JPH056070U - 回転窓用制動器 - Google Patents

回転窓用制動器

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JPH056070U
JPH056070U JP6005891U JP6005891U JPH056070U JP H056070 U JPH056070 U JP H056070U JP 6005891 U JP6005891 U JP 6005891U JP 6005891 U JP6005891 U JP 6005891U JP H056070 U JPH056070 U JP H056070U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓開閉時に風圧等の大きな力が窓に作用して
窓の開閉速度が大きくなった場合に窓の動きに抵抗して
開閉速度の増大を阻止することができる回転窓用制動器
を提供することにある。 【構成】 回転窓1の窓框3に取付けられたラック7
と、ラック7に噛合ったピニオン8と、ピニオン8に連
結された回転体9と、回転窓1の窓枠5に取付けられて
おり、回転体9を回転自在に収容する容器10と、容器
10内に収容された粘性流体11とを具備しており、回
転体9に対する容器10の相対的回転で粘性流体11に
粘性剪断抵抗力を生じさせるようにしてなる回転窓用制
動器6。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回転窓用制動器に関する。
【0002】
【従来の技術】
竪軸若しくは横軸回転窓、内倒し若しくは外倒し窓、片開き若しくは両開き窓 又は突出し窓は、近年建築物の高層化に伴い大型化、重量化されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところでこの大型化された窓は、その開閉時にいろいろな問題を生じる。例え ば窓開閉時に突風等により強い風圧を受けた場合、この風圧はその風向きにより 窓に開放方向或いは閉鎖方向の開閉速度を増大するように作用し、例えば風圧が 窓開放方向に作用した場合、窓は開放速度を増大して開放全開位置の停止部に衝 撃的に当接し、また閉鎖方向に作用した場合、窓は窓枠に衝撃的に当接し、それ によって窓ガラスの破損等を招来するばかりでなく、窓ガラスの破片により建築 物の下を通行する通行人に思わぬ事故を惹き起こすこととなる。特に高層階に配 置された窓においてはかなり強い風圧を受けることとなり、これが特に問題とな る。また窓框周縁に設けられた密封用シールが窓開放時の抵抗として作用するた め、窓開放時に比較的大きな力を必要とするが、この密封用シールによる窓開放 時の抵抗は一旦窓が少しでも開放されると急激に消滅する結果、大きな力で窓を 開放しようとした者が落下してしまうなどの虞もある。
【0004】 本考案は前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、窓 開閉時に風圧等の大きな力が窓に作用して窓の開閉速度が大きくなった場合に窓 の動きに抵抗して開閉速度の増大を阻止することができる回転窓用制動器を提供 することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案によれば前記目的は、回転窓の窓枠と窓框とのうちいずれか一方に取付 けられるように構成されたラックと、このラックに噛合ったピニオンと、このピ ニオンに連結された回転体と、回転窓の窓枠と窓框とのうちいずれか他方に取付 けられるように構成されており、回転体と隙間をもって配された固定子とを具備 しており、回転体に対する固定子の相対的回転で粘性剪断抵抗力を生じさせるよ うに隙間に粘性流体を配してなる回転窓用制動器によって達成される。
【0006】 本考案にいう回転窓としては、前述の竪軸若しくは横軸回転窓、内倒し若しく は外倒し窓、片開き若しくは両開き窓又は突出し窓等の一つの軸を中心として回 転する全ての窓を含むのである。
【0007】 本考案におけるラックは、回転窓の窓枠及び窓框のいずれに取付けられてもよ く、固定子もまた回転窓の窓枠及び窓框のいずれに取付けられてもよいのである が、一つの好ましい例ではラックが窓框に、固定子が窓枠に取付けられる。
【0008】 本考案の一つでは、固定子が粘性流体を収容する容器からなり、容器に対して 隙間をもって回転体が容器内に配されており、また他の一つでは、粘性流体を収 容する容器を具備しており、この容器内に回転体及び固定子が配されている。
【0009】 本考案の回転窓用制動器は、回転体の回転を自在に禁止する禁止機構を更に具 備していてもよい。
【0010】
【作用】
本考案の回転窓用制動器は、例えば回転窓の窓框にラックが、回転窓の窓枠に 固定子が夫々取付けられて用いられる。回転窓の開放、閉鎖動作時、ラックは回 転窓と共に直線的に移動される結果、ラックに噛合ったピニオンは回転される。 これによりピニオンに連結された回転体もまた回転されるため、固定子と回転体 との間に相対的回転が生じて固定子と回転体との間の隙間に存在する粘性流体に 粘性剪断抵抗力が生じることとなる。この粘性剪断抵抗力は、一般に、粘性流体 の粘性係数、粘性流体が接触して相互に相対運動する二面の面積、その相対運動 の相対速度に夫々比例し、二面の間隔に反比例するので、相対速度が大きくなる と、換言すれば回転窓の開放、閉鎖速度が速くなると粘性剪断抵抗は増大し、相 対速度が小さくなると、換言すれば回転窓の開放、閉鎖速度が遅くなると粘性剪 断抵抗は減少し、従って、風圧等で回転窓が煽られて回転窓の開放、閉鎖速度が 速くなろうとすると、粘性剪断抵抗が増大して急速な回転窓の回動動作が阻止さ れることとなる。
