JPH0567403A - 多機能形照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】照明器具各部の温度が所定値以上になることな
く、安全に操作でき、求める照明雰囲気が演出できる多
機能形照明器具を得ることを目的とする。 【構成】方形箱状の直接拡散照明ユニット１の各辺に沿
って、間接照明ユニット３を設けるとともに、各角隅部
にスポットライト２を配設し、スポットライト２と装飾
枠２ａとの間の通気路からの空気を、通気孔から間接照
明ユニット３を経て照明器具外に逃がす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は状況に応じて照明雰囲気
を変化させることが可能な多機能形照明器具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】状況によって求められる種々の照明雰囲
気が、１種類の照明器具によって実施できる多機能形照
明器具としては、従来、図８にその一例を示すように、
螢光灯を用いた直接拡散形照明器具の中央にスポットラ
イトを配し、これらの照明光をそれぞれ切替えたり、ス
ポットライトの光照射方向を変化させたりして照明雰囲
気を必要に応じて転換させていた。上記スポットライト
の光照射方向の変化は、通常、開放されたスポットライ
トの下方から手動で行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、主照
明である直接拡散照明器具とスポットライトだけで構成
されたものであるから、例えば全般の照度を間接照明で
低下させ、その中でスポットライトの投光照明を生かす
ような、照明雰囲気の演出技術を望むことができないの
はもちろんであり、主照明の中央部にスポットライトを
配設した従来の構造は、主照明だけを点灯したときに上
記スポットライトの部分が暗くなり、視覚的に好ましく
ない状態を作り出す。また、主照明とスポットライトと
を併用した場合には、照明器具内の温度が高くなり、主
照明が螢光灯であるときには、ランプ電流が増大し安定
器の温度が上昇するので、ランプの寿命を短くするとと
もに安定器の絶縁が劣化し、危険な状態を招くこともあ
った。さらにスポットライトの点灯状態では、照射方向
を変えることが高温のため難しく、かつ危険であった。
本発明は、照明器具各部の温度が所定値以上に上昇する
ことなく、安全に操作でき、かつ、求められる照明雰囲
気を十分に演出できる、多機能形照明器具を得ることを
目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的は、螢光灯によ
る直接拡散照明と間接照明と、集中または分散投光照明
とさらにこれらの各照明を組合わせて照明することがで
きる多機能形照明器具において、螢光灯による方形箱状
の直接拡散照明ユニットを中心とし、上記方形箱状ユニ
ットの各辺に沿って螢光灯の間接照明ユニットをそれぞ
れ設け、上記方形箱状ユニットの各角隅部に、上記間接
照明ユニットの各端面にそれぞれ隣接して配設した箱状
のスポットライトは、駆動装置により照射方向が変化す
るスポッ卜取付部を内蔵し、上記スポットライトの装飾
枠との間に通気路を設けるとともに、上記各スポットラ
イトが間接照明ユニットに接する壁面に、それぞれ通気
孔を設けることにより達成される。

【０００５】

【作用】本発明の多機能形照明器具では、点灯すること
により最も温度が上昇するスポットライトを、直接拡散
照明ユニットの各部の各角隅部に着脱可能に装着し、こ
れらスポットライトの間を間接照明ユニットで連結して
いる。そして、上記スポットライトとその装飾枠との間
に通気路を設けて外部の低温度空気を流入させ、上記ス
ポットライトが間接照明ユニットに接する壁面に設けた
通気孔から、スポットライト内で温度上昇した空気を上
記間接照明ユニット側に逃がし、照明器具外に放出して
いる。したがって、直接拡散照明ユニット内の温度を上
昇させたり、大きな開口をもつ間接照明ユニットの温度
上昇を来たすようなことはない。また、上記スポットラ
イト内に置けるスポット取付部の可動には、例えばスポ
ットライト内に内蔵した小形モータを駆動装置として用
いているので、上記スポットライトが点灯中であって
も、自由にしかも安全に、スポットライトの照射方向を
変えることができる。また、上記のように、特設拡散照
明ユニットの各辺に沿って間接照明ユニットを取付け、
上記直接拡散照明ユニットの各角隅部にそれぞれスポッ
トライトを設けたため、上記直接拡散照明ユニットや間
接照明ユニットまたはスポットライトを、それぞれ単独
で点灯した場合でも、視覚的に好ましくない状態になる
ことはなく、また従来技術と異なり、間接照明ユニット
を新たに加えたことにより、間接照明で全般を低照度に
抑えて照明し、その中でスポットライトの投光照明を生
かして用いるような、照明雰囲気の演出を行うことがで
きる。

