JPH0576368A - ヒトglu4遺伝子プロモーター - Google Patents

ヒトglu4遺伝子プロモーター

Info

Publication number
JPH0576368A
JPH0576368A JP4009594A JP959492A JPH0576368A JP H0576368 A JPH0576368 A JP H0576368A JP 4009594 A JP4009594 A JP 4009594A JP 959492 A JP959492 A JP 959492A JP H0576368 A JPH0576368 A JP H0576368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
promoter
gene
dna
sequence
human
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4009594A
Other languages
English (en)
Inventor
Joel P Berger
ピー.バーガー ジヨエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck and Co Inc filed Critical Merck and Co Inc
Publication of JPH0576368A publication Critical patent/JPH0576368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2830/00Vector systems having a special element relevant for transcription
    • C12N2830/008Vector systems having a special element relevant for transcription cell type or tissue specific enhancer/promoter combination
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2830/00Vector systems having a special element relevant for transcription
    • C12N2830/80Vector systems having a special element relevant for transcription from vertebrates
    • C12N2830/85Vector systems having a special element relevant for transcription from vertebrates mammalian

Landscapes

  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は哺乳動物細胞のヒトglut4グルコー
ス輸送体の発現に関与する独特なDNA配列の単離、精
製,クローニング及び配列決定に関する。 【効果】 本発明に係るDNA配列は選択された組織か
らの細胞において関心のあるタンパク質についてコード
する遺伝子の発現を調節するために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】細胞によるグルコースの取込みは組織特異
的に発現されることが示された5群のグルコース輸送タ
ンパク質によって媒介される〔総説として、ベルら,ジ
アベテス・ケア,第13巻,第198−208頁,19
90年(Bell et al., Diabetes Care13:198−2
08(1990));ミュエクラー,ジアベテス,第3
9巻,第6−11頁,1990年(Mueckler, Diabetes
39:6−11(1990))参照〕。その群の1つ、
glut4は骨格筋、脂肪及び心臓で特に発現され〔バーン
バウム,セル,第57巻,第305−315頁,198
9年(Birnbaum, Cell57:305−315(198
9));チャロンら,プロシーディング・オブ・ナショ
ナル・アカデミー・オブ・サイエンスUSA,第86
巻,第2535−2539頁,1989年(Charron et
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA86:2535−2
539(1989));フクモトら,ジャーナル・オブ
・バイオロジカル・ケミストリー,第264巻,第77
76−7779頁,1989年(Fukumoto et al., J.
Biol. Chem. 264:7776−7779(198
9));ジェームズら,ネーチャー,第338巻,第8
3−87頁,1989年(James et al., Nature33
8:83−87(1989))〕、これらの組織による
インシュリン誘導グルコース取込みに関与する主要輸送
体イソ型であると思われる〔バーガー(Berger) ら,ネ
ーチャー,第340巻,第70−72頁,1989年;
ガービーら,サイエンス,第245巻,第60−63
頁,1989年(Garvey et al., Science245:60
−63(1989));カーンら,ジャーナル・オブ・
クリニカル・インベスティゲーション,第84巻,第4
04−411頁,1989年(Kahn et, al., J. Clin.
Invest.84:404−411(1989));シビッ
ツ(Sivitz) ら,ネーチャー,第340巻,第72−7
4頁,1989年;ストロートら,エンドクリノロジ
ー,第126巻,第2728−2732頁,1990年
(Strout et al., Endocrino. 126:2728−27
32(1990));ゾーザノ(Zorzano)ら,ジャーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー,第264
巻,第12358−12363頁,1989年〕。
【0002】最近、glut4及びそのメッセンジャーRN
Aの発現に関する減少はインシュリン耐性の動物モデル
で観察された〔バーガーら,ネーチャー,第340巻,
第70−72頁,1989年;ガービーら,サイエン
ス,第245巻,第60−63頁,1989年;カーン
ら,ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲー
ション,第84巻,第404−411頁,1989年;
シビッツら,ネーチャー,第340巻,第72−74
頁,1989年;ストロートら,エンドクリノロジー,
第126巻,第2728−2732頁,1990年〕。
骨格筋脂肪glut4発現に関する減少は疾患性の肥満糖尿
病患者でも観察されたが〔カロら,ジアベ・メタボ・レ
ビュー,第5巻,第665−689頁,1989年(Ca
ro et al., Diab. Metab. Rev.5:665−689(1
989))〕、有意の減少はやせた及びやや肥満の糖尿
病患者ではみられなかった〔ペダーセン(Pedersen)
ら,ジアベテス,第39巻,第865−870頁,19
90年〕。この証拠は、翻訳レベルにおけるglut4の発
現低下がNIDDMの一部患者で観察されるインシュリ
ン耐性、ひいては高血糖で役割を果たすことを示唆して
いる。
【0003】ネズミglut4遺伝子が最近クローニングさ
れ、特徴付けられた〔ケストナー(Kaestner)ら,プロ
シーディング・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・
サイエンスUSA,第86巻,第3150−3154
頁,1990年〕。そのプロモーターはC/EBPに関
する特異的結合部位を有しかつ3T3−L1細胞におい
てこのタンパク質によりトランス活性化されることが示
された。本発明はPCR増幅及びハイブリッド形成技術
を利用した独特なヒトglut4 5′フランキング領域の
クローニングについて開示している。この領域の配列分
析は適切に位置したCCAATボックスと推定MyoD、
C/EBP、IRE−A及びSP1結合部位との存在に
ついて証明する。
【0004】少なくとも2つの配列要素、即ちプロモー
ター及びエンハンサーが哺乳動物細胞でメッセンジャー
RNAについてコードする遺伝子の調節に必要である。
プロモーターは転写開始部位から上流に位置しており、
鎖長が通常約100塩基対である〔ダイナン(Dynan)及
びティアン(Tjian),ネーチャー,第316巻,第77
4頁,1985年;マックナイト及びティアン,セル,
第46巻,1986年(McKnight and Tjian,Cell 4
6:(1986))〕。プロモーターは正確かつ効率的
な転写開始に必要であり、一方エンハンサーはプロモー
ターからの転写速度を増加させる。エンハンサーは同種
及び異種プロモーター双方からの転写を促進しうるそれ
らの能力で特徴付けられる〔ボス(Voss) ら、TIB
S,第11巻,第287頁,1986年〕。エンハンサ
ーは、それらが配向非依存的にかなりの距離をおいてシ
スリンクしたプロモーターで作用でき、しかも転写ユニ
ットから下流で機能できるという点で独特である〔サー
フリングら,トレンズ・ジェネテ,第1巻,第224
頁,1985年(Serfling et al., Trends. Genet.
