JPH0552745B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0552745B2
JPH0552745B2 JP62284971A JP28497187A JPH0552745B2 JP H0552745 B2 JPH0552745 B2 JP H0552745B2 JP 62284971 A JP62284971 A JP 62284971A JP 28497187 A JP28497187 A JP 28497187A JP H0552745 B2 JPH0552745 B2 JP H0552745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
prosthesis
treatment
fine
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62284971A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01126962A (ja
Inventor
Hideaki Kitagawa
Koji Watanabe
Toshiji Moriwaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP62284971A priority Critical patent/JPH01126962A/ja
Publication of JPH01126962A publication Critical patent/JPH01126962A/ja
Publication of JPH0552745B2 publication Critical patent/JPH0552745B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/04Hollow or tubular parts of organs, e.g. bladders, tracheae, bronchi or bile ducts
    • A61F2/06Blood vessels

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、繊維によつて形成されて成る耐ほつ
れ性に優れた医用補綴物の製造方法に関するもの
である。
(従来の技術) 繊維によつて形成された医用補綴物の耐ほつれ
性向上手段は、本発明者らが特開昭61−9266号公
報で開示した繊維交絡による方法が極めて効果的
である。しかし、該公報で開示した毛羽および/
またはループを形成する手段のうち、非常に目の
粗い織編物や組紐の起毛を行なう場合は、起毛機
やシヤーリング機やサンドペーパーなどの手段で
は、種々問題が発生する。
(発明が解決しようとする問題点) すなわち、物理的な力による毛羽および/また
はループ形成は、繊維密度の高い場合には何の問
題もなく非常に有効な方法であるが、繊維密度の
低い、すなわち織編または組紐組織の拘束力が小
さい目の粗い織編物や組紐の場合には種々の問題
がある。例えば、目の粗い織編物や組紐に起毛や
シヤーリングやサンドペーパーで処理を行うと織
編や組紐組織の組織がずれて「目ズレ」が発生し
たり、また極端な場合には部分的な穴開きや破れ
が生じ、更に酷い場合には補綴物が切断したりし
て、使用に耐えないものに成るばかりでなく以降
の加工工程へ進めなくなる場合がある。
本発明者らは、上記の致命的欠点を改善すべく
鋭意検討した結果、本発明に至つたものである。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は次の構成を有する。
(1) 織編または組紐組織から成る医用補綴物にお
いて、該医用補綴物と成るべき繊維形成物の表
面に微粉体を吹きつけて、該繊維形成物を構成
する繊維の少なくとも一部の繊維を切断して毛
羽を形成した後、高速流体による交絡処理を施
すことを特徴とする医用補綴物の製造方法。
(2) 該医用補綴物を構成する繊維の少なくとも一
部が0.8デニール以下の極細繊維を有すること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の医用
補綴物の製造方法。
本発明の最も特徴的な点は、医用補綴物の耐ほ
つれ性付与のために高圧流体処理による繊維の絡
合を行うにあたり、その高圧流体処理前に繊維表
面に毛羽を形成して該交絡処理をより効果的に行
う点にあり、しかも毛羽を形成する手段として繊
維表面に微粉体を吹き付ける方法を見出した点で
ある。中でも特に、目の粗い織編物や組紐から成
