JPH0574366U - 照明装置付き鏡ユニット - Google Patents

照明装置付き鏡ユニット

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JPH0574366U
JPH0574366U JP2349892U JP2349892U JPH0574366U JP H0574366 U JPH0574366 U JP H0574366U JP 2349892 U JP2349892 U JP 2349892U JP 2349892 U JP2349892 U JP 2349892U JP H0574366 U JPH0574366 U JP H0574366U
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哲昭 分藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鏡の前に位置する被照射体に直接光を照射す
ることができると共に、その被照射体である人に対して
熱による不快感を感じさせないようにする。 【構成】 鏡9には、円弧状のスリット9a,9bが設
けられ、それらスリット9a,9bには、複数本の光フ
ァイバを収束した収束体21,23の出射側の端部がそ
れぞれ嵌入されており、それら収束体21,23の入射
側の端部には光源装置41が接続されている。この収束
体21,23からの光の照射方向は、椅子13に座った
使用者Wの顔面に向かう方向である。これら光ファイバ
は、メタクリル樹脂を材料としている。なお、メタクリ
ル樹脂を材料として形成された光ファイバは、赤外線領
域の光をその内部で吸収する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光ファイバを用いた照明装置を備えた照明装置付き鏡ユニットに関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗面所、浴室等においては、鏡ユニットとして、白熱灯または蛍光灯を 用いた照明装置を鏡の周辺に取り付けたものが用いられていた。 また、照明装置を蛍光灯等に替えて光ファイバとした照明装置付き鏡ユニット が、特開昭56−123302号公報に示されている。この公報に記載された鏡 ユニットは、光ファイバの束の先方を分散させて、鏡周りの支持枠に設けられた 間隔部にその光ファイバの分散した先端部を収納したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、こうした従来の照明装置付き鏡ユニットは、通常、鏡の周辺から部 屋全体を照らすものであり、鏡の前に位置する人を直接照らすものではない。 これに対して、鏡の前に位置する人にとっては、顔面等の鏡に写したい部分に 直接光を受けて、陰影をなくしたいという要求があり、こうしたことから、照明 装置の照射方向を鏡の前に位置する人に向かう方向としたものもあった。
【0004】 しかしながら、かかる照明装置付き鏡ユニットでは、鏡の前に位置する人にと って、照明装置からの光を直接受けることから、かなり高い熱を受け、不快感を 感じるといった問題が発生した。特に、その鏡ユニットを化粧を行なう用途とし て使用した場合、顔面に発汗を生じ、化粧の乗りが悪いといった問題も発生した 。
【0005】 本考案の照明装置付き鏡ユニットは、こうした問題点に鑑みてなされたもので 、鏡の前に位置する被照射体に向けて直接光を照射し、それにも関わらず、その 被照射体である人に対して熱による不快感を感じさせないことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成すべく、前記課題を解決するための手段として、以下に 示す構成を取った。
【0007】 即ち、本考案の照明装置付き鏡ユニットの第1の構成(請求項1に記載の構成 )は、 鏡の前方に位置する被照射体に向けて光を照射する照明装置を、鏡の周辺また は内部に備えた照明装置付き鏡ユニットであって、 前記照明装置は、 光源と、 該光源からの光を伝送する光伝送路としての光ファイバと を備えるとともに、 前記光ファイバは、 赤外線領域の光を吸収することにより、前記光ファイバの出射端側の雰囲気の 温度をほぼ摂氏37度以下とする材料 から形成されること、をその要旨としている。 こうした照明装置付き鏡ユニットの第1の構成において、光ファイバを形成す る材料を、メタクリル樹脂としても良い。