1:224(1985))〕。多くの状況下において、
1状況下でプロモーター活性をもつある配列は他の状況
下で機能的エンハンサーとして重要であることから、エ
ンハンサー及びプロモーター配列間で明確な区別はない
ようである。更に一部プロモーター配列のタンデムコピ
ーはエンハンサーの性質を獲得できるが、このことはそ
れが結合タンパク質の固有的性質であるそれら以外のそ
の機能的特徴を決定する所定配列の関係によることを示
唆している〔ラ・タングー及びリグビー,第6頁,転写
及びスプライシング,ハーメス及びグローバー編集,I
RLプレス,ワシントン,D,C.,1988年(La T
angue and Rigby, pg. 6, in Transcription and Splic
ing, Hames and Glover, Eds., IRL Press, Washingto
n, D.C.,1988)〕。
【0005】TATAボックスのようなシスリンクした
プロモーターの一部は多数のプロモーターで共有されて
おり、一般的転写因子と結合する。SP1結合部位及び
CCAATボックスのような他のプロモーターは選択さ
れたプロモーターでみられる(ラ・タングー及びリグビ
ー,第6頁,転写及びスプライシング,ハーメス及びグ
ローバー編集,IRLプレス,ワシントン,D.C.,
1988年)。プロモーター/エンハンサー系はプロモ
ーター/エンハンサー系のセグメントに対する特定タン
パク質又はポリペプチドの結合によって更に調節される
かもしれない。実際に、インシュリンはグルコース輸送
タンパク質の調節に関して機能する。
【0006】したがって、ヒトglut4グルコース輸送体
のプロモーター領域を単離かつ精製することが本発明の
目的である。もう1つの目的は異種遺伝子の組織特異的
発現のために新規glut4プロモーター領域を提供するこ
とである。
【0007】哺乳動物細胞のヒトglut4グルコース輸送
体の発現に関与する独特なDNA配列が単離、精製、ク
ローニング及び配列決定された。このDNA配列は関心
のあるタンパク質についてコードする遺伝子の発現を調
節するために用いられる。そのDNA配列は望ましいタ
ンパク質に関する遺伝子に作動的に結合されて、ベクタ
ーに組込まれる。新規ベクターはプロモーターが望まし
いタンパク質に関する遺伝子の発現を調節するように真
核細胞宿主を形質転換させるために用いられる。
【0008】本発明は哺乳動物細胞でタンパク質につい
てコードするDNAの発現を調節するために使用できる
哺乳動物glut4プロモーターDNA配列の単離、精製、
特徴付け及び配列決定に関する。ここで用いられるプロ
モーターとは、1以上のプロモーターDNA配列を含む
のみならず、1以上のエンハンサー配列も含んでいてよ
いDNA配列として定義される。その配列は包括的に調
節配列と称される。エンハンサー及びプロモーター配列
間で明確な区別はなく、しかも一部プロモーター配列の
タンデムコピーはエンハンサーの性質を獲得できること
から、プロモーターという用語は双方の要素を含めて解
釈される。ここで用いられるプロモーターはRNAポリ
メラーゼの結合に関するシグナルとして作用する遺伝子
の上流でみられるヌクレオチド配列としても定義され
る。プロモーターと同様に、エンハンサーは転写に関与
する細胞タンパク質と特異的に相互作用するDNA配列
の短鎖配置からなる。異なる認識配列の組合せ及び同族
転写因子の量は所定遺伝子が具体的細胞タイプで転写さ
れる効率について決定する。本発明はこのプロモーター
に作動的に結合された異種遺伝子でコードされるポリペ
プチド及びタンパク質の産生のためのこの独特なプロモ
ーターの利用にも関する。ここで用いられる異種遺伝子
とはglut4グルコース輸送遺伝子以外の構造遺伝子に関
し、構造遺伝子とはポリペプチド鎖を産生するように細
胞で転写及び翻訳されるヌクレオチド配列に関する。作
動的に結合されたとは、関心のある遺伝子を転写及び翻
訳する様々なDNAセグメントの向きとして定義され
る。本発明は骨格筋細胞、脂肪細胞、皮膚線維芽細胞及
び同様の特異性がある他の細胞タイプにおいて作動的に
結合された異種遺伝子の特異的発現のための独特なプロ
モーターの使用にも関する。本発明にはglut4グルコー
ス輸送遺伝子に関するすべてのプロモーターDNA配列
と異種遺伝子を発現させる上記プロモーターに関連した
あらゆるすべてのエンハンサーDNA配列とを含むと解
釈される。調節配列の配置はglut4プロモーターに作動
的に結合された異種遺伝子を転写及び翻訳するDNA配
列又はいずれかの配置でみられるものである。
【0009】プロモーターはEMBL−3SP6/T7
ベクターに含まれるヒト胎盤ゲノムDNAライブラリー
から単離される。そのゲノムライブラリーはクロンテッ
ク(Clontech) (パロアルト,カリフォルニア州)から
市販で得ることができる。他のゲノムライブラリーは促
進性グルコース輸送タンパク質に関するプロモーターを
単離及び精製するために使用できると理解される。適切
なプロモーターはglut4輸送遺伝子を発現できるあらゆ
るヒト細胞から単離及び精製でき、プロモーターはゲノ
ムであるため、それはあらゆるヒト細胞から単離できる
ことが更に理解される。ゲノムライブラリーDNAは精
製され、ライブラリーファージストックは下記プロセス
で増幅される。約100 mM NaCl、約8 mM MgSO4 及び
約0.01%ゼラチンを含有したpH約7.5の約50 m
M トリスHCl 約10μl中における約1×106 プラー
ク形成単位(pfu)のライブラリーファージは約0.2%
マルトース及び約10 mM MgSO4を含有したルリア・バ
ータニ (Luria Bartani)(LB)ブロス中において約1
00μlの約10 mM MgSO4 、約10 mM CaCl2及び約
75μlのlog ファージLE392大腸菌と混ぜられ
る。ファージは37℃で約30分間かけて細胞に前吸着
され、しかる後LBブロス約6mlが加えられ、細胞は約
225回転/min (rpm)で回転させながら約37℃で約
16時間インキュベートされる。この操作は全部で約
2.6×107 pfu に増幅させるため約26回繰返さ
れ。インキュベート後に溶離物がプールされ、細胞砕片
が遠心(約8000xgで約10分間)で除去される。ラ
イブラリーファージDNAは製造業者〔プロメガ(Prom
ega)〕により示されたプロトコールでラムダゾルブ・フ
ァージ・アドゾーベント(Lambdasorb Phage Adsorben
t) を用いて単離される。
【0010】ヒトglut4遺伝子の5′プロモーター領域
のポリメラーゼ鎖反応増幅のための鋳型DNAを得るた
め、ベクターEMBL3SP6/T7におけるヒトゲノ
