JPH0581663B2 - - Google Patents
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- JPH0581663B2 JPH0581663B2 JP61505937A JP50593786A JPH0581663B2 JP H0581663 B2 JPH0581663 B2 JP H0581663B2 JP 61505937 A JP61505937 A JP 61505937A JP 50593786 A JP50593786 A JP 50593786A JP H0581663 B2 JPH0581663 B2 JP H0581663B2
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Description
第1a図及び第1b図は従来技術を示す概略一
部断面図、第2a図及び第2b図は本発明の実施
例を示す概略一部断面図、第3図は、本発明に従
つた管状付着物の連続形成を示す図、第4図は、
軟鋼支持体へ固定スプレーにより従来のように溶
射付着されるニツケル基の超合金IN625の微細構
造の顕微鏡による金属組織の写真、第5図は、軟
鋼支持体へ本発明により単独パス技術によつて溶
射付着されるIN625の微細構造の顕微鏡による金
属組織の写真、第6図は、長手方向に形状が変化
する管状付着物の形成を概略的に示す図、第7図
は、長手方向にほぼ截頭円錐形状の付着物の形成
を示す図、第8図は、スプレーの振動する方法を
概略的に示す図、第9図は、以下検討される例に
従つて形成される付着物の概略図である。
部断面図、第2a図及び第2b図は本発明の実施
例を示す概略一部断面図、第3図は、本発明に従
つた管状付着物の連続形成を示す図、第4図は、
軟鋼支持体へ固定スプレーにより従来のように溶
射付着されるニツケル基の超合金IN625の微細構
造の顕微鏡による金属組織の写真、第5図は、軟
鋼支持体へ本発明により単独パス技術によつて溶
射付着されるIN625の微細構造の顕微鏡による金
属組織の写真、第6図は、長手方向に形状が変化
する管状付着物の形成を概略的に示す図、第7図
は、長手方向にほぼ截頭円錐形状の付着物の形成
を示す図、第8図は、スプレーの振動する方法を
概略的に示す図、第9図は、以下検討される例に
従つて形成される付着物の概略図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 管状又は棒状の支持体表面に付着物を形成す
る方法において、 前記支持体に向けてガスアトマイズされた溶融
金属、金属合金或は溶融非金属の粒子をスプレー
する工程と; その長手方向軸のまわりで支持体を回転すると
共に該軸に沿つて支持体を移動する工程と; アトマイズされた粒子から飛行中に又は付着の
際に熱を放出して凝集性付着物をつくる工程と; 支持体の長手方向軸の方向にスプレーを振動さ
せて支持体へのスプレー角度を一定角度範囲で変
化させる工程と;からなり、前記一定角度範囲に
亘つて付着物表面で前記スプレーからの溶融粒子
による薄層の半固形/半液状層が形成されるよう
に急速な振動速度でスプレーを振動して付着物の
厚さ全体に亘つて均一な急速凝固微細構造を形成
することを特徴とする支持体表面に付着物を形成
する方法。 2 スプレーの移動速度が各振動サイクルの間変
更される特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 ガス対金属質量比が振動のサイクルからサイ
クルまで或いは各サイクルの間変更されて、支持
体の異なる部分で付着されるアトマイズされた粒
子の付着条件を正確に制御させる特許請求の範囲
第1項記載の方法。 4 形成される付着物が回転軸のまわりに創成さ
れる中空体である特許請求の範囲第1項記載の方
法。 5 支持体が中空或いは中実体でありまた形成さ
れる付着物が該中空或いは中実体での被覆である
特許請求の範囲第1項記載の方法。 (産業上の利用分野) 本発明は、短尺或いは長尺の管のような製品を
形成するか、或いは管状、ロール状、リング状、
円錐状或いは長手方向に形状が変化する製品を製
