JPH0584473B2 - - Google Patents
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- JPH0584473B2 JPH0584473B2 JP8652190A JP5219086A JPH0584473B2 JP H0584473 B2 JPH0584473 B2 JP H0584473B2 JP 8652190 A JP8652190 A JP 8652190A JP 5219086 A JP5219086 A JP 5219086A JP H0584473 B2 JPH0584473 B2 JP H0584473B2
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は電子スピン共鳴装置に用いられるルー
プギヤツプ共振器に関するものである。
プギヤツプ共振器に関するものである。
[従来技術]
近時、電子スピン共鳴装置で用いる共振器とし
てループギヤツプ共振器が注目されている。
てループギヤツプ共振器が注目されている。
ループギヤツプ共振器は、第13図に斜視図、
第14図に横断面図を夫々示すように、導電材料
により形成される円筒型のループ1と、該ループ
を一定幅で中心軸Oの方向に切り欠くことにより
形成されるスリツト2とから成り、試料は中心軸
に沿つてループ内に挿入される。3は全体をシー
ルドするための金属円筒、4は共振器を外部回路
と接続するためのループアンテナ、5は同軸線路
である。
第14図に横断面図を夫々示すように、導電材料
により形成される円筒型のループ1と、該ループ
を一定幅で中心軸Oの方向に切り欠くことにより
形成されるスリツト2とから成り、試料は中心軸
に沿つてループ内に挿入される。3は全体をシー
ルドするための金属円筒、4は共振器を外部回路
と接続するためのループアンテナ、5は同軸線路
である。
従来用いられ来た空胴共振器では、電場との相
互作用を最小とし、誘電損失によるQの低下を防
ぐため、空胴の中心部のマイクロ波磁界の最も強
い位置に試料を挿入するので、空胴内のマイクロ
波磁界の一部しか利用できないのに比べ、このル
ープギヤツプ共振器ではマイクロ波磁界が共振器
内全域に存在するので、これをすべて利用でき、
感度的に有利であるという特徴がある。
互作用を最小とし、誘電損失によるQの低下を防
ぐため、空胴の中心部のマイクロ波磁界の最も強
い位置に試料を挿入するので、空胴内のマイクロ
波磁界の一部しか利用できないのに比べ、このル
ープギヤツプ共振器ではマイクロ波磁界が共振器
内全域に存在するので、これをすべて利用でき、
感度的に有利であるという特徴がある。
[発明が解決しようとする問題点]
ところが、このように優れた特徴を持つループ
ギヤツプ共振器であるが、例えば生体関連試料の
ように水分の多い試料を共振器内部に挿入する
と、共振周波数が大幅に変化し、共振器のQも大
幅に低下してしまうという問題点があつた。その
ため、水分の多い試料については高い感度の測定
は望めなかつた。
ギヤツプ共振器であるが、例えば生体関連試料の
ように水分の多い試料を共振器内部に挿入する
と、共振周波数が大幅に変化し、共振器のQも大
幅に低下してしまうという問題点があつた。その
ため、水分の多い試料については高い感度の測定
は望めなかつた。
本発明は、水分の多い試料を挿入しても共振周
波数の変化が少なく、Qの低下も少なくし得るル
ープギヤツプ共振器を提供することを目的として
いる。
波数の変化が少なく、Qの低下も少なくし得るル
ープギヤツプ共振器を提供することを目的として
いる。
[問題点を解決するための手段]
この目的を達成するため、第1の本発明は、導
電材料により形成される円筒型のループと、該ル
ープの中心軸の方向に形成されるスリツトとを有
する電子スピン共鳴装置のループギヤツプ共振器
において、前記スリツトを前記ループの内側から
覆うように該スリツトよりも幅広の誘電体板を前
記ループに直接接するように配置したことを特徴
としている。
電材料により形成される円筒型のループと、該ル
ープの中心軸の方向に形成されるスリツトとを有
する電子スピン共鳴装置のループギヤツプ共振器
