JPH0552822A - 電着塗料の組成分析方法及び装置並びに組成管理方法及び装置 - Google Patents

電着塗料の組成分析方法及び装置並びに組成管理方法及び装置

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JPH0552822A
JPH0552822A JP2410295A JP41029590A JPH0552822A JP H0552822 A JPH0552822 A JP H0552822A JP 2410295 A JP2410295 A JP 2410295A JP 41029590 A JP41029590 A JP 41029590A JP H0552822 A JPH0552822 A JP H0552822A
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paint
signal
electrodeposition paint
density
temperature
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JP2410295A
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Masato Kikuta
眞人 菊田
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】電着塗料層における電着塗料の固形成分割合と
顔料割合とをリアルタイムで測定する。 【構成】本発明の制御装置12は、密度測部23、測定
槽20と、温度計測部22と、超音波伝播速度計測部2
4と、演算部26と、電着塗料槽10内に補給塗料と純
水とを供給する供給部28とを具備する。本発明の電着
塗料の組成分析方法では、電着塗料中に伝わる超音波伝
播速度と電着塗料の密度及び温度とを測定して、測定し
た超音波伝播速度、密度及び温度から固形成分割合及び
顔料割合を算出して、固形成分割合と顔料割合とをリア
ルタイムで測定する。更に、測定した結果に基づいて、
電着塗料を組成管理をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電着塗料中に含まれる固
形分割合および顔料割合の分析方法及び装置並びに電着
塗料槽内の塗料組成管理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電着塗装は、電着塗料槽内に浸漬した導
電性を有する被塗物を介して電流を通して、電着塗料中
の固形成分を被塗物表面に析出せしめ、これによって塗
膜を形成する塗装である。従って、電着塗料中の固形成
分は被塗物に持ち去られ、徐々に減少する傾向があるの
で、所定膜厚、塗膜性能等を得るためには、電着塗料中
の固形成分の割合を所定の値に保つ必要がある。
【0003】従来、電着塗料の固形成分測定は、次の通
りの加熱残分法により行なわれていた。
【0004】(1) 秤量皿の重量(Aグラム)を測定
する。
【0005】(2) 秤量皿に塗料のサンプルを採取
し、その重量(Bグラム)を測定する。
【0006】(3) 塗料入りの秤量皿を乾燥器に入
れ、例えば105℃で3時間加熱し、水、溶剤等を蒸発
させた後、デシケータ中で徐冷し、常温になってから取
り出し、その重量(Cグラム)を測定する。
【0007】(4)(C−A)/(B−A)から塗料の
固形成分の割合を算出する。
【0008】また、電着塗料中の固形分は、樹脂分と顔
料分とから成りたっているが、固形分中の顔料割合は被
塗物に塗着して持ち去られるものと、電着塗料中のもの
とでは異なるため、塗料中の顔料割合は徐々に変化する
傾向にある。そして、この塗膜中の顔料割合が多すぎる
と、塗膜の平滑性が低下し塗膜がもろくなり、逆に少な
すぎると耐食性不良(さびやすい)、塗膜の色が変動し
やすいなどの問題を生じる。従って、所定の塗膜仕上
り、性能を得るためには、電着塗料中の顔料成分割合を
所定の値に保つ必要がある。
【0009】従来、電着塗料中の顔料成分測定は次の通
りの灰化法により行われてきた。
【0010】(1) ルツボの重量(aグラム)を測定
する。
