JPH0587056A - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

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JPH0587056A
JPH0587056A JP24611091A JP24611091A JPH0587056A JP H0587056 A JPH0587056 A JP H0587056A JP 24611091 A JP24611091 A JP 24611091A JP 24611091 A JP24611091 A JP 24611091A JP H0587056 A JPH0587056 A JP H0587056A
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JP
Japan
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fluid
magnetic
gap
chamber
gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP24611091A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Koshimoto
泰弘 越本
Kunio Hoshitani
邦夫 星谷
Yasuhide Nishida
安秀 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮洩れがなく、オイルミストが圧縮された
気体に流入するおそれがない気体圧縮機を提供する。 【構成】 剛体1の、広い断面側に設けられたダイアフ
ラム2は剛体1内を作動室3と圧縮室4とに気密に仕切
っている。作動室3内には作動流体7が満たされ、圧縮
室4の、ダイアフラム2と対向する壁部には気体の流
入、流出のための流入弁5、流出弁6が設けられてい
る。電磁石10と磁性流体11は液体ポンプを構成し、
磁極8の間隙8aと連なるテーパー状部8bで囲まれた
空間に磁性流体11が配置されており、コイル9に通電
すると、磁性流体11は、間隙8aの強い磁場により、
間隙8aに吸引されて移動し、間隙8aに存在する作動
流体7は作動室3側に押し出され、ダイアフラム2を押
して変形させる。その結果、圧縮室4の体積が減少して
圧縮された気体は流出弁6を押し開けて圧縮室4外へ導
出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高圧気体を発生する気体
圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧の気体を発生させるために、
片側が閉じた円筒のシリンダの中に設置されたピストン
を移動させ、閉じた空間の体積を狭めることによって得
られる高圧気体を弁の操作によって取り出す、いわゆる
往復ピストンコンプレッサが一般的に用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この往復ピストンコン
プレッサは、ピストンがシリンダに対して摺動している
だけであるため、両者の間に隙間が生じ易く、圧縮洩れ
が問題になっていた。特に、少量の気体だけを圧縮しよ
うとしてピストンの移動を低速にすると、圧縮洩れのた
めに損失が大きくなる欠点があった。少量の気体に対応
してピストン全体を小さくすると相対的に圧縮洩れが大
きくなり、結果として高圧が得られなかった。また、ピ
ストンの摺動抵抗を下げるために用いられる潤滑油がオ
イルミストとして圧縮気体に混入するので、これを除去
するために特別なオイルフィルタなどを別途必要とする
欠点があった。
【0004】本発明の目的は、圧縮洩れがなく、オイル
ミストが圧縮気体に流入するおそれがない気体圧縮機を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の気体圧縮機は、
互いに直交する2つの断面のうち、一方の断面の方が他
方の断面よりも面積が小さい密閉された剛体と、該剛体
内に、他方の断面と概ね平行に張られ該剛体内を作動室
と圧縮室とに気密に仕切る可とう性の膜とを有し、前記
作動室には作動流体が密封され、かつ該作動流体が出入
りする流体口が形成され、前記圧縮室の、前記膜と対向
する壁部には、前記圧縮室内に気体が流入するための流
入弁と、前記圧縮室内の気体が流出するための流出弁が
設けられ、前記作動流体を前記作動室内に出入りさせる
液体ポンプであって、前記作動流体と混合しない溶媒に
分散した磁気流体と電磁石よりなり、該電磁石は磁極に
設けられた間隙を持つ環状磁路を形成するように構成さ
れ、前記間隙は前記作動室の流体口と連通し、磁極の、
前記間隙と連なる部分はテーパー状になって該部分によ
って囲まれる空間に前記磁性流体が配置されている液体
ポンプを有する。
【0006】
【作用】本発明の気体圧縮機ではピストンリングがない
ので、圧縮される気体がピストンリングを摺動させるた
めの潤滑油や作動流体に触れることがなく、オイルミス
トが圧縮された気体に混入するおそれがない清浄な圧縮
を行うことができる。また、圧縮された気体が洩れるこ