る耐ほつれ性に優れた医用補綴物を製造する方法
を見出した点である。
本発明で言う目の粗い織編物や組紐とは120mm
Hgの圧力下で透過量が500c.c./分・cm2以上、より
効果を発揮するのは1000c.c./分・cm2以上を有する
医用補綴物を製造する場合であるが、本発明の方
法により目の細かい500c.c./分・cm2以下の補綴物
を製造する場合にも用いて良いことは言うまでも
なく、場合によつては起毛機やサンドペーパーや
シヤーリングなどの方法より良い結果を得る場合
がある。
本発明の医用補綴物とは、生体器官を補修する
ための各種医用パツチや人工血管などの医療部材
がある。しかし、本発明の有効性はこれらのもの
だけに限定されたり制限をうけるものではなく、
生体組織の欠損部を補綴するための繊維で形成さ
れた部材または資材全てにわたるものである。
本発明の補綴物は、織編物や組紐が単純な組織
で形成されていてもまた非常に複雑な組織で形成
されていても良く、特に限定するものではない。
また使用する繊維はフイラメントヤーンが良い
が、場合によつてはステープルヤーンを用いても
良い。
また、繊維として用いるポリマーは、ポリエス
テル、ポリオレフイン、ポリアミド、ポリテトラ
フルオロエチレン、ポリスルホン、ポリウレタ
ン、ポリフエニレンサルフアイド、ポリアセター
ル、ポリカーボネートおよびこれらの共重合体な
どである。このうち、特にポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリ
エステルおよびこれらの共重合体が好ましい。
また、これらのポリマーで形成された繊維を2
種以上用いて混繊や引き揃えなどにより補綴物を
形成しても良い。
本発明で言う微粉体とは、人造または天然の比
重が比較的高い鉱物質で微粉体と成るもの例えば
モランダム、カーボランダム、長石、珪石、アル
ミナ、塩、鉄、ステンレス、その他無機塩類や、
また場合によつては有機質で微粉体に成るものな
どがその代表的な例である。中でも、水溶性の微
粉体例えば塩などを用いた場合は、該微粉体の除
去が極めて容易である。また、微粉体の形状は球
状であつても良いが、非球状特に角のあるものが
毛羽を形成する上で好ましい。これら微粉体の粒
度としては、通常10〜300メツシユのものが適用
できるが、40〜150メツシユのものが特に好まし
い。この粒度の選択は、適応する微粉体の種類や
補綴物を構成する繊維の素材やデニールや繊維密
度や補綴物の使用目的によつて適宜選択すれば良
い。
また、微粉体を吹きつける手段としては、圧空
や高圧液体流による噴射処理装置や遠心力を利用
した投射処理装置が好ましい。毛羽形成の度合
は、微粉体の衝撃力などによつて異なるので、噴
射力や投射力、また吹き付け量は適宜選択する必
要がある。更に、微粉体による毛羽形成効果を向
上する手段として、補綴物の裏面(毛羽形成処理
面と反対側)に金属製やゴム製やプラスチツク製
などの支持部材を用いると良い。支持部材につい
ては、本来の目的を達成できるものならば何でも
良く、前記したものに限定されるものではないこ
とは言うまでもない。吹き付けにおいては噴射処
理ノズルを左右に揺動したり、サイクリツクに揺
動させることが好ましいが、補綴物を揺動して
も、互いに揺動していても良い。吹き付け角度
は、直角でも良いし、ある角度を有していても良
い。また、チユーブ状物を処理する場合は、チユ
ーブ状物の芯に前記した支持部材を挿入し、該チ
ユーブ状物を回転させたり、反転したりしながら
処理しても良く、円周状にノズルを設置しても良
い。また、該毛羽形成処理は片面でも良いが、両
面でもよく補綴物の使用目的によつて適宜選択す
れば良い。該補綴物を該方法により処理すると微
粉体が繊維間に嵌まり込み繊維間隙が生じるなど
の思いも懸けぬ効果が生じた。
次ぎに、高圧流体処理による交絡処理の方法は
種々考えられるが、液体による方法がより効率的
であり、中でもウオータージエツト流による方法
が安全性および経済性の点で好ましい。すなわ
ち、5〜200Kg/cm2の圧力で直径0.05〜1.0mm、好
ましくは0.1〜0.5mmの小孔径からウオータージエ
ツト流を縫合部および/または全面に噴射する方
法が良い。噴射圧は小さ過ぎると絡まないが、大
き過ぎると繊維が切断して好ましくない。この範
囲の中で繊維の強度や繊維束の太さ、補綴物の柔
軟性を充分考慮して適宜決定すれば良い。表裏と
も高圧流体処理を施せば、よい良い結果を得るが
必ずしも必要でない。
更に、本発明の効果をより向上するには、補綴
物を構成する繊維の少なくとも一部に単糸繊度が
0.8デニール以下より好ましくは0.3デニール以下