【0008】 また、本考案の照明装置付き鏡ユニットの第2の構成(請求項3に記載の構成 )は、 鏡の前方に位置する被照射体に向けて光を照射する照明装置を、鏡の周辺また は内部に備えた照明装置付き鏡ユニットであって、 前記照明装置は、 光源と、 該光源からの光を伝送する光伝送路としての光ファイバと を備えるとともに、 前記光源と光ファイバとの間に、 赤外線領域の光の透過を阻止することにより、前記光ファイバの出射端側の雰 囲気の温度をほぼ摂氏37度以下とする熱カット手段 を設けたこと、をその要旨としている。 こうした照明装置付き鏡ユニットの第2の構成において、熱カット手段を、赤 外線領域の光に加えて紫外線領域の光の透過も阻止する構成としても良い。
【0009】
【作用】
以上のように構成された本考案の第1の照明装置付き鏡ユニットでは、光源と 光ファイバとを備える照明装置により、鏡の前方に位置する被照射体に向けて光 が照射され、さらに、その光ファイバにより光が伝送される途中で、赤外線領域 の光が吸収されることで、光ファイバの出射端側の雰囲気の温度がほぼ摂氏37 度以下となる。 したがって、鏡の前方に位置する被照射体となる人にとって、照明装置から光 を直接受けることができ、しかも、その照らされる部分が人体の温度であるほぼ 摂氏37度より高い温度となることもない。
【0010】 ところで、光ファイバを形成する材料をメタクリル樹脂とすると、この光ファ イバは、その経路長に関係なく、赤外線領域の光を所定量吸収して、その出射端 側の雰囲気の温度をほぼ摂氏37度以下とする(このことは、実験的に実証され る)。したがって、光ファイバを形成する材料をメタクリル樹脂とすることで、 前記第1の照明装置付き鏡ユニットと同様な作用を奏する。
【0011】 なお、メタクリル樹脂を材料とする光ファイバは、紫外線領域の光をよく吸収 する(このことも、実験的に実証される)。したがって、被照射体となる人にと って、紫外線の受光量を減らすことができ、この結果、皮膚の老化が防止される 。
【0012】 本考案の第2の照明装置付き鏡ユニットでは、光源と光ファイバとを備える照 明装置により、鏡の前方に位置する被照射体に向けて光が照射され、さらに、光 源と光ファイバとの間に設けられた熱カット手段により、赤外線領域の光の透過 が阻止されることで、光ファイバの出射端側の雰囲気の温度がほぼ摂氏37度以 下となる。 したがって、鏡の前方に位置する被照射体となる人にとって、照明装置から光 を直接受けることができ、しかも、その照らされる部分が人体の温度より高い温 度となることもない。
【0013】 さらに、第2の照明装置付き鏡ユニットにおいて、熱カット手段を、赤外線領 域の光に加えて紫外線領域の光の透過も阻止する構成とすることにより、被照射 体となる人にとって、紫外線の受光量を減らすことができ、この結果、皮膚の老 化が防止される。
【0014】
【実施例】
以上説明した本考案の構成・作用を一層明らかにするために、以下本考案の好 適な実施例について説明する。
【0015】 図1は、本考案の第1実施例としての洗面化粧ユニット1の要部を示す斜視図 であり、図2は、その洗面化粧ユニット1の外観を示す斜視図である。 図2に示すように、洗面化粧ユニット1は、陶器製の洗面器3を上部に備えた 基台5と、その基台5の片側に立設された側方棚7と、その基台5上部の正面に 設けられた鏡9と、その側方棚7および鏡9上部に設けられた上方棚11とから 構成される。なお、洗面化粧ユニット1の付属品として、基台5に内蔵可能な椅 子13が設けられている。
【0016】 鏡9には、2つの円弧状のスリット9a,9bが互いに向かい合って形成され ている。なお、これらスリット9a、9bの形成されている位置は、鏡9上にお いて、図1に示すように、椅子13に座った使用者Wの顔面が、それらスリット 9a,9bの間に写るような位置である。
【0017】 図1に示すように、スリット9a,9bには、複数本の光ファイバを収束した 収束体21,23の端部がそれぞれ嵌入されており、ライン状に光を照射してい る。この光の照射方向は、椅子13に座った使用者Wの顔面に向かう方向である 。なお、こうしたライン状の照明の光ファイバ部分の構成については、後程詳し く説明する。
【0018】 また、鏡9の向かって左側の上端には、上方棚11の底面に固定された光ファ イバの収束体25が設けられており、この収束体25の端部からスポット状に光 を照射している。この光の照射方向は、椅子13に座った使用者Wの顔面に向か う方向である。なお、こうしたスポット状の照明の光ファイバ部分の構成につい ては、後程詳しく説明する。
