明者 ラルフ ピー.ヴオランテ アメリカ台衆国,08520 ニユージヤーシ イ,イースト ウインザー,ホーソーン レーン 22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式(3) 【化1】 〔式中、TはH、tert−ブチルジメチルシリル、tert−
    ブチルジフェニルシリル、トリメチルシリル、トリエチ
    ルシリル、トリイソプロピルシリル又はテトラヒドロピ
    ラニルである。 R1は(1)C110アルキル、 (2)置換C110アルキル{1個以上の置換基は(a)
    ハロゲン、(b)ヒドロキシ、(c)C110アルコキ
    シ、(d)C15 アルコキシカルボニル、(e)C15
    アシルオキシ、(f)C38 シクロアルキル、(g)フ
    ェニル、(h)置換基がX及びYである置換フェニル、
    (i)C110アルキル−S(O)n(nは0〜2であ
    る。)、(j)C38 シクロアルキル−S(O)n、
    (k)フェニルS(O)n、(l)置換基がX及びYで
    ある置換フェニルS(O)n及び(m)オキソから選択
    される。}、 (3)C110アルコキシ、 (4)C210アルケニル、 (5)C38 シクロアルキル、 (6)置換C38 シクロアルキル{1個の置換基は
    (a)C110アルキル、(b)置換C110アルキル(置
    換基は(i)ハロゲン、(ii) ヒドロキシ、(iii)C110
    アルコキシ、(iv) C15 アルコキシカルボニル、
    (v)C15 アシルオキシ、(vi) フェニル、(vii)置換
    基がX及びYである置換フェニル、(viii) C110アル
    キル−S(O)n、(ix) C38 シクロアルキル−S
    (O)n、(x) フェニル−S(O)n、(xi) 置換基が
    X及びYであるフェニル−S(O)n及び(xii)オキソ
    から選択される。)、(c)C110アルキル−S(O)
    n、(d)C38 シクロアルキル−S(O)n、(e)
    フェニル−S(O)n、(f)置換基がX及びYである
    置換フェニル−S(O)n、(g)ハロゲン、(h)ヒ
    ドロキシ、(i)C110アルコキシ、(j)C15 アル
    コキシカルボニル、(k)C15 アシルオキシ、(l)
    フェニル及び(m)置換基がX及びYである置換フェニ
    ルから選択される。}、 (7)フェニル、 (8)置換基がX及びYである置換フェニル、 (9)アミノ、 (10)C15 アルキルアミノ、 (11)ジ(C115アルキル)アミノ、 (12)フェニルアミノ、 (13)置換基がX及びYである置換フェニルアミノ、 (14)フェニルC110アルキルアミノ、 (15)置換基がX及びYである置換フェニルC110アル
    キルアミノ、 (16)(a)ピペリジニル、(b)ピロリジニル、
    (c)ピペラジニル、(d)モルホリニル及び(e)チ
    オモルホリニルから選択される基及び (17)R5S(R5は(a)C110アルキル、(b)フェニ
    ル及び(c)置換基がX及びYである置換フェニルから
    選択される。)から選択される。R′4 はCH3 、CH2OT
    又はHである。X及びYは独立して(a)OH、(b)ハ
    ロゲン、(c)トリフルオロメチル、(d)C13 アル
    コキシ、(e)C13 アルキルカルボニルオキシ、
    (f)フェニルカルボニルオキシ、(g)C13 アルコ
    キシカルボニル、(h)フェニルオキシカルボニル、
    (i)水素、(j)C15 アルキルから選択される。〕
    で表される化合物。
  2. 【請求項2】 R1が (1)C110アルキル、 (2)置換C110アルキル(1個以上の置換基は(a)
    ハロゲン、(b)ヒドロキシ、(c)C110アルコキ
    シ、(d)C15 アルコキシカルボニル、(e)C15
    アシルオキシ、(f)C38 シクロアルキル、(g)フ
    ェニル、(h)置換基がX及びYである置換フェニル及
    び(i)オキソから選択される。)、 (3)C38 シクロアルキル、 (4)置換C38 シクロアルキル{1個の置換基は
    (a)C110アルキル、(b)置換アルキル(置換基は
    (i)ハロゲン、(ii) ヒドロキシ、(iii)C110アルコ
    キシ、(iv) C15 アシルオキシ、(v)C15 アルコ