の極細繊維を用いると補綴物として極めて好まし
いことが判つた。本発明でいう少なくとも一部と
は、毛羽形成処理して毛羽が形成され且つ交絡処
理をした補綴物が、本来の目的を充分満たすこと
のできる量であり、太い繊維に対して5%以上、
好ましくは20%以上、更に好ましくは35%以上の
極細繊維を有することをいう。また、極細繊維は
細いほど良いとは限らず、生体内での強度劣化や
場合によつては吸収、消失などの問題から0.0001
デニール以上が好ましいが、ポリマー種や使用目
的によつてはこれ以下の極細繊維を用いても好ま
しい結果を得る場合がある。
極細繊維を用いる効果は、極細繊維は弱い噴射
圧で処理してもカツトされるが、太い繊維は噴射
圧が弱いとカツトされず、従つて補綴物中に太い
繊維と極細繊維が混在している場合には極細繊維
が優先的にカツトされる。勿論、多重組織により
極細繊維を該補綴物の表面に多く配するのも有力
な方法である。つまり、太い繊維で補綴物の骨格
を形成することにより極細繊維をカツトしても、
太い繊維の存在により強度の点で全く問題を生じ
ないのである。また、もう一つの効果としては毛
羽形成の条件に幅が生じ、安定した処理を行える
点である。しかも極細繊維を有することにより、
交絡処理により高い効果をえられるため容易に交
絡し、耐ほつれ性に優れた医用補綴物と成すこと
ができる。
従つて、得られた補綴物は主として太い繊維で
強度を維持し且つ極細繊維によつて細胞形成促進
効果が発揮され、術後のスムースな生体への適合
と早期治癒が可能となつた。しかし、場合によつ
ては極細繊維のみで構成しても良く、また単糸繊
度が各種まちまちに混在しその平均単糸繊度が
0.8デニール以下であるあるような構成であつて
も良い場合があり、医用補綴物として用いる部位
と目的によつて任意に選択すれば良い。
本発明の極細繊維を得る方法としては、通常の
製糸方法で充分の注意を払えば得ることができる
が、ポリエステルの場合のように未延伸糸を特定
の条件下で延伸し、極細繊維と成すことも可能で
ある。一方、後手段により極細化可能な繊維とし
ては例えば特公昭48−22126、特公昭53−22593な
どのごとく多成分系繊維の一成分を除去するか、
もしくは剥離するかなどの手段によりフイブリル
化もしくは極細化することによつて得ることがで
きる。また、場合によつては多成分系ブレンド繊
維の一成分を除去することによつても得られる。
また、多成分系繊維を用いる場合は最終的に残る
ポリマーは前記したポリマーであるが、他の組み
合わせ成分としてはポリスチレン、ポリエチレ
ン、水溶性ポリアミド、水溶性またはアルカリ可
溶性ポリエステル、ポリビニルアルコールなどで
あるがここに挙げたポリマー以外でも最終的に残
るポリマーと溶解性の異なるポリマーを製糸性な
どを考慮して適宜用いるとよい。
多成分系繊維を用いた場合には、織編または組
紐を形成した後一成分を除去する方がトラブルが
なく好ましいが、除去した後形成しても良い。
また、場合によつては毛羽形成後一成分を除去
しても良く、その後更に毛羽形成を行つても好結
果を得る場合がある。
更に、該補綴物が潜在的および/または顕在的
に微細なループを有する方が毛羽形成処理効果が
高く、また補綴物は柔軟性や細胞固着性の点、言
い換えればスムースな生体への適合と早期治療を
発揮するなどの点で好ましい。
上記潜在的および/または顕在的に微細なルー
プを形成するには、使用する繊維が捲縮潜在型繊
維例えば仮撚加工糸や微細ループ顕在フイラメン
トヤーン例えばエヤーノズルを利用したタスラン
加工として良く知られているループ形成糸処理方
法や、また熱収縮差や薬液処理を応用して発現し
た糸長差によるループ形成などの方法がその代表
的な例である。上記した方法以外にも、潜在的お
よび/または顕在的に微細な毛羽および/または
ループを発現する手段は多々あり、この効果を得
る方法ならば上記した方法以外でも良いことは言
うまでもない。
(実施例) 次に実施例によつて本発明をより判り易く説明
するが、本発明の有効性や権利の範囲はこれによ
つて限定されたり制限を受けるものではない。
実施例 1 タテ系及びヨコ糸(裏地糸)にポリエチレンテ
レフタレートの50デニール36フイラメント糸を用
い、ヨコ表糸に高分子配列体複合繊維で島成分ポ
リエチレンテレフタレート78部、海成分ポリスチ
レン22部、島数36島の245デニール40フイラメン
トの繊維を用い、地糸組織は3/2の綾織、表糸
(チユーブの表面側)組織は5枚繻子組織により
いわゆる経2重緯4重組織で直径9mm、長さ5
m、タテ糸密度102本/cm、ヨコ糸密度8本/cm
のチユーブを形成した。該チユーブの一部を目ず
