JPH0555686U - スクリーン用スピーカシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピーカシステムの設置場所を必要としない
スクリーン用スピーカシステム提供する。 【構成】 筒状キャビネット2aの外周部2bに中高音用ス
ピーカユニット４と端面2cに低音用スピーカユニット３
を配置したスピーカシステム２を、投映用スクリーン１
の下部に取付け、スクリーン１と一体に構成している。
したがって、スクリーン１を設置すると同時にスピーカ
システム２も設置される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は投映用スクリーンと一体化するのに好適なスクリーン用スピーカシ ステムに関する。

【０００２】

【従来技術】

従来のスクリーン用スピーカシステムは、図３に示す様に投映用スクリーン11 を巻取り枠12で下へ引っ張って静止させ、その左右にスピーカシステム13を設置 していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来のスクリーン用スピーカシステムは、スピーカシステム 用の設置場所が必要であった。

【０００４】 また、映像鑑賞の妨げにならない場所に、スピーカシステムを設置するのは、 狭い場所では非常に困難であった。

【０００５】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、スピーカシステムの設置場所を必要としないスクリーン 用スピーカシステムを提供するところにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案のスクリーン用スピーカシステムは、筒状キャビネットの外周部にス ピーカユニットを配置したスピーカシステムを、投映用スクリーンの下部に取付 け、スクリーンと一体に構成したものである。

【０００７】 また、前記スピーカユニットが筒状キャビネットの端面に配置されたものであ る。

【０００８】 また、前記スピーカユニットが筒状キャビネットの内部に長手方向へ向けて配 置されたものである。

【０００９】 また、前記筒状キャビネットの内部および端面に低音用スピーカユニットを配 置したものである。

【００１０】 また、前記筒状キャビネットの外周部に中高音用スピーカユニットを配置し、 且つ端面に低音用スピーカユニットを配置したものである。

【００１１】 また、前記筒状キャビネットの外周部に中高用スピーカユニットを配置し、且 つ内部に低音用スピーカユニットを配置したものである。

【００１２】 また、前記筒状キャビネットの端面に配置したスピーカユニットの前部に第１ のリフレクタを設けたものである。

【００１３】 更に、前記第１のリフレクタに高音用スピーカを取付け、且つこの高音用スピ ーカの前部に第２のリフレクタを設けたものである。

【００１４】

【作用】

この考案によれば、投映用スクリーン下部の巻取り枠を取付ける位置に筒状キ ャビネットを取付け、この筒状キャビネットの内部、端面および外周部の内１箇 所または複数箇所にスピーカユニットを配置して、スピーカシステムを構成して いるので、使用時には投映用スクリーンを設置するだけで、スピーカシステムの 設置も同時に完了する。

【００１５】

【実施例】

この考案に係るスクリーン用スピーカシステムの実施例を図１および図２に基 づき説明する。

【００１６】 図１はスクリーン用スピーカシステムを示す斜視図、図２は筒状キャビネット の端面に中低音用と高音用スピーカユニットを配置した状態を示す要部の断面図 である。

【００１７】 図において、１は投映用のスクリーンである。２は筒状キャビネット2aとスピ ーカユニットからなるスピーカシステムである。３は低音用スピーカユニットで あり、筒状キャビネット2aの両端面2cまたは内部左右に配置されている。４は中 高音用スピーカユニットであり、筒状キャビネット2aの外周部2bの左右端部に取 付部2dを設け、スクリーン１の前方を向けて取付けられている。

【００１８】 ５は中低音用スピーカユニットであり、端面2cに取付けられ、前部にはこのス ピーカユニットから放射された音をスクリーン１の前方へ反射する第１のリフレ クタ６が設けられている。７は高音用スピーカユニットであり、第１のリフレク タ６の上部に取付けられている。８は第２のリフレクタであり、高音用スピーカ ユニット７から放射された音をスクリーン１の前方へ反射する。

【００１９】 以上の様に構成した本考案の作用を説明する。

【００２０】 第１の実施例では、スクリーン１の下端部に筒状キャビネット２を取付け、こ の筒状キャビネット２の左右端部の取付部2dに中高音用スピーカユニット４と左 右の端面2cには低音用スピーカユニット３を取付けている。

【００２１】 この様にスクリーン１の下端部にスピーカシステム２を取付けることにより、 スクリーン１を一様に下へ引っ張り静止させている。

【００２２】 なお、筒状キャビネット２の容積は、外観上の太さのバランスを考慮して内径 を10cmにすると、 （１）80インチのスクリーンでは；約13リットル（キャビネット長約 170cm） （２)100インチのスクリーンでは；約16.5リットル（キャビネット長約210cm) となる。

【００２３】 したがって、通常のＡＶ（オーディオ＆ビジュアル）用キャビネットとしては 十分であり、映像を投映するスクリーン用のスピーカキャビネットとしても十分 である。

【００２４】 また、低音用のスピーカユニット３は、余り指向性を考慮しなくても良いので 、左右横方向を向けて取付けることにより、最大口径を実現している。

【００２５】 一方、中高音用スピーカユニット４は指向性を重視し、スクリーン１の前面へ 向けて左右の端部に配置しステレオ再生しているので、十分な指向特性とステレ オ感が得られる。

