JPH055327Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH055327Y2 JPH055327Y2 JP1986160028U JP16002886U JPH055327Y2 JP H055327 Y2 JPH055327 Y2 JP H055327Y2 JP 1986160028 U JP1986160028 U JP 1986160028U JP 16002886 U JP16002886 U JP 16002886U JP H055327 Y2 JPH055327 Y2 JP H055327Y2
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- JP
- Japan
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- side rail
- piece
- divided
- pressing piece
- pieces
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Links
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- 239000003921 oil Substances 0.000 description 18
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 9
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 8
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 7
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
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Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は上下2本のサイドレールとスペーサエ
キスパンダとからなる組合せオイルリングに関す
る。
キスパンダとからなる組合せオイルリングに関す
る。
ピストンのオイルリング溝に装着されシリンダ
内で作動する組合せオイルリングは、上下2本の
サイドレールがスペーサエキスパンダのサイドレ
ール支持部に離隔保持され、サイドレール押圧片
により半径方向および軸方向に押圧付勢されて、
シリンダ壁の潤滑油のかき上げかき下げ作用をな
すとともに、リング溝の上下面のシール作用をな
す。
内で作動する組合せオイルリングは、上下2本の
サイドレールがスペーサエキスパンダのサイドレ
ール支持部に離隔保持され、サイドレール押圧片
により半径方向および軸方向に押圧付勢されて、
シリンダ壁の潤滑油のかき上げかき下げ作用をな
すとともに、リング溝の上下面のシール作用をな
す。
そして、この組合せオイルリングは機関の運転
中ピストンの挙動とともに、各種の姿勢を強いら
れるが、ピストンのいかなる挙動に対しても常に
サイドレールがシリンダ壁に接触している状態を
保つ必要がある。
中ピストンの挙動とともに、各種の姿勢を強いら
れるが、ピストンのいかなる挙動に対しても常に
サイドレールがシリンダ壁に接触している状態を
保つ必要がある。
しかしながら、ピストンスラツプ時などのピス
トンの挙動に対応するサイドレールのシリンダ壁
とリング溝壁への追従には、充分に対応できない
問題がある。
トンの挙動に対応するサイドレールのシリンダ壁
とリング溝壁への追従には、充分に対応できない
問題がある。
本考案はサイドレールのシリンダ壁とリング溝
壁への追従性を向上させるスペーサエキスパンダ
を備えた組合せオイルリングを提供することを目
的とする。
壁への追従性を向上させるスペーサエキスパンダ
を備えた組合せオイルリングを提供することを目
的とする。
上記目的を達成するための本考案の構成は一対
のサイドレールと、これらのサイドレールを上下
に離隔保持し内周側の端部に上下に突出して設け
られたサイドレール押圧片により前記サイドレー
ルを半径方向および軸方向に押圧付勢するスペー
サエキスパンダとからなる組合せオイルリングに
おいて、前記サイドレール押圧片の先端から周方