ムDNAライブラリーからのファージストック2.6×
107 pfu が必要であると決定された。これは関心のあ
るクローンを99%の確率で得るために標準ハイブリッ
ド形成法でスクリーニングする上で必要な独立プラーク
の計算数よりも10倍以上である。ここで利用される増
加した数のクローンは、プロモーター領域がT7プロモ
ーターを含む21キロ塩基(kb) ベクターアームに隣接
している鋳型でのみ成功する増幅戦略で必要とされる
(図1)。約1kbのフラグメンドを増幅させることが望
まれ、平均インサートサイズが約15kbであることか
ら、計算によれば15のうち約1つ又は約7%のみのプ
ロモーター含有ファージDNAが適正な鋳型として機能
することがわかった。したがって望ましい配列を増幅さ
せる高い確率を維持するためには、“スクリーニングさ
れる”プラークの数は10倍以上に増える。2.6×1
7 pfu が26の別々の6ml液体溶離物で増幅され、全
部で1×1012pfu 以上を得る。ラムダゾルブ精製で約
50μgの高分子量鋳型DNAを得る。
【0011】オリゴヌクレオチドプライマーはglut4プ
ロモーター遺伝子のポリメラーゼ鎖反応増幅用に製造さ
れる。オリゴヌクレオチドプライマーはアプライド・バ
イオシステムズ・モデル8700(Applied Biosystems
Model 8700)自動DNAシンセサイザーで合成され、製
造業者により記載されるようなSEP−PAK C18
カートリッジ〔ウォーターズ・アソシエーツ(Waters A
ssoc.)〕で精製される。オリゴヌクレオチドプライマー
はフクモトら,ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケ
ミストリー,第264巻,第7776−7779頁,1
989年で示されるようなヒト成人骨格筋グルコース輸
送体の配列より上流のヌクレオチド配列及びT7プロモ
ーター領域のヌクレオチド配列から決定される。下記3
種の異なるプライマーが用いられる: プライマー T7,22mer : 5′TAATACGACTCATATAGGGGAG 3′ (配列番号:1) プライマー JB23, 21mer: 5′GATCCTGGAGTCTCTGACTCC 3 ′ (配列番号:2) プライマー JB24, 22mer: 5′GCGAAGATGAAAGAACCGATCC 3′ (配列番号:3) プライマーT7はEMBL−3SP6/T7ベクターの
21キロ塩基アーム中に位置するT7プロモーターのヌ
クレオチド配列を含んでいる。プライマーJB23及び
JB24はフクモトら,ジャーナル・オブ・バイオロジ
カル・ケミストリー,第7776−7779頁,198
9年で記載されるようにヒトglut4cDNA正鎖のヌク
レオチド77−97及び92−113に各々相補的な配
列を含んでいる。上記プライマーはglut4プロモーター
領域の増幅に用いられるプライマーの例であるが、但し
他も同定されて下記プロセスで用いてもよいことに留意
すべきである。
【0012】増幅の第一ラウンドは約200μM dNT
P、各約100pMのプライマーT7及びJB24と鋳型
として約250ngの前記ヒトゲノムライブラリーDNA
を含有した1×PCR緩衝液(pH約8.3の約10 mM
トリスHCl 、約50 mM KCl、約1.5 mM
MgCl、約0.01%(w/v)ゼラチン)約1
00μl中で行われる。反応混合物は鉱油約100μl
上におかれた。混合物は約94℃で約8分間にわたり前
インキュベートされ、しかる後DNA熱サイクラー〔パ
ーキン・エルマー(Perkin-Elmer) 、セタス(Cetus)〕
で55℃まで急速に冷却された。Taq ポリメラーゼ約
1.0単位(パーキン・エルマー・セタス)が加えら
れ、反応は35サイクルにわたり行われる。各サイクル
は約94℃で約2分間にわたる熱変性ステップ、しかる
後55℃で約2分間にわたるcDNAへのプライマーの
アニーリング及び約72℃で約1分間にわたるDNA鎖
伸長を含む。増幅後、インキュベート混合物は次のプロ
セッシング前にクロロホルムで1回抽出される。この初
期増幅では鎖長約50bpの検出可能なDNAフラグメン
トを産生する。ポリメラーゼ鎖反応はいくつかのより大
きなフラグメントと共により短い鋳型フラグメントを優
先的に増幅させることがわかった。大きなフラグメント
はアガロースゲルの臭化エチジウム染色により検出でき
なかった。
【0013】プロモーター領域の大きな方のセクション
を更に増幅させるため、第二ラウンドの増幅は第一増幅
のプロセスを用いて行われる。第二ラウンドの増幅は第
一の増合と同様に行われるが、但し利用されるプライマ
ーはT7及びJB23であり、鋳型は100nlの第一ラ
ウンド増幅反応混合物である。後者の“はめこまれた”
(nested) オリゴヌクレオチドはJB24でみられるも
のから上流でかつそれに隣接してみられるglut4cDN
A配列を含んでいる。アガロースゲル電気泳動による第
二反応混合物の分析では約450bpのDNAフラグメン
トの増幅を示す。
【0014】第二ラウンドの増幅で得られたプロモータ
ー領域はアガロースゲル電気泳動で精製され、クレノウ
DNAポリメラーゼIで平滑末端化され、ポリヌクレオ
チドキナーゼを利用してリン酸化され、ベクターSP7
2(クロンテック)のSmaI部位に組込んでサブクロー
ニングされる。3つの独立したクローンはサンガー(Sa
nger) ら,プロシーディング・オブ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンスUSA,第74巻,第546
3−5467頁,1977年の方法で同定及び配列決定
される。3つの独立クローンにおけるインサートは、配
列決定されたところ同一である。三重にみられるヌクレ
オチド配列は標準ハイブリッド形成技術で同様のライブ
ラリーから後に単離された大きな第二クローンの配列で
示されるようにヌクレオチド−314〜+142を含ん
でいる。図2及び3(配列番号:4)参照。増幅された
フラグメントは鎖長約458bpであり、ヒトglut4cD
NAに関する最初のメチオニンコドンの上流におけるヌ
クレオチド50−508である。
【0015】glut4プロモーター/エンハンサー配列は
特定の異種タンパク質についてコードする異種遺伝子に
作動的に結合され、そのプロモーター−遺伝子構築体は
細胞をトランスフェクトするために用いられる。プロモ
ーター/エンハンサー配列は米国特許第4,935,3
63号明細書及びビューデット、アメリカン・ジャーナ
ル・オブ・ヒューマン・ジェネティクス,第37巻,第
386−406頁,1985年〔Beaudet, Am. J. Hum.
