JPH0576506A - 体表面心電計 - Google Patents

体表面心電計

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JPH0576506A
JPH0576506A JP3267146A JP26714691A JPH0576506A JP H0576506 A JPH0576506 A JP H0576506A JP 3267146 A JP3267146 A JP 3267146A JP 26714691 A JP26714691 A JP 26714691A JP H0576506 A JPH0576506 A JP H0576506A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、心電図におけるP波の起始点を至
極容易に、且つ明確に確認し得るように、心電図用紙の
P波の起始点に対応する箇所にマークをつけるようにし
た体表面心電計を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、心電図におけるP波の起始点を検
出し、この起始点を認知し得るように心電図用紙におけ
るP波の起始点に対応する箇所にマークをつけるように
したことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心電図におけるP波の
起始点を至極容易に、且つ明確に確認し得るように、心
電図用紙のP波の起始点に対応する箇所にマークをつけ
るようにした体表面心電計に関する。
【0002】
【従来の技術】人体の表面から得られる心電図は、例え
ば図8の模式図に示すように、P波、QRS群、T波及
びU波から構成され、縦軸は心臓の電気的興奮の強さ
を、横軸は電気的刺激が心臓の中を進む時間をそれぞれ
表している。
【0003】上記P波は、図9に示す心臓の刺激伝導系
で説明すれば、洞結節105から開始する電気的刺激
(興奮過程)が右心房101と左心房102に広がり、房
室結節106に集まってくるまでの状態、即ち、心房の
興奮過程を示す。
【0004】QRS群は、心室中隔108と左右心室筋
109、110の興奮過程、即ち、上記房室結節106
を通った電気的刺激がヒス束107を経由して右心室1
03と左心室104とに広がって行く状態を示す。
【0005】T波は、上記心室の興奮過程が終了した後
の電気的な回復過程を意味する。また、U波はその成因
がまだ解明されておらず、無視されることが多い。
【0006】T波(U波)の後は心臓が静止状態に入り直
線状の基線Bが描かれる。
【0007】上記P波は、心臓の最初の興奮過程を示す
ものであるから、体表面心電図を見てこのP波とその後
のQRS群及びT波がどのような間隔で発生したかを観
察すれば心臓の疾患状態が分かる。
【0008】この場合、P波とQ波との間隔(PQ時間)
或いはP波とR波との間隔(PR時間)は、P波の始まり
を基準にして観察される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、P波は図1
0に示すように、右心房101の興奮状態と、左心房1
02の興奮状態と、両者が重なるところがあり、見掛け
上は、図11に示すように、種々の波形を描いており、
その起始点の判定は必ずしも容易ではなく、PQ時間、
或いは、PR時間の判定もあい昧になる。
【0010】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、心電図におけるP波の起始点を至極容易に、
且つ明確に確認し得るように、心電図用紙のP波の起始
点に対応する箇所にマークをつけるようにした体表面心
電計を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る体表面心電
計は、上記の目的を達成するため、 心電図におけるP
波の起始点を検出し、この起始点を認知し得るように心
電図用紙におけるP波の起始点に対応する箇所にマーク
をつけるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】本発明の体表面心電計においては、心電図
用紙におけるP波の起始点に対応する箇所にP波の起始
点を認知させるためのマークをつけるようにしたもので
あれば特に限定されるものではない。
【0013】この具体的なものとしては、体表面から得
