JPH0557267B2 - - Google Patents

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JPH0557267B2
JPH0557267B2 JP17838083A JP17838083A JPH0557267B2 JP H0557267 B2 JPH0557267 B2 JP H0557267B2 JP 17838083 A JP17838083 A JP 17838083A JP 17838083 A JP17838083 A JP 17838083A JP H0557267 B2 JPH0557267 B2 JP H0557267B2
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JP
Japan
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alkyl
hydrogen
formula
integer
ethoxyimino
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JP17838083A
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JPS5982363A (ja
Inventor
Jon Baado Gurahamu
Jon Konuei Richaado
Jon Fuaakaason Guraemu
Jefurii Watoson Keisu
Jefurii Tatsukaa Piitaa
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Orica Ltd
Original Assignee
ICI Australia Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0557267B2 publication Critical patent/JPH0557267B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(発明の分野) この発明は、生物学的活性を有する有機化合物
に関し、そして特に、除草性及び植物成育抑制性
を有する有機化合物、該化合物の製造方法、該化
合物の製造に有用な中間体、除草剤及びその使用
方法、並びに植物成育抑制剤及びその使用方法に
関する。 (従来技術) シクロヘキサン−1,3−ジオン誘導体の除草
剤としての使用が当業界において知られている。
例えば「Pesticide Manual」〔CRワーシング
(Worthing)編、The British Crop Protection
Council、第6版1979〕にはアロキシジム−ナト
リウムとして商業的に知られているシクロヘキサ
ン−1,3−ジオン誘導体(3−〔1−(アリルオ
キシイミノ)ブチル〕−4−ヒドロキシ−6,6
−ジメチル−2−オキソシクロヘキサ−3−エン
カルボン酸メチル)及びその除草剤としての使用
が記載されている。この化合物はオーストラリア
特許第464655号、並びにこれに対応する英国特許
第1461170号、及び米国特許第3950420号等に開示
されている。 さらに最近、1980年ブリテイツシユ・クロツ
プ・プロテクシヨン・コンフエレンス“1980
British Crop Prodection Conference−Weeds,
Proceedings Voll,Research Reports”39〜46
頁、Britich Crop Protection CounCil,1980)
には、NP55と称する新規なシクロヘキサン−
1,3−ジオン除草剤(2−N−エトキシブツリ
ミドイル)−5−(2−エチルチオプロピル)−3
−ヒドロキシ−2−シクロヘキセン−1−オンが
報告された。この化合物はオーストラリア特許第
503917号、及びこれに対応する特許に開示されて
いる。 5−ピリジル置換基を有するシクロヘキサン−
1,3−ジオン誘導体の新規な群が有用な除草活
性を有することが見出された。 (発明の構成) この発明に従えば次の式() (式中、Zは基−YAnであり、ここでYはC1
〜C6アルキルであり、そしてAnはハライドであ
り; Xは同一であるか又は異り、独立に、ハロゲ
ン、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキル、C1
〜C6アルキル、C1〜C6アルキルチオ又はC1〜C6
アルコキシであり; R1は水素、C1〜C6アルキルカルボニル又はア
ルカリ金属カチオンであり; R2はC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2
〜C6ハロアルケニル、C2〜C6アルキニル又はC2
〜C6ハロアルキルであり; R3はC1〜C6アルキルであり; R4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)カルボニ
ルであり; kは0又は1の整数であり;そして nは3又は4の整数である) により表わされる化合物又はその異性体(但し、
2−〔1−アリルオキシイミノ)ブチル〕−5−
〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メチルピリジ
ル)〕−3−)ヒドロキシシクロヘキシ−2−エン
−1−オン及び2−〔1−エトキシイミノ)ブチ
リル〕−5−〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メ
チルピリジル)〕−3−ヒドロキシシクロヘキシ−
2−エン−1−オン並びにそのナトリウム塩を除
く)が提供される。 式()の化合物においてR1がアルカリ金属
カチオンから選ばれる場合、アルカリ金属カチオ
ンの種類は狭く限定されない。理論に拘束される
ことを意図しないが、R1が金属カチオンである
場合、この陽イオンは植物中で除去されてR1
水素である式()の化合物が生成すると信じら
れる。 この発明の化合物は、次の式(a)及び(
b)、 (式中、φは次の式、 で表わされる基を意味する。) で表わされる2種類の異性体、又はこれら2種類
の異性体の混合物の形で存在することができる。 R1が水素である場合、この発明の化合物は、
次の式(a),(b),(c)、及び(d)、 (式中、φは前記の意味を有する。) で表わされる4種類の互変異性体のいずれか1
種、又はいずれかの混合物として存在することが
できる。 適当なZは、−YAnであり、ここでYはC1〜C6
アルキルであり、そしてAnはハライドである。 適当なkは0又は整数1である。 適当なnは整数3又は4である。 適当なXは、同一であるか又は異り、独立に、
ハロゲン、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキ
ル、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキルチオ又は
C1〜C6アルコキシである。 適当なR1は水素、C1〜C6アルキルカルボニル
又はアルカリ金属カチオンである。 適当なR2はC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニ
ル、C2〜C6ハロアルケニル、C2〜C6アルキニル
又はC2〜C6ハロアルキルである。 適当なR3はC1〜C6アルキルである。 適当なR4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)カ
ルボニルである。 この発明の好ましい化合物には、ピリジン環が
3位を介してシクロヘキサン環に結合しており、
そしてピリジン環に3個又は4個の置換基を有す
る式()の化合物が含まれる。この化合物は、
次の式()、 〔式中、 kは0であり; nは整数3及び4から選ばれ; Xは、独立に、C1〜C6アルキル、C1〜C6アル
コキシ、ハロゲン及びC1〜C6ハロアルキルから
成る群から選ばれ; R1は、水素、C2〜C6アルカノイル及びアルカ
リ金属から成る群から選ばれ; R2は、C1〜C3アルキル及びC1〜C3ハロアルキ
ルから成る群から選ばれ; R3は、C1〜C3アルキルから選ばれ;そして R4は、水素及び(C1〜C6アルコキシ)カルボ
ニルから選ばれる〕 で表わされる化合物が含まれる。 この発明の前記以外の化合物には、 kが0であり; nが整数3及び4から選ばれ; Xが、独立に、C1〜C6アルキル、C1〜C6アル
コキシ、ハロゲン及びC1〜C6ハロアルキルから
成る群から選ばれ; R1が水素、C2〜C6アルカノイル及びアルカリ
金属から成る群から選ばれ; R2がC1〜C3アルキル及びC1〜C3ハロアルキル
から成る群から選ばれ; R3がC1〜C3アルキルから選ばれ;そして R4が水素である; 式()の3−ピリジル化合物が含まれる。 特に好ましいXにはメチル、メトキシ、エトキ
シ、臭素及びトリフルオロメチルが含まれる。 特に好ましいR1には水素、C2〜C6アルカノイ
ル、ナトリウム及びカリウムが含まれる。 特に好ましいR2にはエチル、n−プロピル、
アリル、プロパルギル、フロオロエチル及びクロ
ロアリルが含まれる。 特に好ましいR3にはエチル及びn−プロピル
が含まれる。 この発明の化合物の特定の例には次の第1−a
表及び第1−b表に詳記する化合物が含まれる。
【表】
【表】
【表】 この発明の化合物は種々の方法で製造すること
ができ、そしてこの発明は式()の化合物の製
造方法を提供する。 この発明の化合物の製造は3又は4のパートに
分けて考えるのが便利である。 パートAは式()の5−アリールシクロヘキ
サン−1,3−ジオンの生成に関する。この反応
は次の2段階において行うことができる。 (i) 好ましくは塩基の存在下において、式()
のアルデヒド誘導体をアセトン(a)又は式
(b)のアセトン誘導体と反応せしめること
により、それぞれ式(a)又は(b)のケ
トン誘導体を生成せしめ;そして、好ましくは
塩基の存在下において、式(a)のケトン誘
導体を式(a)のマロン酸エステル誘導体と
反応せしめ、又は式(b)のケトン誘導体を
式(b)のマロン酸エステルと反応せしめ
て、それぞれ式(a)又は(b)の中間体
を生成せしめ、これを好ましくは酸の存在下で
分離して又は直接加水分解することにより式
()の5−アリールシクロヘキサン−1,3
−ジオンを生成せしめ、又は好ましくは塩基の
存在下において、式(a)のケトン誘導体を
式(c)のアルカン酸エステルと反応せしめ
ることにより式()の5−アリールシクロヘ
