JPH0551024B2 - - Google Patents

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JPH0551024B2
JPH0551024B2 JP60197464A JP19746485A JPH0551024B2 JP H0551024 B2 JPH0551024 B2 JP H0551024B2 JP 60197464 A JP60197464 A JP 60197464A JP 19746485 A JP19746485 A JP 19746485A JP H0551024 B2 JPH0551024 B2 JP H0551024B2
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JP
Japan
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maleic acid
density polyethylene
linear low
modified
modified linear
Prior art date
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Application number
JP60197464A
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Japanese (ja)
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JPS6257442A (en
Inventor
Shotaro Urawa
Koji Nagano
Noboru Yamaguchi
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP19746485A priority Critical patent/JPS6257442A/en
Publication of JPS6257442A publication Critical patent/JPS6257442A/en
Publication of JPH0551024B2 publication Critical patent/JPH0551024B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

[産業上の利用分野] 本発明は、良好な接着性を有する新規なマレイ
ン酸変性線状低密度ポリエチレン組成物に関す
る。 [発明の背景] 線状低密度ポリエチレンは、熱可塑性樹脂とし
て熱安定性、耐薬品性および耐候性などの諸特性
において優れており、中空成形製品、射出成形製
品、フイルムおよび繊維などとして広範囲にわた
り使用されている。 しかし、線状低密度ポリエチレンは、汎用性の
高い樹脂である半面、分子内に極性官能基を有し
ていないために接着性が著しく劣るとの基本的な
問題点を有している。 線状低密度ポリエチレンの持つ上記のような欠
点を補う為に線状低密度ポリエチレンを無水マレ
イン酸などの極性物質を用いて変性する方法が利
用されている。 無水マレイン酸などで変性された線状低密度ポ
リエチレンは、基本的に良好な接着性を有するも
のであることが望まれると共に接着温度による接
着強度の変動が少ないことが望まれる。 すなわち、マレイン酸変性線状低密度ポリエチ
レンを接着剤として使用する際にはこの変性物を
例えば130〜220℃程度に加熱して融解状態にして
使用する。この際、接着力は加熱温度により変化
し、加熱温度の低い領域における接着力は加熱温
度の高い領域における接着力と比較すると相当低
下するのが一般的である。 しかしながら、接着温度による接着力の変動
(接着強度の温度依存性)が大きいと僅かな温度
変化が接着力に多大な影響を与えることとなるの
で良好な接着性を補償するために接着の際の温度
管理を厳格に行なうことが必要になり、接着作業
工程が煩雑化する。 従つて、接着強度の温度依存性は接着力の安定
性および作業性等の面から少ないことが望まれて
いる。 [公知技術およびその問題点] 一般に線状低密度ポリエチレンにグラフト重合
しているマレイン酸成分(本発明において「マレ
イン酸成分」との表現は、特に限定しない限りグ
ラフト重合している無水マレイン酸および/また
はマレイン酸というものとする)の量は、接着性
の面からは多いことが好ましいが、グラフト化が
進むに従つて変性物のメルトインデツクスが下が
り変性物の成形性が悪くなる。従つて、接着性と
成形性の両者の利益得失を考慮して、一般には線
状低密度ポリエチレン1gに対して0.1×10-4
ル程度のマレイン酸成分がグラフト重合した変性
物が好ましいとされている。特にマレイン酸変性
線状低密度ポリエチレンを接着剤としてナイロン
とポリオレフインとの間に介在させた積層体を押
出し成形により製造する際にはマレイン酸変性線
状低密度ポリエチレンの成形性が積層体の成形性
を実質的に左右することとなる。 マレイン酸成分のグラフト量が上記の程度のマ
レイン酸変性線状低密度ポリエチレンを製造する
方法として、所定量のマレイン酸成分を線状低密
度ポリエチレンに一時にグラフト重合させる方法
が利用されている。 しかしながら、本発明者の検討によると上記方
法により変性されたマレイン酸変性線状低密度ポ
リエチレンの接着性は、鋼板とポリエチレンシー
トを接着する場合のような所謂静的条件下では良
好であるが、熔融状態にあるナイロンおよびポリ
オレフインなどのような高分子物質同士をマレイ
ン酸変性線状低密度ポリエチレンを接着剤として
両者の間に介在させて押出し成形により接着する
所謂動的条件下では充分でないことが判明した。 他方、グラフト量の高い変性線状低密度ポリエ
チレンを製造した後、未変性のポリエチレンを用
いてマレイン酸成分のグラフト量が所定量となる
ように希釈する方法も利用されている。 この方法により調製されたマレイン酸変性線状
低密度ポリエチレンは、マレイン酸成分のグラフ
ト量の多い変性物が含有されているので、静的条
件下における接着性は良好であることが多いが、
マレイン化する際にメルトインデツクスが低下す
るので成形性が悪くなることがあり、さらに希釈
された変性線状低密度ポリエチレン自体のゲル化
率も高くなるとの問題がある。 そして、上述した二方法を利用して得られるマ
レイン酸変性線状低密度ポリエチレン組成物は、
接着強度の温度依存性に関しては特に際立つた向
上は見られない。 [発明の目的] 本発明は、新規なマレイン酸変性線状低密度ポ
リエチレン組成物を提供することを目的とする。 さらに本発明は、接着強度の温度依存性が小さ
く、かつ静的条件下における接着性はもとより、
特に動的条件下においても良好な接着性を示す成
形性のよいマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物を提供することを目的とする。 [発明の要旨] 本発明は、密度が0.915〜0.930g/cm3の範囲の
線状低密度ポリエチレン1gに対して0.15×10-4
モル以上のマレイン酸成分がグラフト重合してい
る高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレンと、
密度が0.915〜0.930g/cm3の範囲の線状低密度ポ
リエチレン1gに対して0.1×10-4モル未満のマ
レイン酸成分がグラフト重合している低マレイン
酸変性線状低密度ポリエチレンとを重量比で5:
100〜100:100の割合で含み、かつメルトインデ
ツクスが1〜20g/10分の範囲内にあることを特
徴とするマレイン酸変性線状低密度ポリエチレン
組成物にある。 [発明の詳細な記述] 本発明のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物は、特定量以上のマレイン酸成分がグラ
フト重合している高マレイン酸変性線状低密度ポ
リエチレンと、特定量未満のマレイン酸成分がグ
ラフト重合している低マレイン酸変性線状低密度
ポリエチレンとを含み、そのメルトインデツクス
が押出し成形に適した範囲の値であることを主な
