JPH0588901A - フアジイ推論装置およびフアジイ推論方法 - Google Patents

フアジイ推論装置およびフアジイ推論方法

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JPH0588901A
JPH0588901A JP3251336A JP25133691A JPH0588901A JP H0588901 A JPH0588901 A JP H0588901A JP 3251336 A JP3251336 A JP 3251336A JP 25133691 A JP25133691 A JP 25133691A JP H0588901 A JPH0588901 A JP H0588901A
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rule
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fuzzy
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JP3251336A
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Inventor
Kenichi Shimomura
研一 下邨
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファジィ推論における推論時間の低減および
並列処理ファジィ推論装置におけるハードウェア量を低
減する。 【構成】 各入力x1,x2それぞれに対しその入力値
から適合度がゼロでない有効メンバーシップ関数を選択
する有効ルール検出器1を設け、この有効ルール検出器
1により検出された有効ルールから出力されるルールポ
インタ6に従って有効ルールのみをルールメモリ2から
読出し、このルールメモリ2からの有効ルールを特定す
るルール信号7に基づいて有効ルールのみによる推論処
理をルール実行部3で実行する。 【効果】 有効なルールのみが実行され、不必要なルー
ルは実行されないため、推論に要する時間を大幅に低減
することができる。また、並列処理推論においても、各
ルール毎にハードウェアを設ける必要がなくなり、ハー
ドウェア量を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はファジィ推論装置およ
びファジィ推論方法に関し、特に、ファジィ推論を高速
で実行するための構成および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファジィ推論では、1つまたは複数の入
力について予め定められたファジィルール(推論規則;
以下、単にルールと称す)に基づいて入力値に対しファ
ジィ演算が行なわれる。このファジィ演算の結果が推論
結果として出力される。
【0003】このルールは、入力をx1、x2、x3、
…、出力をy1、y2、…とすれば、 IF x1=A and x2=B and x3=A
…、 THEN y1=P、y2=Q、… という形で表現される。上述のルールのうち、“IF
x1=A and x2=B and x3=A…”を
前件部、“THEN y1=P、y2=Q、…”を後件
部と称す。このルールは、「もし入力x1がAという値
をとりかつ入力x2がBという値をとりかつ入力x3が
Aという値をとり…ならば、出力y1としてPという
値、出力y2としてQという値、…をそれぞれ出力す
る」ということを意味する。ここで、A、B、P、およ
びQはファジィ変数と呼ばれる。このファジィ変数は、
ファジィ理論では、一般に、図25に示すように適合度
を表わす三角形の形状の関数で定義されることが多い。
【0004】図25において、横軸は入力値または出力
値を示し、縦軸は適合度を示す。この図25においては
変数x1についてのファジィ変数AおよびBを例示的に
示す。
【0005】図25を参照して、変数x1の値がx11
の場合、ファジィ変数AおよびBについての適合度はそ
れぞれwa1およびwb1となる。この変数x1の値が
x12の場合、ファジィ変数AおよびBについての適合
度はそれぞれ0およびwb2となる。
【0006】すなわち、ファジィ理論においては、“x
1=A”なる記述において、この記述内容が「真である
か偽であるか」の2値で評価するのではなく、“適合
度”という連続的な値で評価される。このような適合度
を表わす関数は、メンバーシップ関数と呼ばれる。
【0007】なお、上に示したルールにおいて前件部の
“x1=A”、“x2=B”、“x3=A”という記述
および後件部の“y1=P”および“y2=Q”という
記述は、1つ以上であるならば、幾つかの記述が含まれ
ていてもよい。
【0008】ファジィ推論を実行する方法には数種類の
考え方が存在する。以下の説明においては、最もよく用
いられる「mini−max−重心法」について説明す
る。「mini−max−重心法」に限らずファジィ推
論では上述のルールがその意味のまま演算が行なわれ
る。今、図26に示すように、 IF x1=A and x2=B THEN y=P (ルール1) IF x1=C and x2=D THEN y=Q (ルール2) なる2つのルールに基づくファジィ推論について考え
る。まず、ルール1の前件部の“x1=A“という記述
について、ファジィ変数Aを定義するメンバーシップ関
数fAにより入力x1がファジィ変数Aに関してどれだ
け適合しているか(この条件Aをどれだけ満足している
か)という適合度w11を求める。同様に、次いで、
“x2=B”という記述について入力x2の適合度w1
2を求める。次いで、“and”演算として、この適合
度w11およびw12の小さいほうを選択し、ルール1
の適合度w1を求める(これをminimum(ミニマ
ム)演算と称す)。この値w1がルール1の適合度を示
す。
【0009】ルール2についても同様にして、“x1=
C”なる記述について入力x1の適合度w21を求め、
かつ“x2=D”なる記述について入力x2の適合度w
22を求める。この2つの適合度w21およびw22の
うちの小さいほうを選択することにより、ルール2の適
合度w2を求める。以上が2入力2ルールの前件部の処
理である。
【0010】次に後件部の処理について説明する。後件
部では、まずルール1に従ってファジィ変数Pを表わす
メンバーシップ関数p(y)とルール1の適合度w1よ
り関数p′(y)が求められる。また同様にして、ルー
ル2に従ってファジィ変数Qを表わすメンバーシップ関
数q(y)とルール2の適合度w2とから関数q′
(y)が求められる。ここで、p′(y)およびq′
(y)は、 p′(y)=w1×p(y) q′(y)=w2×q(y) で与えられる。前件部の処理は、この演算により後件部
の関数の形に影響を及ぼす。この図26に示すように後
件部のメンバーシップ関数(p(y)およびq(y))
と対応のルールの適合度との積をとる方法の他に、図2
7に示すように後件部メンバーシップ関数と適合度の最
小値を求める方法も用いられる。ここで図27において
は後件部のメンバーシップ関数p(y)およびq(y)
はそれぞれ適合度w1およびw2で切取られて関数p″
(y)およびq″(y)が求められている。この後件部
の処理においては図26および図27のいずれの方法が
用いられてもよい。次いで、各ルールに対する出力yの
各値について関数p′(y)と関数q′(y)(または
p″(y)およびq″(y))の大きいほうの値をと
り、これにより関数f(y)(またはf′(y))を求
める。この関数f(y)が出力用のメンバーシップ関数
となる。この出力用メンバーシップ関数f(y)を求め
る演算はmaximum(マキシマム)演算と呼ばれ
る。
【0011】この最後に得られた関数f(y)から出力
としての確定値を得るために一種の平均操作である重心
演算(Σf(yi)×yi/Σyi)を行なう。ここで
Σは変数yの全範囲について加算をとる。この重心演算
の結果得られた重心値gが推論結果としての出力yの出
力値として出力される。
【0012】以上がファジィ推論の一般的方法である。
次に、ファジィ推論により1つのまとまった制御を行な
うためのルール群について具体的に説明する。
【0013】ファジィ推論の制御の一例として、車の燃
費を最大に保つためのスロットル制御を考察する。この
スロットル制御はたとえば特開平1−142901に示
されている。この例においては推論の入力変数として勾
配x1とカーブx2の2変数が用いられ、出力変数とし
てスロットル開度y1の1変数が用いられる。これらの
各変数に対し図28に一覧にして示すようにメンバーシ
ップ関数が割付けられる。
【0014】勾配を示す入力x1に対してはその勾配が
5段階に分割され、各段階に応じ5つのメンバーシップ
関数A1〜A5が割当てられる。道路のカーブを示す入
力x2に対しては、カーブの程度を3段階に分割し、各
段階に対しメンバーシップ関数B1〜B3が割当てられ
る。出力y1に対しては、スロットルの開度が4段階に
分割され、各分割に対しメンバーシップ関数C1〜C4
が割当てられる。
【0015】ルールとしてはこれらのメンバーシップ関
数A1〜A5、B1〜B3およびC1〜C4を用いて以
下のような15個のルールが用いられる。以下に示すル
ールでは、入力変数の記述の間に付される「,」により
演算“and”が示される。
