JPH0551495U - 殺菌濾過筒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄水として海水や地下水のような汚染され
た自然水を使用する際に用いられる殺菌濾過筒であっ
て、洗浄用のホースに接続することによりより使用され
るために取扱いが簡単である。 【構成】 長尺管体からなる濾過筒本体の少なくとも一
端部にホースを接続すべき接続具を設けるとともに該濾
過筒本体内に銅線を素材とした編織物若しくは棒状束子
を張設してなる殺菌濾過筒である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は殺菌濾過筒、特に、洗浄水として海水や地下水等自然水を利用する際 に用いられる殺菌濾過筒に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、漁師や農家等においては収穫された魚介類や農産物、またその収穫の用 に供される船舶や農機具等の洗浄は港や畠等の生産現場においてポンプアップさ れた海水や地下水等の自然水を用いて一般に行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記海水や地下水等の自然水は大腸菌等細菌により汚染されて いる場合が多いことから、衛生面において多くの課題を有していた。 本考案は上記課題を解決すべく考案されたものであって、洗浄の用に供される ホースの端部若しくは中間部に取付けることにより簡単に使用できる殺菌濾過筒 を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記に鑑み考案されたものであって、長尺管体からなる濾過筒本体の 少なくとも一端部にホースを接続すべき接続具を設けるとともに該濾過筒本体内 に銅線を素材とした編織物若しくは棒状束子を張設せしめてなることを特徴とす る殺菌濾過筒である。

【０００５】 尚、本考案における濾過筒本体としては直径が４〜５cmにして長さが１ｍ程度 の硬質ポリ塩化ビニルパイプの使用が好ましく、また、銅線を素材とした編織物 としては濾過筒本体の側壁面に所定間隔をもって沿うように円筒状に編織された 銅ネットの使用が好ましい。

【０００６】 また、本考案においては、濾過筒本体内を流下する洗浄水と張設された銅線を 素材とした編織物若しくは棒状束子との接触をより殺菌される関係上、接触を一 段と高めるために上記濾過筒本体内を流下する洗浄水に乱流を起こさせる乱流発 生具を備えることが好ましい。

【０００７】

【作用】

本考案の殺菌濾過筒は長尺管体からなる濾過筒本体の少なくとも一端部にホー スを接続すべき接続具を設けるとともに該濾過筒本体内に銅線を素材とした編織 物若しくは棒状束子を張設せしめてなるためにホースを用いてポンプアップされ た洗浄水が銅線を素材とした編織物と接触して大腸菌等細菌が殺菌される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例について詳細に説明すれば、図１は本考案の 殺菌濾過筒の一部欠截縦断面図、図２は同上横断面図を示すもので、図中、１は 内径４０mm、長さ１ｍ、肉厚２mmの硬質ポリ塩化ビニルパイプからなる濾過筒本 体であり、２は濾過筒本体１の一端部に設けられたホースの接続の用に供せられ る接続具であって、パッキング２１を介してフランジ２２にて締付け固定し得る ようになされているものであり、３は濾過筒本体１内に張設された銅線を素材と した編織物であって、丸編みされた直径２６mmの筒状物をその軸芯が該濾過筒本 体１の軸芯と同じくするように張設してなるものである。

【０００９】 図中、４は濾過筒本体１内を流下する洗浄水と張設された銅線を素材とした編 織物との接触を高めるために上記濾過筒本体１内を流下する洗浄水に乱流を起こ させる乱流発生具であって、銅線を素材とした編織物３内にスクリュウコンベア の如き螺旋状からなる羽根体を装着してなるものである。

【００１０】 尚、上記銅線を素材とした編織物３には補強および目詰まり防止を目的として プラスチックネット等からなる通水性の保護材５が被包されており、また、これ ら銅線を素材とした編織物３や乱流発生具４は濾過筒本体１の両端部に装着され た目皿６にて保持されている。

【００１１】 また、上記銅線を素材とした編織物３に代えて螺旋状に捲回された棒状束子を 使用する場合は上記乱流発生具４を省略してもよい。

【００１２】 本考案の殺菌濾過筒は上記構成よりなるため、使用に際しては図３に示すよう に、洗浄の用に供されるホース７の端部若しくは中間部に接続具２を介して濾過 筒本体１を接続してポンプアップされた海水や地下水等自然水を乱流を起こさせ ながら流下させ、流下させる過程において銅線を素材とした編織物若しくは棒状 束子に接触させながら殺菌して放流するものである。

【００１３】

【考案の効果】

以上より明らかなように、本考案の殺菌濾過筒は長尺管体からなる濾過筒本体 の少なくとも一端部にホースを接続すべき接続具を設けるとともに該濾過筒本体 内に銅線を素材とした編織物若しくは棒状束子を張設せしめてなる構成よりなる ため、ポンプアップされた雨水や地下水等自然水は濾過筒本体内を流下する間に 張設された銅線を素材とした編織物若しくは棒状束子と接触して大腸菌等細菌が 殺菌され、更には流下せる洗浄水に乱流を起こさせることにより殺菌性は一段と 助長せしめられ、また、洗浄の用に供されるホースに連接することにより使用さ れるために取扱いが簡単である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の殺菌濾過筒の一部欠截縦断面図を示す
ものである。

【図２】本考案の殺菌濾過筒の横断面図を示すものであ
る。

【図３】本考案の殺菌濾過筒の使用状態を示す一部欠截
正面図である。

【符号の説明】

１ 濾過筒本体 ２ 接続具 ３ 銅線を素材とした編織物若しくは棒状束子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺管体からなる濾過筒本体の少なくと
   も一端部にホースを接続すべき接続具を設けるとともに
   該濾過筒本体内に銅線を素材とした編織物若しくは棒状
   束子を張設せしめてなることを特徴とする殺菌濾過筒。