特徴とする。 高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレンは、
未変性の線状低密度ポリエチレン1gに対して、
マレイン酸成分が0.15×10-4モル以上グラフト重
合しているものである。グラフト重合しているマ
レイン酸成分の量を線状低密度ポリエチレン1g
に対して0.15×10-4〜5×10-4モルの範囲とする
ことが好ましい。 このような高マレイン酸変性ポリエチレンのメ
ルトインデツクスは通常0.1〜20g/10分(好ま
しくは0.1〜20g/10分)の範囲内にある。 高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレンは、
通常の方法に従つて製造することができる。たと
えば、通常使用されている線状低密度ポリエチレ
ンと無水マレイン酸あるいはマレイン酸を反応開
始剤の存在下に熔融混練することにより製造する
ことができる。 用いる線状低密度ポリエチレンの例としては、
エチレンと少量の炭素数3〜10のα−オレフイン
(例、1−ブテン、ペンテン−1、ヘキセン−1)
との共重合体であつて、メルトインデツクス
(MI)が0.5〜20g/10分の範囲内、密度が0.915
〜0.930g/cm3の範囲内、融点が115〜230℃の範
囲内にあり、分子量分布(重量平均分子量/数平
均分子量)が2〜10の範囲内にあるものを挙げる
ことができる。 変性剤であるマレイン酸あるいは無水マレイン
酸は、通常のものを使用することができる。マレ
イン酸あるいは無水マレイン酸の使用量は、これ
らの変性剤の反応性が高いことから、通常は予定
しているグラフト量の1.1〜1.5倍量を使用する。 反応開始開始剤としては通常用いられているt
−ブチル−ハイドロパーオキサイドのような有機
過酸化物系の反応開始剤を使用する。 また、有機過酸化物の外にも2,3−ジメチル
−2,3−ジフエニルブタンのようなクメンの二
量体およびその誘導体を使用することもできる。
このような反応開始剤は、反応開始機構が有機過
酸化物系の反応開始剤よりも穏和であるので、変
性によるゲル化の発生および高マレイン酸変性線
状低密度ポリエチレンのメルトインデツクスの低
下を軽減することができる。反応開始剤は通常の
使用量の範囲内にて使用する。例えば、2,3−
ジt−ブチル−ハイドロパーオキサイドまたはメ
チル−2,3−ジフエニルブタンを使用する場合
には、マレイン酸あるいは無水マレイン酸の使用
量に対してモル比で0.1〜0.01倍の量を用いる。 低マレイン酸変性線状低密度ポリエチレンは未
変性物1gに対して0.1〜10-4モル未満のマレイ
ン酸がグラフト重合しているものである。特に
0.01×10-4〜0.09×10-4モルの範囲内のマレイン
酸がグラフト重合しているものが好ましい。 低マレイン酸変性線状低密度ポリエチレンも上
述した高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン
の製造方法に準じて通常の方法に従つて製造する
ことができる。すなわち、グラフト量に対して
1.1〜1.5倍量のマレイン酸あるいは無水マレイン
酸、および反応開始剤からなる混合物を通常の方
法に従つて熔融混練することにより製造すること
ができる。 一般にこのようにして調製した低マレイン酸変
性線状低密度ポリエチレンのメルトインデツクス
は通常0.5〜20g/10分の範囲内にある。 なお、低マレイン酸変性ポリエチレンを調製す
る際に線状低密度ポリエチレンを使用する場合、
上述した高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ンを調製する際に使用した線状低密度ポリエチレ
ンと同一のものを用いることが好ましい。このよ
うにすることにより高マレイン酸変性線状低密度
ポリエチレンの使用量を少なくすることができ、
組成物のメルトインデツクスの低下を軽減するこ
とができる。 高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレンと、
低マレイン酸変性ポリエチレンとは、重量比で
5:100〜100:100の範囲内で含有されている。
低マレイン酸変性ポリエチレンが上記範囲に満た
ないと必然的に高マレイン酸変性線状低密度ポリ
エチレン量が多くなり、組成物のメルトインデツ
クスが低くなることがあり、また上記範囲を越え
ると接着性が低くなることがある。このような範
囲で両者を含有するマレイン酸変性線状低密度ポ
リエチレン組成物は、通常組成物中のポリエチレ
ン成分1gに対して0.05〜0.2×10-4モルの範囲の
マレイン酸成分がグラフト重合している組成物で
ある。 通常、高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ンおよび低マレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ンの所定量をドライブレンドしたのち熔融状態に
して混練する。 本発明のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物は、上述したようにグラフト量の異なる
マレイン酸変性物を含有すると共に、メルトイン
デツクスが1〜20g/10分の範囲内にある。本発
明の組成物のメルトインデツクスが1〜20g/10
分の範囲内にあるので組成物の押出し成形性が良
好であり、本発明の組成物を接着剤として使用し
て押出し成形して製造された積層体において接着
剤が良好な接着性を示す。また、メルトインデツ
クスを上記値以上とすることによりゲル化率の低
い組成物とすることができる。 本発明の組成物のメルトインデツクスの調整
は、通常高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ンと、低マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン
との配合量を調整することにより行なわれる。 そして、本発明のマレイン酸変性線状低密度ポ
リエチレン組成物は、通常マレイン酸変性された
線状低密度ポリエチレン(高マレイン酸変性線状
低密度ポリエチレンあるいは更に低マレイン酸変
性線状低密度ポリエチレンを含む)を20重量%以
上含有している。 本発明のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物は、特に動的条件下において優れた接着
性を有しており、またメルトインデツクスが過度
に低くないので成形性も良好である。そして、本
発明のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組
成物は、高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ンと、低マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン
とが相乗的に作用して接着強度の温度依存性が小
さく、さらに各接着温度において優れた接着性を
有する組成物である。すなわち、マレイン酸変性
されたポリエチレンの通常の接着温度である130
〜210℃の範囲内において、たとえばクロメート
鋼板との接着強度の温度による差は通常4Kg/cm
以内(インストロンT型剥離)であり、更に接着
強度も高い。 本発明のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物は、ナイロンあるいはポリオレフインな
どの高分子物質および金属との接着性が良好であ
る。 この性質を利用して本発明のマレイン酸変性線
状低密度ポリエチレン組成物を加熱融着性の接着
剤として使用して積層体を形成することができ
る。 特に本発明のマレイン酸変性線状低密度ポリエ
チレン組成物を接着剤として使用してナイロンな
どの高分子物質とポリオレフインフイルムとをイ
ンフレーシヨン成形して得られた積層体は良好な
接着性を有している。 すなわち、たとえば外層用にナイロン、中間層
用にマレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組成