造するため振動スプレーを使用して金属或いは合
金の溶射付着物を製造する方法に関する。本発明
は、被覆製品の製造にも関する。 (従来の技術) 金属或いは合金の溶射付着物を形成するため各
種の方法及び装置が公知である(本出願人の英国
特許第1379261、1472939及び1599392号)。これら
の公知の方法では、タンデイフシユの底部の孔か
ら注ぎ出る溶融金属、或いは合金の流れを、比較
的に低温の高速ガスジエツトによつてアトマイズ
されかつアトマイズされた粒子のスプレーを支持
体表面へ指向し、凝集性付着物を形成するもので
ある。これらの先行方法では飛行中及び付着の際
に霧状化粒子から制御された量の熱を放出するこ
とによつて、性質が非粒状で、95%以上稠密であ
りかつ略均等に分布された大気に対し密閉された
孔構造をもつ溶射付着物をつくることができるよ
うにも開示されている。 (発明が解決しようとする課題) 目下諸製品、例えばこの種の管は、溶融金属の
流れのガスアトマイズ及び回転する管状支持体へ
のスプレーの指向によつてつくられる。回転する
支持体は、単独パスで長尺管をつくるためスプレ
ーを介してゆつくりと横断させるか或いは長手方
向に形状の異なる管をつくるため(本出願人の英
国特許第1599392号で開示されるように)スプレ
ーの下方で管の回転軸に沿つて往復動させてもよ
い。第1方法(単独パス技術と称される)によつ
て金属は、一回のパスでしか付着されない。第2
方法(往復技術と称される)では、金属は、アト
マイズされた金属のスプレーの下方での往復数に
関連する一連の層をなして付着される。これらの
両先行方法ではスプレーは、一定の形状を有しま
た一定位置に固定され(例えば、粒子の質量流密
度分布が時間に関して有効に一定である)、また
このため生ずるスプレー付着物の製造速度及び冶
金的品質の双方に関する問題を生ずる結果となる
可能性がある。 単独パス技術に関する問題を、第1及び第2図
を参照して説明する。アトマイズされた溶融金属
のスプレーの形状及びスプレーの金属粒子の質量
分布は、主として使用されるアトマイザーの型式
と特殊設計及びアトマイザーが働らくガス圧の関
数である。しかしながら、代表的には、スプレー
は、中心において、換言すれば、スプレーの中心
軸Xに向つて粒子の高密度をもちまたスプレーの
周辺で低密度をもつ円錐形状でである。この型式
のスプレーの下でのみ回転する管状支持体1でつ
くられる付着物Dの“付着輪郭”は、第1a図で
示される。生ずる付着物Dの厚さ(従つて金属付
着速度)は、スプレーの中心軸Xに対応する位置
からスプレーの縁まで著しく変動する。第1b図
は、比較的長尺の管をつくるため矢印の方向の単
独パスで第1a図と同じスプレーを介して回転す
る管状支持体1を通過させることにより形成され
る管状スプレー付着物Dの断面を示している。こ
の種の方法は、いくつかの大きい欠陥がある。例
えば、溶射付着した管の内側及び外側表面は、比
較的低い付着速度で付着されるスプレーの縁での
粒子から形成される。低い付着速度は、比較的低
温のアトマイズガスが付着表面上を流れるので既
に付着済の金属を過度に冷却させることになる。
その結果として、次に到達する粒子は、既に付着
済金属と有効に“結合”せず、その結果この付着
物の内側及び外側表面で相互に連通した孔を有す
る多孔質層を生ずる。付着物の表面に至るこの相
互に連通した孔は、スプレー室内部の保護雰囲気
から付着物を取り出すとき内部酸化を受ける可能
性がある。全体としてこれらの多孔質層は、全付
着厚さの15%までになる可能性がある。これらの
多孔質層の機械加工による除去は、このスプレー
付着方法の経済性に逆の作用をする。この付着物
の中心は、連続した粒子付着の間の比較的短かい
時間間隔をもつて遥かに高い粒子付着速度で形成
される。従つて、その付着表面は、冷却が少なく
かつ付着物密度が増加し、存在する孔は、多数の
独立した孔の形状であつて相互に連通していな
い。 単独パス技術で(所定のアトマイザー及びアト
マイズガス消費量に対し)達成できる最高の全金
属付着速度(即ち製造速度)は、スプレーの中心
での最高付着速度に関連する。もしこれが一定の
