JPH0580081A - 洩れ電流による碍子の汚損、冠雪監視方法 - Google Patents

洩れ電流による碍子の汚損、冠雪監視方法

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JPH0580081A
JPH0580081A JP3268795A JP26879591A JPH0580081A JP H0580081 A JPH0580081 A JP H0580081A JP 3268795 A JP3268795 A JP 3268795A JP 26879591 A JP26879591 A JP 26879591A JP H0580081 A JPH0580081 A JP H0580081A
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JP
Japan
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insulator
snow
leakage current
phase
covering
Prior art date
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Pending
Application number
JP3268795A
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English (en)
Inventor
Katsuro Shinoda
克郎 篠田
Hiroyuki Katsukawa
裕幸 勝川
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送電線の各鉄塔にCTを設置することなく、
多数の碍子連における汚損や冠雪を包括的に測定するこ
とができる洩れ電流による碍子の汚損、冠雪監視方法を
提供すること。 【構成】 多数の碍子連1に支持された架空送電線2の
各相の電流波形を、課電側の光CTにより検出し、O/E
変換したうえ3相合成する。汚損や冠雪のあるときには
各碍子連を通じてアース側へ洩れ電流が流れることによ
って3相電流のアンバランスが発生し、3相合成された
波形に高周波成分を含むので、これを取り出すことによ
って汚損や冠雪を把握する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多数の碍子連における汚
損や冠雪による洩れ電流を包括的に検出することができ
る洩れ電流による碍子の汚損、冠雪監視方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】送電線を支持する碍子連が汚損されたり
冠雪したことを知るためには、碍子連の接地側にCTを
取り付けておき、汚損や冠雪により碍子連を流れる洩れ
電流を測定する方法が普通である。ところがこのような
従来の方法ではCTを取り付けた特定の碍子連について
の測定は可能であるものの、系統の線路全体に渡って各
鉄塔の極めて多数の碍子連についての測定は設備コスト
の面から困難であり、多数の碍子連における汚損や冠雪
を包括的に知ることは不可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消し、各鉄塔にCTを設置しなくても線路
の多数の碍子連における汚損や冠雪を包括的に測定する
ことができ、これによって送電線保守業務の効率化を図
ることができる洩れ電流による碍子の汚損、冠雪監視方
法を提供するために完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、測定対象となる多数の碍子連に
支持された架空送電線路において、分岐鉄塔部など特定
の課電側に光CT付き光ファイバ内蔵碍子を取り付けて
おき、碍子の汚損や冠雪時に課電側から各碍子連を通じ
てアース側へ洩れ電流が流れることによって発生する3
相電流のアンバランスを、前記光CTにより検出された
各相電流波形をO/E 変換したうえ3相合成し、零相電流
成分のみを取り出すことによって把握することを特徴と
するものである。
【0005】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1において、11 〜1N は測定対象と
なる多数の碍子連であり、2A 〜2C はこれらの碍子連
1 〜1N に支持された3相の架空送電線である。この
架空送電線路の分岐鉄塔部には、光CT付き光ファイバ
内蔵碍子3を各相ごとに取付けておく。
【0006】図2及び図3は実施例における光CT付き
光ファイバ内蔵碍子3の上端部分を示す図であり、導体
4は光CT付き光ファイバ内蔵碍子3の上部の導体クラ
ンプ5により支持され、導体4の両側に光ファイバ7に
より直列接続されたコアレスの光磁界センサ6が2個設
けられている。このように直列接続された光磁界センサ
6を用いれば、他相磁界の影響をキャンセルして各相の
導体を流れる電流波形の正確な測定が可能となる利点が
あるが、各相の電流波形を正確に取り出すことができれ
ば光CTの取付方法はこれに限定されるものではない。
このようにして各相の導体4から光信号として取り出さ
れた各相電流波形は、図1に示されるO/E 変換器8によ
りそれぞれO/E 変換され、3相合成器9により3相合成
される。また、各相電流波形は負荷電流60/50Hz の商用
周波数成分以外に汚損、冠雪時の洩れ電流波形(60/50H
z 成分+高周波成分)を含んでいることから、各相電流
波形から直接各相別に高周波成分のみを抽出することで
汚損、冠雪を監視することもできる。
【0007】周知のように、碍子連11 〜1N に汚損や
冠雪がない場合には、各相の電流波形は正弦波となって
3相合成器9の出力はゼロとなる。ところが人工冠雪時
及び自然冠雪時について本発明者が実験した結果、冠雪
