JPH0588559U - 粉末消火器 - Google Patents
粉末消火器Info
- Publication number
- JPH0588559U JPH0588559U JP3704992U JP3704992U JPH0588559U JP H0588559 U JPH0588559 U JP H0588559U JP 3704992 U JP3704992 U JP 3704992U JP 3704992 U JP3704992 U JP 3704992U JP H0588559 U JPH0588559 U JP H0588559U
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- JP
- Japan
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- cylinder
- fire extinguisher
- pressurized gas
- carbon dioxide
- powder fire
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】液化された二酸化炭素と窒素ガスとを充填した
サイホン管付きの小型加圧ガスボンベを粉末消火器に内
蔵させることにより、とくに低温下における消火薬剤の
放射能力を向上させる。 【構成】小型加圧ガスボンベ5を内蔵し、該ボンベのガ
ス圧により容器内の粉末消火薬剤を外部に放出するよう
にした消火器において、上記小型加圧ガスボンベは、サ
イホン管6を内部に配設するとともに、該ボンベ内には
液化された二酸化炭素と窒素ガスとを充填してなる。こ
れによりとくに低温下においてもボンベ内の圧力低下が
あまりなく、容器内への圧力ガスの導入も速やかで起動
力に優れた粉末消火器を得ることができる。
サイホン管付きの小型加圧ガスボンベを粉末消火器に内
蔵させることにより、とくに低温下における消火薬剤の
放射能力を向上させる。 【構成】小型加圧ガスボンベ5を内蔵し、該ボンベのガ
ス圧により容器内の粉末消火薬剤を外部に放出するよう
にした消火器において、上記小型加圧ガスボンベは、サ
イホン管6を内部に配設するとともに、該ボンベ内には
液化された二酸化炭素と窒素ガスとを充填してなる。こ
れによりとくに低温下においてもボンベ内の圧力低下が
あまりなく、容器内への圧力ガスの導入も速やかで起動
力に優れた粉末消火器を得ることができる。
Description
【0001】
本考案は、粉末消火薬剤を充填し、火災発生の非常時に備えて常時設置して置 くための加圧式消火器の改良に関し、とくに寒冷地などにおける低温雰囲気下で の機能向上をはかることを目的とする。
【0002】
粉末消火器は、一般的には内部に粉末消火薬剤を充填するとともに、さらにこ れを外部に押し出すための炭酸ガスなどの加圧ガスを充填した小型加圧ガスボン ベを内蔵したものが多い。
【0003】
しかしながら、上記した従来の一般的な消火器にあっては、マイナス30度程 度の寒冷地や、低温の雰囲気下において使用する場合には、ボンベ内の圧力低下 が激しく、消火器の容器内への圧力ガスの導入に時間がかかり、放射までの時間 がかかって起動力に劣るのみならず、小型加圧ガスボンベ内に凡そ50パーセン ト程度のドライアイスが発生するために消火薬剤の加圧放出能力が極端に低下す る。 またこのような場合に備えてガスボンベ内にサイホン管を備えたものもあ るが、その場合においてはガスボンベ内でのドライアイスの発生は免れるものの 、消火器内の消火薬剤中にドライアイスが発生して消火薬剤の放射に障害をおよ ぼすことが多い。
【0004】
そこで本考案にあっては、上記した従来技術における種々の課題を解決し、と くに低温下における消火薬剤の放射能力を著しく向上させるようにしたものであ って、具体的には小型加圧ガスボンベを内蔵し、該ボンベのガス圧により容器内 の粉末消火薬剤を外部に放出するようにした消火器において、上記小型加圧ガス ボンベは、サイホン管を内部に配設するとともに、該ボンベ内には液化された二 酸化炭素と窒素ガスとを充填してなることを特徴とした粉末消火器に関する。
【0005】
上記したように消火器の容器内に、液化された二酸化炭素と窒素ガスとを充填 したところのサイホン管付の小型加圧ボンベを内蔵させるようにしたために、低 温下においてのボンベ内圧の低下があまりなく、しかもサイホン管によって二酸 化炭素が先に容器内に押し出され、窒素ガスが二酸化炭素を効率的に押し出すの で、ボンベ内にドライアイスが発生することがなく、低温・高温のいずれの雰囲 気においても安定した放射能力を維持することができる。
【0006】
以下において、本考案の具体的な内容を図1の実施例をもとに説明すると、1 は内部に粉末消火薬剤を充填する容器本体、2は容器本体1の上部開口部に取り 付けられるヘッド部、5は小型加圧ガスボンベをあらわす。 ヘッド部2はハン ドル3と、該ハンドル3の操作によって下方に進退する穿針体7と、放射ノズル 4と、容器本体1の内部に入り込むガスノズル8、消火薬剤吐出管9、および加 圧ガスボンベ5の取り付け部10とを有する。
【0007】 さらに小型加圧ガスボンベ5はその開口部を上記したヘッド部2の取り付け部 10に螺入させるとともに、その開口部から内底部近くにかけてサイホン管6が とりつけられ、さらに開口部は封板によって気密に構成されており、しかもその 内部には液化された二酸化炭素と窒素ガスとが充填される。 二酸化炭素に対す る窒素ガスの充填割合については、5.0(重量)パーセント以下だと二酸化炭 素の十分な加圧力が得られず、また逆に15.0(重量)パーセントを超えると 加圧力が高くなり過ぎてかえって危険な状態となるために、結局は二酸化炭素に 対する窒素ガスの充填割合は、10パーセント程度が最も好ましい。