【0019】 鏡9の左右の側部には、枠組31,33が設けられている。この枠組31,3 3には、その長手方向に溝31a,33aがそれぞれ形成されており、その溝3 1a,33aの内部には、光ファイバの収束体35,37が、その収束体35, 37の長手方向を溝31a,33aの長手方向に一致させる方向にそれぞれ嵌入 されている。なお、収束体35,37には、細工が施してあり、収束体35,3 7の側面(使用者Wに向かう方向の側面)から面状に光を照射している。なお、 こうした面状の照明の光ファイバ部分の構成については後程詳しく説明する。
【0020】 前述した各光ファイバの収束体21,23,25,35,37は、鏡9の表面 側から裏面側にそれぞれ回され、その後、1つの束にまとめられており、そのま とめられた光ファイバの束は、光を発する光源装置41に接続されている。
【0021】 図3に示すように、光源装置41は、安定器43からの電源の供給を受けて発 光するランプ44と、そのランプ44からの光の放射方向を規制するパラボラ反 射鏡45と、ランプ44から出た光を絞るレンズ46と、そのレンズ46を透過 する光の進行方向に光ファイバの束の端部(入射端側の端部)を固定する口金4 7とを備えている。ランプ44から放射された光は、レンズ46を介して絞られ 、その後、口金47に固定されている光ファイバの入射端に入力される。 なお、各収束体21,23,25,35,37を構成する光ファイバは、メタ クリル樹脂を材料として形成されている。
【0022】 A.ライン状の照明の詳細 図4は、ライン状の照明を実現する光ファイバの収束体21(23)の正面図 ,入射端側の端面図および出射端側の端面図である。 同図に示すように、光ファイバの収束体21(23)は、複数本の光ファイバ を、入射端側で端面が円形となり、出射端側で各単線が直線状に2列配列される ように、樹脂にて固定したものである。
【0023】 こうして形成された光ファイバの収束体21(以下、収束体21について代表 的に述べるものとし、収束体23については収束体21と同様なものとする)の 出射端部は、前述したように、鏡9のスリット9aに嵌入されている。図5に、 その収束体21の出射端部がスリット9aに嵌入された鏡9の縦断面図を、図6 に、その鏡9の横断面図を示すが、これら図に示すように、収束体21の出射端 は、鏡9の裏面に塗装された塗膜9cを越えて、鏡9の表面から突出しないよう な位置まで挿入された状態で、接着剤あるいは図示しない止め具等で固定されて いる。また、図6に示すように、収束体21の光ファイバおよび収束体23の光 ファイバは、鏡9の厚さ方向に対して中心側に所定角度θだけ傾いてスリット9 a,9bにそれぞれ嵌入されており、前述したように、椅子13に座った使用者 Wの顔面に向かう方向に光が照射される。
【0024】 なお、この収束体21,23の出射端は、実際は、前述したように、光ファイ バの各単線が直線状に2列配列されているが、図1においては、図示の都合によ り、直線状に1列配列した状態が示されている。ところで、光ファイバの単線は 、数百μmの太さであることから、前記スリット9a,9bは、図中にはっきり 示されているが、実際は、使用者Wにとって何等目立つものではなく、使用者W は、あたかも、鏡の内部から光が漏れ出るような印象を受けるにすぎない。
【0025】 B.スポット状の照明の詳細 図7は、スポット状の照明を実現する光ファイバの収束体25の正面図,入射 端側の端面図および出射端側の端面図である。 同図に示すように、光ファイバの収束体25は、複数本の光ファイバを円筒状 に、樹脂にて固定したものである。
【0026】 こうして形成された光ファイバの収束体25は、前述したように、鏡9の向か って左側の上端に配置されており、その出射端部は、椅子13に座った使用者W の顔面に向かう方向に向けられている。 なお、こうした光ファイバの収束体25から出射される光は、通常、スポット 状に一点を照射するが、より広い範囲で使用者Wを照射可能なように、実際は、 収束体25を構成する各光ファイバの単線は、その出射端面に以下のような処理 が施されている。