【0011】(2) ルツボに塗料のサンプルを採取
し、その重量(bグラム)を測定する。
【0012】(3) 塗料入りのルツボを乾燥器に入
れ、例えば150℃で60分乾燥して水分を蒸発させ、
次にガスバーナーで強熱して(30〜60分程度)有機
物質を完全に燃焼させる。燃焼後、ルツボをデシケータ
中で冷却した後、その重量(cグラム)を測定する。
【0013】(4) (c−a)/(b−a)から塗料
の顔料成分の割合を算出する。
【0014】しかし、このような加熱残分法による固形
分の測定方法および灰化法を利用する塗料中の顔料成分
の測定方法では、サンプリング、秤量、加熱、徐冷、計
算等の工程を経るため、多大な経費、時間、労力等を必
要とするという問題点があった。さらにこの方法では、
リアルタイムで測定できないため、固形分割合および顔
料成分の割合が変動し易い等の問題点があった。
【0015】固形分割合や顔料割合の測定方法として塗
料中の超音波伝播速度から、それぞれの濃度を求める方
法が特開昭63−96296号公報及び特開平1−26
3297号公報で開示されている。この方法ではリアル
タイムで測定でき、測定精度も高いが、固形分測定時に
は、顔料割合の変動に基づく超音波伝播速度変化が無視
できるほど小さいこと、また顔料割合測定時には固形分
割合の変動に基づく超音波伝播速度変化に対する影響が
小さいことが必要である。従って、固形分と顔料分が同
時に大きく変動する場合、測定値の信頼性が低下する、
という問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、電着塗料の固形成分割合と顔料割合とをリアルタイ
ムで測定できないことである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、電着塗料中に
伝わる超音波伝播速度と電着塗料の密度及び温度とを測
定して、測定した超音波伝播速度及び密度及び温度から
固形成分割合、顔料割合を算出し、電着塗料の固形成分
割合と顔料割合とをリアルタイムで測定する。
【0018】
【実施例】次に図1〜図11を用いて、本発明の方法及
び装置を説明する。
【0019】超音波伝播速度は、特開昭63−9629
6号公報で示したごとく、超音波発信器と超音波受信器
を一定間隔をおいて塗料中に浸漬して配置し発信器から
発生した超音波が受信器に到達する時間を基に計測され
る。測定結果の一例を図1及び図2に示す。
【0020】図1は樹脂と顔料とを含む固形分に対する
顔料割合が一定で、塗料に対する固形分割合が変化した
場合の超音波伝播速度と温度の関係である。図2は塗料
に対する固形分割合が一定で、固形分に対する顔料割合
が変化した場合の超音波伝播速度と液温の関係である。
図1及び図2より、液温が変化するに従って超音波伝播
速度も変化する傾向がみられるが、例えば液温28.0
℃を基準として次のとおりの(1)式のように温度補正
すると図3及び図4に示されるごとく超音波伝播速度
は、液温に関係のない速度Vsとなる。
【0021】 Vs=V−0.61・(T−28.0)・・・(1)式 また図1及び図2における液温と速度の関係が直線関係
になく曲線となる場合には、液温Tについての、2次式
あるいは3次式など高次式で表わすこともできる。
【0022】塗料の密度は、塗料をU字あるいはS字管
内に供給した時の振動数と密度既知物質を供給した時の
振動数との差から求める方法を用いた。密度測定方法と
してはその他に振動する肉薄円筒または管を液に浸し、
その振動数変化から求める方法、浮きを液中に決めその
浮力から求める方法、高さ方向に目盛のついた浮きを塗
料中に沈め、液面における目盛の値から求める方法など
も用いることができる。
【0023】塗料密度と液温との関係についての測定例
を図5及び図6に示す。
【0024】図5は、固形分に対する顔料割合が一定
で、塗料に対する固形分割合が変化した場合の塗料密度
と液温との関係を示しており、図6は、塗料に対する固
形分割が一定で、固形分に対する顔料割合が変化した場
合の塗料密度と液温の関係を示している。図5及び図6
より液温が変化するに従って密度も変化する傾向がみら
れるが、例えば、液温28.0℃を基準として次のとお
りの(2)式のように温度補正すると、密度は液温に関