【0016】 R1:if x1=A1,x2=B1 then y1=C2 R2:if x1=A1,x2=B2 then y1=C2 R3:if x1=A1,x2=B3 then y1=C1 … R15:if x1=A5,x2=B3 then y1=C3 この15個のルールR1〜R15は、2つの入力変数x
1およびx2に関するメンバーシップ関数A1〜A5お
よびB1〜B3の組合せのすべてについて定義されてい
る。この15個のルールからなるルール群が入力変数が
形成する入力空間をどのように分け合っているかを概念
的に図29に示す。
【0017】図29においては、横軸は入力x1を示
し、縦軸は入力x2を示す。x1軸は、図29の下部に
示すように、入力x1について定義されたメンバーシッ
プ関数A1〜A5により5分割される。x2軸は、図2
9の左部に示すように入力x2について定義されたメン
バーシップ関数B1〜B3により3分割される。したが
って、入力x1およびx2により張られる2次元空間は
図29の中央に示すように5×3=15の領域に分割さ
れる。図29に示す符号R1〜R15は各領域に関係す
るルールを示す。
【0018】メンバーシップ関数は、図29に示すよう
に互いにオーバーラップしている。したがって、2次元
空間における各ルールが関係する領域も完全に分割され
るわけではなく、隣接する領域同士がオーバーラップす
る。この領域の境界線は領域同士を完全に分離するもの
ではないため、図29においてはこの境界領域を斜線に
より表わす。
【0019】ここで、図29に示すメンバーシップ関数
A1〜A5およびB1〜B3は説明のために便宜的に示
されるものであり、前述の先行技術の特開平1−142
901に示されるものとは異なっている。
【0020】このファジィ制御システムの場合、推論の
入力がx1およびx2の2個であるため、ルール数R
は、入力x1およびx2に対して定義されたメンバーシ
ップ関数の数m1およびm2の積として、 R=m1×m2=5×3=15 となる。今、この推論においてさらに入力が1個追加さ
れた場合を考える。追加された入力をx3、この追加入
力x3に対して定義されたメンバーシップ関数をE1、
E2、E3およびE4の4個(m3=4)であるとす
る。この場合、図29に示す2次元の入力空間は、図3
0に示すように3次元の入力空間となる。この図30に
おいては、各軸それぞれに入力とその入力に対して定義
されたメンバーシップ関数を対応づけて示し、各領域の
境界は斜線で示す。
【0021】この図30に示す推論の場合のルール数R
は、 R=m1×m2×m3=5×3×4=60 となる。一般に、入力数がn個であり、各々の入力につ
いて定義されたメンバーシップ関数の数がそれぞれm
1、m2、…mnのとき、ルール数Rは、 R=Πmi=m1×m2×…×mn となる。ここで、Πはi=1ないしnについての掛け算
を示す。すなわち、ルール数は入力数に対しほぼ幾何級
数的に増加することになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ファジィ推論において
は、前件部の処理は各ルール独立に行なわれる。マイク
ロプロセッサなどによりソフトウェア処理を行なう場合
には、各ルールが順次実行される。したがって、ルール
数が入力の数に対してほぼ幾何級数的に増加した場合こ
のルールを処理するための推論時間が大幅に増大すると
いう問題が生じる。
【0023】また、ハードウェアを用いて各ルールの前
件部の処理を並列的に行なうことにより処理時間を低減
する構成が用いられる場合もある。しかしながらこの場
合入力数が増加するとそれに伴ってハードウェアの量が
増大し、装置規模が大きくなるという問題が生じる。
【0024】それゆえ、この発明の目的は上述のような
従来のファジィ推論の有する欠点を除去し、ファジィ推
論の推論時間を大幅に短縮することのできるファジィ推
論装置を提供することである。
【0025】この発明の他の目的は、装置規模を増大さ
せることなく推論時間を短縮することのできるファジィ
推論装置を提供することである。
【0026】この発明の他の目的は、ファジィ推論の推
論時間を大幅に短縮することのできるファジィ推論方法
を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明に係るファジィ
推論装置およびファジィ推論方法は、要約すれば、入力
に対し適合度が所定値以上のメンバーシップ関数を求
め、このメンバーシップ関数に関するルールについての
み推論処理を実行するようにしたものである。
【0028】すなわち請求項1に係るファジィ推論装置
は、複数のファジィルール各々を特定するルール特定情
報を記憶するルール記憶手段と、ファジィ推論に用いら
れるファジィルールにおいて定義されたメンバーシップ
関数各々について、その適合度が所定値以上の領域を記
憶する領域記憶手段と、入力値と上記領域記憶手段に記
憶された各メンバーシップ関数の領域とを比較し、該入
力値をその領域に含む有効メンバーシップ関数を検出す
る有効メンバーシップ関数検出手段と、この検出された
有効メンバーシップ関数について記述されたファジィル
ールに対応するルール特定情報を上記ルール記憶手段か
ら読出すルール読出手段と、このルール読出手段により
読出されたルール特定情報により特定されたファジィル
ールに基づいて推論を実行するルール実行手段を備え
る。
【0029】請求項2に係るファジィ推論方法は、入力
について定義されたメンバーシップ関数のうち、その適
合度が所定値以上の有効メンバーシップ関数を求めるス
テップと、該求められた有効メンバーシップ関数につい
て記述されたファジィルールに基づいて推論を実行する
ステップとを含む。
【0030】
【作用】請求項1に係るファジィ推論装置においては、
有効メンバーシップ関数検出手段により入力値に対し、
その適合度が所定値以上のメンバーシップ関数のみが検
出される。ルール読出手段は、この有効メンバーシップ
関数について記述されたルールのみを特定するルール特
定情報をルール記憶手段から読出す。ルール実行手段は
このルール特定情報により特定されたファジィルールに
基づいて推論を実行する。したがって、適合度が所定値
未満のメンバーシップ関数について記述されたファジィ
ルールは実行されないため、不要なルール実行に要する
時間を省略することができ、ファジィ推論時間を大幅に
低減することができる。
【0031】請求項2の推論方法に従えば、適合度が所
定値以上の有効メンバーシップ関数について記述された
ファジィルールに基づいて推論が実行される。したがっ
て処理されるべきファジィルールの数が低減され、これ
により推論時間の低減が得られる。
【0032】また、実行されるべきルール数が低減され
るため、並列処理装置においても、前件部処理装置の数
を適合度が所定値以上のメンバーシップ関数からなるフ
ァジィルールの数にまで低減することができ、大幅にそ
のハードウェア量を低減することができる。
【0033】
【実施例】本発明の実施例について説明する前に、まず
本発明が拠ってたつ考え方を大まかに説明する。ここで
は、説明を簡単にするために、入力がx1およびx2の
2変数であり、入力x1について定義されたメンバーシ
ップ関数がA1、A2、およびA3の3個であり、入力
x2について定義されたメンバーシップ関数がB1、B
2、B3およびB4の4個とする。さらに、互いにオー
バーラップするメンバーシップ関数の数は多くとも2個
とする。このメンバーシップ関数A1〜A3およびB1
〜B4と入力x1およびx2により張られる入力空間を
図2に示す。
【0034】図2において横軸は入力x1を示し、縦軸
は入力x2を表わす。x1軸は、図2下部に示すよう
に、入力x1について定義されたメンバーシップ関数A
1〜A3により3分割され、x2軸は、図2左部に示す
ように、入力x2について定義されたメンバーシップ関
数B1〜B4により4分割される。したがって、入力x
1およびx2により張られる2次元空間は、図2の中央
部に示すように、3×4=12の領域に分割される。
【0035】図2の中央部において斜線で示す領域が、
各ルールの領域は完全に分離されるものではなく、領域
同士にはオーバーラップが存在するために示されてい
る。これは図29および図30について説明した場合と
同様である。
【0036】この図2に示す各領域に対し次の12個の
ルールR1〜R12が対応するものと仮定する。
【0037】 R 1:IF x1=A1 AND x2=B1 THEN y=… R 2:IF x1=A1 AND x2=B2 THEN y=… R 3:IF x1=A1 AND x2=B3 THEN y=… R 4:IF x1=A1 AND x2=B4 THEN y=… R 5:IF x1=A2 AND x2=B1 THEN y=… R 6:IF x1=A2 AND x2=B2 THEN y=… R 7:IF x1=A2 AND x2=B3 THEN y=… R 8:IF x1=A2 AND x2=B4 THEN y=… R 9:IF x1=A3 AND x2=B1 THEN y=… R10:IF x1=A3 AND x2=B2 THEN y=… R11:IF x1=A3 AND x2=B3 THEN y=… R12:IF x1=A3 AND x2=B4 THEN y=… 通常は、これら12個のルールR1〜R12について推
論のための処理が行なわれることになる。しかしなが
ら、これらの12個のルールR1〜R12のうち、実際
の推論過程で意味があるのは、入力値近傍の領域に関係