Gen. 37:386−406(1985)〕におけるリ
ストで例示されるように、例えば酵素、成長因子、リン
ホカイン、モノカイン及びリポータータンパク質を含め
た多数のポリペプチド及びタンバク質を発現させるため
に使用できる。ほとんどのタンパク質はglut4プロモー
ター系及び前記の細胞タイプを用いて組換え技術により
発現できると理解されるべきである。
【0016】本発明のglut4プロモーター領域はそのプ
ロモーターに及びその後又は下流に作動的に結合された
遺伝子又はDNA配列の発現をコントロールするために
用いられる。実際には、このプロモーターは選択された
異種構造遺伝子の上流に位置した場合には許容される宿
主細胞でその遺伝子を発現させるようになる。ここで用
いられる上流とはDNA分子において所定の参照箇所か
ら5′側にみられるDNA配列に関する。異種又は構造
遺伝子とは通常glut4プロモーター領域に伴われてい
ず、宿主細胞で転写及び翻訳されうるDNA配列に関す
る。これはベクターのポリリンカー領域における制限エ
ンドヌクレアーゼBamHI及びEcoRIでの開裂でSP
72ベクターからglut4プロモーター領域を除去するこ
とにより説明される。切出されたglut4プロモーター領
域はアガロースゲル電気泳動で精製され、クレノウDN
AポリメラーゼIで平滑末端化され、構造又は異種遺伝
子を含むベクターの平滑末端化BamHI部位に組込んで
サブクローニングされる。本発明のプロモーター配列は
更に同種又は異種コントロール又はプロモーション配列
と共に又はそれなしであらゆる異種遺伝子の転写及び翻
訳のために用いられる。
【0017】glut4プロモーターは遺伝子発現を定量的
に測定しうるリポーター又はインジケーター遺伝子の発
現のためにも用いることができる。プロモーターへのこ
れら遺伝子の結合、しかる後真核細胞へのDNAの導入
は、遺伝子発現レベルにおけるその作動的に結合された
配列の効果の関接的測定を可能にする。インジケーター
遺伝子としては格別限定されず、大腸菌β−ガラクトシ
ダーゼ〔アンら,ヌクレイック・アシッズ・リサーチ,
第13巻,第2921−2930頁,1985年(An e
t al., Nucleic AcidsRes. 13:2921−2930
(1985))〕、ガラクトキナーゼ〔シャンパーリ
(Schumperli) ら,プロシーディング・オブ・ナショナ
ル・アカデミー・オブ・サイエンスUSA,第79巻,
第257−261頁,1982年〕、インターロイキン
−2〔キュレン(Cullen),セル,第46巻,第973−
982頁,1986年〕、チミジンキナーゼ〔シャール
ら,モレキュラー・セル・バイオロジー,第5巻,第1
480−1489頁,1985年(Searle et al., Mo
l, Cell Biol.5:1480−1489(198
5))〕及び分泌性アルカリホスファターゼ(欧州特許
出願、公開第327,960号)があるが、アルカリホ
スファターゼが好ましい。
【0018】平滑末端化glut4プロモーターは、例えば
pSVO/SEAPのような分泌性アルカリホスファタ
ーゼ(SEAP)を含むベクターの平滑末端化BamHI
部位に組込んでサブクローニングされる。ベクターpS
VOSEAPはヨーンら,ジーン,第66巻,第11−
17頁,1988年〔Yoon et al., Gene 66:11−
17(1988)〕で記載されたpSVOAPベクター
及びバーガー(Berger) ら,ジーン,第66巻,第1−
10頁,1988年で記載されたpBC12/RSV/
SEAPベクターから構築させられる。ベクターpSV
OAPはそのベクターからラットアルカリホスファター
ゼcDNAを除去するため制限酵素SmaI及びHind II
I で切断される。残ったベクターpSVOはアガロース
ゲルでの電気泳動により精製される。ベクターpBC1
2/RSV/SEAPは、分泌性アルカリホスファター
ゼ(SEAP)についてコードするcDNAを除去する
ため、制限酵素XhoIで開裂され、クレノウフラグメン
トで補充され、Hind IIIで切断される。SEAPcD
NAはアガロースゲルでの電気泳動により精製される。
SEAPcDNAはpSVOSEAPを得るためpSV
OのSmaI/HindIII 部位に結合される。glut4プロ
モーター領域の向きがプロモーターから下流に位置する
遺伝子の発現に適しているクローンが選択された。この
クローンはpM/AGT/SEAPと表示される。glut
4プロモーター領域が反対向きの第二クローンpM/A
GT(REV)/SEAPと表示された。その構築体は
リン酸カルシウム共沈降のような公知プロセスで細胞、
通常哺乳動物細胞及び細胞系にトランスフェクトされ、
培地の分泌リポーター遺伝子活性が約72時間のトラン
スフェクション後に測定される。細胞は安定で多数増殖
させるのが比較的容易であるべきであり、リポーター遺
伝子又は遺伝子産物の否定的バックグラウンドをできる
だけ含んでいないべきである。哺乳動物細胞及び細胞系
は通常glut4グルコース輸送タンパク質を発現する組
織、骨格筋、心臓及び脂肪からの細胞又はglut4プロモ
ーターのコントロール下でタンパク質を発現するように
変えられた細胞に限定してもよい。細胞系としては格別
限定されず、3T3−L1及びCHOがある。pM/A
GT/SEAPでトランスフェクトされた細胞は等量の
pM/AGT(rev)/SEAPでトランスフェクトされ
た細胞よりも約10倍多くアルカリホスファターゼ活性
を生じた。
【0019】下記実施例は本発明について説明するが、
しかしながら本発明をそれらに限定するわけではない。
【0020】実施例1 ヒトglut4遺伝子プロモーターの単離、精製及び特徴付
け ゲノムライブラリーDNAの精製 ヒトglut4遺伝子の5′プロモーター領域のポリメラー
ゼ鎖反応増幅のための鋳型DNAを得るためには、ベク
ターEMBL3SP6/T7におけるヒトゲノムDNA
ライブラリーからのファージストック約2.6×107
pfu が必要であろうと決定された。これは関心のあるク
ローンを99%の確率で得るため標準ハイブリッド形成
技術でスクリーニングされるのに必要な独立したプラー
クの計算数よりも約20倍多い。glut4 5′フランキ
ング領域が21kbベクターアームに隣接した鋳型から約
1kbのフラグメントが増幅されると想定された(図
1)。平均インサートサイズは約15kbであるため、1
/15又は約7%のみの5′領域含有ファージDNAが
1kbのT7プロモーター内でJB24に相補的な配列を
有し、したがって適正な鋳型として機能すると更に想定
