JPH0578915B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気コネクタに関し、且つ特に電子装
置の開信号路を成端させるための電気終端装置に
関する。さらに特定すれば、本発明は電子式デイ
ジタル計算機の入力／出力インターフエースのた
めの終端装置に関する。

電子式デイジタル計算機は一般的には複数個の
入力／出力インターフエースポートを備えてい
る。大抵の場合、これらのポート（入力／出力場
所）の各々は標準配列の複数個の端子であり、該
端子には多数の周辺装置例えばプリンタ、カード
読取機、デイスクドライブ（デイスク駆動機構）、
光学文字読取装置、ビデオ表示端末装置、および
別の電子計算機と通信するためのモデムもしくは
その他の装置などのうちのいずれか１つを結合す
ることができる。これら周辺装置の多くは任意選
択的であり、且つそれらがなくても電子計算機の
動作に影響を及ぼすようなことはない。事実大型
電子計算機には、一般的に多数の入力／出力ポー
トが設けられていて、且つその多くのポートが不
使用のままにされている。

これらのポートのうちの若干のものは、特に必
要不可欠である周辺装置の専用に供される。もし
これらの装置のうちのどれか１つでも欠けている
ような場合には、電子計算機が自動的に停止した
り、または電子計算機が選ばれた機能を自動的に
スタートもしくはストツプしたりすることが望ま
しい。また例えポートが専用に供されない場合で
も、そのポートに何等かの入力／出力装置がある
ことを探索する必要がないという情報を中央処理
装置に与えるような或る種の手段を備えることが
望ましい。少なくとも、不使用であるポートを塵
埃が進入しないように被覆したり、さらに偶発的
な短絡や端子の物理的損傷を予防するようにする
ことが望ましい。

短絡および物理的損傷を予防するような簡単な
カバーはよく知られている。さらに、ポートが不
使用であることや、またはポートが若干の機能も
しくはすべての機能を停止すべきかそれとも若干
の機能をスタートすべきかということを、中央処
理装置に指示するような終端装置を設けることも
また既に知られている。この知られた終端装置
は、インピーダンス素子を有する回路盤を含んで
いる。そのインピーダンス素子は、それが入力／
出力ポートの特性インピーダンスに一致すること
によつてか、またはポートもしくはポート中の選
ばれた端子に予め選ばれた若干の他の１つまたは
複数のインピーダンスを与えることのどちらかに
よつて、中央処理装置に適切な情報を提供するよ
うに配設されている。

回路盤上のインピーダンス素子は、入力／出力
ポートの端子と組み合わせることができるような
複数個の端子に結合されていなければならない。
知られた終端装置では、回路盤の縁部に複数個の
ソケツト端子を設けるようにして、上述の結合が
なされる。これらのソケツト端子は、インピーダ
ンス素子が配置されている回路盤の面に対して平
行である複数個の直線ピンを受け入れるように設
計されている。多くの電子計算機の入力／出力ポ
ートは同一形状の複数個の直線ピンで構成されて
はいないので、アダプタを間に挿置する必要があ
り、このアダプタはその一方の端部を回路盤の縁
部にある複数個の端子の中に差し込んで接続し、
その他方の端部には当該電子計算機と「互換性の
あるプラグ」である一組の端子を備えている。こ
のアダプタは終端装置とは別にすることができ、
また回路盤と同じハウジング内に組み込むことも
できる。このような複数個の端子を有する回路盤
はポートの縁部に差し込んで接続するので、その
回路盤はポートが配置されているパネルから比較
的大きな距離にわたつて突き出るようになる。こ
れは例えアダプタを必要としない場合であつて
も、その様になる。このような配置では、傍を通
る人々に危険を与える可能性があり、且つ衝突し
た場合には加えられうるトルクが比較的より大き
いために損傷されたり打ち落されたりし易い。そ
こで終端装置を電子計算機のパネルから出来る限
り小さい範囲で突出させるようにすることが望ま
しい。