れしないよう注意しながら沸騰水にて湯洗し、次
いでトリクレンでポリスチレンを除去した。次い
で、該チユーブ状物にステンレス棒を挿入し、回
転しながら圧空による噴射処理装置を用ちいて5
mmΦノズル、距離30cmからエヤー圧3Kg/cm2、粒
度60メツシユのアルミナ粉末を噴射しながら起毛
処理を行つた。
また、該処理を行うにあたりチユーブに穴が開
かないよう、ノズルを左右に揺動しながらしかも
チユーブ状物の長さ方向に沿つて移動しながら行
つた。
処理後のチユーブ状物表面を実体顕微鏡で観察
すると、極細繊維の毛羽が均一に形成されてお
り、また太い繊維の一部も切断されていた。ま
た、チユーブ状物を構成している繊維束は、処理
前に比べて単糸間に関隙が生じており繊維束がや
やほぐれていた。
次いで、アルミナ粉末を充分除去した後、吐出
孔径0.25mmΦ、吐出孔間隔2.5mm、圧力5Kg/cm2
の条件でウオータージエツト流によるパンチ処理
を行い、更にもう一度圧力30Kg/cm2の条件で処理
を行つた。次いで、チユーブの外壁と内壁が逆に
なるよう反転し、180℃の熱処理でクリンプ付与
した。得られた人工血管は、直径6mmΦ、120mm
Hgの水圧下で2650c.c./cm2の透水量を有する、耐
ほつれ性に優れた人工血管であつた。また、得ら
れた人工血管を実体顕微鏡で観察した結果、極細
繊維が単糸繊維間や繊維束間に多数絡まり、しか
も織目間にも若干繊維が存在していた。
比較実施例 1 実施例1で作成した起毛前のチユーブ状物を起
毛機で起毛処理したところ、強度の目ずれが発生
ししかも部分的にしかも極めて長いループや毛羽
が生じたが、全く起毛も毛羽のない部分のあり、
非常に不均一なものと成つた。また、実施例1と
同様にウオータージエツト流による処理を行つた
が、部分的に大きな穴が有り、使用に耐えないも
のであつた。
実施例 2 高分子配列体複合繊維で島成分ポリエチレンテ
レフタレート80部、海成分ポリスチレン20部、島
数36島の90デニール36フイラメントの繊維を用
い、ゲージ数24Gの筒編機にて編成した。該チユ
ーブを沸騰水にて湯洗し、次いでトリクレンでポ
リスチレンを除去した。次いで、該チユーブ状物
を切り開いてシート状とし、次いで該シートをゴ
ムシート状にテープで貼付けて5mmΦノズル、距
離30cmからエヤー圧3Kg/cm2、粒度60メツシユの
アルミナ粉末を噴射しながら起毛処理を行つた。
該処理を行うにあたり穴が開かないよう、ノズル
を左右に揺動しながらしかも長さ方向に移動しな
がら行つた。
処理後のシート表面を実体顕微鏡で観察すると
極細繊維の毛羽が均一に形成されており、またシ
ートを構成している繊維束に該粉末が入り込んで
おり、また処理前に比べて単糸間に間隙が生じて
いることが観察された。
次いで、アルミナ粉末を充分除去した後、吐出
孔径0.25mmΦ、吐出孔間隔2.5mm、圧力5Kg/cm2
の条件でウオータージエツト流によるパンチ処理
を行い、更にもう一度圧力30Kg/cm2の条件で処理
を行つた、次いで180℃で熱セツトした。得られ
た人工補綴物は、120mmHgの水圧下で3630c.c./cm2
の透水量を有する、耐ほつれ性に優れた人工補綴
物であつた。また、得られた人工補綴物を実体顕
微鏡で観察した結果、極細繊維が互いに単糸繊維
間や繊維束間に多数絡まり、しかも編目間にも若
干繊維が存在していた。
(発明の効果) 本発明の効果を列挙すると次のようになり、従
来技術では成し得ない優れた医用補綴物を得るこ
とができた。
(1) 非常に組織の目の粗い織編物や組紐でも、容
易に耐ほつれ性を付与できた。
(2) 極細繊維を用いることにより、基本骨格を構
成する繊維を余り傷めないので補綴物の強度を
下げることなく耐ほつれ性を付与できた。
(3) 耐ほつれ性が向上した結果、吻合や縫合が容
易且つ確実になり、その結果として術者の負担
が軽くなると共に手術に要する時間も短縮で
き、しかも必要最少量の使用で手術が可能とな
つた結果、治癒にも著しい効果を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 織編または組紐組織から成る医用補綴物にお
    いて、該医用補綴物と成るべき繊維形成物の表面
    に微粉体を吹きつけて、該繊維形成物を構成する
    繊維の少なくとも一部の繊維を切断して毛羽を形
    成した後、高速流体による交絡処理を施すことを
    特徴とする医用補綴物の製造方法。 2 該医用補綴物を構成する繊維の少なくとも一
    部が0.8デニール以下の極細繊維を有することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の医用補綴