するものだけであり、入力値から離れた領域のルールに
ついては処理を行なう必要はない。なぜならば、この入
力値から離れた領域のルールに含まれるメンバーシップ
関数の適合度はゼロとなり、「minimum演算」の
結果、そのルールの適合度もゼロとなるからである。た
とえば図2において、入力x1の入力値がa、入力x2
の入力値がbの場合を考える。
【0038】図3に、この上述の入力値aおよびbに対
し処理する必要のあるルールを示す。図3において、図
2と同様、横軸は入力x1を表わし、縦軸は入力x2を
表わす。この図3においても、入力x1およびx2が張
る入力空間におけるメンバーシップ関数による領域を示
す。この図3に示すように、入力x1の入力値aおよび
入力x2の入力値bに対してその適合度がゼロでないメ
ンバーシップ関数は、入力x1に関してはメンバーシッ
プ関数A2およびA3だけであり、入力x2に関しては
メンバーシップ関数B2およびB3だけである。この図
3において、実線で示した領域は、メンバーシップ関数
A2およびB2に関する領域であり、この領域はルール
R6に対応する。同様に、一点鎖線で示される領域は、
メンバーシップ関数A2およびB3に関する領域であ
り、ルールR7に対応する。点線で示される領域はメン
バーシップ関数A3およびB2に関する領域であり、ル
ールR10に対応する。破線で示す領域は、メンバーシ
ップ関数A3およびB3に関する領域であり、ルールR
11に対応する。残りのメンバーシップ関数A1、B1
およびB4に対しては、その適合度はゼロである。した
がって、この入力値aおよびbの場合には、ルールR
6、R7、R10およびR11の4個のルールだけを用
いて推論するだけで正しい推論結果が得られることにな
る。
【0039】上述のように、メンバーシップ関数同士の
最大オーバーラップ数が2の場合、各入力に関し有効な
メンバーシップ関数(適合度がゼロでないメンバーシッ
プ関数)は多くとも2であり、有効なルール数は入力数
がnの場合2n 以下となる。同様に、メンバーシップ関
数同士の最大オーバーラップ数が3の場合、有効なルー
ル数は3n 以下となる。
【0040】したがって、入力値に対して前もってその
有効なルールを選択するという手続を実行すれば、それ
以後の推論処理を大幅に低減することができる。以下、
上述の原理的方法に基づいた本発明の実施例について説
明する。
【0041】図1は本発明の一実施例であるファジィ推
論装置の全体の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、ファジィ推論装置は、入力x1およびx
2の入力値から有効なルールを検出する有効ルール検出
器1と、各ルールを記憶し、有効ルール検出器1からの
ルールポインタ6に従って対応のルールを特定するルー
ル信号7を出力するルールメモリ2と、ルールメモリ2
から読出されたルール信号7に応答して、有効ルールの
みに基づいて入力x1およびx2に対しファジィ推論を
実行するルール実行部3を含む。ルール実行部3から推
論結果としての出力信号5が出力される。この出力信号
5は重心演算が行なわれる前の出力値であってもよく、
また重心演算が行なわれた後の出力値であってもよい。
【0042】このファジィ推論装置はさらに、有効ルー
ル検出器1、ルールメモリ2およびルール実行部3の動
作に必要な各種制御信号の発生および動作制御を実行す
る制御回路8を含む。この制御回路8の信号の入出力関
係は省略する。次に、図1を参照してこの発明の一実施
例であるファジィ推論装置の動作について簡単に説明す
る。
【0043】有効ルール検出器1は、入力x1およびx
2の入力値に対応する入力信号4を受ける。この与えら
れた入力信号4の値に基づいて、有効ルール検出器1
は、実行する必要のあるルール、すなわちその適合度が
所定値以上であるメンバーシップ関数について記述され
たルールを検出し、この実行すべきルールを示すルール
特定情報をルールポインタ6としてルールメモリ2へ出
力する。ルールメモリ2は、予めルールを格納してい
る。ルールポインタ6はたとえば、このルールメモリ2
のアドレスとして用いられる。ルールメモリ2は、推論
時においては、この有効ルール検出器1から与えられる
ルールポインタ6が指定するアドレスに格納されたルー
ルを特定する情報をルール信号7としてルール実行部3
へ与える。ルール実行部3は、このルール信号7に基づ
いて実行すべきルールについて入力信号に関する推論を
行ない、該推論結果を出力信号5として出力する。ルー
ル実行部3は、マイクロプロセッサで構成されてもよ
く、また個別装置からなるハードウェアで構成されても
よい。
【0044】次に、有効ルール検出器1の構成および動
作について詳細に説明する前に、まずルールメモリ2の
アドレスとして用いられるルールポインタ6について説
明する。
【0045】図4に、ルールメモリ2に格納されるルー
ルとそのアドレスすなわちルールポインタとの関係を示
す。入力x1について定義されたメンバーシップ関数A
1〜A3および入力x2について定義されたメンバーシ
ップ関数B1〜B4にはそれぞれ識別番号(コード)が
付される。入力x1およびx2について定義されたメン
バーシップ関数の数はそれぞれ3個および4個であり、
それぞれの識別番号は2ビットで表示される。すなわ
ち、入力x1について定義されたメンバーシップ関数A
1〜A3に対しては識別番号“00”、“01”、およ
び“10”が付される。
【0046】入力x2について定義されたメンバーシッ
プ関数B1〜B4には識別番号“00”、“01”、
“10”、および“11”がそれぞれ付される。1つの
ルールは2つのメンバーシップ関数を用いて記述され
る。ルールポインタ6は、したがって入力x1について
のメンバーシップ関数Ai(i=1〜3)と入力x2に
ついてのメンバーシップ関数Bj(j=1〜4)につい
て付された識別番号の組合せで与えられる。このルール
ポインタ6の構成を図4(C)に示す。この図4(C)
の段において、上段がメンバーシップ関数の組合せを示
し、中段がルールメモリのアドレスすなわちルールポイ
ンタ6を示し、下段が対応のルールを示す。
【0047】ルールポインタ6は、図4(C)に示すよ
うに、上位2ビットが入力x1について定義されたメン
バーシップ関数A1〜A3のいずれかの識別番号で表わ
され、下位2ビットが入力x2について定義されたメン
バーシップ関数B1〜B4のいずれかの識別番号で表わ
される。この4ビットの値により、メンバーシップ関数
A1〜A3およびB1〜B4の組合せに対する12個の
ルールR1〜R12のいずれかを指定する。
【0048】たとえばメンバーシップ関数A2とメンバ
ーシップ関数B3との組合せでは、それぞれの識別番号
が“01”と“10”であり、この組合せ“0110”
がルールポインタとなり、対応のルールR7を指定す
る。このルールメモリ2がルールポインタ6をアドレス
として格納する情報はルールに含まれる入力ラベル(フ
ァジィ変数)そのものであってもよく、また単にルール
を特定する情報であってもよい。このルールメモリ2が
格納する情報はルール実行部3の構成により変更を受け
る。
【0049】有効ルール検出器1は、2つの入力x1お
よびx2について定義されたメンバーシップ関数のうち
この入力信号4の値すなわち入力値に従ってその適合度
が所定値以上のメンバーシップ関数(以下の説明では適
合度がゼロでないメンバーシップ関数)を有効なメンバ
ーシップ関数として検出し、検出された有効メンバーシ
ップ関数の識別番号を図4(A)および図4(B)に示
すように組合せてルールポインタ6として出力する。
【0050】図5は有効ルール検出器1の全体の構成を
示す図である。図5を参照して、有効ルール検出器1
は、入力を識別する入力ポインタを発生する入力ポイン
タ発生器12と、メンバーシップ関数(MSF)の識別
番号を発生するMSFポインタ発生器13と、メンバー
シップ関数の各々について、適合度(メンバーシップ関
数値)が所定値以上の領域を記憶するMSF境界値メモ
リ9とを含む。MSF境界値メモリ9は、入力ポインタ
発生器12からの入力ポインタを上位アドレスとしかつ
MSFポインタ発生器13からのMSFポインタを下位
アドレスとして受ける。
【0051】有効ルール検出器1は、さらに、入力ポイ
ンタ発生器12からの入力ポインタ21に応答して、入
力信号4から対応の入力を選択する入力セレクタ14
と、入力セレクタ14で選択された入力の値とMSF境
界値メモリ9から読出されたメンバーシップ関数の境界
値とを比較する比較器11を含む。比較器11は、入力
値がメンバーシップ関数の境界値の間に存在するときに
対応のメンバーシップ関数を有効メンバーシップ関数で
あると判断して書込要求信号23を発生する。
【0052】有効ルール検出器1はさらに、比較器11
からの書込要求信号23に応答してMSFポインタ発生
器13からのMSFポインタ22を有効メンバーシップ
関数識別番号として記憶する有効MSFポインタメモリ
10と、比較器11からの書込要求信号23に応答して
カウント動作を実行するMSFカウンタ15と、MSF
カウンタ15の出力に応答して各入力変数毎に有効メン
バーシップ関数の数を記憶する進数カウンタ19と、進
数カウンタ19の記憶値をカウント限界値としてカウン
ト動作を実行するカウンタ16と、カウンタ16のカウ
ント値を受けるシフトレジスタ18と、シフトレジスタ
18の出力またはMSFカウンタ15からの出力のいず
