JPH0552750A - インキ顔料濃度測定並びに制御方法及び装置 - Google Patents

インキ顔料濃度測定並びに制御方法及び装置

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JPH0552750A
JPH0552750A JP3238725A JP23872591A JPH0552750A JP H0552750 A JPH0552750 A JP H0552750A JP 3238725 A JP3238725 A JP 3238725A JP 23872591 A JP23872591 A JP 23872591A JP H0552750 A JPH0552750 A JP H0552750A
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pigment concentration
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誠司 川原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グラビア印刷機において、インキ中の顔料濃
度をオンライン・リアルタイムで測定し且つ制御する。 【構成】 インキパン3とインキタンク9とを結ぶイン
キ循環用の管11a内に一対の光ファイバー16a、1
6bの先端を、同一軸線上で互いに対向するように且つ
間隙21を形成するように挿入固定し、光源18からの
光を間隙21を通過するインキに照射し、透過光量を光
検出器19で検出し、顔料濃度を測定する。更に、その
測定値に基づいて、高濃度インキ供給装置23の電磁弁
26とインキ希釈液供給装置28の電磁弁31を開閉
し、インキ濃度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラビア印刷機等の印刷
機における色管理技術に関し、特にインキ顔料濃度測定
方法及び装置と、その方法及び装置を用いたインキ顔料
濃度制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グラビア印刷機において色管理を
行うには、(1)印刷ユニットで使用しているインキか
ら、一定重量のインキを採取し、顔料分のみを遠心分
離、溶剤洗浄、乾燥等で分離して重量を測定し、顔料濃
度を計算で求め、その顔料濃度を管理する方法、(2)
印刷ユニットで使用しているインキの一部を採取し、小
型の展色機で展色し、展色物を目視又は光学濃度計又は
分光光度計等で色差、光学濃度差として測定、管理する
方法、(3)実際に印刷した印刷物のインキ層を目視、
光学濃度計、分光光度計等で色差、光学濃度差として管
理する方法、が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
方法にはいずれも問題があった。すなわち、これらの方
法ではいずれも測定に時間がかかり、印刷しながらオン
ライン・リアルタイムで、インキの色調、印刷物のイン
キの光学濃度の管理ができなかった。更に、上記(3)
に示す方法では、目標の色との誤差が許容限度外とわか
った時点で、印刷物は全て不良となっいてしまい、損失
が大きかった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、敏速にインキ中の顔料濃度を測定することがで
き、印刷機においてリアルタイムでインキ中の顔料濃度
を測定可能なインキ顔料濃度測定方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】本発明はまた、印刷機において、リアルタ
イムでインキ中の顔料濃度を測定し、それが所定値にな
るように制御することの可能なインキ顔料濃度制御方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインキ顔料濃度
測定方法及び装置は、インキを定常的に流しておき、そ
のインキの流れの中に、一対の光ファイバーの先端を、
同一軸線上で互いに対向するように且つ端面間にインキ
の流れる間隙を形成するように配置し、一方の光ファイ
バーを通して、前記間隙を通過するインキ中に光を投射
し、他方の光ファイバーでインキを透過した光を受光
し、その光量を光検出器で検出して顔料濃度を測定する
ように構成したものである。
【0007】また、本発明のインキ顔料濃度制御方法及
び装置は、印刷機において、印刷ユニットのインキパン