において、前記スリツトを前記ループの内側から
覆うように該スリツトよりも幅広の誘電体板を前
記ループに直接接するように配置したことを特徴
としている。
さらに、第2の本発明は、導電材料により形成
される円筒型のループと、該ループの中心軸の方
向に形成されるスリツトとを有する電子スピン共
鳴装置のループギヤツプ共振器において、前記ス
リツトを前記ループの内側から覆うように該スリ
ツトよりも幅広の誘電体板を前記ループに直接接
するように配置すると共に、前記スリツトを前記
ループの外側から覆うように導電材料により形成
される第2のシールド板を前記ループと絶縁して
配置し、該第2のシールド板と前記ループとの間
に誘電体スペーサを介挿すると共に、該第2のシ
ールド板及び誘電体スペーサを前記スリツトを横
切る方向に移動可能に設けたことを特徴としてい
る。以下、図面を用いて本発明の実施例を詳述す
る。
される円筒型のループと、該ループの中心軸の方
向に形成されるスリツトとを有する電子スピン共
鳴装置のループギヤツプ共振器において、前記ス
リツトを前記ループの内側から覆うように該スリ
ツトよりも幅広の誘電体板を前記ループに直接接
するように配置すると共に、前記スリツトを前記
ループの外側から覆うように導電材料により形成
される第2のシールド板を前記ループと絶縁して
配置し、該第2のシールド板と前記ループとの間
に誘電体スペーサを介挿すると共に、該第2のシ
ールド板及び誘電体スペーサを前記スリツトを横
切る方向に移動可能に設けたことを特徴としてい
る。以下、図面を用いて本発明の実施例を詳述す
る。
[実施例 1]
第1図は本発明を実施したループギヤツプ共振
器の一例を示す断面図であり、第14図と同一の
構成要素には同一番号が付されている。第1図に
おいて6はスリツト部2よりも幅広で、ループ1
の内側から該スリツト部を覆うように配置される
誘電体板である。この誘電体板の材料としては、
テフロンやアルミナのように低損失の誘電体が用
いられる。
器の一例を示す断面図であり、第14図と同一の
構成要素には同一番号が付されている。第1図に
おいて6はスリツト部2よりも幅広で、ループ1
の内側から該スリツト部を覆うように配置される
誘電体板である。この誘電体板の材料としては、
テフロンやアルミナのように低損失の誘電体が用
いられる。
ところで、ループギヤツプ共振器は等価回路と
して基本的に第2図aのように表わされる。スリ
ツト部2が容量Cのコンデンサに対応し、ループ
部1がインダクタンスLのコイルと抵抗に対応す
る。
して基本的に第2図aのように表わされる。スリ
ツト部2が容量Cのコンデンサに対応し、ループ
部1がインダクタンスLのコイルと抵抗に対応す
る。
高周波回路では、コイルはインダクタンスのみ
を生じるのではなく、浮遊容量も生じる。従つ
て、ループギヤツプ共振器のループ部にも第3図
aに示すような電気力線が生じており、そのた
め、同図bのようにスリツト部のコンデンサCに
ループ部のコンデンサを並列接続したものと等価
になる。等価回路的にも第2図bのように浮遊容
量C′が付加されたかたちで表わされる。
を生じるのではなく、浮遊容量も生じる。従つ
て、ループギヤツプ共振器のループ部にも第3図
aに示すような電気力線が生じており、そのた
め、同図bのようにスリツト部のコンデンサCに
ループ部のコンデンサを並列接続したものと等価
になる。等価回路的にも第2図bのように浮遊容
量C′が付加されたかたちで表わされる。
このループの内部に水分の多い試料を挿入する
と、挿入された試料による影響で浮遊容量が増
し、そのため共振周波数が低下するのである。試
料によるマイクロ波の吸収もあつて、Qも低下す
るのである。
と、挿入された試料による影響で浮遊容量が増
し、そのため共振周波数が低下するのである。試
料によるマイクロ波の吸収もあつて、Qも低下す
るのである。
ところが、本発明のようにスリツト部分を内側
から誘電体板で覆うと、ループ部に生じる電気力
線は第3図a′のように誘電体内を集中的に通るよ
うになり、ループ中心部を通る電気力線の数は減
少し、ループ部の浮遊容量も第3図b′のように誘
電体部分に集中することになる。その結果、試料