れか一方を選択するスイッチ回路20を含む。
【0053】有効MSFポインタメモリ10は、入力ポ
インタ発生器12からの入力ポインタ21を上位アドレ
スとして受け、スイッチ回路20の出力を下位アドレス
として受ける。また有効MSFポインタメモリ10は、
比較器11から書込要求信号23が発生されたときに書
込可能状態となり、与えられたアドレスに対応する位置
にMSFポインタ発生器13からのMSFポインタ22
を書込む。
【0054】またルールカウンタ16は、各桁のカウン
ト数がプログラム可能なカウンタである。ルールカウン
タ16、シフトレジスタ18および進数レジスタ19の
各桁はそれぞれ入力に対応している。したがって、各々
の桁の数はいずれも入力の数に等しく、この場合入力が
x1とx2の2つであるため2桁となる。
【0055】この有効ルール検出器1はさらに、有効M
SFポインタメモリ10から読出された有効メンバーシ
ップ関数ポインタを格納し、その組合せにより対応のル
ールを示すルールポインタ6を発生するためのルールポ
インタレジスタ17を含む。このルールポインタレジス
タ17も、入力の数に等しい桁数を備えており、各桁が
それぞれ入力に対応している。
【0056】図6は、MSF境界値メモリ9の記憶内容
を示す図である。このMSF境界値メモリ9は、入力ポ
インタ発生器12からの入力ポインタ21を上位アドレ
ス、MSFポインタ発生器13からのMSFポインタ2
2を下位アドレスとし各メンバーシップ関数の所定値以
上(本実施例ではゼロより大きい)の適合度を与える境
界値すなわち下限値XMNと上限値XMXを格納する。
この図6においては、入力はx1およびx2の2つであ
り、1ビットで識別可能であり、入力ポインタ21は1
ビット表示として示している。
【0057】図7は比較器11の具体的構成の一例を示
す図である。比較器11へは、このMSF境界値メモリ
9からの境界値XMNおよびXMXが同時または順次与
えられる。比較器11は、入力変数の入力値xとメンバ
ーシップ関数の上限値XMXを比較する比較回路111
と、入力値xと下限値XMNを比較する比較回路112
と、比較回路111および112の出力の一致/不一致
を検出する一致検出回路113を含む。比較回路111
は、上限値XMXが入力値xより大きいときに“H”の
信号を出力する。比較回路112は、入力値xが下限値
XMNよりも大きいときに“H”の信号を出力する。一
致検出回路113は、この比較回路111および112
の信号の論理が同一の場合に“H”の信号を出力する。
したがって、入力値xがこの上限値XMXと下限値XM
Nの間に存在する場合に対応のメンバーシップ関数は有
効であると判断して書込要求信号23を発生する。
【0058】図8はこの図5に示す有効ルール検出器の
動作を示すフロー図である。以下、図5ないし図8を参
照して有効ルール検出回路の動作について説明する。
【0059】最初の処理は、入力信号4に応答して、有
効なメンバーシップ関数を検出し、この有効なメンバー
シップ関数の識別番号を有効MSFポインタメモリ10
へ書込むことである。まず、初期状態として、MSFカ
ウンタ15のカウント値をゼロにクリアする。また、ス
イッチ回路20を、MSFカウンタ15の出力が有効M
SFポインタメモリ10の下位アドレスへ与えられるよ
うに設定する(ステップS1)。この動作の制御は制御
回路8に含まれる制御回路80により実行される。
【0060】次に入力ポインタ21とMSFポインタ2
2が発生される。すなわち、入力ポインタ発生器12
は、まず入力x1を指定する値(たとえば“0”)を発
生する。MSFポインタ発生器13はこの入力x1につ
いての最初のメンバーシップ関数A1の識別番号(“0
0”)を発生する(ステップS2)。この発生は制御回
路80により実行される。ここで、与えられる入力の数
および各入力について定義されたメンバーシップ関数の
数はわかっており、この入力の数および各入力について
定義されたメンバーシップ関数の数は制御回路80にお
いて記憶されている。これにより、ポインタ発生器1
2,13を単純なカウンタで構成することができる。
【0061】入力セレクタ14は、この入力x1を指定
する入力ポインタ21に応答して入力信号4から入力x
1を選択して比較器11へ与える。同時にMSF境界値
メモリ9へは、入力ポインタ21とMSFポインタ22
がそれぞれ上位アドレスおよび下位アドレスとして与え
られる。MSF境界値メモリ9からは、このアドレスに
格納されたメンバーシップ関数A1の適合度がゼロでな
い領域の上限値XMXおよび下限値XMNが比較器11
に出力される(ステップS3)。
【0062】比較器11は、MSF境界値メモリ9から
与えられた境界値と入力セレクタ14から与えられた入
力値とを比較し、入力値がメンバーシップ関数A1のゼ
ロでない領域内に存在するかどうか、すなわち、このメ
ンバーシップ関数A1が有効であるか否かを検出する
(ステップS3)。
【0063】入力値がメンバーシップ関数A1の境界値
AXMN1およびAXMX1の間に存在する場合、この
メンバーシップ関数A1は有効であると判定され、書込
要求信号23が発生される。有効MSFポインタメモリ
10は、この書込要求信号23に応答して書込可能状態
となり、入力ポインタ21を上位アドレス、MSFカウ
ンタ15のカウント値を下位アドレスとして、対応のア
ドレス位置にMSFポインタ22を書込む。たとえばメ
ンバーシップ関数A1が有効メンバーシップ関数であれ
ば有効MSFポインタメモリ10のアドレス0000
に、“00”が記憶される(ステップS5)。
【0064】MSFカウンタ15は、この有効MSFポ
インタメモリ10へのMSFポインタ22の書込が行な
われたときにそのカウント値が1インクリメントされ
る。
【0065】ここで、ステップS4において、入力値が
メンバーシップ関数の領域内に存在しない場合には書込
要求信号23は発生されず、有効MSFポインタメモリ
10へのMSFポインタ22の書込は実行されない。
【0066】次いで、この入力x1に関する最後のメン
バーシップ関数についての有効/無効の判定が行なわれ
たか否かの判別が実行される(ステップS6)。この入
力x1についてすべてのメンバーシップ関数についての
有効/無効の判別が行なわれたとき、すなわち入力x1
についてすべてのMSFポインタが発生された場合に
は、有効メンバーシップ関数の数が記憶される。すなわ
ちMSFカウンタ15のカウント値が進数カウンタ19
の対応の桁にセットされる(ステップS10)。
【0067】この場合、まだすべてのメンバーシップ関
数についてMSFポインタは発生されていないため、M
SFポインタ22が1インクリメントされ、再びこの入
力x1について次のメンバーシップ関数A2についての
有効/無効の判別が行なわれる(ステップS7からS2
へ戻ってステップS6までのループ)。すなわち入力x
1についての次のメンバーシップ関数であるメンバーシ
ップ関数A2の識別番号がMSFポインタ22として発
生され、メンバーシップ関数A1と同様のステップが繰
返される。さらに、このステップがメンバーシップ関数
A3についても実行される。入力x1に関するメンバー
シップ関数はメンバーシップ関数A3までである。した
がって、ステップS6において、すべてのMSFポイン
タが発生されたと判断され、有効メンバーシップ関数の
数の進数カウンタ19へのセットが実行される(ステッ
プS10)。MSFカウンタ15のカウント値、すなわ
ち入力x1についての有効メンバーシップ関数の数は進
数レジスタ19の下位側の桁に書込まれる。
【0068】上述のステップにより入力x1についての
有効メンバーシップ関数の検出が完了する。次いで、ス
テップS8においてすべての入力ポインタが発生された
か否かの判別が行なわれ、まだ入力x2が残っているた
めステップS9へ移り、入力ポインタを1インクリメン
トし、かつMSFポインタのリセットが実行される。こ
のときまたMSFカウンタ15のカウント値もゼロにク
リアされる。再びステップS2へ戻り、入力x2を指定
する入力ポインタ21が入力ポインタ発生器12から発
生され、次いで、入力x2に関するメンバーシップ関数
B1〜B4の指定するMSFポインタ22が順次発生さ
れ、入力x1について行なわれたのと同様の処理が繰返
し実行される。
【0069】MSFカウンタ15のカウント値、すなわ
ち、入力x2の入力値に対する有効メンバーシップ関数
の数は、この入力x2について進数レジスタ19の上位
側の桁に書込まれる。進数カウンタ19へのカウント値
の書込、カウンタ15のカウント動作およびクリア動作
の制御は制御回路80により実行される。
【0070】以上が、有効メンバーシップ関数を検出す
る手順である。今、入力x1および入力x2の値がそれ
ぞれ図3に示す入力値aおよびbであるとする。この場
合、上述の処理の結果、図9に示すように、MSFポイ
ンタメモリ10には有効メンバーシップ関数A2、A
3、B2およびB3の識別番号“01”、“10”、
“01”および“10”が書込まれ、また進数レジスタ
19には、入力x1およびx2それぞれに対し有効なメ
ンバーシップ関数の数(2)が格納される。ここで、本
実施例においては、入力数がx1およびx2の2であ
り、いずれの入力についてもメンバーシップ関数同士の
オーバーラップが2以下であるため、有効メンバーシッ
プ関数の数は多くとも4(=2×2)にしかならない。
有効メンバーシップ関数を求めた後に行なわれる次の処
