JPH0564521A - 蘭の培養液及び栽培方法 - Google Patents

蘭の培養液及び栽培方法

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JPH0564521A
JPH0564521A JP3226208A JP22620891A JPH0564521A JP H0564521 A JPH0564521 A JP H0564521A JP 3226208 A JP3226208 A JP 3226208A JP 22620891 A JP22620891 A JP 22620891A JP H0564521 A JPH0564521 A JP H0564521A
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JP
Japan
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orchid
water
culture solution
cultivation
orchids
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Application number
JP3226208A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Taki
智靖 滝
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 パーフロロ化合物及び水からなる蘭の培養
液。 【効果】 本発明の培養液を使用して蘭を栽培すると、
蘭の苗から親株までの生育期間は短くなり、尚且つ健全
な開花株が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蘭を栽培する上で好適
な培養液に関する。また本発明は、蘭の苗から親株まで
の生育期間を短縮する上で好適な蘭の栽培方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蘭は多彩な形態、色彩
の花を咲かせるため、園芸植物の中でも特に人気が高
い。しかし、開花までには長い生育期間を必要とするた
め高価となる。また、この長い生育期間のため品種改良
も容易ではなく、苗から親株までの生育期間の短縮が望
まれてきた。これに対して、生育環境の最適化が広く行
われてきたが、栽培方法を変えるまでには至っていなか
った。従来、蘭は水苔、バーク、椰子ガラ、軽石等が入
った鉢の中にその根を植え込むことで栽培されてきた。
しかし、蘭の大半は着生植物であり、通気性の乏しい鉢
の中にその根を納めて置くことは生育上望ましくない。
このように鉢植えされた蘭は最適な湿度中において、鉢
の外まで気根を伸ばすことが知られている。鉢に植えつ
けると生育できない蘭も存在する。このような蘭は、バ
スケットやヘゴに活着させることで栽培されている。こ
の場合、水の与え方や湿度などの栽培管理が鉢植えに比
べて難しくなる。乾燥状態ではよく生育せず、また高湿
度の中では軟腐病などが起こりやすくなる。
【0004】水耕栽培は露地栽培と比べて生育が速く実
の収穫量が高いため、トマトなどの野菜の栽培に用いら
れている。しかし、この方法を蘭に適用することは難し
い。蘭の水耕栽培においてはその根が常に水に触れてい
るため、根の発育が水苔植え等の通常の栽培方法に比べ
て悪くなる。また、無菌状態以外では根が腐りやすい。
苗から親株までの生育期間が短く尚且つ健全な株を得ら
れる栽培方法が望まれているが、満足できる方法は発明
されていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、蘭の苗か
ら親株までの生育期間が短くなる栽培方法を開発すべく
研究を重ねた結果、所期の目的を達成できる上に、健全
な開花株を短期間で得られることを見いだし、本発明を
完成するに至った。即ち、本発明はパーフロロ化合物及
び水からなる蘭の培養液である。また本発明は、パーフ
ロロ化合物及び水からなる蘭の培養液中に、蘭の根を浸
漬して栽培することを特徴とする蘭の栽培方法である。
【0006】本発明において用いるパーフロロ化合物
は、公知のパーフロロ化合物を限定せずに使用すること
ができる。このパーフロロ化合物の沸点は特に限定され
ないが、該沸点が150℃以上であると、常温における
該パーフロロ化合物の蒸発量が減少しうるために好まし
く、より好ましくは200℃以上である。
【0007】上記のパーフロロ化合物の具体例として
は、パーフロロトリペンチルアミン、パーフロロトリヘ
キシルアミン、パーフロロテトラデカハイドロフェナン
トレン、パーフロロポリエーテルなどが挙げられ、これ
らのパーフロロ化合物を単独で用いても2種以上を混合
して用いてもよい。
【0008】本発明において用いる水には肥料、農薬等
を混入することができる。また、パーフロロ化合物中に
於ける水の分散性を高めるために界面活性剤を添加して
もよい。パーフロロ化合物と水の配合法は特に限定され
ない。界面活性剤を用いない系では完全な相分離を起こ
すことになるが、生育上問題とはならない。パーフロロ
化合物と水の割合は、特に限定されないが、パーフロロ
化合物5〜99.9容量%、水0.1〜95容量%とす
ることが好ましい。パーフロロ化合物と水の割合が、前