をループ内部に挿入しても、挿入された試料が切
る電気力線の数が減少するため、試料挿入による
影響は少なくなり、共振周波数の変化が抑制され
ると共に、Qの低下も抑制される。
から誘電体板で覆うと、ループ部に生じる電気力
線は第3図a′のように誘電体内を集中的に通るよ
うになり、ループ中心部を通る電気力線の数は減
少し、ループ部の浮遊容量も第3図b′のように誘
電体部分に集中することになる。その結果、試料
をループ内部に挿入しても、挿入された試料が切
る電気力線の数が減少するため、試料挿入による
影響は少なくなり、共振周波数の変化が抑制され
ると共に、Qの低下も抑制される。
第1図に示す各部の寸法は、例えばr0=14.5
mm、r1=40.0mm、t=5.0mm、w=0.5mm、ループ
1の軸方向の長さl=28.0mmである。
mm、r1=40.0mm、t=5.0mm、w=0.5mm、ループ
1の軸方向の長さl=28.0mmである。
第4図は生理食塩水を満たした同一長さで径の
異なる4種の試料管を順次この寸法の共振器内へ
挿入し、共振器内への試料挿入量と共振周波数の
関係を測定した結果を示す。試料量のパラメータ
としては、共振器内への試料充填率η=Y/Y0
(ここで、Y0はループ内断面積、Yは試料が占め
る断面積)を用い、測定はマイクロ波掃引発振器
と共振器との間にネツトワークアナライザを接続
して行つた。
異なる4種の試料管を順次この寸法の共振器内へ
挿入し、共振器内への試料挿入量と共振周波数の
関係を測定した結果を示す。試料量のパラメータ
としては、共振器内への試料充填率η=Y/Y0
(ここで、Y0はループ内断面積、Yは試料が占め
る断面積)を用い、測定はマイクロ波掃引発振器
と共振器との間にネツトワークアナライザを接続
して行つた。
第4図において△印が第1図の共振器の場合
で、×印は誘電体6を抜き出した無装着の場合
(即ち従来通りの構成)である。第4図から、変
化率(直線の傾き)は誘電体板6を装着した本発
明の共振器の方が無装着の場合よりも緩やかにな
り、試料挿入量の変化による共振周波数の変化量
が小さくなつていることが分る。
で、×印は誘電体6を抜き出した無装着の場合
(即ち従来通りの構成)である。第4図から、変
化率(直線の傾き)は誘電体板6を装着した本発
明の共振器の方が無装着の場合よりも緩やかにな
り、試料挿入量の変化による共振周波数の変化量
が小さくなつていることが分る。
第5図は共振器内への試料挿入量とQの関係を
第4図の場合と同様にして測定した結果を示す。
△印が第1図の共振器の場合で、×印は誘電体6
を抜き出した無装着の場合(即ち従来通りの構
成)である。第5図から、誘電体板6を装着する
ことによりQの低下が改善されていることが分
る。
第4図の場合と同様にして測定した結果を示す。
△印が第1図の共振器の場合で、×印は誘電体6
を抜き出した無装着の場合(即ち従来通りの構
成)である。第5図から、誘電体板6を装着する
ことによりQの低下が改善されていることが分
る。
上述の如く、誘電体板6によりスリツト部をル
ープ内側から覆うことにより、共振周波数の変化
及びQの低下を少なくできるが、第6図に示す本
発明の他の実施例のように、誘電体板6の表面に
誘電材料により形成されるシールド板7を重ねる
ことにより、共振周波数の変化及びQの低下を更
に少なくすることができる。
ープ内側から覆うことにより、共振周波数の変化
及びQの低下を少なくできるが、第6図に示す本
発明の他の実施例のように、誘電体板6の表面に
誘電材料により形成されるシールド板7を重ねる
ことにより、共振周波数の変化及びQの低下を更
に少なくすることができる。
このような構成となせば、シールド板7が加わ
つたことにより、ループ1内の電気力線は第3図
a″に示すようにスリツト部とシールド板7との間
に更に集中するので、ループ内の残留電気力線は
極めて少なくなる。そのため、共振器内に試料を
挿入しても、共振周波数の変化もQの低下も更に
少なくなる。
つたことにより、ループ1内の電気力線は第3図
a″に示すようにスリツト部とシールド板7との間
に更に集中するので、ループ内の残留電気力線は
極めて少なくなる。そのため、共振器内に試料を
挿入しても、共振周波数の変化もQの低下も更に