理は、MSFポインタメモリ10の内容から有効なルー
ルを特定するルールポインタ6を発生することである。
このルールポインタ6の発生手順を図10ないし図21
を参照して説明する。
【0071】まず、シフトレジスタ18の出力がMSF
ポインタメモリ10へ下位アドレスとして与えられるよ
うにスイッチ回路20の接続経路が切換えられ、かつル
ールカウンタ16のカウント値が“00”にクリアされ
る(図10参照)。
【0072】ルールカウンタ16のカウント値がシフト
レジスタ18の対応の桁へ転送され、次いで入力ポイン
タ発生器12から入力x1を指定する値が入力ポインタ
21として発生される。有効MSFポインタメモリ10
の読出の上位アドレスUAが入力ポインタ21により与
えられ、かつ下位アドレスLAがシフトレジスタ18の
下位の桁で指定される。この場合、入力ポインタ21は
入力x1を指定しており、シフトレジスタ18の下位桁
の値は“0”であるため、有効MSFポインタメモリ1
0から読出されるデータは、メンバーシップ関数A2を
示す識別番号(“01”)となる。この有効MSFポイ
ンタメモリ10から読出されたメンバーシップ関数A2
の識別番号はルールポインタレジスタ17の上位側の桁
に記憶される(図11参照)。
【0073】次いで、シフトレジスタ18の記憶内容が
1桁右にシフトされ、次いで入力ポインタ発生器12か
ら入力x2を指定する値が入力ポインタ21として発生
される。なお、この各シフトレジスタのシフト動作およ
び入力ポインタ発生器12からの入力ポインタの発生お
よび有効MSFポインタメモリ10からのデータの読出
およびルールポインタレジスタ17へのデータの書込の
動作の制御は制御回路80により実行されるが、以下に
おいては、この制御回路80の動作について特に言及し
ない。
【0074】この場合、入力ポインタ21は、入力x2
を指定しており、かつシフトレジスタ18の下位桁が
“0”であるため、有効MSFポインタメモリ10から
はメンバーシップ関数B2を特定する識別番号(“0
1”)が読出される。この有効MSFポインタメモリ1
0から読出されたメンバーシップ関数B2の識別番号は
ルールポインタレジスタ17の下位桁に格納される。ル
ールポインタレジスタ17は、先に記憶していたメンバ
ーシップ関数A1の識別番号(“01”)とこのメンバ
ーシップ関数B2の識別番号(“01”)とを合成し、
ルールR6を特定するルールポインタ6として出力す
る。
【0075】以上の動作が1ルールについての処理であ
る。この処理が有効なルールの数だけ繰返される。この
繰返し数は、進数レジスタ19に格納された値で指定さ
れ、ルールカウンタ16はこの進数レジスタ19が指定
するカウント値までカウント動作を行なう。
【0076】以下、これ以降の処理について簡単に説明
する。1ルール分の処理が終わった時点で、ルールカウ
ンタ16からのキャリ出力24が調べられる。キャリが
発生していればすべての有効ルールを検出したものとし
て有効ルール検出処理が終了する。ここでは、入力x1
の入力値aと入力x2の入力値bに対する有効メンバー
シップ関数の数が共に2であり、ルールカウンタ16の
各桁は2進カウンタとして機能するため、まだキャリは
発生しない。
【0077】そこで次に、処理ルール数の計数を行なう
ルールカウンタ16のカウント値を1インクリメントし
“01”とする(図13参照)。
【0078】再びこのルールカウンタ16のカウント値
をシフトレジスタ18へ格納し、シフトレジスタ18の
下位桁を下位アドレス、入力x1に対する入力ポインタ
21を上位アドレスとして有効MSFポインタメモリ1
0からメンバーシップ関数A3を特定する識別番号を読
出し、ルールポインタレジスタ17の上位桁に格納する
(図14参照)。
【0079】次いで、このシフトレジスタ18の記憶内
容を1桁右側へシフトさせ、入力x2について有効メン
バーシップ関数の識別番号の読出を行ない、この対応の
有効メンバーシップ関数B2の識別番号をルールポイン
タレジスタ17の下位桁へ格納し、それによりルールR
10を特定するルールポインタ6を発生する(図15参
照)。さらに同様の処理をルールカウンタ16からキャ
リが発生されるまで、つまりそのカウント値が“11”
となるまで繰返される(図16ないし図21参照)。
【0080】図21においてルールカウンタ16のカウ
ント値が“11”となっているため、4番目のルールR
11を特定するルールポインタ6を出力した後、ルール
カウンタ16のキャリ出力24を調べることにより、キ
ャリが発生しているのが判別する。これによりこの処理
ですべての有効ルールを検出したものとして有効ルール
検出処理が終了する。この結果、入力x1についての有
効メンバーシップ関数A2およびA3と入力x2につい
ての有効メンバーシップ関数B2およびB3のすべての
組合せにより得られるルールが発生されたことになる。
【0081】なお、上述の説明では、入力x1および入
力x2に関する有効メンバーシップ関数の数が共に2の
場合について示している。この場合は、ルールカウンタ
16の2つの桁は共に2進で計数されて合計4つのルー
ルが識別される。これに対して、一方の入力または両方
の入力についての有効メンバーシップ関数の数が1の場
合は、ルールカウンタ16の対応する桁は進数レジスタ
19により1進カウンタに指定される。したがって入力
x1およびx2のうちの一方の有効メンバーシップ関数
の数が1の場合には2個のルール、入力x1およびx2
の両者の有効メンバーシップ関数の数が共に1の場合に
は、1個のルールが識別される。
【0082】上述のような構成により、推論時に処理を
行なうルール数を大幅に削減することができ、推論時間
を大幅に短縮することができる。以下に、単に処理ルー
ル数を比較するのではなく、全体の処理量がどの程度削
減されているのかを以下のような例を用いて具体的に説
明する。
【0083】今仮に、入力をx1、x2およびx3の3
つとし、いずれの入力についても定義されたメンバーシ
ップ関数の数を5とした場合、すべてのメンバーシップ
関数の組合せについてルールを作った場合、ルール数R
は、 R=5×5×5=125 で与えられる。この3入力でルール数が125のファジ
ィ推論の場合において本発明を適用した場合と適用しな
い場合についてその処理量を比較した結果を図22に一
覧にして示す。
【0084】図22に示す表においては、本発明に従っ
て有効ルールを検出する処理を前処理とし、各ルールに
ついての推論処理をルール実行という範疇で分類する。
また、本発明を適用した場合には、メンバーシップ関数
同士の最大オーバーラップの数が2の場合と3の場合に
ついてそれぞれ示している。この図22に示すように、
本発明を適用しない場合には、前処理は行なわれず、各
ルールについての推論が実行されるため、ルール実行に
よる処理は125ルール分となる。一方、本発明の方法
を適用した場合は次のようになる。
【0085】まず前処理については、入力x1、x2、
x3の各々についていずれも5つのメンバーシップ関数
に関する比較(入力値が領域内に存在するか否かの検
出)が実行される。したがって、処理するメンバーシッ
プ関数の数Mは、 M=5+5+5=15 で与えられる。この結果得られる有効ルールのみがルー
ル実行での処理対象となる。メンバーシップ関数同士の
最大オーバーラップ数が2の場合の有効ルール数Ref
fは、 Reff=2×2×2=8 で与えられる。同様に、メンバーシップ関数同士の最大
オーバーラップ数が3の場合には Reff=3×3×3=27 で与えられる。単純に、ルール実行の数と前処理の数と
を比較することはできないが、通常、ルール実行に必要
とされる処理量は、前処理に必要とされる処理量よりも
多い。なぜならば、ルール実行の処理の一部である前件
部処理だけについても、この場合、3つのメンバーシッ
プ関数に関する適合度をそれぞれ求め、求まった3つの
適合度について“minimum演算”を行なう必要が
ある。この処理は、先に示した有効メンバーシップ関数
を求める処理よりも遙かに手間がかかるからである。
【0086】したがって、仮に、前処理に必要とされる
処理量がルール実行に必要とされる処理量と等しいとし
ても、本発明を適用しない場合の処理量が125ルール
分であるのに対し、本発明を適用した場合、メンバーシ
ップ関数同士のオーバーラップ数が最大2の場合で8+
15=23ルール分となり、またメンバーシップ関数同
士のオーバーラップ数が最大3の場合でも27+15=
42ルール分となり、本発明により処理量が大幅に削減
されていることがわかる。
【0087】なお、上記実施例においては、MSF境界
値メモリ9とルールメモリ2とが別々のメモリとして設
けられている。これらは1個のメモリで構成してもよ
い。
【0088】また、上記実施例において入力の数が2の
場合について説明したが、入力の数がさらに多くなった
場合においても、進数レジスタ19、ルールカウンタ1
6、シフトレジスタ18のそれぞれの桁の数を入力の数
と同じ数に増加すれば容易に対応することができ、その
ときに実行される処理手順は上述の実施例と同様であ
る。
【0089】ルール信号7に応答してルールを実行する
ルール実行部3は、マイクロプロセッサにより構成され
てもよい。この場合、マイクロプロセッサからなるルー
ル実行部3は、ルールメモリ2から読出されたルール信
号7をルール特定情報として、与えられた入力x1およ
びx2についてファジィ推論を実行する。この場合言う