    キシカルボニル、(vi) フェニル、(vii)置換基がX及び
    Yである置換フェニル及び(viii) オキソから選択され
    る。)、(c)ハロゲン、(d)ヒドロキシ、(e)C1
    10アルコキシ、(f)C15 アルコキシカルボニル、
    (g)C15 アシルオキシ、(h)フェニル、(i)置
    換基がX及びYである置換フェニルから選択され
    る。}、 (5)フェニルアミノ、 (6)置換基がX及びYである置換フェニルアミノ、 (7)フェニルC110アルキルアミノ及び (8)置換基がX及びYである置換フェニルC110アル
    キルアミノから選択され、X及びYが独立して(a)O
    H、(b)F、(c)トリフルオロメチル、(d)C1
    3 アルコキシ、(e)水素、(f)C15 アルキルから
    選択される請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1がC110アルキルであり、R′4 が C
    H3又はCH2OT である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】(a)R1が2−メチル−2−ブチルであ
    り、R′4が CH3であり、Tがtert−ブチルジメチルシ
    リルである;(b)R1が2−メチル−2−ブチルであ
    り、R′4 がCH2OT であり、Tがtert−ブチルジメ
    チルシリルである;(c)Rが2−ブチルであり、
    R′4 が CH3であり、Tがtert−ブチルジメチルシリル
    である;(d)R1が2−ブチルであり、R′4 がCH2OT
    であり、Tがtert−ブチルジメチルシリルである;
    (e)R1が2−メチル−2−ブチルであり、R′4 が C
    H3であり、T=H;(f)R1が2−メチル−2−ブチル
    であり、R′4 がCH2OT であり、T=H;(g)R1が2
    −ブチルであり、R′4 が CH3であり、T=H;(h)
    R1が2−ブチルであり、R′4 がCH2OT であり、T=
    H;群から選択される請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 式(3) 【化2】 で表わされる化合物をジクロロトリフェニルホスホラン
    又はジブロモトリフェニルホスホランと弱塩基で緩和な
    極性非プロトン性溶媒中で処理することを特徴とする化
    合物(4) 【化3】 の生成方法。
  6. 【請求項6】 弱塩基がジイソプロピルエチルアミン、
    ピリジン、トリメチルアミン又はトリエチルアミンから
    選択される第三アミンである請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 非プロトン性溶媒が酢酸エチル、酢酸イ
    ソプロピル、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニ
    トリル、エチルエーテル又はテトラヒドロフラン又はそ
    の混合液から選択される請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 ホスホランがジクロロトリフェニルホス
    ホランである請求項5記載の方法。
  9. 【請求項9】 更に (a)式(1) 【化4】 をトリス(トリアリールホスフィン)ロジウムハライド
    と水素で処理し、次いで塩化シリル又はジヒドロピラン
    で処理して化合物(2)を得、 【化5】 (式中T1はシリル保護基又はテトラヒドロピランであ
    る。)、(b)化合物(2)をOsO4とトリメチルアミン
    N−オキシド又はモルホリン−N−オキシドで水性アセ
    トン溶媒中で処理して化合物(3)を得る 【化6】 ことを包含している請求項5の方法。
  10. 【請求項10】 工程(a)のトリス(トリアリールホ
    スフィンロジウムハライドがトリス(トリフェニルホス
    フィン)ロジウム(I)クロリドであり、塩化シリルが
    塩化t−ブチルジメチルシリルであり、シリル化がアセ
    トニトリル中で行なわれ、N−オキシドがトリメチルア
    ミンN−オキシドである請求項9記載の方法。
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