向に間隔をおいて軸方向に複数個の切り込みを入
れ、これらの切り込みによつて形成された分割片
のうちの一部の分割片が折曲されて他の分割片と
角度をなすことを特徴とする。
のサイドレールと、これらのサイドレールを上下
に離隔保持し内周側の端部に上下に突出して設け
られたサイドレール押圧片により前記サイドレー
ルを半径方向および軸方向に押圧付勢するスペー
サエキスパンダとからなる組合せオイルリングに
おいて、前記サイドレール押圧片の先端から周方
向に間隔をおいて軸方向に複数個の切り込みを入
れ、これらの切り込みによつて形成された分割片
のうちの一部の分割片が折曲されて他の分割片と
角度をなすことを特徴とする。
常時は、サイドレール押圧片を構成する複数個
の分割片のうちの一部の分割片によつてサイドレ
ールを押圧するので、押圧片の剛性が低く、柔軟
性を有しているため、シリンダ壁とリング溝壁に
良好に追従できる。そして、ピストンスラツプ時
は、片方のサイドレール例えば上側のサイドレー
ルが内周側に押されると、当初接触している一部
の分割片のたわみが増して、サイドレールは他の
分割片にも接触する。このため、サイドレール押
圧片の剛性が高くなつて内周側へのたわみが抑制
される。サイドレール押圧片が内周側に過度にた
わむと、サイドレールとリング溝壁とのシール性
が損なわれるが、これが上記によつて防止され
る。そして下側のサイドレールは柔軟性を有する
一部の分割片によつて外周側に押されてシリンダ
壁とリング溝下面へ追従できる。以上のように、
サイドレール押圧片は、常時、低剛性構造で、柔
軟性を有しているので、サイドレールのシリンダ
壁とリング溝壁への追従性を確保でき、またピス
トンスラツプ時などには2段階の剛性構造によつ
て良好に対応できる。
の分割片のうちの一部の分割片によつてサイドレ
ールを押圧するので、押圧片の剛性が低く、柔軟
性を有しているため、シリンダ壁とリング溝壁に
良好に追従できる。そして、ピストンスラツプ時
は、片方のサイドレール例えば上側のサイドレー
ルが内周側に押されると、当初接触している一部
の分割片のたわみが増して、サイドレールは他の
分割片にも接触する。このため、サイドレール押
圧片の剛性が高くなつて内周側へのたわみが抑制
される。サイドレール押圧片が内周側に過度にた
わむと、サイドレールとリング溝壁とのシール性
が損なわれるが、これが上記によつて防止され
る。そして下側のサイドレールは柔軟性を有する
一部の分割片によつて外周側に押されてシリンダ
壁とリング溝下面へ追従できる。以上のように、
サイドレール押圧片は、常時、低剛性構造で、柔
軟性を有しているので、サイドレールのシリンダ
壁とリング溝壁への追従性を確保でき、またピス
トンスラツプ時などには2段階の剛性構造によつ
て良好に対応できる。
第1図はエンジンのピストンに装着した組合せ
オイルリングの部分を示す断面図である。1はピ
ストン、2はシリンダで、ピストン1の外周壁に
設けられたオイルリング溝3に鋼製組合せオイル
リング4が装着されている。鋼製組合せオイルリ
ング4は、環状で合口を備えた上下一対の鋼製サ
イドレール5と、環状で合口を備えた鋼製のスペ
ーサエキスパンダ6とからなる。
オイルリングの部分を示す断面図である。1はピ
ストン、2はシリンダで、ピストン1の外周壁に
設けられたオイルリング溝3に鋼製組合せオイル
リング4が装着されている。鋼製組合せオイルリ
ング4は、環状で合口を備えた上下一対の鋼製サ
イドレール5と、環状で合口を備えた鋼製のスペ
ーサエキスパンダ6とからなる。
スペーサエキスパンダ6は次のようにして形成
したものである。第2図はスペーサエキスパンダ
の一部分の斜視図、第3図はスペーサエキスパン
ダの断面図、第4図はスペーサエキスパンダの素
材を示す。素材10は薄鋼帯の長手方向に等間隔
にオイル孔となる亀甲状の孔11を列設するとと
もに、これらの孔11の間の薄鋼帯の両側部に略
V字状のスリツト12を設け、更にスリツト12
の間の薄鋼帯の両側縁部に一対の切り込み13を
縁片から垂直に所定長さ設けたものである。この
素材10を屈曲線A−AおよびB−Bに沿つて幅
方向両側を同一幅で同一方向に90度屈曲して、直
立片14で連結された一対の上下片15でサイド
レール支持部を構成する。ついで、屈曲線C−C
およびD−Dに沿つて上下の先端部を同一幅で外
方へ斜めに屈曲して、これらの起立片がサイドレ