までもなく、マイクロプロセッサ内には各ルールに対応
するメンバーシップ関数が格納されており、与えられた
ルール信号に従って対応のルールがソフトウェア的に処
理される。
【0090】またルール実行部3は、マイクロプロセッ
サを用いてソフトウェア的に処理するのではなく、ハー
ドウェアで構成されてもよい。このようなハードウェア
の構成を図23および図24に示す。
【0091】図23は、たとえばマイクロコンピュータ
を用いて構成されるルール実行部の機能的構成を示す図
である。図23において、ルール実行部3は、ルールメ
モリ2からのルール信号7が与えるルール特定情報Ri
に応答して対応のメンバーシップ関数AおよびBを発生
する関数発生部101と、関数発生部101からのメン
バーシップ関数AおよびBと入力x1およびx2に応答
して各入力x1およびx2の入力値が与えるルール適合
度αiを演算する演算部102と、ルール特定情報Ri
に応答して後件部の出力変数メンバーシップ関数を発生
する関数発生部103と、この演算部102からの適合
度αiと関数発生部103の関数情報とに応答して出力
関数を求める出力関数演算部104と、各ルールそれぞ
れに対して求められた出力関数に対してmaximum
演算を行なうMAX演算部105と、MAX演算部10
5から出力される関数の重心を求めることにより推論結
果を示す信号gを出力する重心計算部106を含む。
【0092】演算部102は各メンバーシップ関数に対
し適合度を求めるとともに、この求められた適合度に従
ってこのルールの適合度を求めるminimum演算を
実行する。MAX演算部105は、出力関数演算部10
4を各ルールについて記憶し、この各ルールに対して求
められた出力関数から各出力値に対する最大値を求める
ことによりmaximum演算を実行する。関数発生部
101および103はそれぞれ各ルール対応にメンバー
シップ関数を格納しており、与えられたルール識別情報
に従って対応のメンバーシップ関数を発生する。
【0093】図24はルール実行部3の他の構成例を示
す図である。図24において、ルール実行部3は、入力
x1およびx2のメンバーシップ関数をテーブルの形で
記憶し、メンバーシップ識別番号と入力識別番号とをア
ドレスとして対応の位置に入力値に対する適合度を記憶
するメモリ201と、メモリ201から読出された適合
度α1およびα2に対しminimum演算を行なうM
IN演算器202と、MIN演算器202からの出力信
号αに従って後件部の処理を実行する後件部処理部20
3と、後件部処理部203出力に応答して重心計算を実
行して出力値gを出力する重心計算部204を含む。
【0094】メモリ201は、それぞれ入力x1および
x2に対する記憶領域を備えており、入力x1に対する
領域へはアドレスAix1に従って入力x1がメンバー
シップ関数Aiにより与えられる適合度α1を格納す
る。入力x2に対するアドレス領域も同様である。この
メモリ201からは適合度α1およびα2が並列に読出
されてもよく、また順次読出される構成が用いられても
よい。MIN演算器202は、この適合度α1およびα
2の小さいほうの適合度を選択して出力する。後件部処
理部203は、このMIN演算器202の出力αとルー
ル特定情報Riとに従って出力関数を求め、求めた出力
関数に対してmaximum演算を実行する。この場
合、後件部処理回路203においても、ルールRiに対
応してメンバーシップ関数が格納されており、各出力変
数yの出力値に対応するメンバーシップ値が読出され、
この読出されたメンバーシップ値とMIN演算器202
の出力αとの小さいほうの値をとる演算を行ない、この
演算結果を各出力値に対応してメモリに格納し、各ルー
ルに対して格納された値に基づいて最大値を求める演算
が実行されてもよい。またこのとき入力αとメンバー出
力変数メンバーシップ関数によるメンバーシップ値との
積がとられる構成が用いられてもよい。
【0095】また上述の構成においては、各ルールが逐
次的に処理されている。しかしながらこの図5に示す構
成において有効MSFポインタメモリ10がデータ入力
とデータ出力とを非同期的に実行することができるたと
えばデュアルポートメモリで構成されてもよい。
【0096】また、入力x1と入力x2についてそれぞ
れ並列に有効メンバーシップ関数を求め、この有効メン
バーシップ関数から有効ルールを求めこの有効ルール特
定情報を並列に出力する構成を用いれば、ルールを並列
に処理するファジィ推論装置においても本発明を適用す
ることができる。この場合、並列処理を実行する推論装
置の場合には、各ルールに対応したハードウェアが設け
られるが、本発明に従って処理されるべきルール数は大
幅に低減されるため、ルール処理に必要とされるハード
ウェア量が大幅に低減される。この場合、各ハードウェ
アが必要最小限のルールに対応するように構成しておけ
ば、ルール特定情報であるルール信号7に従って実行さ
れるべきルールのみが各ハードウェアで並列に処理され
る。
【0097】また各ルール対応にハードウェアが設けら
れている構成においても、有効ルールのみを実行する構
成とすれば、後件部処理におけるmaximum演算お
よび出力関数を求める際の処理量を低減することがで
き、推論実行時間を低減することができる。
【0098】MSF境界値メモリ9が記憶する境界値は
適合度0を与える入力値でなく、他の適当な値(min
imum演算で有意な最小値を与える値)が用いられて
もよい。
【0099】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
の入力値に従って有効ルールのみを識別し、この有効ル
ールに基づいて推論処理を行なうように構成したため、
推論処理に要する時間を大幅に低減することができる。
【0100】また、複数のルールを並列推論するハード
ウェア構成においても推論時に実行されるルール数が低
減されるため、ルール処理に必要なハードウェア資源の
節約および実行速度を改善することができるという効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるファジィ推論装置の
全体の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例であるファジィ推論装置の
動作原理を説明するための入力空間の分割状態を模式的
に示す図である。
【図3】この発明の一実施例であるファジィ推論装置に
おける有効ルールを求める動作を説明するために用いら
れる入力空間の分割状態を模式的に示す図である。
【図4】この発明の一実施例であるファジィ推論装置に
おいて用いられるメンバーシップ関数と該メンバーシッ
プ関数に付される識別番号およびメンバーシップ関数と
ルールとの対応関係ならびに各ルールを識別するルール
ポインタの対応関係を一覧にして示す図である。
【図5】図1に示す有効ルール検出器の具体的構成を示
すブロック図である。
【図6】図5に示すMSF(メンバーシップ関数)境界
値メモリの記憶内容をそのアドレスと共に示す図であ
る。
【図7】図5に示す比較器の具体的構成の一例を示す図
である。
【図8】この発明の一実施例であるファジィ推論装置の
動作を示すフロー図である。
【図9】図5に示す有効MSF(メンバーシップ関数)
ポインタメモリのデータの格納状態を模式的に示す図で
ある。
【図10】有効MSFポインタメモリからの情報の読出
動作を示す図である。
【図11】図10に示す動作に続いて実行される有効M
SFポインタメモリの読出動作を示す図である。
【図12】図11に示す動作に続いて実行される有効M
SFポインタメモリからの読出動作を示す図である。
【図13】図12に続いて実行される有効MSFポイン
タメモリの読出動作状態を示す図である。
【図14】図13に示す動作に続いて実行される有効M
SFポインタメモリの動作状態を示す図である。
【図15】図14に示す動作に続いて実行される有効M
SFポインタメモリの動作状態を示す図である。
【図16】図15に示す動作状態に続いて実行される有
効MSFポインタメモリの動作状態を示す図である。
【図17】図16に示す読出動作に続いて実行される有
効MSFポインタメモリの動作状態を示す図である。
【図18】図17に示す動作に続いて実行される有効M
SFポインタメモリの読出動作の状態を示す図である。
【図19】図18に示す有効MSFポインタメモリの動
作に続いて実行される有効MSFポインタメモリの読出
動作の状態を示す図である。
【図20】図19に示す動作状態に続いて実行される有
効MSFポインタメモリの動作状態を示す図である。
【図21】図20に示す動作に続いて実行される有効M
SFポインタメモリの読出動作の状態を示す図である。
【図22】この発明の一実施例であるファジィ推論装置
の効果を従来のファジィ推論装置との比較において示す
図である。
【図23】図1に示すルール実行部の構成の一例を示す
図である。
【図24】図1に示すルール実行部の他の構成例を示す
図である。
【図25】従来のファジィ推論の方法を説明するための
メンバーシップ関数および適合度を示す図である。
【図26】従来のファジィ推論の方法を説明するための
推論動作を模式的に示す図である。
【図27】従来のファジィ推論方法の他の推論法を示す
図である。
【図28】ファジィ推論における入力変数および出力変
数と各ルールにおいて用いられるメンバーシップ関数の
具体的な記述を一覧にして示す図である。
【図29】図28に示すファジィ推論における入力空間
