JPH0583956U - 加圧パターンセンサー - Google Patents

加圧パターンセンサー

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JPH0583956U
JPH0583956U JP2162692U JP2162692U JPH0583956U JP H0583956 U JPH0583956 U JP H0583956U JP 2162692 U JP2162692 U JP 2162692U JP 2162692 U JP2162692 U JP 2162692U JP H0583956 U JPH0583956 U JP H0583956U
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conductors
pattern
intersection
terminals
mat
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均 今
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マット状のセンサーに人が乗ったとき、その足
跡のパターンを検出して、人数や位置などを検出するの
に適する加圧パターンセンサーに関し、通過者の足跡な
どのパターンを正確に検出可能とすることを目的とす
る。 【構成】マット状体1の中に、互いに交差するように複
数本の導体Y1…Yn、X1…Xnが配設され、それぞれの交点
2が加圧されると、当該交点で交差する導体間が互いに
導通するようなスイッチ機構になっていること、加圧さ
れた各交点3…の座標位置を検出できるように、それぞ
れの導体Y1…Yn、X1…Xnの端子部が独立していることを
特徴とする構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、マット状のセンサーに人が乗ったとき、その足跡のパターンを検出 して、人数や位置などを検出するのに適する加圧パターンセンサーを関する。
【0002】
【従来の技術】
ビル等における機密保持のために、各人の入退出を出入り口で検出し管理でき るように、光センサーと個人カードが利用されている。すなわち、入退者がカー ドをカード読み取り器に挿入するとドアが開き、出入り口を通過可能となる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このとき、通過者を光センサーで検出し、一人だけが通過できるようになって いるが、共連れ状態で同時に二人以上が通過すると、複数人が出入りできること になる。逆に、カバンなどを持っている場合に、カバンのみを検出してドアが開 閉すると、人間は通過できなくなるといった判断ミスが起きやすい。
【0004】 これに対し、通過者の足跡の形状を検出できると、人数を判別できるため、共 連れを防止でき、またカバン等だけでドアが開閉したりするといった事態も防止 できる。
【0005】 本考案の技術的課題は、このような問題に着目し、通過者の足跡の形状などを 検出するのに適する加圧パターンセンサーを実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1は本考案による加圧パターンセンサーの基本原理を説明する図である。請 求項1の考案は、マット状体1の中に、互いに交差するように複数本の導体Y1… Yn、X1…Xnが配設され、それぞれの交点2が加圧されると、当該交点で交差する 導体間が互いに導通するようなスイッチ機構になっている。そして、加圧された 交点3の座標位置を検出できるように、それぞれの導体Y1…Yn、X1…Xnの端子部 が独立している。
【0007】 請求項2の考案は、前記の片方の各導体Y1…Ynの端子には、周期的に走査信号 を入力するためのドライバー4が接続されており、他方の各導体X1…Xnの端子は 、入力ゲート回路5を介して、データセレクタ6に接続されている構成である。
【0008】
【作用】
請求項1のように、マット状体1の中に、互いに交差するように複数本の導体 Y1…Yn、X1…Xnが配設され、それぞれの交点2が加圧されると、当該交点で交差 する導体間が互いに導通するようなスイッチ機構になっているため、加圧された 各交点3…の座標位置を検出することで、加圧体のパターンを検出できる。
【0009】 すなわち、各導体Y1…Yn、X1…Xnの端子が独立しているため、加圧によって導 通した交点を電気的に検出して、加圧された各交点3…の座標位置を検出できる 。そして、加圧によって導通した交点3…の位置と個数によって、加圧体のパタ ーンPを判別できる。したがって、その上を人が通過したときの、足跡を検出す ることで、何人の人がどの方向に通過しているか等を正確に検出できる。