その上、このような回路盤の配置のために、回
路盤の電線路が比較的長くなる。それ故信号の遅
延時間および電力の散逸を減少するためには、そ
れらの電線路をより短縮することが望ましい。

それ故に本発明の目的は、電気終端装置が結合
される入力／出力インターフエイスパネルから著
しく突出することがないように電気端子の挿入方
向における装置の長さを短くした電気終端装置を
提供することである。

本発明の別の目的は、装置内の信号路を可能な
かぎり短縮することのできる電気終端装置を提供
することである。

本発明によれば、この目的は、予め定められた
関係を有する第２の装置のポートに接続するため
の電気装置において、第１の側面と第２の側面間
を貫通する複数の貫通孔を有し、その少なくとも
一方の側面にはそれら複数の貫通孔と電気的に接
触する複数の信号導線を有する回路盤と、第１の
雄型接触端部と第２の雌型接触端部とを両端にそ
れぞれ備え、前記回路盤の第１の側面において前
記複数の貫通孔のそれぞれ１つに前記第１の接触
端部が電気的に接続されて前記回路盤から実質的
に垂直に、互いに実質的に平行に延び出ている複
数個の電気端子と、前記回路盤の前記第２の側面
の前記貫通孔の複数のものと電気的に接続されて
いる機能部分と、前記回路盤にほぼ平行な前記第
２の装置に対する結合面を備え、前記複数の第２
の雌型接触端部が同時に挿脱可能であり、それら
第２の雌型接触端部をラツチする手段を有してい
ない多数の端子受入れ通路を有している誘導体ハ
ウジングと、前記誘電体ハウジングと前記回路盤
とを組立状態で保持するための前記端子とは独立
した保持手段とを具備し、前記回路盤とその上の
前記電気端子は所望のときに前記端子とは独立し
た保持手段を解除させることによつてのみ前記ハ
ウジングから取外されることが可能であることを
特徴とする電気装置電気装置によつて達成され
る。

このような構成の本発明装置によれば電気端子
が直接回路盤の貫通孔に取付けられて支持されて
いるために電気端子と回路盤との間の接続線が不
要であり、また回路盤が電気端子の挿入方向に対
して垂直に配置されているために電気端子の後方
における装置の必要な距離は最小のものとするこ
とができる。

さらに入力／出力ポートに結合するための電気
端子は雌型の接触端子が使用されるが、通常はこ
のような雌型接触端子は絶縁体ハウジングの空洞
中に配置されており、終端装置を入力／出力ポー
トから取外すとき電気端子がポートのピンに結合
したまま絶縁体ハウジングから抜け出ることを防
止するために電気端子にラツチ用の弾性片を設け
てこれを絶縁体ハウジング空洞の壁に設けた穴等
に係合させており、そのため絶縁体ハウジングの
電気端子に沿つた方向の寸法はある程度の大きさ
が必要であつたが、本発明においては前記のよう
に電気端子は回路盤によつて支持されているため
ハウジング中におけるラツチ機構は不要であり、
したがつて絶縁体ハウジングの電気端子に沿つた
方向の寸法も従来の装置に比較して短くすること
ができる。したがつて本願発明の装置の電気端子
に沿つた方向の寸法は従来の装置に比較して著し
く短くすることが可能になる。

さらに電気端子に沿つた方向の寸法が短くなる
ことはその電気線路の長さも短くなることにな
り、さらにインピーダンス素子が回路盤の第２の
側面で直接貫通孔に接続されているために電気端
子に直接インピーダンス素子の両端が接続される
結果となり、接続線路の長さも従来の装置に比較
して著しく短くすることができる。