された。したがって望ましい配列を増幅させる高い確率
を維持するために、“スクリーニングされる”プラーク
の数を増加させた。ベクターEMBL−3SP6/T7
におけるヒト胎盤ゲノムDNAライブラリーはクロンテ
ック(パロアルト、カリフォルニア州)からファージス
トックとして得た。ライブラリーファージストックは下
記のように増幅させた。100 mMNaCl、8 mM MgSO4
及び0.01%ゼラチンを含有したpH7.5の50 mM
トリスHCl 100μl中における1×106 プラーク形
成単位(pfu)のライブラリーファージを0.2%マルト
ース及び10 mM MgSO4 含有のルリア ブロス(Luria
Broth)中100μlの10 mM MgSO4 、10 mM CaCl2
及び75μlのログフェース(log phase)LE392大
腸菌と混ぜた。ファージを37℃で30分間かけて細胞
に前吸着させ、LB6mlを加え、インキュベートを37
℃、225rpm で16時間続けた。この操作を26回繰
返して、2.6×107 pfu に増幅させた。増幅により
全部で1×1012pfu 以上得た。インキュベート後に溶
離物をプールし、細胞砕片を遠心分離(8000xgで1
0分間)で除去した。次いでライブラリーファージDN
Aを吸着剤の製造業者(プロメガ、マジソン、ウィスコ
ンシン州)により示されたプロトコールでラムダゾルブ
・ファージ・アドゾーベントを用いて単離した。50μ
g以上の高分子量鋳型DNAを得た。
【0021】glut4プロモーター領域のポリメラーゼ鎖
反応増幅 3種のオリゴヌクレオチドプライマーをアプライド・バ
イオシステムズ・モデル8700自動DNAシンセサイ
ザーで合成し、製造業者により記載されたようにSEP
−PAK C18カートリッジ(ウォーターズ・アソシ
エーツ、ミルフォード、マサチューセッツ州)で精製し
た。下記3種の異なるプライマーを用いた: プライマー T7,22mer : 5′TAATACGACTCACTATAGGGAG 3′ (配列番号:1) プライマー JB23, 21mer: 5′GATCCTGGAGTCTCTGACTCC 3 ′ (配列番号:2) プライマー JB24, 22mer: 5′GCGAAGATGAAAGAACCGATCC 3′ (配列番号:3) プライマーT7はEMBL−3 SP6/T7ベクター
の21キロ塩基アーム中に位置するT7プロモーター中
でみられるヌクレオチド配列を含んでいる。プライマー
JB23及びJB24はヒトglut4cDNA正鎖のヌク
レオチド77−97及び92−113に各々相補的な配
列を含んでいる(フクモトら,ジャーナル・オブ・バイ
オロジカル・ケミストリー,第264巻,第7776−
7779頁,1989年)。第一ラウンドの増幅はオリ
ゴヌクレオチドT7及びJB24と鋳型DNA250ng
を利用して行った(下記参照)。この250ngで、望ま
しいフラグメントが検出可能なレベルまで増幅されうる
に充分な鋳型DNAを各ライブラリープラークから供給
しうると計算された。実際に、第一の増幅反応ではアガ
ロースゲル電気泳動で試験したところ検出可能なDNA
フラグメントを生じた。そのフラグメントは鎖長がわず
か約50塩基対(bp) であった。第一ラウンドの増幅は
200μM dNTP、100pMの各プライマーT7及び
JB24と鋳型として250ngの前記ヒトゲノムライブ
ラリーDNAを含有した1×PCR緩衝液(pH8.3の
10mM トリスHCl 、約50 mM KCl 、1.5 mM MgCl
2 、0.01%(w/v)ゼラチン)100μl中で行
った。反応混合物を鉱油100μlで重ねた。混合物を
94℃で8分間にわたり前インキュベートし、しかる後
DNA熱サイクラー(パーキン・エルマー・セタス)で
55℃まで急速に冷却させた。Taqポリメラーゼ(1.
0単位、パーキン・エルマー・セタス)を加え、反応を
35サイクルにわたり行った。各サイクルは94℃で2
分間にわたる熱変性工程、しかる後55℃で2分間にわ
たるcDNAへのプライマーのアニーリング及び72℃
で1分間にわたるDNA鎖伸長を含んでいた。終了後、
インキュベート混合物を次のプロセッシング前にクロロ
ホルムで1回抽出した。ヒトglut4cDNA 5′非翻
訳領域の配列を再試験したところ、Sau3A制限部位は
JB23の5′末端から約50bpに存在していることが
わかった。我々は、このSau3A部位で開裂されたゲノ
ムDNAがその部位がT7プロモーター領域に隣接する
ようにベクターに結合された鋳型から第一ラウンドの増
幅中に産生された主要フラグメントが得られる、と結論
した。ライブラリーはSau3Aで部分的に開裂されたゲ
ノムDNAから構築されたため、glut4プロモーター領
域において更に上流の部位で切断されたDNAを含む鋳
型も存在すると想定することは正しいようであった。我
々は、ポリメラーゼ鎖反応は短い方の鋳型フラグメント
を優先的に増幅させるが、但し大きな方のフラグメント
もアガロースゲルの臭化エチジウム染色で検出可能なレ
ベルよりたとえ低いレベルであっても増幅されうると結
論した。大きな方のセクションのプロモーター領域を更
に増幅させるため、第二ラウンドの増幅は第一と同様に
行われたが、但し第一ラウンド増幅の一部が鋳型として
利用され、オリゴヌクレオチドT7及びJB23はプラ
イマーとして機能した。後者の“はめこまれた”オリゴ
ヌクレオチドはJB24でみられるものから上流でかつ
それに隣接してみられるglut4cDNA配列に相補的で
ある。アガロースゲル電気泳動による反応混合物の分析
では約450bpのDNAフラグメントの増幅を示した。
【0022】glut4プロモーター領域のサブクローニン
グ及び配列決定 第二ラウンドの増幅で得られたプロモーター領域をアガ
ロースゲル電気泳動で精製し、クレノウDNAポリメラ
ーゼIで平滑末端化し、ポリヌクレオチドキナーゼを利
用してリン酸化し、ベクターSP72(クロンテック)
のSmaI部位に組込んでサブクローニングした。3つの
独立したクローンからのアルカリ変性二本鎖DNAは
〔α−35S〕dATP及びシークエナーゼ(Sequenas
e)〔USバイオケミカルズ(US Biochemicals)〕を利用
して配列決定した。増幅されたフラグメントは鎖長45
8bpであり、ヒトglut4cDNAの最初のメチオニンコ
ドンの上流におけるヌクレオチド50−508である。
【0023】ヒトゲノムDNAのサザンブロット分析 高分子量ヒト胎盤ゲノムDNA(クロンテック)をBam
HI、HindIII 、EcoRI又はXbaIで切断し、0.