【0010】 また、請求項2のように、前記のX−Y方向の導体Y1…Yn、X1…Xnのうち、片 方の各導体Y1…Ynの端子には、周期的に走査信号を入力し、他方の各導体X1…Xn の端子からは、入力ゲート回路5を介して、データセレクタ6に出力信号を入力 する構成になっているため、同時に複数の交点2が踏まれても、それぞれの交点 3…を独立して正確に検出でき、分解能の高いパターン検出が可能となる。しか も、導通した交点の導通の順番によって、通過方向を検出することもできる。
【0011】
【実施例】
次に本考案による加圧パターンセンサーが実際上どのように具体化されるかを 実施例で説明する。図2は請求項1に示すセンサーマットを例示する平面図であ り、マット状体1の内部において、Y方向の導体Y1…YnとX方向の導体X1…Xnが 、30〜40mmのピッチで配列されている。
【0012】 そして、それぞれの導体Y1…Ynの端子Ty1 …Tyn および導体X1…Xnの端子Tx1 …Txn は、外部接続用のフラットケーブル7に接続されており、フラットケーブ ル7を介して、図1に示す出力ドライバー4および入力ゲート回路5に接続され る。
【0013】 図3はY方向の導体Y1…YnとX方向の導体X1…Xnとの交点2の詳細を示す断面 図であり、図2における矢印a−a位置を示している。すなわち、Y方向の導体 Y1…として平編み線が使用され、X方向の導体X1、X2…として、平編み線が使用 されている。
【0014】 隣接するX方向の導体X1、X2…Xn間は、比較的硬度の高い土手ゴム8で位置決 めされており、また隣接するY方向の導体Y1、Y2…Yn間も、同様に比較的硬度の 高い土手ゴムで位置決めされている。X−Y方向の導体Y1…YnとX1…Xnとの間の 交点は、空間9となっており、各空間9以外の領域は、弾性に富んだクッション ゴム10で絶縁されている。そして、下側は化粧ゴム板11で、また上側は化粧 ゴム板12で覆われている。
【0015】 通常は図示のように、上下の導体Y1…YnとX1…Xnとは離れているが、上を人が 通過すると、靴で踏まれた領域のみ、上下の導体Y1…Yn、X1…Xnの交点に体重が 加わることで、クッションゴム10が圧縮されて、上下の導体Y1…YnとX1…Xn間 が接触し、導通する。
【0016】 通過後は、クッションゴム10の復元力で上下の導体Y1…YnとX1…Xnが離れ、 元に戻る。図示構造は一例であるが、X−Y方向の導体Y1…YnとX1…Xnとの交点 に導電性ゴムなどを配設し、通常は導通しないが、加圧力で圧縮されると導通す るような構成なども可能である。
【0017】 図4は請求項2の考案の実施例を示す回路図である。マット状体1中のY方向 の導体Y1…Ynの端子は、ゲート保護用のダイオード13および出力ドライバー4を 介して、ラインデコーダ14に接続されている。一方、X方向の導体X1…Xnの端子 は、保護抵抗15および入力ゲート回路5を介して、データセレクタ6に接続され ている。
【0018】 出力側のラインデコーダ14および入力側のデータセレクタ6は、マイクロコン ピュータやゲートアレイ等から成る制御部16に接続されている。なお、17はプル ダウン抵抗である。
【0019】 図5はこの加圧パターンセンサーにおける入出力信号波形を示すタイムチャー トである。図におけるY1…Y20 で示すように、出力ドライバー4から、周期的に 走査信号が印加されているため、同時に複数の交点2が踏まれても、Y方向の複 数の交点(座標)を検出できる。
【0020】 また、X1…X20 で示すように、X方向の導体X1…X20 の出力端子には、加圧力 が加わっている交点のみ、しかも前記の走査信号が印加されている間のみ、Y方 向の導体Y1…Ynに印加されたレベルの信号が発生し、入力ゲート回路5およびデ ータセレクタ6を介して、制御部16に入力する。
【0021】 図6は、このようにして導体Y1…YnとX1…Xn間の踏まれた交点の座標を示すメ モリマップであり、斜線部が図4において靴で踏まれて導通した交点3…に対応 している。このように、加圧導通した交点3…の位置の情報をメモリに記憶して おくことによって、靴跡に対応するパターン情報が得られる。
【0022】 このメモリを読み出して図形処理することにより、靴跡の個数や位置などを判 別することで、通過している人数を判別し、二人以上の場合は、ドアが開かない ように制御できる。また、靴跡のパターンの向きによって、靴の向きを判別でき 、あるいは加圧された領域におけるオン信号の発生順序すなわち靴の着地の時間 差によっても、歩いている向きを判別できる。したがって、通過している人が入 って来るのか、出ていくのかを判別することで、入退者の人数を係数し、館内残 者数を管理できる。
【0023】 図7は加圧パターンセンサーにおける検出部( センサーマット )の他の実施例 である。図2、図4の実施例では、Y方向導体Y1…YnおよびX方向導体X1…Xnの すべての交点に、加圧力で導通するスイッチ機構が形成されているが、図7(a )に示すように、Y方向、X方向ともに、〇印で示すように、一個おきにスイッ チ機構を形成して、スイッチ機構の個数を削減し、構造を簡素化することもでき る。
