JPH055148A - 高強度高靱性アルミニウム合金鋳物およびその製造方法 - Google Patents

高強度高靱性アルミニウム合金鋳物およびその製造方法

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JPH055148A
JPH055148A JP3310555A JP31055591A JPH055148A JP H055148 A JPH055148 A JP H055148A JP 3310555 A JP3310555 A JP 3310555A JP 31055591 A JP31055591 A JP 31055591A JP H055148 A JPH055148 A JP H055148A
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宏和 大西
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洋司 粟野
Yoshihiro Shimizu
吉広 清水
Hiroshi Kawahara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】靱性阻害元素であるSi量を可能な限り低減す
るとともに、強度、靱性向上元素を増加することによ
り、強度および靱性を改善し、信頼性を向上させ、ま
た、高強度高靱性アルミニウム合金鋳物を容易かつ安価
に鋳造できるようにする。 【構成】Si:2.5〜4.4wt%、Cu:1.5〜
2.5wt%、Mg:0.2〜0.5wt%を含み残部
実質的にAlからなり、マトリックス中のデンドライト
の大きさが30μm以下であることを特徴とする高強度
高靱性アルミニウム合金鋳物、および、前記の組成とな
るように原料を溶解し、この溶湯を250〜1500k
gf/cm2 の圧力を加えて、加圧鋳造により金型に鋳
込み、得られた部材を溶体化処理することを特徴とする
高強度高靱性アルミニウム合金鋳物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車部品な
ど、特に強度、靱性が必要とされる部材に最適な高強度
高靱性アルミニウム合金鋳物(以下、単にアルミニウム
合金鋳物と記す。)およびその鋳造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からアルミニウム合金鍛造品(たと
えば、JIS 6061など)は、内部欠陥が少なく、
強度および靱性が優れるなど、品質的に信頼性が高いと
いう利点があるが、コストが高いという問題があった。
一方、アルミニウム合金鋳物(たとえば、JIS AC
4Cなど)は、鍛造品と比べて低コストという利点があ
るが、強度および靱性が低いことと信頼性が低いことか
ら製品を大きくしなければならず重量アップになり、ア
ルミニウム合金を使った軽量化というメリットが低下し
てしまう。
【0003】また、アルミニウム合金鋳物が鍛造品に比
べて強度および靱性が低いことの原因の一つとして、鋳
造性を向上させるために添加しているSiが、特に靱性
を低下させていることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、靱
性阻害元素であるSi量を可能な限り低減するととも
に、強度、靱性向上元素を増加することにより、強度お
よび靱性を改善し、信頼性を向上させることを第1の課
題とし、所定圧力の印加によりこの合金鋳物を容易に鋳
造できるようにすることを第2の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
発明においては、Si:2.5〜4.4wt%、Cu:
1.5〜2.5wt%、Mg:0.2〜0.5wt%を
含み残部実質的にAlからなり、マトリックス中のデン
ドライトの大きさが30μm以下の高強度高靱性アルミ
ニウム合金鋳物とすることにより上述の第1の課題を解
決した。
【0006】また、本発明の第2発明においては、S
i:2.5〜4.4wt%、Cu:1.5〜2.5wt
%、Mg:0.2〜0.5wt%を含み残部実質的にA
lとなるように、または、Si:2.5〜4.4wt
%、Cu:1.5〜2.5wt%、Mg:0.2〜0.