8%アガロースゲルでサイズ分別し、20×SSC中で
強化ニトロセルロースフィルター〔ストラタジーン(St
ratagene) 〕に移動させた。その膜を5×SSC、50
%ホルムアミド、1%SDS、5xデンハーツ(Denhar
dt's) 溶液及び150μg/ml熱変性サケ精子DNA中
42℃で4時間かけて前ハイブリッド形成させ、しかる
後PCR誘導ヒトglut4プロモーター領域を含有した同
緩衝液中42℃で一夜ハイブリッド形成させた。このプ
ローブはランダムプライミング〔プライムタイム(Prim
e time) 、インターナショナル・バイオテクノロジー社
(InternationalBiotechnology, Inc.)〕により製造業
者の方法を利用して約2×108cpm/μgの比活性まで
32P−dCTP〔3000Ci/mM、アマーシャム(Amer
sham) 〕で放射線標識した。ハイブリッド形成は2×1
6cpm/mlハイブリッド形成緩衝液で行った。フィルタ
ーを最後に0.1×SSC、0.1%中60℃で洗浄
し、コダック(Kodak)XAR−5フィルムに露出させ
た。
【0024】ヒトゲノムDNAライブラリーからのglut
4プロモーター領域のクローニング 前記で利用された部分的Sau3Aヒトゲノムライブラリ
ーを50,000〜70,000プラーク/150mmプ
レートの密度でおき、前記のようにPCR誘導ヒトglut
4プロモーター領域クローンとのハイブリッド形成のた
めに強化ニトロセルロースフィルターに移動させた。1
つの陽性プラークを得た。2ラウンドのプラーク精製後
にファージからDNAを単離したが、これは制限分析に
よると約16kbのインサートを含むことがわかった。
5.2kb XhoIインサートフラグメントをpBluescr
ipt IIKS+(ストラタジーン社)のXhoI部位に組込
んでサブクローニングした。このフラグメントの制限分
析によれば、それはヒトglut4cDNA5′非翻訳領域
の上流に2kb以上の配列を含むことを示した。
【0025】ヒトglut4 5′フランキング領域の配列
分析 ヒトglut4 5′フランキング領域のヌクレオチド配列
は図2A及び2Bで示されている(配列番号:4)。そ
れはケストナーら,プロシーディング・オブ・ナショナ
ル・アカデミー・オブ・サイエンスUSA,第86巻,
第3150−3154頁,1990年で調べられたよう
にネズミglut4mRNAの転写開始部位でみられる10
ヌクレオチドのうち9つと合致する配列CACCAGA
TCCを含んでいる。その結果、この部位、即ちその配
列中5番目のヌクレオチドが+1位と決定された。ヌク
レオチド+47〜+189の配列はフクモトら(198
9年)により報告されたヒトglut4cDNA5′非翻訳
領域と同一であるが、但し1つの例外はゲノム配列がT
を有するヌクレオチド+48であり、そのcDNAはG
を有すると報告されていた。そのクローンは所定の転写
開始部位よりも2125bp上流に伸びている。明らかな
“TATA”ボックスは推定転写開始部位の近くでみら
れない。しかしながら、CCAATボックスはネズミgl
ut4プロモーターにおけるヌクレオチド−94〜−90
の位置に似たヌクレオチド−89〜−85で存在してい
る。CCAATボックスを含む59塩基(−124〜−
66)のスパンにわたり、ヒト配列は2箇所を除き全て
ネズミと同一である。3つの可能性のあるMyoD結合部
位はヌクレオチド−1783〜−1778、−1145
〜−1140及び−386〜−381に存在する。この
配列、CACCTGは筋クレアチンキナーゼエンハンサ
ーにおける高親和性MyoD結合部位と同一である〔ラッ
サー(Lassar) ら,セル,第58巻,第823−831
頁,1989年〕。更に一般的なCANNTG配列を有
する3つの他の推定部位も5′領域に存在している。こ
れらの部位はネズミプロモーターにおける部位と非常に
似た位置及び配列を有する(ケストナーら,プロシーデ
ィング・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエ
ンスUSA,第86巻,第3150−3154頁,19
90年)。ヒトglut4 5′フランキング領域は筋クレ
アチンキナーゼ及びネズミglut4遺伝子の双方でみられ
る場合と類似したMyoD結合配列を有しているため、こ
れら領域のうち少なくとも一部はMyoD又は他の筋原性
トランス活性化因子と結合させるために利用しうると仮
定できる。したがって、それらはヒトglut4遺伝子転写
の筋特異的活性化に利用することができた。2つの可能
なC/EBP結合部位は−396〜−389及び−45
8〜−451位でみられる。前者の配列は推定C/EB
P結合部位(TT/GNNGC/TAAG/T)の7塩
基のうち6つと合致し〔ライデン及びビーモン,モレキ
ュラー・セル・バイオロジー,第9巻,第1155−1
164頁,1989年(Ryden and Beemon, Mol. Cell
Biol. 9:1155−1164(1989))〕、後者
はその相補体である。この転写因子及びglut4の発現は
3T3−L1前脂肪細胞が脂肪細胞に分化された場合に
劇的に上昇することが示された〔バーケンマイアーら,
ジーンズ・デビ,第3巻,第1145−1156頁,1
989年(Birkenmeier et al., Genes Dev.3:114
5−1156(1989))〕。最近、C/EBPが3
T3 −L1線維芽細胞においてネズミglut4プロモータ
ーをトランス活性化することが同時トランスフェクショ
ン研究で証明された(ケストナーら,1990年)。フ
ットプリント研究ではC/EBPが適切な配列を有する
プロモーターにおいて特定部位と結合しているという結
論を支持した。C/EBPは少なくとも1つの前記可能
な部位との相互作用でヒトglut4プロモーターを特異的
に活性化し、それにより遺伝子の脂肪細胞特異的発現を
調節する。2つの可能なインシュリン応答要素はヌクレ
オチド−549〜−543及び−537〜−531に位
置する。前者はHGAPDHプロモーターIRE−Aコ
ア領域と8塩基のうち7つが合致し〔ナスリン(Nasri
n) ら,プロシーディング・オブ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンスUSA,第87巻,第5273
−5277頁,1990年〕、後者はその逆の相補体と
8塩基のうち7つが合致する。このような部位はHGA
PDHプロモーター活性に関するインシュリンの促進効
果を一部媒介することが示された。このような部位は、
インシュリンがインシュリン耐性のある動物モデルでgl
ut4の発現を増加させることが示されたため、ヒトglut
4調節領域においても同様の役割を果たすであろう〔バ
ーガーら,ネーチャー,第340巻,第70−72頁,
1989年;ガービーら,サイエンス,第245巻,第
60−63頁,1989年;カーンら,ジャーナル・オ
ブ・クリニカル・インベスティゲーション,第84巻,
第404−411頁,1989年;シビッツら,ネーチ
ャー,第340巻,第72−74頁,1989年;スト
ロートら,エンドクリノロジー,第126巻,第272
8−2732頁,1990年〕。4つの可能なSP1結
合部位も5′フランキング領域においてヌクレオチド−
301〜−296、−278〜−273、−165〜−
160及び+62〜+67でみられた。最初の2つの部
位はSP1コアヘキサヌクレオチド配列GGGCGGと
合致し〔ミッチェル(Mitchell) 及びデービス(Davi
s), サイエンス,第245巻,第371−378頁,1
989年〕、後の2つはその相補体と合致する。
【0026】実施例2 PCR誘導ヒトglut4プロモーター含有発現ベクターの
構築及びそのベクターでのタンパク質発現 458bpのPCR誘導glut4プロモーター領域を配列決
定した後、それをベクターのポリリンカー領域内におけ
る制限エンドヌクレアーゼBamHI及びEcoRIでの開
裂によりSP72ベクターから除去した。glut4プロモ
ーター領域(M/AGT)(図4)をアガロースゲル電
気泳動で精製し、クレノウDNAポリメラーゼIで平滑
末端化し、ベクターpSVO/SEAPの平滑末端化B
amHI部位に組込んでサブクローニングした。pSVO
SEAPベクターは下記のようにして構築した。ベクタ