とインキ調整用のインキタンクとの間にインキを循環さ
せるように構成し、その循環用の配管中に一対の光ファ
イバーの先端を、同一軸線上で互いに対向するように且
つ端面間にインキの流れる間隙を形成するように挿入固
定し、一方の光ファイバーを通して、前記間隙を通過す
るインキ中に光を投射し、他方の光ファイバーでインキ
を透過した光を受光し、その光量を光検出器で検出して
顔料濃度を測定するように構成し、更にその測定値に応
じて、インキタンクに高濃度インキ或いはインキ希釈液
を供給するように構成したものである。
【0008】
【作用】上記した本発明のインキ顔料濃度測定方法及び
装置では、インキの流れの中に、一対の光ファイバーの
先端を同一軸線上で互いに対向するように、且つ両者の
端面間にインキが流れる間隙を形成するように配置して
いるので、一方の光ファイバーを通して前記間隙を通過
中のインキに光を照射し、その透過光を他方の光ファイ
バーで受光し、光検出器によってその光量を検出でき
る。この透過光量は、入射光量、入射光の波長域、イン
キが通過する間隙の大きさ(厚み)、インキ流量(流
速)、顔料の色、顔料濃度等によって定まるので、顔料
濃度以外のファクターを特定しておくことにより、透過
光量が顔料濃度に応じた値となり、このため、光検出器
によって検出した透過光量に応じた信号(電圧、電流
等)が顔料濃度を示す信号となる。かくして、光検出器
からの出力信号から顔料濃度を測定できる。ここで、入
射光量を一定とし、光検出器からの出力信号をそのまま
顔料濃度として使用してもよいし、或いは、その出力信
号を演算処理することによって、例えば透過率(出力光
量/入力光量)、或いは更に光学濃度〔−Log10(出
力光量/入力光量)〕に対応する信号を求め、その信号
を顔料濃度として使用してもよい。一対の光ファイバー
の先端の端面間に形成される間隙の大きさは大きければ
大きいほど、その間のインキ量が多くなり精度が向上す
るが、光の投光量が大きくなり、またインキの流れの安
定度が低下する恐れがあるので、これらを考慮して定め
ればよい。
【0009】本発明では、上記したようにインキの透過
光量を測定するための光ファイバーの先端をインキの流
れの中に配置している。このため、光ファイバー先端端
面とインキとの間での誤差が入らず、また、界面での光
の損失がない為、S/N比が高く、高精度の測定が可能
である。もし、光ファイバーを用いることなく投光器、
受光器を用いてインキ透過光量を測定しようとすると、
図4に示すように、管40からインキ41を空気中に流
し、その両側に投光器42、受光器43を配置する構
成、或いは図5に示すようにインキを流すようになった
管44の対向する側面に透明板による窓45を形成し、
その窓45の外側に投光器42、受光器43を配置する
構成が考えられる。しかしながら、この構成とすると、
図4の場合ではインキと空気との界面での、図5の場合
ではインキと窓と空気との間の各界面での反射、屈折及
びその経時変化が誤差となるため、測定精度が落ちる。
本発明では、一対の光ファイバーの先端をインキの流れ
の中に配置したことにより、これらの欠点を解消するこ
とができる。また、本発明では一対の光ファイバーを用
いたことにより、光源及び光検出器が直接インキに接触
することがなく、光源、光検出器の汚染、損傷が生じな
く、このため保守が容易となる利点もある。
【0010】本発明に使用する光源は、インキ中の顔料
の種類に応じて適宜定めればよい。色相が同一で明度の
みが変化している(インキ中に含まれる各色顔料の配合
比は常に同一で、各色顔料全体としての濃度のみが変化
している)インキの顔料濃度を測定する場合には、光源
の光スペクトルとしては、全可視域を含む白色光を用い
るのが好ましい。また、この場合には、顔料組成が変わ
らないので、或る特定の帯域のスペクトルのみの光(レ
ーザーの如き単色光を含む)でもよい。特定波長(帯
域)の透過率で全色顔料濃度を代表して検出し得る。全
色顔料濃度と相関がある限り、赤外線や紫外線でもよ
い。
【0011】色相が変化する(インキ中に含まれる各色
顔料の濃度及び比率が変化する)インキの顔料濃度を測
定する場合では、白色光源を用い、顔料が黄、赤、青の
三原色のみであれば、光源又は光検出器側にフィルター
を配置することにより、各顔料色に対応する色光の透過
光量を測定することにより、各色顔料の濃度を測定でき
る。また、三原色以外の特色顔料よりなるインキの場合
は、全可視波長域(波長3800〜7800オングスト
ローム)にわたる分光透過率又は三刺戟値(X、Y、
