JPH058848Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は猫のような愛玩動物（ペツト）用のシ
ユラフ（寝袋）に係り、特に背負つてペツトと一
緒に外出できるようになすと共に、ペツトの手足
の爪を切つたりするときに非常に便利なペツトシ
ユラフに関するものである。

〔考案の背景〕

元来、猫のような愛玩動物は比較的暗くて狭隘
な場所を好む習性があるが、このような習性を利
用したペツト専用のシユラフは従来存在しなかつ
た。また、ペツトの手足の爪を切るとき、ペツト
は暴れるのが常であり、爪を切るのにも多大な手
間が掛かるという問題点があつた。

さらに、ペツトと一緒に登山等アウトドア・ラ
イフを楽しむにしても、適当な収容具がなかつた
ので不便を感ずることが多かつた。

そこで、本考案は暗くて狭い場所を好む猫のよ
うな愛玩動物の習性を積極的に利用したペツトシ
ユラフを提供するもので、ペツトの出入りが容易
となるよう出入口部となる開口部周縁に環状の線
条部材を付設して開口部が常に円形状を保持でき
るようになすと共に、シユラフ本体にペツトの手
または足を外部に突出させるための小孔を開設し
て爪を切り易くするようになし、且つシユラフ本
体の背面側には背負い部材を取付けて背負つた
まゝで登山等アウトドア・ライフを楽しめるよう
になしたペツトシユラフを提供することを目的と
するものである。

〔考案の構成〕

上記目的を達成するための本考案の構成を詳述
すれば、有底筒状のシユラフ本体の上部開口周縁
部に環状の線条部材を付設して、当該開口部を
ほゞ円形状に保持できるようになすと共に、当該
開口部の周縁に円筒状のスカート部を延設し、且
つシユラフ本体の正面側には中に入つている愛玩
動物の手または足を外部に出させるための小孔を
穿設すると共に、背面側には背負い部材を付設し
てなることを特徴とするペツトシユラフであり、
スカート部の自由端（先端部）を紐によつて絞り
込めるようにすると、移動中でもペツトは安定状
態となるものである。また、シユラフ本体内に入
つているペツトは精神的にきわめて安定した状態
となつており、小孔より手または足を出して難無
く爪を切ることができるものである。さらに、前
記環状の線条部材はシユラフ本体の上部開口周縁
部より取り外しできるようになすとシユラフ本体
の洗濯に便利となるものである。

〔実施例〕

以下、本考案の具体的構成を図示の実施例に基
づき詳細に説明する。

第１図は本考案ペツトシユラフの一実施例を示
す正面側斜視図、第２図は同背面側斜視図、第３
図はシユラフ本体の上部開口周縁部の部分拡大
図、第４図は同上部分の断面図である。

図中１は表地と裏地の間に適宜中綿を封入した
素材等にて有底筒状に形成したシユラフ本体であ
り、シユラフ本体１の上部開口周縁部には環状の
フアスナー２によつて開閉される袋部３が設けら
れ、当該袋部３内にステンレス製ワイヤや合成樹
脂製線条部材等からなる環状の線条部材４が付設
されている。このように、シユラフ本体１の開口
部周縁には環状の線条部材４が取付けられている
ので、ペツトの出入口部となる開口部は常にほゞ
円形状を保持できるものである。

なお、前記フアスナー２を全開してスライダー
を外すことにより、線条部材４を袋部３内より取
り外すこともできるものである。

５はシユラフ本体１の前記開口部の周縁に上方
に延びるように延設した円筒状のスカート部であ
り、当該スカート部５の自由端（先端部）を袋状
にして、内部に紐６を挿通しておき、当該紐６を
絞り込むことによつてスカート部５を閉じたりす
ることができるようになつている。なお、図中の
７は紐６に取付けた公知のコードロツクである。

次に、図中８はシユラフ本体１の正面側９に穿
設した、中に入つている愛玩動物の手または足を
外部に突出させるための小孔であり、当該小孔８
は図示する実施例のように、少なくとも上部に一
箇所、下部に一箇所、それぞれ位置をずらして開
設するようにするとよい。１０はシユラフ本体１
の背面側１１に付設した公知の背負いベルト等か
らなる背負い部材であり、長さ調節が自在となつ
ている。その他、図中の１２はシユラフ本体１の
開口部周縁適所に付設した環状部材であり、たと
えば愛玩動物の首輪に付けた鎖あるいはロープを
留めたりするときに使用する。

本考案ペツトシユラフを住居内で使用するとき
は、スカート部５の自由端に挿通してある紐６を
開いておき、ペツトが自由にシユラフ本体１内に
出入りできるようにしておく。その際、スカート
部５は一種のカーテンの役目をなし、ペツトはス
カート部５をくぐつてシユラフ本体１内に入る。
シユラフ本体１の開口部は環状の線条部材４によ
つてほゞ円形状を保持しているので、ペツトはス
ムーズにシユラフ本体１内に入つたり、出たりす
ることができるものである。

そして、爪を切るときはスカート部５を閉め、
中に入つているペツトの手または足を小孔８より
外部に引き出す。本考案者による実験の結果、ペ
ツトはそのほゞ全身が狭隘なシユラフ本体１内に
包み込まれた状態となつているので、精神的にき
わめて安定しており、何等の抵抗も受けずに小孔
８から出た手足の爪を切ることができた。また、
ペツトと一緒にアウトドア・ライフを楽しむとき
には、スカート部５を閉じ、シユラフ本体１の背
面側１１に付設してある背負い部材１０によつて
背負つて外出することができるものである。

〔考案の効果〕

本考案ペツトシユラフは以上のような構成から
なり、ペツトの手または足の爪をきわめてスムー
ズに切ることができると共に、背負つて登山等の
アウトドア・ライフをペツトと一緒に楽しむこと
ができるものである。

また、ペツトの室内での寝場所が一定となるの
で、ペツトが原因で生ずる室内の汚れを抑えるこ
とができ、シユラフ本体が汚れたときには簡単に
洗濯することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ペツトシユラフの一実施例を示
す正面側斜視図、第２図は同背面側斜視図、第３
図はシユラフ本体の上部開口周縁部の部分拡大
図、第４図は同上部分の断面図である。 １……シユラフ本体、２……フアスナー、３…
…袋部、４……線条部材、５……スカート部、６
……紐、７……コードロツク、８……小孔、９…
…正面側、１０……背負い部材、１１……背面
側、１２……環状部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有底筒状のシユラフ本体の上部開口周縁部に環
   状の線条部材を付設して、当該開口部をほゞ円形
   状に保持できるようになすと共に、当該開口部の
   周縁に円筒状のスカート部を延設し、且つシユラ
   フ本体の正面側には中に入つている愛玩動物の手
   または足を外部に出させるための小孔を穿設する
   と共に、背面側には背負い部材を付設してなるこ
   とを特徴とするペツトシユラフ。