臨界速度を超える場合、飛行中及び付着の際の粒
子からのアトマイズガスによる熱の放出が不十分
となり、その結果既に付着した金属の表面で溶融
金属含量が著しく高くなる。もしこれが発生する
と溶融金属は、付着表面で衝突するからアトマイ
ズガスによつて変形されかつ支持体の回転から発
生される遠心力によつてプリフオームの表面によ
つて飛び出す可能性がある。さらに、鋳造での諸
欠陥(例えば、収縮孔、高温引裂等)が、付着物
で発生する可能性がある。 先行技術の単独パス技術による別の問題は、付
着表面が衝突する粒子の方向に対して低い傾斜角
をもち(第1b図で示されるように)、すなわち、
それらの粒子が傾斜角をなして付着表面に衝突す
ることである。このように低い衝突角は、望まし
いものでなくかつスプレー付着物に孔の発生をも
たらす可能性がある。これは、粒子を低い位置に
付着させないように妨げるスクリーン或いは障壁
として働らく付着表面の上方部分によつて起され
る。付着物の厚さが増し、特に衝突角が45゜より
小さくなるにつれて、この問題は、序々に悪化す
る。この現象は、従来の金属化理論から十分周知
であり、この理論では45゜より小さい付着表面に
対する粒子の衝突角は、望ましくなくかつスプレ
ー付着物に多孔質帯域を生ずる可能性があること
が知られている。その結果として、単独パス技術
を使用すると首尾よくつくることができる付着物
の厚さに関する限界がある。代表的には、これが
管状付着物のためにはほぼ50mm肉厚である。 単独パス技術に関連する3つの主要問題;即
ち、表面多孔性、限定された金属付着速度、及び
限定された付着肉厚は、往復技術を使用すること
によつて部分的に克服することができ、この技術
ではスプレーの下方で後方及び前方へ回転する支
持体を往復させることによつて一連の層にして金
属を付着させる。しかしながら、往復運動が要求
される場合、各往復工程の終りで発生される減速
力及び加速力によつて特に大きな管状付着物(例
えば500Kg)では運動速度に対する実際上の限界
がある。管の長さが増加するにつれて継続した金
属層の各々の間で時間間隔が長期化する(従つて
付着金属の冷却割合の増加)結果として管の長さ
に対する限界もある。その上、スプレー付着物の
微細構造は、スプレーの下方での各往復パスに対
応する“往復帯域或いは線”を現わす。付着の条
件によつてこの往復帯域は、金属の2つの継続す
る付着層の境界に対応する溶射付着物における微
細多孔性及び/或いは微細構造的変化を構成する
可能性があり;換言すれば、この場合支持体の次
の往復のときスプレーまで戻つてくる前に既に付
着済金属は、主としてその表面上に流れるアトマ
イズガスによつて過度に冷却されてしまう。従つ
て代表的にはその往復サイクルは溶射付着される
物品の寸法に従つて1〜10秒の程度のものとなる
だろう。 本発明の目的は、単独パス技術及び往復技術と
関連する諸問題を解決した支持体表面に付着物を
形成する方法を提供することである。 (課題を解決するための手段) 本発明によると下記の諸工程から成る支持体の
表面で付着物を形成する方法が提供される。即
ち、 支持体に向けてガスアトマイズされた溶融金
属、金属合金或いは溶融非金属の粒子をスプレー
する工程と; その長手方向軸にまわりで支持体を回転すると
共に該軸に沿つて支持体を移動する工程と; アトマイズされた粒子から飛行中に又は付着の
際に熱を放出して凝集性付着物をつくる工程と; 支持体の長手方向軸の方向にスプレーを振動さ
せて支持体へのスプレー角度を一定角度範囲で変
化させる工程と;からなり、前記一定角度範囲に
亘つて付着物表面で前記スプレーからの溶融粒子
による薄層の半固形/半液状層が形成されるよう
に急速な振動速度でスプレーを振動して付着物の
厚さ全体に亘つて均一な急速凝固微細構造を形成
する。 (作用) アトマイズガスは、代表的には窒素、酸素或い
はヘリウムのような不活性ガスである。しかしな
がら、水素、炭酸ガス、一酸化炭素或いは酸素を
含む混合ガスも同様に使用することができる。ア
トマイズガスは、溶融金属の流れに比べて通常比
較的低温である。 本発明は、特に管、或いは被覆管或いは被覆バ
