JPH058983Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はベツドの寝床多面化用アタツチメント
と寝床可変ベツドに関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

周知のように、入院ベツドはフレーム上にベツ
ドマツトを載置したものが使用されているが、安
静、夜間の睡眠の保持、注射、処置などには大変
有用なベツドである。

しかし、疾患の種類や状態、例えば、骨折、腎
透析時間外、携帯点滴注射、精神科入院時など安
静、睡眠を保つ必要がない昼間の多くの時間は大
変退屈で、「場」の変化が求められている。

また、疾患によつては従来の柔かいベツドは良
くない場合がある。例えば、腰痛の治療には柔ら
かいマツトは良くない場合もあり、堅いベツドが
用いられている。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記のように、現在一般に用いられているベツ
ドは、一般の入院し治療や処置を必要とする疾患
には良いが、治療処置の期間意外や長期入院し処
置等の頻度が少なくなつたり、又、精神面や知的
な活動が治療に必要な場合は適当ではない場合が
ある。

そこで、本考案は従来一般に用いられていたベ
ツドでは不適当とされていた疾患にも有用なベツ
ドに変化させることができるアタツチメントと、
寝床可変の多用途ベツドを得ることを課題とする
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、上記の課題を解決するためになされ
たもので、第１の考案は、ベツドフレームに着脱
自在のキヤスター付ブラケツトに１対の伸縮柱を
設け、この伸縮柱に両面利用可能の補助ベツドパ
ネルを回動自在に設けたことを特徴とするアタツ
チメントである。また第２の考案は、ベツドフレ
ームの両側に１対の伸縮柱を設け、この伸縮柱に
使用時にベツドマツト又はベツドフレーム上に乗
せる補助ベツドパネルを回動自在に設けたことを
特徴とする寝床可変ベツドである。

〔作用〕

補助ベツドパネルを回動してベツドマツト上、
又はベツドマツトを除去してベツドフレーム上に
乗せることにより、寝床、即ちベツド面の状態を
変えることができる。

例えば片面を畳表とし、反対面をフローリング
とした補助ベツドパネルとすれば、２通り又は３
通りのベツド面を持つ入院ベツドが得られる。

〔実施例〕

第１図はこの考案の実施例の斜視図を示すもの
で、Ａはベツドフレーム１にベツドマツト２を乗
せた公知の入院ベツド、Ｂ，Ｂは入院ベツドＡの
両側に取付具５，５によつて固定されたアタツチ
メントである。

アタツチメントＢは、片面を畳表面３とし、反
対面をフローリング面４とした両面利用可能の補
助ベツドパネルＣをキヤスター６を付した金属パ
イプ製ブラケツト７，７に回動自在に取付けたも
ので、補助ベツドパネルＣの取付装置は、第２図
に示すように、１対の伸縮柱８，８を引き揚げ、
緊締ナツト９，９をブラケツト７，７に設けた雄
ネジ部１０に締め付けることにより任意の高さに
固定することが出来る。なおブラケツトの伸縮構
造はこゝに示したもののみに限定されるものでは
ない。

次にその使用法について説明すると、ベツド面
を畳表面とする場合は、先ず、緊締ナツト９，９
を弛め、伸縮柱８，８を引き揚げるようにし乍ら
補助ベツドパネルＢを回動してベツドマツト２上
又はベツドマツト２を除いてベツドフレーム上に
乗せ、次いで緊締ナツト９，９を締め付けて伸縮
柱８，８を固定する。

かくすれば、寝床がベツドマツト２によるクツ
シヨン性のある畳表面３あるいはクツシヨン性の
少ない畳表面となる。

また、伸縮柱８，８を抜いてそれぞれ反対面の
主柱７，７に挿し替えるか、アタツチメントＢを
裏返えしにベツドフレーム１に取付け、同様にし
て補助ベツドパネルＣを回動してベツドマツト２
上に乗せるか、ベツドマツト２を除去して、ベツ
ドフレーム１上に直接乗せることにより、ベツド
面を若干クツシヨン性のあるフローリング面又は
堅いフローリング面とすることができる。

また、この実施例のアタツチメント方式による
と、従来のベツドをそのまゝ利用し、形態、使用
方法に全く変更がなく、既存のベツドに加工する
必要がないという利点がある。

そして、アタツチメントが直接床に接している
点は患者の体重を安全に保持し、且つそのままの
移動にも安全である。また補助ベツド使用中は共
に既存のベツドのフレームの上に確実に乗つてい
て安全にあり、使用しない場合は、アタツチメン
トＢはキヤスター付であるため保管場所への移動
に便利である等の効果を有し、入院生活のレベル
の向上に資するところ大である。

〔異なる実施例〕

第１図に示した実施例は、既設のベツドを寝床
可変ベツド化するためにアタツチメント形式と
し、必要に応じてベツドに装着して使用し、不使
用時は移動、収納に便利なように設計されたもの
であるが、図面は省略するがベツドフレーム１に
設けた伸縮柱付きのブラケツトに直接補助ベツド
パネルを回動自在に取付けることもできる。

〔考案の効果〕

以上のように、本考案に係るアタツチメントを
取付けたベツド及び本考案に係る寝床可変ベツド
は、寝床の状態を必要に応じて簡単に変化させる
ことができるので、病気療養上は勿論のこと、精
神衛生上、更にQ.L.Q.（生活の輝き・質）の向上
に役立つ効果がある。

寝床を畳表面とした場合、畳の感触は特に入院
生活の場合自宅にある感覚に似て大変安心感があ
る。高齢化が進み、長期入院生活を余儀なくされ
る患者が多くなることが予想される今日、既存の
病院の現有床面積に影響を及ぼさず、現在の病床
のスペース内で少しでも入院生活が従来の生活の
延長に似て、心豊かな感覚で過ごせる効果のある
本考案は、患者及び医者に貢献するところ大であ
る。

なお、図示の実施例のようにブラケツト７の高
さを変えられるようにすると、補助ベツドパネル
Ｃを転落防止用サイドボードとして利用すること
もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の斜視図、第２図は
伸縮部の構造を示す一部截断拡大側面図である。 Ａ……入院ベツド、Ｂ……アタツチメント、Ｃ
……補助ベツドパネル、１……ベツドフレーム、
２……ベツドマツト、３……畳表面、４……フロ
ーリング面、５……取付具、６……キヤスター、
７……ブラケツト、８……伸縮柱、９……緊締ナ
ツト、１０……雄ネジ部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ベツドフレームに取付けるキヤスター付ブラ
   ケツトに１対の伸縮柱を設け、この伸縮柱に両
   面利用可能の補助ベツドパネルを回動自在に取
   付けたことを特徴とするベツドの寝床多面化用
   アタツチメント。 (2) ベツドフレーム両側に１対の伸縮柱を設け、
   この伸縮柱に使用時にベツトマツト又はベツト
   フレーム上に乗せる補助ベツドパネルを回動自
   在に設けたことを特徴とする寝床可変ベツド。