【0027】 即ち、収束体25を構成する各光ファイバの単線の出射端は、図8に示すよう に、光ファイバの長さ方向(図中、x方向)に対して時計周りに30度の角度で 切断されている。この切断面は、光学研磨に至らない比較的粗い状態となってい る。光ファイバの端部までコアC1内を進行してきた光は、その切断面で反射し て、コアC1からクラッドC2への境界線への入射角が臨界角以下となり、コア C1から漏れ出る。なお、光ファイバのコアC1内を進む光をマクロ的に見ると 、この光は、図8中の2点鎖線に示すように、光ファイバの長さ方向に直進する 一つの光と想定することができ、この光は、長さ方向に対して60度の角度の方 向にコアC1から漏れ出る。このことは、30度の角度で切断された光ファイバ から出射される光は、長さ方向に対して60度の角度の方向に対して最も強いも のとなることを示している。即ち、30度の角度で切断された光ファイバは、長 さ方向に対して60度の角度の方向を中心とし、その方向から広がった方向に渡 って光は照射される。
【0028】 こうした30度の角度の切断面から出射される光の明るさを実験的に測定した 結果を、図9のグラフに示した。同図に示すグラフは、光ファイバの長さ方向を 角度0として時計周りを正の角度方向とし(切断面が角度30度となる)、最も 強い明るさを示す方向を100[%]の明るさとして描いたもので、同図からわ かるように、出射光の明るさは、60度の方向に最も強い100[%]の明るさ となり、ほぼ15度から90度に渡って50[%]以上の明るさを示す。即ち、 こうした30度の角度の切断面を備えた光ファイバの収束体25は、光ファイバ の長さ方向に対して15度から90度に広がった方向に光を照射することが、実 験的にも証明される。 したがって、こうした光ファイバの収束体25から出射される光は、通常、ス ポット状の一点から広がった範囲となり、使用者Wの顔面等を広い範囲で照射す る。
【0029】 ところで、こうした30度の角度で切断された光ファイバは、前述したライン 状の照明を実現する光ファイバの収束体21,23にも用いるように構成しても よい。この構成により、ライン状の照射範囲を、幅のより広がった範囲とするこ とができ、使用者Wをより広い範囲で照射することが可能となる。 なお、前記光ファイバの出射側の端面の切断面は、光ファイバの長さ方向に対 して30度の角度となっているが、これに限るものではなく、その切断面で反射 された光が、コアC1からクラッドC2へ臨界角以下の入射角で入射するような 傾斜角であれば、どのような角度であってもよい。
【0030】 C.面状の照明の詳細 図10は、面状の照明を実現する光ファイバの収束体35(37)の正面図, 入射端側の端面図および出射端側の端面図であり、図11は、図10におけるA −A線断面図である。
【0031】 図10に示すように、光ファイバの収束体35(37)は、複数本の光ファイ バを、入射端側で端面が円形となり、出射端側の所定の範囲で直線状に1列に配 列された平面を形成するように、樹脂にて固定したものである。しかも、収束体 35(37)を形成する各光ファイバには、その平面を形成する部分の片面に傷 51が形成されている。この傷51は、図10および図11に示すように、各光 ファイバ毎にそれぞれ形成されるもので、光ファイバの長さ方向に延び、その深 さはコアC3に達する。さらに、収束体35(37)の出射側の端面には、反射 樹脂が塗られており、その出射側の端面から光が出射されない構成となっている 。
【0032】 光ファイバの収束体35(37)の入射端面に光が入射されると、この光はコ アC3内を入射端方向に進行し、前記平面部分に達する。この平面部分では、コ アC3内を進行してきた光は、前記平面部分に形成された傷の面で乱反射し、傷 のない面側のコアC3とクラッドC2との境界部分に達する。このときのその境 界部分への光の入射角が臨界角以下となると、その境界部分から光は、図11中 の一点鎖線に示すように、外側(傷のない面側)に漏れ出る。なお、前述したよ うに出射側の端面には、反射樹脂が塗られていることから、前記平面部分から漏 れ出ることなしに、その端面に至った光は、反射樹脂で反射されて、前記平面部 分側に戻り、その平面部分から光は漏れ出る。こうした結果、前記構成の光ファ イバの収束体35(37)は、その平面状に形成した部分の傷を形成していない 側の面全体から光が照射されることになる。
【0033】 なお、こうした構成の光ファイバの収束体35(37)は、先に説明したよう に、鏡9の左右の側部に設けられた枠組31,33の溝31a,33aにそれぞ れ嵌入されるが、詳しくは、収束体35(37)の上記平面部分が溝31a,3 3aに嵌入される。なお、このとき、当然、光の出射方向が溝31a,33aの 外側方向となっている。