ーの連続製造に適用可能であり、また支持体は管
或いは中実バーの形状であり、支持体を振動スプ
レーの下方で単独パスにして回転させかつ軸方向
に通過させる。この装置では支持体の移動方向の
振動は、固定スプレーを使用する既存の方法に比
べていくつかの重要な利点をもつている。これら
は、第2a及び第2b図を参照して説明すること
ができる。振動スプレーの下でだけ回転する管状
支持体でつくられた付着物の“付着輪郭”は、第
2a図で示される。固定スプレー(振動スプレー
と同じ基本形状の)からつくられる第1a図と比
較する場合、スプレーを振動する作用が一層均等
な厚さの付着物をつくつたことを理解できる。第
2b図は、振動スプレーを介して回転する管状支
持体を単独パスで通過させることによつて形成さ
れる管状溶射付着物の断面を示している。振動ス
プレーの長所は、明らかでありかつ下記の通りで
ある((第1及び2図比較);即ち (i) 各振動サイクル内でのスプレーの移動速度に
変動がないと仮定すると、大部分の金属は、同
じ付着速度で付着され、従つて付着条件が比較
的均一である。最高金属付着速度は、第1a図
の固定スプレーに比較する場合にも比較的低く
なり、それは、過度に高温になる(或いは過度
に溶融金属含量が高くなる)付着表面なしに全
付着速度を増加できることを意味する。 (ii) 低付着速度で付着されるスプレーの先導及び
後続端縁での金属の割合は、著しく減少され、
従つて溶射付着される管の内側及び外側表面で
の相互に連通する孔の量は、著しく減少される
か或いは全く除去される。 (iii) 所定の付着物厚さのために付着面に対する付
着する粒子の衝突角は、著しく大きくなる。従
つて振動スプレーを使用してはるかに厚い付着
物を成功裡につくることができる。 スプレーの振動の振幅(例えば90゜までの振動
角が含まれる限界内で使用できる)を増加するこ
とによつて簡単に付着表面での粒子の衝突角を有
利に左右することができ、従つて一層厚い付着物
をつくることができる。更に、所定の付着物に対
して、振幅を大きくすることは、付着速度をも増
加(或いはガス消費量を減少)させる。従つて、
この溶射付着方法の経済性及び生産性を改良する
ことができる。 本発明は、長手方向に形状が変化する溶射付着
物の製造に対しても応用可能であり、その場合で
は支持体の軸方向の移動がなく、即ち回転しか行
わない。“長手方向に形状が変化する付着物”は、
代表的には、比較的短尺の、即ち代表的には2m
長以下の単独製品である。所定の溶射高さ(アト
マイズ帯域から付着表面までの距離)に対して形
成される付着物の長さは、スプレーの振動振幅の
関数である。長手方向に形状が変化する付着物
は、管、リング、円錐等である。例えば、管状付
着物の形成ではスプレーが回転する管状支持体に
対して振動され、従つて回転される支持体の長手
方向軸に沿つてスプレーを速かに振動することに
よつて、微細構造及び諸特性がほぼ均等である付
着物をつくり上げる。 これに対する理由は以下のようである。即ちス
プレーは、その低い慣性のために、極めて速かに
(代表的には、秒当り10サイクル以上、換言すれ
ば、支持体を往復させる実際上の限界よりも少な
くとも10〜100倍大きく)振動させることができ、
従つて固定スプレーを使用する往復技術で形成さ
れる往復線は、この方法を使用して実際上除去さ
れるか或いは著しく減少される。 (実施例) 第3図に示される装置では支持体1は、回転軸
2のまわりで回転されかつ溶融金属或いは金属合
金のガスアトマイズスプレー4の下方で矢印Aで
示される方向に引出される。スプレー4は、実際
上引出しの方向と一致する支持体1の回転軸の方
向に中心スプレー軸5の両側に対して振動させ
る。 第4及び5図は、従来のように(第4図)また
本発明に従つて(第5図)振動スプレーの下方の
単独連続パスで軟鋼支持体へ形成されるIN625付
着物の微細構造を対照して示している。各顕微鏡
写真の下部にある暗黒部分は、軟鋼支持体であ
り、各顕微鏡写真の上部に向つた明るい部分は、
溶射付着されるIN625である。第4図では、黒色
でありかつ多孔性範囲である溶射付着される
IN625のかなりの範囲がある。本発明の振動スプ