【0024】 この場合は、靴跡のパターンPの領域のみ交点2が導通するため、メモリマッ プ上では、(b)図のような比較的粗いパターンとなる。しかしながら、このパ ターンOのみでは、解像度が落ちるため、パターン処理によって補完するのがよ い。
【0025】 すなわち、(b)図のOパターンを全体的に上に1ビットシフトして、図7の Aパターンとし、同様に全体的に下に1ビットシフトして、図7のBパターンと する。同様に全体的に右に1ビットシフトして、図7のCパターンとし、全体的 に左に1ビットシフトして、図7のDパターンとする。
【0026】 次に、図8におけるAパターンとCパターンの論理積で図9におけるEパター ンとなり、図8におけるAパターンとDパターンの論理積で図9におけるFパタ ーンとなり、図8におけるBパターンとCパターンの論理積で図9におけるGパ ターンとなり、図8におけるBパターンとDパターンの論理積で図9におけるH パターンとなる。
【0027】 最後に、図7のOパターンと図9におけるE、F、G、Hパターンの論理和を とると、図9のIパターンのようになる。このIパターンは、図7(b)のOパ ターンより実際の加圧パターンPに近く、より忠実なパターンとなる。なお、本 考案の加圧パターンセンサーは、人の通過の検出以外の用途にも適用できる。
【0028】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の考案によれば、互いに交差する導体Y1…Yn、X1…Xn の各交点2が加圧されると、当該交点で互いに導通するようになっており、しか も加圧された各交点の座標位置を検出できるように、それぞれの導体Y1…Yn、X1 …Xnの端子部が独立しているため、導通した交点を電気的に検出することで、加 圧体のパターンや個数を検出することができる。
【0029】 また請求項2のように、片方の各導体Y1…Ynの端子には、周期的に走査信号を 印加し、他方の各導体X1…Xnの端子からオン信号を検出することで、同時に加圧 されている複数個所を正確に判別でき、しかも歩行者の移動方向なども検出する ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による加圧パターンセンサーの基本原理
を説明する図である。
【図2】請求項1に示すセンサーマットを例示する平面
図である。
【図3】交差点におけるスイッチ機構の詳細を例示する
断面図である。
【図4】請求項2の実施例を示す回路図である。
【図5】加圧パターンセンサー部における入出力信号波
形を示すタイムチャートである。
【図6】交差する導体間の踏まれた交点を示すメモリマ
ップである。
【図7】加圧パターンセンサーにおける検出部の他の実
施例である。
【図8】図7のOパターンを各方向にシフトしたパター
ンを示す図である。
【図9】図8の各パターンの論理積および図7のOパタ
ーンとの論理和をとったパターンを示す図である。
【符号の説明】
1 マット状体 Y1…Yn Y方向の導体 X1…Xn X方向の導体 2 上下の導体間の交点( スイッチ機構の有る交点 ) P 足跡( 靴跡 )のパターン 3 加圧されて導通した交点 4 ドライバー 5 入力ゲート回路 6 データセレクタ 7 フラットケーブル 8 土手ゴム 9 空間 10 クッションゴム 11,12 化粧ゴム板 13 ゲート保護用のダイオード 14 ラインデコーダ 17 制御部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マット状体(1)の中に、互いに交差す
    るように複数本の導体( Y1…Yn、X1…Xn )が配設され、
    それぞれの交点(2)が加圧されると、当該交点で交差
    する導体間が互いに導通するようなスイッチ機構になっ
    ていること、 加圧された各交点( 3… )の座標位置を検出できるよう
    に、それぞれの導体( Y1…Yn、X1…Xn )の端子部が独立
    していること、 を特徴とする加圧パターンセンサー。
  2. 【請求項2】 前記の片方の各導体( Y1…Yn )の端子に
    は、周期的に走査信号を入力するためのドライバー
    (4)が接続されており、 他方の各導体( X1…Xn )の端子は、入力ゲート回路
    (5)を介して、データセレクタ(6)に接続されてい
    ること、 を特徴とする請求項1記載の加圧パターンセンサー。
JP2162692U 1992-04-08 1992-04-08 加圧パターンセンサー Pending JPH0583956U (ja)

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