ーpSVOAP(ヨーンら,ジーン,第66巻,第11
−17頁,1988年)をSmaI及びHind III で開裂
させ、そこに含まれるラットアルカリホスファターゼc
DNAを除去した。残りのベクターpSVODNAはア
ガロースゲル電気泳動により精製した。ベクターpBC
12/RSV/SEAP(バーガーら,ジーン,第66
巻,第1−10頁,1988年)をXhoIで開裂させ、
クレノウフラグメントで補充し、Hind III で開裂し
て、分泌性アルカリホスファターゼ(SEAP)につい
てコードするcDNAを除去した。SEAPcDNAは
アガロースゲル電気泳動で精製した。SEAPcDNA
をpSVOのSmaI/Hind III 部位に結合させ、pS
VOSEAPを得た。glut4プロモーター領域の向きが
隣接分泌性アルカリホスファターゼ遺伝子の発現を誘導
するようになっているクローンが選択された。このクロ
ーンはpM/AGT/SEAPと表示された。glut4プ
ロモーター領域が反対向きである第二のクローンはpM
/AGT(REV)/SEAPと表示された。
【0027】キメラ構築体のトランスフェクション キメラ構築体をリン酸カルシウム共沈降により80%集
密化チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞にトラ
ンスフェクトした。CsCl精製ベクター5μgを細胞の3
5mm皿で沈降させた。6時間後に細胞を1%グリセロー
ルでショック付加し、リン酸緩衝液で2回洗浄し、しか
る後10%牛胎児血清含有の新鮮な培地を加えた。更に
72時間後、培地を細胞から集め、細胞砕片を遠心除去
した。培地を65℃で60分間前インキュベートし、し
かる後前記のようにアルカリホスファターゼ活性につい
て調べた(バーガーら,ジーン,第66巻,第1−10
頁,1988年)。pM/AGT/SEAPでトランス
フェクトされた細胞からの培地は等量のpM/AGT
(REV)/SEAPでトランスフェクトされた場合よ
りもほぼ10倍多くホスファターゼ活性を含有してい
た。これはglut4プロモーター領域が正しく向いている
場合にCHO細胞で分泌性アルカリホスファターゼ遺伝
子の発現を活発に誘導していることを示す。 〔配列表〕
【0028】配列番号:1 配列の長さ:22塩基 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列(yes) アンチセンス(no) 起源 生物名:ヒト 直接の起源 ライブラリー: genomic クローン:EMBL 3 SP6T7 配列: TAATACGACT CACTATAGGG AG 22
【0029】配列番号:2 配列の長さ:21塩基 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列(yes) アンチセンス(no) 起源 生物名:ヒト 直接の起源 ライブラリー:cDNA クローン:1hJHT−3 配列: GATCCTGGAG TCTCTGACTC C 21 刊行物情報:フクモトら,J. Bio. Chem.,第264巻,
14,第7776〜7779頁,(1989年)
【0030】配列番号:3 配列の長さ:22塩基 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列(yes) アンチセンス(no) 起源 生物名:ヒト 直接の起源 ライブラリー:cDNA クローン:1hJHT−3 配列: GCGAAGATGA AAGAACCGAT CC 22 刊行物情報:フクモトら,J. Bio. Chem.,第264巻,
14,第7776〜7779頁,(1989年)
【0031】配列番号:4 配列の長さ:2320塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列(yes) アンチセンス(no) 起源 生物名:ヒト 直接の起源 ライブラリー: genomic クローン:EMBL 3 SP6T7 配列:
【化5】
【化6】
【化7】
【図面の簡単な説明】
【図1】プロモーター領域がT7プロモーター含有の2
1kbベクターアームに隣接していなければならないこと
を示す増幅戦略
【図2】ヒトglut4プロモーターに関するヌクレオチド
配列
【図3】ヒトglut4プロモーターに関するヌクレオチド
配列
【図4】ヒトglut4プロモーター及びインジケーター遺
伝子を含むプラスミド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/67 15/85 // C12N 15/10 C12Q 1/68 A 8114−4B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトglut4プロモーターからなるDNA
    の実質上精製されたセグメント。
  2. 【請求項2】 プロモーターが構造遺伝子と作動的に結
    合された場合に上記構造遺伝子の転写を開始させる、請
    求項1記載のヒトglut4プロモーターDNA。
  3. 【請求項3】 異種遺伝子の発現を促進しうる機能的に
    作動可能なglut4プロモーター配列を含み、上記プロモ
    ーター配列が異種遺伝子の転写開始部位から上流でかつ
    それに隣接して位置し、上記プロモーター配列が通常そ
    のプロモーター配列の転写コントロール下にある同種遺
    伝子から離されている、ヒトDNAの実質上精製された
    セグメント。
  4. 【請求項4】 下記のヌクレオチド配列: 【化1】 【化2】 【化3】 を有し、上記配列が異種遺伝子の発現を促進することが
    でき、上記プロモーター配列が異種遺伝子の転写開始部
    位から上流でかつそれに隣接して位置し、上記プロモー
    ター配列が通常そのプロモーター配列の転写コントロー
    ル下にある同種遺伝子から離されている、DNAの実質
    上精製されたセグメント(配列番号:4)。
  5. 【請求項5】 下記のヌクレオチド配列: 【化4】 を有し、上記配列が異種遺伝子の発現を促進することが
    でき、上記プロモーター配列が異種遺伝子の転写開始部
    位から上流でかつそれに隣接して位置し、上記プロモー
    ター配列が通常そのプロモーター配列の転写コントロー
    ル下にある同種遺伝子から離されている、DNAの実質
    上精製されたセグメント(配列番号:4)。
  6. 【請求項6】 選択された異種構造遺伝子と共にヒトgl
    ut4プロモーターを含み、上記構造遺伝子が上記ヒトgl
    ut4プロモーターの転写コントロール下にあるように上
    記構造遺伝子及びプロモーターが組合されている、DN
    Aの実質上精製されたセグメント。
  7. 【請求項7】 請求項3記載のDNA配列を含んだ組換
    えDNAベクター。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の組換えDNAベクターを
    含んだ哺乳動物細胞。
  9. 【請求項9】 請求項4記載のDNA配列を含んだ組換
    えDNAベクター。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の組換えDNAベクター
    を含んだ哺乳動物細胞。
  11. 【請求項11】 a.細胞をDNAのセグメントで形質
    転換させ(そのセグメントは選択された異種構造遺伝子
    と共に請求項3記載のglut4プロモーターDNA配列を
    含み、上記構造遺伝子及びプロモーターは上記構造遺伝
    子が上記glut4プロモーターの転写コントロール下にあ
    るように組合されている);及び b.異種遺伝子産物を産生する異種遺伝子の発現に適し
    た条件下で形質転換された細胞を培養する;ことからな
    る、選択された構造遺伝子の発現方法。
JP4009594A 1991-01-23 1992-01-23 ヒトglu4遺伝子プロモーター Pending JPH0576368A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US64480191A 1991-01-23 1991-01-23
