JPH057128U - ミニ補助天板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 机上小物用品の机上面からの落下を防止し，
机面上の空間を有効に利用するための，脱着自在でかつ
コンパクトに収納できるミニ補助天板。 【構成】 ミニ補助天板に，回動および／またはスライ
ド可能に取り付けた支持具材と，該支持具材の一端に概
略コ字状嵌着部とを有し，該支持具材および概略コ字状
嵌着部をミニ補助天板に密着した状態で収納可能とした
ことから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は，机の天板に容易に嵌着および離脱可能で，使用時には机面上の空間 に，机上面とほぼ平行になるように支持係留され，不使用時には天板から取り外 しコンパクトな状態に収納することが可能なミニ補助天板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

特に，各種学校等における生徒用の机の天板は，一般に小さくて狭い。この狭 い天板の中で勉学等の作業をする際，筆箱や定規などの直接作業に無関係な机上 物品が邪魔になり，作業性を悪くしている。そればかりか，作業中ついうっかり すると，これら机上物品が天板から落下し，自己の作業性をますます悪くさせる のみならず，周囲の人にまでも迷惑をおよぼすことになるのである。

【０００３】 しかるに，従来これらの問題点を解決するに十分な手段がない。例えば，従来 用いられている折りたたみ式の天板は，使用時スペースを余分に必要とし，また 一平面構造を形成するので，机上物品の落下防止には問題がある。また，蝶ネジ のような固定具材を用いて，机面上の空間に棚を形成する方法もあるが，この方 法では不使用時における撤去，収納が容易でなく，実用上不便である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は，作業時不要な机上物品を，邪魔にならない空間位置に置くことがで き，かつ落下防止にも役立ち，不使用時には天板から取り外し，かつコンパクト な状態に収納することが可能なミニ補助天板を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために，本考案のミニ補助天板は，ミニ補助天板に，回動 および／またはスライド可能に取り付けた支持具材と，該支持具材の一端に概略 コ字状嵌着部とを有し，該支持具材および概略コ字状嵌着部をミニ補助天板に密 着した状態で収納可能としたことを特徴としたことから成るものである。

【０００６】

【作用】

ミニ補助天板は，不使用時にはコンパクトに収納することができるので，カバ ンの中に入れて持ち運びすることができ，使用時には，支持具材とミニ補助天板 がほぼ垂直になるようにセットし，支持具材の一端に設けられた概略コ字状嵌着 部を天板の端に嵌め込むだけで，速やかに使用可能となる。

【０００７】

【実施例】

実施例について，図面を参照して説明する。

【０００８】 なお，本考案におけるミニ補助天板の材質は，なるべく肉薄，軽量，加工性， 必要強度の具備などの要件を満たす必要があるから，プラスチックが適して いる。また，支持具材はプラスチックまたは金属を用いることが考えられる。 また，以下の図において，ミニ補助天板面を三つ折り構造で示したものがある が，実施に当たってはこれに拘束されるものではない。

【０００９】 図１は，ミニ補助天板Ａの裏面３に回動可能に取り付けた支持具材１と，該支 持具材の一端に概略コ字状嵌着部２を有する，本考案のミニ補助天板の一例を示 す外観斜視図である。

【００１０】 支持具材１は，ミニ補肋天板の裏面３に設けられた回動支持突片４と，回動軸 ５によって，回動可能に支持係留されている。支持具材の，概略コ字状嵌着部と 反対側の端に，フック体６と，ミニ補助天板の側面にこれと係合しうる係止体７ を設けると，ミニ補助天板と支持具材をしっかり固定することができ，使用時に より一層安定する。また，凸状部８は，概略コ字状嵌着部２のコ字状部分と嵌り 合うように設けてあり，ミニ補助天板の収納時において支持具材１が動かないよ うに係止する働きを持つが，凸状部８は必ずしも必要なものではない。

【００１１】 図２は，図１におけるミニ補助天板の収納状態を示す外観斜視図である。

【００１２】 図３は，支持具材１と概略コ字状嵌着部２の間に，回動軸９を設けて，支持具 材１が該嵌着部に対し，水平ないし垂直な状態に回動可能なるように構成したこ とを示す，支持具材および概略コ字状嵌着部の外観斜視図である。支持具材と 概略コ字状嵌着部をこのように構成すると，以下の例図に示す如く，概略コ字状 嵌着部を，ミニ補助天板の側面を挟み込むようにして，よりコンパクトに収納す ることが可能となる。

【００１３】 なお，例えば，支持具材１に凸状係止部１０，概略コ字状嵌着部にこれと係合 しうる凹状係止部１１のようなものを設けておくと，支持具材と概略コ字状嵌着 部をより強固に垂直状態を保つことができ，ミニ補助天板使用時に安定度が増す が，該凸状係止部１０，凹状係止部１１は必ずしも必要なものではない。