5wt%、Sr:0.005〜0.2wt%を含み残部
実質的にAlとなるように原料を溶解し、前記原料の溶
湯を250〜1500kgf/cm2 の圧力を加えて、
加圧鋳造により金型に鋳込み、得られた部材を溶体化処
理することにより第2の課題を解決した。
【0007】以下、本発明をさらに詳細に説明する。ま
ず、本発明の第1および第2発明の両方に共通する化学
成分およびその添加量の限定理由は、次の通りである。 (a)Si Siは、靱性および鋳造性に影響を及ぼ
す。つまり、Siの添加量が、2.5wt%以下では鋳
造性が悪く、鋳造割れが発生してしまう。また、Siの
添加量が、4.4wt%以上では靱性が低下する。した
がって、Siの添加量は、2.5〜4.4wt%とす
る。なお、Siの添加量は、3.0〜4.0wt%とす
るのがより好ましい。
【0008】(b)Cu Cuは、強度向上に有効な材
料である。しかし、Cuの添加量が、1.5wt%以下
では強度向上に効果がない。また、Cuの添加量が、
2.5wt%以上では耐食性、応力腐食割れ性が悪化す
る。したがって、Cuの添加量は、1.5〜2.5wt
%とする。なお、Cuの添加量は、1.8〜2.3wt
%とするのがより好ましい。
【0009】(c)Mg Mgは、強度向上に有効な材
料である。しかし、Mgの添加量が、0.2wt%以下
では強度向上に効果が少ない。また、Mgの添加量が、
0.5wt%以上では靱性が低下する。したがって、M
gの添加量は、0.2〜0.5wt%とする。なお、M
gの添加量は、0.3〜0.5wt%とするのがより好
ましい。
【0010】(d)Sr 本発明のアルミニウム合金鋳
物およびその製造方法の原料においては、さらにSrを
0.005〜0.2重量%含有することがより好まし
い。Srは、共晶Siの微細化および球状化に有効な元
素であり、アルミニウム合金鋳物の強度および靱性に影
響を及ぼす。特に、かかる機械的特性の安定化に寄与す
る。また、Srは、共晶組織の偏析を抑制するのにも有
効な元素である。しかし、Srの添加量が、0.005
wt%以下では共晶Si相の球状化および微細化が不十
分である。また、Srの添加量が、0.2wt%以上で
はSr化合物が晶出し、機械的性質、特に、伸びが低下
する。したがって、Srの添加量は、0.005〜0.
2wt%とすることがより好ましい。
【0011】なお、Srは、従来、凝固速度が遅いAl
−Si系合金の共晶Si相を改良するために時折添加さ
れていた。しかし、本発明のアルミニウム合金鋳物のよ
うに凝固速度が速い鋳物の製造方法においては、共晶S
i相が微細に晶出することから、Srの添加による効果
は小さいと考えられていたので、Srを添加することは
なかった。しかし、本発明の発明者らは、凝固速度が速
いアルミニウム合金鋳物に敢えてSrを添加し、共晶S
i相をより微細化、かつ、球状化することによって、ア
ルミニウム合金鋳物の機械的性質がバラツキなく発現す
るようにした。また、加圧により発生し易い共晶組織の
偏析を抑える効果もあり、Srの添加は、アルミニウム
合金鋳物に優れた機械的性質を安定して付与するという
効果を奏するものである。
【0012】本発明の第1発明におけるデンドライトの
大きさの限定理由は、次の通りである。すなわち、デン
ドライトの大きさは小さい程、強度および靱性が向上す
るため望ましい。しかし、30μmを越えると靱性が低
下してしまうため、30μm以下とする。なお、デンド
ライトの大きさは、25μm以下とするのがより好まし
い。
【0013】本発明の第2発明の加圧鋳造において溶湯
に加える圧力の限定理由は、次の通りである。本発明に
よるアルミニウム合金鋳物は、鋳造性が良くない為、溶
湯は250〜1500kgf/cm2 で加圧するのが望
ましい。250kgf/cm2 以下の加圧では、鋳物の
厚肉部で引け巣が発生し鋳造割れの原因となる。また、
1500kgf/cm2 以上の加圧では、鋳造性はほと
んど変化しない。したがって、溶湯に加える圧力は、2
50〜1500kgf/cm2 とする。なお、この圧力