係のない密度ρsとなる。
【0025】 ρs=ρ+0.00050・(T−28.0)・・・(2)式 なお、この(2)式では、密度は液温度の1次式で表わ
されているが、速度の場合と同様に2次、3次など高次
式で表わすこともできる。
【0026】図9は温度補正後の速度Vsと密度ρsを
固形分割合あるいは顔料分割合をパラメーターとしてプ
ロットしたものである。この線図から、温度補正後の速
度Vs、密度ρsがわかれば、固形分割合と顔料分割合
の概略値をえることができる。
【0027】また、下記のとおりの(3)式、(4)式
のように固形分割合N、顔料割合Wを補正速度Vs=f
(V、T)と補正密度ρs=g(ρ、T)の多項式とし
て表わし、計数A1〜A9、B1〜B9をあらかじめ速度
V、密度ρ、液温Tの実測値を基に最小自乗法で決して
しておけば、同種の塗料について、速度V、密度ρ、液
温Tの測定値からその塗料の固形分割合Nを(3)式か
ら、顔料割合を(4)式から算出が可能となる。
【0028】 N=F(ρs、Vs)=A1+A2ρs+A3Vs+A4ρs2+A5ρsVs+A 6 Vs2+A7ρs2+A8ρsVs2+A9ρs2Vs・・・(3)式 顔料割合 W=G(ρs、Vs)=B1+B2ρs+B3Vs+B4ρs2+B5ρsVs+B 6 Vs2+B7ρs2+B8ρsVs2+B9ρs2Vs・・・(4)式 図10は、(3)式でえた固形分割合の計算値と加熱残
分法で求めた実測値との比較であり、図11は(4)式
でえた顔料分割合の計算値と灰化法から求めた実測値と
の比較を示したものである。両者はよく一致しておりこ
の方法が有効であることがわかる。
【0029】尚、速度V、密度ρ、液温Tの実測値を基
に最小自乗法で決定した係数A1〜A9、B1〜B9の値
は、次のとおりである。
【0030】A1=0.0000 A2=1.3324×1063=−5.6963×1024=−1.2803×1065=−6.4444×1026=3.7032×10-17=1.1447×1038=−1.1445×10-19=−2.0208×10-11=0.0000 B2=−4.1329×1053=5.9790×1024=3.7752×1055=−6.1707×1026=−3.9507×10-17=6.6985×1018=5.8792×10-19=−2.0882×10-1 次に図12を参照して、本発明の好適実施例に従う電着
塗装における固形分および顔料成分制御装置を更に用い
た塗料組成管理方法について説明する。
【0031】図12には、電着塗装を行う電着塗料槽1
0と、電着塗料槽内の塗料の固形分および顔料成分の量
を制御する制御装置12とが示されている。
【0032】この電着塗料槽10内の電着塗料14は、
沈降を防止するため、第1の及び第2の循環ポンプ16
及び18によって循環せしめられる。
【0033】即ち、電着塗料槽10は、主塗料槽19と
補助塗料槽21とを含み、主塗料槽19から溢れた塗料
が補助塗料槽21に流れるようになっている。第1の循
環ポンプ16は、補助塗料槽21から主塗料槽19の下
方に塗料を送る。これによって、補助塗料槽21、第1
の循環ポンプ16、主塗料槽19の下部、主塗料槽19
の上部、そして補助塗料槽21へと塗料が流れ、循環す
ることになる。
【0034】第2の循環ポンプ18は、図示した如く、
補助塗料槽21から塗料を吸引し、補助塗料槽21に戻
す。下記する如く、この実施例では、この第2の循環ポ
ンプ18によって、補給塗料と純水とが補助塗料槽21
に供給される。
【0035】本発明の好適実施例に従うと、制御装置1
2は、密度測部23、測定槽20と、温度計測部22
と、超音波伝播速度計測部24と、演算部26と、電着
塗料槽10内に補給塗料と純水とを供給する供給部28
とを具備する。
【0036】測定槽20には、電着塗料が電着塗料供給
ポンプ30によって電着塗料槽10からバルブ32を介
して連続的に供給され、電着塗料が排出ポンプ34によ
って、測定槽20からバルブ36を介し、振動計数検出
器37と通過した後電着塗料槽10に戻される。測定槽
20の液面レベルは、バルブ32及びバルブ36の開度
を調整することによって、一定に保たれる。
【0037】また、図12に示した如く、測定槽20に