られる心電図信号を入力し、該心電図信号全体を増幅し
て増幅心電図信号を出力する心電図増幅部と、上記増幅
心電図信号からP波を分離して出力するP波分離部と、
P波を入力してP波に対応するパルス信号をP波の起始
点に同期して出力するパルス信号形成部と、このP波に
対応するパルス信号を心電図用紙に記入するパルスマー
カと、パルス信号を入力してパルスマーカを駆動するパ
ルスマーカドライバとを設けたものが挙げられる。
【0014】上記心電図増幅部の構成は、体表面から得
られた心電図信号全体を増幅できるように構成してあれ
ば特に限定されず、例えば公知心電図増幅部と同様に構
成すればよい。
【0015】上記P波分離部の構成は、増幅心電図信号
からP波を分離して出力できるように構成してあれば特
に限定されず、例えば心電図の自動解析のためP波を認
識する公知のP波認識部と同様に構成すればよい。
【0016】又、上記パルス信号形成部は、P波分離部
からP波を入力してP波に対応するパルス信号をP波の
起始点に同期して出力するように構成され、このため、
P波を入力してその起始点を検出するため、起始点検出
部と、心電図上のP波の起始点に同期させてパルス信号
を出力するパルス信号形成部とを備えることが必要であ
る。
【0017】また、パルス信号形成部を、P波に基線か
ら上方に描かれる陽性波、基線から下方に描かれる陰性
波及び基線の両側にわたって描かれる二相性波があるこ
とに対応して、心電図用紙上で基準電位に対して陽性の
場合は上向きに、陰性の場合は下向きに、二相性の場合
には上下両方に描かれるパルス信号をパルスマーカドラ
イバに出力するように構成することが可能である。
【0018】この場合、このパルスマーカドライバは、
例えば正側のパルス信号を入力し、その増減に対応して
増減する力でパルスマーカを正方向に駆動するソレノイ
ドと、負側のパルス信号を入力し、その増減に対応して
増減する力でパルスマーカを負方向に駆動するソレノイ
ドと、パルスマーカを中立位置に付勢する戻しバネとで
構成され、パルス信号の振幅の大小に応じて、人体から
得られたP波が陽性(+)の時には正方向(心電図上、上
向き)に、陰性(−)の時には負方向(心電図上、下向き)
に、二相性の場合には正負両方向(心電図上、上下両方
向き)に順に瞬間的な時差を置いてパルスマーカを基準
位置から振れさせるように構成される。
【0019】また、パルスマーカは、心電図用紙に接触
しながら、例えば心電図用紙の送り方向と直角方向に基
準線を中心としてその両側に往復移動可能に設けられ
る。
【0020】更に、体表面心電図上でP波の高さが示さ
れるのに対応して、上記パルス信号形成部に、P波の高
さを検出して上記パルス信号の振幅をP波の高さの増減
に対応して増減させるパルス振幅制御部を設けることが
可能である。
【0021】
【作用】本発明に係る体表面心電計は、 心電図におけ
るP波の起始点を検出し、この起始点を認知し得るよう
に心電図用紙におけるP波の起始点に対応する箇所にマ
ークをつけるようにしているので、心電図におけるP波
の起始点を至極容易に、且つ明確に確認し得る作用を有
するのである。
【0022】この場合、体表面から得られる心電図信号
が心電図増幅部に入力されると、その心電図信号全体が
心電図増幅部で増幅されて増幅心電図信号として出力さ
れる。
【0023】この増幅心電図信号がP波分離部に入力さ
れ、増幅心電図信号全体からP波に対応する部分だけが
分離されてP波として出力される。このP波はパルス信
号形成部に入力され、その起始点に同期するパルス信号
に変換されて出力される。
【0024】従って、心電図用紙におけるP波の起始点
に対応する箇所にマークが付けられるのであり、このた
めに心電図におけるP波の起始点を至極容易に、且つ明
確に確認し得る作用を有するのである。
【0025】
【実施例】本発明の一実施例に係る体表面心電計を図面
に基づき具体的に説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0026】本発明の一実施例に係る体表面心電計は、
図1のブロック図に示すように、体表面から得られる心
電図信号を入力部1を介して心電図増幅部2に入力し、
その心電図信号全体を増幅して増幅心電図信号としてフ
ィルタ部3に出力し、フィルタ部3で雑音を除去してか
らA/D変換部4とP波分離部7とに出力させるように
構成されている。
【0027】上記A/D変換部4はフィルタ部3から入
