JPH0580109A - 配電線の事故区間検出装置 - Google Patents
配電線の事故区間検出装置Info
- Publication number
- JPH0580109A JPH0580109A JP3240988A JP24098891A JPH0580109A JP H0580109 A JPH0580109 A JP H0580109A JP 3240988 A JP3240988 A JP 3240988A JP 24098891 A JP24098891 A JP 24098891A JP H0580109 A JPH0580109 A JP H0580109A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zero
- voltage
- distribution line
- phase difference
- station
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
- Locating Faults (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 配電線に設けられた複数の子局から親局に収
集された各子局の電圧と零相電流の位相差から地絡事故
点を判定する。 【構成】 配電線2に複数個の子局7が配置されてお
り、配電線2に取り付けられた電圧測定装置で電圧を測
定し、同じく配電線2に取り付けられた零相電流測定装
置で零相電流を測定する。その電圧と零相電流を入力と
する位相差測定装置13で電圧と零相電流の位相差を測
定する。一方、親局3は第二の通信装置10により伝送
路4を介して子局7の第一の通信装置8から前記位相差
を収集する。ある区間で地絡事故が発生したと仮定する
と前記区間で地絡電流が流れるので、前記区間より電源
側にある子局と負荷側にある子局とは前記位相差が大き
く異なる。従って、親局で前記位相差が大きく異なる区
間を地絡事故点であると判定する。 【効果】 子局に零相電圧測定装置を設ける必要がない
ので安価な地絡事故検出装置が構成できる。
集された各子局の電圧と零相電流の位相差から地絡事故
点を判定する。 【構成】 配電線2に複数個の子局7が配置されてお
り、配電線2に取り付けられた電圧測定装置で電圧を測
定し、同じく配電線2に取り付けられた零相電流測定装
置で零相電流を測定する。その電圧と零相電流を入力と
する位相差測定装置13で電圧と零相電流の位相差を測
定する。一方、親局3は第二の通信装置10により伝送
路4を介して子局7の第一の通信装置8から前記位相差
を収集する。ある区間で地絡事故が発生したと仮定する
と前記区間で地絡電流が流れるので、前記区間より電源
側にある子局と負荷側にある子局とは前記位相差が大き
く異なる。従って、親局で前記位相差が大きく異なる区
間を地絡事故点であると判定する。 【効果】 子局に零相電圧測定装置を設ける必要がない
ので安価な地絡事故検出装置が構成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配電線自動化システムに
おいて、どの区間に事故が発生したかを検出する配電線
路の事故区間検出装置に関するものである。
おいて、どの区間に事故が発生したかを検出する配電線
路の事故区間検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電線の事故区間検出装置の従来例を説
明する。変電所に遮断機を介して接続された配電線は時
限式自動区分開閉器で複数区間に区分されている。配電
線において事故が発生した場合には、まず変電所遮断機
が遮断を行う。すると配電線の開閉器は無電圧開放す
る。遮断から第一の所定時間後に前記遮断機の再投入を
行うと前記時限式自動区分開閉器は電源側から第二の所
定時間の遅延後に順次時限投入していく。そして事故区
間が課電されると再度事故が発生するので前記遮断機が
再遮断を行う。従って前記遮断機の再投入から再遮断ま
での時間を計測することにより事故区間を判定してい
た。
明する。変電所に遮断機を介して接続された配電線は時
限式自動区分開閉器で複数区間に区分されている。配電
線において事故が発生した場合には、まず変電所遮断機
が遮断を行う。すると配電線の開閉器は無電圧開放す
る。遮断から第一の所定時間後に前記遮断機の再投入を
行うと前記時限式自動区分開閉器は電源側から第二の所
定時間の遅延後に順次時限投入していく。そして事故区
間が課電されると再度事故が発生するので前記遮断機が
再遮断を行う。従って前記遮断機の再投入から再遮断ま
での時間を計測することにより事故区間を判定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の配電線の事故区
間検出装置は事故発生後に変電所の遮断機を遮断し、第
一の所定時間経過後に再閉路し電源側の開閉器から順番
に時限投入していき事故区間が課電されると再度全区間
が停電していた。従って、停電時間が長いだけでなく健
全区間まで再停電するので電力需要家に不便を強いてい
た。
間検出装置は事故発生後に変電所の遮断機を遮断し、第
一の所定時間経過後に再閉路し電源側の開閉器から順番
に時限投入していき事故区間が課電されると再度全区間
が停電していた。従って、停電時間が長いだけでなく健
全区間まで再停電するので電力需要家に不便を強いてい
た。
【0004】そこで本発明では遮断,再閉路,時限投
入,再遮断の手順を行うことなく、事故区間を判定行
い、停電時間の短縮および再停電を防止しようとするも
のである。
入,再遮断の手順を行うことなく、事故区間を判定行
い、停電時間の短縮および再停電を防止しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するため、配電線に複数個設置された前記子局には、配
電線の零相電流を測定する零相電流測定装置と、前記配
電線の電圧を測定する電圧測定装置と、前記相電流と前
記電圧の位相差を検出する位相差測定装置と、前記親局