ともなく、少量でも効率の高い、圧縮気体の供給が可能
である。さらに、液体ポンプが磁性体と電磁石で構成さ
れているので、気体圧縮機の体積、重量が減り、信頼性
も向上する。
【0007】本発明で使用される作動流体には例えば低
粘度のシロコーンオイルなどがよく、可とう性の膜には
例えばポリエチレンテレフタレートを等方延伸したプラ
スチックフィルムを用いればよく、上記フィルムの場
合、もちろん膜に与える張力の大きさによって異なって
はくるが、通常の使用状態では数億回の作動でも弾性変
形範囲であることがわかっている。これは毎秒数百回の
高速圧縮動作を行っても10年以上連続運転できる耐久
力であり、実用上は十分である。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例の気体圧縮機の断
面図である。
【0010】本実施例の気体圧縮機は、互いに直交する
2つの断面のうち、一方の断面の方が他方の断面よりも
面積が小さい密閉された剛体1と、該剛体1内に、他方
の断面と概ね平行に張られ剛体1内を作動室3と圧縮室
4とに気密に仕切るダイアフラム2とを有し、作動室3
には作動流体7が密封され、該作動流体が出入りする流
体口3aが形成され、圧縮室4の、ダイアフラム2と対
向する壁部には、圧縮室4内に気体が流入するための流
入弁5と、圧縮室4内の気体が流出するための流出弁6
が設けられ、さらに作動流体7を作動室3内に出入りさ
せる液体ポンプを構成する電磁石10と、作動流体7と
混合しない溶媒に分散された磁性流体11を有してい
る。
【0011】電磁石10は磁極8に設けられた間隙8a
を持つ環状磁路を形成するように構成され、間隙8aは
作動室3の流体口3aと連通し、磁極8の、間隙8aと
連なる部分8bはテーパー状になって磁性流体11が配
置されている。ダイアフラム2は、柔軟で伸び縮みでき
る材料、例えばポリエチレンナフタレートなどの薄い膜
で構成され圧縮室4と作動室3を気密に隔離し、かつ両
側の圧力差が等しくなるように変位する。ダイアフラム
2のわずかな変位で圧縮室4の体積が大幅に変わるよう
に、圧縮室4はダイアフラム2で仕切られた開口部に比
べて浅いシリンダ構造で、ダイアフラム2が最大変位し
ても圧縮室4内に気体が残留する部位に流入弁5と流出
弁6が設けられている。なお、図1中の破線はダイヤフ
ラム2の変位を示している。
【0012】次に、本実施例の気体圧縮機の動作を説明
する。電磁石10は磁極8に設けられた間隙8aを持つ
環状磁路を形成するよう構成してあるので、電磁石10
のコイル9に通電すると、間隙8aに強い磁場が発生す
る。間隙8aで磁束の流れを狭めるように磁性流体11
を流入させる側8bがテーパー状になっているので、該
テーパー部8bでは弱く、平行な間隙8aで強い磁場分
布となるから、テーパー部8bで囲まれた空間に配置さ
れた磁性流体11は磁極8の間隙8aに吸引されて移動
する。磁場を印加する以前には作動室3と間隙8aを作
動流体7で満たしておくと、結果的に作動流体7は作動
室3側に押し出され、ダイアフラム2を押してこれを変
形させる。その結果、圧縮室4の体積が減少して圧縮さ
れた気体は流出弁6を押し開けて圧縮室4外へ導出され
る。コイル9への通電を止めるとダイアフラム2の弾性
でダイアフラム2は元の状態に戻るが、このとき、拡大
する圧縮室4の体積に比例して気体が流入弁5を押し開
けて入ってくるのは、従来のピストンコンプレッサと同
様である。
【0013】電磁石9の構造は磁性流体11に吸引力を
働かせるために有効に磁場勾配を作ればよいのであるか
ら、他にも種々の形式が考えられ、例えば図2に示すよ
うに環状磁路の2カ所に間隙8a,8cを設けた磁極1
2でもよく、電磁石の起磁力を有効に間隙に導ける構造
ならば何でもよい。この場合2カ所の間隙8a,8cに
設置される磁性流体11間を磁化を持たない作動流体7
で分離する必要があることは言うまでもない。
【0014】以上の説明では圧縮時に電磁力を用いてい
るが、より高速動作とするため、ダイアフラム2の弾性
を用いるだけでなく、強制的に吸引動作を行うことも極
めて容易である。すなわち、図3に示すように、2個の
磁極12を用い、磁性流体11の動作と逆の動作をする
ように配置して交互に動作させればよく、互いの磁極1
2の間は間隙8a,8cの数倍程度としてそれぞれに対
応する磁性流体11の間を作動流体7で満たしておけば
よい。
【0015】本実施例の気体圧縮機の圧縮限界は磁性流
体11に与える電磁力で決定されるが、通常の磁性流体
11で電磁力を上げるために磁性流体11内の磁性微粒
子含有率を高めると、磁性流体11の粘度が高くなって
粘性損失が大きくなる。そこで、数百気圧の高圧が要求
される場合には本実施例の気体圧縮機を直列に接続し、
加圧すればよい。このとき、前段で加圧された気体を流
入弁5とともに、磁性流体11の背後にも導入し、圧縮
前の圧力差を少なくする必要がある。後段の圧縮能力が
高いと途中で圧縮するべき気体の総量が不足し、後段の
圧縮機は吸引機として動作するため実質的に圧縮効率が
落ちる。本実施例では気体の洩れは一切なく、圧力に比
例して圧縮量を正確に計算できるので、例えば同一の圧
