JPH05507923A - 細胞間付着仲介因子 - Google Patents

細胞間付着仲介因子

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JPH05507923A
JPH05507923A JP91510983A JP51098391A JPH05507923A JP H05507923 A JPH05507923 A JP H05507923A JP 91510983 A JP91510983 A JP 91510983A JP 51098391 A JP51098391 A JP 51098391A JP H05507923 A JPH05507923 A JP H05507923A
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ポールソン,ジェイムズ,シー.
ペレツ,メリー,エス.
ガエータ,フェデリコ,シー.,エー.
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サイテル コーポレイション
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

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【発明の詳細な説明】 細胞間付着仲介因子 発明の分野 本発明は、炎症を減少または抑制し、そして炎症性疾患の過程および細胞間の付 着により仲介される他の病理学的状態を処置する組成物および方法に関する。 発明の背景 脈管内皮細胞および血小板は、多数の生物学的応答において、血流中のある種の 細胞、例えば、食作用のもつ白血球に選択的に結合することによって重要な役割 を演する0例えば、内皮細胞は単球および顆粒球が炎症の応答において血管壁を 通してかつ取り囲む組織の中に移動するまえに、それらと優先的に結合する。あ る種の炎症をトリガーする化合物は、脈管の内皮に直接作用して、血管壁への白 血球の付着を促進することが知られており、次いで細胞は壁を通してかつ損傷ま たは感染の区域の中に稼動する。脈管の内皮への細胞の付着はまた、腫瘍の転移 に関係すると考えられる。循環する癌細胞は、明らかに体の正常の炎症のメカニ ズムを利用し、そして内皮が活性化される血管の壁の区域に結合する。 血小板もまた、同様な応答に関係する。血小板は止血が開始される間に活性化さ れるようになることが知られており、そして大部分形態学的、生化学的および機 能的変化(例えば、急速な顆粒のエキソサイト−シスまたは脱顆粒)を行い、こ こで血小板のアルファ顆粒膜は外部の血漿膜と融合するようになる。その結果、 新しい細胞表面のタンパク質が発現されるようになり、これらは活性化された血 小板の新しい機能、例えば、他の活性化された血小板および他の細胞の両者に結 合する能力を与える。活性化された血小板は成長する血栓の中に補充されるか、 あるいは血液の循環から急速に除去される。活性化された血小板は、単球および 好中球を包含する、食作用の白血球に結合することが知られている。このプロセ スにより仲介される病理学的および他の生物学的プロセスの例は、アテローム性 動脈硬化症、血液凝固および炎症を包含する。 最近の研究において、内皮細胞および血小板上の特殊化された細胞表面レセプタ ー、それぞれ、内皮白血球付着分子(ELAM−1)および顆粒膜タンパク質− 140(GMP−140)と表示する、は、内皮および血小板による種々の循環 する細胞の認識に関係することが明らかにされた。これらのレセプターは、レク チン様ドメイン、表皮成長因子に対する相同性をもつ領域、および補体制御タン パク質に相同性を有する領域である(参照、Bevilacquaら、5cie nce243:1160 (1989) 、これをここに引用によって加える) 0例えば、ELAM−1は、多数の炎症性応答における第1段階である、内皮白 血球付着を仲介することが知られている。詳しくは、ELAM−1はヒト好中球 、単球、好酸球、ある種の1923球(N、 Graberら、J、Immun ol、、 145:819 (1990))、NK細胞、および前骨髄球細胞系 HL−60と結合する。 用語「セレクチン」は、ELAM−1およびCAMP−140を包含する、レセ プターの一般のクラスについて示唆されてきている。 なぜなら、それらのレセプターはレクチン様ドメインを有しそしてそれらの付着 機能は選択的性質をもつからである。これらの細胞表面のレセプターは種々の細 胞上で発現される。GMP−140(また、PADGEMとして知られている) は血小板および内皮細胞の表面上に存在し、ここでそれは血小板−白血球および 内皮−白血球の相互作用を仲介する。セレクチンのクラスの他のメンバーはME L−14抗原およびそのヒト類似体LAM−1であり、これらはリンパ球の細胞 表面のレセプターであり、そしてリンパ節のホーミングレセプターとして作用す る。しかしながら、セレクチンレセブターにより認識されるリガンドの正確な性 質は大部分未知のままである。 セレクチン類の作用をブロッキングし、こうして細胞の付着を阻害するために、 種々の他の方法が従来開発されてきている0例えば、ELAM−1に対して向け られたモノクローナル抗体の使用は、病理学的応答、例えば、炎症のための処置 として内皮−白血球の付着を阻害する方法として提案されてきている。内皮のイ ンフーリエ−キン−8もまた、白血球−内皮細胞の相互作用の阻害因子であるこ とが知られている。 リガンド−レセプターの相互作用が解明されると、療法的養生法において有用で あるセレクチン仲介細胞付着の、高度に特異的な、効率よい阻害剤を開発するこ とができる。また、1種または2種以上のりガントを使用して、製剤学的化合物 、例えば、抗炎症剤または酸化防止剤を損傷部位にターゲツティングすることが できる。しかしながら、今日まで、1種または2種以上のりガントおよびレセプ ター分子のレセプター分子への相互作用の不十分な理解はこれらの努力を妨害し ている0本発明はこれらおよび他の関係する必要性を満足する。 発明の要約 本発明によれば、セレクチン細胞表面のレセプターに選択的に結合しかつ少なく とも1つのオリゴ糖成分を有する新規な組成物が提供される。この組成物はセレ クチン細胞表面レセプターにより仲介される細胞間の付着を阻害し、これにより 、例えば、炎症および細胞の付着に関連する他の病理学的応答を阻害することが できる。一般に、組成物はシアル酸およびフコース、VAfa塩およびリン酸塩 からなる。関係する1!様において、セレクチンと結合する組成物は糖タンパク 質、グリコリピドまたはオリゴ糖であることができる。 1つの面において、医薬組成物が提供される。この医薬組成物は、例えば、セレ クチンレセブターに選択的に結合することができるリガンドのオリゴ糖成分を含 んでなるリポソームおよび医薬として許容される担体であることができる。リガ ンドを含有するリポソームは、また、普通の化学療法剤のためのターゲツティン グ賦形剤として働き、この化学療法剤はリポソーム内に含有されそしてセレクチ ンレセプターを発現するターゲツティングされた細胞に供給される。 典型的には、化学療法剤は抗炎症因子または酸化防止剤である。リポソーム内に 封入された化学的因子をターゲツティングするためにここに記載するりガントを 使用することは、薬物の治療学的レベルを減少しそして副作用を最小とする便利 で有効な方法である。 他の面において、本発明は、患者に療法的に有効投与量のセレクチン細胞表面の レセプターに選択的に結合することができる成分を含んでなる化合物を投与する ことによって、病気の過程、例えば、炎症および再潅流傷害を引き起こす細胞間 の付着を患者において阻害する方法からなる。細胞表面のレセプター、例えば、 ELAM−1またはGMP−140は、脈管内皮細胞または血小板上で発現され ることができる。炎症のプロセスは、例えば、慢性関節リウマチであることがで きる。投与される化合物は次の化学式オリゴ糖部分を有することができる;Ne uGccr2,3Galβ1. 4 (Fucαl、3)GlcNAcβ1−R ,、ここでR1はアミノ酸、オリゴペプチド、脂質またはオリゴ糖である。 図面の簡単な説明 第1図は、非シアル化Le” (CHO−k 1およびLEC12)を発現する 細胞と比較した、IL−1β活性化された内皮細胞に結合するセレクチン(LE CII)を発現する細胞の能力を示す。 第2図は、SLX決定基に結合しないモノクローナル抗体と比較した、37°C (第2A図)および4℃(第2B図)においてHL−60細胞へのセレクチン仲 介の結合をブロックするSLXに対して特異的なモノクローナル抗体の能力を示 す。 第3図は、活性化された内皮細胞への結合に対する、SLXおよび非SLX特異 的モノクローナル抗体とのLECII(第3A図)およびLEC12(第3B図 )細胞のインキュベージロンの効果を示す。 第4図は、活性化された内皮細胞への結合前にHL−60,LECllおよびL EC12細胞をシアリダーゼで処理することによって得られた結果を示す。 第5図は、活性化された内皮細胞へのHL−60細胞の結合を阻害するSLX、 Le”または同様な炭水化物構造をもつグリコリピドを含有するリポソームの能 力を比較する。 第6図は、SLXおよびLe”決定基に対して特異的なモノクローナル抗体によ りGMP−140仲介血小板の付着の阻害を比較する。 第7図は、活性化された血小板へのHL−60細胞の結合を阻害するSLX、L e”または同様な炭水化物構造をもつグリコリピドを含有するリポソームの能力 を比較する。 第8図は、活性化された血小板へのPMHの結合を阻害するSLX、Le”また は同様な炭水化物構造をもつグリコリピドを含有するリポソームの能力を比較す る。 第9図は、末端のシアル酸N e u A cまたはNeuGcをもつグリコリ ピドによるGMP−140仲介付着の阻害を示す。 好ましい態様の説明 炎症および細胞の付着により仲介される他の病気の応答を阻害する組成物および 方法が提供される0本発明は、また、セレクチン細胞表面レセプターにより仲介 される細胞の付着をブロックまたは阻害する能力を有する化合物(例えば、糖接 合体およびモノクローナル抗体)を提供する。このような化合物を調製する方法 もまた提供される。さらに、化合物の診断および治療学的使用が提供される。 本発明の基礎は、セレクチン細胞表面レセプターにより認識される炭水化物成分 の発見である。前述したように、セレクチン類は、また細胞付着分子のrLEC −CAM、族として知られており、種々の細胞の表面上で発現される独特の糖タ ンパク質である0例えば、ELAM−1は脈管内皮細胞上で誘導的に発現される (Bevilacqua6t al、+ 前掲およびHe5sion ら、Pr oc、Natl、Acad、Sci、+ 87:1673−1677 (199 0) 、それらの両者をここに引用によって加える)、このレセプターは炎症性 サイトカイン、例えば、インターリューキンIβ(IL−Iβ)および腫瘍壊死 因子α(TNFα)、ならびにバクテリアの内毒素(リボ多II)により誘発さ れることが証明されている(参照、Bevilacquaら、Proc、Nat l、Acad、Sci、、 84:923B−9242(1987) 、これを ここに引用によって加える)、これらの化合物は、試験管内で内皮細胞に直接作 用して多形核白血球(好中球)および単球の付着を増強する(Bevi 1ac quaら、Proc、Natl、Acad、Sci、、前掲)。 前述したように、GMP−140は血小板および内皮分泌顆粒の膜糖タンパク質 である(Gangら、Nature、 343.757−760 (1990) 、これをここに引用によって加える)、GMP−140をそれらの表面上で発現 する活性化された血小板は卓球および好中球に結合しくJungiら、坦μ担6 7:629−636 (1986)) 、そしてまた、単球祿細胞系、例えば、 HL60およびU937に結合することが知られている(Jungiら、前掲H 5tlberstein ら、J C11n Invest 79:867−8 74(1987))、それらのすべてをここに引用によって加える。GMP−1 40は分子量140,000のアルファ顆粒膜タンパク質であり、血小板の刺激 および顆粒の分泌の際に活性化された血小板の表面上で発現される(Hsu L inら、J、Biol、Chem、、 259:9121−9126 (198 4) ;S tenbergら、J、Ce1l Biol、、101:880− 886 (1985) HBerwan ら、ムら、Blood 70:355 a (1987))においてウェイベルーパレイド(Weibel−Palad e)体(llonfantiら、坦ood 73:1109−1112 (19 89))内に発見された。 Furieら、米国特許第4.783,330号は 、GMP−140と反応性のモノクローナル抗体を記載している0以上の参考文 献のすべてをここに引用によって加える。 第3のセレクチンレセプターは、リンパ球ホーミングレセプター、MEL−14 抗原またはLAM−1である(Ga11atinら、Na ture304:3 0−34 (1983) ; Siegellmanら、5cience 24 3:11651172(1989);Rosen+ Ce旦」と旦[、1:91 3−919 (1989) ;およびLa5ky et al、+加える。リン パ球ホーミングに加えて、MEL−14抗原/LAM−1は内皮への好中球の結 合において初期に機能すると信じられる。 セレクチンレセブターの構造および機能は上のレセプターの各々をコードする全 長のcDNAのクローニングおよび発現により解明された(参照、例えば、Be vilacquaら、5cience+ 堕μm1 (E L A M−l )  、Gengら、前掲(GMP140)、およびLa5kyら、前掲(MEL− 14抗原〕)、セレクチンの細胞外成分は、従来記載されたタンパク質への相同 性に基づいて3つのセグメントに分けることができる。N末端頭載(約1207 ミノ#)は、低い親和性のIgEレセプターCD23を包含するDrjckam er、 IJL−土工1■−,263:9557−9560 (198B)’  (これをここに引用によって加える)に記載されているC型補乳動物しクチンタ ンパク質族に関係する。ポリペプチドのセグメントがそれに続き、これは表皮成 長因子(EGF)のモチーフを含有するタンパク質に関係する配列を有する。最 後に、EFGドメインの後に、各々約60アミノ酸の1または2以上の直列の反 復モチーフが存在し、これらは補体制御タンパク質の族の中に存在するものに関 係する。 セレクチンレセプターはレクチン様ドメインを含んでなるので、これらの分子の 特異性はタンパク質−炭水化物の相互作用に基づくように思われる。ここに提供 される証拠が示すように、レウィス(Lewis)X抗原(ここでSLXと表示 する)のシアル化、フコシル化N−アセチルラクトサミン単位は、セレクチンレ セブターのレクチン領域によりUl識される部分である。とくに、証拠ばELA M−1およびC,MP−140の両者によるこの部分の認識を示す。 本発明の組成物は、種々の立体配置にあるこのシアル化、フコシル化N−アセチ ルラクトサミン単位を含んでなる。 本発明のオリゴ糖成分を記載するために使用する命名は常用の命名法に従う0個 々の単糖についての標準の略号を使用する0例えば、2−N−アセチルグルコサ ミンはGlcNAcにより、フコースはFucにより、ガラクトースはGalに より、そしてグルコースはGlcにより表す。本発明のオリゴ線上に存在するこ とができる2つのシアル酸は、5−N−アセチルニューラミン酸(NeuAc) および5−N−グリコリルニューラミン酸(NeuGc)である。 特記しない限り、フコース(L−異性体)を除外してすべての糖は環状ピラノー ス立体配置においてD−異性体である。環状の2つのアノマーはαおよびβによ り表す。 単糖は一般にグリコシド結合により連鎖されてオリゴ糖および多糖を形成する。 環の平面に関する結合の向きはαおよびβにより示す、2つの単糖の間の結合を 形成する特定の炭素原子も記載する。 こうして、ガラクトースのC−1とグルコースのC−4との間のβグリコシド結 合はGalβ1,4C1cにより表わされる。D−糖(例えば、D−GlcNA c、D−GalおよびD−NcuAc)について、表示αはC−1(NeuAc においてC−2)に結合するヒドロキシルが環の平面より下にあることを意味し 、モしてβは環の上にあることを意味する。L−フコースの場合において、表示 αはヒドロキシルが環の上に存在することを意味し、そしてβはそれが下にある ことを意味する。 SLXが白血球−内皮細胞および白血球−血小板細胞の付着を仲介する炭水化物 のりガントとして同定されると、SLXまたはその擬SLX (mine t  i c s)を含んでなる化合物は精製することができ、あるいは新しく合成す ることができる。一旦得られると、このような化合物は、例えば、セレクチンレ セプターを発現する細胞へのSLXを有する細胞の結合の競争阻害を包含する、 種々の目LXとの相互作用は防止され、内皮または血小板への白血球および他の 細胞の正常の結合および病理学的結合は妨害される。こうして、1または2以上 のSLX単位または擬SLXを含有する化合物は、例えば、炎症、アレローム性 動脈硬化症、凝固および他の内皮または血小板仲介病理学的事象の有効な阻害因 子として働くことができる。 SLXを含有する化合物は、多数の細胞からの細胞表面の糖タンパク質またはグ リコリピドから得ることができる。例えば、SLχ抗原はLECII細胞、CH O細胞のグリコジル化突然変異の細胞表面の糖タンパク質のN一連鎖した炭水化 物蒸上に存在する。LECllは、SLX配列の中にシアル酸およびフコースの 両者を有する末端構造を含有する、この独特の塘タンパク質を発現する:ここで Rは次の通りである: (参照、5tanleyら、J、Biol、Cbem、、 263:11374  (1988)、これをここに引用によって加える。)下に記載する手順を使用 して、LEC11変異体が活性化されたヒト脈管内皮細胞に結合することが証明 された。野生型CHO細胞および特定のグリコジル化パターン(SLX)をもた ない他の関係するグリコジル化突然変異のCHO細胞細胞間一レベルの結合を示 した。 LECII細胞により発現されたSLX成分において、シアル酸はNeuAcの 形態である。シアル酸は、結合に有意に影響を与えないで、他の形態、例えば、 Ne uGcであることができる0例えば、ウシ赤血球から分離したSLXはN euGcを含んでなる。下の実施例■において証明するように、セレクチンレセ ブターに対する親和性は両者の形態について同一である。こうして、用語rSL X、は、ここで使用するとき、末端のシアル酸がNeuAc。 NeuGcまたはシアル酸の他の同等の形態である、上に示した最小の四糖単位 を意味する。NeuAcとしてシアル酸残基を示すここにおいて例示する構造は 、これらの他の形態、とくにNe uGcを包含すると理解すべきである。 基本的SLX成分上の天然に存在する変化はまたセレクチンレセブターにより認 識される0例えば、下の実施例■において提供された証拠は、構造NeuGcc r2.3GlcNAcβ1.3Galβ1.4 (Fucαl、3)C1cNA cβ1,3β1.4Glcβを育する、SYと呼ぶ(またVIM抗原として知ら れている)オリゴ糖成分はセレクチンレセブターならびにSLXに結合する。S Y2成分は2つのシアル化N−アセチルラクトサミン単位(その1つはSLXで ある)を含んでなる。こうして、セレクチンレセプターにより認識されるオリゴ 糖は多数のN−アセチルラクトサミン単位を含んでなり、それらの少な(とも1 つはフコシル化されている(参照、Teimeyerら、Proc、Natl、 Acad、Sci、(USA) 88 : 1138−1142(1991)  、これをここに引用によって加える。 SLX単位を得るために使用する源は、グリコリピドまたは糖タンパク質の炭水 化物蒸上の成分を発現する任意の細胞を包含する。 こうして、多形核好中球、リンパ球、腫瘍細胞またはHL−60を使用してこの 単位は精製されている。活性化された脈管内皮細胞に結合する他の細胞を、リガ ンドの分離に使用することもできる(参照、Sysington ら、J、Im munol、、 134:2498−2506 (1985)、 Mizogu chiら、J、Biol、Chem、、 259:11949−11957 ( 1984)、 Mizoguchiら、J、Biol。 