は、300〜1000kgf/cm2 とするのがより好
ましい。
【0014】また、本発明の第2発明における熱処理に
ついては、溶体化温度が高いほど合金中に、Cu、M
g、Siなどの元素が良く拡散し、また溶体化処理時間
も短縮できるので良い。しかし、溶体化温度が余り高い
とバーニング現象が生じ、強度が著しく低下する。この
ため、この合金の溶体化処理の条件として、520〜5
50℃で3〜10時間保持した後、水にて焼入する。な
お、530〜535℃で3〜6時間保持するのがより好
ましい。その後、戻し温度150〜190℃で2〜10
時間保持する。なお、戻し温度160〜180℃で2〜
6時間保持するのがより好ましい。このような条件で溶
体化処理を施すことにより、通常の溶体化処理ではAl
マトリックス中に十分に固溶できなかったCu、Mg、
Siなどの元素を、Alマトリックス中に十分量かつ均
一に固溶させることができるとともに、共晶Si相を良
く球状化することができる。この結果、本発明の熱処理
によって、アルミニウム合金鋳物の強度および靱性が、
従来の熱処理に比べて格段に向上する。
【0015】なお、球状化された共晶Si相の大きさ
は、20μm以下であることが好ましい。球状化された
共晶Si相の大きさをこのような範囲とすることは、ア
ルミニウム合金鋳物の強度および靱性の向上に大きく寄
与するものである。また、前記したように、本発明のア
ルミニウム合金鋳物およびその製造方法の原料に、さら
にSrを0.005〜0.2重量%含有することは、共
晶Si相の球状化を促進するとともに、その大きさを1
0μm以下とより微細化することができる。このよう
に、Srの添加は、アルミニウム合金鋳物の強度および
靱性に好影響を及ぼすものである。
【0016】また、鋳造時溶湯中に空気を巻き込むこと
によって不良が発生するのを防止するため、鋳込む前に
鋳型内を30Torr以下の真空とするのが望ましい。
【0017】
【発明の作用および効果】本発明においては、添加する
Si量を抑えるとともに、マトリックス中のデンドライ
トの大きさを微細化したので、アルミニウム合金鋳物の
靱性が向上した。また、Cu、Mgを所定量添加するこ
とによって、本発明においては、アルミニウム合金鋳物
の強度を向上させた。
【0018】また、添加するSi量を抑えたことによる
鋳造性の悪化は、所定圧力で加圧鋳造することによって
最小限に抑えることができる。さらに、適切な熱処理に
よってアルミニウム合金鋳物の強度を増大させることが
できる。このように、本発明は、高強度高靱性アルミニ
ウム合金鋳物およびそれを低コストで製造する方法の提
供を可能とするものである。本発明のアルミニウム合金
鋳物は、従来のアルミニウム合金鋳物よりも当然に、さ
らには従来のアルミニウム鍛造品よりも、強度および靱
性に優れている。したがって、本発明のアルミニウム合
金鋳物は、信頼性が高いものである。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明による実施例を説明する。
第1実施例においては、Si:4.0wt%、Cu:
2.0wt%、Mg:0.3wt%を含み残部実質的に
Alおよび不可避の不純物からなる組成のアルミニウム
合金となるように原料を溶解、鋳造し、サスペンション
ア−ムを作製した。
【0020】まず、鋳造には、図1に示す鋳造装置を用
いた。この鋳造装置は、鋳型に形成されたキャビティー
1と、キャビティー1と溶解炉2とを接続する溶湯供給
通路3とを備えた加圧鋳造装置である。鋳造するにあた
って、初めに溶解炉2にて溶湯4の温度を720℃と
し、その組成をSi:4.0wt%、Cu:2.0wt
%、Mg:0.3wt%を含み残部実質的にAlおよび
不可避の不純物からなるアルミニウム合金となるよう調
整した。また、鋳造は、鋳型の型温を200℃に保ちな
がら行った。
【0021】以下にその鋳造方法について述べる。ま
ず、真空ポンプ5を作動させ、真空経路6を通ってキャ
ビティー1内を排気し、キャビティー1内の圧力を15
