JPH0570828U - ワイヤーソー - Google Patents
ワイヤーソーInfo
- Publication number
- JPH0570828U JPH0570828U JP019999U JP1999992U JPH0570828U JP H0570828 U JPH0570828 U JP H0570828U JP 019999 U JP019999 U JP 019999U JP 1999992 U JP1999992 U JP 1999992U JP H0570828 U JPH0570828 U JP H0570828U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- base metal
- beads
- fixed
- wire saw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 研削部を台金を介してワイヤーに固定したワ
イヤーソーにおいて、切削時、台金とワイヤーの接触に
よりワイヤーが損傷、破断することを防止する。 【構成】 ワイヤー長手方向に所定の間隔をもって複数
のビーズ2を固定したワイヤーソーにおいて、前記ビー
ズ2は台金3とその外周に固着された研削部4からな
り、熱溶融接着が可能な樹脂5により、このビーズ2を
ワイヤー1に固定すると共に、ワイヤー全周に被覆層を
形成する。
イヤーソーにおいて、切削時、台金とワイヤーの接触に
よりワイヤーが損傷、破断することを防止する。 【構成】 ワイヤー長手方向に所定の間隔をもって複数
のビーズ2を固定したワイヤーソーにおいて、前記ビー
ズ2は台金3とその外周に固着された研削部4からな
り、熱溶融接着が可能な樹脂5により、このビーズ2を
ワイヤー1に固定すると共に、ワイヤー全周に被覆層を
形成する。
Description
【0001】
本考案は、石材やコンクリートの切削に用いられる、ワイヤーソーに関するも のである。
【0002】
台金にダイヤモンド焼結体などの研削部を固着してなる複数のビーズを、ワイ ヤー長手方向に所定の間隔で固定したワイヤーソーが、石材やコンクリートの切 削に用いられていることは広く知られている。従来、このようなワイヤーソーに おいて、ビーズをワイヤーに固定する技術は、圧着等の機械的な手段により行わ れていた。
【0003】
しかし、このような固定手段によるワイヤーソーでは、台金が直接ワイヤーに 接触する。そのため、例えば30m/sec以上の高周速で切削を行った場合、 ワイヤーに加わる繰り返しの曲げ作用により、台金とワイヤーが互いに圧接し、 研削部が摩耗寿命に達していないにもかかわらずワイヤーが損傷して、時には破 断することがある。
【0004】 本考案はこのような課題を解消するもので、その目的は、台金とワイヤーが直 接接触するとなくビーズの固定を行い、ワイヤーの損傷、破断を防止しうるワイ ヤーソーを提供することにある。
【0005】 前記の目的を達成するため本考案ワイヤーソーは、ワイヤー長手方向に所定の 間隔をもって複数のビーズを固定したワイヤーソーにおいて、前記ビーズは台金 とその外周に固着された研削部からなり、熱溶融接着が可能な樹脂により、この ビーズをワイヤーに固定すると共に、ワイヤー全周に被覆層が形成されてなるこ とを特徴とするものである。
【0006】
このように、熱溶融接着が可能な樹脂により、ビーズの固定を行うことで、台 金とワイヤーの間にこの樹脂が入り込む。従って、高速切削時に繰り返し曲げが 加わっても、台金とワイヤーが直接接触することはないため、ワイヤーが破断す ることを防止することができる。
【0007】 又、この樹脂がワイヤー全周を被覆しているため、外部の腐食環境に対して防 食構造となる。
【0008】
以下、図1に基づいて本考案の一実施例を説明する。同図は本考案ワイヤーソ ーの一部断面図である。図示のように、本考案ワイヤーソーは、ワイヤー1に円 筒状のビーズ2が挿通されたものである。ワイヤー1は、通常ステンレス鋼線製 で、例えば、ステンレス鋼素線を撚り合わせた線状体を、更に複数撚り合わせて 構成されたものである。又、一般に防錆のため、素線又は撚り合わせの段階で、 銅、亜鉛、錫等のメッキが施してある。
【0009】 一方、ビーズ2は、台金3と研削部4から構成される。台金3は例えば鋼製の 円筒状のもので、この外周に研削部4が固着されている。研削部4は、例えばダ イヤモンド粒子或はSiC粒子のような超硬質、硬質の砥粒を金属マトリックス 中に分散固定したものや、金属ベース上に前記粒子を電解メッキで固定したもの である。使用時、この砥粒は金属マトリックス表面より露出し、研削に作用する 。尚、本例は研削部4にダイヤモンド焼結体を用いた。この研削部4は、台金3 と一体に焼結接着したり、蝋付け、溶接により固着される。
【0010】 このようなビーズ2を、ワイヤー1の一端から複数挿通し、所定の間隔に配置 する。そして、例えばこれを金型内に配置し、樹脂を注入して射出成形や熱圧縮 金型を用いた成形により、ビーズ2の固定及びワイヤー全周への被覆層の形成を 行う。
【0011】 ここで用いる樹脂5は、熱溶融接着が可能なものであれば何でもよい。例えば 、三井,デュポンポリケミカル(株)製アイオノマーレジン「ハイミラン」(商 品名)等が挙げられる。