物、そして内層用にポリエチレンなどのポリオレ
フインを用意し、押出し成形機などを利用して外
層、中間層および内層が上記の成分により形成さ
れるようにしてインフレーシヨン成形を行なうこ
とによりナイロンなどの高分子物質とポリオレフ
インがマレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組
成物を接着剤として接着された積層体を製造する
ことができる。 このようにして製造された積層体は、マレイン
酸変性線状低密度ポリエチレン組成物で強固に接
着しており、さらに成形温度の差による接着強度
の差が少ないので積層体全体が均一に接着されて
いる。 また、たとえば高分子物質の表面あるいは金属
の表面にシート状に成形したマレイン酸変性線状
低密度ポリエチレン組成物からなる接着剤シート
(あるいはフイルム)とポリエチレンシート(あ
るいはフイルム)をこの順序に積層し、130〜210
℃に加熱して接着剤シートを軟化状態あるいは融
解状態にして、圧着することによりマレイン酸変
性線状低密度ポリエチレン組成物を接着剤として
高分子物質の表面あるいは金属の表面にポリエチ
レンシートのようなポリオレフインシート(ある
いはフイルム)を接着することができる。 このような積層された接着剤は良好な接着性を
有しているので、接着された積層体全体は容易に
剥離することがなく、しかも全体に均一に接着さ
れている。 次に本発明の実施例および比較例を示す。 実施例 1 メルトインデツクス(MI)2.0g/10分、密度
0.919g/cm3、融点123℃、分子量分布(Mw/
Mn)3、ブテン−1含有率4重量%の線状低密
度ポリエチレン(LLDPE)と、このLLDPE1g
に対して0.1×10-4モルの無水マレイン酸と、0.04
×10-4モルのt−ブチル−ハイドロパーオキサイ
ドとをヘンシエルミキサーにて混合して、得られ
た混合物を単軸押出し機(スクリユー径:50mm、
L/D=24)に投入して窒素雰囲気下、20℃に加
熱し滞留時間約一分間にて熔融混練を行ない低マ
レイン酸変性線状低密度ポリエチレンA−1を製
造した。 得られた低マレイン酸変性線状低密度ポリエチ
レンA−1はLLDPE1gに対して0.07×10-4モル
の無水マレイン酸がグラフト重合しており、
MI1.5g/10分、密度0.919g/cm3、そして融点
123℃であつた。 別に上記と同一の線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)を用意し、このLLDPE1gに対して
0.3×10-4モルの無水マレイン酸と、0.096×10-4
モルのt−ブチル−ハイドロパーオキサイドとを
用いた以外は上記A−1の場合と同様にして高マ
レイン酸変性線状低密度ポリエチレンB−1を製
造した。 得られた高マレイン酸変性線状低密度ポリエチ
レンB−1はLLDPE1gに対して0.23×10-4モル
の無水マレイン酸がグラフト重合しており、
MI0.7g/10分、密度0.919g/cm3、そして融点
123℃であつた。 得られた低マレイン酸変性線状低密度ポリエチ
レンA−1の80重量部と高マレイン酸変性線状低
密度ポリエチレンB−1の20重量部とをドライブ
レンドした後、変性の際に用いた押出し機を利用
して熔融混練を行ないマレイン酸変性線状低密度
ポリエチレン組成物を製造した。 得られたマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物のMIは1.3g/10分、密度は0.919g/
cm3、そして融点は123℃であつた。 比較例 1 実施例1で用いたLLDPE60重量部と高マレイ
ン酸変性線状低密度ポリエチレンB−1の40重量
部とをドライブレンドした後、変性の際に用いた
押出し機を利用して熔融混練を行ないマレイン酸
変性線状低密度ポリエチレン組成物を製造した。 得られたマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物はLLDPE1gに対して0.092×10-4モル
の無水マレイン酸がグラフト重合しており、
MI1.3g/10分、密度0.919g/cm3、そして融点
123℃であつた。 実施例 2 実施例1において、A−1の低マレイン酸変性
線状低密度ポリエチレンに代えて、メルトインデ
ツクス(MI)2.0g/10分、密度0.922g/cm3の低
密度ポリエチレンを用いて同様の操作により調製
した低マレイン酸変性状低密度ポリエチレンA−
2の60重量部を用い、これにマレイン酸変性線状
低密度ポリエチレンB−1を40重量部を用いた以
外は同様にしてマレイン酸変性線状低密度ポリエ
チレン組成物を製造した。 なお、A−2のマレイン酸変性低密度ポリエチ
レンは低密度ポリエチレン1gに対して0.06×
10-4モルの無水マレイン酸がグラフト重合してお
り、MI1.6g/10分、密度0.922g/cm3であつた。 得られたマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物のMIは1.2g/10分、密度は0.920g/
cm3、そして融点は108℃であつた。 接着性の評価 () クロメート処理鋼板面との接着性 トリクロルエチレンで脱脂して鋼板(SS41み
がき鋼板、6×50×150mm)を60℃にてクロメー
ト処理し、鋼板の表面に厚さ約50μmのクロメー
ト処理層を形成した。この鋼板を加熱プレートを
用いて140℃、160℃、180℃、200℃のそれぞれの
温度に加熱し、この鋼板上に上記のシート状体
(0.15×50×150mm)を積層し、一分間融着した。
次に、MI0.1g/10分の低密度ポリエチレンを成
形したポリエチレンシート(2×50×150mm)を
積層し、このポリエチレンシート上に5Kgの重を
載せ三分間圧着したのち、水に投入して冷却し、
剥離試験用の試験片とした。 得られた試験片の被覆層を幅10mm、長さ150mm
にカツトして、インストロン引張強度試験機を用
いて剥離速度50mmにて90度剥離試験を行なつた。 結果を第1表に示す。 なお、実施例1および2で調製した、マレイン
酸により変性されたポリエチレンの各接着温度に
おける接着強度を第1表に併せて記載する。
[Industrial Application Field] The present invention relates to a novel maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition having good adhesive properties. [Background of the Invention] Linear low-density polyethylene is a thermoplastic resin with excellent properties such as thermal stability, chemical resistance, and weather resistance, and is widely used as blow molded products, injection molded products, films, and fibers. It is used. However, while linear low-density polyethylene is a highly versatile resin, it has a fundamental problem in that it has extremely poor adhesive properties because it does not have a polar functional group in its molecule. In order to compensate for the above-mentioned drawbacks of linear low-density polyethylene, a method has been used in which linear low-density polyethylene is modified using