【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
（産業上の利用分野）
本発明はインクジエツト記録用シートに関し、
さらに詳しくは水性インクを用いるインクジエツ
ト記録方式において、シート構造中に付着したイ
ンクの発色が鮮かで、かつドツト形状が円形でエ
ツジがシヤープな画像を与えることができ、かつ
シートの表面強度が大きく、普通紙と同様の触
感、使用適性があり、高解像度の画像を高速度で
記録可能ならしめるインクジエツト記録用シート
に関するものである。
（従来技術）
インクジエツト記録方式においては、高品位の
記録画像を得るために、記録用シートの基材（主
として紙）面上に付着したインクがその表面上に
広がることなく、厚さ方向に速やかに吸収される
ような基材とすること、及び、付着したインクの
発色を増強するような表面構造とすることが重要
な要件であり、この為の手段については、従来か
ら幾多の提案がなされている。
例えば、シリカなどの顔料をバインダーととも
に、紙の片面に塗工することによつて、シリカの
白色度と透明度を生かして、インクの発色性と吸
液性をセルローズパルプを主体とした普通紙より
改善できる。
しかしこのような塗工型インクジエツト用紙
は、シリカを主成分とする特異な塗工層の表面を
持つため、自然感を損なうとして、一般の印刷用
紙、事務用紙の用途には不評であり、表面強度、
通紙性などの使用適性も問題となることから、こ
れらの用途には従来非塗工の用紙が用いられてい
た。
非塗工のインクジエツト用紙を製造する為に
は、シリカ等の吸液性顔料を抄紙時に内添するこ
とが知られている。しかしながら、これらの内添
型インクジエツト用紙は一般に用いられるパルプ
の光学的特性などから、インクの吸着された層で
の発色の鮮かさが劣つており、紙の強度を損なう
ほどの10重量％以上という多量の無機顔料粒子の
添加がない限り、塗工型並の鮮明な発色が得られ
なかつた。
比較的多量の吸水性顔料を内添する場合は、抄
紙法によるシートの製造工程も不安定であり、そ
の結果発生する顔料の紙層内での不規則な分布に
よつて、異なつた画像・発色の再現性を与える恐
れがあるし、紙粉の発生などのトラブルも恐れら
れている。
これらの塗工型、内添型のインクジエツト用紙
の実質的な主成分である、木材パルプの品質、物
理・化学的性質がインクジエツト画像に与える影
響という基本的な課題について、従来は充分な検
討がされていないことが問題であつた。
（発明が解決しようとする問題点）
本発明は水性インクを用いるインクジエツト記
録方式において、記録シート表面からすみやかに
水性インクを吸収し、そのインクによる画像の発
色が鮮かで、かつインクドツト形状が円形である
ことから、エツジがシヤープな画像の再現がで
き、従つて高解像度の画像を高速度で記録するこ
とを可能ならしめるインクジエツト記録用シート
で、前記従来技術である塗工型や内添型の欠点を
解消し得る、高純度の光学特性の優れた晒木材パ
ルプを主成分とした、インクジエツト記録用シー
トを提供することを目的とする。
（問題点を解決するための手段）
本発明は、シート状支持体として木材パルプを
主成分とする紙からなる、インクジエツト記録用
シートにおいて、木材パルプとして、アルカリ性
水溶液中で過酸化物を用いて高度に漂白された晒
クラフトパルプを主成分として、好ましくはシリ
カ、ゼオライトなどの顔料を併用して形成した、
地合の均一な紙層内に、水性インクを吸着し発色
させることで、塗工層や特殊な顔料を用いない
で、インクジエツト用紙として必要なインク染料
の鮮明な発色、ドツトの精密な再現を可能とし、
高解像度のインクジエツト記録を可能とするもの
である。
本発明で用いる木材パルプは、天然の木材パル
プにアルカリ性で過酸化物漂白処理を行なつて得
られるものである。漂白処理に使用する過酸化物
は無機過酸化物、例えば過酸化水素、過酸化ナト
リウムなどが好ましいが有機過酸化物であつても
よい。アルカリとしてはNaOHなどのアリカリ
水酸化物などが用いられる。過酸化物の使用量は
対パルプ当り絶乾重量で0.02〜10％好ましくは
0.1〜２％で、アルカリの使用量は0.03〜９％好
ましくは0.1〜３％である。
アルカリ性水溶液中での過酸化物漂白処理は、
一般にパルプ濃度８〜16重量％で、50〜80℃、２
〜４時間の範囲で行うのが適当であるが原料とな
る木材パルプによつて、最適条件はそれぞれ異な
る。
本発明のパルプのアルカリ性水溶液中での過酸
化物漂白は、通常のパルプ漂白工程である、塩素
処理、アルカリ処理、抽出および次亜塩素酸処理
の多段漂白の最終段として、もしくはその後の最
終段として、実施されるのが好ましい。
過酸化物漂白をしたパルプは、過酸化物漂白を
行わない多段漂白のパルプに比べて、白色度、純
度が高い。その理由は具体的には不明であるが、
複雑な染料の混合物である水性インク成分を効果
的に吸着し、顕色させるために、白色度、純度が
関係していることが実験的に明らかになつた。白
色度は高いほど望ましいが、セルローズパルプの
本質的制約から、90％以上であることが経済性と
効果の効果の両面から適当である。
本発明では通常インクジエツト用紙に用いられ
る顔料を用いないでも、十分な効果を上げること
はできる。しかし、顔料を２〜10重量％紙層中に
内添することにより、一層の水性インクの発色の
向上をはかることが可能となる。
本発明に用いられる顔料は、高吸油量かつ高比
表面積を有する顕色性白色顔料、特に２次粒径が
１〜5μの粒子を主体とする微粒子珪酸、又は天
然又は合成のゼオレツクスが適しているが、目的
に応じて多の白色顔料を配合してもよい。これら
白色顔料としては、一般の紙塗工に使用される顔
料、例えばカオリンクレー、タルク−ケイソウ
土、炭酸カルシウム、水酸化カルミニウム、二酸
化チタン、有機顔料（プラスチツクピグメント）
等が挙げられる。
いずれの顔料も２％未満では実質的に改善効果
は見られない。又、10重量％以上添加すると、紙
力の低下や印字のにじみ、紙粉の発生などの品質
上のトラブルが発生することがある。又多量の顔
料を添加すると、高白色度のパルプを用いないで
通常の製紙用パルプを用いたとしても、発色の鮮