隣接して補助槽38を設け、過剰な電着塗料を排出ポン
プ34によって電着塗料槽10に戻すように構成するの
が好ましい。
【0038】測定槽20内には、撹拌機40が配置され
ており、これによって、測定層20内にて電着塗料が沈
降するのが防止される。
【0039】温度計測部22は、測定槽20の電着塗料
内に配置された温度センサー42とこれに接続された温
度計測器44とを含み、測定槽20の電着塗料内の温度
を示す電気信号が温度計測器44から出力される。
【0040】超音波伝播速度計測部24は、測定槽20
の電着塗料内にて、所定間隔で配置された超音波発信器
46及び超音波受信器48と、これらに接続された超音
波伝播速度計測器50とを含み、測定槽20の電着塗料
内にての超音波伝播速度を示す電気信号が超音波伝播速
度計測器50から出力される。
【0041】密度計測部23は、測定槽20から電着塗
料槽10へいたる経路内に配置された振動数検出器37
と、これに接続された密度計測器53とを含み、振動数
検出器37から出る振動数を示す電気信号を密度計測器
53で密度値に相当する信号に変換して出力する。
【0042】演算部26は、固形分および顔料成分演算
回路52と出力回路54と記録計56とを含み、演算部
26は、温度計測部44、超音波伝播速度計測器50及
び密度計測部器53に接続されている。
【0043】演算回路52では、温度計測器44および
超音波伝播速度器50からの信号と回路内に設定した補
正式から温度補正を行い、また温度計測器44および密
度計測器53からの信号と回路52内に設定した補正式
から温度補正を行って、補正後の超音波伝播速度Vs、
および密度ρsを算出する。
【0044】なお、測定槽20内と振動数検出器37内
の塗料温度が異なる場合には、振動数検出器37内に別
の温度センサーを設置し、この温度センサーからの信号
を用いて、演算回路52にて密度の温度補正を行うこと
もできる。
【0045】固形分割合Nは、演算回路に記憶された、
密度ρs、超音波伝播速度Vsで表わす関数N=F(ρ
s、Vs)に算出したρs、Vsの値を代入することで
求められ、固形分中の顔料割合Wは、演算回路に記憶さ
れた密度ρs、超音波伝播速度Vsで表わす関数W=G
(ρs、Vs)に算出したρs、Vsの値を代入するこ
とで求められる。
【0046】出力回路54には演算回路52から演算結
果を表わす信号が送られる。
【0047】出力回路54には、図示した如く記録計5
6が接続されて、固形分および顔料成分の割合の時間的
変化を記録するのが好ましい。
【0048】更に、出力回路54には、下記する如く、
供給部28が接続されており、電着塗料槽10への補給
塗料と純水の供給が制御される。
【0049】供給部28は、第1補給塗料タンク58、
第1補給塗料供給ポンプ60、電磁弁62、第2補給塗
料タンク64、第2補給塗料供給ポンプ66、電磁弁6
8、純水タンク70、純水供給ポンプ72、および電磁
弁74を含む。
【0050】電着塗料槽10内の電着塗料に比べ、固形
分については、第1補給塗料、第2補給塗料共に高く、
樹脂成分に対する顔料成分の割合については、第1補給
塗料が高く、第2補給塗料は低いか、又は樹脂成分だけ
である。
【0051】第1補給塗料はタンク58、ポンプ60、
電磁弁62を介して、循環ポンプ18を含む循環流路に
送られ電着塗料槽内に供給される。第2供給塗料はタン
ク64、ポンプ66、電磁弁68を介して、また純水は
タンク70、ポンプ72、電磁弁74を介して同様の方
法で、電着塗料槽10内に供給される。
【0052】この制御装置は、演算回路52で算出され
た固形分割合N、顔料割合Wの値に基づき次の通りに作
動する。
【0053】この固形分の割合Nおよび顔料分の割合W
が所定の基準値の範囲内であれば、第1補給塗料、第2
補給塗料および純水は、被塗物によって電着塗料10か
ら持ち出される固形分を単に補うようにそれぞれ所定量
供給される。
【0054】電着塗料の固形分割合Nが、出力回路54
にて基準値と比較され固形分下限基準値N1より小さく
なった場合、出力回路54からの制御信号によって、第
1補給塗料ポンプ60および第2補給ポンプ66のモー
ター回転数が増加させられて供給される結果、塗料槽内
の塗料の固形分割合Nは増加してくる。演算回路52か