キサン−1,3−ジオンを生成せしめ; (ii) 好ましくは塩基の存在下において、式()
のアルデヒトデ誘導体を式(b)のマロン酸
エステルと反応せしめることにより式(c)
のアリールメチルデンマロン酸誘導体を生成せ
しめ、次にこれを、好ましくは塩基の存在下に
おいて、式(d)のアセト酢酸エステル誘導
体と反応せしめることにより式(c)の中間
体を生成せしめ、これを、好ましくは酸の存在
下において、分離して又は直接加水分解するこ
とにより式()の5−アリールシクロヘキサ
ン−1,3−ジオンを生成せしめ;あるいは (iii) 好ましくは塩基の存在下において、式()
のアルデヒド誘導体を式(c)の酢酸エステ
ルと反応せしめることにより式()の2−ア
リールアルケノエート誘導体を生成せしめ、次
にこれを、好ましくは塩基の存在下で、式(
d)のアセト酢酸エステル誘導体と反応せしめ
ることにとより式(a)の中間体を生成せし
め、これを好ましくは酸の存在下において、分
離して又は直接加水分解することにより式
()の5−アリールシクロヘキサン−1,3
−ジオンを生成せしめる。 パートBは、式()の化合物のアシル化によ
る式()の2−アシル−5−アリールシクロ
ヘキサン−1,3−ジオンの生成に関する。この
反応は式()の5−アリールシクロヘキサン−
1,3−ジオンを、 (iv) 式()に対応する酸のアルカリ金属塩又
は式()(式中、Mはアルカリ金属イオン
であり、そしてRはC1〜C6アルキルである)
のアルコキシド塩の存在下で、式()の酸無
水物と反応せしめ; (v) 式()の対応する酸の存在下で、式
()の酸無水物と反応せしめ; (vi) ルイス酸触媒の存在下で、式()(式中、
halはハロゲンである)の酸ハライドと反応せ
しめ; (vii) 式()の酸ハライド及び式()の対
応する酸の混合物と反応せしめ;あるいは (viii) アルカリ金属ハライド又はアルカリ土類金属
ハライドと反応せしめ、次に式()の酸無水
物又は式()の酸ハライドと反応せしめ
る。 上記の方法に代えて、このアシル化反応は (ix) ピリジンの存在下で、式()の5−アリー
ルシクロヘキサン−1,3−ジオンを式(
)の酸ハライドと反応せしめることにより中
間体である式()のO−アシル誘導体を生
成せしめ;そして (x) 式()の中間体をルイス酸触媒と反応せ
しめ; (xi) 式()の中間体を式()の酸と
反応せしめ;あるいは (xii) 式()の中間体をイミダゾールと反
応せしめる; ことにより実施することもできる。 パートCはR1が水素であるこの発明の化合物、
すなわち式()の化合物の生成に関する。この
反応は、式()の2−アシル−5−アリール
シクロヘキサ−1,3−ジオンを、 () 式()のアルコキシアミン誘導体
と反応せしめ;あるいは () ヒドロキシルアミンと反応せしめるこ
とにより中間体である式()のオキシム誘
導体を生成せしめ、そして中間体である式(
)のオキシム誘導体を式()(式中、L
は脱離基、例えば塩素、臭素、ヨウ素、サルフ
エート、ニトレート、メチルサルフエート、エ
チルサルフエート、テトラフルオロボレート、
ヘキサフルオロホスフエート、ヘキサフルオロ
アンチモネート、メタンスルホネート、フルオ
ロスルホネート、フルオロメタンスルホネート
及びトリフルオロメタンスルホネートである)
のアルキル化剤と反応せしめる; ことにより実施することができる。 パートDは、R1が水素以外の置換基である式
()のこの発明の化合物の生成に関する。 R1がエーテル、アシル又はスルホニルを構成
する式()のこの発明の化合物、すなわち式
()の化合物のこれらの誘導体は、式()の
この発明の対応する化合物を式()のエーテ
ル化剤、アシル化剤又はスルホニル化剤と反応せ
しめることにより製造することができる。 R1が無機陽イオン又は有機陽イオンである式
()のこの発明の化合物は、R1が水素である式
()のこの発明の化合物、すなわち式()の
化合物を、無機塩又は有機塩と反応せしめること
により製造することができる。例えば、R1がア
ルカリ金属イオンである式()の化合物は、対
応する式()の化合物を対応するアルカリ金属
ヒドロキシド又はアルコキシレートと反応せしめ
ることにより製造することができる。R1が遷移
金属イオン又は有機陽イオンである式()の化
合物は同様にして、式()の対応する化合物を
対応する遷移金属塩又は有機塩基と反応せしめる
ことにより製造することができる。前記の方法に
代えて、R1が遷移金属イオン又は有機陽イオン
である式()の化合物はR1がアルカリ金属イ
オンである式()の対応する化合物を対応する
遷移金属塩又は有機塩と反応せしめることにより
製造することができる。 従つて、他の観点においてこの発明は、式(
)の2−アシル−5−(アリール)シクロヘキ
サン−1,3−ジオン誘導体を式()のアル
コキシアミン誘導体と反応せしめることにより式
()のこの発明の化合物を生成せしめ、又は式
()の2−アシル−5−(アリール)シクロヘ
キサン−1,3−ジオン誘導体をヒドロキシルア
ミンと反応せしめ、そして式()のオキシム
中間体を式()(式中、Lは脱離基である)
のアルキル化剤でアルキル化することにより式
()のこの発明の化合物を生成せしめ;そして
場合によつては、式()のこの発明の化合物を
式()(式中、Lは脱離基である)の化合物
と反応せしめることにより式()のこの発明の
化合物を生成せしめることを特徴とする式()
の化合物の製造方法を提供する。 前記の化合物の構造を次に示す。以下の式中φ
は、次の基、 を表わす。 CH3COCH3 (a) CH3COCH2R4 (b) CH3CO2R (c) φ−CHO () φ−CH=CH−COCH3 (a) φ−CH=CR4−COCH3 (b) φ−CH=C(CO2R)2 (c) φ−CH=CH−CO2R (d) R4CH(CO2R)2 (a) CH2(CO2R)2 (b) R4CH2CO2R (c) CH3COCHR4CO2R (d)
【式】
【式】
【式】
【式】 (R3CO)2O () R3CO2M () ROM () R3CO2H () R3COhal () H2NOR2 () R2L () R1L () 式(),(a),(b),(c),(d)

(a),(b),(c),(),(),(

及び()で示される中間体化合物のあるもの
は新規化合物であり、従つて他の態様において、
この発明は式(),(a),(b),(c),
(d),(a),(b),(c),(),(

),()及び()の新規化合物及びこれ
らの化合物の製造方法を提供する。 例えば、式()のこの発明の化合物の製造に
おいて使用される式()のトリ−及びテトラ−
置換ピリジンカルボキシアルデヒドは新規化合物
である。 従つて他の観点において、この発明は次の式
()、 (式中、Z,k及びXは前に定義した意味を有
し、そしてnは3及び4から選ばれた整数であ
る) で表わされる化合物を提供する。 他の観点においてこの発明は、次の式()、 (式中、Z,k,n,X及びR4は前に定義し
た意味を有する) で表わされる化合物を提供する。 他の観点においてこの発明は、次の式()、 (式中、Z,k,n,X,R3及びR4は前に定
義した意味を有する) で表わされる化合物を提供する。 式()の化合物は除草剤として有効であり、
従つてこの発明は他の観点において、式()の
前記の化合物の有効量を植物又は植物の成育媒体
に適用することを特徴とする不所望の植物を激し
く損傷し、又は枯死せしめる方法を提供する。 一般的に言つて、式()の化合物は種々の植
物に対して除草剤として活性である。しかしなが
ら、この発明の化合物のあるものは単子葉植物に
対して選択的に活性であり、双子葉植物は他の植
物種を激しく損傷し又は枯死せしめるこの発明の
化合物の適用量において、比較的影響を受けな
い。 さらに、式()の化合物のあるものは、双子
葉植物の群の中で選択的に活性であり、そして栽
培作物中の単子葉雑草特に穀類作物中の野性草類
を抑制するのに十分な量で使用することができ
る。この発明の化合物のあるものは、栽培されて
いる単子葉植物作物、例えば小麦、大麦及び他の
多くの穀類作物中の野性草類、例えば野性オート
麦、ライ麦の抑制に特に有用である。 従つて、他の観点においてこの発明は、前記の
式()の化合物を、単子葉雑草を激しく損傷し
又は枯死せしめるのに十分であるが、作物を損傷
するのには実質上不十分である量において、作物
又は作物の成育媒体に適用することを特徴とする
栽培作物中の単子葉雑草、特に小麦のごとき穀物
作物中の雑草類を抑制する方法を提供する。 驚くべきことに、ピリジン環が3個又は4個の
置換基を有するこの発明の5−(ピリジル)シク
ロヘキサン−1,3−ジオン誘導体、すなわちピ
リジン環がテトラ置換又は全置換されている化合
物が、一般的に、ピリジン環が1個又は2個の置
換基を有するこの発明の化合物に比べて有意に高
いレベルの除草活性を示す。従つてこの発明の好
ましい化合物は、ピリジン環が3個又は4個の置
換基を有する化合物である。 式()の化合物は、直接に植物に適用する
(出芽後適用)ことができ、又植物の出芽前に土
壌に適用する(出芽前適用)こともできる。しか
しながら、この化合物は一般に、出芽後の植物に
適用する場合により効果的である。 式()の化合物は、それ自体として、植物の
成育を阻害し、植物を激しく損傷し又は枯死せし
めるために使用することもできるが、この発明の
化合物を、固体又は液体の稀釈剤を含んで成る担
体と混合して含んで成る組成物の形で使用するの
が好ましい。従つて、この発明は他の観点におい
て、前記の式()の化合物及び農業上許容され
る担体を含んで成る成育抑制組成物、植物損傷組
成物又は植物枯死組成物を提供する。 式()の化合物のあるものは有用な植物成育
制御活性を示す。例えば、式()の化合物はあ
る適用量において栽培植物作物中の野性草類に対
して選択的に活性な除草剤であるが、該作物にお
いて植物成育制御効果を示す。 植物成育制御効果は種々の態様で発現される。
例えば、頂部優勢の抑制、助芽成育の刺激、早期
開花と種子形成の刺激、開花の強化と種子の増
収、茎の肥厚、茎の短化と分げつである。この発
明の化合物が示す植物成育制御効果には、例えば
作物、例えば小麦又は大麦における分げつ及び茎
の短化が含まれる。 この発明の他の観点に従えば、前記の式()
の化合物の有効量を植物、植物の種子又は植物の
成育媒体に適用することを特徴とする植物成育制
御方法が提供される。 この発明の植物成育制御方法を実施するため
に、式()の化合物を植物に直接適用する(出
芽後適用)ことができ、又は植物の出芽前に種子