a polar substance such as maleic anhydride. Linear low-density polyethylene modified with maleic anhydride or the like is basically desired to have good adhesive properties, and it is also desired that there is little variation in adhesive strength due to bonding temperature. That is, when using maleic acid-modified linear low-density polyethylene as an adhesive, the modified product is heated to, for example, about 130 to 220°C to melt it before use. At this time, the adhesive strength changes depending on the heating temperature, and the adhesive strength in the region where the heating temperature is low is generally considerably lower than the adhesive strength in the region where the heating temperature is high. However, if the variation in adhesive strength due to adhesive temperature is large (temperature dependence of adhesive strength), a slight temperature change will have a large effect on adhesive strength. Strict temperature control is required, which complicates the bonding process. Therefore, it is desired that the temperature dependence of the adhesive strength be small in terms of adhesive strength stability and workability. [Known art and problems thereof] Generally, the maleic acid component graft-polymerized to linear low-density polyethylene (in the present invention, the expression "maleic acid component" refers to maleic anhydride and graft-polymerized maleic acid component unless otherwise specified) It is preferable that the amount of (referred to as maleic acid) is large from the viewpoint of adhesion, but as the grafting progresses, the melt index of the modified product decreases and the moldability of the modified product deteriorates. Therefore, considering the advantages and disadvantages of both adhesion and moldability, it is generally said that a modified product in which about 0.1 x 10 -4 mol of maleic acid component is graft-polymerized to 1 g of linear low-density polyethylene is preferred. ing. In particular, when manufacturing a laminate using maleic acid-modified linear low-density polyethylene as an adhesive between nylon and polyolefin by extrusion molding, the moldability of maleic acid-modified linear low-density polyethylene is This will have a substantial effect on gender. As a method for producing maleic acid-modified linear low-density polyethylene having the above-mentioned graft amount of the maleic acid component, a method is used in which a predetermined amount of the maleic acid component is simultaneously graft-polymerized onto the linear low-density polyethylene. However, according to studies by the present inventors, the adhesion of maleic acid-modified linear low-density polyethylene modified by the above method is good under so-called static conditions such as when bonding a steel plate and a polyethylene sheet; The so-called dynamic conditions in which polymeric substances such as nylon and polyolefin in a molten state are bonded together by extrusion molding with maleic acid-modified linear low-density polyethylene interposed between the two as an adhesive may not be sufficient. found. On the other hand, a method is also used in which modified linear low-density polyethylene with a high amount of grafting is produced and then diluted with unmodified polyethylene so that the amount of grafting of the maleic acid component becomes a predetermined amount. Maleic acid-modified linear low-density polyethylene prepared by this method often has good adhesion under static conditions because it contains a modified product with a large amount of grafted maleic acid component.