Z)を測定することで、各色顔料の濃度を測定できる。
【0012】本発明で顔料濃度の測定の対象とするイン
キとしては、主に低粘度のグラビアインキである。顔料
としては、少なくとも或る波長(赤外、紫外でも可)を
吸収するものであれば利用できる。例えば、弁柄、キナ
クリドン等の赤色顔料、黄鉛等の黄顔料、フタロシアニ
ンブルー、紺青等の青色顔料の他、カーボンブラック等
の黒色顔料、更には、金属粉末顔料、酸化チタン被覆雲
母等のパール顔料等の光輝性顔料、シリカ、炭酸カルシ
ウム等の体質(艶消し)顔料等である。
【0013】上記したように本発明は管内を定常的に流
れているインキの顔料濃度を連続的に測定できるので、
本発明のインキ顔料濃度測定方法を、印刷機の印刷ユニ
ットとインキタンクとを結ぶ循環配管に適用することに
より、印刷に使用しているインキの顔料濃度をオンライ
ン・リアルタイムで測定することができ、顔料濃度制御
に利用できる。
【0014】本発明のインキ顔料濃度制御方法及び装置
では、印刷機において、印刷ユニットのインキパンとイ
ンキタンクとの間に循環するインキの顔料濃度を測定
し、その測定値に応じて、インキタンクに高濃度インキ
或いはインキ希釈液を供給することができ、これにより
インキ顔料濃度をオンライン・リアルタイムで制御する
ことが可能である。
【0015】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例を詳細に説
明する。図1は本発明をグラビア印刷機に適用した実施
例を示す概略構成断面図であり、1は印刷ユニットであ
る。この印刷ユニット1は、所定量のインキ2を収容し
うるインキパン3と、原紙ウェブ4に印刷を行う版胴
5、圧胴6、ドクターブレード7等を備えている。9は
インキ調整用のインキタンクであり、攪拌プロペラ10
を備えている。11は、インキパン3とインキタンク9
との間にインキを循環させる循環配管であり、インキ供
給管11aとインキ戻り管11bとからなる。12はイ
ンキ供給管11aの途中に取り付けられたポンプであ
り、脈動の無い定常的な流れを確保できるよう通常、ギ
アポンプが用いられる。なお、泡混入や脈動のないポン
プであれば他のポンプを用いてもよい。13はインキ供
給管11aの途中に配置された緩衝タンクであり、イン
キ供給管11aを流れるインキの流量変動を吸収、緩和
したり、或いは気泡を捕獲、除去するために設けてい
る。
【0016】15はインキ供給管11a内を流れるイン
キの顔料濃度を測定するインキ顔料濃度測定装置であ
る。このインキ顔料濃度測定装置15は、一対の光ファ
イバー16a、16bと、これらの光ファイバー16
a、16bを支持したケース17と、そのケース17内
に取り付けられ、光ファイバー16a、16bのそれぞ
れの端部に接続された光源18及び光検出器19等を備
えている。光源18としては、特に制限されるものでは
ないが、白色光が用いられる。光検出器19は受光光量
に応じた電気信号、例えば電圧、電流等を出力するもの
であり、例えばフォトダイオード、フォトトランジス
タ、光電管等を使用しうる。図2に拡大して示すよう
に、光ファイバー16a、16bの先端外周には、それ
ぞれ取付金具20が取り付けられており、その光ファイ
バー16a、16bの先端は取付金具20を利用して、
インキ供給管11a内に、管の軸線に直角方向に延びる
同一軸線上で互いに対向するように且つ端面間にインキ
の流れる間隙21を形成するように、挿入固定されてい
る。かくして、インキ供給管11aにインキが定常的に
流れると、そのインキの一部が間隙21を定常的に流
れ、光源18からの光が一方の光ファイバー16aを通
して間隙21を通過中のインキに投射され、そのインキ
を透過した光が他方の光ファイバー16bを通って光検
出器19に送られ、光検出器19がその光量を検出する
ことにより、インキの顔料濃度に応じた電気信号を出力
できる。ここで、光ファイバー16a、16bの先端の
取付位置は、インキが安定して流れている場所とするこ
とが好ましく、このため、インキ供給管の直線状の部分
としている。
【0017】図1において、23は、インキタンク9に
高濃度インキを供給する高濃度インキ供給装置であり、
高濃度インキを収容した高濃度インキタンク24と、供
給管25と、電磁弁26等を有している。ここで高濃度
インキタンク24に収容している高濃度インキは、印刷
に使用するインキと同一色相(インキ中に含まれる各色
顔料の配合比が同一)のものであるが、全顔料の濃度を
高くしたものである。28はインキタンク9に、溶剤、