ール押圧片16を構成する。ついて、サイドレー
ル押圧片16を屈曲線E−EおよびF−Fに沿つ
て更に先端を内方へ略水平に屈曲する。この水平
部はオイルリング溝底17とのバツククリアラン
スを一定に保持し自動組付時の組付性を良好にす
るもので、設けるのが好ましいが設けなくともよ
い。そして、サイドレール押圧片16の切り込み
13によつて形成された分割片のうちの中央の分
割片16aを切り込み13のつけ根から屈曲線G
−GおよびH−Hに沿つて少し外方へ屈曲して、
両側の分割片16bとの間に所定の角度を持たせ
る。そして、素材10を以上のように屈曲したも
のを所定長さに切断した後、サイドレール押圧片
16が内周側に配置するように環状に形成して、
断面略コ字形のスペーサエキスパンダ6は形成さ
れる。
したものである。第2図はスペーサエキスパンダ
の一部分の斜視図、第3図はスペーサエキスパン
ダの断面図、第4図はスペーサエキスパンダの素
材を示す。素材10は薄鋼帯の長手方向に等間隔
にオイル孔となる亀甲状の孔11を列設するとと
もに、これらの孔11の間の薄鋼帯の両側部に略
V字状のスリツト12を設け、更にスリツト12
の間の薄鋼帯の両側縁部に一対の切り込み13を
縁片から垂直に所定長さ設けたものである。この
素材10を屈曲線A−AおよびB−Bに沿つて幅
方向両側を同一幅で同一方向に90度屈曲して、直
立片14で連結された一対の上下片15でサイド
レール支持部を構成する。ついで、屈曲線C−C
およびD−Dに沿つて上下の先端部を同一幅で外
方へ斜めに屈曲して、これらの起立片がサイドレ
ール押圧片16を構成する。ついて、サイドレー
ル押圧片16を屈曲線E−EおよびF−Fに沿つ
て更に先端を内方へ略水平に屈曲する。この水平
部はオイルリング溝底17とのバツククリアラン
スを一定に保持し自動組付時の組付性を良好にす
るもので、設けるのが好ましいが設けなくともよ
い。そして、サイドレール押圧片16の切り込み
13によつて形成された分割片のうちの中央の分
割片16aを切り込み13のつけ根から屈曲線G
−GおよびH−Hに沿つて少し外方へ屈曲して、
両側の分割片16bとの間に所定の角度を持たせ
る。そして、素材10を以上のように屈曲したも
のを所定長さに切断した後、サイドレール押圧片
16が内周側に配置するように環状に形成して、
断面略コ字形のスペーサエキスパンダ6は形成さ
れる。
このスペーサエキスパンダ6を縮めてイルリン
グ溝3に装着して半径方向外方への拡張力を生じ
させ、一対のサイドレール5を上下片15で上下
(軸方向)に離隔保持し、サイドレール押圧片1
6の中央の分割片16aによつてサイドレール5
の外周摺動面をシリンダ2の内壁7に一様に押圧
密着させるとともに、サイドレール5の内周側の
端部をオイルリング溝3の上下面8,9に押圧密
着させて上下面8,9のシールを行う。
グ溝3に装着して半径方向外方への拡張力を生じ
させ、一対のサイドレール5を上下片15で上下
(軸方向)に離隔保持し、サイドレール押圧片1
6の中央の分割片16aによつてサイドレール5
の外周摺動面をシリンダ2の内壁7に一様に押圧
密着させるとともに、サイドレール5の内周側の
端部をオイルリング溝3の上下面8,9に押圧密
着させて上下面8,9のシールを行う。
このように、サイドレール押圧片16を構成す
る複数個の分割片のうちの中央の分割片16aに
よつてサイドレール5を押圧するので、押圧片の
剛性が低く、柔軟性を有しているため、シリンダ
壁7とリング溝上下面8,9への追従性が良好で
ある。そして、ピストンスラツプ時は、片方のサ
イドレール5例えば第1図で上側のサイドレール
5が内周側に押されると、中央の分割片16sの
たわみが増して、サイドレール5は両側の分割片
16bにも接触する。このため、サイドレール押
圧片16の剛性が高くなつて内周側へのたわみが
抑制される。サイドレール押圧片16が内周側に
過度にたわむと、サイドレール5とリング溝上面
8とのシール性が損なわれるが、これが上記によ
つて防止される。また、下側のサイドレール5は
柔軟性を有する中央の分割片16aによつて外周
側に押されてシリンダ壁7とリング溝下面9へ追
従できる。以上のように、サイドレール押圧片1
6は、常時は、低剛性構造で、柔軟性を有してい
るので、サイドレール5のシリンダ壁7とリング
溝上下面8,9への追従性を確保でき、またピス
トンスラツプ時などには2段階の剛性構造によつ