Torrとした。つぎに、この真空工程が完了する寸前
に、減圧ポンプ7を作動させ、減圧経路8を通ってリザ
ーバ9、溶湯供給通路3内を減圧して、溶解炉2内の前
記溶湯4を仕切り部材10直下まで上昇させた。
【0022】この工程が完了すると同時に、仕切り部材
10を速やかに上昇させ、キャビティー1と溶湯供給通
路3との連通路11を連通させた。このとき、キャビテ
ィー1内と溶湯供給通路3内との圧力差により溶湯4は
キャビティー1へ流入する。このとき堰部12を溶湯が
通過するときの速度(ゲ−ト速度)は3000mm/sであ
った。
【0023】つぎに、キャビティー1が溶湯4で満たさ
れると同時に、仕切り部材10を下降させてキャビティ
ー1を密閉し、加圧力1000kgf/cm2 となるよ
うに加圧部材13を下降させ、キャビティー1内の溶湯
を加圧凝固させた。このようにしてできた鋳造材に53
5℃で3時間の溶体化処理を施した。これより、Cu、
Mg、Siをマトリックス中へ速やかにかつ十分量を均
一に固溶させることができた。ついで、80℃の水にて
焼入れを行い、その後160℃で5時間の焼戻しを行い
合金鋳物としてのサスペンションア−ムを得た。このサ
スペンションア−ムの最小肉厚は、3mmであった。
【0024】得られたサスペンションア−ムにつき引張
り試験を行った。その結果、このサスペンションア−ム
の強度は39kgf/mm2 であり、靱性を表す伸びは
14%であった。また、このサスペンションア−ムの組
織を光学顕微鏡で観察した。この観察によれば、そのデ
ンドライトの大きさは、マトリッス中で約20μmであ
り、その組織中で共晶Si相が良く球状化されているこ
とが分かった。
【0025】比較のため、材料を従来のアルミニウム合
金(JIS AC4CH)にかえた他は第1実施例と同
条件でサスペンションア−ムを鋳造し、比較例1とし
た。なお、従来のアルミニウム合金AC4CHは、S
i:8.1wt%、Mg:0.3wt%を含み残部実質
的にAlおよび不可避の不純物からなるものである。比
較品1についても第1実施例と同様の引張り試験を行っ
た。その結果、このサスペンションア−ムの強度は30
kgf/mm2 であり、伸びは4%であった。また、こ
のサスペンションア−ムの組織も光学顕微鏡で観察し
た。この観察によれば、そのデンドライトの大きさは、
マトリッス中で最大約35μmであり、その組織中で共
晶Si相が適切に微細化されていないことが分かった。
【0026】さらに、第1実施例で用いた鋳造装置を用
いて、その真空工程におけるキャビティー1内の真空度
と、溶湯4が空気を巻き込むことによる不良率の関係を
調べた。この結果を図2に示す。図2により、この鋳造
装置の場合、真空度を30Torr以下とすると、不良
率がほとんど0となることが分かる。このキャビティー
1内の真空度と不良率の関係は、キャビティー1の形状
に係わらず、前記したような鋳造方法を用いた全て場合
について成り立つ関係である。
【0027】第1実施例のようにキャビティー1を真空
にした後鋳造する方法をとることは、特に肉厚部材の鋳
造などの空気の巻き込みによる不良発生の防止に有効で
ある。 (第2実施例)第2実施例においては、第1実施例にか
かるサスペンションア−ム用のキャビティーを自動車用
キャリアの形状とした他は、実質的に第1図に示すもの
と同じ鋳造装置を用いて、本発明によるアルミニウム合
金(Si:3.0wt%、Cu:2.5wt%、Mg:
0.4wt%を含み残部実質的にAlおよび不可避の不
純物からなる合金)を鋳造した。鋳造条件は、溶湯温度
700℃、型温200℃、溶湯注入前のキャビティー1
の真空度15Torr、ゲ−ト速度1000mm/s、
加圧部材13による加圧力800kgf/cm2 とし
た。
【0028】また、できた鋳造材の熱処理として、53
5℃で3時間の溶体化処理後80℃の水中で焼入れを行
い、これに180℃で3時間の焼戻しを行った。このよ
うにして、第2実施例の自動車用キャリアを得た、その
最小肉厚は5mmであった。また、マトリックス中でそ