【０００６】

【実施例】つぎに本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図１本発明による多機能形照明器具の一実施例を示
す図で、（ａ）は側面図、（ｂ）は下面図、図２（ａ）
は上記実施例の斜視図、（ｂ）は上記実施例の分解斜視
図、図３は上記実施例におけるスポットライトの側面
図、図４は上記スポットライトの取付け構造を示す図
で、（ａ）は取付け前、（ｂ）は取付け後をそれぞれ示
す図、図５は上記スポットライトの内部を示す図で、
（ａ）は平面図、（ｂ）はスポット取付部の駆動部分を
示す図、図６は上記スポット取付部の起動状態を示す
図、図７は上記実施例の照明状態を例示する図で、
（ａ）はスポットライトの集中投光照明を示す図、
（ｂ）は上記スポットライトの分散投光照明を示す図、
図８は従来の多機能形照明器具の照明状態例を示す図で
ある。図１において、中央に螢光灯を用いた直接拡散照
明ユニット１を設け、該直接拡散照明ユニット１の方形
箱状の各辺に沿って、螢光灯を用いた間接照明ユニット
３を取付け、上記直接拡散照明ユニット１の各角隅部に
はそれぞれスポットライト２を配設している。上記スポ
ットライト２の隣接する２側壁は、それぞれ上記間接照
明ユニット３の各端部に接するように構成されている。
上記直接拡散照明ユニット１は、方形箱状のユニット内
に複数の螢光灯１ａを設置し、透光カバー５を取付け枠
４により取付け下面を蔽っている。また、上記間接照明
ユニット３は、螢光ランプ３ａを上部と側面の一部が開
放された間接照明用のカバーで蔽い、上記開放部から間
接光を得ている。スポットライト２は図３に示す図のよ
うに、直角に隣り合った１組の側壁には、隣接する間接
照明器具ユニット３に通じる通気孔２ｊを設けるととも
に本実施例ではスポットライト２を上記直接拡散照明ユ
ニット１に取付けるための、係合爪２ｂとクラッチ２ｃ
とを有している。上記係合爪２ｂを図４（ａ）および
（ｂ）に示すように、直接拡散照明ユニット１の角隅図
に設けた係合板１ｄに挿入した上で、クラッチ２ｃを係
合突起１ｃに係合して取付けている。上記のようにスポ
ットライト２を着脱自在に設置することによって、可動
部分を有する個所の保守管理には便利ではあるが、上記
スポットライト２は直接拡散照明ユニット１または上記
間接照明ユニット３に、直接固着されていても何ら差支
えない。また、スポットライト２の下面には開口部に装
飾枠２ａを設け、スポットライト本体２との間に通気路
として２ｎの間隙を設けている。スポットライト２の内
部には、図５に示すように球形を部分的に截断した形状
体の中にソケットを有するスポット取付部２ｆが、駆動
装置としての小形モータ２ｄに接続され、図６に示すよ
うに照射方向切替え用のマイクロスイッチ２ｅ、２ｅ′
とともに収納されている。上記スポットライトは、その
下方の装飾枠２ａとスポットライト本体との間の通気路
２ｎから低温の空気を吸い上げ、スポットライト２内の
高温の空気を、側壁に設けた上記通気孔２ｊから隣接の
間接照明ユニット３に流すが、上記間接照明ユニット３
は大きな開口部を有しているため、それらの高温空気を
直ちに照明器具外に放散する。したがって、上記直接拡
散照明ユニット１をはじめ、各部の温度が所定値以上に
上昇することがなく、スポットライトの投射方向変換も
手を触れることなくできるので、安全な操作が可能であ
る。 上記のように構成され、各ユニット等の点灯制御
スイッチを有する多機能形照明器具では、それぞれのユ
ニットやスポットライトの切替えまたは併用に加えて、
上記スポットライトの投射方向変換が自由に行えるた
め、多種類の照明雰囲気を演出することができる。