又は土壌に適用する(出芽前適用)ことができ
る。 式()の化合物を、それ自体として、植物の
成育を制御するために使用することができるが、
一般的には、この発明の化合物を固体又は液体か
ら成る担体と混合して含んで成る組成物の形で使
用するのが好ましい。従つて、他の観点において
この発明は、前記の式()の化合物を農業上許
容される担体と共に含んで成る植物成育制御組成
物を提供する。 この発明の組成物は、固体、液体又はペースト
の形であつてよい。組成物には、そのまま使用さ
れる稀薄組成物及び使用する前に稀釈する必要が
ある濃厚組成物が含まれる。従つて、この発明の
組成物中の活性成分の濃度は、製剤のタイプ、及
び組成物がそのまま使用される例えばダスト剤又
は水性乳剤であるか、あるいは組成物が濃厚剤例
えば使用前に稀釈するのに適する乳剤濃厚物又は
湿潤粉末であるかにより広範囲に変化する。一般
に、この発明の組成物は1ppm〜99%(重量)の
活性成分を含んで成る。 固体組成物は、活性成分が固体稀釈剤と混合さ
れている粉末、ダスト、ペレツト、粗粒及び顆粒
の形にすることができる。粉末及びダストは、活
性成分と固体担体とを混合し又は粉砕して微粉組
成物を形成することにより製造することができ
る。顆粒、粗粒及びペツトは、活性成分を固体担
体と結合せしめることにより、例えば前もつて形
成した顆粒状固体担体に活性成分を被覆し又は含
浸せしめることにより、又は凝集技法により製造
することができる。 固体担体の例には鉱物質及び粘土、例えばカオ
リン、ベントナイト、珪藻土(キーゼルグール)、
フラー土、アツタクライ、珪藻土(デイアトマセ
アスアース)、膠灰粘土、レス、タルク、チヨー
ク、白雲母、石灰石、石灰、炭酸カルシウム、粉
末マグネシア、酸化マグネシウム、硫酸マグネシ
ウム、石膏、硫酸カルシウム、パイロフイライ
ト、珪酸、珪酸塩及びシリカゲル、肥料、例えば
硫酸アンモニウム、燐酸アンモニウム、硝酸アン
モニウム及び尿素;植物性の天然生成物、例えば
穀粉、樹皮粉、木粉、ナツツ皮粉、及びセルロー
ス性粉末;合成重合体材料例えば粉砕した又は粉
末状のプラスチツク及び樹脂が含まれる。 このほかに、固体組成物は、活性成分の液への
分散を促進するための湿潤剤、乳化剤及び/又は
分散剤として機能する1種又は複数種の界面活性
剤と活性成分及び固体担体を組合わせて成る湿潤
性又は分散性ダスト、粉末、顆粒又は粗粒の形に
することができる。 界面活性剤の例には、陽イオン型、陰イオン型
及び非イオン型の界面活性剤が含まれる。陽イオ
ン界面活性剤には第四アンモニウム化合物、例え
ばセチルトリメチルアンモニウムブロミドのごと
き長鎖アルキルアンモニウム塩が含まれる。陰イ
オン界面活性剤には石鹸、すなわち脂肪酸のアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウ
ム塩;リグニンスルホン酸のアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩及びアンモウニム塩;アリール
スルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩及びアンモニウム塩、例えばブチルナフタレン
スルホン酸、ジー及びトリ−イソプロピルナフタ
レンスルホン酸のごときナフタレンスルホン酸の
塩、フルホン化ナフタレンとホルムアルデヒドを
伴うナフタレン誘導体との縮合生成物の塩、フル
ホン化ナフタレンとフエノール及びホルムアルデ
ヒドを伴うナフタレン誘導体との縮合生成物の
塩、及びドデシルベンゼンスルホン酸のごときア
ルキルアリールベンゼンスルホン酸の塩;硫酸の
長鎖モノエステル又はアルキルサルフエート、例
えばラウリルサルフエート、及び脂肪アルコール
グリマコールエーテルと硫酸とのモノエステルの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモ
ニウム塩が含まれる。非イオン界面活性剤には、
エチレンオキシドと脂肪アルコール、例えばオレ
イルアルコール及びセチルアルコールとの縮合生
成物;エチレンオキシドとフエノール及びアルキ
ルフエノール、例えばイソオクチルフエノール、
オクチルフエノール及びノニルフエノールとの縮
合生成物;エチレンオキシドとひまし油との縮合
生成物;長鎖脂肪酸とヘキシトール無水物から誘
導される部分エステル、例えばソルビタンモノラ
ウレート、及びこれらのエチレンオキシドとの縮
合生成物;エチレンオキシド/プロピレンオキシ
ドブロツク共重合体;ラウリルアルコールポリグ
リコールエーテルアセタール;並びにレシチンが
含まれる。 液体組成物は、場合によつては、湿潤剤、乳化
剤及び/又は分散剤として機能する1種又は複数
種の界面活性剤を含む、液体担体中活性成分の溶
液又は分散体から成る。液体担体の例には、水;
鉱油分画、例えばケロシン、溶剤ナフサ、石油、
コールタール油及び芳香族石油分画;脂肪族、脂
環族又は芳香族炭化水素、例えばパラフイン、シ
クロヘキサン、トルエン、キシレン、テトラヒド
ロナフタレン及びアルキル化ナフタレン;アルコ
ール、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、シクロヘ
キサノール及びプロピレングリコール;ケトン、
例えばシクロヘキサノン及びイソフオラン;並び
に強極性有機溶剤、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリド
ン及びスルホランが含まれる。 好ましい液体組成物は、霧化、噴霧又は浸水に
適する、活性成分の水性分散体、懸濁液又は乳剤
である。このような水性組成物は、一般に、濃厚
組成物を水と混合することによつて調製すること
ができる。適当な濃厚組成物には乳剤濃厚物、ペ
ースト、油性分散体、水性懸濁液及び湿潤粉末が
含まれる。濃厚物は長期間の貯蔵に耐え、そして
貯蔵の後水で稀釈することによつて、常用の噴霧
装置によつて適用することができるのに十分な時
間均一に維持される水性剤を生成せしめることが
できるものでなければならない。濃厚物には便利
には20〜99重量%、好ましくは20〜60重量%の活
性成分を含有せしめる。 乳剤又は乳化性濃厚物は、活性成分を1種又は
複数種の界面活性剤を含有する有機溶剤に溶解す
ることによつて便利に製造することができる。ペ
ーストは、微粉砕活性成分を微分砕固体単体、1
種又は複数種の界面活性剤及び場合によつては油
と配合することによつて製造することができる。
油性分散体は、活性成分、炭化水素油、及び1種
又は複数種の界面活性剤を一緒に粉砕することに
よつて製造することができる。水性懸濁濃厚物
は、活性成分、水、少なくとも1種の界面活性
剤、及び好ましくは少なくとも1種の懸濁剤の混
合物をボールミル処理することにより便利製造す
ることができる。適当な懸濁剤には、親水性コロ
イド、例えばポリ(N−ビニルピロリドン)、ナ
トリウムカルボキシメチルセルロース、並びに植
物性ガムであるアカシアガム及びトラガカントガ
ム;コロイド性鉱物珪酸塩の水和物、例えばモン
モリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、
ヘクトライト、サポナイト、サウコナイト及びベ
ントナイト;他のセルロース性誘導体;並びにポ
リ(ビニルアルコール)が含まれる。浸潤性粉末
濃厚物配設、活性成分、1種又は複数種の界面活
性剤、1種又は複数種の固体担体、及び場合によ
つては1種又は複数種の懸濁剤を一緒に配合し、
そしてこの混合物を粉砕することによつて所望の
粒子大を有する粉末が形成することにより便利に
製造することができる。 水性懸濁液、分散体又は乳剤は、濃厚組成物
を、場合によつては界面活性剤及び/又は油を含
有する水と混合することにより、濃厚組成物から
調製することができる。 R1が水素であるこの発明の式()の化合物
は酸性である。従つて、式()の化合物を有機
塩基又は無機塩基との塩として製剤しそして適用
することができる。式()の化合物を塩の形で
製剤化しそして使用する場合に、塩それ自体、す
なわちR1が無機の又は有機の陽イオンである式
()の化合物を製剤に使用することができ、あ
るいはR1が水素である式()の化合物を製剤
に使用し、そして適当な無機塩基又は有機塩基を
用いてその場合で塩を生成せしめることができ
る。 この発明の組成物の適用方式は使用する組成物
のタイプ及び適用のために使用する装置に大きく
依存する。固体組成物は、固体を放散又は拡散せ
しるための散布手段又は他の適当な手段により適
用することができる。液体組成物は散布、噴霧、
浸水、かんがい水への導入、又は液を放散又は拡
散せしめるための他の任意の適当な手段により適
用することができる。 この発明の化合物の適用量は多くの要素、例え
ば使用のために選択された化合物、成育が阻害さ
れるべき植物の種類、使用のために選択された剤
形、及び化合物を葉に適用するか根から吸収させ
るかにより異なる。しかしながら一般的基準とし
て、1ヘクタール当り0.005〜20Kgの割合で適用
するのが適当であり、1ヘクタール当り0.01〜
5.0Kgの割合で適用するのが好ましい。 この発明の組成物は、1種又は複数種のこの発
明の化合物に加えて、生物学的活性を有する、こ
の発明の化合物以外の1種又は複数種の化合物か
ら構成することができる。例えば、前記のごと
く、この発明の化合物は一般に、双子葉植物又は
広葉種に対してよりも単子葉植物又は草種に対し
て効果的である。この結果、ある適用において
は、この発明の化合物のみを除草剤として使用し
たのでは作物の保護のために十分でない。従つて
他の態様において、この発明は前記の式()の
化合物の少なくとも1種を少なくとも1種の他の
除草剤と混合して成る除草剤を提供する。 他の除草剤は式()の構造を有しない任意の
除草剤であつてもよい。これは一般的に、相補作
用を有する除草剤である。例えば、好ましい種類
は、広葉雑草に対して活性な除草剤を含んで成る
混合物である。第2の好ましい種類は接触除草剤
を含んで成る混合物である。 有用な相補的除草剤の例として次のものが挙げ
られる。 A ベンゾ−2,1,3−チアジアジン−4−オ
ン−2,2−ジオキシド、例えば3−イソプロ
ピルベンゾ−2,1,3−チアジアジン−4−
オン−2,2−ジオキシド(一般名ベンタゾ
ン); B ホルモン除草剤、特にフエノキシアルカン
酸、例えば4−クロロ−2−メチルフエノキシ
酢酸(一般名MCPA)、2−(2,4−ジクロ
ロフエノキシ)プロピオン酸(一般名ジクロル
プロプ)、2,4,5−トリクロロフエノキシ
酢酸(一般名2,4,5−T)、4−(4−クロ