かさに大差が見られないので好ましくないので、
２〜10重量％の紙層中に添加する。
本発明のシートとしては、上記のパルプを長網
抄紙機、又は丸網抄紙機を用いた通常の抄紙プロ
セスで製造した紙が好ましい。しかし、白色度の
高い、合成繊維、合成パルプを併用してもよい。
一般に抄紙に用いられる添加剤である、紙力増強
剤、歩留助剤、湿潤紙力強剤、染料などを添加す
ることができる。シートの厚みは20〜200μｍ、
坪量は20〜180ｇ／m2とするのが好ましい。イン
クジエツトプリンターには表面平滑性の良好なシ
ートが必要であるため、マシンカレンダー、又は
スーパーカレンダー処理などによつて、少くとも
記録面とする片面のベツク平滑度を100秒以上に
することが好ましい。
（実施例）
以下、実施例によつて本発明をさらに詳細に説
明する。
実施例 １
針葉樹クラフトパルプを、塩素処理−抽出−次
亜塩素酸漂白−二酸化塩素漂白−抽出−次亜塩素
酸漂白の多段漂白処理のシークエンスで漂白処理
し、通常の製紙用晒パルプ（白色度85％）を得
た。
更に過酸化水素0.4重量％（対パルプ絶乾重
量）、水酸化ナトリウム0.6重量％（同）を添加
し、50℃、４時間水溶液中に反応させて、アルカ
リ性水溶液中での過酸化物漂白処理を実施した。
白色度は91％であつた。
填料として２次粒径２〜5μが70％以上の微粒
子珪酸（フアインシール 徳山ソーダ）５部を用
い、分散剤および水を加えて高速分散混合を行つ
た後、上記の晒クラフトパルプ100部と共にビー
ター中で２時間叩解した。この際添加剤として、
カオチンデンプン１部と、尿素ホルマリン樹脂
0.5部、メチオバイオレツトブルー0.002部を添加
した。以上を稀釈することにより0.03％濃度の抄
紙原料を得た。この原料を、長網多筒式抄紙機を
用いて65ｇ／m2の上質紙に抄紙し、白色度93％の
インクジエツト用紙を得た。
実施例 ２
微粒子珪酸を使用しない外に実施例１と同様に
して、イングジエツト用紙を作成した。坪量64
ｇ／m2、白色度91％であつた。
実施例 ３
微粒子珪酸５部に代えてゼオライト３部を使用
した外は実施例１と同様の操作を繰返してインク
ジエツト用紙を作成した。坪量64ｇ／m2、白色度
92％であつた。
比較例 １
実施例１の一般製紙用パルプ（白色度85％）を
用い、アルカリ性水溶液中での過酸化物漂白を行
なわないでそのまま使用し、実施例１と同じ方法
でインクジエツト用紙を調製した。坪量64ｇ／
m2、白色度85％であつた。
比較例 ２
実施例１の白色度85％のパルプをアルカリ性水
溶液中での過酸化物漂白を行わないでそのまま用
い、かつ、微粒子珪酸添加量を15部とした外は実
施例１と同じ方法でインクジエツト用紙を調製し
た。坪量64ｇ／m2、白色度88％であつた。
実施例及び比較例のインクジエツト用紙の評価
結果を表に示す。
記録特性評価は、市販のインクジエツトカラー
プリンターを用いインク吸収性および記録ドツト
の直径および形状について行つた。
インク吸収性評価には打点部分のインクににじ
み（流れ）が生じるまでの打点回数（重ね書き回
数）を測定する方法により、３回以上を○、１回
でもにじむものを×として評価を行つた。
発色鮮明度は、イエロー、マゼンダ、シアン各
色のインクによる発色を目視で評価し、普通を
○、特に鮮かなものを◎、やや色が沈んでいるも
のを△とした。
ドツトの形状はインクジエツトプリンターによ
る用紙への１回打点ドツトを顕微鏡で観察した。
形状は真円に近いものから、○、△、×で示した。
(Industrial Application Field) The present invention relates to an inkjet recording sheet,
More specifically, in the inkjet recording method that uses water-based ink, the ink adhered to the sheet structure is brightly colored, and it is possible to provide images with circular dots and sharp edges, and the surface strength of the sheet is high. The present invention relates to an inkjet recording sheet that has the same feel and usability as plain paper, and allows high-resolution images to be recorded at high speed. (Prior art) In the inkjet recording method, in order to obtain high-quality recorded images, the ink deposited on the base material (mainly paper) of the recording sheet is quickly spread in the thickness direction without spreading over the surface. The important requirements are to have a base material that absorbs the ink, and a surface structure that enhances the color development of the attached ink. ing. For example, by applying pigments such as silica to one side of paper along with a binder, the whiteness and transparency of silica can be utilized to improve the color development and absorption properties of ink compared to plain paper made mainly of cellulose pulp. It can be improved. However, such coated inkjet paper has a unique coating layer on the surface that is mainly composed of silica, so it is unpopular for general printing paper and office paper applications because it impairs the natural feel. Strength,