のデンドライトの大きさは約20μmであった。比較の
ため、材料を従来のアルミニウム合金(JIS AC4
CH)にかえた他は第2実施例と同条件で自動車用キャ
リアを鋳造し、比較例2とした。第2実施例および比較
例2の自動車用キャリアの引張り試験を行った。その結
果、第2実施例の自動車用キャリアの強度は41kgf
/mm2 であり、伸びは10%であった。一方、比較例
2の自動車用キャリアの強度は31kgf/mm2 であ
り、伸びは6%であった。このように、第2実施例の自
動車用キャリアが、比較例2のそれよりも格段に優れた
強度と靱性を示したことは、明らかである。 (評価試験) (第1評価試験)第1評価試験によりSiの添加量の限
定理由を述べる。まず、Siの添加量を変化させたとき
の鋳造品の伸びの変化を測定した結果について述べる。
第1評価試験は、以下のように実施した。
【0029】すなわち、Al−Si−Cu−Mg合金
で、Cu:2.0wt%、Mg:0.3wt%、Si:
1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、
7.0wt%とそれぞれ変化させかつ残部Alからなる
合金を、溶解し、溶湯温度800℃、型温150℃の条
件で注湯し、溶湯に500kgf/cm2 の圧力をかけ
ながら凝固させて、直径30mmの円柱形のテストピー
ス素材を7個得た。
【0030】また、比較のため、同じ鋳型、同じ合金を
用いて、溶湯温度760℃、型温150℃の条件で溶湯
にかかる押湯圧力が約0.1kgf/cm2 の重力鋳造
を行いテストピース素材をもう7個得た。このテストピ
ース素材からJIS4号試験片を削り出し、その試験片
を組成に応じて530〜540℃で4時間の溶体化処理
後、80℃の水中で焼入れを行い、そして、160℃で
4時間の焼戻しを行った。このようにして得た熱処理後
の試験片を用いて引張り試験を行った。この結果を図3
に示す。
【0031】図3から分かるように、圧力鋳造、重力鋳
造ともにSiの添加量が4.4wt%以上では十分な伸
びが期待出来ない。また、500kgf/cm2 の圧力
鋳造の場合でSiの添加量が4.4wt%以下の時は、
重力鋳造でSiの添加量が1.0wt%の時よりも伸び
がある。つぎに、第1評価試験において、Siの添加量
を変化させたときの鋳造品の割れ発生率を調べた結果に
ついて述べる。この評価試験は、以下のように実施し
た。
【0032】すなわち、前記した引張り試験の場合と同
様の組成の合金を同様の条件で、鋳型を用いて、最大径
20mm、最小径8mmの円管形状鋳型に鋳込みテスト
ピースを得た。このテストピースを用いて割れの発生の
評価を目視で行った。この結果を図4に示す。図4から
分かるように、重力鋳造の場合Siの添加量が5.0w
t%以下では割れが発生してしまう。一方、500kg
f/cm2 の圧力鋳造を行ったものは、Siの添加量が
2.5wt%以下にならないと割れが発生しなかった。
【0033】以上の引張り試験と割れ発生不良率試験の
結果によれば、鋳造割れの発生がなく十分な伸び(靱
性)を示す鋳物を得る為には、高圧鋳造をする必要があ
る。しかも、500kgf/cm2 の高圧鋳造時、Si
の添加量を2.5〜4.4wt%の範囲とする必要があ
る。 (第2評価試験)第2評価試験によりCuの添加量の限
定理由を述べる。第2評価試験においては、Cuの添加
量を変化させたときの鋳造品の引張り強度の変化を測定
した結果について述べる。第2評価試験は、以下のよう
に実施した。
【0034】すなわち、Al−Si−Cu−Mg合金
で、Si:3.0wt%、Mg:0.3wt%、Cu:
0、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0
wt%と変化させたもので、残部Alからなる合金を、
溶解し、溶湯温度800℃、型温150℃の条件で鋳型
に注湯して、溶湯に500kgf/cm2 の圧力をかけ
鋳造を行い直径30mmの円柱形のテストピース素材を
7個得た。
【0035】このテストピース素材からJIS4号試験