て良好に対応できるものである。
る複数個の分割片のうちの中央の分割片16aに
よつてサイドレール5を押圧するので、押圧片の
剛性が低く、柔軟性を有しているため、シリンダ
壁7とリング溝上下面8,9への追従性が良好で
ある。そして、ピストンスラツプ時は、片方のサ
イドレール5例えば第1図で上側のサイドレール
5が内周側に押されると、中央の分割片16sの
たわみが増して、サイドレール5は両側の分割片
16bにも接触する。このため、サイドレール押
圧片16の剛性が高くなつて内周側へのたわみが
抑制される。サイドレール押圧片16が内周側に
過度にたわむと、サイドレール5とリング溝上面
8とのシール性が損なわれるが、これが上記によ
つて防止される。また、下側のサイドレール5は
柔軟性を有する中央の分割片16aによつて外周
側に押されてシリンダ壁7とリング溝下面9へ追
従できる。以上のように、サイドレール押圧片1
6は、常時は、低剛性構造で、柔軟性を有してい
るので、サイドレール5のシリンダ壁7とリング
溝上下面8,9への追従性を確保でき、またピス
トンスラツプ時などには2段階の剛性構造によつ
て良好に対応できるものである。
以上の組合せオイルリングを使用して、水冷4
サイクル4気筒のガソリン機関でエンジンテスト
を行つた結果、第14図に示す如く潤滑油消費量
は従来のものに比べて半減した。使用した機関お
よび運転状況は次の通りである。
サイクル4気筒のガソリン機関でエンジンテスト
を行つた結果、第14図に示す如く潤滑油消費量
は従来のものに比べて半減した。使用した機関お
よび運転状況は次の通りである。
エンジン諸元:93PS/6200rpm
排気量 1300cc
シリンダ:73φmm×ストローク77.4mm
運転条件:2400rpm×−660mmHg負荷
運転時間:3Hr
第5〜7図に示すものは、前記第1〜4図のも
のと同タイプのスペーサエキスパンダ6で、第2
〜4図のものはサイドレール押圧片16の3分割
された部分のうちの中央の分割片16aを両側の
分割片16bに対して外方へ屈曲させたものであ
るが、このものは両側の分割片16bを中央の分
割片16aに対して外方へ屈曲させたものであ
る。
のと同タイプのスペーサエキスパンダ6で、第2
〜4図のものはサイドレール押圧片16の3分割
された部分のうちの中央の分割片16aを両側の
分割片16bに対して外方へ屈曲させたものであ
るが、このものは両側の分割片16bを中央の分
割片16aに対して外方へ屈曲させたものであ
る。
第8〜10図に示すものは、前記第1〜7図の
ものとはタイプが異なるスペーサエキスパンダ6
である。即ち、第10図に示すように薄鋼帯に長
手方向に等間隔にオイル孔となる長孔19を列設
し、幅方向の両縁部を所定部分打ち抜いて長孔1
9の間の両縁にサイドレール押圧片形成用の突片
20と、サイドレール支持部形成用の突片21と
を交互に設けた素材10のサイドレール押圧片形
成用突片20を屈曲することによりサイドレール
押圧片16を形成し、全体を長手方向にコ字形ジ
グザグ状に屈曲し、所定長さに切断したものをサ
イドレール押圧片16が内周側になるように環状
に形成するタイプのもので、円周方向に交互に配
置された外側山部片と内側谷部片が中間部片で連
結されて、半径方向に波形をなす周期要素が周方
向に多数連なつたものである。そして本例のもの
は、素材10のサイドレール押圧片形成用の突片
20に先端から縁片に垂直に根元部まで一対の切
り込み22を入れ、3分割された部分のうちの中
央の分割片20aとその両側の分割片20bを切
り込み22のつけ根から屈曲線−およびJ−
Jに沿つて互いに反対方向に斜めに屈曲させてサ
イドレール押圧片16を形成するもので、サイド
レール押圧片16が3分割されて中央の分割片1
6aと両側の分割片16bが角度をなすものであ
る。そして、中央の分割片16aが外方に、両側
の分割片16bが内方に屈曲してなるものであ
る。
ものとはタイプが異なるスペーサエキスパンダ6
である。即ち、第10図に示すように薄鋼帯に長
手方向に等間隔にオイル孔となる長孔19を列設
し、幅方向の両縁部を所定部分打ち抜いて長孔1
9の間の両縁にサイドレール押圧片形成用の突片
20と、サイドレール支持部形成用の突片21と
を交互に設けた素材10のサイドレール押圧片形
成用突片20を屈曲することによりサイドレール
押圧片16を形成し、全体を長手方向にコ字形ジ