【0034】 次に、前述してきた、光伝送路としての収束体21,23,25,35,37 を構成する各光ファイバの特性について述べる。 各光ファイバは、前述したように、メタクリル樹脂を材料として形成されてい るが、メタクリル樹脂は、赤外線領域および紫外線領域の光をかなりの量、吸収 する。特に、紫外線に関しては、250[nm]および360[nm]の波長領 域の光をよく吸収する。また、赤外線に関しては、光源装置41を出射した光の 雰囲気の温度がほぼ60度であるのに対して、光ファイバの出射端側の雰囲気の 温度はほぼ摂氏37度となることから、かなりの赤外線波長領域の光を吸収して いることが実験的に証明される。
【0035】 以上のように構成された本考案の第1実施例としての洗面化粧ユニット1では 、ライン状の照明,スポット状の照明および面状の照明をそれぞれ実現する光フ ァイバの収束体21,23,25,35,37により、鏡の前方に位置する使用 者Wに向けて光が照射される。さらに、収束体21,23,25,35,37を 構成する光ファイバがメタクリル樹脂を材料として形成されていることから、前 述したように、その出射端側の雰囲気の温度はほぼ摂氏37度以下となる。この ため、鏡の前方に位置する使用者Wにとって、顔面等の鏡に写したい部分を明る く照らし出すことができ、しかも、それにも関わらず、熱による不快感を感じる こともない。
【0036】 特に、使用者Wが化粧を行なう場合に、37度より高い熱を受けることもない から、顔面に発汗を生じることもなく、このため、化粧の乗りが悪くなるといっ たこともない。
【0037】 また、本実施例の洗面化粧ユニット1では、収束体21,23,25,35, 37の光ファイバをメタクリル樹脂を材料として形成されていることから、前述 したように、光の伝送途中で紫外線領域の光がよく吸収される。このため、被照 射体となる使用者Wにとって、紫外線の受光量を減らすことができ、この結果、 皮膚の老化を防止することができる。
【0038】 次に、本考案の第2実施例について説明する。 本考案の第2実施例としての洗面化粧ユニットは、第1実施例と比較して、収 束体21,23,25,35,37の光ファイバを形成する材料を、メタクリル 樹脂に換えて石英ガラスとし、さらに、光源装置41において、図12に示すよ うに、ランプ44とレンズ46との間に赤外線領域の波長をカットする熱カット フィルタ61を設けた点が異なり、その他の構成は同じものである。
【0039】 こうした構成の洗面化粧ユニットでは、光ファイバ自身で赤外線領域の光をカ ットすることができないが、光源装置41の熱カットフィルタ61で赤外線領域 の光をカットすることができることから、光伝送路を構成する収束体21,23 ,25,35,37の出射端側の雰囲気の温度は摂氏37度以下となる。したが って、第1実施例と同様に、鏡の前方に位置する使用者Wにとって、顔面等の鏡 を写したい部分を明るく照らし出すことができるとともに、熱による不快感を感 じることもない。
【0040】 なお、前記第2実施例において、熱カットフィルタ61を、赤外線領域の光に 加えて紫外線領域の光をカットする特性のフィルタとするように構成してもよく 、こうした構成により、被照射体となる使用者Wにとって、紫外線の受光量を減 らすことができ、この結果、皮膚の老化を防止することができる。
【0041】 また、前記第2実施例において、光ファイバを形成する材料を、石英ガラスに 換えて、前記第1実施例と同じメタクリル樹脂としてもよく、こうした構成によ り、光ファイバ自身と熱カットフィルタ61の双方で赤外線領域の光をカットす ることができ、この結果、より一層熱による不快感を排除することができる。
【0042】 以上、本考案のいくつかの実施例を詳述してきたが、本考案は、こうした実施 例に何等限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々 なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。
【0043】
【考案の効果】 以上説明したように本考案の照明装置付き鏡ユニットによれば、鏡の前に位置 する被照射体に直接光が照射され、しかも、その照らされる部分が人体の温度で あるほぼ摂氏37度より高い温度となることもない。このため、鏡の前方に位置 する被照射体となる人にとって、顔面等の鏡を写したい部分を明るく照らし出す ことができ、しかも、それにも関わらず、熱による不快感を感じることもない。 この照明装置付き鏡ユニットを化粧を行なう用途として使用した場合、37度 より高い熱を受けることもないから、顔面に発汗を生じることもなく、このため 、化粧の乗りが悪くなる問題を解消することができる。