When maleating, the melt index decreases, which may result in poor moldability, and there is also the problem that the gelation rate of the diluted modified linear low-density polyethylene itself increases. The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition obtained using the above two methods is
No particular improvement was observed regarding the temperature dependence of adhesive strength. [Object of the Invention] An object of the present invention is to provide a novel maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition. Furthermore, the present invention has a small temperature dependence of adhesive strength, and has excellent adhesion under static conditions.
The object of the present invention is to provide a maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition with good moldability and exhibiting good adhesion even under dynamic conditions. [Summary of the Invention] The present invention provides 0.15 × 10 -4
High maleic acid-modified linear low-density polyethylene in which more than mol of a maleic acid component is graft-polymerized;
Low maleic acid-modified linear low-density polyethylene in which less than 0.1 x 10 -4 mol of maleic acid component is graft-polymerized to 1 g of linear low-density polyethylene with a density in the range of 0.915 to 0.930 g/cm 3 by weight. Ratio: 5:
A maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition containing maleic acid in a ratio of 100 to 100:100 and having a melt index in a range of 1 to 20 g/10 minutes. [Detailed Description of the Invention] The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention comprises high maleic acid-modified linear low-density polyethylene in which a specific amount or more of a maleic acid component is graft-polymerized, and a maleic acid-modified linear low-density polyethylene that is The main feature is that it contains low-maleic acid-modified linear low-density polyethylene in which a maleic acid component is graft-polymerized, and that its melt index is within a range suitable for extrusion molding. High maleic acid modified linear low density polyethylene is
For 1 g of unmodified linear low density polyethylene,
0.15×10 -4 mol or more of the maleic acid component is graft-polymerized. The amount of maleic acid component being graft polymerized is 1 g of linear low density polyethylene.
The amount is preferably in the range of 0.15×10 −4 to 5×10 −4 mol. The melt index of such high maleic acid modified polyethylene is usually in the range of 0.1 to 20 g/10 minutes (preferably 0.1 to 20 g/10 minutes). High maleic acid modified linear low density polyethylene is
It can be manufactured according to conventional methods. For example, it can be produced by melt-kneading commonly used linear low-density polyethylene and maleic anhydride or maleic acid in the presence of a reaction initiator. Examples of linear low density polyethylene used include:
Ethylene and a small amount of α-olefin having 3 to 10 carbon atoms (e.g. 1-butene, 1-pentene, 1-hexene)
A copolymer with a melt index (MI) of 0.5 to 20 g/10 minutes and a density of 0.915.
~0.930 g/cm 3 , a melting point of 115 to 230°C, and a molecular weight distribution (weight average molecular weight/number average molecular weight) of 2 to 10. Usual maleic acid or maleic anhydride can be used as the modifier. The amount of maleic acid or maleic anhydride used is usually 1.1 to 1.5 times the planned amount of grafting, since these modifiers have high reactivity. t, which is commonly used as a reaction initiator
-Use an organic peroxide-based initiator such as butyl-hydroperoxide. In addition to organic peroxides, cumene dimers such as 2,3-dimethyl-2,3-diphenylbutane and derivatives thereof can also be used.
These reaction initiators have a milder reaction initiation mechanism than organic peroxide-based reaction initiators, so they do not cause gelation due to modification and decrease the melt index of linear low density polyethylene modified with high maleic acid. can be reduced. The reaction initiator is used within the usual amount. For example, 2,3-
When di-t-butyl-hydroperoxide or methyl-2,3-diphenylbutane is used, it is used in an amount of 0.1 to 0.01 times the molar ratio of maleic acid or maleic anhydride. Low-maleic acid-modified linear low-density polyethylene is one in which 0.1 to less than 10 -4 mol of maleic acid is graft-polymerized to 1 g of unmodified material. especially
Preferably, maleic acid is graft-polymerized in an amount of 0.01×10 −4 to 0.09×10 −4 mol. Low-maleic acid-modified linear low-density polyethylene can also be produced according to a conventional method similar to the above-mentioned method for producing high-maleic acid-modified linear low-density polyethylene. That is, for the amount of grafting
It can be produced by melt-kneading a mixture consisting of 1.1 to 1.5 times the amount of maleic acid or maleic anhydride and a reaction initiator according to a conventional method. Generally, the melt index of the low maleic acid modified linear low density polyethylene prepared in this manner is usually within the range of 0.5 to 20 g/10 minutes. In addition, when using linear low density polyethylene when preparing low maleic acid modified polyethylene,
It is preferable to use the same linear low density polyethylene as used in preparing the above-mentioned high maleic acid modified linear low density polyethylene. By doing this, the amount of high maleic acid modified linear low density polyethylene used can be reduced,
Decrease in the melt index of the composition can be reduced. High maleic acid modified linear low density polyethylene,
The low maleic acid modified polyethylene is contained in a weight ratio of 5:100 to 100:100.