Chess、、 259:11943−11948 (1984)、 Pa1e ttaら、Cancer Res、 48:2B−287(1988))、それ らのすべてをここに引用によって加える。 SLXまたはその擬SLXを含有する化合物は、表面塘タンパク質、糖ペプチド 、オリゴ糖およびグリコリピドを細胞から分離するためのこの分野においてよく 知られている方法を使用して天然源から調製することができる(参照、例えば、 Gerard+ ’Purificationof glicoprotein s)およびThomasら、rPurification of s+enbr aneproteir+sJ 、両者共u’ ot’ g土QJLLLI、 V ol、182゜Methods in Enzymology (Deutse herW、1990) 、これをここに引用によって加える)0例えば、LEC II細胞を使用して、例えば、5tanleyら、前掲の方法を使用して、SL X単位を含有する糖タンパク質およびグリコリピドを得ることができる。簡単に 述べると、1つの方法において、LECII細胞を水庖性口内炎ウィルスで感染 させる0次いで、LECIIにより示される構造的炭水化物変更は、ウィルスの GI!タンパク質のN一連鎖した2触角状(biantenary)の炭水化物 上に発現される。このウィルスを平衡勾配遠心により精製し、そして糖ペプチド を5tanleyらにより記載されているようにプロテイナーゼ消化により精製 する。 いくつかのアプローチを使用して、HL−60,HT−29゜coio205、 好中球およびセレクチンレセブターにより認識されるリガンドを含有する他の細 胞系からセレクチン結合性部分を単離する。リガンドは一般にこれらの細胞型の 細胞表面上に発現されるので、1つのアプローチはりガントに冨んだ血漿膜分画 を分離することを含んで成る。いったん血漿膜が分離されると、リガンドを分離 し、引き続いてモノクローナル抗体、とくにSLXオリゴ糖構造と反応性のもの 、例えば、モノクローナル抗体FH6,5NH3およびC5LEX−1を使用し て同定することができる。 セレクチンレセブターリガンドを特性決定するために、垢ペプチドからのオリゴ 糖の解放はオリゴW鎖の構造分析の第1段階である。 これはタンパク質−炭水化物連鎖の化学切断によるか、あるいはエンドグリコシ ダーゼでオリゴ糖を解放することによって達成される。 はとんどの場合において、異なる手順を使用して個々の糖タンパク質のために正 確な条件を確立することができる。アスパラギン連鎖オリゴ垢はヒドラジツリシ ス、エンドグリコシダーゼ、激しいアルカリ性加水分解およびトリフルオロアセ トリシスにより解放される。 0連鎖炭水化物単位はアルカリ性β−排除により解放される。オリゴ糖はゲル濾 過により糖ペプチドから分離される0次いで、生ずるオリゴ糖をゲル濾過、HP LC,薄層クロマトグラフィーおよびイオン交換クロマトグラフィーの組み合わ せを使用して互いに分離する。次いで分離したオリゴ糖を完全に分析する。精製 したオリゴ糖単位の完全な構造の分析は、単糖単位、それらの環形、立体配置( DまたはL)、アノマーの連鎖(αまたはβ)、糖とそれらの配列との間の連鎖 の位置の決定を必要とする。さらに、任意の置換基の位置が確立される。メチル 化を使用して、単糖の間のグリコシド連鎖の位置を決定する。11残基のアノマ ーの立体配置は500− Mn2曙のNMR分光分析を使用してアドレスするこ とができる。完全な構造の炭水化物分析の実施に使用する条件および方法は、B eeley+Laborator Techni ues in Bioche mistr and Mo1ecular Biolo *Burdonおよび Knippenberg 、 擺、Elsevier、アムステルダム(198 5)に一般に記載されており、これをここに引用によって加える。 オリゴ糖の糖を完全に特性決定するための当業界の技術は、いくつかの分析技術 、例えば、FAB−MS (急速原子衝突音質スペクトル)、HPAE(高いp l+のアニオン交換クロマトグラフィー)および’H−NMRの使用を包含する 。これらの技術は相互補完的である。これらの技術を使用してオリゴ糖の構造を 完全に特性決定する方法の最近の例は、分析において、Spellmannら、 J、Biol、Chem。 264:14100 (1989)、および5tanleyら、前掲の中に見い だすことができる。他の方法は正イオン急速原子衝突賞量スペクトル(FAB− MS)およびガスクロマトグラフィー−電子質量スペクトル(GC/E I−M S)によるメチル化分析を包含する(参照、EPO出願第89305153.2 号、これをここに引用によって加える)。 グリコリピド上のセレクチンリガンドを特性決定する1つのアプローチは、細胞 を有機溶媒で破砕し、グリコリピドを分離し、そしてSLXに対するモノクロー ナル抗体、例えば、FH6,5NH3゜5NH4,C3LEX−1ま7’、:は VIM−2と反応性のグ+J コIJビドを同定し、次いでオリゴII鎖の構造 を決定することから成る。 SLXを含有するグリコリピドおよびガングリオシドを得るために、グリコリピ ドの調製の標準的方法を使用することができる(参照、例えば、Ledeenら 、J、Neurochem、、 21:829 (1973) 、これをここに 引用によって加える)0例えば、グリコリピドをHL−60,HT−29,PM N、ヒト白血球、およびセレクチンリガンドを発現する他の細胞系から一般に当 業者に知られている方法によって抽出する(参照、例えば、Symington  ら、J、l1nuno1.、134:249B (1985)およびMach erおよびBeckstead、 Leuemia Res、+ 14:119 −130(1990))。 細胞を懸濁液中で増殖させ、そして遠心により収得する。グリコリピドを、Ka nnagi ら、J、Biol、(:hem、、 257:14865 (19 82)に記載されているように、細胞沈澱物からクロロホルム/メタノール2: 1およびイソプロピルアルコール/ヘキサン/水55 : 25 : 20で抽 出する。 生ずる抽出物をクロロホルム/メタノール/水(3:2:1)で分配する。生ず る抽出液の上相はガングリオシドを含有し、そして下相はグリコリピドを含有す る。 ガングリオシド(少なくとも1つのシアル酸成分を含有するグリコスフィンゴリ ピド)を含有する上相を、LedeenおよびYu+ Methodsh鉦鯰L 83:139(1982)に詳細に記載されているようにして分離し、そしてD EAE−セファデックス(Sephadex)クロマトグラフィーにより中性お よび酸性の分画に分割する。生ずるガングリオシドをプールし、凍結乾燥し、そ してクロロホルム/メタノール(2:1)中に溶解する。フォルテ(Folch )分配の下相はグリコリピドを含有する。これらを分離し、そして調製用薄層ク ロマトグラフィーでクロロホルム/メタノール/水(60:35:8)を溶媒系 として使用してSymfngtonにより記載されているように分離する。 セレクチンのリガンドを含有するガングリオシドおよびグリコリピドを同定する ために、免疫化学的グリコリピド分析をMagnaiら、シ巳n工」劫旦回m、  109:399 (1980)の手順に従い実施する。簡単に述べると、前述 のガングリオシドのプールを薄層クロマトグラフィーによりクロマトグラフィー にかける0次いで薄層のプレートを111標識したFH6、またはSLXに特異 的に結合する他のモノクローナル抗体とインキュベーションする。標識した抗体 とインキュベーションした後、プレートをラジオグラフの検出フィルムに露光し 、そして現像する。X線フィルム上の黒いスポットはモノクローナル抗体に結合 するガングリオシドに相当し、そしてそれらのガングリオシドを、シリカプレー トの対応する区域をかき取り、そしてガングリオシドをクロロホルム/メタノー ル/水で溶離することによって回収する。ガングリオシドをまた乾燥し、そして クロロホルムの中に再懸濁させ、そして同様な薄層系で展開し、そして放射線標 識した抗体でプロービングする。グリコリピドから誘導されたオリゴ糖の構造分 析は、本質的にガングリオシドについて記載したように実施する。 SLX単位を含んでなるオリゴ糖はこの分野において知られている方法により糖 タンパク質から調製することができる(参照、例えば、Gerard、前掲、p p、537−539) 、典型的には、N−グリコシダーゼ(N−グリカナーゼ )を使用してN一連鎖オリゴ糖を切断するが、〇一連鎖基はエンド−N−アセチ ルガラクトサミニダーゼで切断する。 種々の成分に結合したSLXまたはその擬SLXを含有する合成化合物は、所望 の特定の用途に依存して調製することができる0例えば、SLXはセラミド部分 を還元性末端のGlcNAc単位のC−1に連鎖することによってガングリオシ ドに転化することができる。SLX構造はまた、広範な種類の他の分子、例えば 、種々の置換されたアミノ酸、複素環化合物、分枝鎖または直鎖状の炭素鎖をも つエーテル結合、およびアリールまたはアルキルアリール部分をもつエーテル結 合に連鎖することができる。SLX単位はまた、種々のアミノ酸、擬アミノ酸、 オリゴペプチドまたはタンパク質に結合することができる。 用語「アルキル」は、ここで使用するとき、分枝鎖または直鎖状の飽和または不 飽和の炭化水素鎖、例えば、1〜7個の炭素原子を有する低級アルキル、例えば 、メチル、エチル、n−プロピル、ブチル、n−ヘキシルなど、シクロアルキル (3−7炭素)、シクロアルキルメチル(4〜8炭素)およびアリールアルキル を意味する。 用語「アリール」は、芳香族炭化水素から1つの原子を除去することによって誘 導された基、例えば、ベンゼンからのフェニルを意味する。芳香族炭化水素は1 より多い不飽和の炭素環、例えば、ナフチルを有することができる。「複素環化 合物」は3またはそれより多くの原子を有する環の化合物を意味し、ここで原子 の少なくとも1つは炭素以外(例えば、N、 0. S、 Se、 PまたはA s)である、このような化合物の例は、フラン類、ピリミジン類、プリン類、ピ ラジン類などを包含する。 多価の形態のSLXの合成のために、SLXを含有するモノマーの単位を結合し て1〜約4またはそれ以上のSLX成分を有する分子を形成することができる。 このような多価の形態の1つの例は、オリゴ糖単位が、次の成分: nおよびmは同一であるか、あるいは異なり、そして2〜12の整数であり、 YはOまたはSであり、そして WはO19またはNHである) により連鎖しているか、あるいは 2は5〜14員環であり、そして環上の置換基はシスまたはトランスの関係にあ り、そして置換基は1,2〜L (p/2)+1の配置にあり、ここでpは環の 大きさである)により連鎖されているものである。環が複素環(例えば、窒素原 子を含んでなるもの)である場合、オリゴ糖成分は好ましくは環上の窒素原子に 連鎖される。この目的に適当な複素環化合物の例は、ピペラジンおよびホモピペ ラジンである。 あるいは、SLXまたは擬SLXの多価の形態は、所望の成分を多数の結合部位 をもつ前取て形成した担体成分に結合することによってつくることができる0例 としてSLXをリジンおよびリジンを含有するペプチド、タンパク質、糖タンパ ク質またはこのような化合物のアスパラギン側鎖のアミノ基に結合することが挙 げられる。 SLXの多価の形態を調製する1つの方法は、所望の単糖残基を多糖に付加する ことである。例えば、SLXの直線のコア構造を含有する多糖を多価のSLXを 含有する多糖に転化することは、酵素のフコシル化により達成される0群Bのス トレプトコッカスから得られた天然の多1iIa型の使用が好ましい。全体の2 00.000ダルトンの多糖ならびにその断片をこの目的に使用することができ る。こうして、約s、 ooo〜約300.000の分子量を有する多糖を使用 することができる。約25,000〜約100.000の分子量が好ましい。多 $11a型上の側鎖の数は多糖についてフコシル化して活性を有するようにする ことができる。典型的には、約5〜約200の側鎖をフコシル化し、好ましくは 約50〜約150をフコシル化する。 SLX成分の合成は化学的、酵素的方法、または化学的および酵素的方法の組み 合わせを使用して達成することができる。(参照、例えば、EPO公開第319 ,253号、これをここに引用によって加える。)好ましい方法(下の反応のス キーム■)において、1または2以上のN−アセチルグルコサミン単位(Neu Ac−R)を含有する化合物を順次にガラクトシルトランスフェラーゼ(N−ア セチルグルコサミンβ1,4ガラクトシルトランスフエラーゼ(E、C。 2.4.1.90))、シアリルトランスフェラーゼ(Galβ1.4GlcN Acα2,3シアリルトランスフエラーゼ(E、C02,4,99,6)または C,alβ1,3NAcα2.3シアリルトランスフエラーゼ(E、C,2,4 99、4)およびフコシルトランスフェラーゼ(N−アセチルグルコサミニドα 1,3フコシルトランスフエラーゼ(E、C,2,4,1,152))と反応さ せて、最終のSLXを含有する構造を生成することができる。この場合において 、Rは担体成分または適当な担体成分への結合を可能とする活性化可能な中間体 であることができる。各酵素反応は、ドナー基質として適当なヌクレオチド糖を 使用して、SLXの合成において次の中間体を発生させる。グリコジル転移反応 は、最適には、アルカリ性ホスファターゼ(例えば、子ウシ腸から、CIAP) を添加して、反応を阻害することがあるヌクレオシドホスフェート副生物を消費 して実施することができる。 反応スキームl 5LXに類似する炭水化物基の調製用酵素的合成のために一般的な条件は知られ ている(参照、Tooneら、Tetrahedron 45:5.(65−5 422(1989) ; Wongら、 J、A+s、Chem、Soc、47 :5416−5418 (1982) ; [Jnverzagtら、J、Am 、Chem、Soc、 112:9308−9309 (1990) ; Pr teels ら、J、Biol。 夏11工256:10456−10463 (1981) 、それらのすべてを ここに引用によって加える)、主要な酵素反応の各々は示されている(Beye rら、Adv、Enz piol、 52:23−176 (1981) ;丁 oone ら、前掲;およびHowardら、J、Biol、Chem、 26 2:16830−16837 (1981) iそれらのすべてをここに引用に よって加える)、tlI製用反応のために、ガラクトシルトランスフェラーゼお よびlまたは2以上のシアリルトランスフェラーゼを天然源から精製する(Be yerら、前掲および−einsteinら、て加える)、フコシルトランスフ ェラーゼはまた、CrawleyおよびBindsgaul、 Carbh d 、Res、 193:249−256 (1989)(これをここに引用によっ て加える)に一般的に記載されているように、自然源から同定することができる 。ガラクトシルトランスフェラーゼおよびシアリルトランスフェラーゼのDNA はクローニングされており(PaulsonおよびCo11ey、 J、Bio l、Che+w、 264:17615−17618 (1989) 、これを ここに引用によって加える)、大規模な調製的合成のための可溶性組み換え酵素 の製造が可能にされた(Colleyら、J、Biol、Ches、 264  :17619−17622 (1989)) 。 大規模の反応のために十分な量のフコシルトランスフェラーゼを得るために、当 業者のあるものはこの酵素をクローニングし、そして組み換え体の可溶性酵素と して発現することができる。好ましい方法として、Chirgwinら、Bio chemistr 18:5214−5299 (1979)に記載されている ように、RNAを野生型CHO細胞およびLECII細胞から抽出し、そしてポ リA+RNAをオリゴ(dT)−セルロースのクロマトグラフィーにより分離す ることができる。次に、LEC−11細胞からのcDNAを、Sambrook ら、Mo1ecular■ml」ユニaborator ManuaL第2版( 1989) 、 Co1d SpringHarbor Press、ニューヨ ーク(これをここに引用によって加える)に記載されているようにして調製する ことができる。cDNAは、Davis(Handbook of Ex er imental Imunol 、Vol−2+ pp、1−13(1986) の方法により、野生型CHO細胞からの過剰のポリA+RNAを使用して抽出す ることができ、このCHO細胞は所望のフコシルトランスフェラーゼを発現しな いが、それ以外はLECII細胞のmRNA種の大部分を有する0次いで、cD NAライブラリー〇DM8発現ベクターの中で抽出したcDNAを使用して構成 することができる(Seed、 Nature 329:840−842 (1 987))、フコシルトランスフェラーゼを発現するクローンは、Larsen ら、Proc、Natl、Acad、Sci、 86:3227−8231(1 989)に記載されている発現クローニングにより、CO5−1細胞のトランス フェクションを使用しそしてFH6抗体またはSLX抗原に対して特異的な他の 抗体でSLX抗原を発現する細胞をスクリーニングすることによって分離するこ とができる0次いで、フコシルトランスフェラーゼの全長のクローンを使用して 、Co l l eyら、前掲により教示されているようにし、可溶性組み換え 酵素を産生ずることができる。 SLXの他の源はα1−酸性糖タンパク質であり、これは血漿糖タンパク質であ り、その炭水化物部分をフコシル化してSLXを生成することができる(参照、 幻ヱ勧よ、±1■Jb旦吐P」11四亘凹工江l−1132−1135(199 0) 、それらの両者をここに引用によって加える)。 SLX化合物の酵素的合成または組み合わせた化学的および酵素的合成は好まし いが、化学的合成は、また、下の反応のスキーム■およびUaに示すようにして 可能である。 (C) スキーム■ スキーム[a SLX構造の成分片は合成されているm N1colaouら(J、As+、C hem。 Sac、 112:3693 (1990))は、グリコスフィンゴリピドの腫 瘍に関連するLe”族の完全な合成を発表した。その中に保護された三糖Gal β1,4 (Fucαl、3)Gl cNAc (A)の合成が記載されている 。この中間体と適当なグリコジルアクセプター(例えば、アルコール部分)との 反応は化合物(B)を生ずる。グルコサミン成分の選択的脱保護およびアセチル 化は、本質的にN1colaOUらに記載されているようにして実施して化合物 (C)を得る。 (C)と前述したようなシアリルトランスフェラーゼとの反応は所望の生成物5 LX−Rを与えるが、これは反応スキーム■を使用して比較的低い収率で生成す ることができる。 修飾されたフコシドを、合成の反応スキームに含めて、この成分が異るSLX@ 似体を得ることができる0例えば、α−D−アラビノシルグリコシドは、既知の 手順、N1colaouら、J、Am、Chell、Soc、 112:369 3−3695 (1990)に従い、トリー〇−ベンジルアラビノシルハライド を使用して合成することができる。他のアリールまたはアルキル置換アラビノシ ル成分を合成(Danishefskyら、J、Am、Chell、Soc、  107:1274 (1985)、Danishefsky、Aldrichi sica Acta 19:59−68 (1986)およびその中の参考文献 )、そして同一方法において三糖の中に導入することができる。これらのすべて をここに引用によって加える。 別の反応スキームI[aに従い、三糖(トリサツカリド)(A)を部分的脱保護 して(D)を生成し、引き続いてこれを過アセチル化シアル酸メチルエステルと 反応させ、Kameyamら、XV Intl、Carboh d。 シ見シAabt、 No、AO96,(1990)、およびCarbih dr ate Res、 209:cl−c4 (1991) (これらをここに引用 によって加える)に記載されている手順に従い、クロマトグラフィーによる精製 後(F)を生成する。 (F)を順次にメチルヒドラジンとの反応、N−アセチル化、〇−脱アセチル化 およびエステルのハイブリダイゼーシヨンで処理すると、5LX−Rが得られる 。 