ロ−2−メチルフエノキシ)酪酸(一般名
MCPB)、2,4−ジクロロフエノキシ酢酸
(一般名2,4−D)、4−(2,4−ジクロロ
フエノキシ)酪酸(一般名2,4−DB)、2
−(4−クロロ−2−メチルフエノキシ)プロ
ピオン酸(一般名(メコプロプ)、及びこれら
の誘導体(例えば塩、エステル、アミド等); C 3−〔4−(4−ハロフエノキシ)フエニル〕
−1,1ジアルキル尿素、例えば3−〔4−(4
−クロロフエノキシ)フエニル〕−1,1−ジ
メチル尿素(一般名クロロキスロン); D ジニトロフエノール及びその誘導体(例えば
酢酸塩)、例えば2−メチル−4,6−ジニト
ロフエノール(一般名DNOC)、2−tert−ブ
チル−4,6−ジニトロフエノール(一般名ジ
ノテルブ)、2−sec−ブチル−4,6−ジニト
ロフエノール(一般名ジノセブ)及びこのエス
テルであるジノセブアセテート; E ジニトロアニリン除草剤、例えばN′,N′−
ジエチル−2,6−ジニトロ−4−トリフルオ
ロメチル−m−フエニレンジアミン(一般名ジ
ニトラミン)、2,6−ジニトロ−N,N−ジ
プロピル−4−トリフルオロメチルアニリン
(一般名トリフルラリン)、及び4−メチルスル
ホニル−2,6−ジニトロ−N,N−ジプロピ
ルアニリン(一般名ニトラリン); F フエニル尿素除草剤、例えばN′−(3,4−
ジクロロフエニル)−N,N−ジメチル尿素
(一般名ジルオン)、N,N−ジメチル−N′−
〔3−(トリフルオロメチル)フエニル〕尿素
(一般名フルオメツロン)、及びN′−(4−イソ
プロピルフエニル)−N,N−ジメチル尿素; G フエニルカルバモイルオキシフエニルカルバ
メート、例えば3−〔(メトキシカルボニル)ア
ミノ〕フエニル(3−メチルフエニル)カルバ
メート(一般名フエンメジパム)、及び3−
〔(エトキシカルバモイルアミノ〕フエニルフエ
ニルカルバメート(一般名デスメジパム); H 2−フエニルピリダジン−3−オン、例えば
5−アミノ−4−クロロ−2−フエニルピリダ
ジン−3−オン(一般名ピラゾン); I ウラシル除草剤、例えば3−シクロヘキシル
−5,6−トリメチレンウラシル(一般名レナ
シル)、5−ブロモ−3−sec−ブチル−6−メ
チルウラシル(一般名ブロマシル)、及び3−
tert−ブチル−5−クロロ−6−メチルウラシ
ル(一般名テルバシル); J トリアジン除草剤、例えば2−クロロ−4−
エチルアミノ−6−(iso−プロピルアミノ)−
1,3,5−トリアジン(一般名アトラジン)、
2−クロロ−4,6−ジ(エチルアミノ)−1,
3,5−トリアジン(一般名シマジン)、及び
2−アジド−4−(iso−プロピルアミノ)−6
−メチルチオ−1,3,5−トリアジン(一般
名アジプロプトリン); K 1−アルコキシ−2−アルキル−3−4−フ
エニル尿素除草剤、例えば3−(3,4−ジク
ロロフエニル)−1−メトキシ−1−メチル尿
素(一般名リヌロン)、3−(4−クロロフエニ
ル)−1−メトキシ−1−メチル尿素(一般名
モノリヌロン)、及び3−(4−ブロモ−4−ク
ロロフエニル)−1−メトキシ−1−メチル尿
素(一般名クロロブロムロン); L チオカルバメート除草剤、例えばS−プロピ
ルジプロピルチオカルバメート(一般名ベロレ
ート); M 1,2,4−トリアジン−5−オン除草剤、
例えば4−アミノ−4,5−ジヒドロ−3−メ
チル−6−フエニル−1,2,4−トリアジン
−5−オン(一般名メタミトロン)、及び4−
アミノ−6−tert−ブチル4,5−ジヒドロ−
3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5
−オン(一般名メトリブジン); N 安息香酸除草剤、例えば2,3,6−トリク
ロロ安息香酸(一般名2,3,6−TBA)、
3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸(一
般名ジカムバ)、及び3−アミノ−2,5−ジ
クロロ安息香酸(一般名クロラムベン); O アニリン除草剤、例えばN−ブトキシメチル
−α−クロロ−2′,6′−ジエチルアセトアニリ
ド(一般名ブタクロール)、対応するN−メト
キシ化合物(一般名アラクロール)、対応する
N−iso−プロピル化合物(一般名プロパクロ
ール)、及び3′,4′−ジクロロプロピオンアニ
リド(一般名プロパニル); P ジハロベンゾニトリル除草剤、例えば2,6
−ジクロロベンゾニトリル(一般名ジクロベニ
ル)、3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシベン
ゾニトリル(一般名ブロモキシニル)、及び3,
5−ジイオド−4−ヒドロキシベンゾニトリル
(一般名イオキシニル); Q ハロアルカン酸除草剤、例えば2,2−ジク
ロロプロピオン酸(一般名ダラポン)、トリク
ロロ酢酸(一般名TCA)及びこの塩; R ジフエニルエーテル除草剤、例えば4−ニト
ロフエニル2−ニトロ−4−トリフルオロメチ
ルフエニルエーテル(一般名フルオロジフエ
ン)、メチル5−(2,4−ジクロロフエノキ
シ)−2−ニトロベンゾエート(一般名ビフエ
ノツクス)、2−ニトロ−5−(2−クロロ−4
−トリフルオロメチルフエノキシ)安息香酸、
及び2−クロロ−4−トリフルオロメチルフエ
ニル3−エトキシ−4−ニトロフエニルエステ
ル; S N−(ヘテロアリールアミノカルボニル)ベ
ンゼンスルホンアミド、例えば2−クロロ−N
−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−
トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベ
ンゼンスルホンアミド(一般名DPX4189);並
びに T 種々の除草剤、例えばN,N−ジメチルジフ
エニルアセトアミド(一般名ジフエナミド)、
N−(1−ナフチル)フタラミン酸(一般名ナ
プタラム)、及び3−アミノ−1,2,4−ト
リアゾール。 有用な接触除草剤の例として次のものを挙げる
ことができる。 U ビピリジニウム除草剤、例えば活性成分が
1,1′−ジチメル−4,4′−ジピリジニウムイ
オンである除草剤(一般名パラクアツト)、及
び活性成分が1,1′−エチレン−2,2′−ジピ
リジリウムイオンである除草剤(一般名ジクア
ツト); V 有機砒素除草剤、例えばモノソジウムメタン
アルゾネート(一般名MSMA);並びに W アミノ酸除草剤、例えばN−(ホスホノメチ
ル)グリシン(一般名グリホセート)、及びそ
の塩及びエステル。 次に、例によりこの発明をさらに詳細に説明す
る。但しこれによりこの発明の範囲を限定するも
のではない。温度はすべて℃で表示する。 例1 3−シアノピリド−2−オンの製造 (a) ビノビ(Binovi)及びアルト(Arlt)(J.
Org.Chem.26,1656,1961)の方法に従つて、
3−オキソ−ブチルアルデヒド−1−ジメチル
アセタール及びシアノアセトアミドから3−シ
アノ−6−メチルピリド−2−オンを製造し
た。 (b) ボビツト(Bobbitt)及びスコラ(Scola)
(J.Org.Chem.25,560,1960)の方法に従つ
て、アセト酢酸エチル及びシアノアセトアミド
から3−シアノ−6−ヒドロキシ−4−メチル
ピリド−2−オンを製造した。同様にしてメチ
ルアセト酢酸エチル及びシアノアセトアミドか
ら3−シアノ−4,5−ジメチル−6−ヒドロ
キシピリド−2−オンを製造した。 (c) カメタニ及びサトー(薬学研究34,117,
1962)の方法に従つて、1,1,1−トリフル
オロアセチルアセトン及びシアノアセトアミド
から3−シアノ−6−メチル−4−トリフルオ
ロメチルピリド−2−オンを製造した。同様に
して、アセチルアセトン及びシアノアセトアミ
ドから3−シアノ−4,6−ジメチルピリド−
2−オンを、3−メチルペンタ−2,4−ジオ
ン及びシアノアセトアミドから3−シアノ−
4,5,6−トリメチルピリド−2−オンをそ
れぞれ製造した。 (d) 6−メチルウラシルの塩素化についてゲルシ
ヨン(Gershon)デイトマー(Dittmer)及び
ブラウン(Broun)(J.Org.Chem,26,1874,
1961)により記載されている方法と実質上同様
にして、3−シアノ−4,6−ジメチルピリド
−2−オンから5−クロロ−3−シアノ−4,
6−ジメチルピリド−2−オンを製造した。 (e) 1,3−ジメチル−2−ピリドンの臭素化に
ついてコミンス(Comins)及びリー(Lye)
(J.Org.Chem,41,2065,1976)により記載さ
れている方法と実質上同様にして、3−シアノ
−4,6−ジメチルピリド−2−オンから5−
ブロモ−3−シアノ−4,6−ジメチルピリド
−2−オンを製造した。 すべての生成物を、プロトン核磁気共鳴スペク
トル法により特徴付けた。物理的データ及びスペ
クトルデータを第2表に示す。
【表】 例2 3−シアノピリド−4−オンの製造 (a) カトー等(薬学雑誌91,740,1971)の方法
に従つて、3−アミノクロトンニトリル及びジ
ケテンから3−シアノ−2,6−ジメチルピリ
ド−4−オンを製造した。 (b) 6−メチルウラシルの塩素化についてゲルシ
ヨン、ジツトマー及びプラウン(J.Org.Chem,
26,1874,1961)により記載された方法と実質
上同様にして、3−シアノ−2,6−ジメチル
ピリド−4−オンから5−クロロ−3−シアノ
−2,6−ジメチルピリド−4−オンを製造し
た。 生成物をプロトン核磁気共鳴スペクトル法によ
り特徴付け、そして物理的データ及びスペクトル
データを第3表に示す。
【表】 例3 3−シアノピリジンの製造 次の方法のいずれかにより3−シアノピリジン
を製造した。 (a) カメタニ及びサトー(薬学研究34,117,
1962)の方法に従つて3−シアノ−4,6−ジ
メチルピリド−2−オン及び燐オキシクロリド
から2−クロロ−3−シアノ−4,6−ジメチ
ルピリジンを製造した。 (b) (i) ブルス(Broce)及びペレツ−メジナ
(Perez−Medina(J.Amer.Chem.Soc.69
2571,1947)の方法に従つて、3−アミノク
ロトン酸エチル、マロン酸ジエチル、n−ペ
ンチルアルコール及びナトリウムから4−ヒ
ドロキシ−6−メチルピリド−2−オン−3
−カルボン酸n−ペンチルを白色固体として
製造した。融点142〜144℃。Pmrスペクトル
〔δ(ppm〕:アセトン−d60.77−1.87(9H,
m);2.31(3H,s);4.31(2H,t);5.80
(1H,s);OH及びNHは観察されず。 (ii) ブルス及びペレツ−メジナ(J.Amer.