力した増幅心電図信号をディジタル信号に変換して体表
面心電計の動作を制御するマイクロコンピュータからな
る中央処理部(CPU)5に出力するように構成され、C
PU5はA/D変換部4から入力したディジタル信号化
された心電図信号全体を全心電図データとしてRAM6
に蓄積するように構成されている。
【0028】上記P波分離部7は、心電図増幅部2から
入力した増幅心電図信号からP波のみを分離して出力す
るように構成される。このP波分離部7の構成は、増幅
心電図信号全体からP波を分離して出力できるように構
成してあれば特に限定されず、例えば心電図の自動解析
のためP波を認識する公知のP波認識部と同様に構成す
ればよい。
【0029】上記P波分離部7から出力されたP波はパ
ルス信号形成部8の起始点検出部9及び波高検出部10
に入力され、起始点検出部9は入力したP波を微分して
その起始点を検出し、ワンショットパルスからなる起始
点検出信号をCPU5に出力するように構成され、波高
検出部10は陽性の場合はP波の最高電位を、陰性の場
合はP波の最低電位を、二相性の場合にはP波の最高電
位と最低電位とを検出し、波高データとして別のA/D
変換部11に出力するように構成される。
【0030】このA/D変換部11は波高検出部10が
検出した波高データをディジタル信号に変換してCPU
5に出力するように構成される。
【0031】上記CPU5は起始点検出部9から入力し
た起始点検出信号とA/D変換部11から入力したディ
ジタル化された波高データとをRAM6に格納するよう
に構成される。なお、起始点信号のRAM6への入力に
際して、CPU5は起始点検出信号の時間(PP時間)を
検出し、このPP時間を起始点検出信号と同時にPP時
間データとしてRAM6に格納するように構成される。
【0032】また、上記CPU5は、オペレータから与
えられる出力指令に基づいてRAMに格納された波高デ
ータを読み出してパルス振幅制御部12に出力するよう
に構成され、パルス振幅制御部12は後述するパルス信
号の振幅を波高データに基づいてP波の高さの増減に対
応して増減する電圧信号をパルス信号形成回路13に出
力するように構成される。
【0033】また、パルス振幅制御部12は、P波が陽
性(+)の時には正側の電圧信号を、陰性(−)の場合には
負側の電圧信号を、二相性の場合には正側と負側との両
方の電圧信号とを順に瞬間的な時差を置いて出力するよ
うに構成される。
【0034】更に、上記CPU5は起始点検出信号をR
AMからPP時間データによって決定されるタイミング
ごとに逐次読み出し、起始点検出信号をパルス信号出力
回路13にゲート信号として出力するように構成され
る。
【0035】上記パルス信号出力回路13はこのゲート
信号で開かれてパルス振幅制御部12から入力した電圧
(振幅)のパルス信号をメカニカルコントロール部14に
出力するように構成される。
【0036】また、更に、上記CPU5はRAM6から
起始点検出信号とこれに対応するP波の起始点とを互い
に同期させて全心電図データを逐次読み出し、D/A変
換部15を介してメカニカルコントロール部14に出力
するように構成される。
【0037】上記D/A変換部15はCPU5から入力
するディジタル化された全心電図データを電流信号から
なる増幅心電図信号に変換し、メカニカルコントロール
部14に出力するように構成される。
【0038】なお、上記CPU5の動作はROM16に
格納した制御プログラムに従って制御される。
【0039】上記メカニカルコントロール部14には、
パルス信号出力回路13からパルス信号を入力し、パル
スマーカ17を駆動するパルスマーカドライバ18、D
/A変換部15から増幅心電図信号を入力し、心電図マ
ーカ19を駆動する心電図マーカドライバ20、用紙送
りモータ21を駆動する用紙ドライバ22等が設けられ
る。
【0040】なお、心電図マーカ19及び心電図マーカ
ドライバ20は図上では1チャンネル分だけ示している
が、心電図のチャンネル数だけ設けられる。
【0041】用紙ドライバ22はCPU5からオン信号
を入力すると用紙送りモータ21をオンにし、用紙を一
定の速度で送らせるように構成されるとともに、CPU
5からのオン信号の入力が停止されると用紙送りモータ
21をオフにし、用紙の送りを停止させるように構成さ
れる。
【0042】上記D/A変換部15からは増幅心電図信
号の陽性(+)側の信号と陰性(−)側の信号とが別々に心