    物の製造方法。
JP62284971A 1987-11-11 1987-11-11 医用補綴物の製造方法 Granted JPH01126962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62284971A JPH01126962A (ja) 1987-11-11 1987-11-11 医用補綴物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62284971A JPH01126962A (ja) 1987-11-11 1987-11-11 医用補綴物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01126962A JPH01126962A (ja) 1989-05-19
JPH0552745B2 true JPH0552745B2 (ja) 1993-08-06

Family

ID=17685452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62284971A Granted JPH01126962A (ja) 1987-11-11 1987-11-11 医用補綴物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01126962A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2134205T3 (es) * 1991-03-08 1999-10-01 Keiji Igaki Stent para vasos, estructura de sujecion de dicho stent, y dispositivo para montar dicho stent.
JP3739411B2 (ja) * 1992-09-08 2006-01-25 敬二 伊垣 脈管ステント及びその製造方法並びに脈管ステント装置
WO2001070292A1 (fr) * 2000-03-24 2001-09-27 Yuichi Mori Organe artificiel creux
JP6406806B2 (ja) * 2013-09-12 2018-10-17 旭化成株式会社 人工繊維布

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01126962A (ja) 1989-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0179600B1 (en) Artificial blood vessel and method of manufacture
EP0128741B1 (en) Artificial vascular graft
US10472750B2 (en) Prosthesis comprising a three-dimensional and openworked knit
JP6775526B2 (ja) 面ファスナーおよび繊維製品
JP3165166B2 (ja) 人工血管およびその製造方法
JPS6077764A (ja) 人工血管
US6739160B1 (en) Lint-free wiper
JPH0552745B2 (ja)
JPS6039439A (ja) 超極細繊維織編物とその製造方法
JPH11164881A (ja) 医療材及びその製造方法
JPH0369543B2 (ja)
JPS63315048A (ja) 人工血管の製造方法
JPH0588611B2 (ja)
JPS5810499B2 (ja) スエ−ド調織物の製造方法
JPH0462741B2 (ja)
JPS63211342A (ja) 極細繊維交絡織編物およびその製造方法
JPH0787850B2 (ja) 人工補綴物の製造方法
JPH01129849A (ja) 人工血管の製造方法
JPH01107756A (ja) 医用補綴物
JPH07119028A (ja) 抗ピリング性スパン布帛
JPH0385159A (ja) 人工血管の製造方法
JPH01260036A (ja) 極細繊維と耳つき多層繊維との混繊織編物およびその製造方法
JPH01266237A (ja) ワイピング用素材およびその製造法
Dajun Process of Warp Knitting Mesh for Hernia Repair and its Mechanical Properties
JPH0372748B2 (ja)