による洩れ電流のある場合には各相の電流波形はアンバ
ランスとなり、図4の左側に示すように正弦波の先端部
分が尖った高周波成分を含む波形となることが分かっ
た。また碍子連の汚損による洩れ電流のある場合にも同
様である。この洩れ電流は、多数の碍子連であっても数
A程度と極めて小さいことから、3相の光CTのバラツ
キによって発生する残留電流にマスクされる可能性があ
る。このため、次の2つの方式でその影響をおさえるこ
とができる。第1の方式は、図1の実施例では波形メモ
リー10に正弦波の波形を記憶させておき、記憶されて
いる正弦波の波形と実際の波形との差のみを差動増幅器
11により増幅する。碍子連に洩れ電流が流れていない
ときの3相の光CTの合成の結果発生する残留電流成分
を打ち消し、真の洩れ電流による零相電流を検出する目
的である。残留電流は3相分のCTのバラツキ等で発生
する。
【0008】第2の方式は、この商用周波数成分の多く
は光CTの3相分のバラツキで発生することからハイパ
スフィルタ12を通して商用周波数成分を除去すれば、
汚損や冠雪による洩れ電流の波形のみを取り出すことが
可能となる。このようにして本発明によれば、汚損や冠
雪時に課電側から各碍子連を通じてアース側へ洩れ電流
が流れることによって発生する3相電流のアンバランス
を把握することが可能となる。しかも本発明において
は、架空送電線路の分岐鉄塔部の架電側で測定している
ので、汚損や冠雪によって測定対象となる多数の碍子連
1 〜1N に流れる洩れ電流の合計値を取り出すことが
でき、各碍子連ごとに計測器を設置する必要がない。
【0009】図1の回路では、上記のようにして取り出
された汚損や冠雪による洩れ電流の波形を波形記録装置
13に記録させ、また所定レベルを越えたときには伝送
装置14により監視所等へ自動的に知らせるようにする
ことができる。なお、図1の回路では各相にOC(過電
流検出器)15が接続されており、また差動増幅器11
にはOCG(地絡電流検出器)16が接続されている。
これらは地絡事故が生じた場合に、その故障点評定装置
として使用するためのものである。
【0010】以上のようにして、本発明によれば多数の
碍子連11 〜1N における汚損や冠雪を包括的に測定す
ることができる。しかしこの区間の架空送電線に樹木が
接触していたり地絡が生じた場合にも、誤って汚損や冠
雪と判断するおそれがある。しかし汚損や冠雪による洩
れ電流はある期間の継続性があるのに対して、樹木の接
触や地絡による洩れ電流は単発的であるという特徴があ
る。そこで図5に示されるソフトウエアを組み込んでお
けばより的確な監視が可能である。
【0011】すなわち、図5のフローシートに示すよう
にまず商用周波数の繰り返しで発生する洩れ電流のピー
クを検出し、洩れ電流が複数のしきい値を越えた数をし
きい値別にカウントする。そしてあるしきい値を越えた
数が所定時間の内に設定値を越えた場合、または高いし
きい値を越える数がある期間の間に増加する傾向を示す
場合には、汚損や冠雪が許容値を越えたと判定し、警報
を発する。このようなソフトウエアを組み込むことによ
り、碍子連の汚損や冠雪を的確に監視することができ
る。なお図6は気温−4℃、湿度100 %、風速2〜3m
の気象条件下で送電線への新雪冠雪時の洩れ電流の波形
を実測した結果を示すもので、時間の経過とともに洩れ
電流が徐々に増加する傾向が分かる。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は各鉄塔
にCTを設置しなくても多数の碍子連における汚損や冠
雪を包括的に測定することができるもので、これによっ
て送電線保守業務の自動化や効率化を図ることができる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】実施例における光CT付き光ファイバ内蔵碍子
の上端部分の断面図である。
【図3】実施例における光CT付き光ファイバ内蔵碍子
の上端部分の平面図である。
【図4】実施例における各部の波形図である。
【図5】樹木の接触や地絡による洩れ電流と汚損や冠雪
による洩れ電流とを区別するためのソフトウエアの内容
を示すフローシートである。
【図6】送電線冠雪時の洩れ電流を実測した波形図であ
る。
【符号の説明】
1 〜1N 測定対象となる多数の碍子連 2A 〜2C 3相の架空送電線 3 光CT付き光ファイバ内蔵碍子 8 O/E 変換器 9 3相合成器 10 波形メモリー 11 差動増幅器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象となる多数の碍子連に支持され
    た架空送電線路において、分岐鉄塔部など特定の課電側
    に光CT付き光ファイバ内蔵碍子を取り付けておき、碍
    子の汚損や冠雪時に課電側から各碍子連を通じてアース
    側へ洩れ電流が流れることによって発生する3相電流の
    アンバランスを、前記光CTにより検出された各相電流
    波形をO/E 変換したうえ3相合成し、零相電流成分のみ
    を取り出すことによって把握することを特徴とする洩れ
    電流による碍子の汚損、冠雪監視方法。
JP3268795A 1991-09-19 1991-09-19 洩れ電流による碍子の汚損、冠雪監視方法 Pending JPH0580081A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116882982A (zh) * 2023-09-08 2023-10-13 山东云小兵信息技术有限公司 一种基于人工智能的线损分析方法及装置
CN116973697A (zh) * 2023-06-20 2023-10-31 无锡广盈集团有限公司 一种泄漏电流识别系统及方法

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Effective date: 20010316