片を削り出し、その試験片を組成に応じて530〜54
0℃で4時間の溶体化処理後、80℃の水中で焼入れを
行い、そして、160℃で4時間の焼戻しを行った。こ
のようにして得た熱処理後の試験片を用いて引張り試験
を行った。この結果を図5に示す。図5より分かるよう
に、Cuの添加量が1.5wt%以下では引張り強度が
減少する。また、Cuは多量に添加すると耐食性、応力
腐食割れ性が悪化することが知られている。図5より、
Cuを2.5wt%以上添加しても、引張り強度はほと
んど向上しないことが分かる。それゆえ、500kgf
/cm2 の圧力鋳造時、Cuの添加量が1.5〜2.5
wt%の範囲で、引張り強度があり、かつ、耐食性およ
び応力腐食性も良好な鋳造品を得ることが出来る。 (第3評価試験)第3評価試験によりマトリックス中の
デンドライトの大きさと限定理由を述べる。第3評価試
験においては、マトリックス中のデンドライトの大きさ
を変化させたときの鋳造品の伸び(靱性)の変化を測定
した結果について述べる。第3評価試験は、以下のよう
に実施した。
【0036】すなわち、Si:3.0wt%、Mg:
0.3wt%、Cu:2.0wt%で、残部実質的にA
lおよび不可避の不純物からなる組成のアルミニウム合
金を溶解し、溶湯温度750℃、型温150℃の条件で
鋳型に溶湯を注入した。溶湯にかける圧力を変化させて
鋳造を行い、直径30mmの円柱状のテストピース素材
を得た。
【0037】このテストピース素材からJIS4号試験
片を削り出し、その試験片を535℃で4時間の溶体化
処理後、80℃の水中で焼入れを行い、そして、160
℃で4時間の焼戻しを行った。このようにして得た熱処
理後の試験片を用いて引張り試験を行った。また、この
とき引張り試験に用いた試験片を切断し、切断した断面
中央部のデンドライトの大きさを測定した。それぞれの
試験片のデンドライトの大きさと伸びの関係を図6に示
す。
【0038】図6から分かるように、デンドライトの大
きさが30μmより大きくなると伸びが急激に低下す
る。よって、マトリックス中のデンドライトの大きさを
30μm以下とする。 (第4評価試験)第4評価試験により鋳造圧力の限定理
由を述べる。第1評価試験、第2評価試験における伸
び、割れ発生率、引張り強度は材料の組織の細かさと密
接な関係があることが知られている。前記した第1およ
び第2評価試験においては、鋳造は、500kgf/c
2 の鋳造圧力をかけて行ったが、第4評価試験では、
この圧力を変化させて最適な鋳造圧力を求めた。
【0039】第4評価試験においては、鋳造圧力を変化
させたときの鋳造品におけるマトリックス中のデンドラ
イトの大きさを測定したときの結果について述べる。第
4評価試験は、以下のように実施した。すなわち、S
i:3.0wt%、Mg:0.3wt%、Cu:2.0
wt%で、残部実質的にAlの組成のアルミニウム合金
となるよう原料を溶解し、溶湯温度750℃のもと直径
30mmの円柱状の鋳型を用いて、テストピース素材を
鋳造した。なお、この時、型温を250℃および100
℃に保ち、鋳造圧力を変化させた時のデンドライトの大
きさを測定した。第4評価試験の結果を図7に示す。
【0040】一般的な肉厚を有する鋳物の場合、鋳型温
度100℃で十分鋳型内に湯が回る。しかしながら、最
小肉厚が3mm程度まで小さくなると鋳型温度を250
℃まで上げないと十分鋳型内に湯が回らなくなる。すな
わち、鋳型温度が250℃の場合、図7より明らかなよ
うに、鋳造圧力が250kgf/cm2 以下ではデンド
ライトの大きさが30μmから急激に大きくなり、第3
評価試験で述べたように伸びが大きく低下する。一方、
鋳造圧力を1500kgf/cm2 以上に上げても、デ
ンドライトの大きさはほとんど変化せず、伸びも変化し
ない。加えて、鋳造圧力を上げるには、設備的にも困難
であり、コストもかかる。よって、鋳造圧力を250〜
1500kgf/cm2 とする。
【0041】なお、第1評価試験および第2評価試験で
は、鋳造圧力として500kgf/cm2 の圧力を溶湯