反応スキーム■およびIlaの好ましい例は、次のものを包含する:アルキル( 直鎖状、分枝鎖状、飽和、1不飽和および多不飽和);セリン(DまたはL)i セリンを含有するペプチド;ジおよびトリーアルカノールアミン(例えば、(H O(CHI)、)! NH。 (HO(C)(t)−) s N ;ここでnmCt−c、、、直鎖状、分枝鎖 状、不飽和、1不飽和および多不飽和として)、Rもまた、当業者が所望の使用 に包含するように、了り−ル、置換子り−ル(例えば、Me、 OH,I ;  ”’Iを包含する単独または組み合わせ)、アルキルアリール、了り−ルアルキ ルまたは他の成分であることができる。フェノール系化合物、例えば、チロシン の中へのヨウ素の導入はこの分野において知られている。ラジカルの基を含有す るフェノール類はIts■放射性同位元素の導入のために有用であり、診断にお いて有用である化合物を生成する。 ここに記載するSLXリガンドは、また、セレクチンにより仲介される細胞間の 付着を阻害することができる化合物の存在について測定するために使用すること ができる。ある数の方法を使用して、セレクチン仲介応答を阻害する能力につい て試験化合物の生物学的活性をアッセイすることができる。理想的には、本発明 のアッセイは種々の化合物の大規模の試験管内または生体内のスクリーニングを 可能とする。 スクリーニングすべき試薬または被験化合物は、典型的には、合成または天然に 生産された生物分子、例えば、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質(例えば、 モノクローナル抗体)、炭水化物(例えば、オリゴ11) 、 糖接合体、核酸 などであろう、化合物は、例えば、前述のオリゴ糖を合成する方法を使用して合 成的に生産される(さらにKhdem、 Carboh drate Chea +1str (Academic Press、カリフォルニア州すンディエゴ 、1988を参照のこと)、これをここに引用によって加える)、定められた組 成のポリペプチドを合成する方法はこの分野においてよく知られている(参照、 Athertonら、5olidPhase S nthesis(IRL P ress、オックスフォード、1989)これをここに引用によって加える)0 合成被験化合物がポリマー(例えば、ポリペプチドまたは多w)である場合、そ れらは好ましくは系統的方法で変更して、所望の作用を有する七ツマ−の配列を 同定する(参照、例えば、米国特許第4,833,092号、これをここに引用 によって加える)、被験化合物はまた、任意の天然源、例えば、動物、植物、菌 類、またはバクテリアの細胞から前述の標準の手順に従い単離することができる 。潜在的に有用なモノクローナル抗体は、下により詳細に記載する標準的方法に 従い調製することができる。 本発明の測定は、リガンド分子の拮抗因子または作動因子として作用する化合物 を同定するとき有用である。拮抗因子はリガンドの生理学的作用を逆転するか、 あるいはレセプターへのリガンドの結合を排除する化合物である。拮抗因子は、 通常、レセプター結合部位についてリガンドと直接または間接的に競争し、こう して、レセプターに結合するりガント分子の比率を減少させる。典型的には、拮 抗因子は天然リガンドのトポグラフィ−的同等物であり、そしてセレクチン上の 結合部位についてリガンドと直接的に競争する。このような化合物をここにおい て「擬(mime t t C)Jと呼ぶ。 擬5LX(SLX mimetic)は、それがセレクチンレセプターにより認 識されることにおいてSLX成分の代替因子としてコンフォメーション的および 機能的に働く分子である。あるいは、リガンドおよび被験化合物がレセプターに 同時に結合することができる場合、化合物は非競争的である。非競争的阻害因子 は、レセプターに結合したりガント分子の比率を減少するよりむしろ、レセプタ ー−リガンドの相互作用の引き続く生理学的作用を減少または阻害することによ りて作用する。最後に、本発明の測定法を使用して、合成または天然に存在する 作動因子、すなわち、レセプターに結合し、そして天然リガンドの生理学的応答 に類似する応答を開始する化合物を同定することができる。 リガンド−レセプターの相互作用の阻害因子を試験管内でスクリーニングする多 数の直接的および間接的方法が利用可能であり、そして当業者に知られている0 例えば、特定のセレクチンを発現する細胞へのSLXを有する細胞の付着を阻害 する能力を決定することができる。前述したように、セレクチンレセプターはク ローニングされており、こうして遺伝子を広範な種類の細胞、例えば、CO3細 胞、CHO細胞などにおいて挿入および発現することができる。 さらに、通常SLXを発現しない細胞は、形質転換された細胞にリガンドを合成 する能力を与える、1または2以上のグリコジルトランスフェラーゼ遺伝子で形 質転換することができる。(参照、例えば、Lawsら、Ce1l 63:47 5−484 (1990)、これをここに引用によって加える。)典型的には、 被験化合物または試薬を、標識したSLXを有する細胞および固体表面上に固定 化された活性化内皮H胞とインキュベーションする0次いで、細胞の付着の阻害 は、適当な洗浄後、表面に結合した標識を検出することによって決定される。下 に記載する例示する測定において、前骨髄球HL−60細胞および活性化された ヒト内皮細胞または活性化された血小板を使用する。 セレクチンレセブターに対して特異的なりガントが今回同定されたので、単離し たリガンド分子もまた測定において使用することができる。用語「単離されたセ レクチン結合因子」または「単離されたSLX部分」は、ここで使用するとき、 その天然状態以外において、例えば、リガンドを通常発現する細胞の細胞膜に関 連しない、セレクチン結合性またはSLXを有する化合物を意味する。こうして 、単離されたSLX部分は単離された分子、例えば、オリゴ糖または糖接合体の 1つの成分であることができる。単離された分子は合成することができ、又はS LXを有する細胞の膜から調製することができる。あるいは、単離されたセレク チン結合因子またはSLX成分は、測定において使用する前に、リポソームに含 金させるか、あるいは固体表面に取り付けることができる。SLXを有するリポ ソームを調製する方法および種々の生物分子を固定化する方法は、下に詳細に説 明する。 典型的には、本発明の試験管内測定は、レセプターまたはりガントに結合するこ とが知られている化合物の結合を競争的に阻害する被験化合物の能力を検出する 、競争測定である。SLXとレセプターまたはリガンドとの間の結合を通常試験 する。他の結合相互作用の阻害もまた、適当であり、例えば、モノクローナル抗 体(例えば、FH6)とSLXとの間または擬SLXとセレクチン阻害因子との 間の結合の阻害を使用することができる。fi争測測定多数のタイプが知られて いる(参照、例えば、米国特許第3,376.110号、米国特許第4,016 .043号、およびHarlowおよびLane+ Antibodies ;  ALaborator Manual、 Co1d Spring Harb or Publcations、 ニューヨーク(1988) 、これをここに 引用によって加える)。 本発明のアッセイはまた、競争測定を使用してよりむしろ、1つの成分単独への 被験化合物の結合の測定にも適する9例えば、免疫グロブリンを使用して、SL X成分を含有する化合物を同定することができる。モノクローナル抗体のための 標準的手順、例えば、EL I SAを使用することができる(参照、Harl o−およびLane、前掲)、SLX抗原を含んでなるグリコリピドを測定する とき、モノクローナル抗体と抗原との反応性をTLC免疫染色により本来Mag nant ら、担tal t、Bioc加堕、 109:399−402 (1 980)に記載されている方法によるか、あるいはKangi ら、Cance t二Res工43:4997−5005(1983)に記載されているように固 相ラジオイムノアッセイによって測定することができる。これら文献をここに引 用によって加える。 糖タンパク質は標準的イムノブロッティング手順によりHarlo−およびLa ne、前掲に記載されているようにして測定することができる。 サンドイッチアッセイのフォーマットもまた、適当である(参照、例えば、米国 特許第4,642,285号および米国特許第4,299,916号および米国 特許第4,391,904号、およびHarlowおよびLane、前掲それら のすべてをここに引用によって加える)。典型的には、結合測定において同定さ れた化合物をさらに試験して、レセプター−リガンドの相互作用を阻害する能力 について決定することができる。 他の測定のフォーマットは、相互作用から生ずるリガンドまたはセレクチンを有 する細胞における種々の生理学的変化の存在または不存在を検出することを含む 。適当な測定の例は、次のものを包含する:結合により誘発される転写活性の変 化の測定(参照、例えば、EPO公開No、3712820) 、種々の細胞仲 介細胞外作用の検出(参照、例えばPCT公開No、90100503 ) 、 および個々の細胞の膜ポテンシャルの変化の検出(参照、例えば、米国特許第4 .343,782号〕、それらのすべてをここに引用によって加える。あるいは 、単離されたレセプターまたはりガントにおけるコンフォメーシッンの変化を検 出することができる;参照、例えば、米国特許第4.859,609号、これを ここに引用によって加える。 リガンド、レセプターまたは被験化合物を包含する、測定の任意の成分を固体表 面に結合することができる。固体表面上に生物分子を固定化する多数の方法はこ の分野において知られている0例えば、固体表面は膜(例えば、ニトロセルロー ス)、マイクロタイタープレート(例えば、PvCまたはポリスチレン)または ビーズであることができる。所望の成分を非特異的結合を通して共有結合的また は非共有結合的に取り付けることができる。 広範な種類の天然または合成の有機および無機のポリマーを、固体表面の材料と して使用することができる0例示するポリマーは、次のものを包含する:ポリエ チレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチルブテン)、ポリスチレン、ポリメタ クリレート、ポリ(エチレンテレフタレート)、レーヨン、ナイロン、ポリ(ビ ニルブチレート)、シリコーン、ポリホルムアルデヒド、セルロース、セルロー スアセテート、ニトロセルロースなど、使用できる他の材料は、紙、ガラス、セ ラミック、金属、メタロイド、半導体材料、サーメットなどを包含する。さらに 、次のものが包含されるニゲルを形成する物質、例えば、タンパク質、例えば、 ゼラチン、リボ多糖類、シリケート、アガロースおよびポリアクリルアミドまた はいくつかの水性相を形成するポリマー、例えば、デキストラン、ポリアルキレ ングリコール(2〜3炭素原子のアルキレン)または界面活性剤、例えば、両親 媒性化合物、例えば、リン脂質、長鎖(12〜24炭素原子)アルキルアンモニ ウム塩など、固体表面が多孔質であるとき、種々の孔大きさを系の性質に依存し て使用することができる。 表面を調製するとき、複数の異なる材料、とくにラミネートを使用して、種々の 性質を得ることができる0例えば、タンパク質のコーティング、例えば、ゼラチ ンを使用して、非特異的結合を回避し、共有結合の接合を簡素化し、シグナルの 検出の増強などをすることができる。 化合物と表面との間の共有結合を望む場合、表面は通常多官能性であるか、ある いは多官能性化されることができる0表面上に存在しかつ連鎖に使用することが できる官能基は、カルボン酸、アルデヒド、アミノ基、シアノ基、エチレン基、 ヒドロキシル基、メルカプト基などを包含することができる。広範な種類の化合 物を種々の表面に結合する方法はよく知られており、そして文献において詳細に 例示されている。参照、例えば、Immobilized EnzysIes、  Itir。 Chibata、 Halsted Press、 二s−ヨーク、1978、 およびCuatrecasas。 J、、 J、Biol、Chem、 2453059(1970) 、これをこ こに引用によって加える。 共有結合に加えて、アッセイ成分を非共有結合により結合する種々の方法は典型 的には表面への化合物の非特異的吸収である。典型的には、表面を第2化合物で ブロッキングして、標識した測定成分の非特異的結合を防止する。あるいは、表 面は1つの成分を非特異的に結合するが、他の成分を有意に結合しないように設 計する0例えば、レクチン、例えば、コンカナバリンAを有する表面は炭水化物 を含有する化合物と結合するが、グリコジル化を欠如する標識したタンパク質と 結合しない、測定成分の非共有結合による取り付けのための種々の固体表面は、 米国特許第4.447.576号および米国特許第4.254.082号(これ らをここに引用によって加える)において概観されている。 多数の測定フォーマントは、標識した測定成分、例えば、SLXリガンド、擬S LX、免疫グロブリン、レセプター、または被験化合物を使用する。標識はこの 分野においてよく知られている方決に従い測定の成分に直接または間接にカップ リングすることができる。 広範な種類の標識を使用することができる。成分はいくつかの方法の1つにより 標識することができる。検出の最も普通の方法は1H1Its l 、 353 . ItCまたはztP標識した化合物などを使用するオートラジオグラフィー である。放射性アイソトープの選択は、合成の容易さ、種々の安定性、および選 択したアイソトープの半減期のための研究の好ましさに依存する。他の非放射性 標識は、標識した抗体に結合するリガンド、蛍光団、化学発光剖、酵素、および 標識したりガントのための特異的結合対のメンバーとして働くことかで−きる抗 体を包含する。標識の選択は、要求される感度、化合物との接合の容易さ、安定 性の要件、および入手可能な計器に依存する。 非放射性標識は間接的手段によりしばしば達成される。一般に、リガンド分子( 例えば、ビオチン)は分子に共有結合される0次いで、リガンドは抗リガンド( 例えば、ストレプトアビジン)分子に結合し、ここで抗リガンド分子は本来的に 検出可能であるか、あるいはシグナル系、例えば、検出可能な酵素、蛍光性化合 物、または化学発光性成分に共有結合することができる。リガンドおよび抗リガ ンドは広く変化することができる。リガンドが天然抗リガンド、例えば、ビオチ ン、チロキシンおよびコーチゾルおよびコーチゾルを有する場合、それは標識し た、天然の抗リガンドと組み合わせて使用することができる。あるいは、ハブテ ンまたは抗原性化合物を抗体と組み合わせて使用できる。 分子はまた、シグナル発生化合物に、例えば、酵素または蛍光団との結合により 、直接接合させることができる。標識として開運の酵素は、主として、ヒドラー ゼ、とくにホスファターゼ、エステラーゼおよびグリコシダーゼ、またはオキシ ドレダクターゼ、とくにペルオキシダーゼであろう、蛍光性化合物は、フルオレ セインおよびその誘導体、ローダミンおよびその誘導体、ダンシル、ウンベリフ ェロンなどを包含する。化学発光性化合物は、ルシフェリンおよび2.3−ジヒ ドロフタラジンジオン、例えば、ルミノールを包含する。使用することができる 種々のシグナル生成系の概観については、米国特許第4.391−、904号を 参照のこと、これをここに引用によって加える。 前述したように、アクセス可能なSLX単位または擬SLXを含んでなる種々の 阻害因子の化合物に加えて、本発明はまた、セレクチンにより仲介される細胞間 の付着を阻害することができるモノクローナル抗体ならびにこのような抗体を同 定する方法を提供する。 モノクローナル抗体は、セレクチンのリガンドまたはレセプターに結合し、そし て細胞の付着をブロッキングする。こうして、種々の免疫グロブリン分子の生成 および掻作について当業者に入手可能な複数の技術を応用して細胞間の付着を阻 害することができる。 ここで使用するとき、用語「免疫グロブリン」は免疫グロブリン遺伝子により実 質的にコードされる1または2以上のポリペプチドから成るタンパク質を意味す る。認識される免疫グロブリン遺伝子は、カッパ、ラムダ、アルファ、ガンマ、 デルタ、イプシロンおよびミニ−の定常領域の遺伝子、ならびに無数の免疫グロ ブリンの可変領域の遺伝子を包含する。免疫グロブリンは、抗体以外の種々の形 態、例えは、Fv、Fab、およびF(ab’)gで、ならびに−末鎖で存在す ることができる(例えば、Hus tonら、Proc、Natl、Acad。 Sci、 U、S、A、 85:5879−5883(198B)およびBir dら、5cience 242:423−426 (198B))これらをここ に引用によって加える。(参照、一般に、TAoodら、Immunology 、第2版、Benjasia、ニューヨーク(1984)、およびHunkap i 1lerおよびHood、 Nature 323:15−16 (198 6) 、これらをここに引用によって加える。) SLX抗原と結合する抗体は、種々の手段により生成することができる。ヒト以 外の、例えば、ネズミ、ウサギ目、ウマのモノクローナル抗体の産生はよく知ら れており、そして動物をSLX抗原、あるいは抗原を含んでなる糖タンパク質ま たはグリコリピドを含有する調製物により免疫することができる。免疫した動物 から得られた抗体産生細胞を不滅化しそしてスクリーニングするか、あるいはま ずウィルス表面のタンパク質とレセプター分子との相互作用を阻害する抗体の産 生についてスクリーニングし、次いで不滅化する。 モノクローナル抗体の産生についての一般手順の説明については、Harlow およびLane+ Antfbodfes A Laborator Manu al (198B)、前掲を参照のこと。 ヒト抗原(ヒト組織から分離されたSLX単位の場合において)に対してヒトモ ノクローナル抗体の発生は、普通の技術とともに異なることがある。こうして、 ヒト以外の抗体の抗原結合領域、例えば、F(ab’)、または超可変NMを、 組み換えDNA技術によりヒトの一定領域(Fc)またはフレームワーク領域に 転移して、実質的にヒト分子を産生ずることができる。このような方法は一般に この分野において知られておりそして、例えば、米国特許第4.816,397 号、欧州特許全行第173,494号および欧州特許全行第239,400号( これらをここに引用によって加える)に記載されている。あるいは、ヒ)SLX に特異的に結合するヒトモノクローナル抗体またはその一部分をコードするDN A配列は、Huseら、5cience 246:1275−181 (19B 9)(これをここに引用によって加える)の一般の手順に従いヒトB細胞からの DNAライブラリーをスクリーニングし、次いで所望の特異性の抗体(または結 合性断片)をコードする配列をクローニングおよび増幅することによって単離す ることができる。 多数の現在入手可能なモノクローナル抗体を本発明に従い使用して、セレクチン により仲介される細胞間の付着を阻害することができる0例えば、C3LEX− 1(参照、Campbellら、J、Btol、Ches。 259:1120B−11214(1984)) 、S L Xとわずかに異な る配列を認識するVIM−2(参照、M a c h e rら、前掲)、FH 6(米国特許第4,904.596号に記載されている)(すべて参考文献をこ こに引用によって加える)、あるいはS、Hkomori博士(Biomenb raneInstitute、ワシントン州シアトル)により発生されたSHs またはSH,。 免疫グロブリンを包含する本発明の化合物は、後述するように医薬製剤の調製に おいて使用することができる。化合物がオリゴ糖または糖接合体である場合、S LXまたは擬SLX部分は種々の形態で提供することができるが、セレクチンレ セブター、例えば、ELAM−1,GMP−140またはMEL−14抗原と有 効に結合し、これにより細胞間の付着を阻害することができるべきである。 本発明の医薬組成物は、多数の疾患に関連する細胞の付着をブロッキングまたは 阻害することができる0例えば、多数の炎症性疾患は脈管内皮細胞および血小板 上に発現されるセレクチンに関連する。 用語「炎症」はここにおいて特異的および非特異的の両者の防御系の反応を意味 する。特異的防御系の反応は抗原に対する特異的免疫系の反応である。特異的防 御系反応の例は、抗原例えばウィルスに対して抗体の応答、および遅延型過敏性 を包含する。