の分割状態を模式的に示す図である。
【図30】ファジィ推論法において3入力60ルールの
場合の入力空間の分割状態を示す図である。
【符号の説明】
1 有効ルール検出器 2 ルールメモリ 3 ルール実行部 9 メンバーシップ関数境界値メモリ 10 有効メンバーシップ関数ポインタメモリ 11 比較器 12 入力ポインタ発生器 13 メンバーシップ関数ポインタ発生器 14 入力セレクタ 15 メンバーシップ関数カウンタ 16 ルールカウンタ 17 ルールポインタレジスタ 18 シフトレジスタ 19 進数カウンタ 20 スイッチ回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】なお、上に示したルールにおいて前件部の
“x1=A”、“x2=B”、“x3=A”という記述
および後件部“Ny1=P”および“y2=Q”という
記述は、1つ以上であるならばいくつ記述が含まれてい
てもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】ファジィ推論を実行する方法には数種類の
考え方が存在する。以下の説明においては、最もよく用
いられる「mini−max−重心法」について説明す
る。「mini−max−重心法」に限らずファジィ推
論では上述のルールその意味のまま演算する。今、図
26に示すように、 IF x1=A and x2=B THEN y=P (ルール1) IF x1=C and x2=D THEN y=Q (ルール2) なる2つのルールに基づくファジィ推論について考え
る。まず、ルール1の前件部の“x1=A”という記述
について、ファジィ変数Aを定義するメンバーシップ関
数fAにより入力x1がファジィ変数Aに関してどれだ
け適合しているか(この条件Aをどれだけ満足している
か)という適合度w11を求める。同様に、次いで、
“x2=B”という記述について入力x2の適合度w1
2を求める。次いで、“and”演算として、この適合
度w11およびw12の小さい方を選択し、ルール1の
適合度w1を求める(これをminimum(ミニマ
ム)演算と称す)。この値w1がルール1の適合度を示
す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】この最後に得られた関数f(y)から出力
としての確定値を得るために一種の平均操作である重心
演算(Σf(yi)・yi/Σf(yi))を行なう。
ここで、Σは変数yの全範囲についての加算を意味す
。この重心演算の結果得られた重心値gが推論結果と
しての出力yの出力値となる
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】ここで、図29に示すメンバーシップ関数
A1〜A5およびB1〜B3は説明のために便宜的に示
されるものであり、前述の先行技術の特開平1−142
901に示されるものではない
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにファジィ
推論においてはルール数が入力の数に対してほぼ幾何級
数的に増加するため、マイクロプロセッサやシーケンサ
などによりルールを逐次的に処理する場合、入力数が多
くなるとそのルールの処理のため推論時間が大幅に増大
するという問題が生じる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】すなわち請求項1に係るファジィ推論装置
は、複数のファジィルール各々を特定するルール情報を
記憶するルール記憶手段と、ファジィ推論に用いられる
ファジィルールにおいて定義されたメンバーシップ関数
各々について、その適合度が所定値以上の領域を記憶す
る領域記憶手段と、入力値と上記領域記憶手段に記憶さ
れた各メンバーシップ関数の領域とを比較し、該入力値
をその領域に含む有効メンバーシップ関数を検出する有
効メンバーシップ関数検出手段と、この検出された有効
メンバーシップ関数について記述されたファジィルール
に対応するルール情報を上記ルール記憶手段から読出す
ルール読出手段と、このルール読出手段により読出され
たルール情報に対応するファジィルールに基づいて推論
を実行するルール実行手段を備える。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【作用】請求項1に係るファジィ推論装置においては、
有効メンバーシップ関数検出手段により入力値に対し、
その適合度が所定値以上のメンバーシップ関数のみが検
出される。ルール読出手段は、この有効メンバーシップ
関数について記述されたルールのみを特定するルール情
報をルール記憶手段から読出す。ルール実行手段はこの
ルール情報に対応するファジィルールに基づいて推論を
実行する。したがって、適合度が所定値未満のメンバー
シップ関数について記述されたファジィルールは実行さ
れないため、不要なルール実行に要する時間を省略する
ことができ、ファジィ推論時間を大幅に低減することが
できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】図2において、各ルールの領域は完全に分
離されておらず領域同士にオーバーラップが存在すると
の意味から、領域の境界を斜線により示している。これ
は図29および図30についての説明と同様である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】図1は本発明の一実施例であるファジィ推
論装置の全体の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、ファジィ推論装置は、入力x1およびx
2の入力値から有効なルールを検出する有効ルール検出
器1と、各ルールを記憶し、有効ルール検出器1からの
ルールポインタ6に従ってルール信号7を出力するルー
ルメモリ2と、ルールメモリ2から読出されたルール信
号7に応答して、有効ルールのみに基づいて入力x1お
よびx2に対しファジィ推論を実行するルール実行部3
を含む。ルール実行部3から推論結果としての出力信号
5が出力される。この出力信号5は重心演算が行なわれ
る前の出力値であってもよく、また重心演算が行なわれ
た後の出力値であってもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】有効ルール検出器1は、入力x1およびx
2の入力値に対応する入力信号4を受ける。この与えら
れた入力信号4の値に基づいて、有効ルール検出器1
は、実行する必要のあるルール、すなわちその適合度が
所定値以上であるメンバーシップ関数について記述され
たルールを検出し、この実行すべきルールを示すルール
特定情報をルールポインタ6としてルールメモリ2へ出
力する。ルールメモリ2は、予めルールを格納してい
る。ルールポインタ6はたとえば、このルールメモリ2
のアドレスとして用いられる。ルールメモリ2は、こ
有効ルール検出器1から与えられるルールポインタ6が
指定するアドレスに格納されたルール情報をルール信号
7としてルール実行部3へ与える。ルール実行部3は、
このルール信号7に基づいて実行すべきルールについて
入力信号に関する推論を行ない、該推論結果を出力信号
5として出力する。ルール実行部3は、マイクロプロセ
ッサで構成されてもよく、また個別装置からなるハード
ウェアで構成されてもよい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】図4にルールメモリ2に格納されるルール
情報とそのアドレスすなわちルールポインタとの関係を
示す。入力x1について定義されたメンバーシップ関数
A1〜A3および入力x2について定義されたメンバー
シップ関数B1〜B4にはそれぞれ識別番号(コード)
が付される。入力x1およびx2について定義されたメ
ンバーシップ関数の数はそれぞれ3個および4個であ
り、それぞれの識別番号は2ビットで表示される。すな
わち、入力x1について定義されたメンバーシップ関数
A1〜A3に対しては識別番号“00”、“01”、お
よび“10”が付される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】たとえばメンバーシップ関数A2とメンバ
ーシップ関数B3との組合わせでは、それぞれの識別番
号が“01”と“10”であり、この組合わせ“011
0”がルールポインタとなり、対応のルールR7を指定
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】有効ルール検出器1はさらに、比較器11
からの書込要求信号23に応答してMSFポインタ発生
器13からのMSFポインタ22を有効メンバーシップ
関数識別番号として記憶する有効MSFポインタメモリ
10と、比較器11からの書込要求信号23に応答して
カウント動作を実行するMSFカウンタ15と、MSF
カウンタ15の出力に応答して各入力変数ごとに有効メ
ンバーシップ関数の数を記憶する進数カウンタ19と、
進数カウンタ19の記憶値をカウント限界値としてカウ
ント動作を実行するルールカウンタ16と、ルールカウ
ンタ16のカウント値を受けるシフトレジスタ18と、
シフトレジスタ18の出力またはMSFカウンタ15か
らの出力のいずれか一方を選択するスイッチ回路20を
含む。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】図8はこの図5に示す有効ルール検出器の