Conventionally, uncoated paper has been used for these applications because suitability for use such as paper passing properties is also an issue. In order to produce uncoated inkjet paper, it is known to internally add liquid-absorbing pigments such as silica during paper making. However, due to the optical properties of the commonly used pulp, these internally added inkjet papers suffer from poor color brightness in the ink-adsorbed layer, and they contain over 10% by weight, which is enough to impair the strength of the paper. Unless a large amount of inorganic pigment particles were added, a color as vivid as that of the coating type could not be obtained. When a relatively large amount of water-absorbing pigment is added internally, the sheet manufacturing process using the papermaking method is also unstable, and the resulting irregular distribution of pigment within the paper layer results in different images and images. There is a risk that color reproducibility may be affected, and problems such as the generation of paper dust are also feared. Up until now, sufficient studies have not been conducted on the fundamental issue of the influence of the quality, physical and chemical properties of wood pulp, which is essentially the main component of these coated and internally added inkjet papers, on inkjet images. The problem was that it was not done. (Problems to be Solved by the Invention) The present invention uses an inkjet recording method using water-based ink, which quickly absorbs the water-based ink from the surface of the recording sheet, produces vividly colored images with the ink, and has circular ink dots. Because of this, it is an inkjet recording sheet that can reproduce images with sharp edges, and therefore enables high-resolution images to be recorded at high speed, and is superior to the coating type and internal addition type of the prior art. It is an object of the present invention to provide an inkjet recording sheet which is made of bleached wood pulp of high purity and excellent optical properties and which can overcome the drawbacks of the above. (Means for Solving the Problems) The present invention provides an inkjet recording sheet made of paper whose main component is wood pulp as a sheet support, in which peroxide is used as the wood pulp in an alkaline aqueous solution. The main component is highly bleached bleached kraft pulp, preferably in combination with pigments such as silica and zeolite.
