JPH0554967U - 冷凍機 - Google Patents

冷凍機

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JPH0554967U
JPH0554967U JP10796891U JP10796891U JPH0554967U JP H0554967 U JPH0554967 U JP H0554967U JP 10796891 U JP10796891 U JP 10796891U JP 10796891 U JP10796891 U JP 10796891U JP H0554967 U JPH0554967 U JP H0554967U
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JP
Japan
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chamber
compression chamber
piston
cylinder
coil
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Pending
Application number
JP10796891U
Other languages
English (en)
Inventor
信生 藤井
Original Assignee
三菱電機株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮器内のピストン、シリンダの摩耗に起因
するシール性劣化による冷却性能低下をなくし、フリー
メンテナンスによる長時間運転が可能な冷凍機を得る。 【構成】 冷凍機の圧縮器1内の圧縮室19をベローズ
32によつて構成した。 【効果】 ピストン、シリンダおよびクリアランスシー
ルを用いることなく圧縮室の容積を変化させることがで
きるのでシールの劣化による性能低下を生じない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は例えば赤外線検出素子を80K前後に冷却するスターリング冷凍機 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2に従来のスターリング冷凍機の構成例を示す。図2において、スターリン グ冷凍機は大きく分けて圧縮器1とコールドフィンガ2とこれらを結ぶ連結管3 より構成される。圧縮器1はシリンダ4とピストン5を備える。ピストン5は支 持ばね7により位置決めされ、シリンダ4内部を往復運動する構造となっている 。ピストン5には非磁性材料からなる軽量のスリーブ8が連結され、スリーブ8 に導電体を巻き付けてコイル9を形成する。コイル9はハウジング10の壁を通 して外部に伸びる第一リード線11、第二リード線12と接続しており、これら のリード線11、12はハウジング10の外側に第一電気接点13および第二電 気接点14を持つ。ハウジング10内には永久磁石15およびヨーク16が設け られており、これらは磁気回路17を構成している。コイル9は永久磁石15お よびヨーク16からなる磁気回路17に設けられた間隙18内でピストン5の軸 線方向に往復運動できる構造になっている。間隙18内には可動コイルの運動方 向を横切る半径方向に永久磁界が存在する。シリンダ4、ピストン5で仕切られ た空間を圧縮室19と呼ぶ。圧縮室19には例えばヘリウム等の高圧の作動ガス が封入されている。圧縮室19内の作動ガスがシリンダ4とピストン5の隙間を 通過しないように、シリンダ4とピストン5の隙間は例えば50μm以下の微小 な隙間に管理されクリアランスシール21を構成している。
【0003】 一方、コールドフィンガ2は円筒状の低温シリンダ22および低温シリンダ2 2内を摺動自在に往復し、かつ、共振ばね23により係合されたディスプレーサ 24を有している。低温シリンダ22内部の空間はディスプレーサ24によって 2分割されており、ディスプレーサ24より上方の空間を低温室25、下方の空 間を高温室26と呼ぶ。ディスプレーサ24内部には再生器27とガス通過孔2 8が設けられ、低温室25および高温室26は再生器27とガス通過孔28を介 して連通しており、再生器27内には例えば銅の金網などの蓄冷材29が充填さ れている。コールドフィンガ2の各室には圧縮器1と同様に例えばヘリウムなど の高圧の作動ガスが封入されている。低温シリンダ22とディスプレーサ24の 隙間を作動ガスが通過しないように、低温シリンダ22とディスプレーサ24の 隙間にはクリアランスシール30が設けられている。
【0004】 圧縮機1の圧縮室19とコールドフィンガ2の高温室26は連結管3および連 通管20を介して連通している。また、圧縮室19、連結管3および連通管20 内部の空間、低温室25、高温室26、再生器27およびガス通過孔28は互い に連通しており、これらの空間全体を総合して作動室31と呼ぶ。
【0005】 上記のように構成された従来の冷凍機の動作について説明する。コイル9、ピ ストン5からなる組立体と支持ばね7はばね−質量共振系を構成している。この 共振系の共振周波数に近い周波数の交番電流を電気接点13,14およびリード 線11,12を介してコイル9に印加すると、コイル9には間隙18の中の永久 磁界との交互作用により軸方向にローレンツ力が働き、ピストン5とコイル9か らなる組立体はピストン5の軸線方向で往復運動する。この結果、ピストン5は シリンダ4の内部を往復運動し、作動室31内のガス圧力に正弦状の波動を与え る。この正弦状の圧力波動に伴うディスプレーサ24および再生器27を通過す るガスの流量変化により、再生器27を含むディスプレーサ24はコールドフィ ンガ2内をピストン5と同じ周波数かつ異なる位相で軸方向に往復する。ピスト ン5とディスプレーサ24の位相差は共振ばね23のばね定数およびディスプレ ーサ24の質量によって定められる。ピストン5およびディスプレーサ24が適 当な位相差を保って運動するとき、作動室31に封入された作動ガスが「逆スタ ーリングサイクル」として既知の熱学的サイクルを構成し、主として低温室25 に冷熱を発生する。上記「逆スターリングサイクル」とその冷熱の発生原理につ いては、文献「Cryocoolers」(G.Walker,plenum Press,NewYork,1983,pp.95〜177)に詳細に説明さ れている。