との通信を行う第一の通信装置とを備え、前記親局に
は、前記子局との通信を行う第二の通信装置と、前記第
二の通信装置により複数の前記子局から収集した前記位
相差より事故区間を判定する演算装置とを備えて構成さ
れるものである。
するため、配電線に複数個設置された前記子局には、配
電線の零相電流を測定する零相電流測定装置と、前記配
電線の電圧を測定する電圧測定装置と、前記相電流と前
記電圧の位相差を検出する位相差測定装置と、前記親局
との通信を行う第一の通信装置とを備え、前記親局に
は、前記子局との通信を行う第二の通信装置と、前記第
二の通信装置により複数の前記子局から収集した前記位
相差より事故区間を判定する演算装置とを備えて構成さ
れるものである。
【0006】
【作用】本発明は上記の構成で配電線に設けられた複数
の子局から親局に収集された各子局の相電圧と零相電流
の位相差から事故点を判定することにより、配電線の遮
断,再閉路,時限投入,再遮断の手順を行うことなく、
事故区間を判定行い、停電時間の短縮および再停電を防
止しようとするものである。
の子局から親局に収集された各子局の相電圧と零相電流
の位相差から事故点を判定することにより、配電線の遮
断,再閉路,時限投入,再遮断の手順を行うことなく、
事故区間を判定行い、停電時間の短縮および再停電を防
止しようとするものである。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図1から図3に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例を配電線自動化シス
テムに適用した説明図である。変電所1に接続された配
電線2に複数個の子局7が配置されており、配電線2に
電圧検出部5が取り付けられた電圧測定装置で電圧を測
定し、同じく配電線2に電流検出部6が取り付けられた
零相電流測定装置で零相電流を測定する。各子局7と親
局3は伝送路4で接続されている。さらに詳しい構成を
図2に基づいて説明する。子局7では配電線2から電圧
測定装置11で電圧を求め、零相電流測定装置12で零
相電流を求める。その電圧と零相電流を入力とする位相
差測定装置13で電圧と零相電流の位相差を測定する。
説明する。図1は本発明の一実施例を配電線自動化シス
テムに適用した説明図である。変電所1に接続された配
電線2に複数個の子局7が配置されており、配電線2に
電圧検出部5が取り付けられた電圧測定装置で電圧を測
定し、同じく配電線2に電流検出部6が取り付けられた
零相電流測定装置で零相電流を測定する。各子局7と親
局3は伝送路4で接続されている。さらに詳しい構成を
図2に基づいて説明する。子局7では配電線2から電圧
測定装置11で電圧を求め、零相電流測定装置12で零
相電流を求める。その電圧と零相電流を入力とする位相
差測定装置13で電圧と零相電流の位相差を測定する。
【0008】一方、親局3は第二の通信装置10により
伝送路4を介して子局7の第一の通信装置8から前記位
相差を収集する。ここで図3に示すように子局7のNO
3とNO4の間の区間で地絡事故が発生したと仮定する
と前記区間で地絡電流が流れるので、前記区間より電源
側にある子局7の零相電流I01,I02,I03と負
荷側にある子局7の零相電流I04,I05とは位相が
大きく異なる。しかし前記全子局の電圧は等しく位相差
はない。従って各子局の電圧を基準にした各子局の零相
電流の位相差を比較すれば位相差が大きく変化している
区間で事故が発生していると判定することができる。以
上のように各子局単独では地絡箇所の判定はできない
が、各子局の零相電流の位相差を各子局に共通な基準と
なる電圧を基にして求め、その位相差を親局に収集して
親局にて上記判定を行えば地絡箇所を判定を確定でき
る。
伝送路4を介して子局7の第一の通信装置8から前記位
相差を収集する。ここで図3に示すように子局7のNO
3とNO4の間の区間で地絡事故が発生したと仮定する
と前記区間で地絡電流が流れるので、前記区間より電源
側にある子局7の零相電流I01,I02,I03と負
荷側にある子局7の零相電流I04,I05とは位相が
大きく異なる。しかし前記全子局の電圧は等しく位相差
はない。従って各子局の電圧を基準にした各子局の零相
電流の位相差を比較すれば位相差が大きく変化している
区間で事故が発生していると判定することができる。以
上のように各子局単独では地絡箇所の判定はできない
が、各子局の零相電流の位相差を各子局に共通な基準と
なる電圧を基にして求め、その位相差を親局に収集して
親局にて上記判定を行えば地絡箇所を判定を確定でき
る。
【0009】なお、前記電圧は相電圧,線間電圧いずれ
でもよい。また、その測定装置は計器用変圧器でもポッ
ケルス効果を応用した光センサ電圧計でも適用できる。
なお電圧と零相電流の位相差により事故判定を行い高い
測定精度は必要ないので、通常の電源用トランスにて電
圧測定に適用してもよい。また前記零相電流は零相変流
器やファラデー効果を応用した光センサ電流計で測定す
ることが可能である。
でもよい。また、その測定装置は計器用変圧器でもポッ
ケルス効果を応用した光センサ電圧計でも適用できる。
なお電圧と零相電流の位相差により事故判定を行い高い
測定精度は必要ないので、通常の電源用トランスにて電
圧測定に適用してもよい。また前記零相電流は零相変流
器やファラデー効果を応用した光センサ電流計で測定す
ることが可能である。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、配電線の
遮断,再閉路,時限投入,再遮断の手順を行うのではな
く、配電線に設けられた複数の子局から親局に収集され
た各子局の電圧と零相電流の位相差から事故点を判定す
ることが可能となる。
遮断,再閉路,時限投入,再遮断の手順を行うのではな
く、配電線に設けられた複数の子局から親局に収集され
た各子局の電圧と零相電流の位相差から事故点を判定す
ることが可能となる。
【図1】本発明の一実施例のシステム全体の説明図
