JPH0558640U

JPH0558640U - 分納型容器

Info

Publication number: JPH0558640U
Application number: JP573492U
Authority: JP
Inventors: 孝文殿川
Original assignee: 孝文殿川
Priority date: 1992-01-17
Filing date: 1992-01-17
Publication date: 1993-08-03

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】放香性又は吸湿性を有する特に粉または夥粒
状の物質を一定量毎に気密に分納し、その上段小室から
順次使用し得るようにした新規な容器を提供する。【構成】蓋付容器の容器本体１内面に適宜な間隔で複
数箇所に小段部３ａ，３ｂ，３ｃを環設し、その最下段
から順次上段に内容物４を充填するに当たり、上記各小
段部３ａ，３ｂ，３ｃに無通気性シート５ａ，５ｂ，５
ｃを貼着するようにしたことを特徴としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えばインスタントコーヒーのように放香性又は吸湿性を有する、特に粉または夥粒状の物質を一定量毎に気密に分納し得るようにした新規な容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、放香性や吸湿性の強い、主として粉粒状の物質を瓶もしくは缶などの容器に気密に収納したものは広く利用されている。そして、その構成は、図２に例示したように、ガラス又はプラスチック製の容器本体（イ）に上述したような内容物（ロ）を充填し、その口部上縁（ハ）に金属箔又はプラスチックフィルム等からなる無通気性のシート（ニ）を貼着した上、蓋体（ホ）で閉止するものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術に係る容器構造では、一旦蓋体（ホ）及びシート（ニ）を開けて内容物（ロ）を取り出した後は、再度上記シート（ニ）や蓋体（ホ）を厳重に施しても、気密に封止することは困難であり、又仮に完全に封止できたとしても、既に容器内に侵入した外気によって経時的に香りが放出され、或いは吸湿現象が生じて内容物の風味乃至は品質を損ねるという不都合が見られた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このような課題を克服する目的で本考案は、蓋付容器の容器本体内面に適宜な間隔で複数箇所に小段部を環設し、その最下段から順次上段に内容物を充填するに当たり、上記各小段部に上記シートを貼着するという手段を用いたものである。

【０００５】

【作用】本案容器は一段毎に無通気性シートにより、内容物が気密に封止されるので、上段を開蓋しても、下段に外気や湿気等の影響が全く発生しないという格別の作用を有する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の構成を一つの実施例について更に詳細に述べると、図において、１はガラス又はプラスチック材からなる容器本体、２はその上部開口に嵌着される蓋体、３は容器本体の口部上縁、３ａ・３ｂ・３ｃ・・・は容器本体１の内面に、適宜な間隔で複数箇所に環設された小段部、また４は内容物、５・５ａ・５ｂ・５ｃ・・・は容器本体の口部上縁３および上記各小段部３ａ・３ｂ・３ｃ・・・にそれぞれ貼着されて内容物を気密に封止する無通気性のプラスチックシートである。

【０００７】上記構成の本案分納型容器に各段の内容物４として、例えば夥粒状のインスタントコーヒーを分納した上、上記シート５・５ａ・５ｂ・５ｃによって封止したものとすれば、該コーヒーの使用に当たって、先ず蓋体２を外し、容器本体の口部上縁３のシート５を剥離して内容物４を必要量取り出し、この部分に残存した内容物は、そのままシート５を戻して施蓋した状態で保存する。

【０００８】このようにして最上段のコーヒーが使い果たされたときは、次段のシート５ａを剥離して上記と同様に使用すればよい。尚、本考案において、図１に見られるように容器本体１の最下段を下拡がりに構成したことは、容器の安定性を図ったものであって、特に容器本体としての必須構成要件とするものではないし、また各段の小室における内容物の収納量が一定であるように容器本体を製作しておけば、内容物の充填やシートの貼着作業の機械化に利便である。

【０００９】

【考案の効果】

以上述べたように、本案の分納型容器によれば、容器本体を幾つかの小室に区切り、その各小室毎に内容物を収納して気密に封止できるものであるから、上例のインスタントコーヒーのように、放香性の強いものでも上段側の小室から順次使用することで下段の内容物を常に密封状態に保って、外気の影響を遮断することができ、大量のコーヒーでも芳香・風味を散逸させることがない。また吸湿性の強い粉体などでも、湿気による塊結や変質を生ずることなく、何れも最後まで使い切ることができる等々、従来のこの種容器には得られなかった顕著な効果が期待できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案分納型容器の一部を切欠して示す正面図

【図２】従来の容器の一部切欠正面図

【符号の説明】

１容器本体２蓋体３口部上縁３ａ・３ｂ・３ｃ・・・小段部４：内容物５・５ａ・５ｂ・５ｃ・・・無通気性シート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】蓋付容器の容器本体内面に適宜な間隔で複
数箇所に小段部を環設し、該各小段部に無通気性のシー
トを貼着可能としたことを特徴とする分納型容器。