【0006】 以下に、その原理について簡単に説明する。ピストン5により圧縮された圧縮 室19のガスは連結管3を経て流れる間に圧縮熱が冷却され、高温室26、再生 器27、ガス通過孔28に流れこむ。作動ガスは再生器27で半サイクル前に蓄 えられた冷熱により予冷され、低温室25内に入る。そして、大部分の作動ガス が低温室25内に入ると膨張が始まり、低温室25内に冷熱を発生する。作動ガ スは次に逆の順序で再生器27に冷熱を放出しながら流路を戻り圧縮室19に入 る。このとき、コールドフィンガ2先端部から熱を奪いその外部を冷却する。こ のようにして、大部分の作動ガスが圧縮室19に戻ると再び圧縮が始まり、次の サイクルに移動する。以上のようなプロセスにより、上記「逆スターリングサイ クル」が完成して冷熱が発生する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
前記のような従来装置では作動ガスを圧縮、膨張するためピストンがシリンダ 内部を往復摺動する際に摩耗が発生する。このため、運転時間の経過に伴いクリ アランスシールのすきまが増大しシール性が劣化するので冷却性能が低下してし まい、フリーメンテナンスによる長時間運転ができないという課題があった。
【0008】 この考案は、上記のような課題を解消するためになされたもので、圧縮室の摺 動部分をなくすことにより、クリアランスシールの劣化に起因する性能低下が生 じることがなくフリーメンテナンスによる長時間の運転が可能な冷凍機を得るこ とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案による冷凍機は、圧縮室をベローズにより構成したものである。
【0010】
【作用】 この考案は、圧縮室をベローズで構成しているので、ピストン、シリンダおよ びクリアランスシールを用いることなく圧縮室の容積を変化させることができる 。したがって、ピストンおよびシリンダの摩耗に起因したクリアランスシールの 劣化による性能低下を生じることがなく、フリーメンテナンスによる長時間の運 転が可能である。
【0011】
【実施例】
実施例1. 図1は、この考案の一実施例を示したものである。図1において1〜3および 7〜31は従来装置と全く同じものである。ベローズ32の片端はハウジング1 0に接合され、他の一端はスリーブ8に接合されている。ハウジング10とベロ ーズ32の接合部およびスリーブ8とベローズ32の接合部は例えばOリング等 のシール部材33,34によってシーリングされ、圧縮室19の気密を保持して いる。コイル9と支持ばね7とベローズ32は、コイル9の質量と支持ばね7お よびベローズ32のばね性によってばね−質量共振系を構成している。
【0012】 次にこの考案による冷凍機の動作について説明する。コイル9、支持ばね7お よびベローズ32によって構成されるばね−質量共振系の共振周波数に近い周波 数の交番電流をコイル9に印加すると従来装置と全く同様にコイル9が往復運動 する。ベローズ32はコイル9の運動に従って伸縮し、作動室圧力に正弦状の波 動を与える。この結果、従来装置と同じ原理により低温室25に冷熱を発生する 。この考案による冷凍機はシリンダ、ピストン等の摺動部材およびクリアランス シールを用いることなく圧縮室19の容積を変化させるのでシールの劣化による 性能低下が生じない。このためフリーメンテナンスによる長時間の運転が可能で ある。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案では、圧縮室をベローズで構成しているので、ピ ストン、シリンダおよびクリアランスシールを用いることなく圧縮室の容積を変 化させることができる。したがって、ピストンおよびシリンダの摩耗に起因した クリアランスシールの劣化による性能低下が生じることがなく、フリーメンテナ ンスによる長時間の運転が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例1を示す断面図である。
【図2】従来の冷凍機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮器 2 コールドフィンガ 3 連結管 4 シリンダ 5 ピストン 9 コイル 15 永久磁石 19 圧縮室 22 低温シリンダ 24 ディスプレーサ 25 低温室 26 高温室 27 再生器 32 ベローズ 33 Oリング 34 Oリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石が作る磁束中に設けられ交番電
    流を流すことにより往復運動が可能なコイルと、前記コ
    イルの往復運動により作動ガスを圧縮、膨張させる圧縮
    室と、筒状の低温シリンダと、前記低温シリンダの内部
    を低温室と高温室とに分け、かつ前記低温シリンダ内部
    を摺動自在に往復するディスプレーサと、前記ディスプ
    レーサ内部に設けられた再生器と、前記高温室および前
    記圧縮室を連通させる連結管とを備えた冷凍機におい
    て、前記圧縮室をベローズにより構成したことを特徴と
    した冷凍機。
JP10796891U 1991-12-27 1991-12-27 冷凍機 Pending JPH0554967U (ja)

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JP10796891U JPH0554967U (ja) 1991-12-27 1991-12-27 冷凍機

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JP10796891U JPH0554967U (ja) 1991-12-27 1991-12-27 冷凍機

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JPH0554967U true JPH0554967U (ja) 1993-07-23

Family

ID=14472637

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JP (1) JPH0554967U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014020719A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Toshiba Corp スターリング型冷凍機

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