非特異的防御系反応は、一般に免疫学的記憶が不可能である白血球 により、仲介される炎症応答である。このような細胞は、マクロファージ、好酸 球および好中球を包含する。非特異的反応の例は、蜂の刺創後の直ちの腫脹、バ クテリアの感染部位におけるPMN白血球の集まり(例えば、細菌性肺炎におけ る肺の浸潤および膿瘍における膿の形成)を包含する。 他の処置可能な疾患は、次のものを包含する:例えば、慢性関節リウマチ、虚血 後の白血球仲介組織の損傷(再潅流傷害)、凍傷の損傷又はショック、急性白血 球介在肺傷害、(例えば、大人の呼吸困難症候群)、喘息、外傷性のショック、 敗血症性ショック、腎炎、および急性および慢性の炎症、例えば、アトピー性皮 膚炎、転宿、および炎症性の腸の病気0種々の血小板仲介病理学的事象、例えば 、アレローム性動脈硬化症および凝固もまた、処置することができる。 さらに、腫瘍の転移は循環する癌細胞の付着の阻害により阻害または防止するこ とができる。この例には結腸癌および黒色腫が包含される。 1例として、再潅流傷害は本発明の組成物による処置がとくに可能である。GM P−140セレクチンーリガンドの相互作用を阻害する組成物は、とくに再潅流 傷害の処置または防止に有用であることがある0本発明は心臓外科の前に予防的 に使用して、外科後の回復を増強することができる。 GMP−140は血小板および内皮細胞のウェイベルーバレイド(Weibel −Palade)体の中に貯蔵され、そしてトロンビンにより活性化された後に 解放されて、好中球および単球の付着を仲介するので、GMP−140−リガン ドの相互作用の阻害因子は、血栓性疾患をしばしば伴う組織の損傷を最小とする 場合に特に有用であることがある0例えば、このような阻害因子は、最近の発作 、心筋梗塞、深部静脈の血栓症、肺塞栓症などを経験した患者において、とくに 療法的価値を有する。化合物は血栓溶解治療において特に有用である。 本発明の組成物は、敗血症性シーI7りまたは散在性腺管内凝固(D I C) の二次作用を治療するために特に使用される0敗血症性ショックまたはDICの 間の組織の中への白血球の遊走は病理学的組織の破壊をしばしば生ずる。さらに 、これらの患者は広く微小循環の血栓症および拡散性炎症を有することがある。 ここにおいて提供される医薬組成物はこれらの部位における白血球の遊走を阻害 し、そして組織の損傷を緩和する。 セレクチンーリガンドの相互作用の阻害因子はまた、外傷性のショックおよびそ れに関連する急性組織の損傷の処置において有用である。セレクチンは損傷の部 位への白血球の補充、とくに作用損傷および炎症の場合にELAM−1の補充に おいて役割を演するので、それらの阻害因子を局所的または全身的に投与して、 このような傷害に関連する組織の損傷を抑制することができる。そのうえ、炎症 部位に対するこのような阻害因子の特異性のために、例えば、ELAM−1が発 現される場合、これらの組成物は、伝統的抗炎症剤と比較したとき、より有効で あり、そして合併症を引き起こす可能性がより少ない。 こうして、本発明はまた、前述の状態を処置するとき使用できる医薬組成物を提 供する。この医薬組成物は、生物分子またはSLX単位を含んでなる他の化合物 、SLXに結合する抗体、またはSLXリガンドとセレクチンレセブターとの間 の相互作用を阻害する他の化合物、および製剤学的に有効な担体から構成されて いる0本発明の生物分子は、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質(例えば、免 疫グロブリン)、炭水化物(例えば、オリゴ環または多$l類)、糖接合体(例 えば、グリコリピドまたは糖タンパクf)、核酸などであることができる。医薬 組成物は種々の薬物供給系における使用に適当である。薬物を供給する本発明の 簡単な概観については、Langer、 5cience 249 : 152 7−1533(1990)を参照のこと、これをここに引用によって加える。 哺乳動物における炎症の応答の複雑さに照らして、当業者は容易に認識するよう に、本発明の医薬組成物はSLXを有する化合物と、他の細胞付着分子の機能を 妨害することが知られている他の化合物とを混合してなることができる0例えば 、付着分子のインテグリン族の構成員は感染点における白血球の管外遊走にある 役割を演すると考えられる。セレクチンレセプターを包含する、細胞間付着レセ プター、およびそれらの役割の免疫機能の概観については、Springer+ Nature 346 : 425−434(1990)を参照のこと、これを ここに引用によって加える。さらに、本発明の医薬組成物を使用する首尾よい処 置はまた、処置すべき状態の進展の状態により決定することができる。 異なる付着分子は病気または状態の過程の間に種々の因子に対する応答において 上下に調節することができるので、当業者は認識するように、異なる医薬組成物 は異なる炎症性状態の処置のために要求されることがある。 1つの態様において、医薬組成物のSLXリガンドを使用して、普通の抗炎症性 薬剤または他の薬剤を組織の損傷の特異的部位へ集中させることができる。セレ クチン結合性オリゴ糖成分、例えば、SLXリガンドまたは擬SLXを使用して 、薬物をセレクチンレセブター、例えば、脈管内皮細胞上のセレクチンレセプタ ーへ集中させることによって、このような薬物は損傷部位におけるより高い濃度 を達成することができる。普通の抗炎症性化学療法剤からの副作用は、より低い 投与量、損傷部位への薬剤の局在化および/または供給前の薬剤の封入により実 質的に軽減することができる。 集中(ターゲツティング)成分、すなわち、SLXリガンドまたは所望のセレク チンに結合する擬SLXは化学療法剤に直接または間接的にカップリングするこ とができる。一般にこの分野において知られている手段により実施することがで きるカップリングは、リガンドがレセプターに結合する能力を実質的に阻害して はならないか、あるいは化学療法剤の活性を実質的に減少すべきではない0種々 の化学療法剤をターゲツティングのためにカップリングすることができる0例え ば、カップリングすることができる化学療法剤は、次のものを包含する二本発明 のSLXを有する化合物、免疫調節因子、血小板活性化因子(PAF)アンタゴ ニスト、シクロオキシゲナーゼ阻害因子、リポキシゲナーゼ阻害因子、およびロ イコトリエンアンタゴニスト、い(つかの好ましい成分は、シクロスポリンA1 インドメタシン、ナプロキセン、FK−506、マイコフェノール酸などを包含 する。同様に、酸化防止剤、例えば、スーパーオキサイドジムターゼは、SLX リガンドまたは擬SLXによりターゲツティングするとき、再潅流傷害の処置に おいて有用である。同様に、抗癌剤はSLXリガンドまたは擬SLXを化学療法 剤にカップリングすることによってターゲツティングすることができる。カップ リングすることができる因子の例は、ダウロマイシン、ドキソルビシン、ビンブ ラスチン、プレオマイシンなどを包含する。 セレクチンレセブターのターゲツティングは、また、水溶液の中に集合体として 存在する両親媒性勧賞または二重特性の分子(極性:非極性)を経て達成するこ とができる0両親媒性物質は、非極性の脂質、極性脂質、単糖および三糖、スル ファチド、リソレシチン、リン脂質、サポニン、胆汁酸および塩類を包含する。 これらの分子は、乳濁液および泡、ミセル、不溶性単層、液晶、リン脂質の分散 液および薄板状層として存在することができる。これらはここにおいて一般にリ ポソームと呼ぶ、これらの調製物において、供給すべき薬物は、リポソームの一 部分として、SLXリガンドまたはセレクチンレセブターに結合する擬SLXと 組み合わせて組み込まれる。 こうして、所望の化学療法剤を充填したリポソームを所望の組織の損傷部位にセ レクチンーSLXリガンドの相互作用により向けることができる。リポソームが 影響を受けた細胞の近傍に送られるとき、リポソームは選択した療法組成物を供 給する。 本発明のリポソームは標準的小胞形成性脂質から形成され、これらの脂質は一般 に中性および負に帯電したリン脂質およびステロール、例えば、コレステロール を包含する。脂質の選択は、一般に、例えば、リポソームの大きさおよび血流の 中のリポソームの安定性を考慮して決定される。 典型的には、リポソームの中の主たる脂質成分はホスファチジルコリンである0 種々の鎖長さおよび飽和度の種々のアシル鎖の基を有するホスファチジルコリン は入手可能であるか、あるいはよく知られた技術により分離または合成すること ができる。一般に、小さい飽和度のホスファチジルコリンは、濾過滅菌の目的で 、とくにリポソームを約0.3ミクロン以下の大きさにしなくてはならないとき 、いっそう容易に大きさが決められる。リポソームの大きさの決定および濾過滅 菌のとき使用する方法を下に記載する。リン脂質のアシル鎖の組成はまた、血液 中のリポソームの安定性に影響を与えることがある。1つの好ましいホスファチ ジルコリンは部分的に水素化された卵のホスファチジルコリンである。 種々のターゲツティング因子(例えば、リガンド、レセプターおよびモノクロー ナル抗体)を使用するリポソームのターゲツティングはこの分野においてよく知 られている。(参照、例えば、米国特許第4.957.773号および米国特許 第4,603.044号、これら両者をここに引用によって加える)0種々の分 子量の糖タンパク質およびグリコリピドをターゲツティング因子として使用する ことができる。 典型的には、約300,000ダルトン以下、好ましくは約40.000〜約2 50.000ダルトン、より好ましくは約57,000〜約150.000ダル トンの分子量を有する糖タンパク質を使用する。約10,000ダルトン以下、 好ましくは約600〜約4,000ダルトンの分子量のグリコリピドを使用する 。 ターゲツティング因子をリポソームにカップリングする標準的方法を使用するこ とができる。これらの方法は、一般に、液体の成分、例えば、ターゲツティング 因子の取り付けのために活性化することができるホスファチジルエタノールアミ ン、あるいは誘導体化された親油性化合物、例えば、脂質誘導体化プレオマイシ ンを、リポソームの中に組み込むことを包含する。抗体ターゲラテッドリポソー ムは、例えば、プロティンAを組み込んだリポソームを使用して構成することが できる(参照、Renneisenら、、 J、Biol、Chem、265  :16337−16342 (1990)およびLeonettiら、、 Pr oc、Natl、Acad、Sci ll5A87 : 2448−2451( 1990) 、これら両者をここに引用によって加える)。 ターゲツティングのメカニズムは、一般に、ターゲツティング因子がセレクチン レセブターとの相互作用に利用可能であるような態様で、ターゲツティング因子 をリポソームの表面上で配置することを必要とする。リポソームは、典型的には 、コネクタ一部分が膜の形成の時に膜の中にまず組み込まれるような方法で構成 される。コネクタ一部分は、膜の中にしっかり埋め込まれかつ定着される親油性 部分をもたなくてはならない、それは、また、リポソームの水性表面上で化学的 に利用可能である親水性部分をもたなくてはならない、親水性部分は、後に添加 されるターゲツティング因子と安定な化学結合を形成するために化学的に適当で あるように、選択される。 したがって、コネクター分子は、ターゲツティング因子と反応しかつ親水性反応 性基をその正しい位置に、リポソームの表面から外に伸びた状態で、保持するた めに適当な親油性および親水性の両者の反応性基をもたなくてはならない、ある 場合において、ターゲット因子をコネクター分子に直接取り付けることができる が、はとんどの場合において、化学架橋として作用する第3分子を使用して、こ うして膜の中に存在するコネクター分子を小胞表面の中から外に、3次元的に、 伸びたターゲット因子と連鎖させることがいっそう適当である。 リポソームの電荷はリポソームを血液からクリアーするとき重要な決定因子であ り、負に帯電したリポソームは網状内皮系によりいっそう急速に取り上げられ( Juliano+ Biochem、Bio h s、l1es、comm。 63 : 65H1975))、こうして血流の中でより短い半減期を有する。 延長した循環半減期をもつリポソームは、典型的には、治療および診断の使用に 望ましい。血流の中で8,12または24時間まで維持することができるリポソ ームは、本発明のセレクチンーリガンド阻害因子の持続した解放を提供するか、 あるいは網状内皮系により除去される前に、阻害因子(これは標識して生体内の 診断の像映を提供することができる)を所望の部位にターゲツティングすること を促進することができる。 典型的には、約5〜15モル%の負に帯電したリン脂質、例えば、ホスファチジ ルグリセロール、ホスファチジルセリンまたはホスファチジルイノシトールを有 するリポソームを調製する。添加した負に帯電したリン脂質、例えば、ホスファ チジルグリセロールは自発的リポソームの凝集を防止し、こうして不所望のリポ ソームの凝集の形成の危険を最小することができる。膜剛性化因子、例えば、ス ピンゴミエリンまたは飽和中性リン脂質(少なくとも約50モル%の濃度におい て)および5〜15モル%のモノシアリルガングリオシドは、一般に米国特許第 4.837.028号(これをここに引用によって加える)に記載されているよ うに、血流の中のリポソーム調製物の循環を増加することができる。 さらに、リポソームの懸濁液は、貯蔵のときの遊離基および脂質の過酸化による 損傷に対してリポソームおよび薬物を保護する脂質保護因子を含むことができる 。親油性遊離基のクエンチャ−1例え □ば、アルファトコフェロールおよび水 溶性鉄特異的キレート剤、例えば、フェリオキアニンが好ましい。 例えば、5zoka ら、Ann、Rev、Bio h s、Bioen 、  9 : 467(1980)、米国特許第4.235.871号、米国特許第4 ,501,728号および米国特許第4,837,028号(これらをここに引 用によって加える)に記載されているように、リポソームを調製する種々の方法 が利用可能である。 1つの方法は、不均一な大きさの多層小胞を生成する。この方法においては、小 胞形成脂質を適当な有機溶媒または溶媒系の中に溶解し、そして真空下にまたは 不活性気体中で乾燥して、薄い脂質のフィルムを形成する。必要に応じて、この フィルムを適当な溶媒、例えば、第3ブタノールの中に溶解し、次いで凍結乾燥 して、より均質な液体混合物を形成し、これはいっそう容易に水和する粉末様形 態である。このフィルムをターゲラテッド薬物およびターゲツティング成分の水 溶液でカバーしそして、典型的には15〜50分間撹拌しながら、水和させる。 生ずる多層状小胞の大きさの分布は、より激しいセレクチンレセプターの条件下 に脂質を水和するか、あるいは可溶化洗浄剤を添加することによって、より小さ い大きさにシフトさせることができる。 水和媒体は、最終のリポソーム懸濁液の中の内部の体積において所望の濃度で、 ターゲラテッド薬物を含有する。典型的には、薬物溶液は10〜100■g/m lを緩衝化生理的塩類溶液の中に含有する。ターゲツティング成分X分子または セレクチンと結合する擬SLXの濃度は、一般に、約0.1〜20mg/mlで ある。 リポソームの調製後、リポソームの大きさを規制して、所望の大きさの範囲およ びリポソームの大きさの比較的狭い分布を達成することができる。1つの好まし い大きさの範囲は約0.2〜0.4ミクロンであり、これは普通のフィルター、 典型的には0.22ミクロンのフィルターを通して濾過することによって、リポ ソームの懸濁液の滅菌を可能とする。フィルターの滅菌法は、リポソームが約0 .2〜0.4ミクロンに低下する場合、高い生産量の基準で実施することができ る。 リポソームを所望の大きさにサイジングするいくつかの技術を利用可能である。 1つのサイジング法は米国特許第4.737.323号(これをここに引用によ って加える)に記載されている。浴またはプローブ趙音波処理によるリポソーム 懸濁液の超音波処理は、約0.05ミクロンより小さいサイズの小さい単一層の 小胞への漸進的大きさの減少をもたらす、均質化は、大きいリポソームをより小 さいものに断片化する剪断エネルギーに頌る他の方法である。典型的な均質化手 順において、多層小胞を標準の乳濁液ホモジナイザーに通して再循環させて、選 択した大きさ、典型的には約0.1〜約0.5ミクロンが観測されるようにする 0両者の方法において、粒子サイズの分布は普通のレーザービームの粒子サイズ の弁別によりモニターすることができる。 小孔を存するポリカーボネートの膜または非対称のセラミック膜を通すリポソー ムの押出しもまた、リポソームの大きさを比較的よく定められた大きさの分布に 減少する有効な方法である。典型的には、懸濁液を、所望のリポソームの大きさ 分布が達成さるまで、膜に1または2回以上を通して循環させる。リポソームは 連続的により小さい孔の膜を通して押出して、リポソームの大きさを徐々に制限 する。 最も効率よい封入によってさえ、初期のリポソーム懸濁液は遊離の(封入されて いない)形態の50%またはそれより多(の薬物およびターゲツティング因子を 含有することがある。したがって、遊離の薬物またはターゲツティング因子を最 終の注射可能な懸濁液から除去することが重要である。 リポソーム懸濁液から捕捉されない化合物を除去するためにいくつかの方法を利 用することができる。1つの方法においては、懸濁液の中のリポソームを高速遠 心により沈澱させて、遊離の化合物および非常に小さいリポソームを上澄み液の 中に残す、他の方法は、懸濁液を限外濾過により濃縮し、次いで濃縮されたリポ ソームを薬物不合置換媒体の中に再懸濁させることを包含する。あるいは、ゲル 濾過を使用して大きいリポソーム粒子を溶体分子から分離することができる。 遊離の薬物および/またはターゲツティング因子を除去する処理の後、リポソー ムの懸濁液を静脈内投与のために所望の濃度にする。 これは、リポソームが:avMされている場合、例えば、遠心または限外濾過に よるか、あるいは、薬物の除去工程が合計の懸濁液の体積を増加する場合、懸濁 液を濃縮することによって、注射媒体の中にリポソームを再懸濁させることがで きる0次いで、懸濁液を前述したように濾過により滅菌する。リポソーム−リガ ンドの調製物は非経口的または局所的に投与することができ、ここで投与量は、 例えば、投与の方法、供給すべき薬物、処置する特定の病気などに従い変化する 。 SLXリガント、および/またはセレクチンレセブターの結合する擬SLXを含 んでなる医薬組成物について、化合物の投与量は、例えば、特定の化合物、投与 方法、処置する特定の病気およびその程度、患者の全体の健康および状態、およ び処方する医師に従い変化するであろう0例えば、再潅流傷害の処置のために、 投与量は70kgの患者について約50μg〜2.000mg7日の範囲である 。理想的には、治療の投与は心筋梗塞または他の損傷後できるだけ早(開始すべ きである。医薬組成物は、非経口的、局所的、経口的または局所的投与のために 、例えば、エアゾールによりまたは経皮的に、予防的および/または治療学的処 置のために意図される。医薬組成物は、投与方法に依存して、種々の単位投与形 態で投与することができる。 例えば、経口的投与に適当な単位投与形態は、粉末、錠剤、ピル、カプセル剤お よび糖剤を包含する。 好ましくは、医薬組成物は静脈内に投与する。こうして、本発明は、医薬として 許容されうる担体、好ましくは水性担体の中に溶解または懸濁した化合物の液か らなる、静脈内投与のための組成物を提供する0種々の水性担体、例えば、水、 緩衝化水、0.4%の生理的食塩水などを使用することができる。これらの組成 物は、普通の、よく知られた滅菌技術により滅菌するか、あるいは濾過滅菌する ことができる。生ずる水溶液はそのまま包装するか、あるいは凍結乾燥すること ができ、凍結乾燥した調製物は投与の前に無菌の水溶液と組み合わせる。&Il 成物は、近似の生理学的状態に要求されるように、医薬として許容される補助剤 、例えば、pHli節剤および緩衝剤、張度girt剤、湿潤剤など、例えば、 酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシ ウム、ソルビタンモノラウレート、テリエタノールアミンオレエートなどを含有 することができる。 