メジウム等のインキ希釈液を供給するインキ希釈液供給
装置である。このインキ希釈液供給装置28も、インキ
希釈液を収容したインキ希釈液タンク29と、供給管3
0と,電磁弁31等を有している。この高濃度インキ供
給装置23は、インキパン3、インキタンク9、循環配
管11等からなるインキ循環系内のインキの顔料濃度が
低下した時、高濃度インキをインキタンク9に供給しイ
ンキ循環系内の顔料濃度を高め、またインキ希釈液供給
装置28は、インキ循環系内のインキの顔料濃度が高く
なった時、インキ希釈液をインキタンク9に供給しイン
キ循環系内の顔料濃度を低くするためのものである。こ
こで、前記したように、高濃度インキは印刷に使用する
インキと同一色相のものであるので、高濃度インキやイ
ンキ希釈液をインキタンク9に供給しても、インキ循環
系内のインキの色相は変わらず、顔料濃度の変化により
明度のみが増減する。
【0018】33は、インキ顔料濃度測定装置15によ
る測定値に基づいて高濃度インキ供給装置23及びイン
キ希釈液供給装置28からの供給量を制御する制御装置
である。本実施例における制御装置33は、第一コンパ
レータ34と、第二コンパレータ35と、AND回路3
6と、NOR回路37と、電磁弁制御回路38等を備え
ている。第一コンパレータ34は、予め、印刷に使用す
るインキ中の顔料濃度(wt%)の許容されるべき上限
値に相当する信号(即ちその上限値のインキを測定した
際に光検出器19から得られる信号)VMIN をセットし
ており、光検出器19からのリアルタイムの信号VIN
そのセット信号VMIN と比較し、その大小に応じてH
(High)信号又はL(Low)信号を出力C1 とし
て出力するものである。また、第二コンパレータ35
は、予め、印刷に使用するインキ中の顔料濃度の許容さ
れるべき下限値に相当する信号VMAX をセットしてお
り、光検出器19からの信号VINをそのセット信号V
MAX と比較し、その大小に応じてH又はL信号を出力C
2 として出力するものである。図3はこの第一及び第二
コンパレータ34、35の動作曲線を示すグラフであ
る。なお、ここで顔料濃度に関する信号(VIN
MIN 、VMAX )はインキ透過光量により求めているの
で、顔料濃度が高いほど、信号は低くなる。
【0019】電磁弁制御回路38は、AND回路36及
びNOR回路37からの信号に応じて電磁弁26、31
を、表1に示すように開閉制御するものである。
【0020】
【表1】
【0021】次に上記構成の装置の動作を説明する。印
刷中、ポンプ12が動作しており、インキタンク9内の
インキをインキ供給管11aを通してインキパン3に供
給している。またインキパン3内の過剰なインキはイン
キ戻り管11bを通してインキタンク9に戻される。か
くして、インキはインキタンク9とインキパン3とを循
環している。
【0022】このインキ循環中、インキがインキ供給管
11a内に挿入している一対の光ファイバー16a、1
6bの先端の端面間に形成している隙間21内を流れて
おり、インキ顔料濃度測定装置15の光検出器19はそ
の隙間21を流れるインキを透過する光量を測定する。
このインキ透過光量は、インキ内にある各色顔料の配合
比が一定であれば、インキ中の全色の顔料濃度に応じた
値となる。この実施例ではインキ循環系内に配合比が一
定の高濃度インキを補充しているので、常に各色顔料の
配合比は一定となっている。このため、光検出器19に
よって検出するインキ透過光量は、インキ中の全色の顔
料濃度に応じた値となっており、顔料濃度を測定してい
ることとなる。ここで、一対の光ファイバー16a、1
6bの先端を、インキ供給管11aの直線状の部分に挿
入しているので、その部分のインキの流れが安定してお
り、しかもポンプ12として脈動の少ないものを用い且
つ緩衝タンク13を用いたことにより速度変動が極めて
少なく、これによってインキの顔料濃度に応じた透過光
量を高精度で測定できる。更に光ファイバー16a、1
6bの末端が直接インキに接触しているため、インキと
の間に空気や他の材料が介在せず、このためインキ界面
での誤差が生じることがなく、一層高精度の測定が可能
である。
【0023】インキ循環中において、インキ顔料濃度測
定装置15は常にインキ供給管11aを通過中のインキ
の顔料濃度を測定しており、その検出信号VINを第一及
び第二コンパレータ34、35に出力する。第一及び第
二コンパレータ34、35は、インキの顔料濃度が許容
されるべき上限値と下限値に対してどのようになってい