If the low-maleic acid-modified polyethylene is less than the above range, the amount of high-maleic acid-modified linear low-density polyethylene will inevitably increase, which may lower the melt index of the composition, and if it exceeds the above range, the adhesive properties will decrease. may be low. Maleic acid-modified linear low-density polyethylene compositions containing both in such ranges usually have a maleic acid component in the range of 0.05 to 0.2 x 10 -4 mol graft-polymerized to 1 g of the polyethylene component in the composition. It is a composition that has Usually, predetermined amounts of high maleic acid modified linear low density polyethylene and low maleic acid modified linear low density polyethylene are dry blended and then melted and kneaded. The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention contains maleic acid-modified products having different amounts of grafting as described above, and has a melt index within the range of 1 to 20 g/10 minutes. The melt index of the composition of the present invention is 1 to 20 g/10
Since the extrusion moldability of the composition is within the range of 200 to 300 min, the extrusion moldability of the composition is good, and the adhesive exhibits good adhesion in a laminate manufactured by extrusion molding using the composition of the present invention as an adhesive. Further, by setting the melt index to the above value or more, a composition with a low gelation rate can be obtained. The melt index of the composition of the present invention is usually adjusted by adjusting the blending amounts of high maleic acid-modified linear low-density polyethylene and low-maleic acid-modified linear low-density polyethylene. The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention is usually composed of maleic acid-modified linear low-density polyethylene (high maleic acid-modified linear low-density polyethylene or further low maleic acid-modified linear low-density polyethylene). Contains 20% by weight or more of The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention has excellent adhesion, especially under dynamic conditions, and also has good moldability because the melt index is not excessively low. In the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention, the high-maleic acid-modified linear low-density polyethylene and the low-maleic acid-modified linear low-density polyethylene act synergistically, resulting in a temperature-dependent adhesive strength. This composition has low adhesive properties and excellent adhesive properties at various bonding temperatures. i.e. 130, which is the normal bonding temperature for maleic acid-modified polyethylene.
Within the temperature range of ~210°C, the difference in adhesive strength with chromate steel plates, for example, is usually 4 kg/cm.
(Instron T-type peeling), and the adhesive strength is also high. The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention has good adhesion to polymeric substances such as nylon or polyolefin and metals. Utilizing this property, the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention can be used as a heat-fusible adhesive to form a laminate. In particular, a laminate obtained by inflation-molding a polymeric material such as nylon and a polyolefin film using the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention as an adhesive has good adhesive properties. are doing. That is, for example, prepare nylon for the outer layer, a maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition for the middle layer, and polyolefin such as polyethylene for the inner layer, and use an extrusion molding machine to form the outer layer, middle layer, and inner layer. Manufacturing a laminate in which a polymeric material such as nylon and polyolefin are bonded using a maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition as an adhesive by performing inflation molding with the above components. I can do it. The laminate produced in this way is firmly bonded with the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition, and there is little difference in adhesive strength due to differences in molding temperature, so the entire laminate is bonded uniformly. ing. Alternatively, for example, an adhesive sheet (or film) made of a maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition formed into a sheet on the surface of a polymeric substance or a metal surface and a polyethylene sheet (or film) are laminated in this order. , 130-210
By heating the adhesive sheet to a softened or molten state at ℃ and pressing it, the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition can be used as an adhesive to attach a polyethylene sheet to the surface of a polymeric substance or a metal surface. Polyolefin sheets (or films) can be adhered. Since such a laminated adhesive has good adhesive properties, the entire bonded laminate does not easily peel off, and is evenly bonded throughout. Next, Examples and Comparative Examples of the present invention will be shown. Example 1 Melt index (MI) 2.0g/10min, density
0.919g/cm 3 , melting point 123℃, molecular weight distribution (Mw/
Mn) 3, linear low density polyethylene (LLDPE) with a butene-1 content of 4% by weight, and 1 g of this LLDPE.
0.1×10 -4 mol of maleic anhydride and 0.04
×10 -4 mol of t-butyl hydroperoxide was mixed in a Henschel mixer, and the resulting mixture was extruded using a single screw extruder (screw diameter: 50 mm,
L/D=24), heated to 20° C. under a nitrogen atmosphere, and melt-kneaded with a residence time of about 1 minute to produce low maleic acid-modified linear low-density polyethylene A-1. The obtained low-maleic acid-modified linear low-density polyethylene A-1 has 0.07 x 10 -4 mol of maleic anhydride graft-polymerized to 1 g of LLDPE.
MI1.5g/10min, density 0.919g/ cm3 , and melting point
It was 123℃. Separately, prepare the same linear low density polyethylene (LLDPE) as above, and for 1g of this LLDPE
0.3×10 -4 mol of maleic anhydride and 0.096×10 -4
High maleic acid-modified linear low-density polyethylene B-1 was produced in the same manner as in A-1 above, except that mol of t-butyl hydroperoxide was used. The obtained high maleic acid-modified linear low-density polyethylene B-1 has 0.23 x 10 -4 mol of maleic anhydride graft-polymerized to 1 g of LLDPE.
MI0.7g/10min, density 0.919g/ cm3 , and melting point
It was 123℃. After dry-blending 80 parts by weight of the obtained low-maleic acid-modified linear low-density polyethylene A-1 and 20 parts by weight of high-maleic acid-modified linear low-density polyethylene B-1, extrusion used during modification was carried out. A maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition was produced by melt-kneading using a machine. The obtained maleic acid-modified linear low density polyethylene composition had an MI of 1.3 g/10 min and a density of 0.919 g/10 min.
cm 3 and the melting point was 123°C. Comparative Example 1 60 parts by weight of LLDPE used in Example 1 and 40 parts by weight of high maleic acid-modified linear low-density polyethylene B-1 were dry blended, and then melt-kneaded using the extruder used for modification. A maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition was produced. The obtained maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition has 0.092×10 -4 mol of maleic anhydride graft-polymerized to 1 g of LLDPE.