Chem.Soc.69,2571,1947)の方法に従つ
て、4−ヒドロキシ−6−メチルピリド−2
−オン−3−カルボン酸n−ペンチル及びエ
タノール性アンモニアから4−ヒドロキシ−
6−メチルピリド−2−オン−3−カルボキ
サミドを白色固体として製造した。融点255
℃。Pmrスペクトル〔δ(ppm):DMSO−
d6〕:2.17(3H,s):5.85(1H,s);OH及
びNHは観察されず。 (iii) 方法(a)に記載したのと同様にして、4−ヒ
ドロキシ−6−メチルピリド−2−オン−3
−カルボキサミド及び燐オキシクロリドから
3−シアノ−2,4−ジクロロ−6−メチル
ピリジンを製造した。 (c) ボビツト及びスコラ(J.Org.Chem.25,560,
1960)により記載された方法と実質上同様にし
て、2−クロロ−3−シアノ−6−メチルピリ
ジンを水素化することにより3−シアノ−6−
メチルピリジンを製造した。 (d) 還流メタノール中で2−クロロ−3−シアノ
−4,6−ジメチルピリジン及びナトリウムメ
トキシドを反応せしめることにより3−シアノ
−4,6−ジメチル−2−メトキシピリジンを
製造した。 (e) ジクロロメタン中で3−シアノ−4,6−ジ
メチルピリド−2−オンをトリエチルオキソニ
ウムテトラフルオロボレートと反応せしめるこ
とにより3−シアノ−2−エトキシ−4,6−
ジメチルピリジンを製造した。 (f) (i) グエララ(Guerrara)、シラクサ
(Siracusa)及びトルネタ(Tornetta)(Il,
Farmaco Ed.Sc.31,21,1975)の方法に従
つて3−シアノ−4,6−ジメチルピリジン
及びチオ尿素から3−シアノ−4,6−ジメ
チルピリド−2−チオンを製造した。黄色針
状。融点245〜250℃。 (ii) レナウ(Renault)(Am.Chim.10135
1955)の方法に従つて3−シアノ−4,6−
ジメチルピリド−2−チオンをメチル化する
ことにより3−シアノ−4,6−ジメチル−
2−メチルチオピリジンを製造した。 (g) カトー及びノダ(Chem.Pham.Bull.24
303,1976)の方法に従つて、3−アミノクロ
トニトリル及びアセチルアセトンから3−シア
ノ−2,4,6−トリメチルピリジンを製造し
た。 すべての生成物をプロトン核磁気共鳴スペクト
ル法により特徴付けた。製造方法、物理的データ
及びスペクトルデータを第4表に示す。
【表】 例4 ピリジン−3−カルボキシアルデヒドの製
造 (a) 次の方法により2,4,6−トリメトキシピ
リジン−3−カルボキシアルデヒドを製造し
た。 (i) ルース(Rousseau)及びロビンス
(Robins)(J.Het.Chem.,196,1965)の
方法に従つて、2,6−ジクロロピリジンか
ら2,6−ジクロロピリジン−1−オキシド
を無色の結晶として製造した。融点142℃。 (ii) ルース(Rousseau)及びロビンス
(Robins)(J.Het.Chem.,196,1965)の
方法に従つて、2.6−ジクロロピリジン−1
−オキシドをニトロ化することにより2,6
−ジクロロ−4−ニトロピリジン−1−オキ
シドを明淡黄色(light yellow)固体として
製造した。融点177〜178℃。 (iii) ジヨンソン(Johnson)、カトリツキー
(Katrizky)及びビネイ(Viney)(J.Chem.
Soc.B,1211,1967)の方法により、2,6
−ジクロロ−4−ニトロピリジン−1−オキ
シド及びナトリウムメトキシドを反応せしめ
ることにより2,4,6−トリメトキシピリ
ジン−1−オキシドを白色針状物として製造
した。融点108〜109℃。 (iv) ジヨンソン、カトリツキー及びビネイ(J.
Chem.Soc.13,1211,1967)の方法により、
2,4,6−トリメトキシピリジン−1−オ
キシド及び五塩化燐を反応せしめることによ
り2,4,6−トリメトキシピリジンを無色
の固体として製造した。Pmrスペクトル(δ
(ppm);CDCl3):3.77(3H,s);3.87(6H,
s);5.85(2H,s)。 () 2,6−ジメトキシピリジンの生成に
ついてコンピス(Kompis)等(Eur.J.Med.
Chem.−Chimica Ther.12,531,1977)に
より記載された方法と同様にしてビルスマー
(Vilsmer)ホルミル化により、2,4,6
−トリメトキシピリジンから2,4,6−ト
リメトキシピリジン−3−カルボキシアルデ
ヒドを製造した。 (b) 3−シアノ−2−メトキシ−6−メチルピリ
ジンの還元についてビーク(Beak)等(J.
Org.Chem.45,1354,1980)により記載された
方法と実質上同様にして、対応する3−シアノ
ピリジンをジイソブチルアルミニウムヒドリド
と反応せしめることにより他のすべてのピリジ
ン−3−カルボキシアルデヒドを製造した。 すべての生成物を、プロトン核磁気共鳴スペク
トル法により特徴付けた。物理的データ、及びス
ペクトルデータを第5表に示す。
【表】
【表】 例5 1−〔3−(置換ピリジル)〕ブテ−1−エ
ン−3−オンの製造 次のいずれかの方法により、対応するピリジン
−3−カルボキシアルデヒドから、式()のこ
の発明の化合物を製造するために使用する1−
〔3−(置換ピリジル)〕ブテ−1−エン−3−オ
ンを製造した。 (a) ピリジン−3−カルボキシアルデヒド(18.9
ml)及び1−トリフエニルホスホルアニリデン
−3−プロパノン(70g)をトルエン中で2時
間還流加熱した。トルエンを蒸発せしめ、そし
て残渣を減圧下で蒸留することにより1−(3
−ピリジル)ブテ−1−エン−3−オンを油状
物として得た。Pmrスペクトル〔CDCl3;δ
(ppm〕:2.41(3H,s);6.79(1H,d);7.2−
8.77(4H,m);7.52(1H,d)。 (b) アセトン(150ml)中4,6−ジメチル−2
−メトキシピリジン−3−カルボキシアルデヒ
ド(5.00g、30.0ミリモル)の溶液を、アセト
ン(150ml)及び水酸化ナトリウム水溶液(2
%、9ml)の冷却混合物中に滴加した。混合物
を0℃にて1〜2時間攪拌し、そして室温まで
加温し、一夜攪拌した。アセトンを減圧下で蒸
発せしめ、そして追加の水(100ml)を加え、
次にPH8に酸性化した。混合物をジクロロメタ
ン(3×50ml)により抽出し、次にジクロロメ
タンを水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、そして減圧下で蒸発せしめることにより粗
製油状物を得た。油状物を高真空下で50℃に加
熱することにより1−〔3−(4,6−ジメチル
−2−メトキシピリジル)〕ブテ−1−エン−
3−オン(6.20g、100g)を淡黄色粘稠油状
物として得た。プロトン核磁気共鳴スペクトル
(CDCl3;δ(ppm)):2.36(3H,s);2.38
(3H,s);2.40(3H,s);3.99(3H,s);
6.62(1H,s);6.97(1H,d);7.70(1H,d)。 各1−〔3−(置換ピリジル)〕ブテ−1−エン
−3−オンの製造に使用する特定の方法を例7及
び第8表に示す。 例6 2−アシル−3−ヒドロキシ−5−〔3−
(置換ピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1
−オンの製造 式()のこの発明の化合物の製造において使
用する2−アシル−3−ヒドロキシ−5−〔3−
(置換ピリジル)〕−シクロヘキサ−2−エン−1
−オンを、中間体3−ヒドロキシ−5−〔3−(置
換ピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−オ
ンの分離を含む下記の方法(a)、又は下記の方法(b)
により、対応する1−〔3−(置換ピリジル)〕ブ
テ−1−エン−3−オンから製造した。 (a) (i) マロン酸ジエチル(5.04g、31.5ミリモ
ル)を、無水エタノール(70ml)中金属ナト
リウム(0.73g、31.5ミリモル)の混合物に
加え、そしてこの混合物を30分間還流せしめ
た。1−〔3−(4,6−ジメチル−2−メキ
トシピリジル)〕ブテ−1−エン−3−オン
(6.20g、30.0ミリモル)及び無水エタノー
ルの混合物を加え、そして混合物を2時間に
わたり還流加熱した。水酸化ナトリウムの水
溶液(4.0g、30mlの水)を加え、そして混
合物を3.5時間にわたつて還流加熱した。エ
タノールを蒸留により除去し、そして追加の
水(50ml)を加えた。水性混合物をジクロロ
メタン(2×100ml)で洗浄し、そして70℃
に加熱し、そして濃塩酸によりPH4に酸性化
した。二酸化炭素の発生が停止した後混合物
を冷却し、そして沈澱を集めそして乾燥する
ことにより3−ヒドロキシ−5−〔3−(4,
6−ジメチル−2−メトキシピリジル)〕シ
クロヘキサ−2−エン−1−オン(5.50g、
75%)を淡褐色(pale brown)固体として
得た。融点190℃。 (ii) 3−ヒドロキシ−5−〔3−(4,6−ジメ
チル−2−メトキシピリジル)〕シクロヘキ
サ−2−エン−1−オン(1.00g、4.05ミリ
モル)を乾燥ジメチルホルムアミド(30ml)
中に溶解した。水素化ナトリウム(107ml、
4.45ミリモル)を加え、そして混合物を50℃
にて30分間攪拌した。 無水酪酸(0.70g、4.45ミリモル)を加
え、混合物を窒素雰囲気下で130℃にて加熱
した。1時間後、混合物を水に注入し、水性
混合物をジクロロメタンにより抽出し、そし
て抽出液を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、そして減圧下で蒸発せしめること
により粗生成物(1.00g)を得た。シリカゲ
ルを用いるカラムクロマトグラフイー(溶出
液、ジクロロメタン)により精製することに
より2−ブチリル−3−ヒドロキシ−5−
〔3−(4,6−ジメチル−2−メトキシピリ
ジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−オン
(0.60g、47%)を油状物として得た。 (b) 1−(3−ピリジル)ブテ−1−エン−3−
オン(21.3g)及びマロン酸ジエチルナトリウ
ム(1.1当量)を、無水エタノール(200ml)中
で3時間還流加熱した。溶剤を蒸発せしめ、そ
して残渣を十分に乾燥した(100℃、0.1mm
Hg)。固体残渣に無水ジメチルホルムアミド
(250ml)を加え、この混合物を窒素のもとで20
分間60℃にて加熱した。無水酪酸(27ml)を1
部加え、そして混合物を100℃にて30分間加熱
した。溶剤を減圧蒸留により蒸発せしめた。残
渣を、水酸化カリウム水溶液(4当量、100ml)
と共に6時間沸騰せしめた。希塩酸をゆつくり
加えることにより熱溶液をちようど酸性にし
た。冷却後、混合物を酢酸エチルにより抽出し
た。乾燥(MgSO4)した有機抽出液を蒸発せ
しめ、そして残渣を、溶出液として酢酸エチル
を用いるシリカクロマトグラフイーにより処理
することにより3−ヒドロキシ−5−(3−ピ
リジル)−2−ブチルシクロヘキサ−2−エン
−1−オンを白色固体として得た。融点72℃。 すべての生成物は、プロトン核磁気共鳴スペク
トル法により特徴付けた。前記の方法(a)()に
従つて製造された3−ヒドロキシ−5−〔3−(置
換ピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−オ
ンの物理データ及びスペクトルデータを第6表に
示す。上記の方法(a)()に従つて製造された2
−アシル−3−ヒドロキシ−5−〔3−(置換ピリ
ジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−オンの物
理的データ及びスペクトルデータを第7表に示
す。各2−アシル−3−ヒドロキシ−5−〔3−
(置換ピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−
オンの製造に用いる特定の方法は例7、第8表に
示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 例7 式()のこの発明の化合物の製造 第8表に示すこの発明の式()の化合物を、