レー技術を使用する第5図では多孔性が殆んど除
去されている。 第6図ではアトマイズされた金属或いは金属合
金粒子11のスプレーは、回転軸13のまわりで
回転できる支持体12へ指向されている。この溶
射付着物14は、支持体12の上へ付着されかつ
均等性は、回転軸13の方向にスプレー11を振
動させることによつて達成される。振動の速度
は、十分速かにしかつ熱放出を制御する必要があ
り、従つて薄層の半固形/半液状金属が付着物の
表面でその全長に亘つて維持される。例えば、こ
の振動は、代表的に毎秒5〜30サイクルである。 第7図を見れば判るように、付着物の形状は、
各振動サイクル内でスプレーの運動速度を変更す
ることによつて変化することができる。従つて、
付着物は部分15で比較的厚い場合、その点にお
けるスプレーの運動速度は、運動速度が増加され
る比較的薄い端部とは対照的に多い金属を付着さ
せるように遅くすることができる。同様に形状が
円錐状である支持体表面へ溶射することによつて
も形成することができる。各振動サイクル内での
振動振幅及び瞬間運動速度を注意深く制御するこ
とによつて一層複雑な形状を多数作ることができ
る。支持体の異なる部分で付着されるアトマイズ
された粒子の冷却条件を正確に制御するため、各
振動サイクルの間ガス対金属比率を変更すること
もできる。さらに支持体の回転軸は、振動スプレ
ーの中心軸に対して直角にする必要がなく、スプ
レーに対して傾斜させることができる。 本発明の第1方法ではスプレーの振動は、第8
図に概略的に開示される装置の使用によつて達成
できる。第8図では溶融金属或いは金属合金の液
状流21は、アトマイズ装置22を介して注ぎ出
される。装置22は、形状がほぼ環状でありかつ
直径方向に突出する複数の支持部材23によつて
支持される。該支持部材23は、液状流21をス
プレー24へアトマイズするためそのアトマイズ
装置22に対してアトマイズされたガスを供給す
るように働く。スプレー24に対して運動を与え
るため突出する支持部材23は、軸受(図示せ
ず)で取りつけられており、従つてアトマイズ装
置22全体が突出する支持部材23によつて構成
される軸のまわりで傾斜させることができる。こ
のアトマイズ装置22の傾斜の制御部は、偏心カ
ム25及び支持部材23の片方へ結合されるカム
従動子26から成る。駆動装置(図示せず)によ
つて駆動される偏心カム25の回転速度を変える
ことによつて、アトマイズ装置22の振動速度を
変更させることができる。更に、偏心カム25の
外周面輪郭を変更することによつて振動サイクル
の間の任意の瞬間におけるスプレーの運動速度を
変更させることができる。本発明の好ましい方法
ではアトマイズ装置の運動は、プログラム制御ス
テツプモータのような電気機械手段、或いはプロ
グラム制御電気油圧サーボ機構のような油圧手段
によつて制御される。 本発明による金属のアトマイズでは支持体或い
はアトマイズ装置を傾斜させることができる。本
発明の重要な面は、スプレーが支持体の長さの少
なくとも一部に亘つて移動されるので、スプレー
の高密度部分が付着面を横切つて前後に移動され
るところにある。好ましくは、その振動は、スプ
レーが実際上支持体の長手方向に沿つて移動し、
該支持体の長手方向の軸線が(図示されるよう
に)好ましくはスプレーに対してその振動サイク
ルの中心で直交しているようなものである。この
スプレーは、アトマイズ装置の中心軸のまわりで
振動する必要がなく、このため形成される付着物
の性質及び形状に左右される。 なお、第8図に示すような装置の好ましい実施
例細部については、本出願人の出願に係る特開昭
62−156206号公報に説明されている。 支持体の回転速度及びスプレーの振動速度は、
重要なパラメータでありかつ支持体の回転してい
る間それぞれ均一に金属を付着させるようにそれ
らのパラメータを選択することが重要である。振
動の方向に対し直交するスプレー質量流密度分布
を知ると、均一性に必要である支持体の回転当り
スプレー振動数を計算することができる。 長手方向に形状に変化する管状製品の一例をこ