ら算出される固形分割合は継続して、出力回路54にて
設定された固形分上限基準値N3と比較され、上限基準
値N3より大きくなった場合、出力回路54の制御信号
により、第1補供塗料、第2補供塗料及び純水はそれぞ
れ通常の供給量へ変えられる。また、塗料の固形分は被
塗物に塗着して系外へ出てゆくため、系時的に固形分割
合は減少する傾向にあるが、何らかの原因で固形分割合
が上限基準値N4よりも大きくなった場合には、出力回
路54からの制御信号によって純水ポンプ72のモータ
ー回転数が増加させられて純水が通常よりも多く供給さ
れる結果、塗料槽内の固形分割合は減少してくる。そし
て継続的に算出された固形分割合は固形分下限基準値N
2と比較され、下限基準値N2よりも小さくなった場合、
出力回路54の信号により、純水は通常の供給量へ変え
られる。
【0055】演算回路52で算出された電着塗料の顔料
成分の割合が、出力回路54にて設定値と比較され、顔
料成分下限基準値W1より小さい場合、出力回路54か
らの制御信号によって、第1補給塗料ポンプ60のモー
タ回転数が増加させられ顔料割合の多い第1補給塗料供
給量が増加し、第2補給塗料ポンプ66のモータ回転数
が減少させられ、顔料割合の少ない第2補給塗料供給量
が減少し、供給液全体の固形分を一定に保つように、純
水ポンプ回転数が変えられて、純水供給量が変化する。
【0056】電着塗料槽10内の塗料は、電着塗料供給
ポンプ30、測定槽20振動数検出器37及び排出ポン
プ34を介して常時循環せしめられており、連続的に顔
料成分の割合が測定される。
【0057】顔料成分の割合Wが、出力回路54にて基
準値と比較され、顔料成分上限基準値W3より大きくな
った場合、出力回路54からの制御信号により、第1供
給塗料、第2補給塗料、純水はそれぞれ通常の供給量へ
変えられる。
【0058】また、逆に顔料成分上限基準値W4より大
きい場合、出力回路54の信号によって、第1補給塗料
ポンプ66のモータ回転数が増加させられ、供給液全体
の固形分が一定に保つように、純水の供給量が変えられ
て、顔料割合の少ない塗料が電着槽10内へ供給され
る。その後継続して顔料成分割合Wが出力回路54にて
基準値と比較され、顔料成分下基準値W2より小さくな
った場合、出力回路54の信号により、第1補給塗料、
第2補給塗料、純水はそれぞれ通常の供給量へ変えられ
る。
【0059】なお、上記した実施例では、電着塗料槽1
0とは別個に設けた測定槽20内に、温度センサー4
2、超音波発信器46及び超音波受信器48を設けた
が、この代わりに、例えば、これらを電着塗料槽10内
に設けることも、第1の循環ポンプ16を含む流路内に
設けることもできる。
【0060】また、電着塗料槽10には図示していない
液面センサーが設置してあり、固形分、顔料分が所定値
内であっても液面が設定値より低い場合には、その信号
を出力回路54で受けて、第1補給塗料、第2補給塗
料、純水をそれぞれ所定量供給することや、液面が基準
値より高い場合には固形分、顔料分が所定値外であって
も、塗料の系外持ち出しにより液面が基準値に下るまで
塗料や純水を供給しないようにすることも可能である。
【0061】
【発明の効果】本発明に従うと、電着塗料中の固形分割
合と顔料割合を自動的かつ速やかに測定でき、その結
果、電着塗料槽内塗料の固形分割合と顔料割合を効率よ
く管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電着塗料における固形成分が変化した場合の超
音波伝播速度速度と液温との関係図。
【図2】電着塗料における顔料成分が変化した場合の超
音波伝播速度速度と液温との関係図。
【図3】電着塗料における温度補正をした場合の超音波
伝播速度速度と液温との関係図。
【図4】電着塗料における温度補正をした場合の超音波
伝播速度速度と液温との関係図。
【図5】電着塗料における固形成分が変化した場合の密
度と液温との関係図。
【図6】電着塗料における顔料成分が変化した場合の密
度と液温との関係図。
【図7】電着塗料における温度補正をした場合の密度と
液温との関係図。
【図8】電着塗料における温度補正をした場合の密度と
液温との関係図。
