JPH0573937B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエンジンに接続可能の入力軸と、一次
プーリを装着した一次シヤフトと、二次プーリを
装着した二次シヤフトと、２個のプーリ上に巻き
かけられたＶベルトとを備え、前記プーリの各々
が２個の円錐形滑車からなり、前記プーリとＶベ
ルトとが無段変速トランスミツシヨンを構成する
よう前記滑車の相対距離が調整可能な自動車用ト
ランスミツシヨンに関する。

前記トランスミツシヨンの寸法は、例えば単車
のような小型車両に使用する意図の場合特に特別
な意義をもつ。その場合、、トランスミツシヨン
をエンジン近くに装着し、軸線方向のサイズを最
小にすることが望ましい。さらに、小型エンジン
は時には極めて高速性を有するのでエンジンとト
ランスミツシヨンの間に減速装置を挿入すること
が望ましい。

本発明の目的は形状ならびに作動において特に
有利性を提供するトランスミツシヨンを提供する
ことである。

この目的に対して、本発明によるトランスミツ
シヨンにおいては、クラツチを介して一次シヤフ
トに接続された内歯歯車と噛合うピニオンが入力
軸に設けられており、一次シヤフトの少なくとも
一部は中空であり、そして内歯歯車には、前記中
空一次シヤフト内に同軸上に支持された歯車軸が
設けられている。このような配置によつて、入力
軸に対する一次シヤフトの速度が減速され、一方
入力軸が一次シヤフトと共軸線関係でないため、
一次シヤフトと二次シヤフトの間の相対距離を選
定する上でより自由度を提供する利点を有する全
体的にコンパクトな構造を提供する。この理由
は、二次シヤフトの位置が度度車両の構造上制限
を受けることが多いからである。また、内歯歯車
をクラツチを介して一次シヤフトに接続するとと
もに内歯歯車の歯車軸を中空一次シヤフト内で同
軸上に支持するようにしたため、さらにトランス
ミツシヨンをコンパクトなものにしている。

本発明の別の特徴によれば、クラツチとして駆
動クラツチが用いられる。一方本発明のさらに別
の特徴によれば前記駆動クラツチは内側歯車の周
りに位置しうる。

さらに、本発明の別の特徴によれば、駆動クラ
ツチは例えば手や足で操作する板状クラツチ、あ
るいは例えば、遠心重量により作動する自動板状
クラツチとして構成しうる。

本発明を説明するために、添付図面を参照して
トランスミツシヨンの実施例を例示として以下説
明する。図示する本発明によるトランスミツシヨ
ンは、ピニオン２が装着されている入力軸１を備
えている。図において、入力軸１は線図で示すエ
ンジン４のクランクシヤフト３に直接接続されて
いる。必要に応じ入力軸１をクランクシヤフト３
の間に振動緩衝装置を挿入してよいことは明らか
である。

ピニオン２は内歯歯車５と噛合い、該歯車５は
クラツチ６を介して一次シヤフト７に接続されて
いる。一次シヤフト７には、一次プーリ８が装着
されており、該プーリは駆動ベルト９により二次
プーリ１０を駆動し、二次プーリは二次シヤフト
１１に装着されている。

図面に概略図示のように、２個のプーリの各々
は２個の円錐滑車を含み、該滑車の一方は、プー
リ８，１０におけるベルト９の運動時の直径が変
りうるように移動可能である。

二次シヤフト１１はスプロケツト輪１４を駆動
する歯車１３と噛合う歯車１２を支持しており、
該スプロケツト輪１４の方は、チエイン１５を介
して、一例を述べれば単車の後輪を駆動しうる。

例えば、数個の減速歯車を介したり、２個の出
力軸を備えた差動装置を介したり等、二次シヤフ
トから取つた車両の駆動力を種々の多くのライン
で使用しうることは明らかである。また、種々の
最終減速比を選択するためシフト機構を用いて２
個以上の減速比を挿入することも可能である。そ
の場合、多段速ギヤボツクスを無段変速トランス
ミツシヨンと直列に位置させることは明らかであ
る。

別の可能性としては、二次シヤフトと車両の車
輪との間の接続を遮断するよう追加のクラツチを
組入れることである。

また駆動クラツチを二次シヤフトと、車輪駆動
装置の間に装着しうることは明らかである。

図面に概略図示した実施例は単なる例である。
本発明の範囲内で多くの変形が考えられる。この
ように、例えば駆動クラツチ６を一次プーリ８の
円錐形滑車の一方の一体部分として構成するか、
あるいはプーリ８の油圧作動シリンダと共に構成
することが可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明によるトランスミツシヨンを示す
簡略化した線図である。 図において、１…入力軸、４…エンジン、５…
内歯歯車、６…クラツチ、７…一次シヤフト、８
…一次プーリ、９…ベルト、１０…二次プーリ、
１１…二次シヤフト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ エンジンに接続された入力軸と、この入力軸
   に対して偏心しかつ一次プーリが装着された一次
   シヤフトと、二次プーリが装着された二次シヤフ
   トと、前記２個のプーリ上に巻きかけられたＶベ
   ルトと、内歯歯車と噛合うピニオンとを備え、前
   記プーリの各々はそれらとＶベルトとが無段変速
   トランスミツシヨンを構成するよう相対距離が調
   節可能な２個の円錐形滑車からなる、自動車用ト
   ランスミツシヨンにおいて、クラツチを介して一
   次シヤフトに接続された前記内歯歯車と噛合う前
   記ピニオンが入力軸に設けられ、一次シヤフトの
   少なくとも一部は中空であり、そして内歯歯車に
   は、前記中空一次シヤフト内に同軸上に支持され
   た歯車軸が設けられていることを特徴とするトラ
   ンスミツシヨン。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載のトランスミツ
   シヨンにおいて、前記クラツチが駆動クラツチで
   あることを特徴とするトランスミツシヨン。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載のトランスミツ
   シヨンにおいて、前記駆動クラツチが内歯歯車の
   回りに位置していることを特徴とするトランスミ
   ツシヨン。 ４ 特許請求の範囲第２項または第３項に記載の
   トランスミツシヨンにおいて、前記駆動クラツチ
   が板状クラツチであることを特徴とするトランス
   ミツシヨン。 ５ 特許請求の範囲第４項に記載のトランスミツ
   シヨンにおいて、前記板状クラツチが外部の装置
   により作動可能であることを特徴とするトランス
   ミツシヨン。 ６ 特許請求の範囲第４項に記載のトランスミツ
   シヨンにおいて、前記板状クラツチがエンジン速
   度に応じて作動可能であることを特徴とするトラ
   ンスミツシヨン。