【0011】 以下、本考案を図に示す具体例を参照して更に詳細に説明する。これにより前 記考案及び他の考案が更に明瞭となるであろう。尚、本考案はこれら具体例に何 等限定されないのである。
【0012】
【具体例】
図1から図4において竪軸回転窓1は、窓ガラス2を嵌込んでなる窓框3が竪 軸4を中心としてA方向に回転するように、窓枠5に取付けられて形成されてい る。
【0013】 回転窓1に適用された回転窓用制動器6は、ラック7と、ラック7に噛合った ピニオン8と、ピニオン8に連結された回転体9と、回転体9を回転自在に収容 する容器10と、容器10内に収容された粘性流体11とを具備している。
【0014】 歯12を有するラック7は、その一端13でボルト14及びナット15により 取付金具16に回転自在に連結されており、取付金具16はねじ17を介して窓 框3に取付けられている。ラック7はピニオンケース18を貫通して配されてお り、その自由端19には、抜け止め防止用突起20が形成されている。尚、ラッ ク7の一端13と取付金具16とは、非回転的に連結されていてもよい。
【0015】 ピニオンケース18内に配されて歯12と噛合う歯21を有したピニオン8は 、ピニオンケース18内に突出する回転体9の軸部22に固着されて回転体9に 連結されている。ラック7は、ピニオンケース18の側壁23により、そのB及 びC方向の移動が案内されると共にその歯12の歯21への噛合いが確保される ようになっている。
【0016】 回転体9の回転を自在に禁止する禁止機構は本例では、ピニオンケース18内 に配されてピニオン8に噛合うピニオン24を具備してなり、ピニオン24の軸 25の一端26は、ピニオンケース18に形成された円弧状長孔27を貫通して 外部に突出しており、その他端28はピニオンケース18に形成された円弧状溝 29に配置されている。ピニオンケース18の蓋30の裏面には、ピニオン8の D方向の回転によるピニオン24の意図しない同方向の移動を阻止する係合片3 1が取付けられており、軸25と係合して図4に示す位置にピニオン24を保持 する係合片31は例えば弾性を有するばね板から形成されている。
【0017】 ピニオン8に軸部22で連結された回転体9は、回転中心保持用鋼球32,鋼 球32の周りに配された複数の鋼球33を介して容器10に対してD及びE方向 に関して回転自在になされて容器10内に配されており、容器本体34に止め輪 35により取付けられた容器10の蓋36と回転体9との間には、シールリング 37が配されており、シールリング37によって容器10内に収容された粘性流 体11が容器10外部に漏れ出さないようにされている。鋼球32は、回転体9 の回転中心38において回転体9及び容器10に形成された球面溝39及び40 に配されており、鋼球33は回転体9に形成された環状溝41に配されており、 これにより回転体9が回転中心38で容器10に対してD及びE方向に相対的に 回転し得ると共に容器10との間で一定の隙間を生じさせるようにされている。 容器10はねじ42を介して窓枠5に取付けられており、従って本例では容器1 0が回転体9と隙間をもって配置された固定子となっている。尚、ピニオンケー ス18から突出する軸部22には止め輪43が嵌着されてピニオンケース18が 軸部22から抜出さないようにされている。
【0018】 このように窓框3と窓枠5との間に設けられた回転窓用制動器6を具備した回 転窓1では、手掛け50を介して窓の開閉が行われるが、例えば回転窓1の解放 においては、竪軸4を中心とする窓框3のA方向の回動に伴ってラック7は側壁 23に案内されてB方向に移動されると共に竪軸4の周りで回動される。ラック 7のこの移動と回動でピニオン8及びピニオンケース18は夫々E方向に回転さ れ、ピニオン8の回転で回転体9も中心38を中心として容器10内でE方向に 回転される。そして図5において実線で示すように回転窓1が最大に開放される と、図示しないストッパ機構によりこれ以上回転窓1が回転されないようにされ ている。逆に回転窓1の閉鎖の場合には、ラック7のC方向の移動と共にピニオ ン8及びピニオンケース18は夫々D方向に回転され、ピニオン8の回転で回転 体9も中心38を中心として容器10内でD方向に回転され,最後に図5におい て一点鎖線で示すように回転窓1は完全に閉じられた状態になる。
【0019】 ところで、回転窓用制動器6は、容器10内において容器10と回転体9との 隙間に粘性流体11が配されて回転体9に対する容器10の相対的回転でその粘 性流体に粘性剪断抵抗力を生じさせるようにしてなり、そうしてこの粘性剪断抵 抗力が上述したように相対的回転の速度に比例するため、回転窓1の回転中に突 風などで回転窓1が煽られてその回転速度、延いては回転体9の回転速度が速く なろうとしても、これに対応して回転体9と容器10との間の粘性流体11に生 じる粘性剪断抵抗力が大きくなるため、回転窓1の回転速度の増大は抑えられる こととなる。従って窓框3の窓枠5又は図示しないストッパ機構への激突、窓ガ ラス2の破損等の危険な事態を避けることができる。