にかけて、SiとCuの添加量の限定を行ってきたが、
第7図より分かるように、鋳造圧力が250〜1500
kgf/cm2 の範囲ではデンドライトの大きさはほと
んど変化せず、また、鋳造性と機械的特性はこのデンド
ライトの大きさと関係しているため、第1評価試験およ
び第2評価試験で行ったSiとCuの添加量の限定は鋳
造圧力が250〜1500kgf/cm2 の範囲で適応
できる。 (第5評価試験)本発明のアルミニウム合金鋳物の引張
り強度と伸びを、従来のアルミニウム合金鋳物および従
来のアルミニウム合金鍛造品のそれとを比較するため
に、第5評価試験を行った。第1実施例と同一の原料を
用いて、第1実施例のアルミニウム合金鋳物を調製した
のと同一の条件で、本発明のアルミニウム合金鋳物を調
製した。また、従来のアルミニウム合金(JIS AC
4CH)を用いて、第1実施例のアルミニウム合金鋳物
を調製したのと同一の条件で、従来のアルミニウム合金
鋳物を調製した。さらに、従来のアルミニウム合金(J
IS 6061)を用いて、従来のアルミニウム合金鍛
造品を調製した。しかし、第5評価試験においては、鋳
物および鍛造品は第1評価試験で調製した30mmの円
柱状のテストピース素材に形成し、このテストピース素
材をJIS4号試験片の形状をもつ試験片に切削した。
従来のアルミニウム合金AC4CHは、8.1重量%の
Siと、0.3重量%のMgと、残部実質的にAlと不
可避の不純物からなるものである。従来のアルミニウム
合金6061は、0.6重量%のSiと、1.0重量%
のMgと、残部実質的にAlと不可避の不純物からなる
ものである。
【0042】このようにして調製した試験片につき引張
り試験を行い、その引張り強度と伸びを評価した。第5
評価試験の結果を図8に示す。図8から明らかなよう
に、本発明のアルミニウム合金鋳物の引張り強度および
それに加えてその伸びは、従来のアルミニウム合金鋳物
のそれに較べて格段に優れているものであり、それは従
来のアルミニウム合金鍛造品のそれをも凌駕するもので
あった。それゆえ、本発明のアルミニウム合金鋳物は、
軽量化の必要があり、かつ、改善された強度を示さなけ
ればならない自動車用部品を生産するために使用するこ
とができる。 (第6評価試験)本発明のアルミニウム合金鋳物の疲労
強度を、従来のアルミニウム合金鍛造品のそれとを比較
するために、第6評価試験を行った。第1実施例と同一
の原料を用いて、第1実施例のアルミニウム合金鋳物を
調製したのと同一の条件で、本発明のアルミニウム合金
鋳物を調製した。また、従来のアルミニウム合金(JI
S6061)を用いて、従来のアルミニウム合金鍛造品
を調製した。しかし、第6評価試験においては、鋳物お
よび鍛造品は第1評価試験で調製した30mmの円柱状
のテストピース素材に形成し、このテストピース素材を
JIS4号試験片の形状をもつ試験片に切削した。
【0043】このようにして調製した試験片につき疲労
強度試験を行い、それが負荷および非負荷サイクルに繰
返し曝された時の疲労強度を評価した。なお、試験片
は、300rpmの速度で運転される回転式曲げ応力試
験機に取り付けた。第6評価試験の結果を図9に示す。
本発明のアルミニウム合金鋳物の疲労強度は、従来のア
ルミニウム合金鍛造品のそれを凌駕するものであったこ
とを、図9は明らかに示している。それゆえ、本発明の
アルミニウム合金鋳物は、従来のアルミニウム合金鍛造
品よりも高靱性であり、このような優れた靱性は、従来
のアルミニウム合金鍛造品のそれよりも長く持続するも
のである。 (第3実施例)第3実施例においては、第1実施例のサ
スペンションア−ムを作製したのと同一の鋳造条件で、
Si:4.0wt%、Cu:2.0wt%、Mg:0.
4wt%に加えて、所定量のSrを含み、残部実質的に
Alおよび不可避の不純物からなる本発明によるアルミ
ニウム合金を鋳造し、直径30mmの円柱形のテストピ
ース素材を得た。なお、Srの添加量は、0、0.00
2、0.005、0.01、0.05、0.1、0.