MI1.3g/10min, density 0.919g/cm 3 and melting point
It was 123℃. Example 2 In Example 1, low density polyethylene with a melt index (MI) of 2.0 g/10 minutes and a density of 0.922 g/cm 3 was used instead of the low maleic acid modified linear low density polyethylene of A-1. Low maleic acid modified low density polyethylene A- prepared by similar operation
A maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition was produced in the same manner except that 60 parts by weight of Maleic acid-modified linear low-density polyethylene B-1 was used. In addition, the maleic acid-modified low-density polyethylene of A-2 is 0.06× per 1 g of low-density polyethylene.
10 -4 mol of maleic anhydride had been graft-polymerized, the MI was 1.6 g/10 min, and the density was 0.922 g/cm 3 . The obtained maleic acid-modified linear low density polyethylene composition had an MI of 1.2 g/10 min and a density of 0.920 g/10 min.
cm 3 and the melting point was 108°C. Evaluation of adhesion () Adhesion to chromate-treated steel plate surface A steel plate (SS41 polished steel plate, 6 x 50 x 150 mm) was degreased with trichlorethylene and chromate-treated at 60℃, and a layer of approximately 50 μm thick was applied to the surface of the steel plate. A chromate treatment layer was formed. This steel plate was heated to 140°C, 160°C, 180°C, and 200°C using a heating plate, and the above sheet-shaped body (0.15 x 50 x 150 mm) was laminated on the steel plate and melted for 1 minute. I arrived.
Next, polyethylene sheets (2 x 50 x 150 mm) made of low-density polyethylene with an MI of 0.1 g/10 minutes were laminated, a weight of 5 kg was placed on top of the polyethylene sheets, and the sheets were crimped for 3 minutes, then placed in water. cool,
This was used as a test piece for a peel test. The coating layer of the obtained test piece was 10 mm wide and 150 mm long.
A 90 degree peel test was conducted using an Instron tensile strength tester at a peel rate of 50 mm. The results are shown in Table 1. The adhesive strengths of the maleic acid-modified polyethylene prepared in Examples 1 and 2 at each adhesive temperature are also listed in Table 1.

【表】 第1表から明らかなように本発明のマレイン酸
変性線状低密度ポリエチレン組成物は、良好な接
着性を有していると共に接着強度の温度依存性が
少ない。すなわち低マレイン酸変性線状低密度ポ
リエチレンA−1および高マレイン酸変性線状低
密度ポリエチレンB−1の変性ポリエチレン並び
に比較例1で製造したマレイン酸変性線状低密度
ポリエチレン組成物に見られるように通常マレイ
ン酸変性ポリエチレンの接着強度は接着温度が低
いと極性に低下する傾向があるのに対して、本発
明のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組成
物(実施例1および2で製造したもの)は接着温
度の低下による接着強度の低下が少ない。 () 積層体の接着性 インフレーシヨン成形機(ダイ直径:100mm、
リツプクリアランス:1.25mm)を用いて、
BUR:2.0、折径310mm、引張速度15m/分、水
冷インフレーシヨンの条件にて、外層にナイロン
(宇部興産(株)製、グレード名:1022FD−1)
30μm、中間層に実施例(あるいは比較例)で製
造して変性ポリオレフイン組成物からなる接着剤
20μm、内層に低密度ポリエチレン(宇部興産(株)
製、グレード名:F022)50μmの三層構造を有す
る積層体を製造した。なお、押し出し成形機温度
は外層240℃付近、中間層および内層180℃付近と
した。 得られた積層体をJIS−K−6854に規定されて
いる方法に準じてインストロン引張強度試験機を
使用して剥離速度50mmでT型剥離試験を行なつ
た。 なお、実施例1および2で調製した、マレイン
酸成分により変性されたポリエチレンを中間層と
して使用して成形したナイロン積層体の接着強度
を第2表に併せて記載する。
[Table] As is clear from Table 1, the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention has good adhesive properties and has little temperature dependence of adhesive strength. That is, as seen in the modified polyethylenes of low maleic acid-modified linear low-density polyethylene A-1 and high-maleic acid-modified linear low-density polyethylene B-1, and the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition produced in Comparative Example 1. The adhesive strength of normal maleic acid-modified polyethylene tends to decrease to polarity when the bonding temperature is low, whereas the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention (produced in Examples 1 and 2) ) has less decrease in adhesive strength due to decrease in adhesive temperature. () Adhesiveness of laminate Inflation molding machine (Die diameter: 100mm,
Lip clearance: 1.25mm)
BUR: 2.0, folding diameter 310 mm, tensile speed 15 m/min, water-cooled inflation conditions, nylon outer layer (manufactured by Ube Industries, Ltd., grade name: 1022FD-1)
30 μm, an adhesive consisting of a modified polyolefin composition produced in the example (or comparative example) in the intermediate layer
20μm, low density polyethylene inner layer (Ube Industries, Ltd.)
A laminate with a three-layer structure of 50 μm was manufactured. The temperature of the extrusion molding machine was set at around 240°C for the outer layer and around 180°C for the middle and inner layers. The obtained laminate was subjected to a T-peel test using an Instron tensile strength tester at a peel speed of 50 mm according to the method specified in JIS-K-6854. Table 2 also shows the adhesive strength of the nylon laminates prepared in Examples 1 and 2, which were molded using polyethylene modified with a maleic acid component as an intermediate layer.