下記の方法(a)又は方法(b)のいずれかにより、対応
する2−アシル−3−ヒドロキシ−5−〔3−置
換ピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−オ
ン及び対応するヒドロキシルアミンヒドロクロリ
ド誘導体から製造した。 (a) 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3−
ヒドロキシ−5−〔3−(ピリジル)〕−シクロヘ
キサ−2−エン−1−オン(1) 3−ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)−2−ブ
チリルシクロヘキサ−2−エン−1−オン(1.0
g)を、エタノール(30ml)中O−エチルヒドロ
キシルアミンヒドロクロリド(1.1当量)及び酢
酸ナトリウム三水和物(1.1当量)と、室温にて
12時間攪拌した。混合物を希酢酸溶液中に注入
し、次にこれをエーテルで抽出した。乾燥した
(MgSO4)有機抽出液を蒸発せしめることにより
2−〔1−(エトキシイミノブチル〕−3−ヒドロ
キシ−5−(3−ピリジル)シクロヘキサ−2−
エン−1−オンを油状物として得た。 (b) 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3−
ヒドロキシ−5−〔3−(4,6−ジメチル−2
−メトキシピリジル)〕シクロヘキサ−2−エ
ン−1−オン(20) エトキシアミノヒドロクロリド(0.21g、2.1
ミリモル)、及び次に水(3ml)中水酸化ナトリ
ウム(84mg、2.1ミリモル)を、エタノール(30
mg)中2−ブチリル−3−ヒドロキシ−5−〔3
−(4,6−ジメチル−2−メトキシピリジル)〕
−シクロヘキサ−2−エン−1−オン(0.60g、
1.9ミリモル)の溶液に加えた。混合物を室温に
て1夜攪拌し、そしてエタノールを減圧下で蒸発
せしめた。残渣をジクロロメタンに溶解し、希塩
酸、次に水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、そして減圧下で蒸発せしめることにより2−
〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3−ヒドロキ
シ−5−〔3−(4,6−ジメチル−2−メトキシ
ピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−オン
(0.57g、83%)を明淡褐色固体として得た。融
点86〜89℃ この発明の式()の化合物の製造において中
間体として使用される式(a)(例5)の1−
〔3−(置換ピリジル)〕ブテ−1−エン−3−オ
ン、及び式()(例6)の3−ヒドロキシ−5
−〔3−(置換ピリジル)〕シクロヘキサ−2−エ
ン−1−オン、及び/又は式()(例6)の
2−アシル−3−ヒドロキシ−5−〔3−(置換ピ
リジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−オンの
それぞれの製造に使用した特定の方法を、式
()のこの発明の化合物の製造に用いた特定の
方法と共に次の第8表に示す。 式()のこの発明の化合物の各々をプロトン
核磁気共鳴スペクトル法によつて特徴付けた。物
理的データ及びスペクトルデータを例12、第9表
に示す。
【表】
【表】 例8 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3
−ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)シクロヘ
キサ−2−エン−1−オンメチオジド(4) (a) 3−ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)−2−
ブチリルシクロヘキサ−2−エン−1−オン
(1g、3.9ミリモル)メチルイオシド(20ml)
に溶解し、そして混合物を室温にて12時間置い
た。過剰のメチルイオジドを蒸発せしめること
により3−ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)−
2−ブチリルシクロヘキサ−2−エン−1−オ
ンメチオジドを黄色結晶として得た。融点162
℃。 プロトン核磁気共鳴スペクトル〔δ(ppm);
CDCl3〕:0.97(3H,t);1.66(2H,m);2.89
−3.9(7H,m);4.67(3H,s);8.13(1H,
s);9.05(1H,m);9.56(1H,s);18.33
(1H,s)。 (b) 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3−
ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)シクロヘキ
サ−2−エン−1−オンメチオジドを、例7.方
法(b)に記載した方法と実質上同様にして、3−
ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)−2−ブチリ
ルシクロヘキサ−2−エン−1−オンメチオジ
ドから製造した。生成物をプロトン核磁気共鳴
スペクトル法により特徴付けた。物理的データ
及びスペクトルデータを例12.第9表に示す。 例9 4−エトキシカルボニル−2−〔1−(エト
キシイミノ)ブチル〕−3−ヒドロキシ−5−
(3−ピリジル)シクロヘキサ−2−エン−1
−オン(5) (a) 2−ブチリル−4−エトキシカルボニル−3
−ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)シクロヘ
キサ−2−エン−1−オンを、カラムクロマト
グラフイーによる2−ブチリル−3−ヒドロキ
シ−5−(3−ピリジル)シクロヘキサ−2−
エン−1−オン(例6.方法(b))の精製における
速く移動する微量成分として分離した。生成物
を黄色油状物として得、そしてプロトン核磁気
共鳴スペクトル法により特徴付けた。 pmrスペクトル〔δ(ppm);CDCl3〕:0.93−
1.17(6H,m);1.72(2H,m);2.86−3.86
(6H,m);4.06(2H,m);7.3−8.8(4H,
m); OHは観察されず。 (b) 例7.方法(b)に記載した方法と実質上同様にし
て、2−ブチリル−4−エトキシカルボニル−
3−ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)シクロ
ヘキサ−2−エン−1−オンから4−エトキシ
カルボニル−2−〔1−(エトキシイミノ)ブチ
ル〕−3−ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)シ
クロヘキサ−2−エン−1−オンを製造した。
生成物をプロトン核磁気共鳴スペクトル法によ
り特徴付けた。物理的データ及びスペクトルデ
ータを例12.第9表に示す。 例10 2−〔1−(エトキシイミノ)プロピル〕−
3−ヒドロキシ−5−〔3−(4,6−ジメチル
−2−メトキシピリジル)〕シクロヘキサ−2
−エン−1−オンのナトリウム塩(19)、及び
2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3−ヒ
ドロキシ−5−〔3−(5−クロロ−4,6−ジ
メチル−2−メトキシピリジル)〕シクロヘキ
サ−2−エン−1−オンのナトリウム塩(28) (a) 2−〔1−(エトキシイミノ)プロピル〕−3
−ヒドロキシ−5−〔3−(4,6−ジメチル−
2−メトキシピリジル)〕シクロヘキサ−2−
エン−1−オン(1.0g、2.89ミリモル)及び
水酸化ナトリウム(116mg、2.89ミリモル)を
アセトン(50ml)中で室温にて2時間攪拌し
た。溶剤を蒸発せしめ、そして残渣をトルエン
(50ml)に懸濁せしめた。溶剤を蒸発せしめる
ことにより2−〔1−(エトキシイミノ)プロピ
ル〕−3−ヒドロキシ−5−〔3−(4,6−ジ
メチル−2−メトキシピリジル)〕シクロヘキ
サ−2−エン−1−オンのナトリウム塩を得
た。融点>250℃(分解)。 (b) 上記の方法と実質上同様にして、2−〔1−
(エトキシイミノ)ブチル〕−3−ヒドロキシ−
5−〔3−(5−クロロ−4,6−ジメチル−2
−メトキシピリジル)〕シクロヘキサ−2−エ
ン−1−オンから2−〔1−(エトキシイミノ)
ブチル〕−3−ヒドロキシ−5−〔3−(5−ク
ロロ−4,6−ジメチル−2−メトキシピリジ
ル)〕シクロヘキサ−2−エン−1−オンのナ
トリウム塩を製造した。生成物は淡黄色固体と
して得られた。融点>250℃。 例11 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−5
−〔3−(2−クロロ−4,5,6−トリメチル
ピリジル)〕−3−(3−メチルブタノイル)シ
クロヘキサ−2−エン−1−オン(31) 3−メチルブタノイルクロリド(0.17g)及び
4−メチルピリジン(0.14g)を、ジクロロメタ
ン(40ml)中2−〔1−(エトキシイミノ)ブチ
ル〕−5−〔3−(2−クロロ−4,5,6−トリ
メチルピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−1
−オン(0.5g)の溶液に滴加し、そして混合物
を室温にて1時間攪拌した。溶剤を蒸発せしめ、
そして残渣を、溶出液としてジクロロメタン/メ
タノールを用いるシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーにより精製することにより、2−〔1−(エ
トキシイミノ)ブチル〕−5−〔3−(2−クロロ
−4,5,6−トリメチルピリジル)〕−3−(3
−メチルブタノイル)シクロヘキサ−2−エン−
1−オン(0.5g、83%)を得た。生成物をプロ
トン核磁気共鳴スペクトルにより特徴付けた。対
応する物理的データ及びスペクトルデータを例
12.第9表に示す。 例 12 式()のこの発明の化合物を、そのプロトン
核磁気共鳴スペクトルにより特徴付け、そして同
定した。便宜上、式()のこの発明の化合物の
物理的データ及びスペクトルデータを第9表に示
す。
【表】
【表】
【表】
【表】 例 13 この例は、この発明の化合物の製剤の製造につ
いて示す。但しこの例は限定的な意味を有しな
い。 (a) 乳化性濃厚剤 化合物No.25を7容量%の「テリツク(Teric)
N13」及び3容量%の「ケマツト(Kemmat)
SC15B」を含有するトルエンに溶解し乳化性濃
厚剤を得た。この濃厚剤を水で所望の濃度に稀釈
することにより噴霧することができる水性乳剤か
得られた。「Teric」は商標であり、そして
「Teric N13」はノニルフエノールのエポキシ化
生成物であり、「Kemmat」は商標であり、そし
て「Kemmat SC15B」はドデシルベンゼンスル
ホン酸カルシウムの製剤である。 (b) 水性懸濁 化合物No.25(5重量部)及び「ダイアポール
(Dyapol)PT」(1重量部)を、「Teric N8」の
水溶液(94重量部)に加え、そして混合物をポー
ルミル処理することにより安定な水性懸濁液を得
た。この懸濁液を水で所望の濃度に稀釈すること
により噴霧により適用することができる水性懸濁
液が得られる。(「Dyapol」は商標であり、
「Dyapol PT」は陰イオン懸濁剤であり、そして
「Teric N8」はノニルフエノールのエトキシ化生
成物である。) (c) 乳化性濃厚剤 化合物No.25(10重量部)、「Teric N13」(5重量
部)、及び「Kemmat SC15B」(5重量部)を
「ソルベソ(Solvesso)150(80重量部)に溶解す
ることにより乳化性濃厚剤を得た。この濃厚剤を
所望の濃度に水で稀釈することにより噴霧により
適用することができる水性乳剤が得られる。
(「Solvesso」は商標であり、「Solvesso150」は高
沸点芳香族石油分画である。) (d) 分散性粉末 化合物No.25(10重量部)、「マテキシル
(Matexil)DA/AC(3重量部)、「エーロゾル
(Aerosol)OT/B(1重量部)、及び白土298(86
重量部)を配合し、そして粉砕することにより粒
子サイズが50ミクロン未満の粉末組成物を得た。
(Matexil」は商標であり、「Matexil DA/AC」