また前記のように電気端子が回路盤によつて支
持され、ハウジング中のラツチ機構が不要である
ためハウジングと回路盤の結合を解除すれば電気
端子は回路盤と共にハウジングから抜き出すこと
ができる。従来の装置においては各端子はそれぞ
れラツチ機構によつて各空洞内に保持されている
ため個別にそれらのラツチ機構を解除しなければ
電気端子をハウジングから抜き出すことはできな
かつたため修理点検のための分解に手間がかかつ
たが本発明によればそのような分解や、その反対
の組立て作業も非常に容易になる。

本発明の上述のおよび他の目的と利点とは、以
下に詳述される説明を添付図面を参照して検討す
ることで、明らかになろう。添付図面中その全体
を通じて同様の符号は同様な部品を示すものとす
る。

本発明は、どの様なタイプの電子装置もしくは
電子式データ処理装置にも適するような電線路の
終端装置を提供するために利用することができ
る。本発明による終端装置は、どの様なタイプの
端子形状をも作り出すことができる。例えば、通
常は軍事電子工学の分野で使用されるようなタイ
プであるＤ−サブミニアチユア・コネクタと組み
合わされる終端装置を提供することもできる。

インターナシヨナル・ビジネス・マシンズ株式
会社（IBM社）によつて製造された電子式デイ
ジタル計算機の360／370シリーズ及び他のIBM
社製品にも適合している本発明の好ましい実施態
様が、第１図ないし第６図に示されている。この
実施態様は、中心を3.17mm（0.125吋）×6.35mm
（0.25吋）間隔にして整然と配設したＳ字形の
（中央を凸状に曲げた）複数個の端子を備えてい
る。

終端装置１０は第１誘電体ハウジング１２と第
２誘電体ハウジング１３との間に挿置された回路
盤１１を含んでいる。回路盤１１は銅をクラツデ
イングしたガラス繊維の基部を有するエポキシ樹
脂から作られるのが好ましい。誘電体ハウジング
１２は94V−Ｏの燃焼性等級を持つまぜ物なしの
ポリカーボネートから作られるのが好ましい。誘
電体ハウジング１３は94V−Ｏの燃焼性等級を持
つ熱可塑性材料から作られるのが好ましい。

回路盤１１は第１の側面３０と、第２の側面３
１と、複数の貫通孔３２とを有する。信号導線３
３が貫通孔３２と少なくとも一方の側面３１にお
いて貫通孔３２と電気的に接続されている。複数
個の電気端子３４は回路盤１１の第１の側面３０
に取付けられている。これらの電気端子３４はコ
ンピユータ等の電気装置の入力／出力ポートの端
子ピンと結合するためのＳ字形の雌型接触端部を
備え、その反対側の端部は貫通孔３２に挿入して
結合するための雄型接触端部として構成され、こ
の雄型接触端部が貫通孔３２に挿入されることに
よつてそれに電気的に接続されると共に各電気端
子３４が回路盤１１によつて一体的に支持されて
いる。これらの電気端子３４は回路盤１１からほ
ぼ垂直に延び、互いにほぼ平行に配置されてい
る。

回路盤１１の第２の側面３１にはそれぞれ６個
の抵抗と等価である複数個、例えば４個の抵抗回
路網３５がそれらの端子を直接貫通孔３２に接続
するように取付けられている。この抵抗体網３５
は、信号導線３３と共に、それぞれ異なる複数個
の端子３４の間に選ばれた抵抗を付与する。これ
らの抵抗は抵抗体網３５および信号導線３３の配
列を選ぶことによつて選択することができ、その
結果、終端装置が組み合わされる電子計算機の入
力／出力ポートに関して、ポートには装置が存在
しないことや、該当の特定のポートがアクセスさ
れている場合には電子計算機を停止すべきかまた
は作動させるべきかということ、または当業者が
考えつくかも知れないような何等かの他の「通報
（メツセージ）」を、電子計算機に「告げる」こと
ができるような終端装置が作り出される。他のタ
イプの抵抗体網または個々の抵抗体や、他のタイ
プのインピーダンス素子もまた使用することがで
きる。

第１誘導体ハウジング１２は複数個の端子受入
れ通路１４を有し、該通路の１つに端子３４の
各々１つを受け入れる。第２誘電体ハウジング１
３は抵抗体網３５および信号導線３３を被覆し、
且つその抵抗体網によつて発生される熱を散逸す
るために通気用開口部１５を備えている。ハウジ
ング１２，１３と回路盤１１とは４個のセルフタ
ツピングねじ２０によつて一緒にして固定され
る。

終端装置１０が組み合わされるコネクタに終端
装置１０を固定するために、ねじジヤツキ１６を
設けることが好ましい。ねじるための摩擦面を設
けるためにローレツトを備えているねじジヤツキ
１６は、Ｃ−クリツプ３７によつて孔３６を貫通
して第２誘電体ハウジング１３に取り付けられ
る。このＣ−クリツプ３７で、ねじジヤツキ１６
が第２誘電体ハウジング１３から長手方向に引き
出されるのを防止しながら、ねじジヤツキ１６を
回転させることができる。ねじジヤツキ１６は、
回路盤１１および第１誘電体ハウジング１２の貫
通孔３８を通つて、組み合わされるコネクタのね
じ孔に係合される。組み合わされるコネクタのね
じを受け入れることがある場合のために、第１誘
電体ハウジング１２の孔３９内にはねじを切つた
挿入物が設けられている。

上述したように、終端装置１０の組み合わされ
る面に平行に設けられた回路盤１１上において、
信号導線３３と共に抵抗体網３５を使用するよう
にすることによつて、これまで知られたものより
も一層非常に小型化された終端装置であり且つ、
組み合わされる装置からの突出が少ない終端装置
を作り出すことができる。

本発明を限定するよりも寧ろ説明の目的のため
に呈示された上述の実施態様とは違つたやり方で
も、ここに述べられた発明の原理は実施すること
ができ、本発明は本願の特許請求の範囲の記載に
よつてのみ限定されるものであることは、当業者
にとつて明らかなことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は組み合わせ端側から見た本発明の装置
の斜視図、第２図は被覆される端側から見た本発
明の装置の斜視図、第３図は被覆される端側から
見た本発明の装置の分解部品配列を示す斜視図、
第４図は第１図の４−４線の方から見た本発明の
装置の正面図、第５図は第１図の５−５線の方か
ら見た本発明の装置の断面図、第６図は第１図の
６−６線の方から見た本発明の装置の断面図であ
る。 １０……終端装置、１１……回路盤、１２……
第１誘電体ハウジング、１３……第２誘電体ハウ
ジング、１４……端子受入れ通路、１５……通気
用開口部、１６……ねじジヤツキ、２０……ね
じ、３０……第１側面、３１……第２側面、３
２，３８……貫通孔、３３……信号導線、３４…
…Ｓ字形端子、３５……抵抗体網、３６……孔、
３７……クリツプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 予め定められた関係を有する第２の装置のポ
   ートに接続するための電気装置において、 第１の側面と第２の側面間を貫通する複数の貫
   通孔を有し、その少なくとも一方の側面にはそれ
   ら複数の貫通孔と電気的に接触する複数の信号導
   線を有する回路盤と、 第１の雄型接触端部と第２の雌型接触端部とを
   両端にそれぞれ備え、前記回路盤の第１の側面に
   おいて前記複数の貫通孔のそれぞれ１つに前記第
   １の接触端部が電気的に接続されて前記回路盤か
   ら実質的に垂直に、互いに実質的に平行に延び出
   ている複数個の電気端子と、 前記回路盤の前記第２の側面の前記貫通孔の複
   数のものと電気的に接続されている機能部分と、 前記回路盤にほぼ平行な前記第２の装置に対す
   る結合面を備え、前記複数の第２の雌型接触端部
   が同時に挿脱可能であり、それら第２の雌型接触
   端部をラツチする手段を有していない多数の端子
   受入れ通路を有している誘電体ハウジングと、 前記誘電体ハウジングと前記回路盤とを組立状
   態で保持するための前記端子とは独立した保持手
   段とを具備し、 前記回路盤とその上の前記電気端子は所望のと
   きに前記端子とは独立した保持手段を解除させる
   ことによつてのみ前記ハウジングから取外される
   ことが可能であることを特徴とする電気装置。 ２ 前記電気端子とは独立した保持手段は前記誘
   導体ハウジングと前記回路盤を組立て状態に保持
   するための唯一の手段である特許請求の範囲第１
   項記載の電気装置。 ３ 前記機能部分は前記ポートを終端する終端装
   置部分であり、前記終端装置部分は前記ポートと
   前記第２の装置間の関係を変化させるためのイン
   ピーダンス素子を備えている特許請求の範囲第１
   項または第２項記載の電気装置。 ４ 前記第２の装置は電子装置であり、前記ポー
   トはその電子装置の入力／出力ポートであり、 前記機能部分は、 回路盤の前記第２の側面に取り付けられ、それ
   ぞれ前記複数の貫通孔の２以上のものと電気的に
   接続されて取付けられている複数のインピーダン
   ス素子と、 前記回路盤の前記第２の側面上の前記インピー
   ダンス素子をカバーする第２の誘電体ハウジング
   とを具備し、 前記保持手段は前記誘電体ハウジングと前記回
   路盤と前記第２の誘電体ハウジングとを重ねて組
   立てた関係に保持する手段を具備し、 前記電気端子の第２の雌型接触端部が前記電子
   装置の入力／出力ポートに結合するために前記誘
   電体ハウジングの端子受入れ通路から突出し、前
   記入力／出力ポートと電子装置との間の関係を変
   化させるために選択されたインピーダンスが前記
   複数個の端子のいずれか２つの選択された端子間
   に接続されて前記電子装置の入力／出力ポートを
   終端させている特許請求の範囲第１項記載の電気
   装置。 ５ 前記第２の装置は特性インピーダンスを有
   し、第１および第２の端部を備えている信号路を
   具備し、前記ポートはその信号路のアレイに配置
   された第２の端部であり、 前記機能部分は、 前記回路盤の前記第２の側面に取付けられ、そ
   れぞれ前記複数の貫通孔の２以上のものと電気的
   に接続されて取付けられている複数のインピーダ
   ンス素子と、 前記回路盤の前記第２の側面上の前記インピー
   ダンス素子をカバーする第２の誘電体ハウジング
   とを具備し、 前記保持手段は前記誘電体ハウジングと前記回
   路盤と前記第２の誘電体ハウジングとを重ねて組
   立てた関係に保持する手段を具備し、 前記第２の装置の第１と第２の端部間の関係を
   変化させるために所望のインピーダンスが前記第
   ２の装置の前記信号路の第２の端部で得られるよ
   うにインピーダンス素子が選択されて信号路を終
   端している特許請求の範囲第１項記載の電気装
   置。 ６ 前記インピーダンス素子が抵抗素子であり、
   前記選択されたインピーダンスは選択された抵抗
   である特許請求の範囲第４項または第５項記載の
   電気装置。 ７ 前記抵抗素子が複数個の回路網端子を有する
   抵抗回路網である特許請求の範囲第６項記載の電
   気装置。 ８ 前記抵抗回路網はそれぞれ12個の回路網端子
   を有し、６個の抵抗と等価である特許請求の範囲
   第７項記載の電気装置。 ９ 前記抵抗回路網を４個備えている特許請求の
   範囲第８項記載の電気装置。 １０ 前記インピーダンス素子が前記電子装置に
   所要のインピーダンスを与えるように選択され、
   前記信号導線が配置されている特許請求の範囲第
   ４項または第５項記載の電気装置。