【図9】固形成分あるいは顔料成分をパラメータとし
て、温度補正後の超音波伝播速度及び密度をプロットし
た図。
【図10】固形成分の計算値と実測値との比較図。
【図11】顔料成分の計算値と実測値との比較図。
【図12】本発明の実施例に従う電着塗料の組成管理装
置の概略図。
【符号の説明】
10 電着塗料槽 12 制御装置 14 電着塗料 19 主塗料槽 20 測定槽 22 温度計測部 23 密度計測部 24 超音波伝播速度計測部 26 演算部 28 供給部 37 振動数検出器 42 温度センサー 46 超音波発信器 48 超音波受信器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着塗料の超音波伝播速度Vを計測し
    て、超音波伝播速度に関する信号を生成すること、 電着塗料の密度ρを計測して、密度に関する信号を生成
    すること、 電着塗料の温度Tを計測して、温度に関する信号を生成
    すること、 上記超音波伝播速度に関する信号、密度に関する信号及
    び温度に関する信号に従って、電着塗料の固形成分割合
    N及び顔料割合Wを演算することを含むことを特徴とす
    る電着塗料槽内の電着塗料の組成分析方法。
  2. 【請求項2】 被塗物を電着塗装する電着塗料槽と、 電着塗料の超音波伝播速度Vを計測して、超音波伝播速
    度に関する信号を生成する超音波伝播速度計測部と、 電着塗料の密度ρを計測して、密度に関する信号を生成
    する密度計測部と、 電着塗料の温度Tを計測して、温度に関する信号を生成
    する温度計測部と、 上記超音波伝播速度に関する信号、密度に関する信号及
    び温度に関する信号に従って、電着塗料の固形成分割合
    N及び顔料割合Wを演算する演算回路とを具備すること
    を特徴とする電着塗料槽内の電着塗料の組成分析装置。
  3. 【請求項3】 電着塗料の超音波伝播速度Vを計測し
    て、超音波伝播速度に関する信号を生成すること、 電着塗料の密度ρを計測して、密度に関する信号を生成
    すること、 電着塗料の温度Tを計測して、温度に関する信号を生成
    すること、 上記超音波伝播速度に関する信号、密度に関する信号及
    び温度に関する信号に従って、電着塗料の固形成分割合
    N及び顔料割合Wを演算すること、 演算して得られた電着塗料の固形成分割合N及び顔料割
    合Wと基準値とを比較して、制御信号を生成すること、 上記制御信号に従って補給塗料を供給することを含むこ
    とを特徴とする電着塗料槽内の電着塗料の組成管理装
    置。
  4. 【請求項4】 被塗物を電着塗装する電着塗料槽と、 電着塗料の超音波伝播速度Vを計測して、超音波伝播速
    度に関する信号を生成する超音波伝播速度計測部と、 電着塗料の密度ρを計測して、密度に関する信号を生成
    する密度計測部と、 電着塗料の温度Tを計測して、温度に関する信号を生成
    する温度計測部と、 上記超音波伝播速度に関する信号、密度に関する信号及
    び温度に関する信号に従って、電着塗料の固形成分割合
    N及び顔料割合Wを演算する演算回路と、 演算した得られた電着塗料の固形成分割合N及び顔料割
    合Wと基準値とを比較して、制御信号を生成する出力回
    路と、 上記制御信号に従って、該電着塗料槽に補給塗料を供給
    する供給部とを具備することを特徴とする電着塗料槽内
    の電着塗料の組成管理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279342A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Fuji Photo Film Co Ltd 塗布液の塗布方法及び塗布システム、並びにその塗布システムで製造した光学機能性フィルム
JP2009516582A (ja) * 2006-01-26 2009-04-23 メッツォ ペーパー インコーポレイテッド 繊維ウェブを塗装するために使用するカラー塗料を処理し塗装装置に供給する方法

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