はナフタレンスルホン酸のジナトリウム塩であ
り、そして「Aerosol」は商標であり「Aerosol
OT/B」はスルホコハク酸ナトリウムのジオク
チルエステルの製剤である。) (e) 高濃度濃厚剤 化合物No.25(99重量部)、シリカエーロゲル
(0.5重量部)、及び合成不定形シリカ(0.5重量
部)を配合し、そしてハンマーミルで粉砕するこ
とにより粒子サイズ200ミクロン未満粉末を得た。 (f) 散布粉剤 化合物No.25(10重量%)、アタプルガイト(10重
量部)、及びパイロフイライト(80重量部)を一
緒に配合し、そしてハンマーミル中で粉砕するこ
とにより粒子サイズ200ミクロン未満の粉末を得
た。 この発明の化合物の乳化性濃厚剤及び/又は懸
濁剤を、上記の(a),(b)又は(c)に記載した方法と実
質的に同様にして製造し、そして場合によつては
界面活性剤及び/又は油を含有する水で稀釈する
ことにより所望の濃度の水性組成物を得、これを
用いて、例14及び例15に記載されているように、
この発明の化合物の出芽前除草活性及び出芽後除
草活性を評価した。 例 14 例13に記載した方法により製剤化したこの発明
の化合物の出芽前除草活性を、次のようにして試
験した。 試験種の種子を、種子箱に収容した土壌中に、
深さ2cmとして列状に播種した。単子葉植物及び
双子葉植物を別の箱に播種し、播種した後2つの
箱に所望量のこの発明の化合物を噴霧した。同様
にして2個ずつの種子箱を2組用意した。但しこ
の発明の組成物噴霧せず比較のために使用した。
すべての箱を温室に置き、発芽を促進するために
少量の冠水を行い、そして植物を最適に成育せし
めるために必要に応じて湛水した。3週間後、箱
を温室から出し、そして処理の効果を視覚的に測
定した。結果を第10表に示す。この表において植
物の損傷を0〜5として表わし、0を0〜10%損
傷、1を11〜30%損傷、2を31〜60%損傷、3を
61〜80%損傷、4を81〜99%損傷、そして5を
100%殺滅とした。ダツシユ(−)は実験を行わ
なかつたことを意味する。 試験植物の名称は次の通りである。 Wh 小麦 Ot 野性オート麦 Rg ライ麦 Jm ひえ P えんどう Ip メキシコカスモネア Ms からし Sf ひまわり
【表】
【表】 例 15 例13に記載した方法により製剤化したこの発明
の化合物の出芽後除草活性を次の方法により測定
した。 試験種の種子を、種子箱中に収容した土壌中に
2cmの深さで列状に播種した。単子葉植物及び双
子葉植物を2個ずつの別々の種子箱に播種した。
4個の種子箱を温室に置き、発芽を促進するため
に少量の冠水を行い、そして植物を最適に成育せ
しめるため必要に応じて湛水した。植物が約10〜
12.5cmの高さまで成育した後、単子葉植物及び双
子葉植物のそれぞれの箱の内の1つずつを温室か
ら取り出し、そして所望量のこの発明の化合物を
噴霧した。噴霧の後、箱を温室に返し、その後3
週間にわたり処理の効果を、無処理対照と比較す
ることにより、視覚的に測定した。結果を第11表
に示す。表中、植物の損傷を0〜5として評価
し、0を0〜10%損傷、1を11〜30%損傷、2を
31〜60%損傷、3を61〜80%損傷、4を81〜99%
損傷、そして5を100%枯死とした。ダツシユ
(−)は実験を行わなかつたことを示す。 試験植物の名称は次の通りである。 Wh 小麦 Ot 野性オート麦 Rg ライ麦 Jm ひえ P えんどう Ip メキシコカスモネア Ms からし Sf ひまわり
【表】
【表】
【表】 例 16 メチルシクロヘキサノン中に21.9g/の「ス
パン(Span)80」及び72.8g/の「トウイー
ン(Tween)20」を含有する溶液160mlを水によ
り500mlに稀釈することにより調製した乳剤5ml
と所望量の化合物とを混合することにより試験用
製剤を調製した。「Span80」はソルビタンモノラ
ウレートを含んで成る界面活性剤の商標である。
「Tween20」は、ソルビタンモノラウレートと20
モル比のエチレンオキシドの縮合物を含んでなる
界面活性剤の商標である。試験化合物を含有する
5mlの乳剤のそれぞれを40mlの水で稀釈し、そし
て第12表に列挙した種の幼鉢植植物(出芽後試
験)に噴霧した。植物の損傷を、14日後に0〜5
段階で評価した。ここで、0を0〜20%損傷、そ
して5を完全枯死とした。出芽前除草活性の試験
においては、試験植物の種子を、フアイバートレ
ー中の土壌の表面に形成した浅い溝に播種した。
次に表面を平らにし、噴霧し、そして噴霧した表
面に新鮮な土壌をうすくひろげた。除草効果の測
定は、12日後に出芽後試験の場合と同様の0〜5
の段階を用いて行つた。いずれの場合にも、除草
効果の段階は無処理対照植物と比較することによ
り測定した。結果を第12表に示す。ダツシユ
(−)は実験を行わなかつたことを示す。 試験植物の名称は次の通りである。 Sb 甜菜 Rp 油菜 Ct 棉 Sy 大豆 Mz とうもろこし Ww 冬小麦 Rc 稲 Sn セネシオ・ブリガリス (Senecio vulgaris) Ip イポメア・プルプレア (Ipomea purpurea) Am アマランサス・レトロフレクサス (Amaranthus retroflexus) Pi ポリゴヌム・アビクラレ (Polygonum aviculare) Ca セノポジウム・アルブム (Chenopodium album) Ga ガリウム・アパリネ (Galium aparine) Xa キサンチウム・ペンシルバニクム (Xanthium pensylvanicum) Ab アブチロン・セオフラスチ (Abutilon theophrasti) Co カツシア・オブツシホリア (Cassia obtusifolia) Av アベナ・フアツア(Avena fatua) Dg ジギタリア・サンギナリス (Digitaria sanguinalis) Al アロペクルス・ミオスロイデス (Alopecurus myosuroides) St セタリア・ビリジス(Setaria viridis) Ec エチノクロア・クルス−ガリ (Echinochloa crus−galli) Sh ソルグム・ハレペンセ (Sorghum halepense) Ag アグロピロン・レペンス (Agropyron repens) Cn シペルス・ロツンダス (Cyperus rotundas)
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の式()、 (式中、Zは基−YAnであり、ここでYはC1
    〜C6アルキルであり、そしてAnはハライドであ
    り; Xは同一であるか又は異り、独立に、ハロゲ
    ン、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキル、C1
    〜C6アルキル、C1〜C6アルキルチオ又はC1〜C6
    アルコキシであり; R1は水素、C1〜C6アルキルカルボニル又はア
    ルカリ金属カチオンであり; R2はC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2
    〜C6ハロアルケニル、C2〜C6アルキニル又はC2
    〜C6ハロアルキルであり; R3はC1〜C6アルキルであり; R4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)カルボニ
    ルであり; kは0又は1の整数であり;そして nは3又は4の整数である) により表わされる化合物又はその異性体(但し、
    2−〔1−アリルオキシイミノ)ブチル〕−5−
    〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メチルピリジ
    ル)〕−3−)ヒドロキシシクロヘキシ−2−エン
    −1−オン及び2−〔1−エトキシイミノ)ブチ
    リル〕−5−〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メ
    チルピリジル)〕−3−ヒドロキシシクロヘキシ−
    2−エン−1−オン並びにそのナトリウム塩を除
    く)。 2 次の式()、 〔式中、Xは独立に、C1〜C6アルキル、C1
    C6アルコキシ、ハロゲン又はC1〜C6ハロアルキ
    ルであり、 R1は水素、金属イオン又はC1〜C6アルキルカ
    ルボニルであり; R2はC1〜C3アルキル又はC1〜C3ハロアルキル
    であり; R3はC1〜C3アルキルであり; R4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)−カルボニ
    ルであり; kは0(ゼロ)であり;そして nは3又は4の整数である〕 で表わされる化合物又はその異性体である、特許
    請求の範囲第1項に記載の化合物。 3 Xが独立に、C1〜C6アルキル、C1〜C6アル
    コキシ、ハロゲン又はC1〜C6ハロアルキルであ
    り; R1が水素、C2〜C6アルカノイル又はアルカリ
    金属であり; R2がC1〜C3アルキル又はC1〜C3ハロアルキル
    であり; R3がC1〜C3アルキルであり、 R4が水素であり、 kが0(ゼロ)であり、そして nが3又は4の整数である、 の化合物又はその異性体である特許請求の範囲第
    1項又は第2項に記載の化合物。 4 Xが、独立に、メチル、メトキシ、エトキ
    シ、臭素、塩素、又はトリフルオロメチルであ
    り; R1が水素、C2〜C6アルカノイル、ナトリウム
    又はカリウムであり; R2がエチル、n−プロピル、アリル、プロパ
    ルギル、フルオロエチル又はクロロアリルであ
    り; R3がエチル又はn−プロピルであり; R4が水素であり; kが0(ゼロ)であり;そして nが3又は4の整数である; 特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項
    に記載の化合物。 5 Xが、独立に、メチル、メトキシ、エトキ
    シ、臭素又は塩素であり; R1が水素、ナトリウム又はカリウムであり; R2がエチル、n−プロピル、プロパルギル、
    フルオロエチル又はクロロアリルであり; R3がエチル又はn−プロピルであり; R4が水素であり; kが0(ゼロ)であり;そして nが3又は4の整数である。 特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項
    に記載の化合物。 6 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3−
    ヒドロキシ−5−〔3−(2−メトキシ−4,6−
    ジメチルピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−
    1−オン; 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−5−〔3
    −(2−エトキシ−4,6−ジメチルピリジル)〕
    −3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−1−
    オン; 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3−ヒ
    ドロキシ−5−〔3−(4,6−ジメチル−2−メ
    チルチオピリジル)〕シクロヘキサ−2−エン−
    1−オン; 5−〔3−(4,5−ジクロロ−2,6−ジメチ
    ルピリジル)〕−2−〔1−(エトキシイミノ)ブチ
    ル〕−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−
    1−オン; 5−〔3−(2,5−ジクロロ−4,6−ジメチ
    ルピリジル)〕−2−〔1−(エトキシイミノ)プロ
    ピル〕−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン
    −1−オン; 5−〔3−(2,5−ジクロロ−4,6−ジメチ
    ルピリジル)〕−2−〔1−(エトキシイミノ)ブチ