記範囲内にあると、根の発育が良いため腐り難く、且つ
枯れにくい。
【0009】時間の経過にともない培養液中の水の量が
減少し、初期に設定した水とパーフロロ化合物の割合と
ずれが生じる。このずれは、水を培養液中に補充するこ
とで解消される。また、肥料を混入した水(肥料混入
水)を用いる場合、蒸発による水量の減少に伴い、肥料
混入水中の肥料の濃度も変化するという問題がある。こ
の問題は、それまでに使用していた古い肥料混入水を培
養液から分離して新しい肥料混入水を補充することで解
決される。
【0010】前記した本発明の栽培方法において、蘭の
生育を速めるために、培養液に空気又は酸素を吹き込む
方法、培養液の攪拌又は循環を行う方法など公知の方法
を単独で又は二つ以上の方法を併せて採用することがで
きる。なかでも、前記の空気又は酸素を吹き込む方法
と、培養液の攪拌又は循環を行う方法とを併用すると、
蘭の生育が極めて速くなりうるために好ましい。
【0011】本発明の培養液が使用できる蘭は、特に限
定されず、公知の蘭全てに使用できる。なかでも、カト
レヤ、ファレノプシス、デンドロビュウム、バンダ、シ
ンビジュウム等の着生蘭、パフィオペディラム等の地生
蘭等に本発明の培養液を使用すると、苗から親株になる
までの生育期間が極めて短くなりうるために、好まし
い。
【0012】
【発明の効果】本発明の培養液を使用して蘭を栽培する
と、蘭の苗から親株までの生育期間は短くなり、尚且つ
健全な開花株が得られる。従って、本発明の蘭の培養液
及び栽培方法は、蘭の生産及び品種改良において有用で
ある。
【0013】
【実施例】以下に本発明を更に具体的に説明するために
実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0014】実施例及び比較例 ほぼ同じ大きさのカトレヤの小株を各10株用いて、本
発明と水苔栽培法による生育を比較した。水苔植えされ
たカトレヤの根から水苔を完全に取り除き、図1に示す
栽培ポットにその根を納めた。容器中で株が容易に動か
ないように針金で数カ所を固定した。パーフロロ化合物
及び水からなる蘭の培養液が入った図2に示す培養槽に
図1の容器を入れた。培養槽中における容器の位置は、
根が液中に大部分浸漬される位置とした。小型の水流ポ
ンプを用いて培養液を循環し、エアーポンプを用いて空
気を培養液中に吹き込んだ。培養液はパーフロロトリペ
ンチルアミン90容量%、水10容量%とした。この水
に対しては、予め液体の肥料(商品名:ハイポネックス
6−6−6、村上物産株式会社製)を1/3000の容
量比(肥料/水)となるように混入した。毎朝、培養液
の液量の減少分だけ水を加えた。1週間に1回の頻度
で、培養液から肥料混入水を分離して、新しい肥料混入
水を補充した。栽培時の室温は15℃以上32℃以下と
した。
【0015】比較のために、素焼鉢に植えられた株を水
苔栽培法により栽培した。1週間に1回の頻度で、上記
の肥料混入水を与えた。灌水は灌水適期に行った。
【0016】本発明を適用した株は根腐れ等も起こさず
健全に生育し、その白い根は容器中に十分に広がった。
開花までに要した日数及び開花数を表1に示した。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明きらかなように、本発明の培養
液を使用すると、水苔栽培法を採用した場合に比べて開
花までに要した日数が短く、その開花数も多いことがわ
かる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いられた栽培ポットの概略図であ
る。
【図2】本発明の蘭の培養液が入った培養槽の概略図で
ある。
【符号の説明】
1 プラスチック容器 2 容器固定用枠 3 水槽 4 循環ポンプ 5 噴き出しノズル 6 エアーポンプ 7 エアーノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーフロロ化合物及び水からなる蘭の培
    養液。
  2. 【請求項2】 パーフロロ化合物及び水からなる蘭の培
    養液中に、蘭の根を浸漬して栽培することを特徴とする
    蘭の栽培方法。
JP3226208A 1991-09-05 1991-09-05 蘭の培養液及び栽培方法 Pending JPH0564521A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7837741B2 (en) 2004-04-29 2010-11-23 Whirlpool Corporation Dry cleaning method
US7966684B2 (en) 2005-05-23 2011-06-28 Whirlpool Corporation Methods and apparatus to accelerate the drying of aqueous working fluids
KR101321741B1 (ko) * 2013-01-22 2013-10-28 고양시농업기술센터 착생란 무배지 재배기구
CN103975836A (zh) * 2014-05-21 2014-08-13 广州城市职业学院 一种水培墨兰生根诱导方法

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