医薬製剤における効能を増加するために、他のSLXリガンドまたは擬sLXと 組み合わせて「カクテル」を形成することができる、SLXリガンドまたは擬S LXの濃度は、広く、例えば、約0.05%より低い濃度から、通常少なくとも 1重量%から10〜30重量%程度に高くまで変化することができ、そして主と して流体の体積、粘度などにより選択した特定のモードに従い選択されるであろ う、カクテルはまた、セレクチンレセブターに結合するモノクローナル抗体、例 えば、ELAM−1またはGMP−140に対するモノクローナル抗体を、SL Xリガンド、擬リガンドまたはリガンドに対するモノクローナル抗体と組み合わ せて含んで、リガンド−レセプターの相互作用を効率よく阻害することができる 。前述したように、カクテルの成分はリポソーム調製物を経て供給することがで きる。 こうして、静脈内注入のための典型的な製剤学的組成物は、250■lの無菌の リンゲル溶液、および25■gの化合物を含有するように構成することができる 。非経口的に投与可能な化合物を調製する実際の方法は当業者に知られているか 、あるいは明らかでありそして、例えば−Resin ton’s Pharn aceutical 5ceinces、第17版、MackPublishi ng Co5pany、ペンシルベニア州イーストン(1985) (これをこ こに引用によって加える)により詳細に記載されている。 固体の組成物について、普通の無毒の固体の担体を使用することができ、これら は、例えば、製剤学的等級のマンニトール、ラクトース、澱粉、ステアリン酸マ グネシウム、ナトリウムサッカリン、タルク、セルロース、グルコース、スクロ ース、炭酸マグネシウムなどを包含する。経口的投与のために、製剤学的に許容 されうる無毒組成物は、正常使用される賦形剤、例えば、前に列挙した任意のも の、および一般に10〜95%の活性成分、すなわち、本発明の1種または2種 以上のSLXリガンドまたは1iisLX、好ましくは20%を組み込むことに よってドメインされる(参照、勤コ四山シ1゜動刃1)・ エアゾールの投与のために、化合物は好ましくは微粉砕した形態で界面活性剤お よび噴射剤と一緒に供給される。SLXオリゴ糖のリガンドまたは擬リガンドの 典型的な百分率は0.05〜30重量%、好ましくは1〜10重量%である。界 面活性剤は、もちろん、無毒であり好ましくは噴射剤の中に可溶性である。この ような物質の代表的なものは、6〜22個の炭素原子を含有する脂肪酸、例えば 、カプロン酸、オクタン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、リルン 酸、オレステアリン酸およびオレイン酸と脂肪族多価アルコールまたはその環状 無水物、例えば、エチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、アラビ トール、マンニトール、ソルビトール、ソルビトールから誘導されたヘキシトー ル無水物、およびこれらのエステルのポリオキシエチレンおよびポリオキシプロ ピレン誘導体とのエステルまたは部分的エステルである。混合エステル、例えば 、混合または自然のグリセリドを使用することができる。界面活性剤は組成物の 0.1〜20重量%、好ましくは0.25〜5重量%を構成する0組成物の残部 は通常噴射剤である。液化した噴射剤は典型的には周囲条件において気体であり 、そして圧力下に凝縮される。 適当な液化した噴射剤の例は、5個まで炭素を含有する低級アルカン、例えば、 ブタンおよびプロパン、好ましくはフッ化またはフッ化塩化されたアルカンであ る。上の混合物を、また、使用できる。 エアゾールを調製するとき、適当な弁を装備した容器に、微粉砕した化合物およ び界面活性剤を含有する、適当な噴射剤を充填する。 こうして成分は、弁の作用により解放されるまで、高圧下に維持される。 化合物を含有する組成物は、予防的および/または治療的処置のために投与され る。治療的応用において、組成物は、前述したように、病気に既に悩まされる患 者に、病気およびその合併症の症状を治癒するか、あるいは少なくとも部分的に 阻止するために十分な量で投与される。これを達成するために適切な量は「治療 的有効投与量」として定義される。この使用のために有効な量は、病気のひどさ および患者の体重および全体的状態に依存するが、一般に70kgの患者につい て約0.5mg〜約2.000mgのSLXオリゴ糖または[SLX/日の範囲 であり、約5■g〜約200mgの化合物7日の投与量を普通に使用する。 予防の適用において、本発明の化合物を含有する組成物は特定の病気に感受性で あるか、あるいはそうでなければその病気の危険がある患者に投与される。この ような量は「予防的有効量」であると定義される。この使用において、正確な量 は再び健康の患者の状態および体重に依存するが、一般に約0.5mg〜約1, 000mg/70kgの患者、普通に約5mg〜約200mg/ 70kgの体 重の範囲である。 組成物の単一または多数の投与を実施することができ、投与のレベルおよびパー タンは処置の医者により選択される。いずれの場合においても、医薬配合物は患 者を有効に処置するために十分な量のSLXオリゴ糖または擬SLXを提供すべ きである。 本発明の化合物はまた、診断試薬として使用することができる。 例えば、標識した化合物を使用して、炎症を有することが疑われる患者において 炎症または腫瘍の転移の区域を捜し出すことができる。 この使用のために、化合物は1253140またはトリチウムで標識することが できる。 次の実施例によって、本発明をさらに説明する。これらの実施例は本発明を限定 しない。 ス皇■土 ゴルジ )゛のα13−フコシルトランスフェーゼのLECIl、)(L−60 ,HT−29、ある積の腺癌(と(に、colo205細胞)および多形核白血 球(PMN、好中球)は、非常に特異的なフコシルトランスフェラーゼIを含有 し、これはフコースをGDP−フコースからシアル化された基質NeuAcα2 ゜3Galβ1,4GlcNAcまたはNeuGccx2.3Ga1β1.4C ,1cNAcに転移させることができる。 この分野においてよく知られているように、フコースはゴルジ装置の内腔の中の オリゴw!鎖に特異的フコシルトランスフェラーゼを経て転移され、これは5c hacterおよびRoseman+ ’The Btoche+5istry of Glycoproteins and Proteoglycans」+  H,Lennarz編、PlenuwPress、ニューヨーク、pp、85 −160(1980) (これをここに引用によって加える)に総説されている 。フコシルトランスフェラーゼの細胞下の局在位置はゴルジ装置の中であるので 、これらの酵素を分離する最初の工程はこの新規なかつ特異的α1,3−フコシ ルトランスフェラーゼを発現するゴルジ装置の分画を分離することである。 ゴルジ装!由来の小胞分画を、Batchら、Ce1l 39 : 405 ( 1984)(これをここに引用によって加える)に記載されている手順の変法に より調製する。LECI 1.HL−60,HT−29,PMN。 colo205またはα1. 3−フコシルトランスフェラーゼIを含有する他 の細胞系を、はぼ5X10’細胞/■1の密度に懸濁液中で増殖させる。細胞を 懸濁培養物から2.OOOXgにおける遠心により収得する。12リツトルの懸 濁液(5X10”)から生ずる沈澱物を、トリス−C1(10ミリモル) 、p i ’y、o、加熱不活性化した胎児子ウシ血清(7%)およびアプロチニン( 100t1g/ml、 Sigma ChemicalCo、、ミゾリー州セン トルイス)を含有する3体積(包装した細胞体積)の水冷した0、25Mスクロ ース(W/V)の中に再懸濁させる。 細胞を緊密に適合するウニトン(Wheaton)ガラスのダウンス(doun ce)ホモジナイザーでA乳鉢を使用して破砕する(はぼ60ストローク)、ホ モジネートを机上臨床用遠心機で500Xgにおいて5分間遠心する。遠心機の 中の溶液の上部に残留する脂質および不溶性物質を廃棄する。(もった上澄み液 をきれいな管に移し、次いで上澄み液のスクロース濃度をトリス−CI (20 mM)、pH7,0の中の40%(W/V)のスクロースに反射計の助けにより 調節する。この懸濁液の5■lを超遠心管に移し、そして順次に2.5■lのト リス−CI(10mM、pH7,0)の中の35%(w / v )のスクロー スおよび2.0■lの105Mのトリス−CI緩衝液の中の39%(w/v ) のスクロースで層状にする。この勾配を5W−410−ター(Beckman) 中で5℃において110.000X gで1時間遠心する。ゴルジ装置に富んだ 小胞は29%から35%のスクロースの内部相から集められる。他の細胞下の分 画は勾配の中の他の内部相において見いだされる;例えば、小胞はゴルジ誘導小 胞などの下の粗いおよび滑らかな内質の小網のバンドから誘導される。29%〜 35%の内相から除去されたバンドは、シアリルトランスフェラーゼ活性の存在 および量について分析する。 酵素シアリルトランスフェラーゼはゴルジ装置誘導小胞内に見いだされることの みが知られており、そして当業者により29〜35%の内相から集められた結合 の真実性を評価するためにマーカーとして使用されている。シアリルトランスフ ェラーゼのアッセイは、Brj lesら、J、Biol、Chem、 252  : 1107 (1977)に記載されているように、アクセプターとしてア シアロフェツインを使用して実施する。LEC細胞からのすぐれたゴルジ装置誘 導小胞の調製物は、3.0ナノモル/mgタンパク質/時間の比活性を有する。 次いで、生ずるゴルジ装置の調製物を、前述の酵素の合成において使用するα1 ,3−フコシルトランスフェラーゼI源として使用する。 1庫±1 SLX る によ lの・ の°1 ELAM−1を発現する活性化された内皮細胞に結合するLEC11細胞(SL Xを発現する)の能力を、構造Le″すなわちSLXの非シアル化形態を発現す る、CHO細胞および他のグリコジル化変異体LECl 2の能力と比較した。 ■料 ゼラチンコーティングした48ウエルのアッセイプレート上で増殖させた継代培 養5のヒト調静脈内皮細胞(HUVEC)(C1o n etics)を、内皮 細胞源として使用した。細胞をIL−1β(Genzyme)で30μg/■l において刺激した。細胞は正確に4時間刺激した。アメリカン・タイプ・カルチ ャー・コレクシボン(American Type Cu1ture Co11 ection)(^TCCNo、 CCL240)を、対照のりガントを有する 細胞の源として使用した。これらは、ペニシリン(100単(立/ml)/スト レプトマイシン(100μg / 5o1) (IrvinScientifc )、L−グルタミン(2ml、) (Irvin 5cienLifc)および 10%の胎児ウシ血清(Hazleton)を含有するRPM11640(以後 CRPMIと呼ぶ)の中の塊状培養から収穫した。LECll、LEC12およ びCHO−K 1は、P、5tanley博士により提供された。それらは、リ ボヌクレオチドおよびデオキシリボヌクレオチド(Gibco)、ペニシリン( 100単位/ml)/ストレプトマイシン(100単位/m1)(lrvin  5ctentifc)、L−グルタミン(2mM)(Irvin 5cient ifc)10%の胎児ウシ血清(HazleLon)を含有するアルファMEM の中の懸濁培養において増殖させた。 王! 1、LECll、LECI2およびCHO−Klを収得し、そしてCRPMI中 で洗浄した。生存細胞の計数をトリバンブルーを使用して行った。冬型の3X1 0”細胞を10m1の試験管内で沈澱させ、そして300μIの” Cr (4 50u Ci) (Ne−England Nuclear)を各沈澱物に添加 した。試験管をおだやかに撹拌しなから37°Cにおいて1時間インキュベーシ ョンした。 2、標識した細胞を培地中で3×洗浄し、そして2 XIO’ /400μ+  (6■l)に再懸濁させた0次いで、試験管を4℃の水浴の中に入れた。 3、IL−1βと4時間インキュベージタンした後、活性化されたHUVECを 含有するアッセイプレートをインキュベーターから取り出し、そしてこのプレー トを4℃の水浴の中に入れることによって15分間冷却した。 4、両者の試料の中の温度が平衡になったとき、培地を測定ウェルからパスツー ルピペットで1度に数ウェルで取り出した。 5、標識した細胞をウェルに2X10’細胞/ウエルに等しい400μlの体積 で添加した。各細胞!!!濁液の3つの400μlのアリコートをガラス管の中 にインプットCPMの決定のために入れた。 6、プレートを氷水浴の中で30分間インキュベーションした。 7、結合しない細胞をアッセイプレートのウェルから、パスツールピペットを使 用する系統的再懸濁および引き続< 0.7■lの培地の添加および除去により 除去した。 8、培地のすべてをウェルから除去し、そして0.125モルのトリス、2%の SDSおよび10%のグリセリンの溶液を添加した(0.3m1) 。 プレートを30分間放置し、次いで0.5−1のdH露0を各ウェルに添加した 。 9、各ウェルにおける流体をP100Oビペフトで再!!濁させ、そしてガラス 試験管に移した。PlooOの先端を試験管の中に入れた。 10、入力CPM試料を含有するものを包含する試験管をガンマカウンターでカ ウントした。 11、各ウェルにおいて結合したCPMを各試料についての入力CPMで割って 、結合した%を決定した。3回の反復アッセイの点の平均および標準偏差をプロ ットした。 この実験において得られた結果を表1に示し、これが示すように、SLXを発現 する細胞はELAM−1を発現する活性化された脈管内皮細胞に有効に結合する 能力を有する。これらのデータが示すように、高いレベルの独特な炭水化物のS LXを発現するLECII細胞は例外的によく■L−1β活性化HUVECに結 合するが、有意の量のこの炭水化物を欠如するLEC12およびCHO−に1は 活性化されたHUVECの劣った結合因子である。この結論は、さらに、この結 合が、4°Cにおいて起こるという、ELAM−1仲介結合の特徴を示す観察に より支持される。 叉施班1 SLXに・して ・なモノクロ−ル による 日の・ の ELAM−1についての好中球上のリガンドが、末端の糖がNeuAc+r2, 3Ga1β1,4 (crl、3Fuc)GlcNAc(SLX)である、オリ ゴ糖を含有することを証明する、2&11の実験を記載する。 これらの実験は、IL−1β刺激されたHUVECへのHL−60細胞のELA M−1仲介付着をブロックする、シアル化LeXおよび非シアル化形11Le” に対して特異的なモノクローナル抗体の能力をアッセイすることによって実施す る。 A、モノクローナル のパネル1 柱 本発明の実験のために開始した培養物からの継代培養3のHUVECを前述した ように使用した。 2RAの3回反復試験のウェルを対照として放置した。4つ の3回反復試験物をIL−1β(C;enzyme)で10μg/閣lにおいて および20ug/mlにおいて4回刺激した。アメリカン・タイプ・カルチャー ・コレクシランから入手したHL−60細胞をリガンドを有する細胞源として使 用した。これらは、ペニシリン(100単位/■l)、ストレプトマイシン(1 00μg/5l)(Irvin 5cientifc)、L−グルタミン(2m M) (Irvin 5cientifc)および10%の胎児ウシ血清(Ha zleton)を含有するRPM11640 (以後cRPMIと呼ぶ)の中の 塊状培養から収得した。 モノクローナル抗体の調製物は5NH3(IgM)を約20μg/mlでおよび SHI C1gG3)を約10μg7mlで含んでいた。5NH3はSLXに対 して特異的であるが、SHIは非シアル化構造を認識する。 土星 1、HL−60を収得し、そしてCRPMI中で洗浄した。生存細胞の計数をト リパンブルーを使用して行った。3X10’個の細胞を2X10mlの試験管内 に入れ、そして300μIの”Cr (450IICi)(New Engla nd Nuclear)を各試験管に添加した。試験管をおだやかに撹拌しなが ら37℃において1時間インキュベーションした。 2、抗体はハイブリドーマの培養上澄み液として供給し、そして0.01%のN  a N sおよび0.05%のチメロサルを含有した。これらの保存剤を除去 するために、5■lの各抗体を3 X 500m1の旧式の組織培養培地の各々 に対して72時間かけて透析した。 3、抗体を透析から集め、そして3.51の各々を1ostの試験管に入れた。 残部をHL−60の結合についてのELISAアッセイにおいて使用するために 保持した。7■lのRPMl16.5%のFe2を第4の試験管に対照として使 用するために入れた。 4、![WiシたHL−60をCRPMI中中で3回洗浄し、そして1本の管の 中にプールした0次いで、それらを遠心し、そして培地の中で1■lに再懸濁さ せた。 5、 200ttlの細胞Mifi液を抗体を含有する試験管の各々に添加し、 そして400μlを対照の管に添加した。管をおだやかに撹拌しながら37℃に おいて20分間インキュベーションした。 6、!If激したHUVECのアッセイプレートをインキュベーターから取り出 し、そして培地をウェルからパスツールピペットで、1度に数ウェルで、取り出 した。 7、 0.5mlの細胞!!!濁液を3回反復試験のウェルの各々に添加した。 対照の細胞を刺激しないおよび刺激したHUVEC上で両者のIL−1℃濃度に おいてプレートした。試験細胞を刺激したウェルにのみ添加した。 8、各細胞の0.51のアリコートをガラス管に添加して、インプットCPMを 決定するために使用した。 9、アッセイのプレートをインキュベーター(5%のCO□、37℃)へ30分 間戻した。 10、各細胞懸濁液のアリコートを等しい体積のトリパンブルーと混合し、そし て細胞を顕微鏡で生存について検査した。 結果は次の通りであった:対照=98%、5H1=92%、および5H3=99 %。 11、結合しないl!Il胞をアッセイプレートのウェルからパスツールピペッ トを使用する系統的再懸濁および引き続(0,7園lの培地の添加および除去に より除去した。 12、培地のすべてをウェルから除去し、そして0.125Mトリス、2%のS DS (B i o−Ra d)および10%のグリセリン(Fisher)の 溶液を添加した(0.3m1) 、プレートを30分間放置し、次いで0.6m lのdHtoを各ウェルに添加した。 13、各ウェルにおける流体をP100Oピペットで再懸濁させ、そしてガラス 試験管に移した。Ploooの先端を試験管の中に入れた。 14、入力カウント7分(CPM)試料を含有するものを包含する試験管をガン マカウンターでカウントした。 15、各ウェルにおいて結合したCPMを各試料についてのインプットCPMで 割って、結合した%を決定した。3回の反復アッセイの点の平均および標準偏差 をプロットした。 反復実験は、高IL−1βを使用して内皮細胞を誘発した実験において最良であ ると判定された。 結果は、モノクローナル抗体5NH3がELAM−ルセプターを介してのIL− 1β刺激HUVECへのHL−60細胞の結合をブロックすることを示した。S Lx決定基と結合しない対照の抗体SHIは、ELAM−1へのHL−60細胞 の結合をブロックしなかった。これが示唆するように、リガンドの中の末端のシ アル酸はELAM−1への結合に必要である。 B、モノクローナル のパネル2 材料 ゼラチンでコーティングした48ウエルのアッセイプレート(C。 5tar)上で増殖させた継代培養3のHUVECを内皮細胞源として使用した 。プレートを前述したように調製した。2組の3回反復試験のウェルを対照とし て刺激しないで放置した。各プレート上の7つの3回反復試験物を0.5m1( 7) B G M −M V中(IDIL−iで3011g/alにおいて刺激 した。m胞は正確に4時間刺激した。HL−60細胞(ATCC)をリガンドを 有する細胞源として使用した。 これらをCRPMIの中の塊状培養から収得した。モノクローナル抗体を含有す る新鮮なハイプリドーマの上澄み液は次のものを含んでいた:FH6(IgM) より低い親和性のmAb;SNH−3(IgM)(20μ g/ml) ; 5 NH−1(1gG3)(10μ s/ml) ;FH−2(IgM)Le”反応 性mAb : 5H−4(I gGs )高い親和性の抗体;およびC3LEX −1(IgM)(P、Terasaki博士により提供された、UCLA、精製 された免疫グロブリンとして、2.3Bg/ml、このアッセイにおいて使用す るために5%のFCSを含有するダルベツコ変更イーグル培地(DMEM)の中 で9℃g/■1に希釈した)、抗体の比活性は次の通りであった:PH6,5N H−4,5NH3およびC5LEX−1はSLXに対して特異的であった;FH 2およびSHIは非シアル化しexに対して特異的であった。 