少なくなる。
第4図及び第5図における○印が誘電体として
テフロン(誘電率2.0)を用いた場合、●印が誘
電体としてアルミナ(誘電率10.3)を用いた場合
の測定結果である。シールド板と誘電体板を併用
することにより、共振周波数の変化率は更に緩や
かになり、Qの低下も著しく改善されていること
が分る。又、両図から高い誘電率を持つ材料を誘
電体板として用いる程効果があることも分る。
テフロン(誘電率2.0)を用いた場合、●印が誘
電体としてアルミナ(誘電率10.3)を用いた場合
の測定結果である。シールド板と誘電体板を併用
することにより、共振周波数の変化率は更に緩や
かになり、Qの低下も著しく改善されていること
が分る。又、両図から高い誘電率を持つ材料を誘
電体板として用いる程効果があることも分る。
尚、上記実施例ではスリツトが1つのループギ
ヤツプ共振器に本発明を適用したが、複数のスリ
ツトを持つループギヤツプ共振器の場合には、各
スリツトを誘電体で覆うようにすれば良い。
ヤツプ共振器に本発明を適用したが、複数のスリ
ツトを持つループギヤツプ共振器の場合には、各
スリツトを誘電体で覆うようにすれば良い。
又、上述した実施例ではループ内に誘電体板あ
るいは誘電体板とシールド板による段差が出来て
おり、試料をループ内へ挿脱する際に邪魔になつ
たり、試料との接触により誘電体板やシールド板
が破損するようなことも考えられる。そこで、ル
ープ1の厚みに余裕がある場合には、第7図に示
すように、ループ1内面の誘電体板及びシールド
板を配置すべき部分にそれらの厚み及び大きさに
合わせて溝を掘り、そこに誘電体板あるいは誘電
体板とシールド板を収容するようにすれば、ルー
プ内面に段差がなくなり、上述した不都合をなく
すことが可能である。
るいは誘電体板とシールド板による段差が出来て
おり、試料をループ内へ挿脱する際に邪魔になつ
たり、試料との接触により誘電体板やシールド板
が破損するようなことも考えられる。そこで、ル
ープ1の厚みに余裕がある場合には、第7図に示
すように、ループ1内面の誘電体板及びシールド
板を配置すべき部分にそれらの厚み及び大きさに
合わせて溝を掘り、そこに誘電体板あるいは誘電
体板とシールド板を収容するようにすれば、ルー
プ内面に段差がなくなり、上述した不都合をなく
すことが可能である。
上述の如く、本発明によれば、試料を挿入した
場合の共振周波数の変化が小さいループギヤツプ
共振器が実現されるが、共振周波数の変化を完全
になくすことは不可能である。第8図はその点を
考慮し、共振周波数の変化を補正することのでき
る手段を備えた実施例を示す。第9図はそのルー
プの部分を外側から見た斜視図である。
場合の共振周波数の変化が小さいループギヤツプ
共振器が実現されるが、共振周波数の変化を完全
になくすことは不可能である。第8図はその点を
考慮し、共振周波数の変化を補正することのでき
る手段を備えた実施例を示す。第9図はそのルー
プの部分を外側から見た斜視図である。
本実施例では、スリツト2を外側から覆うよう
に導電材料で形成されるシールド板8を配置し、
このシールド板8とループ1の間に誘電体板9を
介挿すると共に、シールド板8と誘電体9を一体
としてスリツト2を横切る方向に移動可能に設け
ている。上記誘電体板9としては、例えばテフロ
ンの薄板が用いられ、その表面にシールド板8と
して例えばアルミ箔が取付けられる。
に導電材料で形成されるシールド板8を配置し、
このシールド板8とループ1の間に誘電体板9を
介挿すると共に、シールド板8と誘電体9を一体
としてスリツト2を横切る方向に移動可能に設け
ている。上記誘電体板9としては、例えばテフロ
ンの薄板が用いられ、その表面にシールド板8と
して例えばアルミ箔が取付けられる。
上記シールド板8及び誘電体板9の形状を、第
9図のような長方形ではなく、第10図のような
台形とし、その斜辺がスリツト2を横切るように
しても良い。
9図のような長方形ではなく、第10図のような
台形とし、その斜辺がスリツト2を横切るように
しても良い。
このような構成となせば、第3図cに示すよう
にループ部の外側にコンデンサC1,C2が形成
され、その結果等価回路的にも第2図cに示すよ