By adsorbing and coloring water-based ink within the uniformly textured paper layer, we are able to achieve the vivid colors of ink dyes and precise reproduction of dots necessary for inkjet paper without the use of coating layers or special pigments. possible,
This enables high-resolution inkjet recording. The wood pulp used in the present invention is obtained by subjecting natural wood pulp to an alkaline peroxide bleaching treatment. The peroxide used in the bleaching treatment is preferably an inorganic peroxide, such as hydrogen peroxide or sodium peroxide, but it may also be an organic peroxide. As the alkali, alkali hydroxide such as NaOH is used. The amount of peroxide used is preferably 0.02 to 10% by bone dry weight per pulp.
The amount of alkali used is 0.03-9%, preferably 0.1-3%. Peroxide bleaching treatment in alkaline aqueous solution
Generally, pulp concentration is 8-16% by weight, 50-80℃, 2
It is appropriate to carry out the heating for a period of up to 4 hours, but the optimum conditions vary depending on the wood pulp used as the raw material. The peroxide bleaching of the pulp of the present invention in an alkaline aqueous solution can be carried out as the final stage of a multi-stage bleaching process consisting of chlorine treatment, alkali treatment, extraction and hypochlorous acid treatment, which is a conventional pulp bleaching process, or as the final stage after that. It is preferable to implement it as Peroxide bleached pulp has higher whiteness and purity than multi-stage bleached pulp that does not undergo peroxide bleaching. The specific reason for this is unknown, but
Experiments have revealed that whiteness and purity are related to the effective adsorption and color development of aqueous ink components, which are complex mixtures of dyes. The higher the degree of whiteness, the more desirable it is, but due to the inherent limitations of cellulose pulp, a degree of whiteness of 90% or more is appropriate from both economical and efficiency standpoints. In the present invention, sufficient effects can be achieved without using pigments that are normally used in inkjet paper. However, by internally adding 2 to 10% by weight of pigment into the paper layer, it is possible to further improve the color development of the aqueous ink. The pigment used in the present invention is suitably a color-developing white pigment with high oil absorption and a high specific surface area, particularly fine particle silicic acid mainly composed of particles with a secondary particle size of 1 to 5 μm, or natural or synthetic zeolex. However, other white pigments may be added depending on the purpose. These white pigments include pigments commonly used in paper coatings, such as kaolin clay, talc-diatomaceous earth, calcium carbonate, caluminium hydroxide, titanium dioxide, and organic pigments (plastic pigments).
etc. When the content of any pigment is less than 2%, no substantial improvement effect is observed. Furthermore, if more than 10% by weight is added, quality problems such as a decrease in paper strength, smearing of prints, and generation of paper dust may occur. Also, if a large amount of pigment is added, even if normal papermaking pulp is used instead of high whiteness pulp, there will not be much difference in the brightness of the color, which is not preferable.
Add 2 to 10% by weight in the paper layer. The sheet of the present invention is preferably a paper produced from the above-mentioned pulp by a normal papermaking process using a Fourdrinier paper machine or a circular wire paper machine. However, synthetic fibers and synthetic pulp with high whiteness may be used in combination.