【図2】本発明の一実施例の詳しい説明図
【図3】本発明の一実施例の事故区間判定方法の説明図
1 変電所 2 配電線 3 親局 4 伝送路 5 電圧検出部 6 電流検出部 7 子局 8 第一の通信装置 9 演算装置 10 第二の通信装置 11 相間電圧測定装置 12 零相電流測定装置 13 位相差測定装置
Claims (1)
- 【請求項1】 配電線に複数個設けた子局と伝送路を介
して通信する親局を有する配電線自動化システムにおい
て、前記子局には、配電線の零相電流を測定する零相電
流測定装置と、前記配電線の電圧を測定する電圧測定装
置と、前記零相電流と前記電圧の位相差を検出する位相
差測定装置と、前記親局との通信を行う第一の通信装置
とを備え、前記親局には、前記子局との通信を行う第二
の通信装置と、前記第二の通信装置により複数の前記子
局から収集した前記位相差より事故区間を判定する演算
装置とを備えたことを特徴とする配電線の事故区間検出
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240988A JPH0580109A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 配電線の事故区間検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240988A JPH0580109A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 配電線の事故区間検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580109A true JPH0580109A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17067653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3240988A Pending JPH0580109A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 配電線の事故区間検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0580109A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08196033A (ja) * | 1994-04-15 | 1996-07-30 | Chubu Electric Power Co Inc | 送配電線路故障区間標定方法、同標定器及び同標定装置 |
JP2007271610A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-10-18 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 地絡バンク特定方法および地絡バンク特定装置 |
JP2009092417A (ja) * | 2007-10-04 | 2009-04-30 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 地絡発生バンク特定方法および地絡発生バンク特定装置 |
JP2016005334A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 関西電力株式会社 | 断線検出装置、および、断線検出方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01180469A (ja) * | 1988-01-12 | 1989-07-18 | Ngk Insulators Ltd | 配電線路の事故区間検出装置 |
JPH03155344A (ja) * | 1989-11-10 | 1991-07-03 | Okinawa Denryoku Kk | 配電線の地絡点認識装置 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP3240988A patent/JPH0580109A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01180469A (ja) * | 1988-01-12 | 1989-07-18 | Ngk Insulators Ltd | 配電線路の事故区間検出装置 |
JPH03155344A (ja) * | 1989-11-10 | 1991-07-03 | Okinawa Denryoku Kk | 配電線の地絡点認識装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08196033A (ja) * | 1994-04-15 | 1996-07-30 | Chubu Electric Power Co Inc | 送配電線路故障区間標定方法、同標定器及び同標定装置 |
JP2007271610A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-10-18 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 地絡バンク特定方法および地絡バンク特定装置 |
JP2009092417A (ja) * | 2007-10-04 | 2009-04-30 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 地絡発生バンク特定方法および地絡発生バンク特定装置 |
JP2016005334A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 関西電力株式会社 | 断線検出装置、および、断線検出方法 |
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