うにコンデンサC1,C2を直列接続した合成コ
ンデンサC″がループの外側に付加されるかたち
で表わされる。
にループ部の外側にコンデンサC1,C2が形成
され、その結果等価回路的にも第2図cに示すよ
うにコンデンサC1,C2を直列接続した合成コ
ンデンサC″がループの外側に付加されるかたち
で表わされる。
そして、シールド板8及び誘電体板9をスリツ
ト2を横切るように移動させれば、スリツト2と
の重なり具合が変化するため、上記C1,C2が
変化し、従つて共振器の共振周波数を変化させる
ことができる。
ト2を横切るように移動させれば、スリツト2と
の重なり具合が変化するため、上記C1,C2が
変化し、従つて共振器の共振周波数を変化させる
ことができる。
第11図a,bは、第9図及び第10図の例に
ついて夫々第11図a,bに示すような寸法と、
スリツトとの重なり△lを設定した時、△lによ
つて共振周波数がどのように変化するかを測定し
た結果を示し、●印が誘電体板9の厚さ1.0mm、
■印が同じく厚さ0.5mm、▲印が同じく厚さ01.mm
の場合である。
ついて夫々第11図a,bに示すような寸法と、
スリツトとの重なり△lを設定した時、△lによ
つて共振周波数がどのように変化するかを測定し
た結果を示し、●印が誘電体板9の厚さ1.0mm、
■印が同じく厚さ0.5mm、▲印が同じく厚さ01.mm
の場合である。
第11図a,bから、△lが大きくなるにつれ
てC1,C2の合成容量C″が増加し、それによ
り共振周波数が低下することが分る。又、その共
振周波数の変化は、第11図bの方が緩やかであ
り、従つて、台形状のものを用いた方が共振周波
数の微調整に適している。
てC1,C2の合成容量C″が増加し、それによ
り共振周波数が低下することが分る。又、その共
振周波数の変化は、第11図bの方が緩やかであ
り、従つて、台形状のものを用いた方が共振周波
数の微調整に適している。
[効果]
以上詳述した如く、本発明によれば、試料の挿
入量による共振周波数の変化及びQの低下が少な
いループギヤツプ共振器が実現される。
入量による共振周波数の変化及びQの低下が少な
いループギヤツプ共振器が実現される。
更に、第8図の実施例のようにスリツトの外側
に誘電体板とシールド板を移動可能に配置すれ
ば、共振周波数を可変でき、試料挿入による共振
周波数の変化を補正することも可能である。
に誘電体板とシールド板を移動可能に配置すれ
ば、共振周波数を可変でき、試料挿入による共振
周波数の変化を補正することも可能である。
第1図は本発明を実施したループギヤツプ共振
器の一例を示す断面図、第2図はループギヤツプ
共振器の等価回路を示す図、第3図はループ部に
おける電気力線の状態と浮遊容量の分布を説明す
るための図、第4図は共振器内への試料挿入量と
共振周波数との関係を測定した結果を示す図、第
5図は共振器内への試料挿入量とQとの関係を測
定した結果を示す図、第6図は本発明の他の実施
例を示す断面図、第7図はループ内に段差をなく
した実施例を示す図、第8図は共振周波数を変化
させる手段を備えた実施例を示す図、第9図及び
第10図は第8図に示した実施例においてループ
1の部分を外側から見た斜視図、第11図は△l
と共振周波数の関係を測定した結果を示す図、第
12図は第11図の測定の際の寸法及び△lを示
す図、第13図及び第14図はループギヤツプ共
振器を説明するための斜視図及び横断面図であ
る。 1……ループ、2……スリツト、3……金属円
筒、4……ループアンテナ、6……誘電体板、7
……シールド板。
器の一例を示す断面図、第2図はループギヤツプ
共振器の等価回路を示す図、第3図はループ部に
おける電気力線の状態と浮遊容量の分布を説明す
るための図、第4図は共振器内への試料挿入量と
共振周波数との関係を測定した結果を示す図、第
5図は共振器内への試料挿入量とQとの関係を測
定した結果を示す図、第6図は本発明の他の実施
例を示す断面図、第7図はループ内に段差をなく
した実施例を示す図、第8図は共振周波数を変化
させる手段を備えた実施例を示す図、第9図及び
第10図は第8図に示した実施例においてループ
1の部分を外側から見た斜視図、第11図は△l