グザグ状に屈曲し、所定長さに切断したものをサ
イドレール押圧片16が内周側になるように環状
に形成するタイプのもので、円周方向に交互に配
置された外側山部片と内側谷部片が中間部片で連
結されて、半径方向に波形をなす周期要素が周方
向に多数連なつたものである。そして本例のもの
は、素材10のサイドレール押圧片形成用の突片
20に先端から縁片に垂直に根元部まで一対の切
り込み22を入れ、3分割された部分のうちの中
央の分割片20aとその両側の分割片20bを切
り込み22のつけ根から屈曲線−およびJ−
Jに沿つて互いに反対方向に斜めに屈曲させてサ
イドレール押圧片16を形成するもので、サイド
レール押圧片16が3分割されて中央の分割片1
6aと両側の分割片16bが角度をなすものであ
る。そして、中央の分割片16aが外方に、両側
の分割片16bが内方に屈曲してなるものであ
る。
第11〜13図に示すものは、前記第8〜10
図のものと同タイプのスペーサエキスパンダ6
で、第8〜10図のものはサイドレール押圧片1
6の3分割された部分のうちの中央の分割片16
aが外方に、両側の分割片16bが内方に屈曲し
ているが、このものは中央の分割片16aが内方
に、両側の分割片16bが外方に屈曲してなるも
のである。
図のものと同タイプのスペーサエキスパンダ6
で、第8〜10図のものはサイドレール押圧片1
6の3分割された部分のうちの中央の分割片16
aが外方に、両側の分割片16bが内方に屈曲し
ているが、このものは中央の分割片16aが内方
に、両側の分割片16bが外方に屈曲してなるも
のである。
以上の4つのスペーサエキスパンダ6における
切り込み13,22の深さは0.3mm以上0.7mm未満
が好ましく、中央の分割片16aと両側の分割片
18bがなす角度は5度以上30度未満が好まし
い。また、切り込み13,22の位置は中央の分
割片16aと両側の分割片16bが同一幅、ある
いは中央の分割片16aを両側の分割片16bよ
りも少し幅を広くするようにするなど適宜選定す
ればよい。また、上記例ではサイドレール押圧片
を3分割したが、2分割あるいは4以上に分割し
てもよいことは勿論である。
切り込み13,22の深さは0.3mm以上0.7mm未満
が好ましく、中央の分割片16aと両側の分割片
18bがなす角度は5度以上30度未満が好まし
い。また、切り込み13,22の位置は中央の分
割片16aと両側の分割片16bが同一幅、ある
いは中央の分割片16aを両側の分割片16bよ
りも少し幅を広くするようにするなど適宜選定す
ればよい。また、上記例ではサイドレール押圧片
を3分割したが、2分割あるいは4以上に分割し
てもよいことは勿論である。
以上説明したように本考案によれば、常時は、
サイドレール押圧片を構成する一部の分割片によ
つてサイドレールを押圧するので、押圧片の剛性
が低く、柔軟性を有しているため、サイドレール
をシリンダ壁とリング溝壁に良好に追従させるこ
とができる。そして、ピストンスラツプ時は2段
階の剛性構造によつて良好に対応できる。以上に
よつて潤滑油消費量の低減を図ることができる。
サイドレール押圧片を構成する一部の分割片によ
つてサイドレールを押圧するので、押圧片の剛性
が低く、柔軟性を有しているため、サイドレール
をシリンダ壁とリング溝壁に良好に追従させるこ
とができる。そして、ピストンスラツプ時は2段
階の剛性構造によつて良好に対応できる。以上に
よつて潤滑油消費量の低減を図ることができる。
図面は本考案の実施例を示し、第1図はエンジ
ンのピストンに装着した組合せオイルリングの部
分を示す断面図、第2,5,8,11図はスペー
サエキスパンダの一部を示す斜視図、第3,6,
9,12図はスペーサエキスパンダの断面図、第
4,7,10,13図はスペーサエキスパンダの
素材を示す平面図、第14図は潤滑油消費量の試
験結果を示すグラフである。 1はピストン、2はシリンダ、3はオイルリン
グ溝、4は組合せオイルリング、5はサイドレー
ル、6はスペーサエキスパンダ、7はシリンダ内
壁、8はリング溝上面、9はリング溝下面、1
3,22は切り込み、14は直立片、15は一対
の上下片、16はサイドレール押圧片、16aは
中央の分割片、16bは両側の分割片、17はリ
ング溝底、A−A,B−B,C−C,D−D,E
−E,F−F,G−G,H−H,I−I,J−J
は屈曲線。
ンのピストンに装着した組合せオイルリングの部