電図マーカドライバ20に出力され、心電図マーカドラ
イバ20は、図示はしないが、陽性(+)側の増幅心電図
信号を入力し、その大小に対応する力で心電図マーカ1
9を正方向に駆動するソレノイドと、陰性(−)側の増幅
心電図信号を入力し、その大小に対応する力で心電図マ
ーカ19を負方向に駆動するソレノイドと、心電図マー
カ19を中立位置に付勢する戻しバネとで構成され、増
幅心電図信号の大小に応じて、人体から得られた心電図
信号が陽性(+)の時には正方向に、陰性(−)の時には負
方向に心電図マーカ19を基準位置から振れさせるよう
に構成される。
【0043】上記心電図マーカ19は、心電図用紙に接
触しながら、心電図用紙の送り方向と直角方向に基準線
を中心としてその両側に往復移動可能に設けられる。
【0044】上記パルスマーカドライバ18は、例え
ば、正側のパルス信号を入力し、その増減に対応して増
減する力でパルスマーカ17を正方向に駆動するソレノ
イドと、負側のパルス信号を入力し、その増減に対応し
て増減する力でパルスマーカ17を負方向に駆動するソ
レノイドと、パルスマーカ17を中立位置に付勢する戻
しバネとで構成され、パルス信号の振幅の大小に応じ
て、人体から得られたP波が陽性(+)の時には正方向
(心電図用紙上、上向き)に、陰性(−)の時には負方向
(心電図用紙上、下向き)に、二相性の場合には正負両方
向(心電図用紙上、上下両方向き)に順に瞬間的な時差を
置いてパルスマーカ17を基準位置から振れさせるよう
に構成される。
【0045】上記パルスマーカ17は、心電図用紙に接
触しながら、心電図用紙の送り方向と直角方向に基準線
を中心としてその両側に往復移動可能に設けられる。
【0046】この心電計においては、人体から得られた
心電図信号が心電図増幅部2で増幅され、フィルタ部3
で雑音を除去してからRAM6に全心電図データとして
格納されるとともに、増幅心電図信号の中から分離され
たP波の起始点データと、波高データと、PP時間デー
タとがRAM6に格納される。
【0047】そして、オペレータから与えられる出力指
令に基づき、これらのデータが順次読み出され、図2に
例示するように、心電図用紙に心電図マーカ19によっ
て心電図Aが記入されるとともに、これの上段或いは下
段の心電図記録に支障のない箇所にパルスマーカ17に
よってP波の起始点に対応するタイミングでパルス信号
Bが記入される。また、このパルス信号BはP波が陽性
の場合には上向きに、陰性の場合には下向きに、二相性
の場合には時の上下両方向きに心電図用紙に記入される
とともに、P波の波高に対応する高さで記入される。
【0048】従って、心電図用紙にパルスマーカ17に
よって記入されたパルス信号を見ることによって、P波
の起始点を明確に認識することができ、PP時間、PQ
時間、PR時間等を心電図用紙を観察することによって
簡単に、しかも、正確に認識することができ、不整脈の
診断が容易になる。
【0049】この場合、特に、これまで見極め難かった
PP時間の乱れの有無を簡単に見極めることができ、こ
れにより不整脈の有無を簡単に診断できるようになる。
【0050】例えば、図3に示すように上室性期外収縮
の逆伝導のP波が発見し易くなり、また、図4に示すよ
うに心室へ伝導されない上室性期外収縮によるP波等が
発見し易くなり、図5に示すようにQRS群とともにP
波も欠落する洞房ブロックと、QRS群だけが欠落する
伝導されない上室性期外収縮とを簡単に区別できるよう
になる。
【0051】また、図6に示すように、2度房室ブロッ
ク(Wenckebach型)の時のP波とQRS群との関係が見
やすくなるとともに、図7に示すように、P波の向きか
ら異所性上室性調律を見落とすことなく観察できるよう
になる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る体表面心電
計は、心電図におけるP波の起始点を検出し、この起始
点を認知し得るように心電図用紙におけるP波の起始点
に対応する箇所にマークをつけるようにしているので、
心電図におけるP波の起始点を至極容易に、且つ明確に
確認し得るのであり、これによって、被検者の心臓の状
態を一層正確に検定し得る効果を有するのである。
【0053】又、本発明においては、体表面から得られ
る心電図信号を入力し、該心電図信号全体を増幅して増
幅心電図信号を出力する心電図増幅部と、上記増幅心電