縮機をタンデムに接続して圧縮比に反比例して圧縮速度
を遅くしてやれば最も効率のよい圧縮が可能となる。こ
の場合、前段で圧縮された気体が磁性流体11に触れな
いよう、磁性流体11側をダイアフラム2と同様のフィ
ルムでシールすれば磁性流体11による気体の汚染を防
ぐことができるのは勿論である。もっとも磁性流体11
は磁場に拘束されるから、本実施例のような使い方では
潤滑油などに比べて気体を汚染する度合いは少ない。
【0016】本実施例では磁性流体11がいわば従来の
ピストンに相当するが、実際の体積変化を起こすダイア
フラム2との間を圧力を伝達する低粘度の作動流体7で
満たしていることから、磁性流体11、磁極8の配置が
自由になり、非常に偏平な圧縮機を構成できる。また、
電磁力で発生する力を直接伝達するから、従来のピスト
ンコンプレッサのようにモータの回転力をピストン運動
に変換するためのリンク機構が不用となるため、体積・
重量も減り、信頼性も向上する利点がある。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、可とう
性の膜を用いて剛体内を圧縮室と作動室とに気密に仕切
っているので、オイルミストが圧縮された気体に流入す
るおそれがなく、また圧縮された気体が洩れることもな
く、そして、液体ポンプを磁性流体と電磁石で構成して
いるので、体積・重量が減り、信頼性も向上する効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の気体圧縮機の構成図であ
る。
【図2】磁極の他の構造例を示す図である。
【図3】図2に示す磁極12を2個直列に接続した例を
示す図である。
【符号の説明】
1 剛体 2 ダイアフラム 3 作動室 4 圧縮室 5 流入弁 6 流出弁 7 作動流体 8,12 磁極 8a,8c 間隙 8b テーパー状部 9 コイル 10 電磁石 11 磁性流体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する2つの断面のうち、一方
    の断面の方が他方の断面よりも面積が小さい密閉された
    剛体と、 該剛体内に、他方の断面と概ね平行に張られ該剛体内を
    作動室と圧縮室とに気密に仕切る可とう性の膜とを有
    し、 前記作動室には作動流体が密封され、かつ該作動流体が
    出入りする流体口が形成され、前記圧縮室の、前記膜と
    対向する壁部には、前記圧縮室内に気体が流入するため
    の流入弁と、前記圧縮室内の気体が流出するための流出
    弁が設けられ、 前記作動流体を前記作動室内に出入りさせる液体ポンプ
    であって、前記作動流体と混合しない溶媒に分散した磁
    性流体と電磁石よりなり、該電磁石は磁極に設けられた
    間隙を持つ環状磁路を形成するように構成され、前記間
    隙は前記作動室の流体口と連通し、磁極の、前記間隙と
    連なる部分はテーパー状になって該部分によって囲まれ
    る空間に前記磁性流体が配置されている液体ポンプを有
    する気体圧縮機。
JP24611091A 1991-09-25 1991-09-25 気体圧縮機 Pending JPH0587056A (ja)

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JP24611091A JPH0587056A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 気体圧縮機

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2772971A1 (fr) * 1997-12-23 1999-06-25 Commissariat Energie Atomique Actionneur a ferrofluide de proximite
US5962747A (en) * 1996-10-23 1999-10-05 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Process for producing 1,3-di-(2-hydroperoxy-2-propyl) benzene
WO2000013722A1 (en) * 1998-09-09 2000-03-16 Scimed Life Systems, Inc. Cardiac assist device using fluid
KR100844596B1 (ko) * 2006-01-25 2008-07-07 엘지전자 주식회사 다이아프램 압축기
US9062688B2 (en) 2012-06-20 2015-06-23 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Diaphragm pump
JP2015124677A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 株式会社デンソー 調量弁装置及びそれを用いた高圧ポンプ

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