【０００７】

【発明の効果】上記のように本発明による多機能形照明
器具は、螢光打による直接拡散照明と間接照明と、集中
または分散投光照明と、さらにこれらの各照明を組合わ
せて照明することができる多機能形照明器具において、
螢光灯による方形箱状の直接拡散照明ユニットを中心と
し、上記方形箱状ユニットの各辺に沿って螢光灯の間接
照明ユニットをそれぞれ設け、上記方形箱状ユニットの
各角隅部に、上記間接照明ユニットの各端面にそれぞれ
隣接して配設した箱状のスポットライトは、駆動装置に
より照射方向が変化するスポット取付部を内蔵し、上記
スポットライトの装飾枠との間に通気路を設けるととも
に、上記各スポットライトが間接照明ユニットに接する
壁面に、それぞれ通気孔を設けたことにより、スポット
ライトを本照明器具の四隅に配して安定したバランスの
外観を得るとともに、上記スポットライトによる温度上
昇の影響を、通気路と通気孔および間接照明ユニットに
より効率的に取除くことができ、直接手を触れることな
く上記スポットライトの照射方向が変られるなどの操作
が安全であり、さらに、上記ユニットやスポットライト
の切替えおよび併用が自在にできるため、多種類の照明
雰囲気を容易に演出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による多機能形照明器具の一実施例を示
す図で、（ａ）は側面図、（ｂ）は下面図である。

【図２】上記実施例の外観図で、（ａ）は斜視図、
（ｂ）は分解斜視図である。

【図３】上記実施例におけるスポットライトの側面図で
ある。

【図４】上記スポットライトの取付け構造を示す図で、
（ａ）は取付け前、（ｂ）は取付け後の状態をそれぞれ
示す図である。

【図５】上記スポットライトの内部を示す図で、（ａ）
は平面図、（ｂ）はスポット取付部の駆動部分を示す図
である。

【図６】上記スポット取付部の駆動状態を示す図であ
る。

【図７】上記実施例の照明状態を例示する図で、（ａ）
はスポットライトの集中投光照明を示す図、（ｂ）は上
記スポットライトの分散投光照明を示す図である。

【図８】従来の多機能形照明器具の照明状態例を示す図
である。

【符号の説明】

１…直接拡散照明ユニット １ａ，３ａ…螢光灯 ２…
スポットライト ２ａ…装飾枠 ２ｄ…駆動装置 ２ｆ…スポット取付部
２ｊ…通気孔 ２ｎ…通気路 ３…間接照明ユニット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 螢光灯による直接拡散照明と間接照明
   と、集中または分散投光照明と、さらにこれらの各照明
   を組合わせて照明することができる多機能形照明器具に
   おいて、螢光灯による方形箱状の直接拡散照明ユニット
   を中心とし、上記方形箱状ユニットの各辺に沿って螢光
   灯の間接照明ユニットをそれぞれ設け、上記方形箱状ユ
   ニットの各角隅部に、上記方形箱状ユニットの各角隅部
   に、上記間接照明ユニットの各端面にそれぞれ隣接して
   配設した箱状のスポットライトは、駆動装置により照射
   方向が変化するスポット取付部を内蔵し、上記スポット
   ライトの装飾枠との間に通気路を設けるとともに、上記
   各スポットライトが間接照明ユニットに接する壁面に、
   それぞれ通気孔を設けたことを特徴とする多機能形照明
   器具。