Additives commonly used in paper making, such as paper strength agents, retention aids, wet paper strength agents, and dyes, can be added. The thickness of the sheet is 20 to 200μm,
The basis weight is preferably 20 to 180 g/m 2 . Inkjet printers require sheets with good surface smoothness, so it is preferable to make the base smoothness of at least one side, which will be the recording surface, 100 seconds or more by machine calendering or supercalendering. . (Examples) Hereinafter, the present invention will be explained in more detail with reference to Examples. Example 1 Softwood kraft pulp was bleached using a multi-step bleaching sequence of chlorine treatment, extraction, hypochlorous acid bleaching, chlorine dioxide bleaching, extraction, and hypochlorous acid bleaching to produce a bleached pulp for ordinary papermaking (whiteness level). 85%). Furthermore, 0.4% by weight of hydrogen peroxide (based on the absolute dry weight of pulp) and 0.6% by weight of sodium hydroxide (same) were added and reacted in the aqueous solution at 50°C for 4 hours to perform peroxide bleaching treatment in an alkaline aqueous solution. was carried out.
The whiteness was 91%. Using 5 parts of fine particle silicic acid (Fine Seal Tokuyama Soda) with a secondary particle size of 2 to 5 μ as a filler of 70% or more, a dispersant and water were added and high-speed dispersion mixing was performed, followed by a beater with 100 parts of the above bleached kraft pulp. It was beaten for 2 hours inside. At this time, as an additive,
1 part kaotine starch and urea formalin resin
0.5 parts and 0.002 parts of methioviolet blue were added. By diluting the above, a papermaking raw material with a concentration of 0.03% was obtained. This raw material was made into 65 g/m 2 high-quality paper using a Fourdrinier multi-tube paper machine to obtain inkjet paper with a whiteness of 93%. Example 2 Ingjet paper was prepared in the same manner as in Example 1 except that fine particle silicic acid was not used. Basis weight 64
g/m 2 , and the whiteness was 91%. Example 3 An inkjet paper was prepared by repeating the same procedure as in Example 1, except that 3 parts of zeolite was used in place of 5 parts of fine-particle silicic acid. Basis weight 64g/m 2 , whiteness
It was 92%. Comparative Example 1 Inkjet paper was prepared in the same manner as in Example 1 using the general papermaking pulp (whiteness 85%) of Example 1 and using it as it was without peroxide bleaching in an alkaline aqueous solution. Basis weight 64g/
m 2 and whiteness was 85%. Comparative Example 2 The same method as in Example 1 was used except that the pulp of Example 1 with a brightness of 85% was used as it was without peroxide bleaching in an alkaline aqueous solution, and the amount of fine-particle silicic acid added was 15 parts. An inkjet paper was prepared. The basis weight was 64 g/m 2 and the whiteness was 88%. The evaluation results of the inkjet papers of Examples and Comparative Examples are shown in the table. Recording characteristics were evaluated using a commercially available inkjet color printer in terms of ink absorption and the diameter and shape of recording dots. Ink absorption was evaluated by measuring the number of dots (number of overwrites) until ink bleeds (flow) at the dotted area.Three or more times are evaluated as ○, and those that bleed even once are evaluated as ×. . The color clarity was visually evaluated by the color development of yellow, magenta, and cyan inks, and was evaluated as ○ for normal, ◎ for particularly bright color, and △ for slightly dull color. The shape of the dots was determined by observing the dots made once on paper using an inkjet printer using a microscope.
The shapes are indicated by ○, △, and × in order of the shape being close to a perfect circle.
【表】
２ ○ ○ ○ 粉落ち
（発明の効果）
以上の実施例および比較例から明らかなよう
に、本発明、インクジエツト記録用シートはイン
ク吸収性、ドツトの直径、形状のいずれも優秀な
ものであり、かつ表面が強固で鉛筆で難なく筆記
できるという、従来法の欠点を解消した、高解像
度で発色鮮明度の優れた、インクジエツト・フル
カラー・プリンターを可能ならしめるものであ
り、産業界に寄与するところが大である。[Table] 2 ○ ○ ○ Powder removal
(Effects of the Invention) As is clear from the above Examples and Comparative Examples, the inkjet recording sheet of the present invention has excellent ink absorbency, dot diameter, and shape, and has a strong surface and This makes it possible to create an inkjet full-color printer with high resolution and excellent color clarity, which eliminates the drawbacks of conventional methods such as being able to write without difficulty, and will greatly contribute to the industry.