JPH0560047U - デュアル型ビデオカメラ監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 （１）近接した２台のビデオカメラのうちの
１台は広角レンズを、他の１台はズームレンズを付設
し、広角レンズ付きビデオカメラは固定、ズームレンズ
付きビデオカメラは電動雲台に搭載したこと。（２）前
記電動雲台にカメラの向きを檢出するセンサーを取付
け、望遠系のレンズに画角を檢出するセンサーを設けた
こと。 【効果】 現在何処を監視しているかが直感的に判明す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、２台のビデオカメラを用いた監視装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の監視装置は、１台又は複数台のビデオカメラによって必要とされる各々 の範囲を限って監視していた。しかしながら、望遠レンズなどの高い拡大率のレ ンズを用いて詳細に監視した場合には、全監視範囲のうちのどの一部分を見てい るのかが非常にわかりにくいという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は前記従来の監視装置の欠点を除去し、直感的に全監視範囲のう ちのどの部分を監視しているのかを知ることができるデュアル型ビデオカメラ監 視装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の前記課題を解決するための手段は、２台のビデオカメラを近接して設 置し、そのうち１台は監視する範囲全体を被う広範囲の撮影が可能な広角レンズ のビデオカメラであり、他の１台はズームレンズ又は望遠レンズなどの比較的望 遠系のレンズを付設して上下左右に可動な電動雲台に搭載したビデオカメラであ ることを特徴とするデュアル型ビデオカメラ監視装置なる手段であり、又前記電 動雲台にカメラの向きを検出するセンサーを取付け、前記望遠系のレンズに画角 を検出するセンサーを設けたデュアル型ビデオカメラ監視装置なる手段である。

【０００５】

【作用】

電動雲台に搭載した望遠系のレンズを付設したビデオカメラの向きと画角を知 り、例えばセンサーにより知ることができるから、ＣＰＵなどの演算装置によっ て、上記ビデオカメラの撮影範囲が広角レンズのビデオカメラの撮影範囲中のど の範囲にあたるか、計算によって求めることができる。

【０００６】

【実施例】

図１、図２において１はズームレンズ１０を付設したビデオカメラであり、２ は広角レンズ２０を付設したビデオカメラであり、図１に示すように、ビデオカ メラ２により広範囲を撮影し、ビデオカメラ２の近傍に設置したビデオカメラ１ により前記広範囲中の一部分を一層詳細に監視するものである。２台のビデオカ メラ１，２は近接して設置し、ビデオカメラ１の電動雲台３には、ビデオカメラ の向いている方向を検出するポテンショメータ等の角度を検出するセンサーが縦 方向と左右方向との２組装備してある。又ビデオカメラ１のズームレンズ１０は 画角を検出するポテンショメータ等のセンサーが付設されている。図３、図４は 、ビデオカメラ１，２を、前面にガラス板３０を取付けたケース３１に納めたも ので、図４の３２はビデオカメラ２の吊金具、３３はビデオカメラ２の固定用ね じである。

【０００７】 カメラ２は固定されているため、撮影方向と画角は既知である。電動雲台３、 ズームレンズ１０に内蔵されたポテンショメータなどのセンサーにより動くビデ オカメラ１の向きと、画角を知り、例えば、その向きと画角を前記センサーによ り知り、ＣＰＵなどの演算装置によって、ビデオカメラ１の撮影範囲がビデオカ メラ２の撮影範囲の中のどの部分的範囲か、計算によって求めることができる。

【０００８】 従って、ピクチャーインピクチャーと呼ばれる１つのモニター画面の中に、別 の画面を嵌め込む既知の手段を利用する際に、この計算で求めたビデオカメラ２ 上のカメラ撮影範囲にビデオカメラ１の画を嵌め込むことが可能である。

【０００９】 両ビデオカメラ１，２は近接して設置してあるため、パララックス等の画面の ずれは僅少であるから、図１の場合、両ビデオカメラ１，２はモニター４に連絡 し、図２のように２台のモニター５，６を用意してビデオカメラ１、ビデオカメ ラ２の図柄を別個に写し出し、ビデオカメラ２の画の中にビデオカメラ１の撮影 範囲のフレームのみを表示しておいても、ビデオカメラ１がどこを映しているか 一目瞭然である。

【００１０】 図１において、ビデオカメラ１，２の画像はピクチャーインピクチャーユニッ ト４０を経てモニター４に通じ、又ビデオカメラ１の画像情報とカメラの向きの 情報はＣＰＵ７に送って嵌め込む位置を計算し、その情報をピクチャーインピク チャーユニット４０に送り、その画像をモニター４に嵌め込み画像４１として表 す。

【００１１】 図２では、２台のモニター５，６を用い、ビデオカメラ１の画角と向きの情報 からＣＰＵ７でビデオカメラ２の画像中でのビデオカメラ１のフレーム４１′を 計算し、このフレーム４１′のみをビデオプロセッサー４２でビデオカメラ２の 画像に合成し、モニター５に表示する。モニター６はビデオカメラ１の画像を詳 細画面として表示する。

【００１２】 電動雲台３及びズームレンズ１０の操作手段は、図では省略してあるが、ライ トペンやマウスのような直接画面に対してＣＰＵ７を用いて指示できるもの（ポ インティングデバイス）と組合せる場合も画角の計算用のＣＰＵを利用すること でシステムとして親和性が高く、一層使い易くなる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、電動雲台を用いる監視装置において、全監視範囲のうち、現 在どの部分を監視しているかを直感的に知ることができる。従ってビデオカメラ による監視装置としての実用価値は増進する。

【図面の簡単な説明】

【図１】１台のモニターを用いた本考案に係るデュアル
型ビデオカメラ監視装置の例を示す説明図。

【図２】２台のモニターを用いた本考案に係るデュアル
型ビデオカメラ監視装置の例を示す説明図。

【図３】２台のビデオカメラを１つのケースに収容した
本考案に係るデュアル型ビデオカメラ監視装置の例を示
す斜視図。

【図４】図３の縦断側面図。

【符号の説明】

１ ズームレンズ付きカメラ ２ 広角レンズ付きカメラ ３ 電動雲台 ４ モニター ５ モニター ６ モニター ７ ＣＰＵ ４０ ピクチャーインピクチャーユニット ４１ フレーム ４２ ビデオプロセッサー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２台のビデオカメラを近接して設置し、
   そのうちの１台は監視する範囲全体を被う広範囲の撮影
   が可能な広角レンズのビデオカメラであり、他の１台は
   ズームレンズ又は望遠レンズなどの比較的望遠系のレン
   ズを付設して上下左右に可動な電動雲台に搭載したビデ
   オカメラであることを特徴とするデュアル型ビデオカメ
   ラ監視装置。
2. 【請求項２】 ２台のビデオカメラを近接して設置し、
   そのうち１台は監視する範囲全体を被う広範囲の撮影が
   可能な広角レンズのビデオカメラであり、他の１台はズ
   ームレンズ又は望遠レンズなどの比較的望遠系のレンズ
   を付設して上下左右に可動な電動雲台に搭載したビデオ
   カメラであり、前記電動雲台にカメラの向きを検出する
   センサーを取付け、望遠系のレンズに画角を検出するセ
   ンサーを設けたデュアル型ビデオカメラ監視装置。