2、0.3wt%と変化させた。このテストピース素材
からJIS4号試験片を削り出し、第1実施例のサスペ
ンションア−ムに施したのと同一の溶体化処理条件で、
その試験片に溶体化処理を行った。このようにして得た
熱処理後の試験片を切断し、切断した断面中央部の共晶
Si相の最大粒径を測定した。この結果を図10に示
す。
【0044】図10から分かるように、Srを0.00
5wt%以上添加すると、共晶Si相の微細化の効果が
現れ、機械的性質、特に、伸びが向上する。また、Sr
を0.2wt%以上添加すると、共晶Si相は微細化さ
れるが、Sr化合物が晶出し、伸びが低下するようにな
る。このように、本発明のアルミニウム合金鋳物および
その製造方法の原料が、Srを0.005〜0.2重量
%含有すれば、アルミニウム合金鋳物の強度および靱性
がより向上し、かつ、安定化する。なお、ここで強度お
よび靱性が安定化するとは、たとえば、伸びの下限値が
上昇しその上限値に近づき、アルミニウム合金鋳物の性
能、すなわち、伸びにほとんどバラツキがなくなるとい
うことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における加圧鋳造装置の主要部断面
図である。
【図2】第1実施例の加圧鋳造装置におけるキャビティ
ーの真空度と巻き込み不良率の関係を示すグラフであ
る。
【図3】アルミニウム合金鋳物のSi添加量を変化させ
たときの伸びの変化を示すグラフである。
【図4】アルミニウム合金鋳物のSi添加量を変化させ
たときの割れ発生率の変化を示すグラフである。
【図5】アルミニウム合金鋳物のCu添加量を変化させ
たときの引張り強度の変化を示すグラフである。
【図6】アルミニウム合金鋳物のマトリックス中のデン
ドライトの大きさを変化させたときの伸びの変化を示す
グラフである。
【図7】アルミニウム合金鋳物の鋳造圧力を変化させた
ときのデンドライトの大きさの変化を示すグラフであ
る。
【図8】本発明のアルミニウム合金鋳物、従来のアルミ
ニウム合金鋳物および従来のアルミニウム合金鍛造品の
伸びと引張り強度の関係を示す散布図である。
【図9】繰返し負荷および非負荷サイクル数と本発明の
アルミニウム合金鋳物および従来のアルミニウム合金鍛
造品の疲労強度の関係を示すグラフである。
【図10】アルミニウム合金鋳物のSr添加量を変化さ
せたときの共晶Si相の最大粒径の変化を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1:キャビティー 2:溶解炉 3:溶湯供給通路 4:溶湯 5:真空ポンプ 6:真空経路 7:減圧ポンプ 8:減圧経路 9:リザーバ 10:仕切り部材 11:連通路 12:堰部 13:加圧部材
フロントページの続き (72)発明者 魚住 稔 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大西 宏和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 粟野 洋司 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 清水 吉広 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 川原 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】Si:2.5〜4.4wt%、Cu:1.
    5〜2.5wt%、Mg:0.2〜0.5wt%を含み
    残部実質的にAlからなり、マトリックス中のデンドラ
    イトの大きさが30μm以下であることを特徴とする高
    強度高靱性アルミニウム合金鋳物。 【請求項2】共晶Si相を微細化し強度および靱性をさ
    らに向上させるため、Sr:0.005〜0.2wt%
    をさらに含む請求項1記載の高強度高靱性アルミニウム
    合金鋳物。 【請求項3】Si:2.5〜4.4wt%、Cu:1.
    5〜2.5wt%、Mg:0.2〜0.5wt%を含み
    残部実質的にAlとなるように、または、Si:2.5
    〜4.4wt%、Cu:1.5〜2.5wt%、Mg:
    0.2〜0.5wt%、Sr:0.005〜0.2wt
    %を含み残部実質的にAlとなるように原料を溶解し、
    前記原料の溶湯を250〜1500kgf/cm2 の圧
    力を加えて、加圧鋳造により金型に鋳込み、得られた部
    材を溶体化処理することを特徴とする高強度高靱性アル
    ミニウム合金鋳物の製造方法。
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