【００２６】 第２の実施例では、前記第１の実施例と同様に筒状キャビネット2aの左右外周 部2bと端面2cに夫々中高音用スピーカユニット４および低音用スピーカユニット ３を取付け、更に筒状キャビネット2aの内部の左右に低音用スピーカユニット３ を配置して、低音域の出力を増加させている。

【００２７】 第３の実施例では、筒状キャビネット2aの左右外周部2bに第１の実施例と同様 に中高音用スピーカユニット４を取付け、筒状キャビネット2a内部の左右に低音 用スピーカユニット３を取付けている。

【００２８】 この様に筒状キャビネット2aの内部に低音用スピーカユニット３を配置するこ とによって、ローパスフィルタ効果が発生し、低音のみが放射され、中高音との 分離度をよくしている。また外観上もスピーカユニットが見えず、すっきりした デザインとなっている。

【００２９】 第４の実施例では、図２に示す様に、筒状キャビネット2aの両端面2cに中低音 用スピーカユニット５を取付け、この前方に所定の間隔を持たせて第１のリフレ クタ６を設け、（これにより無指向性となる）更にこの第１のリフレクタ６に中 低音用スピーカユニット５と同軸状態で高音用スピーカユニット７を取付け、こ の高音用スピーカユニット７の前方に所定の間隔を持たせて第２のリフレクタを 設けている。（これにより無指向性となる）

【００３０】 第１のリフレクタによって中高音用スピーカユニット５から放射された音は、 反射してスクリーン１の前方へ放射される。また、高音用スピーカユニット７か ら放射された指向性の強い音は、第２のリフレクタに当って反射し、スクリーン １の前方へ放射される。

【００３１】 これにより、同軸状の無指向性スピーカユニットを横向きに取付けたことにな り、音場感が更に優れたものになる。

【００３２】 前記第１〜第３の実施例においては、外周部2bにスクリーン１の前面へ向けて 取付けた中高音用スピーカユニット４を、少し上向きに取付けたり左右夫々に複 数個取付けることにより、音場感の改善を図ることができる。

【００３３】 また第１〜第４の実施例においては、筒状キャビネット2aの中央外周部にセン タースピーカユニットを取付けることにより、更に臨場感があり自由度の高いス ピーカシステムにすることができる。また超低域再生用のサブウーハスピーカユ ニットを筒状キャビネット2aの中央に取付けても、上記と同様の効果を奏する。

【００３４】

【考案の効果】

この考案に係るスクリーン用スピーカシステムによれば、上述のように構成し たので、スピーカシステム用の場所が不要となり、狭い場所でも使用できる。

【００３５】 上記によりスクリーンは何処にでも設置することができ、設置の自由度が大幅 に増大する。

【００３６】 音源がスクリーンに極めて近いため、音場定位および音場再生に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のスクリーン用スピーカシステムを示す
斜視図である。

【図２】同スクリーン用スピーカシステムの他の実施例
を示す要部の正面図である。

【図３】従来例のスクリーン用スピーカシステムを示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ スクリーン ２ スピーカシステム 2a 筒状キャビネット 2b 外周部 2c 端面 2d 取付部 ３ 低音用スピーカユニット ４ 中高音用スピーカユニット ５ 中低音用スピーカユニット ６ リフレクタ ７ 高音用スピーカユニット ８ リフレクタ

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒状キャビネットの外周部にスピーカユ
   ニットを配置したスピーカシステムを、投映用スクリー
   ンの下部に取付け、スクリーンと一体に構成したことを
   特徴とするスクリーン用スピーカシステム。
2. 【請求項２】 前記スピーカユニットが筒状キャビネッ
   トの端面に配置されたことを特徴とする請求項１記載の
   スクリーン用スピーカシステム。
3. 【請求項３】 前記スピーカユニットが筒状キャビネッ
   トの内部に長手方向へ向けて配置されたことを特徴とす
   る請求項１記載のスクリーン用スピーカシステム。
4. 【請求項４】 前記筒状キャビネットの内部および端面
   に低音用スピーカユニットを配置したことを特徴とする
   請求項１記載のスクリーン用スピーカシステム。
5. 【請求項５】 前記筒状キャビネットの外周部に中高音
   用スピーカユニットを配置し、且つ端面に低音用スピー
   カユニットを配置したことを特徴とする請求項１記載の
   スクリーン用スピーカシステム。
6. 【請求項６】 前記筒状キャビネットの外周部に中高音
   用スピーカユニットを配置し、且つ内部に低音用スピー
   カユニットを配置したことを特徴とする請求項１記載の
   スクリーン用スピーカシステム。
7. 【請求項７】 前記筒状キャビネットの端面に配置した
   スピーカユニットの前部に第１のリフレクタを設けたこ
   とを特徴とする請求項２記載のスクリーン用スピーカシ
   ステム。
8. 【請求項８】 前記第１のリフレクタに高音用スピーカ
   を取付け、且つこの高音用スピーカの前部に第２のリフ
   レクタを設けたことを特徴とする請求項７記載のスクリ
   ーン用スピーカシステム。