1里 1、HL−60を収得し、そしてCRPMI中で洗浄した。生存細胞の計数をト リパンブルーを使用して行った。3X10’細胞を2X10s+1の試験管内に 入れ、そして300Illの” Cr (450tt Ci) (NewEng land Nuclear)を各試験管に添加した。試験管をおだやかに撹拌し ながら37℃において1時間インキュベージコンした。 2、標識したHL−60を5%のFCSを含有するDMEM (以後cDMEM と呼ぶ)の中で3回洗浄し、そして1本の管の中にプールした0次いで、それら を遠心し、そして同一培地の中で4X10’細胞/1厘1に再懸濁させた。 3、 3.2謹lの各モノクローナル抗体の培養上澄み液、および3.2mlの 精製したC3LEX−1(29μg)を別々の試験管に添加した;対照の試験管 には6.4mlの培地を添加した。 4、 200μIの細胞懸濁液(約8X10’細胞に等しい)をモノクローナル 抗体を含有する試験管に添加し、そして400μlを対照の管に添加した。管を おだやかに撹拌しながら37℃において20分間インキュベーションした。 5、刺激したHUVECのアッセイプレートをインキュベーターから取り出し、 そしてウェルをcDMEMで1回洗浄し、そして培地をウェルからパスツールピ ペットで、1度に数ウェルで、取り出した。 6、 0.4mlの細胞懸濁液を2つのプレートの1つの各ウェルに添加した。 対照の細胞を刺激しないおよび刺激したHUVEC上で両者のIL−1℃濃度に おいてプレートした。抗体処理した細胞を刺激したウェルにのみ添加した。 7、各細胞懸濁液の0.4mlのアリコートをガラス管に添加して、入力CPM を決定するために使用した。 8、アッセイプレートを37℃において30分間インキュベーションした。 9、各細胞懸濁液の残部およびアッセイプレートを水浴の中にいれて20分間冷 却した。 10、細胞懸濁液を上の37℃のプレートについてのように冷却したプレート上 でプレートした。このプレートを40℃において30分間インキエベーシゴンし た。 このアッセイの残りの工程は上の節Aの工程11〜15に記載するように実施し たが、ただし工程12において、プレートを30分でなく15分間放置した。 第2A図に示す結果が示すように、すべてSLXに対して特異的であるモノクロ ーナル抗体5NH−3,FH6,5NH−4およびC3LEX−1は、37℃に おいてインキュベージコンしたとき、ELAM−1レーt!1ターを介り、て( 7)IL−1β刺激したHUVECへのHL−60細胞の結合を有意にブロック した@ L e ”に対して特異的であるモノクローナル抗体(FH2および5 HI)は有効な阻害因子ではない、こうして、ELAM−1のためのりガントは 細胞表面の糖タンパク質またはグリコリピドにおいて見いだされるシアル化Le ”抗原または同様な構造体を含有する。 4℃においてインキュベージコンするとき(第2B図)、抗体FH6および5N H−3(両者はIgM)は結合を増強した。これらの試験において、ウェルの中 のHL−60細胞の有意の凝集が存在するように思われ、これはこの観察を説明 することができる。 C,モノクロ−ル はELAM−1る へのLECl の・ プロ・り る この組の実験において、IL−1β刺激HUVECへのLEC11細胞(これは SLXを発現する)およびLECl 2細胞(これはLe”を発現する)のEL AM−1仲介付着をブロックする、SLXおよびシアル化されてない形態Lel ′に対して特異的なモノクローナル抗体の能力。 且料 継代培養4のHUVECは内皮細胞源として働いた。血小板を前述したように調 製した。2組の3回反復試験物ウェルを対照として放置した。各プレート上の7 つの3回反復試験物を0.5s+1の体積のBGM−MVの中でIL−1βで3 0μg/mIにて刺激した。細胞を正確に4時間刺激した。一般に5tanle yら、J、Btol、Ches、 263 :11374 (1988)に記載 されている、LECIIおよびLEC12細胞はP、5tanley博士により 提供された。それらは、リボヌクレオチドおよびデオキシリボヌクレオチド(G bco)、ペニシリン(100単位/ml)/ストレプトマイシン(100単位 / s+1) (IrvineScientific) 、L−グルタミン(2 sM) (Irvine 5cientif ic)および10%のFBS ( Ha z e I t on)を含有する完全アルフy M E Mの中で懸濁 培養で増殖させた。これらの実験において使用したモノクローナル抗体は、上の 節Bに記載されている。それらは次のものを包含する:FH6,5NH−3,5 H−1.FH−2,5NH−4およびC3LEX−1゜ 王! 1、LECllおよびLEC12細胞を収得し、そしてCRPM■の中で洗浄し た。生存細胞の計数をトリパンブルーを使用して行った。3X10”細胞を2X 10mlの試験管内に入れ、そして300μmの” Cr (450u Ci)  (New England Nuclear)を各試験管に添加した。 試験管をおだやかに撹拌しなから37°Cにおいて1時間インキエベーシテンし た。 2、放射線標識した細胞をcDMEMの中で3回洗浄し、そして1本の管の中に プールした0次いで、それらを遠心し、そして同一培地の中で4X10”細胞/ 11に再懸濁させた。 3、 1.6mlの各モノクローナル抗体の培養上澄み液、および1.61の精 製したC3LEX−1(15μg)を別々の試験管に添加した;対照の試験管に は3.2mlの培地を添加した。 4.4X10’ LECI lまたはり、EC1211胞に等しい200μlの 細胞懸濁液をモノクローナル抗体を含有する試験管に添加し、そして400μl を対照の管に添加した。管をおだやかに撹拌しながら37℃において200分間 インキュページンした。 5、刺激したHUVECのアッセイプレートをインキユベーターから取り出し、 そしてウェルをcDMEMで1回洗浄し、そして培地をウェルからパスツールピ ペットで、1度に数ウェルで、取り出した。 6、細胞懸濁液およびアッセイのプレートを水浴の中に入れて20分間冷却した 。 ?、0.4mlの細胞懸濁液を前述のアッセイのプレートの各ウェルに添加した 。対照の細胞を刺激しないHUVECおよび刺激したHUVEC上でプレートし た。抗体処理した細胞を刺激したウェルのみに添加した。 8、各細胞懸濁液の0.411のアリコートをガラス管に添加して、入力CPM を決定するために使用した。 9、アッセイのプレートを37℃において30分間インキュベーションした。 二のアッセイの残りの工程は上の節Aの工程11〜15に記載するように実施し たが、ただし工程12において、プレートを15分間放置した。 第3A図および第3B図に示す結果が示すように、モノクローナル抗体5NH− 3,FH6,5NH−4およびC3LEX−1(すべてはSLXに対して特異的 である)は、ELAM−ルセブターを介してのIL−1β刺激HUVECへのI 、ECII細胞の結合を有意にブロックした。SLXエピトープを発現しないL EC12細胞は活性化された内皮に結合しなかった。Le” (FH2および5 HI)に対して特異的なモノクローナル抗体は、LECIIの結合の小さい阻害 を引き起こした。 SLXはELAM−ルセブターの主要なりガントであるというさらなる証明は、 LECIIおよびHL−60細胞からシアル酸を除去することによって提供され た。これらの実験において、付着アッセイの前にLECIIおよび112細胞を クロストリジウム・ぺ土ヱユ欠ヱ入(且毀旦赴憇」肛紅nuu)ネウラミニダー ゼ(シアリダーゼ) 、16U/s+l CX型、Sigma Chemica l Co、)で90分間37℃において”Cr標識っけの間に処理した。第4図 に示す結果は、シアリダーゼは活性化された内皮細胞へのLECIIおよびHL −60細胞の付着を70〜85%だけ減少することを証明している。 1隻■■ グ「コスフィンゴ1ビドの1ボソームは れたへのSLX Oム ブローク る この実施例は、SLX、Le”または同様であるが、同一ではない化合物である 末端の炭水化物単位をもつ、種々の生合成的に産生されたグリコスフィンゴリピ ドを含有するリポソームの調製を記載する。IL−1βで処理することによって ELAM−1を発現するように刺激された内皮細胞への、SLXを発現するHL −60細胞およびLECII細胞の結合をブロックするSLXまたは擬SLXを 含有するリポソームの能力を示す。 材料 この実験において使用したグリコスフィンゴリピドを表1に示す;それらはBi osenbrane In5titute 、ワシントン州シアトルから入手し 、そして精製するか、あるいは生合成的に産生され、そしてNMRおよび質量ス ペクトルにより、Hakomori、 S、1.ら、J、Biol、Chem。 259 : 4672 (1984) 、およびFukushi Y、 et  al、、 J、Biol、Che+*。 259 : 10511 (1984) (これらをここに引用によって加える )に一般に記載されているように、特性決定した。5−diLe” (SLX) は、酵素源としてcolo205細胞系および基質としてSHを使用してフコシ ル残基を付加することによって酵素的に合成した。フコシル化しないdiLe” は基質としてnLc6および細胞系NCI H−69を使用して同様に合成した 。参照、noises et al、。 J、Biol、Ches、 260 : 7619 (1985)、これをここ に引用によって加える。SPGおよびSHはウシ赤血球から精製し、そしてnL c6はSHから末端のシアロシル残基を化学的に除去することによって産生され た。 グリコスフィンゴリピドを含有するリポソームを次のようにして調製した:10 0μgのグリコリピドをクロロホルム−メタノール(2:1)中の300ugの ホスファチジルコリン(S i gma、卵黄)および500t!gのコレステ ロール(Sigma)に添加し、そして全体の溶液をN2により15■Iのねじ 付きふたをもつ管の中で蒸発乾固した。 ゼラチンをコーティングした48ウエルのアッセイプレート(C。 5tar)上の全面成長に成長させた、継代培養3のHUVECを内皮細胞源と して使用した。プレートを前述したように調製した。 2組の3回反復試験のウェルを刺激しないで放置した。14の3回反復試験物を 0.5繻lの体積のBGM−MVの中でIL−1βで30℃1g/wh lにお いて刺激した。細胞を正確に4時間刺激した。HL−60細胞およびLECII 細胞を前述したように培養した。 土星 1、ゼラチン上でコンフルエントに増殖したHUVECを含有する1枚の48ウ エルのCo5tarのクラスター皿をインキュベーターから取り出し、そして各 ウェル中の媒体をパスツールピペットで除去し、そしテ0.5ml0)新鮮なE GM−MVf:タハ30tIg/m1(DIL−1βを含有する同一培地で置換 し、次いでプレートをインキュベーターに4時間戻した。 2、HL−60およびLECII細胞を収得し、そしてCRPMlの中で洗浄し た。生存細胞の計数をトリバンプルーを使用して行った。各細胞型の6X10” 細胞を次のようにして放射線標識した:各型の3X10”細胞を2X10mlの 試験管の中に入れ、そして300μmの” Cr (450μCi) (New  England Nuclear)を各試験管に添加した。試験管をおだやか に撹拌しながら37℃において1時間インキュページ町ンした。 3、放射線標識したHL−60およびLECII細胞をCRPMlの中で3回洗 浄し、そして1本の試験管の中にプールした0次いで、それらを遠心し、そして 同一培地の中に2X10’細胞/■lに再懸濁させた。 4、刺激したHUVECアッセイブレートをインキュベーターから取り出し、そ してウェルを5s+g/mlのウシ血清アルブミン(BSA)を含有するRPM 11640で2回洗浄した。 5、リポソームは次のようにして調製した:蒸発させた沈澱物を100m1の無 水エタノール中に溶解し、そして2分間超音波処理した。 超音波処理しながら2曽lのPBSを試験管に2分かけてゆっくり添加した。こ のストックを使用直前にRPM11640の中で1=10に希釈し、そして50 I!IのBSAの温溶液を100wg/mlにおいて各1mlの希釈したリポソ ームに5■g/■lのBSAの最終濃度に添加した。 6、培地をアッセイプレートのウェルからパスツールピペットで、1度に数ウェ ルで除去し、そしてO,hlのリポソーム懸濁液を6のIL−1β刺激したアッ セイのウェルの各々に添加した。対照ウェルに、リポソームを含有するウェルに おけるのと同一濃度でエタノール、RPM11640およびBSAを含有するリ ポソーム緩衝液を入れた。対照緩衝液は刺激しないHUVECおよび刺激したH UVEC上でプレイティングした。リポソームを含有する試料を刺激したウェル にのみ添加した。 7、プレートを37℃にて400分間インキュページンし、次いで50m1の” Crtl議したHL−60またはLECII細胞をアッセイのウェルに添加した 。各細胞系を各リポソーム調製物について3回反復試験物でアッセイした。各細 胞懸濁液の50−1の3つのアリコートを入力CPMの決定に使用するガラス管 に添加し、そしてアッセイプレートを37℃において30分間インキュベーショ ンした。 8、結合しない細胞はアッセイプレートのウェルから、系統的再懸濁によりパス ツールピペットを使用して、次いで0.7mfの培地の添加および除去により除 去した。すべての培地をウェルから除去し、そして0.126M Tr i s 、 2%のSDSおよび10%のグリセリンを添加した(0.3m1) 、プレ ートを15分間放置し、次いで0.5mlのdHxoを各ウェルに添加した。 9、各ウェルの中の流体を再懸濁させ、そしてガラスの試験管に移した。ピペッ トの先端を管の中に入れた。インプットCPM試料を含有するものを包含する管 をガンマカウンターでカウントした。 各ウェルにおいて結合したCPMを各試料について入力CPMで割って、結合し た%を決定した。3回反復試験のアッセイの点の平均および標準偏差をプロット した。 第5図に示すように、5LX(S−diLe”、表1)を含有する末端配列を有 する選択したグリコリピドを含有するリポソームは、4°Cにおいて活性化され た内皮細胞へのHL−60細胞の付着を劇的に阻害した。Le” (d 1−L e” )または他の関係する。構造(表1)をもつグリコリピドを含有するリポ ソームは、炭水化物基の構造に依存しない最小の阻害を示した。同様な結果はL ECII細胞の付着で得られた。実験を37℃において実施したとき、HL−6 0細胞の付着はSLX構造(S−d i L e” 、 70%)をもつグリコ リピドを含有するリポソームにより減少し、そしてまた、より少ない程度にLe ” (d 1−Le” 、40%)を含有するリポソームにより減少し、Le” はまた、ELAM−1と、より低い親和性で、相互作用することができることが 示唆される。これらの実験が示すように、生合成的に産生されたSLXまたは同 様な擬SLX化合物は、リポソーム組成物に配合するとき、例えば、炎症部位の 中への白血球の浸潤の減少のための療法的化合物として働くことができる。 ジャーカット(Jurkat)細胞は、ELAM−ルセプターを介しての活性化 された内皮細胞へのHL−60およびLECIIの付着と対照的に、主としてV −CAM(内皮細胞)−VLA−4(Jurkat細胞)付着対を通してTL− 1活性化された内皮細胞に結合する。Jurkat細胞の付着はSLXを含有す るリポソームにより阻害されず、インテグリン分子VLA−4のαサブユニット に対するモノクローナル抗体により完全に阻害された。この結果が証明するよう に、HL−60およびLEC11細胞のS L X +Jボソームの阻害は内皮 細胞へのリポソームの結合に帰属される立体的作用でなく、SLXリポソームは ELAM−1のりガントの結合部位と直接競争することによって付着を阻害する という結論が支持される。 ス】11y SLXに・ る は れたヒトプレートへのGMP−140入 る この実施例において、活性化されたヒト血小板へのHL−60細胞のGMP−1 40仲介付着をブロックする、SLXおよびシアル化されないLe”に対して特 異的なモノクローナル抗体の能力を決定した。 林料 HL−60細胞は前述し、そしてリガンドを有する細胞源として使用した。Ju rkat細胞をリガンドをもたない対照として使用した。モノクローナル抗体5 H−1,FH−2,5NH−4およびC5LEX−1は、また、前述した。 土産 1、血液を正常のヒトのドナーからACD抗凝固剤(デキロース、2.0giク エン酸ナトナトリウム2.49およびクエン酸1.25g i d H。 0で100m1とする)を含有する注射器に6部の血液71部の抗凝固剤の比で 抜き出した。 血小板は分別遠心分離により次のようにして分離した:血液を800rpm(は ぼ90Xg)で室温において15分間遠心した。上澄み液を集め、そして120 0rp■(はぼ400X g )で6分間遠心した。上澄み液を取り出し、そし て2000rp■(1200X g )で10分間遠心した。血小板のボタンを タイロード−HEPES緩衝液、pH6,5(N a Cl 8.Og ;KC I 0.2g ;NaHz PO4−H! 00.057g ;MgC1g − ,6Hz O0,184g ;NaHCOz O,1g :デキトロース1.O g;およびHEPES 2.383g ; D I水で1リツトルとする、IN  NaOHでp[16,5に調節する)で2回洗浄し、次いでPBS中で1回洗 浄した。血小板をPBS中で101/■1の濃度に懸濁させた。 2、血小板を最後に再懸濁するほぼ20分前に、48ウエルのプレートを0.1 %のゼラチンでコーティングし、そして37℃において15分間インキュベーシ ョンした。過剰のゼラチンを血小板の添加直前にピペットで除去した。血小板を 0.25単位のトロンビン/ml (SigmaT−6759)の血小板懸濁液 の添加により活性化した。血小板を室温において20分間放置した。 3、結合し、活性化された血小板を調製するために、300μlの血小板懸濁液 をゲルコーティングしたプレートの各ウェルに添加した。プレートを37℃にお いて15分間インキエベーシッンし、次いで800rpm (90X g )で 2分間回転した。プレートをPBSで3回洗浄することによって、結合しない血 小板を除去した。 4、血小板は高度に反応性のFcレセプターを有するので、抗体調製物から凝集 したIgGの吸収を防止するために、血小板のFcレセプターを次のようにして ブロックした:精製したマウスIgGW 6 / 32 (I g G z−) を27層g/閤1において63℃に5分間加熱することによって凝集させた。  300m1のPBS中の加熱した調製物を20yg/腸lにおいて血小板コーテ ィングしたプレートの各ウェルに添加した。プレートを37℃において15分間 インキュベーションし、次いでPBSで洗浄した。 5、HL−60およびJurkat細胞を収得し、そしてCRPMlの中で洗浄 した。生存細胞のカウントをトリバンブルーを使用して行い、冬型の3X10” 細胞を2X10mlの試験管の中に入れ、そして300.1の” Cr (45 0μC3) (New Eng、1and Nuclear)を各試験管に添加 した。試験管をおだやかに撹拌しなから37°Cにおいて1時間インキエベーシ ッンした。 6、放射線標識した細胞をCRPMIの中で3回洗浄し、そして1本の試験管の 中にプールした0次いで、それらを遠心し、そして同一培地の中に2X10’細 胞/mlに再懸濁させた。 7、 1.6■lの各モノクローナル抗体の培養懸濁液、および1.61の精製 したC3LEX−1(15yg)を別々の試験管に添加した;対照の試験管には 1.6■lの培地を添加した。 8、Jurkat細胞の懸濁液(4X10’細胞を含有する)の100μlの標 識したHL−60を、モノクローナル抗体を含有する試験管の各々に添加した。 それらを37℃においておだやかに撹拌しながら20分間インキユベーシゴンし た。このインキュベージ5ン期間後、0.3++1の各細胞の懸濁液(7,5x lO’細胞を含有する)を、結合した活性化された血小板を含有する前述のアッ セイプレートの各ウェルに添加した。 9、アッセイプレートを90Xgで2分間遠心し、次いで室温において5分間イ ンキュベーションした。