    ル〕−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−
    1−オン; 5−〔3−(2−クロロ−4,5,6−トリメチ
    ルピリジル)〕−2−〔1−(エトキシイミノ)ブチ
    ル〕−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−
    1−オン;及び 2−〔1−(エトキシイミノ)ブチル〕−3−ヒ
    ドロキシ−5−〔3−(2−メトキシ−4,5,6
    −トリメチルピリジル)〕シクロヘキサ−2−エ
    ン−1−オン; から成る群から選ばれた特許請求の範囲第1項〜
    第5項のいずれか1項に記載の化合物。 7 次の式()、 (式中、Zは基−YAnであり、ここでYはC1
    〜C6アルキルであり、そしてAnはハライドであ
    り; Xは同一であるか又は異り、独立に、ハロゲ
    ン、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキル、C1
    〜C6アルキル、C1〜C6アルキルチオ又はC1〜C6
    アルコキシであり; R1は水素、C1〜C6アルキルカルボニル又はア
    ルカリ金属カチオンであり; R2はC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2
    〜C6ハロアルケニル、C2〜C6アルキニル又はC2
    〜C6ハロアルキルであり; R3はC1〜C6アルキルであり; R4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)カルボニ
    ルであり; kは0又は1の整数であり;そして nは3又は4の整数である) により表わされる化合物又はその異性体(但し、
    2−〔1−アリルオキシイミノ)ブチル〕−5−
    〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メチルピリジ
    ル)〕−3−)ヒドロキシシクロヘキシ−2−エン
    −1−オン及び2−〔1−エトキシイミノ)ブチ
    リル〕−5−〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メ
    チルピリジル)〕−3−ヒドロキシシクロヘキシ−
    2−エン−1−オン並びにそのナトリウム塩を除
    く)を活性成分として、担体と共に含んで成る除
    草剤。 8 次の式()、 (式中、Zは基−YAnであり、ここでYはC1
    〜C6アルキルであり、そしてAnはハライドであ
    り; Xは同一であるか又は異り、独立に、ハロゲ
    ン、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキル、C1
    〜C6アルキル、C1〜C6アルキルチオ又はC1〜C6
    アルコキシであり; R1は水素、C1〜C6アルキルカルボニル又はア
    ルカリ金属カチオンであり; R2はC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2
    〜C6ハロアルケニル、C2〜C6アルキニル又はC2
    〜C6ハロアルキルであり; R3はC1〜C6アルキルであり; R4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)カルボニ
    ルであり; kは0又は1の整数であり;そして nは3又は4の整数である) により表わされる化合物又はその異性体(但し、
    2−〔1−アリルオキシイミノ)ブチル〕−5−
    〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メチルピリジ
    ル)〕−3−)ヒドロキシシクロヘキシ−2−エン
    −1−オン及び2−〔1−エトキシイミノ)ブチ
    リル〕−5−〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メ
    チルピリジル)〕−3−ヒドロキシシクロヘキシ−
    2−エン−1−オン並びにそのナトリウム塩を除
    く)の有効量、又は該化合物を含有する除草剤の
    有効量を、不所望の植物又は該植物の成育媒体に
    適用することを特徴とする不所望の植物を激しく
    損傷し、又は枯死せしめる方法。 9 1ヘクタール当り0.005〜20Kgの範囲におい
    て化合物を適用することを特徴とする特許請求の
    範囲第8項記載の方法。 10 次の式()、 (式中、Zは基−YAnであり、ここでYはC1
    〜C6アルキルであり、そしてAnはハライドであ
    り; Xは同一であるか又は異り、独立に、ハロゲ
    ン、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキル、C1
    〜C6アルキル、C1〜C6アルキルチオ又はC1〜C6
    アルコキシであり; R1は水素、C1〜C6アルキルカルボニル又はア
    ルカリ金属カチオンであり; R2はC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2
    〜C6ハロアルケニル、C2〜C6アルキニル又はC2
    〜C6ハロアルキルであり; R3はC1〜C6アルキルであり; R4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)カルボニ
    ルであり; kは0又は1の整数であり;そして nは3又は4の整数である) により表わされる化合物又はその異性体(但し、
    2−〔1−アリルオキシイミノ)ブチル〕−5−
    〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メチルピリジ
    ル)〕−3−)ヒドロキシシクロヘキシ−2−エン
    −1−オン及び2−〔1−エトキシイミノ)ブチ
    リル〕−5−〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メ
    チルピリジル)〕−3−ヒドロキシシクロヘキシ−
    2−エン−1−オン並びにそのナトリウム塩を除
    く)、又は該化合物を含有する組成物を、単子葉
    雑草を激しく損傷し又は枯死せしめるために十分
    であるが双子葉作物を実質上損傷するためには不
    十分な量において、該作物又は該作物の成育媒体
    に適用することを特徴とする双子葉作物中の単子
    葉雑草の成育を選択的に抑制する方法。 11 1ヘクタール当り0.005〜20Kgの範囲にお
    いて化合物を適用することを特徴とする特許請求
    の範囲第10項記載の方法。 12 次の式()、 (式中、Zは基−YAnであり、ここでYはC1
    〜C6アルキルであり、そしてAnはハライドであ
    り; Xは同一であるか又は異り、独立に、ハロゲ
    ン、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキル、C1
    〜C6アルキル、C1〜C6アルキルチオ又はC1〜C6
    アルコキシであり; R1は水素、C1〜C6アルキルカルボニル又はア
    ルカリ金属カチオンであり; R2はC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2
    〜C6ハロアルケニル、C2〜C6アルキニル又はC2
    〜C6ハロアルキルであり; R3はC1〜C6アルキルであり; R4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)カルボニ
    ルであり; kは0又は1の整数であり;そして nは3又は4の整数である) により表わされる化合物又はその異性体(但し、
    2−〔1−アリルオキシイミノ)ブチル〕−5−
    〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メチルピリジ
    ル)〕−3−)ヒドロキシシクロヘキシ−2−エン
    −1−オン及び2−〔1−エトキシイミノ)ブチ
    リル〕−5−〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メ
    チルピリジル)〕−3−ヒドロキシシクロヘキシ−
    2−エン−1−オン並びにそのナトリウム塩を除
    く)、又は該化合物を含有する組成物を、単子葉
    雑草を激しく損傷し又は枯死せしめるためには十
    分であるが栽培された作物を実質上損傷するには
    不十分な量において、該作物又は該作物の成育媒
    体に適用することを特徴とする栽培された作物中
    の単子葉雑草の成育を選択的に抑制する方法。 13 1ヘクタール当り0.005〜20Kgの範囲にお
    いて化合物を適用することを特徴とする特許請求
    の範囲第12項記載の方法。 14 次の式()、 (式中、Zは基−YAnであり、ここでYはC1
    〜C6アルキルであり、そしてAnはハライドであ
    り; Xは同一であるか又は異り、独立に、ハロゲ
    ン、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキル、C1
    〜C6アルキル、C1〜C6アルキルチオ又はC1〜C6
    アルコキシであり; R1は水素、C1〜C6アルキルカルボニル又はア
    ルカリ金属カチオンであり; R2はC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2
    〜C6ハロアルケニル、C2〜C6アルキニル又はC2
    〜C6ハロアルキルであり; R3はC1〜C6アルキルであり; R4は水素又は(C1〜C6アルコキシ)カルボニ
    ルであり; kは0又は1の整数であり;そして nは3又は4の整数である) により表わされる化合物又はその異性体(但し、
    2−〔1−アリルオキシイミノ)ブチル〕−5−
    〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メチルピリジ
    ル)〕−3−)ヒドロキシシクロヘキシ−2−エン
    −1−オン及び2−〔1−エトキシイミノ)ブチ
    リル〕−5−〔3−(2,6−ジメトキシ−4−メ
    チルピリジル)〕−3−ヒドロキシシクロヘキシ−
    2−エン−1−オン並びにそのナトリウム塩を除
    く)の製造方法において、次の式()、 (式中、Z,X,R3,R4,k及びnは前記の
    意味を有する、) で表わされる2−アシル−5−(アリール)シク
    ロヘキサン−1,3−ジオン誘導体を、次の式
    ()、 H2NOR2 () (式中R2は前記の意味を有する、) で表わされるアルコキシアミン誘導体と反応せし
    めることにより式()のこの発明の化合物を生
    成せしめ;あるいは式()の2−アシル−5
    −(アリール)シクロヘキサン−1,3−ジオン
    誘導体をヒドロキシルアミンと反応せしめ、そし
    て次の式()、 (式中、X,Z,R3,R4,k及びnは前記の
    意味を有する、) で表わされるオキシム中間体を次の式()、 R2L () (式中、R2は前記の意味を有し、そしてLは
    脱離基である、) で表わされるアルキル化剤によりアルキル化する
    ことにより式()のこの発明の化合物を生成せ
    しめ;そして場合によつては、式()のこの発
    明の化合物を次の式() R1L () (式中、R1は前記の意味を有し、そしてLは
    脱離基である、) で表わされる化合物と反応せしめることを特徴と
    する方法。
JP17838083A 1982-09-29 1983-09-28 除草性化合物及びその製造方法、並びに該化合物を含有する除草剤 Granted JPS5982363A (ja)

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