図信号からP波を分離して出力するP波分離部と、P波
を入力してP波に対応するパルス信号をP波の起始点に
同期して出力するパルス信号形成部と、このパルス信号
を心電図用紙に記入するパルスマーカと、パルス信号を
入力してパルスマーカを駆動するパルスマーカドライバ
とを設けているので、パルス信号形成部でP波の起始点
に同期するパルス信号を形成してパルスマーカドライバ
に出力し、パルスマーカドライバでパルスマーカを駆動
し、そのパルス信号を心電図用紙に記入することができ
る。
【0054】これにより、P波の起始点が簡単に、か
つ、正確に認識できるようになり、PP時間、PQ時
間、PR時間等、P波の欠落等を簡単に、かつ、正確に
認識できるようになり、不整脈の発見及び分析が容易
に、かつ、正確にできるようになる。
【0055】この結果、例えば、従来の心電図では見分
け難かった上室性期外収縮と洞房ブロックとを簡単に見
分けられるようになる。
【0056】また、本発明においては、上記パルス信号
形成部が、心電図上で基準電位に対して陽性の場合には
上向きに、陰性の場合は下向きに、二相性の場合には上
下両方に描かれるパルス信号をパルスマーカドライバに
出力するように構成される場合には、パルス信号がP波
の向きに対応して心電図用紙上に記録されるので、異所
性上室性調律を見落とすことなく観察できる。
【0057】更に、本発明においては、上記パルス信号
形成部が上記パルス信号の振幅をP波の高さの増減に対
応して増減させるパルス振幅制御部を備える場合には、
パルス信号の大きさから異所性上室性調律等を見付ける
ことも可能になる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図2は本発明の一実施例によって得た心電図で
ある。
【図3】図3は本発明の一実施例によって得た上室性期
外収縮の心電図である。
【図4】図4は本発明の一実施例によって得た心室へ伝
導されない上室性期外収縮の心電図である。
【図5】図5は本発明の一実施例によって得た洞房ブロ
ックの心電図である。
【図6】図6は本発明の一実施例によって得た2度房室
ブロックの心電図である。
【図7】図7は本発明の一実施例によって得た異所性上
室性調律の心電図である。
【図8】図8は心電図の模式図である。
【図9】図9は心臓の刺激伝導系を示す模式図である。
【図10】図10はP波の拡大模式図である。
【図11】図11は種々の波形を有するP波の拡大模式
図である。
【0059】
【符号の説明】
1 入力部 2 心電図増幅部 5 中央処理部(CPU) 6 RAM 7 P波分離部 8 パルス信号形成部 9 起始点検出部 10 波高検出部 11 A/D変換部 12 パルス振幅制御部 13 パルス信号出力部 16 ROM 17 パルスマーカ 18 パルスマーカドライバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心電図におけるP波の起始点を検出し、
    この起始点を認知し得るように心電図用紙におけるP波
    の起始点に対応する箇所にマークをつけるようにしたこ
    とを特徴とする体表面心電計。
  2. 【請求項2】 体表面から得られる心電図信号を入力
    し、該心電図信号全体を増幅して増幅心電図信号を出力
    する心電図増幅部と、上記増幅心電図信号からP波を分
    離して出力するP波分離部と、P波を入力してP波に対
    応するパルス信号をP波の起始点に同期して出力するパ
    ルス信号形成部と、このP波に対応するパルス信号を心
    電図用紙に記入するパルスマーカと、パルス信号を入力
    してパルスマーカを駆動するパルスマーカドライバとを
    設けてなる請求項1に記載の体表面心電計。
  3. 【請求項3】 上記パルス信号形成部が、心電図上で基
    準電位に対して陽性の場合は上向きに、陰性の場合には
    下向きに、二相性の場合には上下両方に描かれるパルス
    信号をパルスマーカドライバに出力するように構成され
    る請求項1又は2に記載の体表面心電計。
  4. 【請求項4】 上記パルス信号形成部が上記パルス信号
    の振幅をP波の高さの増減に対応して増減させるパルス
    振幅制御部を備える請求項1ないし3のいずれかに記載
    の体表面心電計。
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