【表】 実施例1および2で得られたマレイン酸変性線
状低密度ポリエチレン組成物を接着剤として使用
した積層体は、接着剤層とナイロンとの接着性お
よびポリエチレンとの接着性とも良好である。 これに対し例えば比較例1で得られたマレイン
酸変性線状低密度ポリエチレン組成物を積層体の
接着剤として用いて製造した積層体の接着強度は
ポリエチレンと接着剤層との接着性は良好である
が、接着剤をナイロンとの接着性が低い。 なお、マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン
B−1を使用して積層体の製造を試みたが、この
変性ポリエチレンのメルトインデツクスが低いの
で押出し機で押出す際に、樹脂圧が350Kg/cm2
上になりモータートリツプして実施例1で得られ
たマレイン酸変性ポリエチレンと同一の条件では
積層体を製造することができなかつた。 [発明の効果] 本発明のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレ
ン組成物は、マレイン酸成分のグラフト量の多い
変性物とグラフト量の少ない変性物とを組合わせ
ることにより一方のみの使用では発現しない優れ
た接着性を有すると共に、両者の相乗効果により
接着強度の温度依存性が少なくすることができ、
従つて接着温度の設定幅を広くすることができ
る。 また、本発明のマレイン酸変性線状低密度ポリ
エチレン組成物は、メルトインデツクスが低くな
いので成形性も良好である。
[Table] The laminates using the maleic acid-modified linear low-density polyethylene compositions obtained in Examples 1 and 2 as adhesives had good adhesion between the adhesive layer and nylon and polyethylene. be. On the other hand, for example, the adhesive strength of a laminate produced using the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition obtained in Comparative Example 1 as an adhesive for the laminate shows that the adhesion between the polyethylene and the adhesive layer is good. However, the adhesive has poor adhesion to nylon. An attempt was made to manufacture a laminate using maleic acid-modified linear low-density polyethylene B-1, but since the melt index of this modified polyethylene was low, the resin pressure was 350 kg/cm when extruding with an extruder. 2 or more, it was not possible to produce a laminate under the same conditions as the maleic acid-modified polyethylene obtained in Example 1 by motor tripping. [Effects of the Invention] The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention combines a modified product with a large amount of grafted maleic acid components and a modified product with a small amount of grafted maleic acid components, so that the effect does not occur when only one is used. In addition to having excellent adhesive properties, the temperature dependence of adhesive strength can be reduced due to the synergistic effect of both.
Therefore, the setting range of the bonding temperature can be widened. Furthermore, the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition of the present invention has good moldability since the melt index is not low.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 密度が0.915〜0.930g/cm3の範囲の線状低密
度ポリエチレン1gに対して0.15×10-4モル以上
のマレイン酸成分がグラフト重合している高マレ
イン酸変性線状低密度ポリエチレンと、密度が
0.915〜0.930g/cm3の範囲の線状低密度ポリエチ
レン1gに対して0.1×10-4モル未満のマレイン
酸成分がグラフト重合している低マレイン酸変性
線状低密度ポリエチレンとを重量比で5:100〜
100:100の割合で含み、かつメルトインデツクス
が1〜20g/10分の範囲内にあることを特徴とす
るマレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組成
物。 2 マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組成
物中の線状低密度ポリエチレン成分1gに対し
0.05×10-4〜0.2×10-4モルの範囲のマレイン酸成
分がグラフト重合している特許請求の範囲第1項
記載のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組
成物。 3 高マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン
が、線状低密度ポリエチレン1gに対し0.15×
10-4〜5×10-4モルの範囲のマレイン酸成分がグ
ラフト重合している高マレイン酸変性線状低密度
ポリエチレンである特許請求の範囲第1項記載の
マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組成物。 4 低マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン
が、線状低密度ポリエチレン1gに対して0.01×
10-4〜0.09×10-4モルの範囲内のマレイン酸成分
がグラフト重合している低マレイン酸変性線状低
密度ポリエチレンである特許請求の範囲第1項記
載のマレイン酸変性線状低密度ポリエチレン組成
物。 5 少なくともマレイン酸変性線状低密度ポリエ
チレン組成物中の20重量%が線状低密度ポリエチ
レンのマレイン酸成分の変性物である特許請求の
範囲第1項記載のマレイン酸変性線状低密度ポリ
エチレン組成物。
[Claims] 1. A high maleic acid modified wire in which 0.15×10 -4 mol or more of a maleic acid component is graft-polymerized to 1 g of linear low-density polyethylene with a density in the range of 0.915 to 0.930 g/ cm 3 low-density polyethylene, and the density is
The weight ratio of low maleic acid modified linear low density polyethylene in which less than 0.1 x 10 -4 mol of maleic acid component is graft polymerized to 1 g of linear low density polyethylene in the range of 0.915 to 0.930 g/cm 3 5:100~
A maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition comprising a maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition in a ratio of 100:100 and having a melt index within a range of 1 to 20 g/10 minutes. 2 For 1 g of linear low density polyethylene component in maleic acid modified linear low density polyethylene composition
The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition according to claim 1, wherein a maleic acid component in the range of 0.05 x 10 -4 to 0.2 x 10 -4 mol is graft-polymerized. 3 High maleic acid-modified linear low-density polyethylene contains 0.15×
The maleic acid-modified linear low-density polyethylene according to claim 1, which is a high maleic acid-modified linear low-density polyethylene in which a maleic acid component in the range of 10 -4 to 5 x 10 -4 moles is graft-polymerized. Composition. 4 Low maleic acid modified linear low density polyethylene is 0.01x per 1g of linear low density polyethylene.
The maleic acid-modified linear low-density polyethylene according to claim 1, which is a low-maleic acid-modified linear low-density polyethylene in which a maleic acid component in the range of 10 -4 to 0.09 x 10 -4 moles is graft-polymerized. Polyethylene composition. 5. The maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition according to claim 1, wherein at least 20% by weight of the maleic acid-modified linear low-density polyethylene composition is a modified product of the maleic acid component of the linear low-density polyethylene. thing.
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