分を示す断面図、第2,5,8,11図はスペー
サエキスパンダの一部を示す斜視図、第3,6,
9,12図はスペーサエキスパンダの断面図、第
4,7,10,13図はスペーサエキスパンダの
素材を示す平面図、第14図は潤滑油消費量の試
験結果を示すグラフである。 1はピストン、2はシリンダ、3はオイルリン
グ溝、4は組合せオイルリング、5はサイドレー
ル、6はスペーサエキスパンダ、7はシリンダ内
壁、8はリング溝上面、9はリング溝下面、1
3,22は切り込み、14は直立片、15は一対
の上下片、16はサイドレール押圧片、16aは
中央の分割片、16bは両側の分割片、17はリ
ング溝底、A−A,B−B,C−C,D−D,E
−E,F−F,G−G,H−H,I−I,J−J
は屈曲線。
Claims (1)
- 一対のサイドレールと、これらのサイドレール
を上下に離隔保持し内周側の端部に上下に突出し
て設けられたサイドレール押圧片により前記サイ
ドレールを半径方向および軸方向に押圧付勢する
スペーサエキスパンダとからなる組合せオイルリ
ングにおいて、前記サイドレール押圧片の先端か
ら周方向に間隔をおいて軸方向に複数個の切り込
みを入れ、これらの切り込みによつて形成された
分割片のうちの一部の分割片が折曲されて他の分
割片と角度をなすことを特徴とする組合せオイル
リング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986160028U JPH055327Y2 (ja) | 1986-10-18 | 1986-10-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986160028U JPH055327Y2 (ja) | 1986-10-18 | 1986-10-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6364964U JPS6364964U (ja) | 1988-04-28 |
JPH055327Y2 true JPH055327Y2 (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=31085014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986160028U Expired - Lifetime JPH055327Y2 (ja) | 1986-10-18 | 1986-10-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH055327Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6026147A (ja) * | 1983-07-21 | 1985-02-09 | Toyota Motor Corp | 組合せオイルリング |
JPS6027802U (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-25 | 守田 進 | ワインデングロツト |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6084747U (ja) * | 1983-11-18 | 1985-06-11 | 日産自動車株式会社 | 往復動ピストンエンジンのオイルリング |
-
1986
- 1986-10-18 JP JP1986160028U patent/JPH055327Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6026147A (ja) * | 1983-07-21 | 1985-02-09 | Toyota Motor Corp | 組合せオイルリング |
JPS6027802U (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-25 | 守田 進 | ワインデングロツト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6364964U (ja) | 1988-04-28 |
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