プレートを放射性廃棄物の容器の中に逆さにし、そして プレートをタオル上にプロッティングすることによって、結合しない細胞をアッ セイブレートの各ウェルから除去した。300μmのPBSを各ウェルに注意し て添加し、そしてプレートを逆さしかつプロッティングすることによって、ウェ ルを3回洗浄した。培地のすべてをウェルから除去し、そして0.125モルの トリス、2%のSDSおよび10%のグリセリンの0.3■lの溶液を添加した 。プレートを15分間放置し、次いで0.6W1のdHz。 を各ウェルに添加した。 10、各ウェルの中の流体をピペットで再懸濁させ、そしてガラスの試験管に移 した。先端を管の中に入れた。入力試料を含有するものを包含する試験管をガン マカウンターでカウントした。各ウェルにおいて結合したCPMを各試料につい て入力CPMで割って、結合した%を決定した。入力CPMは工程8に記載する 各細胞懸濁液の0.3■lのアリコートをカウントすることによって決定した。 第6図に示す結果が示すように、SLXに対して特異的なモノクローナル抗体5 NH−4およびC3LEX−1は、活性化された血小板上のGMP−140への HL−60細胞の結合をブロックした。 1もまた、この結合をブロックしたが、その程度は低かった。この実施例が示唆 するように、SLXおよびLe”の両者はGMP−140のためのりガントであ ることができるが、SLXの構造はLe”の構造よりGMP−140についてよ り高い親和性を有することができる。 災旌■豆 この実施例は、トロンビンで処理することによってGMP−140を発現するよ うに刺激された血小板への、SLXを発現するHL−60細胞およびPMHの結 合をブロックする、SLXまたは擬SLXを含有するリポソームの能力を証明す る。このアッセイは、一般に、Larsenら、皿63 : 467−474  (1990) (これをここに引用によって加える)に記載されているプロトコ ールに従った。 ■且 グリコスフィンゴリピドは実施例■に記載されているようにして調製した。血小 板は実施例Vに記載されているように調製したが、ただしFcレセプターのブロ ッキングは実施しなかった。HL−60細胞は前述したように調製した。 PMNはボランティアのドナーからヘパリン処理したバキュテイナ−(vacu tainer)管の中に抜き出した全血501から調製し、前記管は倒立して血 液を混合した。すべての工程は22〜24℃において実施した。各25謄lの血 液を15−1の七ノーポリ溶解培地(Mono−Poly Rssolving  Medium)(Flow−Labs)の上に層状にした。管を800×gで 25分間、次いで1300Xgでさらに25分間遠心した。PMH層を除去し、 そしてきれいな50ccの遠心管の中に入れた。20mMHEPES (Gib co)および0.2%のグルコース(F i s h e r)を含有する30 口lのバンクの均衡塩溶液(G i b c o)を各管に添加し、次いでこれ らを1900Xgで3分間遠心した。PMNを同一緩衝液の中で1900Xgで 3分間遠心することによって3回洗浄した。 PMNを血球計でカウントし、2 XIO’ /mlに再懸濁させ、そして使用 するまで室温において保持した。 主星 1.20μmの活性化された血小板の調製物を28本の1.5mlのエッペンド ルフ管(14の二重反復実験の試料)の各の中に入れた。 2.20μlの希釈したリポソームをlOμg、5μgまたは2agで、あるい は20μlの対照緩衝液を各二重反復実験の適当な管に添加した。 3、血小板をリポソーム調製物と室温において200分間インキュページせした 。 4、好中球またはHL−60細胞の各々を2X10”細胞/mlで1組のリポソ ーム処理した血小板に添加した。20μlの細胞懸濁液を各管に添加した。 5、管を混合し、そして室温において20分間放置した0次いでそれらを血球計 に適用し、そして細胞に陽性(付着した血小板2個以上/セル)または陰性(付 着した血小板2個未満/セル)とスコアを付けた。 第7図に示すように、SLXを含有する末端の配列を有する選択されたグリコリ ピド(S−diLE”、表1〕を含有するリポソームは、活性化された血小板へ のHL −60細胞の付着を劇的に阻害した。Le” (di−Leχ)または 他の関係する炭水化物の構造をもつグリコリピド(表1)は、炭水化物基の構造 に依存しない、最小の阻害を示した。同様な結果はPMN細胞の付着を使用して 得られた〔第8図)、これらの実験が示すように、生合成的に産生されたSLX または同様な[SLX化合物は、リポソーム組成物に配合するとき、例えば、炎 症性部位における血小板への白血球の結合を減少するための、療法的化合物とし て働くことができる。 裏施■距 ヘキササツカリドSLXは ハ への の ム プロ・り るこの実施例におい て、GMP−140の付着を阻害する最小のテトラサツカリドSLXの能力をヘ キササツカリドの能力と比較した。 簡単に述べると、血小板および好中球を前述の方法で分離した。血小板をトロン ビンで活性化し、次いで種々のオリゴ糖の希釈物とインキュベーションした。好 中球を添加し、そして活性化された血小板への好中球の付着に対するサツカリド の作用を決定した。使用したオリゴ糖は次の通りであった:SLX (hexa )、NeuAca2,3GaIβ1,4 (αl、3Fuc)GlcNAcβ1 .3Galβ1,4Gl c 0−CHx CH寡SiMe3 (岐阜大学のハ セガワ教授提供)およびSLX (tetra)、NeuAca2゜3Galβ 1,4 (αl、3Fuc)GlcNAc。 土星 1、血小板を前述したように分離し、そしてトロンビンと0.25U/mlの最 終濃度で室温において20分間インキュベーションすることによって活性化した (2xlO’ /ml) 。 2、好中球は、前述したように、七ノーポリ溶解培地(Ficoll−Hypa que−Flow Laboratories)の上にヘパリン処理した血液を 層状にし、次いで200Orp■において25分間遠心し、次いで2500rp +*でさらに25分間遠心することによって分離した。 3、アッセイのために、20μIの血小板懸濁液(2xio” /s+1)をエ フペンドルフ遠心管の中に入れた0等しい体積のオリゴ垢の調製物を500μg /ml〜2.0μg/mlの濃度において、あるいはグリコリピド−リポソーム 調製物(前述したように調製した)を2μg/l〜0.25μg/mlの濃度に おいて添加し、そして管を室温において20分間放置した0次いで20μIの好 中球の調製物(2XIO” /ml)を添加し、そして管を室温においてさらに 20分間放置した。 好中球への活性化された血小板の付着を顕微鏡的にアッセイした。 100の好中球を評価した。それらに、2またはそれ以上の血小板が取り付けら れている場合は陽性と、そして2より少ない血小板が取り付けられている場合は 陰性とスコアを付けた。2またはそれ以上の結合した血小板をもつ細胞の百分率 を計算した。 同一実験の結果を表2に示す。 m−1 50%の阻害に要求される量 オリゴ糖 (μモル) 実験1 実験2 SLX (hxa) 4.8 2.2 SLX (teLra) 69.0 54.0−L e ” 78.0 43. 0 表2に示すように、トロンビンで活性化された血小板への好中球のGMP−14 0仲介結合を5%阻害するために、5LX−hxaサツカリドよりほぼ20倍以 上の5LX−tetraサツカリドが要求される。要求されるテトラ−サツカリ ドの量は、非シアル化Le”を使用したとき、同様な程度の阻害に必要な量にほ ぼ等しい、これらの結果が示唆するように、ことにGIcNAcβ1,3Gal を含む5〜611のSLX成分は、結合に必要なGMP−140のためのリガン ドの部分を構成する。 1嵐斑! 々のSLX ゛ る・ のブローキングこの実施例は、リポソーム上で種々のグ リコリピド構遺体を試験する実験を記載する。とくに、SY2、すなわち、フコ ースがSLXにおけるように究極のGIcNACに取り付けられるのではなく終 わりから2番目のGlcNAcに取り付けられるシアル化多糖、を試験した。血 小板および好中球を前述の方法により分離した。血小板をトロンビンで活性化し 、次いで前述したように調製したリポソームの中に埋め込まれた種々のグリコリ ピドの希釈物とインキエベーシタンした。好中球を添加し、そして活性化された 血小板への好中球の付着へのグリコリピドの作用を決定した。 検査した種々のグリコリピドの構造は次の通りである: 5DiY2゜NeuG cα2+ 3GalβL 4(Fuccrl、3)G1cNacβ1.3Gal βL 4(Fuccrl。 3)GlcNAcβ1.3Galβ1.4GlcβL ICer j SLX、  NeuGccr2.3Galβ1゜4(Fucαl、 3)G1cNAcβ1 .3Galβ1.4GIcβL ICer;SY2. NeuGccr2+3G a lβ1.4GlcNAcβ1.3GalβL 4(Fucαl+ 3)GI cNAcβl、 3Galβ114GIcβ1+ ICer ; 5llr N euGccr2+ 3Galβ1.4G1cNAcβ1.3Galβ1゜4G1 cNAcβ1.3Galβ1.4G1cβ1+ ICer i SPG+ Ne uGccr2+ 3Galβ1゜4G1cNAcβ1.3Galβ1.4G1c β1. ICer。 2つの同一の実験の結果を表3に示す。 l−−1 50%の阻害に要求される量 オリゴI!(μモル) SY2 (実M 1 ) 0.325 SY2 (実験2 ) 0.345 SLX (hexa) 0−30 SdiY2 0.36 spc 阻害せず S)[阻害せず これらの結果が示すように、SY2は、SLXおよびSD iY2と同様によく 、トロンビン活性化された血小板への好中球のGMP−140仲介付着を阻害し た。 2施■■ SLXの の・ を しての・ のプロ・キングこの実施例は、GMP−140 についてのシアル化Le” (SLX)の親和性が、末端のシアル酸がN−7セ チルネウラミネート(NeuAc)またはN−グリコールネウラミネート(Ne uCc)であるかどうかにかかわらず同一であることを証明する。すべての材料 は前述したように調製した。血小板および好中球を記載した方法により分離した 。血小板をトロンビンで活性化し、次いでリポソームの中に含有された種々のグ リコリピドの希釈物とインキュベーターンした。好中球を添加し、そして活性化 された血小板への好中球の付着に対するグリコリピドの作用を決定した。 合成のSLX (NeuAc)およびウシ赤血球から精製されたシアリルバラグ ロボシドの酵素的フコシル化により調製されたSLXの調製物SLX (Neu Gc)を直接比較した実験の結果を表4に示す。 表−一↓ 50%の阻害に要求される量 オリゴ糖 源 (μモル) SLX (ウシ赤血球) 0.74 (NeuGc) SLX (合成) 0.67 (NeuAc) これらの結果が示すように、5LX−ヘキササツカリドは、シアル酸がNeuA cまたはNe uGcであるにかかわらず、トロンビン活性化された血小板への 好中球のGMP−140仲介付着を等しくよく阻害した。この結果が示すように 、シアル酸のN−アセチルまたはN−グリコリル誘導体は、また、ELAM−1 によるSLXの認識を可能とするであろう。 種々のグリコリピドもまた、同一アッセイにおいて試験した。結果を第9図に表 す、試験したグリコリピドの構造は次の通りである:SLχ(hexa)、 N euGca2.3Galβ1.4(Fuccrl、 3)GlcNacβ1.3 Galβ1゜44GlcβL ICeramide; α2+ 3 SLX c er、NeuAccr2. 3Galβ1.4(Fucα1. 3)GIcNA cβ1. 3 Galβ1. 4GlcβL ICeraside: α2.  6SLX cer、 NeuAccr2.6Galβ1.4 (fuccrl、  3)GlcNacβ1.3Galβl。 4GIcβ 1+ ICerawide; SH+ NeuGccr2+ 3G al flll 4G1cNAcβ 1. 3Gal β1P 4G1cNAcβ1.3Gall!1.4Glcβ1+ ICeraside。 ス」1IK A SLX る・ のブローキング この実施例は、合成SLXがELAM−1と結合し、そして活性化された内皮へ の好中球の付着を阻害することを証明する。この実施例もまた、シアル酸の連鎖 がELAM−1への結合に影響を与えることを示す。 2つの合成化合物を調製した。1つは、天然に存在するSLXにおけるように、 α2,3連鎖のシアル酸を含んでいた。第2は、レセプターの結合への連鎖の性 質の重要性を検査するために、α2゜6連鎖のシアル酸からなっていた。 リポソームは、12μ夏の無水ETOHを各管に添加し、50℃の水浴の中で短 時間加温し、そして2分間超音波処理することにより調製した。238μlの加 温したリン酸塩緩衝液(PBS)を各管にゆっくり添加し、その間超音波処理し 、そしてさらに10分間超音波処理した。ストックのリポソームの最終濃度は5 %のETOH/PBS中の400ugのグリコリピド/鴎lであった。 土星 1、HUVEC,PMN、およびリポソームを前述したように調製した。 2、刺激したHUVECアッセイブレートをインキュベーターから取り出し、そ して試料を5+g/mlのウシ血清アルブミン(BSA)を含有するRPM11 640で2回洗浄した。 3、リポソームのスックをHBSS/B5A11Ii液中で希釈して次に等しい 溶液を調製した:40)tg/a1.30℃1g/@l、15μg/ml、7. 5μg/−1,3,75μg/mlおよび1.87μg/■1.同様な希釈物を PBS−5%のETOHから成る対照ストックから調製した。 4、培地をアッセイプレートのウェルからパスツールピペットで、1度に数ウェ ルで、除去した。 5.0.05■lの各リポソーム懸濁液を刺激したアッセイプレート上の二重反 復実験のウェルに添加した。対照のウェルに、リポソームを含有するウェルにお けるのと同一濃度でエタノール、HBSSおよびBSAを含有するリポソーム緩 衝液を添加した。対照緩衝液を刺激しないHUVECおよび刺激したHUVEC 上でプレイティングした。リポソームを含有する試料を刺激したウェルにのみ添 加した。 6、プレートを37℃において40分間インキュベージ5ンし、次いで50μl のPMNをアッセイのウェルに添加した。細胞の最終濃度は100μm中で5X 10’ウエルであった。 7、アッセイプレートをインキュベーター(5%のCot、31°C)に8分間 戻した。 8、結合しない細胞をアッセイプレートから系統的再懸濁により、p200マル チチャンネルのピペットを使用し、次いで0.2纏lの培地を添加および除去す ることによって除去した。 9、培地のすべてをウェルから除去し、そして50μlの可溶化緩衝液を添加し た。これは0.1%のNo−40洗浄剤を含有するクエン酸塩緩衝液(24,3 mlの0.1Mクエン酸、10.5g/ 500■1 ; 25.7鵬lの0. 2Mリン酸ナトリウム、14.2/ 500置1およびSQHgOで100層l )から成っていた。 10、7”レートをロータリー震盪器上で10分間インキュベージ5ンし、次い で0.05m1の0PDA溶液〔8薯gの0−フェニレン−ジアミン、S i  gma カタログNo、P−1526,81の30% Hz Oxおよび10量 1のクエン酸塩緩衝液(上のような)〕を各ラウェに添加した、この反応を15 分間進行させ、次いで25μIの4N硫酸を各ウェルに添加して反応を停止させ た。 11、試薬を100μlの体積の可溶化緩衝液および0PDA溶液を50μmの 4硫酸と混合することによって調製した。 12、 100μmの上澄み液を2ウエルの各々から取り出し、そして柔軟なE L I SAアッセイプレート(Falcon)に移した。プレートを分光光度 測定的に4920諷において30分以内に走査した。 2つの実験の結果を下表5に表す。 i (2,6)SLex (2,3)SLex濃度 平均 平均 1 20μ g 7抛l O,6630,156215μg/sl ’ 0.6 36 0.27037.5μg 7抛l O,6020,35943,75μg  /sl O,6550,48351,87μg/曽1 0.690 0.58 06.47μg/■1 0.695 0.6427 0p g 7抛l O,7 100,716対照+IL−IB 対照−IL−IB 濃度 平均 平均 1 2011 g 7抛l O,6570,010215μs 7抛l O,7 400,01037,5μ g/閣1 0.658 0.0134 3.75μ g/■1 0.698 0.0095 1.87℃1g/■I O,7250, 0146,47μ g/園1 0.782 0.0187 0μ g/請1 0 .708 0.01にれらの結果が示すように、合成α(2,3)シアリルLe ”を含有するが、α(2,6)シアリルLe”を含有しないリポソームは、EL AM−1依存結合アッセイにおいて、活性化された内皮への好中球の付着を阻害 する。こうして、シアル酸のα2,3連鎖はELAM−1による認識のために必 要であると思われる。さらに、結果が示すように、合成的に産生されたオリゴ糖 、α(2,3)シアリルLe”はELAM−1に結合し、そして活性化された内 皮への好中球の結合をブロックする。したがって、この化合物またはこの化合物 の誘導体は潜在的抗炎症薬物の候補を構成する。 1施1X土 エンド−−ガークトシ゛−ゼによるHL−60の几この実施例は、HL−60i l胞のシアル化Le”の内部のβ−ガラクトース主鎖の糖連鎖がエンド−β〜ガ ラクトシダーゼによる切断に対して感受性であるかどうかを決定する実験を記載 し、ここでエンド−β−ガラクトシダーゼはポリラクトサミニル構造の中の内部 のβ−ガラクトース連鎖を切断するが、Ga1NAcがマンノースに結合してい るとき(コア型構造)β−galを切断しないことが知られている酵素である。 土星 血小板を前述の方法により分層し、そしてトロンビンで活性化した。培養した) (L60細胞を後述するようにエンド−β−ガラクトシダーゼで処理し、そして 活性化された血小板へのHL60細胞のGMP−140仲介付着への酵素処理の 作用を決定した。 )(L60細胞の酵素処理は次のようにして実施した: 12.4X10’細胞 を20mM HE P E Sおよび0.2%のグルコースを含有するバンク均 衡塩溶液で2回洗浄し、次いで通常の生理的塩類溶液で1回洗浄した。エンド− β−ガラクトシダーゼ(0,1単位、ICN Chemicals。 Inc、 +カリフォルニア州アービン)を200μlの通常の生理的塩類溶液 および200μlの酢酸ナトリウム緩衝液(pH6,01)中に溶解した。20 0μl (0,05単位の酵素を含有する)を3xlO”のHL60細胞に添加 し、そして200μIの酢酸塩緩衝液を緩衝液対照として使用する同様な数の細 胞に添加した0両者の管を37℃においておだやかに撹拌しながら60分間イン キュベージジンした0次いで管を氷の中で冷却し、そして細胞をHEPESおよ びグルコースを含有するHBSS中で3回洗浄し、次いでカウントしそして2  xlO” 7抛lに懸濁させた。 アッセイのために、2抛lのタイロード−HEPES緩衝液(pH7,2)をエ ッペンドルフ管の中に入れた。同一体積の活性化された血小板(2XIO” / s+1)およびHL60細胞(2xlO’ /s+1)を添加しそして、混合後 、管を室温において20分間放置した。HL60細胞への血小板の付着を活性化 された血小板の好中球への付着について前述したように顕微鏡的に評価した。 これらの実験が示すように、エンド−β−ガラクトシダーゼでHL60細胞を処 理すると、トロンビン活性化された血小板へHL60細胞が結合する能力が87 .5%だけ阻害された。こうして、GMP−140のための最小のSLXを含有 するテトラサツカリドのりガントは、多分、マンノースよりむしろラクトースま たはポリラクトサミニル構造に結合している。 叉施flエ フコシル は ハ への の A プロ・り るこの実施例において、GMP− 140仲介付看を阻害するフコシル化多糖の能力を非フコシル化多糖のへキササ ツカリドのSLXおよびLe”のそれと比較した。簡単に述べると、血小板およ び好中球を前述の方法により分離した。血小板をトロンビンで活性化し、次いで 種々のオリゴ塘の希釈物とインキエベーシゴンした。好中球を添加し、そして活 性化された血小板への好中球の付着へのサツカリドの作用を決定した。