動作を示すフロー図である。以下、図5および図8を参
照して有効ルール検出回路の動作について説明する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】MSFカウンタ15のカウント値、すなわ
ち、入力x2の入力値に対する有効メンバーシップ関数
の数は、この入力x2について進数レジスタ19の上位
側の桁に書込まれる。進数カウンタ19へのカウント値
の書込、MSFカウンタ15のカウント動作およびクリ
ア動作の制御は制御回路80により実行される。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】ルール信号7に応答してルールを実行する
ルール実行部3は、マイクロプロセッサにより構成され
てもよい。この場合、マイクロプロセッサからなるルー
ル実行部3は、ルールメモリ2から読出されたルール信
号7をルール情報として、与えられた入力x1およびx
2についてファジィ推論を実行する。この場合言うまで
もなく、マイクロプロセッサ内には各ルールに対応する
メンバーシップ関数が格納されており、与えられたルー
ル信号に従って対応のルールがソフトウェア的に処理さ
れる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】図23は、たとえばマイクロコンピュータ
を用いて構成されるルール実行部の機能的構成を示す図
である。図23において、ルール実行部3は、ルールメ
モリ2からのルール信号7が与えるルール情報Riに応
答して対応のメンバーシップ関数AおよびBを発生する
関数発生部101と、関数発生部101からのメンバー
シップ関数AおよびBと入力x1およびx2に応答して
各入力x1およびx2の入力値が与えるルール適合度α
iを演算する演算部102と、ルール情報Riに応答し
て後件部の出力変数メンバーシップ関数を発生する関数
発生部103と、この演算部102からの適合度αiと
関数発生部103の関数情報とに応答して出力関数を求
める出力関数演算部104と、各ルールそれぞれに対し
て求められた出力関数に対してmaximum演算を行
なうMAX演算部105と、MAX演算部105から出
力される関数の重心を求めることにより推論結果を示す
信号gを出力する重心計算部106を含む。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】演算部102は各メンバーシップ関数に対
し適合度を求めるとともに、この求められた適合度に従
ってこのルールの適合度を求めるminimum演算を
実行する。MAX演算部105は、出力関数演算部10
からの出力を各ルールについて記憶し、この各ルール
に対して求められた出力関数から各出力値に対する最大
値を求めることによりmaximum演算を実行する。
関数発生部101および103はそれぞれ各ルール対応
にメンバーシップ関数を格納しており、与えられたルー
ル情報に従って対応のメンバーシップ関数を発生する。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】図24はルール実行部3の他の構成例を示
す図である。図24において、ルール実行部3は、入力
x1およびx2のメンバーシップ関数をメンバーシップ
関数識別番号と入力識別番号とをベースアドレス、入力
値をインデックスアドレスとするルックアップテーブル
の形で記憶するメモリ201と、メモリ201から読出
された適合度α1およびα2に対し、minimum演
算を行なうMIN演算器202と、MIN演算器202
からの出力信号αに従って後件部の処理を実行する後件
部処理部203と、後件部処理部203の出力に応答し
て重心計算を実行して出力値gを出力する重心計算部2
04を含む。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正内容】
【0094】メモリ201は、各入力ごと、ファジィ変
数ごとにメンバーシップ関数を記憶しており、まず入力
x1についてルール信号に従ってメンバーシップ関数に
関する入力値の適合度α1を求めこれを出力する。入力
x2についても同様に適合度α2を求めこれを出力す
る。このメモリ201からは適合度α1およびα2が並
列に出力されてもよく、また順次出力される構成が用い
られてもよい。MIN演算器202は、この適合度α1
およびα2の小さい方の適合度を選択して出力する。後
件部処理部203は、このMIN演算器202の出力α
とルール情報Riとに従って出力関数を求め、求めた出
力関数に対してmaximum演算を実行する。この場
合、後件部処理回路203においても、ルールRiに対
応してメンバーシップ関数が格納されており、各出力変
数yの出力値に対応するメンバーシップ値が読出され、
この読出されたメンバーシップ値とMIN演算器202
の出力αとの小さい方の値をとる演算を行ない、この演
算結果を各出力値に対応してメモリに格納し、各ルール
に対して格納された値に基づいて最大値を求める演算が
実行されてもよい。またこのとき入力αとメンバーシッ
プ関数との積がとられる構成が用いられてもよい。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】また上述の構成においては、有効ルールの
検出とルール実行が逐次的に処理されている。しかしな
がらこの図5に示す構成において有効MSFポインタメ
モリ10がデータ入力とデータ出力とを非同期的に実行
することができるたとえばデュアルポートメモリで構成
されてもよい。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】また、入力x1と入力x2についてそれぞ
れ並列に有効メンバーシップ関数を求め、この有効メン
バーシップ関数から有効ルールを求め、この有効ルー
報を並列に出力する構成を用いれば、ルールを並列に
処理するファジィ推論装置においても本発明を適用する
ことができる。この場合、並列処理を実行する推論装置
の場合には、各ルールに対応したハードウェアが設けら
れるが、本発明に従って処理されるべきルール数は大幅
に低減されるため、ルール処理に必要とされるハードウ
ェア量が大幅に低減される。この場合、各ハードウェア
が必要最小限のルールに対応するように構成しておけ
ば、ルール情報であるルール信号7に従って実行される
べきルールのみが各ハードウェアで並列に処理される。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】MSF境界値メモリ9が記憶する境界値は
適合度0を与える入力値でなく、他の適当な値が用いら
れてれもよい。
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の入力について複数のフ
    ァジィルールに基づいてファジィ推論を行なうファジィ
    推論装置であって、各前記ファジィルールは少なくとも
    1個のメンバーシップ関数を含み、 各前記ファジィルールを特定するルール特定情報を記憶
    するルール記憶手段、 前記複数のファジィルールに用いられるメンバーシップ
    関数の各々について、その適合度が所定値以上の入力値
    の領域を記憶する領域記憶手段、 入力値と前記領域手段に記憶された各メンバーシップ関
    数の領域とを比較し、前記入力値をその領域に含む有効
    メンバーシップ関数を検出する有効メンバーシップ関数
    検出手段、 前記有効メンバーシップ関数検出手段により検出された
    有効メンバーシップ関数を用いて記述されるファジィル
    ールに対応するルール特定情報を前記ルール記憶手段か
    ら読出すルール読出手段、前記メンバーシップ関数は各
    々識別情報が与えられており、前記ルール読出手段は該
    有効メンバーシップ関数に付された識別情報に従って前
    記ルール記憶手段から対応のルール特定情報を読出し、 該読出されたルール特定情報により特定されたファジィ
    ルールに基づいて推論を実行するルール実行手段を備え
    る、ファジィ推論装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの入力について複数のフ
    ァジィルールに基づいてファジィ推論を行なうファジィ
    推論方法であって、前記ファジィルールは少なくとも1
    つのメンバーシップ関数を含んでおり、 前記少なくとも1つの入力について定義されたメンバー
    シップ関数のうち、与えられ入力値に対する適合度が所
    定値以上の有効メンバーシップ関数を求めるステップ、
    および該求められた有効メンバーシップ関数を用いて記
    述されたファジィルールに基づいて推論を実行するステ
    ップとを含む、ファジィ推論方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009157878A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Hitachi Ltd ファジィ制御装置、プラントシステム、および、ファジィ制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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