【0012】 尚、ここで、樹脂の代わりにゴムを用いることも考えられる。ゴムは柔軟性、 金属との接着性、共に十分であるが、弾性体であるため、任意のテンション,周 速で切削を行うと、切断中にワイヤーソーが大きく振動し、切断面の精度が低下 したり、ワイヤーソーがプーリーからはずれるといった問題がある。又、ビーズ を固定する必要上、或は台金とワイヤーとの圧接を防止する必要上、ゴムには一 定の硬度が要求される。成分調整によりある程度硬度調整もできるが、ゴム割れ や接着不良を起こすなど、それにも限度がある。
【0013】 この点、本考案ではゴムよりも硬度の高い樹脂によりビーズの固定を行うので 、ゴムで固定を行う前記のものに比べ、切断中の振動を少なく抑えることができ る。
【0014】 このように、熱溶融接着可能な樹脂を用いることで、ビーズ2をワイヤー1に 固定すると共に、ワイヤー全周に被覆層が形成される。従って、台金3とワイヤ ー1の間に樹脂5が入り込み、この両者が接触することなくビーズが固定される 。又、樹脂5は、台金3,研削部4及びワイヤー1の各部と接着しているため、 ビーズ2を保持する強度が十分で、かつワイヤー全周を被覆しているため、防食 構造となっている。尚、直接研削に作用する研削部4の一部は、もちろんこの樹 脂5から露出している。
【0015】
以上説明したように、本考案ワイヤーソーによれば、台金とワイヤーが直接接 触しないため、特に高速切削時等でワイヤーに繰り返し曲げが加わった場合でも 、ワイヤーが破断することを防止できる。従って、ワイヤーソーの耐用寿命を向 上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ワイヤーソーの一部断面図。
1 ワイヤー 2 ビーズ 3 台金 4 研削部 5 樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】 ワイヤー長手方向に所定の間隔をもって
複数のビーズを固定したワイヤーソーにおいて、前記ビ
ーズは台金とその外周に固着された研削部からなり、熱
溶融接着が可能な樹脂により、このビーズをワイヤーに
固定すると共に、ワイヤー全周に被覆層が形成されてな
ることを特徴とするワイヤーソー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP019999U JPH0570828U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | ワイヤーソー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP019999U JPH0570828U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | ワイヤーソー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570828U true JPH0570828U (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=12014858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP019999U Pending JPH0570828U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | ワイヤーソー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0570828U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997001410A1 (fr) * | 1995-06-28 | 1997-01-16 | Osaka Diamond Industrial Co. | Scie a cable |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6334014A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-02-13 | 株式会社 関西工具製作所 | ワイヤ−ソ− |
JPH03281118A (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-11 | Mitsubishi Materials Corp | ワイヤーソー |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP019999U patent/JPH0570828U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6334014A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-02-13 | 株式会社 関西工具製作所 | ワイヤ−ソ− |
JPH03281118A (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-11 | Mitsubishi Materials Corp | ワイヤーソー |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997001410A1 (fr) * | 1995-06-28 | 1997-01-16 | Osaka Diamond Industrial Co. | Scie a cable |
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