使用した オリゴ糖は次の逼りであった:天然多糖およびそのフコシル化誘導体(両者の調 製は下に記載する);SLXへキササツカリド、LNF III (Le真)お よびLNF I(構造は前述した)。 SLXの線状コア構造を含有する多糖を多価のSLXを含有する多糖に、酵素的 フコシル化により転化した。天然多p I a型は、Jenningsら、Bi oches+、221258−1263(1983) (これをここに引用によ って加える)に記載されているように群Bのストレプトコッカス(−Σtr旦  tococc旦」−)から得た。適当なバクテリアの菌株は、アメリカン・タイ プ・カルチャー・コレクシラン(As+ericanType Cu1ture  Co11ection)に受託され、そして受託No、 12400.315 74゜12401、および31575を有する。 フコシル化多糖を調製するために、1mgの天然Ia型多糖を6μ】の1モルの 塩化マンガン、グアノシン5′−ジホスフェートβ−L−フコースと放射性トレ ーサー(比活性1.82 X 10’cpm/ t1モル)、90μlの水中の 0.9pモル、および水137μlの混合物の中に溶解した。これに、Pr1e els ら、J、Biol、Ches、25610456−10463(198 1)(これをここに引用によって加える)にすでに記載されているように、ヒト 乳から分離された3/4フコーストランスフエラーゼの100μlの溶液を添加 した。 この反応混合物を水と共に数回、膜(100Kのカットオフ)に対して濃縮し、 そして保持液を凍結乾燥して粉末にした。再懸濁および標識のカウントは、有効 なアクセプター鎖のほぼ半分(すなわち、100)がフコシル化されてきている ことを示した。 土星 血小板を前述したように分離し、そして室温においてトロンビンと0.25U/ −1の最終濃度で20分間インキエベーシゴンすることによつて活性化した(2  xlO” /ml) 。 好中球は、前述したように、七ノーポリ溶解培地(Ficoll−Hypaqu e。 Flow LaboraLories)の上でヘパリン処理した血液を層状にし 、次いで2000rpmで25分間遠心し、次いで、さらに25分間2500r p−で遠心することによって分離した。 アッセイのために、20ulの血小板懸濁液(2X10”/■1)をエッペンド ルフ管の中に入れた0等しい体積のオリゴ糖の調製物を500Ig/■l〜2. 0μg/llIの濃度で添加し、そして管を室温において20分間放置した0次 いで、20μlの好中球調製物(2X10”/sl)を添加し、そして管をさら に20分間室温において放置した。 好中球への活性化された血小板の付着を顕微鏡的に評価した。 100好中球を評価した。それらは、2またはそれ以上の血小板が結合している 場合は陽性と、そして2より少ない血小板が結合していた場合は陰性とスコアを つけた。2またはそれ以上の結合した血小板をもつ細胞の百分率を計夏した。 表6に示すように、フコシル化多糖は、トロンビン活性化された血小板への好中 球のGMP−140仲介結合を非常に効率よく阻害した。 50%の阻害は1μg/腸Iより小さい量で達成された。これは、天然多糖に要 求される20μg/mlに匹敵し、そして同様な程度の阻害についてSLXヘキ ササツカリドの8μg/−1に匹敵する。 l一旦 50%の阻害に要求される量 オリゴW (μモル) 天然多糖 20 フコシル化多糖 くl 5LXヘキササツカリド 8 LNF I[(Le”) 35 LNF I 阻害なし 本発明を理解を明瞭とする目的で多少詳細に例示および実施例により記載したが 、明らかなように、ある種の変化および変更は添付する請求の範囲を逸脱しない でなすことができる。 Flに、1 HL−60 Flに、4A。 Flに、411 FIG、5A。 Flに、5El。 モノクローナル抗体による血小板の付着の阻害FIG、6゜ リポソーム濃度 Flに、 ? リポソーム濃度(ug/m1) FIG、& グリコリピド(ug/m1) FIG、9゜ 要約書 新規なセレクチンリガンドが同定され、そして該リガンード−及びそれと反応す る抗体の種々の用途が提供され、この用途にはリポソーム製剤の標的に向けられ た供給が含まれる。 国際調査報告 一一一一−^ ”’ PCT/US911035921++w++−^−−−P CT/US911035925*rtaL !io、PCTzlJj91/I: 15り2^rt UnLt u3 4erLaL NO,PCT/u59L/1a15’l12

Claims (93)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.医薬として許容される担体およびセレクチン結合性オリゴ糖成分を有する化 合物を含んでなる医薬組成物。
  2. 2.オリゴ糖成分がフコースおよびシアル酸を含有する、請求項1に記載の組成 物。
  3. 3.前記オリゴ糖成分がR1−Galβ1,4(Fucα1,3)GlcNAc β1−R2であり、ここでR1はNeuAcα2,3、NeuGcα2,3、N euAcα2,3Galβ1,4GloNAcβ1,3およびNeuGcα2, 3Galβ1.4GlcNAcβ1,3から成る群より選択され、そして R2は1,3βGal、1,2αManおよび1,6αGalNAcから成る群 より選択される、 請求項1に記載の組成物。
  4. 4.前記オリゴ糖成分が多糖類上に存在する、請求項1に記載の組成物。
  5. 5.前記多糖類が群Bのストレプトコッカスのフコシル化多糖Ia型である、請 求項4に記載の組成物。
  6. 6.前記多糖類が約5,000〜300,000の分子量を有する、請求項5に 記載の組成物。
  7. 7.前記多糖類が約5〜約200のフコシル化側鎖を含んでなる、請求項5に記 載の組成物。
  8. 8.前記多糖類が約50〜約150のフコシル化側鎖を含んでなる、請求項7に 記載の組成物。
  9. 9.前記化合物が糖タンパク質またはグリコリピドである、請求項1に記載の組 成物。
  10. 10.セレクチン結合性成分が脈管内皮細胞または血小板上で発現されたセレク チンレセプターに結合する、請求項1に記載の組成物。
  11. 11.前記細胞表面レセプターがELAM−1またはGMP−140である、請 求項1に記載の組成物。
  12. 12.医薬として許容される担体およびセレクチン結合性オリゴ糖成分を含んで なる化合物を有するリボソームを含んでなる医薬組成物。
  13. 13.前記リボソームが抗炎症性化学療法剤を封入している、請求項12に記載 の組成物。
  14. 14.前記抗炎症剤がシクロスポリンAである、請求項12に記載の組成物。
  15. 15.前記オリゴ糖成分がフコースおよびシアル酸を含有する、請求項12に記 載の組成物。
  16. 16.オリゴ糖成分がR1−Galβ1,4(Fucα1,3)GlcNAcβ 1−R2であり、ここでR1はNeuAcα2,3、NeuGcα2,3、Ne uAcα2,3Galβ1,4GlcNAcβ1,3およびNeuGcα2,3 Galβ1,4GlcNAcβ1,3から成る群より選択され、そして R2は1,3βGal、1,2αManおよび1,6αGalNAcから成る群 より選択される、 請求項12に記載の組成物。
  17. 17.前記化合物が糖タンパク質である、請求項12に記載の組成物。
  18. 18.前記糖タンパク質が40,000〜約250.000ダルトンの分子量を 有する、請求項12に記載の組成物。
  19. 19.前記化合物がグリコリピドである、請求項1に記載の組成物。
  20. 20.前記グリコリピドが約600〜約4,000ダルトンの分子量を有する、 請求項14に記載の組成物。
  21. 21.前記化合物がオリゴ糖である、請求項12に記載の組成物。
  22. 22.前記セレクチン結合性成分が脈管内皮細胞または血小板上で発現されたセ レクチンレセプターに結合する、請求項12に記載の組成物。
  23. 23.医薬として許容されうる担体およびセレクチンと選択的に結合することが できるオリゴ糖成分を有する化合物を含んでなり、前記化合物が: L1−X1 を含んでなり、ここで L1はオリゴ糖成分であり、そしてSLXおよびSY2から成る群より選択され 、 X1はH,OH,NH2,NHR1,OR1,Oアリール、Oアルキルアリール 、Oセラミド、R1、アリールおよびアルキルアリールから成る群より選択され 、ここでR1はC1−C20アルキルである、 医薬組成物。
  24. 24.Lが ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、nおよびmは同一であるか、あるいは異なり、そして2〜12の整数 であり、YはOまたはSであり、そしてWはO,SまたはNHである) に連鎖しているか、あるいは ▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、nおよびmは2〜約12の整数であり、YはOまたはSであり、そし てWはO,SまたはNHである)に連鎖しているか、あるいは ▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、Zは5〜14員の環であり、そして該環上の置換基はシスまたはトラ ンスの関係にあり、そして置換基は1.2〜1、(p/2)+1の配置にあり、 ここでpは環の大きさである)に連鎖している、請求項23に記載の組成物。
  25. 25.2つの窒素原子および各成分が窒素原子に連鎖した請求項23に記載の2 つのオリゴ糖成分を有する複素環化合物を含んでなる組成物。
  26. 26.前記複素環化合物がピペラジンまたはホモピペラジンの群から選択される 6または7員の環である、請求項25に記載の組成物。
  27. 27.請求項23に記載のオリゴ糖成分に連鎖したアミノ酸を含んでなる組成物 。
  28. 28.前記アミノ酸がリジン、ホモリジン、オルニチン、ジアミノ酪酸、アスパ ラギンまたはジアミノプロピオン酸である、請求項27に記載の組成物。
  29. 29.前記アミノ酸がオリゴペプチドの中に組み込まれている、請求項28に記 載の組成物。
  30. 30.前記オリゴペプチドがリジン、ホモリジン、オルニチン、ジアミノ酪酸、 アスパラギンまたはジアミノプロピオン酸を含んでなる、請求項29に記載の組 成物。
  31. 31.前記オリゴペプチドがさらにアラニン、チロシンまたは放射性ヨウ化チロ シンを含んでなる、請求項30に記載の組成物。
  32. 32.前記オリゴペプチドが、N末端からC末端の方向において、▲数式、化学 式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、R1およびR2は任意のアミノ酸残基である)を含んでなる、請求項 31に記載の組成物。
  33. 33.医薬として許容されうる担体およびセレクチン細胞表面レセプターにより 認識されるオリゴ糖リガンドに選択的に結合することができる免疫グロブリンを 含んでなる組成物。
  34. 34.前記リガンドが配列NeuAcα2,3Ga1β1,4(α1,3Fuc )GIcNAcβ1を含んでなる、請求項33に記載の組成物。
  35. 35.前記オリゴ糖のリガンドが白血球により発現される、請求項33に記載の 組成物。
  36. 36.前記セレクチンが脈管内皮細胞または血小板により発現される、請求項3 3に記載の組成物。
  37. 37.前記セレクチンがELAM−1である、請求項33に記載の組成物。
  38. 38.前記免疫グロブリンがCSLEX−1,FH6,SNH,SNH4または VIM−2である、請求項33に記載の組成物。
  39. 39.前記組成物が単位投与形である、請求項33に記載の組成物。
  40. 40.セレクチンレセプターに選択的に結合することができる化合物を含んでな る、セレクチン仲介細胞間付着を阻害するための組成物。
  41. 41.前記化合物がフコースおよびシアル酸残基を有するオリゴ糖成分を含んで なる、請求項40に記載の組成物。
  42. 42.前記オリゴ糖成分がSLXまたはSY2である、請求項41に記載の組成 物。
  43. 43.前記化合物が免疫グロブリンである、請求項40に記載の組成物。
  44. 44.前記細胞表面レセプターが脈管内皮細胞または血小板上で発現される、請 求項40に記載の組成物。
  45. 45.前記細胞表面レセプターがELAM−1またはGMP−140である、請 求項40に記載の組成物。
  46. 46.前記セレクチン仲介細胞間付着が炎症性疾患の応答に関連する、請求項4 0に記載の組成物。
  47. 47.前記炎症性疾患の過程が再潅流傷害、喘息、乾癬、敗血症性ショックまた は腎炎である、請求項46に記載の組成物。
  48. 48.治療学的に有効投与量の請求項1,12,23,33に記載の医薬組成物 を投与することを含んでなる、患者におけるセレクチン仲介細胞間付着を阻害す る方法。
  49. 49.前記細胞間の付着が炎症性の状態に関連する、請求項48に記載の方法。
  50. 50.前記炎症性の状態が再潅流傷害、喘息、乾癬、敗血症性ショックまたは腎 炎である、請求項49に記載の方法。
  51. 51.患者に療法的に有効投与量の細胞表面のレセプターに選択的に結合するこ とができる少なくとも1つのオリゴ糖成分を有する化合物を投与することを含ん でなる、患者におけるセレクチン細胞表面レセプターにより仲介される細胞間の 付着を障害する方法。
  52. 52.オリゴ糖部分がフコースおよびシアル酸残基を含んでなる、請求項51に 記載の方法。
  53. 53.前記オリゴ糖成分がR1−Ga1β1,4(Fucα1,3)GlcNA oβ1−R2であり、ここでR1はNcuAcα2,3、NeuGcα2,3、 NeuAcα2,3Galβ1,4GlcNAcβ1,3およびNeuGcα2 ,3Galβ1,4GllcNAcβ1,3から成る群より選択され、そして R2は1,3βGal、1,2αManおよび1,6αGalNAcから成る群 より選択される、請求項51に記載の方法。
  54. 54.細胞表面レセプターがELAM−1またはGMP−140である、請求項 51に記載の方法。
  55. 55.前記オリゴ糖成分がリボソーム上に存在する、請求項51に記載の方法。
  56. 56.前記オリゴ糖成分が多糖上に存在する、請求項51に記載の方法る
  57. 57.前記多糖が群Bのストレプトコッカスのフコシル化多糖頬Ia型である、 請求項51に記載の方法。
  58. 58.前記セレクチンが白血球、単球または好中球の内皮細胞への付着を仲介す る、請求項51に記載の方法。
  59. 59.細胞間の付着が炎症性の状態に関連する、請求項51に記載の方法。
  60. 60.前記炎症性の状態が再潅流傷害、喘息、乾癬、敗血症性ショック、腎炎ま たは外傷性のショックである、請求項59に記載の方法。
  61. 61.前記細胞間の付着が転移に関連する、請求項51に記載の方法。
  62. 62.患者に療法的に有効投与量の細胞表面のレセプターに選択的に結合するこ とができるオリゴ糖部分を有する生物分子を投与することを含んでなる、患者に おけるセレクチン細胞表面のレセプターにより仲介される炎症性疾患の過程を処 置する方法。
  63. 63.オリゴ糖成分がシアル酸およびフコースを含有する、請求項62に記載の 方法。
  64. 64.生物分子はNcuAcα2,3Galβ1,4(Fucα1,3)GIc NAcβ1−R1、NeuGcα2,3Galβ1,4(Fucα1,3)Gl cNAcβ1−R1、およびNcuGcα2,3Galβ1,4GlcNAcβ 1,3Galβ1,4(Fucα1,3)GlcNAcβ1−R1から成る群よ り選択される化学式を有し、ここでR1はアミノ酸、オリゴペプチド、タンパク 質、糖タンパク質および多糖から成る群より選択される、請求項62に記載の方 法。
  65. 65.細胞表面のレセプターがELAM−1またはGMP−140である、請求 項62に記載の方法。
  66. 66.次の段階: 被験化合物をセレクチンレセプターおよび単離されたセレクチン結合剤と接触さ せ、そして 前記レセプターと前記セレクチン結合剤との間の結合を被験化合物が阻害する能 力を検出する、 を含んでなる、セレクチン仲介細胞付着を阻害する能力について被験化合物を測 定する方法。
  67. 67.前記結合剤がSLX成分、擬SLX(SLX mimetic)または免 疫グロブリンである、請求項66に記載の方法。
  68. 68.前記レセプターが活性化された内皮細胞または血小板上に存在する、請求 項66に記載の方法。
  69. 69.前記レセプター、因子または被験化合物が標識されている、請求項66に 記載の方法。
  70. 70.前記レセプターまたは因子が固体表面上に固定化されている、請求項66 に記載の方法。
  71. 71.前記結合の阻害を検出する段階が、レセプターを担持する細胞における生 理学的変化を検出することによって実施される、請求項66に記載の方法。
  72. 72.前記被験化合物がオリゴ糖または糖接合体である、請求項66に記載の方 法。
  73. 73.前記被験化合物がフコースおよびシアル酸を含んでなる、請求項66に記 載の方法。
  74. 74.前記被験化合物がSLX成分を含んでなる、請求項73に記載の方法。
  75. 75.前記被験化合物が免疫グロブリンである、請求項6βに記載の方法。
  76. 76.オリゴ糖成分を有する被験化合物をセレクチンレセプターと接触させ、そ して前記レセプターへの前記化合物の結合を決定することを含んでなる、オリゴ 糖成分がセレクチンレセプターに選択的に結合する能力を測定する方法。
  77. 77.前記被験化合物が標識されている、請求項76に記載の方法。
  78. 78.レセプターが固体表面上に固定化されている、請求項76に記載の方法。
  79. 79.前記成分がフコースおよびシアル酸を含んでなる、請求項76に記載の方 法。
  80. 80.前記接触の段階が、さらに、被験化合物をセレクチン結合剤と接触させる ことを含んでなり、そして結合を決定する段階がレセプターと結合剤との間の結 合の阻害を検出することによって実施される、請求項76に記載の方法る
  81. 81.前記結合剤が免疫グロブリンである、請求項80に記載の方法。
  82. 82.前記結合剤がSLX成分を含んでなる、請求項80に記載の方法。
  83. 83.被験化合物を単離されたSLX成分と接触させ、そして該単離されたSL X成分への被験化合物の結合を決定することを含んでなる、SLX成分に選択的 に結合する能力について被験化合物を測定する方法。
  84. 84.前記単離されたSLX成分が固体表面上に固定化されている、請求項83 に記載の方法。
  85. 85.前記被験化合物が標識されている、請求項83に記載の方法。
  86. 86.前記被験化合物が免疫グロブリンである、請求項83に記載の方法。
  87. 87.前記接触段階が、さらに、被験化合物をSLX結合剤と接触させることを 含んでなり、そして結合を決定する段階が単離されたSLX成分とSLX結合剤 との間の結合の阻害を検出することによって実施される、請求項83に記載の方 法。
  88. 88.前記SLX結合剤が免疫グロブリンである、請求項87に記載の方法。
  89. 89.前記SLX結合剤がセレクチンレセプターである、請求項87に記載の方 法。
  90. 90.適当な担体、および式: R1−Galβ1,4(R2)GlcNAcβ−R3(ここで、 R1はNeuAcα2,3、NeuGcα2,3、NeuAcα2,3Galβ 1,4GlcNAcβ1,3、又はNeuGcα2,3Galβ1,4GlcN acβ1,3であり;R2はし−Fucα1,3、D−Fucα1,3、Ara α1,3、(R,S)−5−アルキル−Araα1,3または(R,S)−5− アリール−Araα1,3であり、R3は1,3βGal、1,2αManまた は1,6αGalNAcである) を有するセレクチン結合性オリゴ糖成分を有する化合物を含んでなろ製剤学的組 成物。
  91. 91.前記オリゴ糖成分が糖タンパク質またはグリコリビドである、請求項90 に記載の組成物。
  92. 92.前記オリゴ糖成分が脈管内皮細胞または血小板上のセレクチンレセプクー と結合する、請求項90に記載の組成物。
  93. 93.細胞表面レセプターがELAM−1またはGMP−140である、請求項 90に記載の組成物。
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