るかを判定し、上記した表1に示すように電磁弁26、
31を制御する。すなわち、インキの顔料濃度が許容さ
れるべき下限値よりも低下している時(従って透過光量
が大きく、VMAX ≦VINとなっている時)には、高濃度
インキ供給装置23の電磁弁26を開き、高濃度インキ
をインキタンク9に供給する。これによりインキ循環系
内の顔料濃度が高められる。また、逆にインキの顔料濃
度が許容されるべき上限値よりも高くなっている時(従
って透過光量が少なく、VIN≦VMIN となっている時)
には、インキ希釈液供給装置28の電磁弁31を開き、
希釈液をインキタンク9に供給し、循環系内の顔料濃度
を薄める。かくして、インキ循環系内のインキの顔料濃
度が許容されるべき上限値と下限値の間に入るようにリ
アルタイムで制御され、印刷ユニット1では許容範囲内
の顔料濃度による印刷が行われる。
【0024】なお、上記実施例では、インキ顔料濃度測
定装置15の検出信号によって、電磁弁26、31をオ
ン−オフ(二値的)制御する構成としたが、本発明はこ
れに限らず、他の制御方式を採用してもよい。例えば、
より精密に且つ少ない変動幅でインキ顔料濃度を定値制
御するため、光検出器19からの透過光量に対応する検
出信号〔又は、その検出信号から演算によって求めた透
過率(出力光量/入力光量)に対応する信号〕と、目標
顔料濃度に対応する設定信号との差(アナログ量)の大
小に定量的に対応した(差に比例、差の微分値に比例、
差の積分値に比例等)分だけ、供給管25、30を流れ
る高濃度インキ、インキ希釈液の流量を連続的に可変
し、制御する方式としてもよい。
【0025】以上に、各色顔料の配合比を一定とした場
合の全色顔料濃度の測定及び制御を行う場合の実施例を
説明したが、本発明はこの場合に限らず、各色顔料毎の
濃度及びその比率(即ち、インキの色相、明度、彩度)
を検出し、制御することも可能である。顔料が黄、赤、
青の三原色のみであれば、図1、図2に示すインキ顔料
濃度測定装置15と同様な装置を用い、その光源又は光
検出器側にフィルターを配置することにより、各顔料色
に対応する色光の透過光量を測定し、その測定値に応じ
て各色顔料インキを補充すればよい。また、三原色以外
の特色顔料よりなるインキの場合は、全可視波長域(波
長3800〜7800オングストローム)にわたる分光
透過率又は三刺戟値(X、Y、Z)を測定し、これら分
光透過率又は三刺戟値を目標値に合わすべく各色顔料イ
ンキの補充量を加減すればよい。補充量の算出は、公知
の混色、色合せの理論、技術を応用すれば良い。この場
合は色を目標色に制御することになる。この時は、イン
キ顔料濃度測定装置に用いる光源及び光検出器を分光光
度計の構成とする。即ち、 (1)光源から光ファイバーを通し白色光をインキに入
射し、透過光をプリズム、回折格子等により分光し、順
次、各波長の透過光量を測定する。 (2)プリズム、回折格子等により分光した光を順次、
波長毎に光ファイバーを通してインキに入射し、透過光
量を検出する。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のインキ
顔料濃度測定方法及び装置は、インキの流れの中に、一
対の光ファイバーの先端を、同一軸線上で互いに対向す
るように且つ端面間にインキの流れる間隙を形成するよ
うに配置し、一方の光ファイバーを通して、前記間隙を
通過するインキ中に光を投射し、他方の光ファイバーで
インキを透過した光を受光し、その光量を光検出器で検
出して顔料濃度を測定するように構成したものであるの
で、流れているインキの顔料濃度を誤差をあまり入れる
ことなく高精度で測定可能であり、これを印刷機におけ
るインキ循環配管に適用することにより、印刷中のイン
キ顔料濃度をリアルタイムで測定することができるとい
う効果を有している。
【0027】また、本発明のインキ顔料濃度制御方法及
び装置は、印刷機において、印刷ユニットのインキパン
とインキ調整用のインキタンクとの間にインキを循環さ
せるように構成し、その循環用の配管中に一対の光ファ
イバーの先端を、同一軸線上で互いに対向するように且
つインキが通過する間隙を形成するように挿入固定し、
一方の光ファイバーを通して、前記間隙を通過するイン
キ中に光を投射し、他方の光ファイバーでインキを透過
した光を受光し、その光量を光検出器で検出して顔料濃
度を測定するように構成し、更にその測定値に応じて、
インキタンクに高濃度インキ或いはインキ希釈液を供給
するように構成したものであるので、印刷中のインキの
顔料濃度をリアルタイムで測定し、その測定値に応じて