こで例として開示する。即ち、 長手方向に形状が変化する 製品の例:管状製品 付着される材料−炭素2.5%、クロム4.3%、モリ
ブデン6.3%、バナジウム7.3%、タングステ
ン3.3%、コバルト0.75%、シリコン0.8%、
マンガン0.35%、残鉄+痕跡原素類 注入温度−1450℃ 金属注入ノズル−4.8mm直径オリフイス スプレー高さ−480mm(アトマイズ装置の下側か
ら支持体の上面までの距離) 振動角−垂直軸のまわりで±9゜ 振動速度−12サイクル/秒 アトマイズガス−環境温度の窒素 支持体−外径70mm×肉厚1mmの不銹鋼管(環境温
度) 支持体回転−95回転/分 アトマイズ装置への溶融金属流量−18Kg/分 ガス/金属比−0.5〜0.7Kg/Kg これは、付着される最初の金属が支持体が冷え
ているために過剰冷却されないよう補償しかつ付
着厚さが増加するにつれて均一付着を維持するた
め付着サイクルを通して慎重に変更された。 付着寸法−内径90mm×外径170mm×長さ110mm 上述の例での付着の平均密度は、99.8%であつ
て、この付着物の厚さに亘つて実質的に均一な微
細構造及び均一な多孔性分布を備えていた。支持
体が速度1サイクル/2秒で固定スプレーの下方
で振動されたことを除いて同じ条件の下につくら
れる同様な管は、平均密度98.7%を示した。更
に、その多孔性は、主として往復線で存在しかつ
不均一に分布されなかつた。沈積炭化物の粒子構
造及び寸法は、可変であつて往復帯域においてか
なり微細にされている。これは、微細構造が通し
て均一であつた上述の例について言える場合でな
かつた。 次に単独パス技術によつてまた上述の第4及び
第5図に関してつくられる付着物の第2例を示
す。即ち 【表】 速度
【表】 第5図から振動スプレーのため多孔性の減少さ
れていることが分る。また比較的高い金属流量及
び比較的低いガス/金属比を達成している。 本発明の方法では、平均して過熱及びかなりの
割合の潜熱を含めて飛行中及び付着の際のアトマ
イズされた粒子から制御量の熱が放出されること
が重要である。 付着前及び付着後のアトマイズされた微粒子か
らの熱放出は、3つの主段階で発生する。即ち、 (i) アトマイズされたガスに対する主として対流
熱伝達による飛行中冷却。この冷却作用は、主
としてアトマイズされた粒子の寸法によつて代
表的には範囲10−3−10−6℃/秒になるだろ
う。(代表的にアトマイズされた粒子の寸法は、
範囲1〜500ミクロンである); (ii) 付着の際の、溶射付着物の表面上をアトマイ
ズされたガスが流れるときアトマイズされたガ
スに対する対流により及び既に付着済金属に対
する伝導にもよる冷却;及び (iii) 付着後既に付着済金属に対する伝導による冷
却。 上述の3段階の各々において熱放出を注意深く
制御することが重要である。既に付着済金属の表
面が半固形/半液状金属層から成り、その中へ新
しく到着するアトマイズされた粒子や付着される
ように確保することも重要である。これは、流
れ、圧力、温度及びガス対金属の質量比を注意深
く制御する条件下でアトマイズ装置に対してガス
を供給しまた付着後二次的熱放出を制御すること
によつてアトマイズされた粒子から熱を放出する
ことによつて達成される。この技術を使用するこ
とによつて非粒子状微細構造(例えば、アトマイ
ズされた粒子の境界が微細構造で示さない)をも
ちまたマクロ偏析のない各種の付着物をつくるこ
とができる。 必要に応じて付着時及び付着後の熱伝導速度
は、本出願人のヨーロツパ特記第019861号で開示
されるように低温噴射粒子を適用することによつ
て増加してもよい。 上述されるように、本発明は、支持体に関する
新製品の形成に適用可能なるのみならず、また被
覆製品を形成するためにも使用できる。このよう
な場合では、被覆される支持体を、支持体/付着
物界面での冶金学的結合を促進するため予熱する
のが好ましい。更に、長手方向に形状が変化する
付着物を形成する場合、本発明は、付着物の厚さ
が増加するにつれてほゞ均一な付着条件をもたら
すようにアトマイズ条件を変更できる長所があ
る。例えば、支持体で付着される最初の金属粒子
の冷却を、、低いガス対金属比で初期粒子を付着
させることによつて減少させることができる。そ
