JPH0563782U - 電動ドライバ用スイッチの取付機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、作業者の手のサイズに合せてス
イッチの位置を自由に変更することができる電動ドライ
バ用スイッチの取付機構を提供する。 【構成】 この考案では、電動ドライバ本体２に固着し
た取付板３に対してスイッチ１をスライド自在に取付け
ており、作業者の手のサイズに合せてそのスイッチ１の
位置を自由に変更することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、モータの駆動力によってねじを締付ける電動ドライバに係り、特 にその締付動作のオン・オフを行うスイッチの取付機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ねじを自動的に締付けていく電動ドライバには、各種のものが開発されている 。そしてその代表的な形状としては、ピストル型のものや、円筒型のもの等が知 られている。 例えば、このピストル型のものは、本体把持部を片手で把持しながら、人指し 指等で作動スイッチを押圧させて作動するようになっている。 また、円筒型のものは、本体を手で把持しながら親指等で作動スイッチを押圧 操作して作動するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、これらの手で把持しながらスイッチを操作する電動ドライバにあっ ては、本体を把持する作業者の手の大きさが大小様々であり、特に大きな手の者 や小さな手の者が使用する場合にはスイッチに指がうまく届かずに操作し難く、 作業性の低下を招く虞れがある。 そこで、このような作業者には、例えば大きな手の者用や小さな手の者用とし て、スイッチの位置が標準位置から適当な位置にずれて設けた専用タイプのもの を特別に製造することも考えられるが、コスト等を考慮すると実際には難しく、 結局普通サイズのものを我慢して使用しているのが実情である。 この考案は、上記した従来の欠点に鑑み、作業者の手のサイズに合せて自由に スイッチの位置を変更させることができる電動ドライバ用スイッチの取付機構を 提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 即ち、この考案は、本体部分を手で把持しながらモータの駆動力によってねじ を締付ける電動ドライバにおいて、締付け動作のオン・オフを行う作動スイッチ を前記本体外周面にスライド可能に取付け、作業者の手の大きさに合せて取付け 位置を随時変更できるように構成したものである。

【０００５】

【作用】

この考案の電動ドライバ用スイッチの取付機構は、電動ドライバ本体に対して 作動スイッチをスライド可能な状態に取付けており、作業者の手のサイズに合せ て作動スイッチの位置を随時自由に変更させることができる。

【０００６】

【実施例】

以下この考案の実施例について添付図面を参照しながら説明する。 図１はこの考案に係る第１実施例の電動ドライバ用スイッチの取付機構を示す ものであり、この作動スイッチ１は、電動ドライバ本体２の外周面２上に取付板 ３によってスライド可能な状態で取付けられている。 作動スイッチ１は、電動ドライバのオン・オフ動作を手元で操作して行うもの であり、図１，２に示す如くスイッチボタン１Ａを左右に押動させて操作するよ うになっている。 そして、この作動スイッチ１は、取付板３に沿って適正位置迄スライドさせて 位置の調整を行ったのち、四隅をねじ４で取付板３に固定させるようになってい る。

【０００７】 電動ドライバ本体２には、作動スイッチ１と電源やモータ（共に図示せず）等 とを接続する配線５を本体内に引込むための長孔２Ｂが開口されている。なお、 本体２の内周面には、図２に示す如く長孔２Ｂの長手方向に沿った両縁部に作動 スイッチ１の基板１Ｂを吸着させる永久磁石６が固着されている。 取付板３は、この実施例では左右対称形の一対のものから構成されており、本 体２の外周面に固着されている。そして、この取付板３には、作動スイッチ１の ボタン１Ａが突出できるように中央孔３Ａが形成されており、またこの中央孔３ Ａの両側には先のねじ４の先端が貫通して作動スイッチ１の基板１Ｂに形成した 螺孔に螺合できるようにスライド孔３Ｂが形成されている。 従って、この第１実施例によれば、作業者各自の手のサイズに合せて作動スイ ッチ１の位置を調整するには、ねじ４を緩めて取付板３に沿ってその作動スイッ チ１を移動させ、所望の位置でそのねじ４を締付けるだけでよい。

【０００８】 次にこの考案の第２実施例について説明する。 図３は第２実施例の電動ドライバ用スイッチの取付機構を示すものであり、こ の作動スイッチ７は、ガイド板８に沿って移動可能になっており、磁性材で形成 した基板７Ａが永久磁石９に吸着して固定されている。 従って、この実施例によれば、スイッチ７の位置を変更させるときには、基板 ７Ａを磁石９の磁力に抗してガイド板８の長手方向に強く押動させて移動させれ ばよい。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明してきたように、この考案に係る電動ドライバ用スイッチの取付機構 によれば、作動スイッチが電動ドライバ本体に対してスライド可能な状態で取付 けられており、作業者の手のサイズに合せてその位置が自由に変更できるので、 大きな手や小さな手の者であっても、その手に合せてスイッチ操作を容易に行う ことができ、操作性が格段と向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１実施例に係るスイッチ取付機構
を示す平面図。

【図２】図１におけるＩ−Ｉ矢視断面図。

【図３】この考案の第２実施例に係るスイッチ取付機構
を示す平面図。

【符号の説明】

１，７ スイッチ ２ 本体 ３ 取付板 ４ ねじ ６，９ 永久磁石 ８ ガイド板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体部分を手で把持しながらモータの駆
   動力によってねじを締付ける電動ドライバにおいて、 締付け動作のオン・オフを行う作動スイッチを前記本体
   外周面にスライド可能に取付け、作業者の手の大きさに
   合せて取付け位置を随時変更できるように構成したこと
   を特徴とする電動ドライバ用スイッチの取付機構。