【００１４】 図４は，図１におけるミニ補助天板において，支持具材および概略コ字状嵌着 部を図３に示した構成のものを使用した場合の，該ミニ補助天板の収納状態を示 した外観斜視図である。

【００１５】 図５は，図３の支持具材および概略コ字状嵌着部の構成において，該支持具材 を１ａおよび１ｂの２つの部分に切り離し，１ｂの先端を回動自在に貫通する 回動軸１２を設け，該回動軸１２の先端を回動自在に十字状に貫通する回動軸 １３を設け，該回動軸１３と１ａを連結し，支持具材１ａおよび１ｂが相互に 回動して，概略コ字状嵌着部２の向きを１８０°変えることを可能にした，支持 具材および概略コ字状嵌着部の構成を示した，一部欠き外観斜視図である。１４ は，支持具材１ａ，１ｂの収納保持カバーである。

【００１６】 図６は，図５における支持具材および概略コ字状嵌着部を用いた場合の，ミニ 補助天板の使用状態を示す外観斜視図である。

【００１７】 図７は，図５における支持具材および概略コ字状嵌着部を用いた場合の，ミニ 補助天板の収納状態を示す外観斜視図である。

【００１８】 図８は，図３の支持具材および概略コ字状嵌着部の構成において，支持具材１ にスライド溝１５と該スライド溝の側壁にスライド案内溝１６を設け，ミニ補助 天板を回動自在に貫通する回動軸１７を設け，該回動軸１７の先端を十字状に 貫通する支持軸１８をスライド案内溝１６に嵌合して，ミニ補助天板と支持具材 １を連結し，概略コ字状嵌着部２の向きを１８０°変えることを可能にした， 支持具材および概略コ字状嵌着部の構成を示した外観斜視図である。従って， その使用方法および収納方法は図６および図７の場合とほぼ同様である。

【００１９】 図９は，支持具材１および概略コ字状嵌着部２が，ミニ補助天板に設けられた 支持具材の収納保持カバー１９から，取り外し可能なるように構成した例図であ る。本例図の場合，使用状態と収納状態とを相互に実行する際，いったん支持具 材１を収納保持カバー１９から引き抜いて，概略コ字状嵌看部２をそれぞれの向 きに合致するように調整してから，支持具材１を収納保持カバー１９に挿入して やることになる。なお，本例図に示したように，収納保持カバー１９が，ミニ補 助天板に設けられた回動支持突片２０に回動軸２１によって回動可能に連結する と，該収納保持カバーが，使用時において支持具材１の支えを補強する役割を持 ち，使用上安定度が増す。

【００２０】 図１０は，本考案にかかるミニ補助天板を机の天板Ｂの端に嵌着して，筆箱Ｃ や消しゴムＤを載せて使用している状態を示す外観斜視図である。

【００２０】

【考案の効果】

以上のように，本考案にかかるミニ補助天板を用いれば，筆箱や消しゴム等の 机上小物用品をミニ補助天板上に置くことができ，天板からの落下を防ぐことが できる。また，机上面を空間的に利用することができるので作業面積が広がり， 更に，机の天板への脱着が容易で，不使用時にはコンパクトに収納することがで き，非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】回動式支持具材を取り付けたミニ補助天板の外
観斜視図である。

【図２】図１のミニ補助天板の，収納状態を示す外観斜
視図である。

【図３】支持具材と概略コ字状嵌着部の間に，回動軸を
設けたことを示す外観斜視図である。

【図４】図３の支持具材および概略コ字状嵌着部を，図
１に適用した場合の，収納状態を示す外観斜視図であ
る。

【図５】支持具材を２つに切り離し，概略コ字状嵌着部
を１８０°回動可能にしたことを示す，一部欠き外観斜
視図である。

【図６】図５の支持具材および概略コ字状嵌着部を使用
した場合のミニ補助天板の，使用状態を示す外観斜視図
である。

【図７】図５の支持具材および概略コ字状嵌着部を使用
した場合のミニ補助天板の，収納状態を示す外観斜視図
である。

【図８】支持具材にスライド溝を設け，概略コ字状嵌着
部を１８０°回動可能にしたことを示す外観斜視図であ
る。

【図９】支持具材を収納保持カバーから取り外し可能に
構成したことを示す外観斜視図である。

【図１０】本考案にかかるミニ補助天板の使用状態を示
す外観斜視図である。

【符号の説明】

１ 支持具材 ２ 概略コ字状嵌着部 ５，９，１２，１３，１７ 回動軸 １９ 収納
保持カバー １ａ，１ｂ 支持具材 Ａ ミニ補
助天板

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ミニ補助天板に，回動および／またはス
   ライド可能に取り付けた支持具材と，該支持具材の一端
   に概略コ字状嵌着部とを有し，該支持具材および概略コ
   字状嵌着部をミニ補助天板に密着した状態で収納可能と
   したことを特徴としたミニ補助天板。