の後の粒子は、増加されるガス対金属比で付着さ
れ、付着物の厚さに亘つて一定の付着条件かつ従
つて均一な微細構造をもつ均一な凝固条件を維持
させる。 本発明は金属及び金属合金付着に関して述べら
れているが、金属及び/或いは非金属粒子及び/
或いは繊維をアトマイズスプレーへ合体すること
によつて金属マトリツクス複合体をもつくること
もでできる。他の製造方法では、付着サイクルを
通して噴射される粒子及び/或いは繊維量を調節
することによつて段階的微細構造をつくることが
できる。段階的微細構造をつくるため付着サイク
ルを通して合金組成を変更することもできる。こ
れは、特に内部に比較して付着物の表面で異なる
特性(例えば、靭性主体を有する耐摩耗外側層)
が要求される製品にとつて有用である。更に、本
発明は、非金属、例えば溶融セラミツク或いは耐
火材料類の溶射付着へも適用することができる。 (発明の効果) 以上説明した通り本発明では各振動サイクルを
通してスプレーの振動の速度と振幅及び瞬間運動
速度を制御することによつて均一な付着条件、従
つて均一な微細構造及び制御された形状を確保す
るようどんな条件のもとでの要求でも付着物を形
成することができる。簡単な付着輪郭は、第2a
図に示されるが、しかしこれは、合金及び製品に
適合させるように変更することができる。第2a
図では大部分の金属は、同じ付着速度で付着され
ている。 本発明は、単独パス或いは長手方向の形状の変
化に対し溶射被覆管或いはバーの製造に対しても
適用することができる。この場合は支持体(バー
或いは管)は、付着操作後取り除かずに最終製品
の一部として残る。所要バーは必ずしも常に円筒
断面にする必要がなく、従つて例えば、正方形、
長方形、或いは楕円形等にすることができる。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GB8527854 | 1985-11-12 | ||
| GB8527853 | 1985-11-12 | ||
| GB858527853A GB8527853D0 (en) | 1985-11-12 | 1985-11-12 | Metal product production |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63501803A JPS63501803A (ja) | 1988-07-21 |
| JPH0581663B2 true JPH0581663B2 (ja) | 1993-11-15 |
Family
ID=10588087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61505937A Granted JPS63501803A (ja) | 1985-11-12 | 1986-11-12 | 金属溶射付着物の生産 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63501803A (ja) |
| GB (1) | GB8527853D0 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57147480A (en) * | 1981-03-09 | 1982-09-11 | Toyota Motor Corp | Padding method by flame spray coating |
-
1985
- 1985-11-12 GB GB858527853A patent/GB8527853D0/en active Pending
-
1986
- 1986-11-12 JP JP61505937A patent/JPS63501803A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| GB8527853D0 (en) | 1985-12-18 |
| JPS63501803A (ja) | 1988-07-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |