JPH0576697U - 空き缶潰し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流電源のないところでも大量の空き缶を容
易に圧潰できると共に鉄缶と非鉄缶を分別し、また異物
を空き缶と分別して回収することができ、環境美化及び
資源の保護に有効である。 【構成】 太陽電池３が主電源、蓄電池５が補助電源に
なっており、投入口から投入された物品１１が異物であ
るときは異物検知器８で検知されて収納箱１２に入り、
空き缶１１ｂであるときはコンプレッサ６、電磁弁７を
経て流入する流体によりシリンダ１５が作動し空き缶１
１ｂが圧潰する。スリット１８より落下する空き缶１１
ｂが非鉄缶１１ｂ₁であるときは収納箱２１に入り、鉄
缶１１ｂ₂であるときは鉄缶・非鉄缶分別センサ１９で
分別されて収納箱２２に入る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、飲料等の空き缶を圧潰する空き缶潰し装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、空き缶潰し器には、テコの原理を利用した足踏み式のものや、電力を利 用した空気圧式、油圧式等がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述の足踏み式のものは、家庭で使用する場合には都合がよいが、例えばキャ ンプ場等で大量の空き缶を処理する場合には容易でない。

【０００４】 電力を利用したものは、家庭用交流１００Ｖ又は工業用三相交流２００Ｖの電 源を使用するのが常であり、大量の空き缶を処理するには都合が良いが、キャン プ場等交流電源のないところでは使うことができない。

【０００５】 本考案は、交流電源のないところでも大量の空き缶を圧潰すると共に、鉄缶、 非鉄缶及び異物を分別することができる空き缶つぶし装置を得ることをその目的 とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するために、投入口から投入された空き缶を検知 した時作動する空き缶圧潰器と、鉄缶、非鉄缶及び異物を分別する分別手段と、 分別された鉄缶、非鉄缶及び異物を各収納する収納箱と、前記空き缶圧潰器、分 別手段等に対する太陽電池から成る主電源及び蓄電池から成る補助電源とを具備 することを特徴とする。

【０００７】

【作用】 晴天時には太陽電池からの電力により、雲天、雨天あるいは夜間時には蓄電池 からの電力により付勢されて空き缶圧潰器は、空き缶を圧潰する。

【０００８】 圧潰された空き缶の鉄缶及び非鉄缶と異物は分別手段により分別され、各収納 箱に収納される。

【０００９】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に従って説明する。 図１及び図２は本考案の一実施例を示す。 同図において、符号１は本案空き缶潰し装置のボックスで、その表面上部には 空き缶投入口２が設けられ、上部には、主電源としての太陽電池３が配設され、 内部には、図示しないが補助電源としての蓄電池、図２に示す回路を構成する部 品並びに空き鉄缶、非鉄缶及び異物を収納する３個の収納箱を内蔵している。

【００１０】 図２に示すように、太陽電池３は逆流防止用ダイオード４を介して蓄電池５に 接続されると共にコンプレッサ６及び電磁弁７に接続され、また異物検知器８を 介して圧潰可否分別器９に接続されている。異物検知器８は、缶の中に残された 飲料等を例えば空缶の重量と飲料等の入った缶の重量を比較することにより検知 するもので、これは前記空き缶投入口２から投入され基板１０に載った物品１１ に対向して配置され、物品１１が異物であることを検知した時は、この検知信号 により圧潰可否分別器９を作動する。圧潰可否分別器９は作動すると基板１０を 右に傾斜させ、異物１１ａを落下させるようになっている。異物用収納箱１２は 落下する異物１１ａを収納する位置に設置される。残留飲料等が無いつぶし可能 な缶１１ｂの時は、異物検知器８の作動により圧潰可否分別器９が基板１０を左 に傾斜させるように作動するから、缶１１ｂは左下方に落下し、傾斜板１３に案 内されて基台１４上に載る。基台１４上には空き缶圧潰用シリンダ１５及び缶１ １ｂの重みによって作動するスイッチ１６が設けられており、缶１１ｂが落下す ると、このスイッチ１６の作動により電磁弁７が作動してコンプレッサ６からの 流体が電磁弁７を介してシリンダ１５の圧縮側に入り、これによりシリンダ１５ は缶１１ｂを圧し潰すように作動する。

【００１１】 圧し潰しが完了したときスイッチ１７は作動するようになっており、このスイ ッチ１７の作動で電磁弁７はシリンダ１５を解圧側に作動するようになっている 。圧し潰された缶１１ｂは基台１４に形成されたスリット１８から落下する。ス リット１８の下部には、鉄缶・非鉄缶分別センサ１９が設けられた傾斜板２０が 配置されており、このセンサ１９として例えば磁石を使用すると、非鉄缶１１ｂ ₁ は磁石の磁力の影響を受けることなく傾斜板２０を加速されて滑り落ち、非鉄 缶用収納箱２１に入るが鉄缶１１ｂ₂は磁石に吸い寄せられて減速され傾斜板１ ９の下端直下の鉄缶用収納箱２２に入る。

【００１２】 尚、前記実施例において、異物検知器８、圧潰可否分別器９及び基板１０と、 鉄缶・非鉄缶分別センサ１９及び傾斜板２０は、実用新案登録請求の範囲の「分 別手段」を構成するものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上述のように構成されているから、交流電源のないところでも大量 の空き缶を圧潰できるとともに空き缶を鉄缶と非鉄缶に分別しまた異物を空缶と 分別して回収することができ、環境美化及び資源の保護に有効である効果を有す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例の外観の斜視図

【図２】 上記実施例の構成を示す線図

【符号の説明】 ２ 空き缶投入口 ３ 太陽電池 ５ 電池 ６ コンプレッサ ７ 電磁弁 ８ 異物検知器 ９ 圧潰可否分別器 １０ 基板 １１ａ 異物 １１ｂ₁ 非鉄缶 １１ｂ₂ 鉄缶 １２ 異物用収
納箱 １５ シリンダ １８ スリット １９ 鉄缶・非鉄缶分別センサ ２１ 非鉄缶用収納
箱 ２２ 鉄缶用収納箱

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 投入口から投入された空き缶を検知した
   時作動する空き缶圧潰器と、鉄缶、非鉄缶及び異物を分
   別する分別手段と、分別された鉄缶、非鉄缶及び異物を
   各収納する収納箱と、前記空き缶圧潰器、分別手段等に
   対する太陽電池から成る主電源及び蓄電池から成る補助
   電源とを具備することを特徴とする空き缶潰し装置。