US644801 1991-01-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0576368A true JPH0576368A (ja) 1993-03-30

Family

ID=24586387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4009594A Pending JPH0576368A (ja) 1991-01-23 1992-01-23 ヒトglu4遺伝子プロモーター

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0496453A1 (ja)
JP (1) JPH0576368A (ja)
CA (1) CA2059581A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102021729A (zh) * 2010-12-20 2011-04-20 福建红旗股份有限公司 电脑收放针横机智能机械手装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5943073A (en) * 1993-01-01 1999-08-24 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and method
DK1210411T3 (da) 1999-08-25 2007-02-19 Immunex Corp Sammensætninger og fremgangsmåder til forbedret celledyrkning

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102021729A (zh) * 2010-12-20 2011-04-20 福建红旗股份有限公司 电脑收放针横机智能机械手装置

Also Published As

Publication number Publication date
CA2059581A1 (en) 1992-07-24
EP0496453A1 (en) 1992-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Burbelo et al. Alpha 1 (IV) and alpha 2 (IV) collagen genes are regulated by a bidirectional promoter and a shared enhancer.
Schrewe et al. Cloning of the complete gene for carcinoembryonic antigen: analysis of its promoter indicates a region conveying cell type-specific expression
Cherif-Zahar et al. Organization of the gene (RHCE) encoding the human blood group RhCcEe antigens and characterization of the promoter region
US6818757B2 (en) Cardiac-cell specific enhancer elements and uses thereof
Minowa et al. Characterization of the 5'flanking region of the human D1A dopamine receptor gene.
Tsumaki et al. Separable cis-regulatory elements that contribute to tissue-and site-specific alpha 2 (XI) collagen gene expression in the embryonic mouse cartilage.
Zhang et al. Characterization of the promoter region of the porcine opn (osteopontin, secreted phosphoprotein 1) gene: Identification of positive and negative regulatory elements and a ‘silent’second promoter
US20070134735A1 (en) Transcriptional regulation of the human beta3-adrenergic receptor gene
Zhuchenko et al. Isolation, mapping, and genomic structure of an X-linked gene for a subunit of human mitochondrial complex I
US5627047A (en) Astrocyte-specific transcription of human genes
Ueno et al. A new leader exon identified in the rat insulin-like growth factor II gene
Nakai et al. Molecular mechanisms of glucocorticoid inhibition of human proopiomelanocortin gene transcription
Henrion et al. Mouse USF1 gene cloning: comparative organization within the c-myc gene family
Bedell et al. Multiple pathways for Steel regulation suggested by genomic and sequence analysis of the murine Steel gene
JPH0576368A (ja) ヒトglu4遺伝子プロモーター
AU720798B2 (en) Regulators of UCP2 gene expression
Aftring et al. Structure of the murine macrophage scavenger receptor gene and evaluation of sequences that regulate expression in the macrophage cell line, P388D.
AU760608B2 (en) Novel promoter sequences of myostatin gene
JPH10502529A (ja) 血小板−内皮細胞接着性分子−1製剤及び方法
Jones et al. Cell-specific expression of the rat secretogranin II promoter
EP0435617A1 (en) Bovine myogenic factor gene
US5773290A (en) Mammary gland-specific promoters
EP2516653B1 (en) Cold inducible promoter sequences
Li-Korotky et al. Identification of a pre-mRNA splicing factor, arginine/serine-rich 3 (Sfrs3), and its co-expression with fibronectin in fetal and postnatal rabbit airway mucosal and skin wounds
Nacken et al. The mouse homologue of the HTLV-I tax responsive element binding protein TAXREB107 is a highly conserved gene which may regulate some basal cellular functions

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19940803