【0044】 なお、本考案の照明装置付き鏡ユニットにおいて、光ファイバを形成する材料 をメタクリル樹脂としたり、あるいは、赤外線領域の光に加えて紫外線領域の光 の透過も阻止する熱カット手段を用いたりした場合、被照射体となる人にとって 、紫外線の受光量を減らすことができ、この結果、皮膚の老化を防止することが できる。
【0045】 また、本考案の照明装置付き鏡ユニットによれば、被照射体を37度以下の温 度の光で照射することから、被照射体にかなり近い位置から光を照射することが できる。このため、鏡の周辺ではなく内部から光を照射する構成とすることが可 能で、こうした構成の場合、鏡の周辺の照明装置の占有空間を省くことができ、 スペース効率に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例としての洗面化粧ユニッ
ト1の要部を示す斜視図である。
【図2】その洗面化粧ユニット1の外観を示す斜視図で
ある。
【図3】光源装置41の構成を安定器43と共に示す概
略構成図である。
【図4】ライン状の照明を実現する光ファイバの収束体
21(23)の正面図,入射端側の端面図および出射端
側の端面図である。
【図5】その収束体21の出射端部がスリット9aに嵌
入された鏡9を示す縦断面図である。
【図6】その鏡9の横断面図である。
【図7】スポット状の照明を実現する光ファイバの収束
体25の正面図,入射端側の端面図および出射端側の端
面図である。
【図8】収束体25を構成する各光ファイバの単線の出
射端側を示す説明図である。
【図9】長さ方向に対して30度の角度の切断面を備え
た光ファイバから出射される光の明るさを示すグラフで
ある。
【図10】面状の照明を実現する光ファイバの収束体3
5(37)の正面図,入射端側の端面図および出射端側
の端面図である。
【図11】図10におけるA−A線断面図である。
【図12】本考案の第2実施例における光源装置41の
構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 洗面化粧ユニット 9 鏡 21,23,25,35,37 収束体 41 光源装置 44 ランプ 45 パラボラ反射鏡 46 レンズ 47 口金 51 傷 61 熱カットフィルタ 9a,9b スリット C1,C3 コア C2 クラッド W 使用者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 6/00 391 7036−2K // F21V 8/00 M 2113−3K

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡の前方に位置する被照射体に向けて光
    を照射する照明装置を、鏡の周辺または内部に備えた照
    明装置付き鏡ユニットであって、 前記照明装置は、 光源と、 該光源からの光を伝送する光伝送路としての光ファイバ
    とを備えるとともに、 前記光ファイバは、 赤外線領域の光を吸収することにより、前記光ファイバ
    の出射端側の雰囲気の温度をほぼ摂氏37度以下とする
    材料から形成される照明装置付き鏡ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の照明装置付き鏡ユニット
    であって、 光ファイバを形成する材料が、メタクリル樹脂である照
    明装置付き鏡ユニット。
  3. 【請求項3】 鏡の前方に位置する被照射体に向けて光
    を照射する照明装置を、鏡の周辺または内部に備えた照
    明装置付き鏡ユニットであって、 前記照明装置は、 光源と、 該光源からの光を伝送する光伝送路としての光ファイバ
    とを備えるとともに、 前記光源と光ファイバとの間に、 赤外線領域の光の透過を阻止することにより、前記光フ
    ァイバの出射端側の雰囲気の温度をほぼ摂氏37度以下
    とする熱カット手段を設けた照明装置付き鏡ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の照明装置付き鏡ユニット
    であって、 熱カット手段は、赤外線領域の光に加えて紫外線領域の
    光の透過も阻止するものである照明装置付き鏡ユニッ
    ト。
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