【0020】 そして所望の開放状態で、蓋30から突出する軸25の一端26と係合片31 との係合をその弾性力に抗して解除して一端26を長孔27に沿ってD方向に移 動させてピニオン24がラック7とも噛合うようにすると、ラック7からの直接 伝達によるピニオン24の回転方向とピニオン8を介するラック7からの伝達に よるピニオン24の回転方向とが互いに逆になるため、ラック7はB及びC方向 のいずれの方向にも移動し得なくなり、回転窓1を所望の開放状態に保持し得る こととなる。この保持を解除する場合には、一端26を長孔27に沿ってE方向 に移動させてピニオン24とピニオン8及びラック7との噛合いを解除すればよ い。
【0021】 尚、前記具体例では、容器10を直接窓枠5に取付けて固定子として構成した が、例えば図6に示すように容器10内に、鋼球32及び33を介して回転体9 と隙間をもって対峙せしめて円盤61を収容し、円盤61に連結されて容器10 の外部に配置された取付部62を窓枠5に取付けて、円盤61及び取付部62で もって固定子を構成してもよい。即ち本考案によれば容器10を回転体9からも 固定子からも浮かせた状態の回転窓用制動器63であってもよいのである。
【0022】
【考案の効果】
以上のように本考案による回転窓用制動器は、回転体に対する固定子の相対的 回転で粘性流体に粘性剪断抵抗力を生じさせるようにしてなるため、風圧等で回 転窓が煽られて回転窓の開放、閉鎖速度が速くなろうしても、これに対応して粘 性剪断抵抗力が増大して急速な回転窓の回転動作を抑止する結果、窓框の窓枠等 への激突、窓ガラスの破損等の危険な事態を避けることができる。また密封シー ルの抵抗に抗して比較的大きな力で窓を開放したとしも、窓の回転速度が急に速 くなることがなく、操作者が落下してしまうなどの虞もなくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一具体例が適用された回転窓の正面図
である。
【図2】図1に示す具体例の平面図である。
【図3】図2に示すピニオンケース及び容器内の詳細断
面図である。
【図4】図2に示すピニオンケース内の詳細図である。
【図5】図2に示す具体例の動作説明図である。
【図6】本考案の他の具体例のピニオンケース及び容器
内の詳細断面図である。
【符号の説明】
1 回転窓 6 回転窓用制動器 7 ラック 8 ピニオン 9 回転体 10 容器 11 粘性流体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転窓の窓枠と窓框とのうちいずれか一
    方に取付けられるように構成されたラックと、このラッ
    クに噛合ったピニオンと、このピニオンに連結された回
    転体と、回転窓の窓枠と窓框とのうちいずれか他方に取
    付けられるように構成されており、回転体と隙間をもっ
    て配された固定子とを具備しており、回転体に対する固
    定子の相対的回転で粘性剪断抵抗力を生じさせるように
    隙間に粘性流体を配してなる回転窓用制動器。
  2. 【請求項2】 固定子が粘性流体を収容する容器からな
    り、容器に対して隙間をもって回転体が容器内に配され
    ている請求項1に記載の回転窓用制動器。
  3. 【請求項3】 粘性流体を収容する容器を具備してお
    り、この容器内に回転体及び固定子が配されている請求
    項1に記載の回転窓用制動器。
  4. 【請求項4】 回転体の回転を自在に禁止する禁止機構
    を更に具備している請求項1から3のいずれか一項に記
    載の回転窓用制動器。
JP1991060058U 1991-07-05 1991-07-05 回転窓用制動器 Expired - Fee Related JP2568556Y2 (ja)

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JPH056070U true JPH056070U (ja) 1993-01-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITRM20060054U1 (it) * 2006-03-16 2007-09-17 Salice Arturo Spa Cerniera per mobile con dispositivo di smorzamento
ITRM20060081U1 (it) * 2006-05-11 2007-11-12 Salice Arturo Spa Cerniera per mobile con dispositivo di smorzamento

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5689874U (ja) * 1979-12-14 1981-07-17
JPS63171736U (ja) * 1987-04-30 1988-11-08

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