【0008】 容器本体1の内部には粉末消火薬剤が定量充填されており、ハンドル3を操作 し、穿針体7を下方に下降させて加圧ガスボンベ5の封板を破封すると、まずボ ンベ内の二酸化炭素がサイホン管6を通じてヘッド部2からガスノズル8を通じ て容器本体1の内部に放出される。 その後小型加圧ガスボンベ5内の窒素ガス が二酸化炭素を順次押し出して、この二酸化炭素による加圧力によって、容器本 体1内の粉末消火薬剤を、消火薬剤吐出管9によりヘッド部2を通じて放射ノズ ル4から目的箇所に向けて放射する。
【0009】 実用的な実験によれば、内容積240CCの小型ガスボンベ5内に、二酸化炭 素のみ155g充填した場合と、二酸化炭素120gと窒素ガス10gとを充填 した場合との、雰囲気温度毎における圧力を測定したところ、図2のグラフに示 すような結果を得た。
【0010】 このグラフをみても明らかであるように、マイナス30度においては、二酸化 炭素のみ充填したものにおいては約13Kgf/平方センチメートル、であるの に対し、二酸化炭素と窒素ガスとを充填したものの場合においては、約48Kg f/平方センチメートルに達し、約3.7倍の圧力を得ることができ、窒素ガス を加えることにより特に低温での圧力低下を十分にカバーできることが確認され た。
【0011】
本考案は上記した通り、粉末消火器の容器本体内に、サイホン管を内部に配設 させた小型加圧ガスボンベ内に、液化された二酸化炭素と窒素ガスとを充填して なる小型加圧ガスボンベを内蔵するものであるために、とくに寒冷地や、低温の 雰囲気下において使用する場合においてもボンベ内の圧力低下があまりなく、消 火器の容器内への圧力ガスの導入も速やかとなり、放射までの時間がかからず起 動力に優れるほか、小型加圧ガスボンベ内にドライアイスが発生したり、あるい は消火器内の消火薬剤中でのドライアイス発生量が少なく、消火薬剤の放射に障 害をおよぼしたりすることがないために、とくに低温雰囲気下における消火活動 にもっとも適した粉末消火器を提供することができる。
【図1】本考案の一実施例である粉末消火器の縦断面
図。
図。
【図2】粉末消火器の加圧圧力源として、二酸化炭素単
体を入れたガスボンベ(従来品)と、二酸化炭素に窒素
ガスを加えたガスボンベ(本考案品)との、各雰囲気温
度毎の容器内圧を測定し、これをグラフ化した圧力曲線
図。
体を入れたガスボンベ(従来品)と、二酸化炭素に窒素
ガスを加えたガスボンベ(本考案品)との、各雰囲気温
度毎の容器内圧を測定し、これをグラフ化した圧力曲線
図。
1 容器本体 2 ヘッド部 3 ハンドル 4 放射ノズル 5 小型加圧ガスボンベ 6 サイホン管 7 穿針体 8 ガスノズル 9 消火薬剤吐出管 10 加圧ガスボンベの取り付け部
Claims (1)
- 【請求項1】 小型加圧ガスボンベを内蔵し、該ボンベ
のガス圧により容器内の粉末消火薬剤を外部に放出する
ようにした消火器において、上記小型加圧ガスボンベ
は、サイホン管を内部に配設するとともに、該ボンベ内
には液化された二酸化炭素と窒素ガスとを充填してなる
ことを特徴とした粉末消火器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3704992U JPH0588559U (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 粉末消火器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3704992U JPH0588559U (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 粉末消火器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588559U true JPH0588559U (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=12486731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3704992U Pending JPH0588559U (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 粉末消火器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0588559U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006098098A1 (ja) | 2005-03-15 | 2006-09-21 | Hideo Yoshida | ガスボンベの破封装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS614657B2 (ja) * | 1978-04-11 | 1986-02-12 | Noda Plywood Mfg Co Ltd |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP3704992U patent/JPH0588559U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS614657B2 (ja) * | 1978-04-11 | 1986-02-12 | Noda Plywood Mfg Co Ltd |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006098098A1 (ja) | 2005-03-15 | 2006-09-21 | Hideo Yoshida | ガスボンベの破封装置 |
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