JPH0560112U - 子局制御箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】各ユニットを独立して取出す。 【構成】開閉器の予備バッテリー、通信部等の電気回路
を各々ユニット７〜１２化し、本体ケース１内に前記各
ユニット７〜１２を個別に取出し可能に収納する複数の
収納室２８を設ける。この構成により、各ユニット７〜
１２を個別に収納し、独立して取り出すことにより作業
性の向上を図る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は子局制御箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電柱上に設置される開閉器の子局制御箱には通信部等の電気回路を一体 的に設け、本体ケース内に収容されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、各電気回路のメンテナンスや取り替え作業等を行う場合には、一体 化した電気回路を子局制御箱から一旦全部引き出す必要があり、個々の回路の取 替えは実質的に不可能であり、又、作業が迅速にできないという問題がある。

【０００４】 本考案の目的は各ユニットを独立して取出すことができる子局制御箱を提供す ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記問題点を解決するために本考案は、開閉器の予備バッテリー、通信部等の 電気回路を各々ユニット化し、本体ケース内に前記各ユニットを個別に取出し可 能に収納する複数の収納室を設けたことを要旨とするものである。

【０００６】

【作用】

このように構成された本考案は、各ユニットを個別に収納し、独立して取り出 すことにより作業性の向上が図られる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を具体化した一実施例を図１〜図３に従って説明する。 図１及び図２に示すように、電柱２９上には上下一対のフレキシブルバンド１ ３が取着され、各フレキシブルバンド１３には突出片１５ａ，１５ｂが設けられ ている。各突出片１５ａ，１５ｂには子局制御装置Ａの本体ケース１から延びる 掛止具１４ａ，１４ｂが掛止されている。本体ケース１は前面が開口する箱状に 形成され、同前面には扉板６がヒンジにて開閉可能に装着されている。なお、図 ２においては説明の都合上扉板６を取り外した状態を図示している。

【０００８】 図４に示すように、本体ケース１内の底面隅部には前後各々一対の支柱２６が 立設されている。支柱２６上には前後両面が開口された箱状のラック２が設けら れ、本体ケース１に対して固定されている。ラック２の底面と本体ケース１に取 り囲まれることによりターミナル室３０が形成されている。ラック２には大小複 数の収納室２８が形成されている。そして、同本体ケース１の他側内壁面は後記 するケーブル１９の収納スペース１８が形成されている。

【０００９】 図１及び図２に示すように、収納室２８には開閉器のバッテリーユニット７、 電源供給ユニット８、制御ユニット９、故障検出ユニット１０、ロジックユニッ ト１１、通信ユニット１２が収納されている。これらのユニット７〜１１はそれ ぞれ独立して前面側へ引き出し可能となっている。

【００１０】 各ユニット７〜１１の前面には取付板５が取着され、ボルト２２により前記ラ ック２の雌ねじ部２５に対して螺合固定されている。バッテリーユニット７と電 源供給ユニット８の取付板５の前面にはコの字状の把手３が上下回動可能に取着 されている。バッテリーユニット７と電源供給ユニット８以外のユニット９〜１ ２の取付板５の前面にはコの字状の把手４が取着されている。

【００１１】 バッテリーユニット７の下面両側端には複数のローラー１６（片側のみ図示） が取着されている。一方、前記ローラー１６に対応位置するラック２には一対の レール１７（片側のみ図示）が付設されている。そして、このレール１７には前 記ローラー１６が載置され、バッテリーユニット７が前後方向に移動可能となっ ている。

【００１２】 バッテリーユニット７の取付板５と故障検出ユニット１０には複数のコネクタ ハウジング２０が設けられ、両コネクタハウジング２０には複数本のケーブル１ ９が接続されている。図示しないがバッテリーユニット７と故障検出ユニット１ ０以外の他のユニットについてもコネクタハウジングが設けられ、ケーブルが接 続されている。

【００１３】 前記ターミナル室３０にはターミナルブロック２４が収納されている。図３に 示すように、本体ケース１の下面には複数のプラグ２３が設けられ、このプラグ ２３はターミナルブロック２４に接続されている。

【００１４】 次に、このように構成された子局制御箱内のバッテリーユニット７のメンテナ ンスや取替え作業を行うには、まず扉板６を開き、コネクタハウジング２０から ケーブル１９を取り外す。そして、取付板５のボルト２２を取り外して把手３を 把持し、ローラー１６を転動させながら前面側へ引き出してメンテナンスや取替 え作業を行う。又、他のユニット８〜１２も取付板５のボルト２２を取り外して 把手３，４を把持し、ラック２の底板に対して摺動させながら前面側へ引き出し てメンテナンスや取替え作業を行う。

【００１５】 このように本実施例の子局制御箱においては、各ユニット７〜１２はラック２ 内にそれぞれ個別に収納され、独立して取り出すことができるためメンテナンス や取替え作業等の保守管理が迅速に行うことができる。又、各ユニット７〜１２ はボルト２２によりラック２に螺合固定されているのでガタツキがない。

【００１６】 又、重量のあるバッテリーユニット７はローラー１６によりレール１７上をス ムーズに滑動することができるため、作業員に負担をかけることなくわずかな力 で簡単に引き出すことができる。

【００１７】 さらに、本体ケース１内には各ユニット７〜１２を連結している複数のケーブ ル１９の収納スペース１８が設けられているので、本体ケース１内でケーブル１ ９が混線することはなくなる。

【００１８】 なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、本考案の趣旨から逸脱し ない範囲で以下のようにしてもよい。例えば上記実施例では各収納室２８におい てラック２の収納室２８は予め区画されたものを使用したが、収納室２８の大き さを自由に変更できるようにしてもよい。又、バッテリーユニット７以外に他の ユニット８〜１２にもローラー１６を設けてもよい。

【００１９】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案によれば、各ユニットを独立して取出すことができ るという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例における電柱上に取着された子局制御
箱の側面図である。

【図２】同じく、前面扉を外した子局制御箱の正面図で
ある。

【図３】同じく、子局制御箱の下面図である。

【図４】同じく、ユニットを除いた子局制御箱の正面図
である。

【符号の説明】

１…本体ケース、７〜１２…ユニット、収納室２８。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 開閉器の予備バッテリー、通信部等の電
   気回路を各々ユニット（７〜１２）化し、本体ケース
   （１）内に前記各ユニット（７〜１２）を個別に取出し
   可能に収納する複数の収納室（２８）を設けたことを特
   徴とする子局制御箱。