インキ顔料濃度を制御することが可能であり、常に所望
の顔料濃度のインキで印刷することにより、高品質の印
刷物を得ることができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をグラビア印刷機に適用した実施例を示
す概略構成図
【図2】上記実施例において、一対の光ファイバーの先
端をインキ供給管中に挿入した部分を拡大して示す概略
断面図
【図3】第一及び第二コンパレータの特性曲線を示すグ
ラフ
【図4】インキの顔料濃度を透過光量によって測定する
装置として考えられる1例を示す概略側面図
【図5】インキの顔料濃度を透過光量によって測定する
装置として考えられる他の例を示す概略断面図
【符号の説明】
1 印刷ユニット 2 インキ 3 インキパン 4 原紙ウェブ 5 版胴 6 圧胴 9 インキタンク 11 循環配管 11a インキ供給管 12 ポンプ 13 緩衝タンク 15 インキ顔料濃度測定装置 16a、16b 光ファイバー 18 光源 19 光検出器 20 取付金具 21 間隙 23 高濃度インキ供給装置 26 電磁弁 28 インキ希釈液供給装置 31 電磁弁 33 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキを定常的に流し、そのインキの流
    れの中に、一対の光ファイバーの先端を、同一軸線上で
    互いに対向するように且つ端面間にインキの流れる間隙
    を形成するように配置し、一方の光ファイバーを通し
    て、前記間隙を通過するインキ中に光を投射し、他方の
    光ファイバーでインキを透過した光を受光し、その光量
    を光検出器で検出して顔料濃度を測定することを特徴と
    するインキ顔料濃度測定方法。
  2. 【請求項2】 インキを流すようになった管と、該管に
    インキを定常的に流す手段と、一対の光ファイバーであ
    って、それぞれの先端を前記管内に、同一軸線上で互い
    に対向するように且つ端面間にインキの流れる間隙を形
    成するように、挿入固定された一対の光ファイバーと、
    一方の光ファイバーの前記管の外側に位置する端部に配
    置され、該光ファイバー内に光を照射する光源と、他方
    の光ファイバーの前記管の外側に位置する端部に配置さ
    れ、該光ファイバーを通る光量を検出する光検出器とを
    備え、インキ中の顔料濃度を光検出器の検出光量として
    検出するように構成したことを特徴とするインキ顔料濃
    度測定装置。
  3. 【請求項3】 インキを印刷ユニットのインキパンとイ
    ンキ調整用のインキタンクとの間に循環させ、循環中の
    インキ濃度を請求項1記載のインキ顔料濃度測定方法に
    より測定し、その測定値に応じて前記インキタンクへの
    高濃度インキ及びインキ希釈液の供給量を制御すること
    を特徴とするインキ顔料濃度制御方法。
  4. 【請求項4】 印刷ユニットのインキパンと、インキ調
    整用のインキタンクと、前記インキパンとインキタンク
    との間でインキを循環させる循環配管及びポンプと、前
    記インキタンクに高濃度インキを供給する高濃度インキ
    供給装置と、前記インキタンクにインキ希釈液を供給す
    るインキ希釈液供給装置と、前記循環配管中のインキ濃
    度を測定するように設けられた請求項2記載のインキ顔
    料濃度測定装置と、該インキ顔料濃度測定装置による測
    定値に基づいて前記高濃度インキ供給装置及びインキ希
    釈液供給装置からの供給量を制御する制御装置とを有す
    ることを特徴とするインキ顔料濃度制御装置。
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JP2001063006A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Nihon Tokkyo Kanri Co Ltd グラビア印刷における自動調色方法及びその装置
WO2009110880A1 (en) * 2008-03-01 2009-09-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Detecting colorants within carrier liquid

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