と共振周波数の関係を測定した結果を示す図、第
12図は第11図の測定の際の寸法及び△lを示
す図、第13図及び第14図はループギヤツプ共
振器を説明するための斜視図及び横断面図であ
る。 1……ループ、2……スリツト、3……金属円
筒、4……ループアンテナ、6……誘電体板、7
……シールド板。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電材料により形成される円筒型のループ
と、該ループの中心軸の方向に形成されるスリツ
トとを有する電子スピン共鳴装置のループギヤツ
プ共振器において、前記スリツトを前記ループの
内側から覆うように該スリツトよりも幅広の誘電
体板を前記ループに直接接するように配置したこ
とを特徴とするループギヤツプ共振器。 2 前記誘電体板の上に導電材料より形成される
シールド板を前記ループと絶縁して重ねて配置し
たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
ループギヤツプ共振器。 3 導電材料により形成される円筒型のループ
と、該ループの中心軸の方向に形成されるスリツ
トとを有する電子スピン共鳴装置のループギヤツ
プ共振器において、前記スリツトを前記ループの
内側から覆うように該スリツトよりも幅広の誘電
体板を前記ループに直接接するように配置すると
共に、前記スリツトを前記ループの外側から覆う
ように導電材料により形成される第2のシールド
板を前記ループと絶縁して配置し、該第2のシー
ルド板と前記ループとの間に誘電体スペーサを介
挿すると共に、該第2のシールド板及び誘電体ス
ペーサを前記スリツトを横切る方向に移動可能に
設けたことを特徴とするループギヤツプ共振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US06/893,219 US4717880A (en) | 1985-08-23 | 1986-08-05 | ESR spectrometer having split-ring resonator |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18517885 | 1985-08-23 | ||
JP60-185178 | 1985-08-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62123343A JPS62123343A (ja) | 1987-06-04 |
JPH0584473B2 true JPH0584473B2 (ja) | 1993-12-02 |
Family
ID=16166201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61052190A Granted JPS62123343A (ja) | 1985-08-23 | 1986-03-10 | 電子スピン共鳴装置のル−プギヤツプ共振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62123343A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5118319B2 (ja) * | 2006-07-28 | 2013-01-16 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 空洞共振器、及びそれを用いた電子スピン共鳴測定装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5349311U (ja) * | 1976-09-30 | 1978-04-26 |
-
1986
- 1986-03-10 JP JP61052190A patent/JPS62123343A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62123343A (ja) | 1987-06-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |