JPH05506993A - ウイルスの複製を防止する方法 - Google Patents

ウイルスの複製を防止する方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ウィルスの複製を防止する方法 発明の分野 本発明はウィルス性疾患の予防および治療に関する。
発明の背景 ウィルス感染の結果はウィルスと宿主の両方のいくつかの因子に依存する。病理 発生に影響を及ぼすこれらの因子には感染性ウィルス粒子の数、感受性細胞への それらの経路、ウィルスの増殖速度および蔓延速度、細胞機能に対するそのウィ ルスの効果、細胞損傷に対する宿主の二次的応答、およびその宿主の免疫学的お よび非特異的防御が含まれる。一般にウィルス感染の効果には急性の臨床的疾患 、無症候性感染、様々な癌の誘発、および慢性の進行性神経系障害が含まれる。
1細胞で生産されたウィルス粒子は他の細胞に侵入することができ、それによっ て蔓延する感染をもたらすので、ウィルスは強力な感染性の病原物質である。ウ ィルスは侵入した細胞に重要な機能的変化を引き起こし、これがしばしばその細 胞を死に至らしめる。
ウィルス感染は現在も世界中で主要な医学的課題となっている。例えば急性およ び慢性の肝炎ウィルス感染およびその続発症は主要な課題の一つである。実際、 世界中でおそらく4億人の人々が現在B型肝炎ウィルスに感染している。この設 定下では、急性および劇症肝炎、ならびにこのウィルスの慢性キャリアー(保有 者)のままである個体における硬変、慢性活動性肝炎および肝細胞癌腫の最終的 な発生を含む慢性肝臓疾患の危険が高い。
ヒト免疫不全ウィルス(HIV)の劇的な効果はウィルス性疾患の結果のもう1 つの例である。現在米国ではAIDSの診断例が27700例以上あり、米国公 衆衛生局は1991年の終わりまでに179000Å以上がこの疾患に罹るであ ろうと予測している。したがって、HIV用の診断手段やワクチンの開発を目指 して活発な医学的研究が行われている。AIDSと肝炎はウィルス感染力場1き 起こす様々な疾患の2例に過ぎない。
現在、ウィルスの複製を停止させ他の細胞へのウィルスの蔓延を防止するための 方法がめられている。しかしながら、この目的の達成にはかなりの困難が伴う。
主な課題の1つは宿主細胞を傷つけることなくウィルスを抑制するという課題で ある。ウィルス増殖の細胞遺伝子に対する依存性が弁別的な攻撃点を制限してい る。最も大きいウィルスでさえ、ウィルス自身が有する生化学的反応であって宿 主の細胞との関連で独自性のあるものはかなり少ない。さらに、ウィルス感染が 明らかになるのは大量のウィルス増殖と細胞変化が起こった後に限られる。
したがってほとんどの一般的制御法は予防である。治療はほとんどの場合、その 損傷が後に修復されるという条件下でいくらかの未感染細胞の殺傷が許容され得 る状況に限られる。
抗ウイルス療法のもう1つの重要な限界は耐性突然変異体の出現である。それら の選択を避けるためには、細菌に関して有効な原理(妥当な投与量、複数薬剤治 療および明確に示されない限り治療を避けること)をウィルスにも同等に適用す ることができる。したがって、ウィルス感染の危険な性質および感染性ウィルス の性質が提供する障害ゆえに、ウィルスの複製を制御する方法が差し迫って必要 とされている。RNAウィルスおよびDNAウィルスに適用可能な方法は広範囲 にわたる適用可能性を有するであろう。
関連する文献の説明 B型肝炎つイルスノ複製機序についての記述は、Seegerら、5cienc e 232:477−484(1986) ; Khudyakovら、FEB S Letters 243:115−118(1989) ; Willら、  JA of Viro]、。
6に904−911(1987);Birschら、Nature 344:5 52−555(1990)l二認めることができる。
レトロウィルスおよびレトロウィルス組込みについては、Varmus、 H, 、5cience240:1427−1435(1988) ; Grandg enettら、Ce1160:3−4(1990)l:議論されティる。
発明の要約 ウィルスのポリメラーゼ遺伝子の特定の領域に少なくとも1つの突然変異を導入 することによって、ウィルスポリメラーゼを含有するウィルスの複製の完全かつ 不可逆的な停止が達成される。この突然変異型遺伝子または突然変異型遺伝子産 物(DNA、RNAまたはタンパク質)をそのウィルスに供給することによって 欠陥のある複製をもたらすことができる。この方法はウィルス性疾患の予防と治 療に有効である。本発明の方法によって、ポリメラーゼ遺伝子産物を複製に利用 するDNAウィルスおよびRNAウィルスを共に抑制することができる。
図面の簡単な説明 図1:Huh7肝癌細肝癌細胞体変異型HBVゲノム5−15が効率的に転写さ れる。
10%FBSを補足したMEM培地中でHuh7細胞(Nakabayashi 、 H,ら、 Cancer Res、 42:3858−3863(1982 ))を生育させた。約90%全面成長に達した時に、リン酸カルシウム法(Ch en、 C,ら、1lol Ce11. Biol、 7:2745−2752 (1987))を用いて、この細胞をクローン化DNA(20μg/100+m ディツシュ)でトランスフェクトした。使用したHBV DNAは不完全ゲノム 1−8(陰性対照 表1を参照のこと)、“野生型”adwの頭−元型二量体お よび突然変異型ウィルスゲノム5−15の頭−元型二量体である。トランスフェ クションの48時間後、グアニジンイソチオシアネート法(Sambrook、  J、ら、 Mo1ecular cloning : A 1aborato ry manualA第 2版、 Co1d Spring Harbor、 NY、 Co1d Spr ing Harbor Laboratory Pressi19g9))を用 いて全RNAを細胞から調製し、ホルムアルドヒト1.25%アガロースゲル電 気泳動によって分画し、Nytran膜(Schleicher & 5chu e11. Keene、 NU)に移し、ニックトランスレーションによって3 2Pラベルした全長HBV DNAプローブとハイブリッド形成(ハイブリダイ ズ)させた。オートラジオグラフィー暴露を一80℃で12時間行った。
図2=突然変異型HBVゲノム5−15は複製欠損性である。
図1の説明で記述したようにHuh7細胞を生育させ、これをトランスフェクト した。トランスフェクションの5日後に細胞培養培地を集め、NP40中で細胞 を溶解した(Ilirsch、 R,ら、VirologY 167:136− 142(1988))。この細胞溶解液を50000xg(20℃)で30分間 遠心分離した。投入(インプット)DNAを消化するために、上清にD N a  s e I (1μg/IIl ; Yorthington)を加えた。こ の溶液をショ糖クッション(30にショ糖、20IIIIIT r i 5−H C1(pH7,4)、100mM NaCL O,1%2−メルカプトエタノー ル、0,1%ウシ血清アルブミン)に重層し、178000xg(4℃)で12 時間遠心分離した。20mMTri 5−HCl(pH8)、10m1l ED TA、1%SDSの存在下でプロテイナーゼK(500μg/ml)を用いてベ レットを55℃で3時間消化した。フェノール抽出の後、核酸をエタノールで沈 殿させた。凍結乾燥の後、沈殿物を10mMTri 5−HCl(pH7,4) 、1mM EDTA、1μg DNAase非含有RNase A/mlに溶解 し、1.25%アガロースゲル電気泳動で分画し、Nytran膜に移し、ニッ クトランスレーションで32Pラベルした全長HBV DNAプローブにハイブ リダイズさせた。100關デイツシユ1枚から得られる細胞質DNAを各レーン に適用した。オートラジオグラフィー暴露を一80℃で4時間行った。
図3:HBV突然変異体5−15の複製欠損性の原因となるDNA配列はヌクレ オチド位置2606(Apal)と2823(B s t EII)の間に位置 する。
“野生型″adwの頭−元型二量体(adw HTDlpGEM−7のEeoR 1部位中に部位−ニングしたもの)をAatII(1419)およびDral( 2186)断片としてサブクローニングすることにより、複製能を有する先端欠 失型構築物adwR9を得た。adw R9と突然変異型HBVゲノム5−15 の特定の領域を交換することにより、表示のサブクローンを得た。黒(塗り潰し た領域はadw RQ中へのHBV5−15挿入を表す。これらの構築物の複製 能力を図2の説明に記述したようにして分析した。
図4=ヌクレオチド2798はHBV DNAの複製能力にとって極めて重要で ある。
図1の説明に記述してようにHuh7細胞を生育させ、これをトランスフェクト した。感染の5日後に細胞培養培地を集め、細胞をNP40中で溶解した(Bi rschら、VirologY 167:136−142(1988))。培地 を50000xg(20℃)で30分間遠心分離した。その上清を10m1l  MgC12にした。インプットDNAを消化するためにDN a s e I  (1tt g/ml ; Worthington)を添加した後、その溶液を シ碧糖クッションに重層し、図2の説明に記述したように処理した。100鳳I デイツシユ1枚から得られる細胞培養培地(10ml)に相当する量を各レーン に適用した。オートラジオグラフィー暴露を一80℃で12時間行った。複製性 HBVDNAに関して陰性を示す細胞培養培地はすべてそれぞれの細胞溶解液調 製物中でも陰性であった(非開示データ)。各構築物の構造とDNA配列をそれ ぞれ図3および表2に示す。
特定の態様の説明 ウィルスの複製を停止させるための方法および組成物を提供する。本法にはポリ メラーゼ反応の開始に必要な欠陥タンパク質が関与する。この必須タンパク質を コード化するポリメラーゼ遺伝子領域に特定の変化を導入することができる。
この突然変異はそのウィルスの複製の完全かつ不可逆的な停止をもたらす。さら に、この欠陥タンパク質をウィルスに供給することにより、正常なウィルス複製 を中断させることができる。
ポリメラーゼ遺伝子のある領域中に突然変異を導入または挿入することによって 、欠陥タンパク質の生産がもたらされる。この欠陥タンパク質は複製のためのプ ライマーとして作用するのでウィルスの複製にとって必須であるとの仮説を立て ているが、これに限定されるわけではない。しかし、この欠陥タンパク質はRN AおよびDNAポリメラーゼによる転写をプライムすることができない。あるい は、この欠陥タンパク質がブレゲノムRNAの包膜化を許さないのかもしれない (Birschら、 Nature 344:552−555(1990))。
本抑制法にはウィルス複製の他の側面も関与し得るので、その特許性は提案され るいかなる機構にも属さないことを注記しておく。
ウィルス複製の詳細な細部はウィルス間で異なるものの、その機構のある側面は 共通している。例えば、レトロウィルスについて最初に記述されたRNA依存性 DNA合成は、現在では他の様々な設定下における遺伝情報の転移の手段であろ うと認識されている。これには肝炎ウィルスおよびカリフラワーモザイクウィル スの複製が含まれる。−重鎖RNA鋳型から二本鎖DNAを合成するためには、 −RNA鋳型から第1DNA鎖を合成してその第1DNA鎖から第2DNA鎖を 合成するための酵素、これらの2本の鎖のそれぞれについてのプライマー、およ び第2DNA鎖の合成を可能にすべく逆転写後にRNA鋳型を除去するための手 段が必要である。
本発明の目的のために、ウィルス複製におけるポリメラーゼ遺伝子産物の役割に 注目する。ポリメラーゼ遺伝子中に特定の変化を導入することによって、そのウ ィルスの複製を効果的に停止させることができる。したがってRNAウィルスと DNAウィルスの両方、具体的にはRNAおよびDNAポリメラーゼのために転 写をプライムするべくポリメラーゼ遺伝子産物を利用するウィルスに、本法を適 用することができる。本発明の方法の対象となるウィルスには、肝炎ウィルスな どのヘパドナウィルス、アデノウィルス、ヘルペスウィルス、ポックスウィルス 、ピコルナウィルス、オルトミクンウイルス、バラミクソウィルス、コロナウィ ルス、ベスチウイルス、フラビウイルス、HIVなどのレトロウィルスが含まれ る。
本法にはポリメラーゼ遺伝子のある領域への突然変異の導入が含まれる。“突然 変異の導入“とは遺伝子中のヌクレオチドの置換、欠失、または付加(好ましく は置換)を意味する。突然変異を挿入するための領域を数種の方法で同定するこ とができる。様々なウィルス株のポリメラーゼ遺伝子またはポリメラーゼ遺伝子 産物間で保存されているアミノ酸位置を比較することによって、この領域を同定 することができる。例えば種々のHBV株のポリメラーゼ遺伝子を比較したとこ ろ、アミノ酸位置164が高度に保存されていることがわかった(表1を参照の こと)。残基164に対応するヌクレオチド2798に単一の点突然変異を導入 したところ、ウィルスの複製を中断させる欠陥タンパク質が生産された。
この方法で、他のウィルスのポリメラーゼ遺伝子領域を重要なアミノ酸位置につ いて精査することができる。これらの位置に突然変異を挿入し、得られた遺伝子 産物をウィルス複製に対する効果について試験することができる。
もう1つの方法は、RNAウィルスおよびDNAウィルスのポリメラーゼ遺伝子 中に無作為に突然変異を導入することである。次いで、このような変化によって 得られたタンパク質をウィルスDNA複製に対するそれらの効果について試験す る。
B型肝炎ウィルスを用いた研究から、ウィルス複製の停止機構にはブレゲノムR NAの包膜化に必要なタンパク質あるいはポリメラーゼ反応の開始に必要な結合 性タンパク質の不完全な(欠陥のある)産出が関与すると思われる。このタンパ ク質は、HBVを含むすべてのヘパドナウィルスの複製生活環において重要な段 階であるDNAの(−)鎖の逆転写のためのプライマーとして機能する。このこ とは、ポリメラーゼ反応の開始に必要なこのタンパク質中に突然変異を導入する ことによってウィルスの複製を抑制し得ることを示している。ヘパドナウィルス の場合、これには、ブレゲノムRNAの包膜化および(−)鎖DNAの逆転写に 必要なタンパク質中に突然変異を導入することが含まれる。
レトロウィルスの場合、逆転写酵素に付随するRNA−DNAハイブリッドに特 異的なりボヌクレアーゼ活性であるリボヌクレアーゼH(RNa se H)に よってポリプリン領域から生産されるウィルスRNAオリゴマーによって第2鎖 合成がプライムされる。リボヌク1ノアーゼHはレトロウィルスポリメラーゼ遺 伝子のタンパク質産物である。したがって、部位特異的突然変異誘発法によって RNaseH遺伝子領域に突然変異を誘発し、次いでウィルス複製に対するその 欠陥タンパク質産物の効果を試験することができる。
突然変異誘発処理の方法は当該技術分野でよく知られている。とりわけ部位特異 的突然変異誘発法を用いれば、標的タンパク質中のほとんどすべてのアミノ酸位 置を意のままに操作することができる。Sm1th、 M、 、 Ann、 R ev、 Genet、 19:423(1985)(この文献は本明細書の一部 を構成する)を参照のこと。また、“PCRTechnology”(Stoc kton Press、 New York(1989))の61−70頁のB iguchi、 R,、”Llsing PCRto@Enginee r DNA”をも参照のこと。
ポリメラーゼ遺伝子中に突然変異を挿入するもう1つの手段は、ポリメラーゼ遺 伝子の核酸断片を構築することである。核酸合成法は知られている。一般的事項 については”5ynthesis and Applications of  DNA and RNA”(Narang、 S、 liA Acad emic Press(1987))およびこの本に引用されている文献を参照 のこと。したがって、そのウィルスの核酸配列あるいは少なくともそのウィルス のポリメラーゼ遺伝子の核酸配列がわかっている場合には、合成構築物を作成す ることができる。
この合成構築物は天然の配列と比較して特定の部位に突然変異または変化を含有 するであろう。次に、発現したタンパク質をウィルス複製に対するその効果につ いて試験することができる。
数種のウィルスゲノムのヌクレオチド配列が公表されている。例えば、HIVの ヌクレオチド配列はRatnerら、 Nature 313:277−284 (1985)に認められる。肝炎ウィルスのヌクレオチド配列はOkawoto ら、 J、 Gen、 Virol、 69:2575−2583(1988) に認めることができ、ジエンバンク(Genbank)を通して利用できる。
同定した標的ポリメラーゼ遺伝子領域の突然変異誘発処理後、ウィルスの複製に 対するその突然変異の効果を試験することができる。ウィルスの複製は、複製産 物またはウィルス転写物の存在を決定することによって検定できる。この方法で 、細胞溶解液と細胞培養培地をウィルス転写物、タンパク質、および複製型ウィ ルスDNAの存在について分析することができる。ウィルスに特異的な転写物を 検出するために、固相放射線免疫検定法を用いて、ウィルスがコード化している タンパク質を細胞溶解液および培養培地の両方で同定することができる。具体的 には、突然変異型ウィルスで細胞をトランスフェクトした後、細胞質DNAのサ ザンプロットハイブリッド形成を用いて、突然変異型ウィルスゲノムの複製能力 を評価することができる。詳細については実験項を参照のこと。またハイブリッ ド形成の詳細については”Nucleic Ac1d取りridizatfon 、^Practical Approach”(IRL Press、 las hington、 DC(1985))にも認められる。
特定の突然変異型タンパク質が同定されたら、それを用いていくつかの方法でウ ィルスの複製を停止させることができる。この突然変異をDNA、RNAあるい はタンパク質レベルで供給することができる。
欠陥タンパク質との接触はウィルスの複製を中断させるので、欠損性の複製を達 成するためにこのタンパク質を投与することができる。より魅力的な方法は、ウ ィルスに感染した宿主細胞あるいはウィルス感染に対して感受性の宿主細胞中で このタンパク質を発現させることである。この方法として、その宿主細胞を形質 転換することができるベクター中に突然変異したポリメラーゼ遺伝子またはポリ メラーゼ遺伝子領域を入れることができる。組織特異的もしくは普遍的に発現さ せるのに適したプロモーターの下流にこの遺伝子を置く。肝炎の場合、ウィルス DNAを肝炎特異的プロモーターの下流に置くことによって肝炎中で発現させる 。他のウィルスについては、構成的プロモーターを使用することができる。
宿主細胞中で発現させる場合、突然変異型遺伝子を発現ベクター中に機能的に連 結し、これを宿主細胞中に導入することにより、その細胞による欠陥タンパク質 の発現を可能にすることができる。適当な調節領域を伴う遺伝子を適切な配向と 読み枠で提供することによって発現が可能になる。遺伝子構築法は当該技術分野 で知られている。具体的には、“Mo1ecular Cloning、A L aboratory Manual”(Sambrookら編、Co1d Sp ring Harbor Laboratory、第2版、 Co1d Spr ing Harbor、 mY(1989) )を参照のこと。
極めて多様な転写および翻訳調節配列を使用することができる。調節シグナルが 高レベルに発現する特定の遺伝子に付随しているアデノウィルス、ウシパピロー マウィルス、シミアンウィルスなどのウィルス供給源からこれらのシグナルを誘 導することができる。あるいは、アクチン、コラーゲン、ミオシンなどの哺乳類 発現産物のプロモーターを使用することもできる。
真核宿主における突然変異型ウィルスDNAの発現には真核性調節領域の使用が 要求される。一般にこのような領域にはRNA合成の開始を指示するに足るプロ モーター領域が含まれる。代表的なプロモーターにはマウス・メタロチオネイン I遺伝子のブ0(−一ター(Hammer、 D、ら、 J、 Mo1. Ap pl、 Gen、 1 :273−288(1982))Aヘ ルペスウィルスのTkプロモーター(McKnight、 S、 、 Ce1l  31:355−365(1982))、SV40初期プロモーター(Beno istら、Nature 290:304−310(1981))などが含まれ る。
他の有用なプロモーターにはアルブミン、アルファ・フェトプロティン、アルフ ァ・アンチトリプシン、レチノール結合性タンパク質などの肝臓特異的プロモー ターが含まれる(Fang、 X、 J、ら、Hepatology 10ニア 8l−787(1989))。
望ましい突然変異型ウィルスDNAおよび機能的に連結されたプロモーターを受 容細胞中に、直線分子あるいはより好ましくは閉環共有結合環状分子でもあり得 る非複製DNAまたはRNA分子として導入することができる。このような分子 は自律的に複製することができないので、目的のレセプター分子の発現は導入さ れた配列の一時的発現を介して起こり得る。あるいは、所望により、導入した配 列の宿主染色体への組込みを介して永続的な発現も起こり得る。
導入される配列を、受容宿主中で自律的に複製することができるプラスミドまた はウィルスベクター中に組込むこともできる。cDNA発現ベクターにはOka yama、 H,、Mo1. Ce11. Biol、3:280(1983) などに記述されているものが含まれる。ウィルスベクターにはWO391071 36およびその引用文献に開示されているレトロウィルスベクター(特に肝細胞 中での発現用)が含まれる。
この方法では、特定の突然変異をコード化している対応する核酸配列またはその 一部分をウィルス性疾患に罹っている宿主の細胞中に導入する。その核酸配列の 発現はそのウィルスの複製を妨害するタンパク質をもたらす。
ウィルスの複製を破壊するもう1つの手段は、宿主細胞にアンチセンスRNAを 提供することである。アンチセンスRNAをウィルスに提供することもまた、複 製を妨害する。アンチセンス調節については、Rosenbergら、Natu re 313ニア03−706(1985) ; Preissら、 Natu re 313:27−32(1985) ; Melton、 Proc、 N atlOcd、 Sci、 USA 82:144−148(1985) ; K111ら、 Ce1l 42:12 9−138(1985) ; Izantら、5cienc■@229+345 −3 52(1985)に記述されている。アンチセンスRNAを供給することにより 、天然に存在するRNAの作用が減少する。したがってアンチセンス調節は、転 写されるDNA配列がそのウィルスの目的のポリメラーゼ遺伝子またはポリメラ ーゼ遺伝子領域に対して少なくとも部分的には相補的であるような遺伝子からな るDNA配列を細胞中に導入することによって達成され得る。上述のように、導 入されるDNAはその宿主細胞によって認識される転写開始領域の転写制御下に あるであろう。導入されたDNAの転写はウィルスのRNAと相補的なアンチセ ンスRNAの複数コピーをもたらし、そして天然に存在するRNAの作用の減少 をもたらすであろう。さらに、特定のウィルス遺伝子領域をまたぐリポザイムも 治療剤として機能し得る(Sarver、 N、ら、5cience 247: 1222−1225(1990))。
突然変異型ウィルスゲノムを構築し、それを用いて宿主細胞をトランスフェクト および感染させ得ることも理解される。この突然変異型ウィルスは欠陥タンパク 質を発現させることができる。したがって、この細胞はウィルスの攻撃を効果的 に撃退することができる。宿主が既に非改変型のウィルスに感染している場合に は、欠陥タンパク質を発現する突然変異型ウィルスに宿主を感染させることによ り、非改変型ウィルスの複製の停止を導(ことができる。
本発明の方法はウィルス感染に対処するためだけでなく、ウィルス感染を予防す るためにも利用できる。ウィルス感染を予防したり、あるいは宿主にウィルスが 侵入した途端にそのウィルスを撃退するために、欠陥タンパク質または欠陥タン パク質をコード化する核酸を含有するベクターからなる組成物を投与することが できる。
複製を抑制するために欠陥ポリメラーゼタンパク質を使用することを総論的に議 論しているが、欠陥タンパク質がそれ自身のウィルスに特異的であることは理解 される。すなわち、B型肝炎つィルスポリメラーゼ遺伝子中の突然変異はB型肝 炎ウィルスの複製を抑制もしくは停止させる欠陥タンパク質をもたらすであろう 。
上述のように、本発明の組成物および方法を用いることにより、極めて多様なR NAウィルスおよびDNAウィルスのウィルス複製を停止させることができる。
本発明の一態様として、肝炎ウィルス、具体的にはB型肝炎ウィルスの複製を停 止させるために本発明の方法および組成物を利用する。部位特異的突然変異誘発 法により、少なくとも1つの突然変異をこのウィルスのゲノム中に挿入すること ができる。ヌクレオチド2606付近からヌクレオチド2823付近までの範囲 、一般的にはヌクレオチド2700付近からヌクレオチド2900付近の範囲、 好ましくはヌクレオチド2798付近にあるヌクレオチド位置にこの突然変異を 導入することができる。位置2798に突然変異を挿入する場合、その突然変異 はAからCあるいはTからCへの変化を伴うであろう。この特定の突然変異はT hrまたはSerからProへの対応するアミノ酸変化をもたらすであろう(表 1を参照のこと)。これによって得られる突然変異は、B型肝炎ウィルスの複製 を完全かつ不可逆的に停止させる。
HBV複製を停止させるためには、次いで、突然変異を有するDNA種が逆転写 酵素反応における欠陥3.5プレゲノムRNAをプライムするために用いられる 。あるいは、欠陥タンパク質をコード化するウィルスDNAの特定の断片を肝臓 特異的プロモーターの制御下で宿主細胞に供給することができる。さらに、肝臓 特異的プロモーターによって駆動される突然変異を含有するヒトHBVゲノムを 、野生型肝炎ウィルスの複製の停止を導く感染性の妨害ウィルス粒子を生産する ように構築することができる。
もう1つの態様として、HIV複製を抑制することができる。つまり、このウィ ルスのゲノム中に少な(とも1つの突然変異を挿入する。この突然変異をHIV ポリメラーゼ遺伝子のヌクレオチド領域中に導入する。一般的には、ヌクレオチ ド1200付近からヌクレオチド5500付近までの範囲、より一般的にはヌク レオチド1500付近からヌクレオチド4700付近までの範囲にあるヌクレオ チド位置に突然変異を導入する。得られた突然変異を、本明細書に開示する方法 を用いて、ウィルスの複製に対する効果について調べるであろう。
ウィルス複製停止の機構にはプレゲノムRNAの包膜化に必要なタンパク質ある いはポリメラーゼ反応の開始に必要な結合性タンパク質の不完全な(欠陥のある )産生が関与すると考えられる。このタンパク質は(−)鎖DNAの逆転写のた めのプライマーとして機能する。しかしこのウィルス複製の抑制が、ポリメラー ゼ遺伝子内に突然変異を挿入すること以外には、本明細書に開示する特定の方法 に依存しないことは理解される。したがって、実際には他の機構あるいは別個の 機構がウィルス複製の停止に関与していることもあり得る。
以下の実施例は例示のために提供するのであって、限定を意図するものではない 。
実験項 HBV感染に対して血清学的に免疫性である個体の肝臓中のエビソーム)IBV DNAが過去に同定されている(Blum、 H,E、ら、Liver 8:3 07−316(198g))。この個体の肝臓から得たウィルスゲノムのクロー ニング、微細構造分析、および生物学的特性化が行われた。クローン化したゲノ ムは、最も密接に関連する血清型adW2の感染性HB V (B、 N、 F ields、 R,Jaenisch及びC,F、 Fox編、“Animal  virus g■獅■ tics” (Academic Press Inc、 、 New Yor k(1980))中57−70頁のValenzuela、@P、ら、ゴhe nucleotide 5equence of the hepatitis  B viral genome and the 1de獅狽奄■奄モ≠■ ion of the major viral genes”)と比較して4 8塩基変化を示した。これらの突然変異のうちの1つはウィルスゲノムの前核( pre−core)領域の末端に終止コドンを作っており、これが肝炎Be抗原 (HBeAg)の形成を妨げていた。Huh7肝癌細胞中へのトランスフェクシ ョンによるこのクローン化DNAの機能分析は、ウィルスDNA複製を遮断する 欠陥を除き、すべての主要なウィルス転写物、ウィルス核およびエンベロープタ ンパク質の合成能力を示した。DNA合成に関するこの欠陥の遺伝的根拠が、ス レオニンまたはセリンのプロリンによる置換をもたらす位置2798の一つのミ スセンス突然変異であることがわかった。この発見はこのポリメラーゼ遺伝子領 域のくおそらく末端タンパク質かあるいはブレゲノムRNAの包膜化に必要なタ ンパク質をコード化するという)ウィルスの生活環における重要な役割を示唆す ると共に、ウィルスの複製を停止させるための特定の治療戦略を示唆している。
この患者の肝臓中のエピソームHBV DNAの微細構造を明らかにするため、 3対のHBV特異的プライマー(表1)を用いてポリメラーゼ連鎖反応(P C R)によって全肝臓DNAからウィルスゲノムを増幅した。増幅したウィルスD NA断片をpGEM−7中にクローン化することにより、予期される3種の重複 HBVクローン1−8,2−13および3−1(表1)を得た。これらのクロー ンを用いてHBV DNA分子を再構築し、pGEM−7中にクローン化するこ とにより、全長HBVゲノム5−15を得た。これらのクローンの直接配列決定 を行うことにより、HBVゲノム5−15の完全なヌクレオチド配列を決定した (データはGenbankに提出した)。このゲノムは3221塩基の長さを有 し、既知のHBV DNAと同一の遺伝的構成である。公表されたDNA配列と の比較により、HBsAgBsAgサブタイプw 2 (B、 N、 Fiel ds、 R,Jaenisch及びC,F、 Fox編、 ”Animal v ir浮刀@ge netics”(Academic Press Inc、 、 New Yo rk(1980))中57−70頁のValenzuelaA P、ら、ゴ he nucleotide 5equence of the bepati tis B viral genome and the ■р■獅狽奄■奄■ ation of the +aajor viral genesつと最も密 接な相同性を有することが明らかになった。このサブタイプと比較したところ、 HBV5−15中に合計63個の突然変異が検出され、そのうち48個はアミノ 酸置換をもたらすものであった。PCR増幅によって誘発された突然変異を排除 するために、別個のPCR増幅産物のクローニングと配列決定を行うことにより 、アミノ酸変化を導く突然変異を確認した。突然変異はすべての読み取り枠中に 同定され、この突然変異体を除けば異なるHBV DNAと他のヘパドナウィル スの間で最も高度な相同性を示す領域(参考文献3およびGenbankから入 手できるデータ)であるブレC/C領域中に最も高い頻度(1000塩基あたり 26塩基)で同定された。これらの突然変異はプレC読み枠の末端に枠内終止コ ドンをもたらし、それゆえに肝炎Be抗原(HBeAg)への前駆体であるブレ C/Cタンパク質をコード化することができな(なったのである。ブレC読み枠 の末端の終止コドンは患者の肝細胞性癌腫中に組み込まれたウィルスDNA中に は認められず(非開示データ)、このことはこの突然変異が感染性ウィルス中に 存在したのではなく、むしろウィルスDNAの組込み後、非腫瘍性の肝臓におけ るウィルス複製の進行中に起こったことを示唆している。
上述した構造上の特徴からこのウィルスの生物学に関して直接的な結論を引き出 すことができなかったので、この突然変異ウィルスゲノムの機能的な能力をイン ビトロで分析した。Huh7肝癌細胞(Nakabayashi、 Fi、ら、  Cancer Res、 42 :3858−3863(1982乃のトラン スフェクション後、細胞溶解液および細胞培養培地をウィルス転写物、タンパク 質および複製型ウィルスDNAの存在について分析した。
図1に示すように、HBV特異的プローブとのハイブリッド形成実験によって、 頭−星型(HTD)adw(“野生型”)でトランスフェクションした細胞およ びHTD5−15(“突然変異型“)でトランスフェクションした細胞の両方に 、それぞれ2.2および3.6に頃の2つの主要な転写物が存在することが明ら かになった。
トランスフェクションしなかった細胞(非開示データ)中、あるいは不完全HB Vクローン1−8(表■)でトランスフェクションした細胞中にはウィルス転写 物が存在しなかった。メツセージのレベルはHTD5−15でトランスフェクシ ョンした細胞中よりHTDadwでトランスフェクションした細胞中のほうが高 かったが、2.2kbサブゲノムメツセージに対する3、6kbブレゲノムメツ セージの比率は極めて類似しているようである。これらの発見は突然変異型ウィ ルスゲノムがすべての主要なHBV転写物を合成する能力を冑することを示して いる。
HBVがコード化しているタンパク質を、細胞溶解液および培養培地の両方で、 面相放射線免疫検定法によって同定した。HTD adwでトランスフェクショ ンしたHuh7細胞およびHTD 5−15でトランスフェクションしたHuh 7細胞は共にかなりの量のHBsAgおよびHBc/eAgを培地中に分泌し、 一方、不完全クローンHBV 1−8でトランスフエフシンした細胞はウィルス 抗原を生産しない(非開示データ)。位置1899の終止コドン突然変異から予 期されるように、代謝的ラベル化および免疫沈降研究により、HTD 5−15 でトランスフェクションした細胞が大きいブレC/Cタンパク質とその小さいプ ロセシングされた生成物(通常HBeAgとして細胞培養培地中に分泌される) を合成する能力を有さないことが明らかになった(非開示データ)。
突然変異型ゲノム5−15の複製能力を評価するために、トランスフェクション 後のHhu7細胞から単離した細胞質DNAのサザンプロットハイブリッド形成 によってHBV DNA種を分析した。図2に示すように、複製性のHBV D NA種がHTD adwでトランスフェクションした細胞中にのみ検出され、不 完全クローンHBV 1−8(陰性対照)またはHTD 5−15でトランスフ ェクションした細胞中にはウィルスDNAが存在しなかった。HTD adwで トランスフェクションした細胞中のウィルスDNA配列は一本鎖で部分的に二本 鎖の複製型中間体ならびに完全な弛緩環状分子である(Blum、 H,E、ら 、Vtrology 139:87−96(1984) )。
HTD adw*たはHTD 5−15でトランスフェクションされた細胞の細 胞溶解液および培養培地中のウィルス抗原およびDNA種を、CsC1密度勾配 遠心分離した後、HBsAgおよびHBc/eAgならびにHBV DNA配列 について個々の分画を分析することによってさらに特徴づけた。HTD adw でトランスフェクションした細胞中ではウィルスDNAがHBc/eAg(核粒 子)に結合しており、培養培地中ではHBsAg(ウィルス粒子)およびHBc /eAg(核粒子)に結合している。予想どおり、HTD 5−15でトランス フェクションしたHuh7細胞から得られる細胞溶解液または培養培地のCsC 1分画中では、HBsAgおよびHBcAgについては陽性であったものの、ウ ィルスDNA種は検出不能であった。これらの発見は、Huh7細胞はウィルス 複製を支持するが、突然変異型HBVゲノム5−15はこの系中で複製できない ということを立証している。
先端欠失型複製可能adwHTD構築物adwR9中にこの突然変異型ウィルス ゲノムの特定の領域をサブクローニングすることにより、この複製欠損性の分子 的根拠を決定した(図3)。特定のDNA断片を交換し、クローニングし、Hu h7肝癌細胞をトランスフェクションすることにより、複製欠損性の原因である 突然変異の位置を突然変異型ウィルスゲノムマツピングの位置2606(Apa l)と2823(BstEIIH図3および図4)の間の領域に特定することが できた。突然変異型ウィルスゲノムはこの領域内でa d w 2 (B、 N 、 Fields、 R,Jaenisch及びC,F、 Fox編、 ”An imal virus genetics”(Academic Press  ]:nc、 、 N■浴@York(198 0))中57−70頁のValenzuela、 P、ら、ゴhe nucle otide 5equence of the hepat奄狽奄■ B viral genome and the 1dentificatio n of the major viral genes”jと比較し てミスセンス突然変異を2つだけ有する(ヌクレオチド位置2798および28 20)。adwR9またはR9RB 5−15(図3)の部位特異的突然変異誘 発処理と上記2798または2820突然変異のいずれかを保持するプライマー によって、PCR増幅で4種のクローンを作成した(表3):位置2798にA からCへの突然変異を有するadw R9(クローン2−6)、位置2820に GからCへの突然変異を有するadw R9(クローン5−’3 )、位置27 98にCからAへの突然変異を有するAva Ia(クローン6−6)、および 位置2820にCがらGへの突然変異を有するAva Ia(クローン3−3) 。Huh7肝癌細胞をこれらのクローンでトランスフェクションした後、クロー ンadw R9の位置2798におけるAからCへの突然変異がウィルスDNA を複製欠損型にし、一方、同じ位置におけるAva laのCからAへの突然変 異が複製能力を回復させることを立証することができた(図A)。対照的に、位 置2820における突然変異は親構築物(クローン3−3およびクローン6−6 )の複製能力や複製欠損性に影響を与えなかった。これらの発見は、ウィルスゲ ノムの位置2798におけるAからCへの突然変異(これはThrからProへ の置換を導く)が上記患者の肝臓から単離されたこの突然変異型ウィルスゲノム の複製欠損の分子的根拠であることを明確に立証している。
ヘパドナウィルスポリメラーゼの構造およびバイトロバシー比較分析(Thud yakov、 Y、 E、ら、FEBS Letters 243:115−1 18(1989))ならびに実験的研究(Bosch、 V、ら、u irology 166:474−485(1988) ; Bartensc hlager、 11.ら、EMBOJ、 7:4185−S192(1988 ) ; 5chlicht、 H,−J、ら、Ce1156:85−92(1989 ))は、ウィルスポリメラーゼ遺伝子の5′プライム領域が“末端タンパク質” (TP)をコード化していることを示唆している。このタンパク質は(−)鎖D NAの5′末端に結合し、おそらくヘパドナウィルスの複製戦略の中心的な特徴 である逆転写のプライマーとして機能すると思われる(Seeger、 C,ら 、5cience 232:477−484(1986) ; fill、 H ,ら、 J、 VirolA 61:904−9 11(1987))。カモB型肝炎ウィルスポリメラーゼ遺伝子の突然変異分析 は、この遺伝子の5°領域への枠内挿入が活性ポリメラーゼの生産を実際に除去 することを立証した(!3chlicht、 H,−J、ら、Ce1l 56: 85−92(1989))。このデータは、ポリメラーゼ遺伝子のTP領領域ウ ィルスの複製に重要であることを強く示唆している。
さらに、プレゲノムRNAのパッケージング(ゲノム詰め込み)には機能的に無 傷のポリメラーゼ遺伝子が必要であると思われる。この解釈と合致して、筆者ら の突然変異体中のヌクレオチド位置2798に同定された突然変異、あるいは“ 野生型″ウィルスの突然変異誘発処理によって作成した突然変異は、ウィルスの 複製を停止させる。この突然変異の意義は、公表されたHBV DNA配列(O kamotOら、 J、 Gen、Virol、 69:2575−2583( 1988))およびGenbankを通して利用できる配列との比較によって示 されるように、ポリメラーゼ遺伝子産物の位置164のアミノ酸がすべてのHB V株において高度に保存されている(11/ 14Thr、 3/ 14Ser )という事実によって強調される。この停止の機構はおそら<TPまたはゲノム RNAの色原化に関与するタンパク質のThrまたはSerからProへの置換 による立体配座の変化を介して媒介されると思われる。これらのタンパク質の機 能に対するこのポリメラーゼ遺伝子領域の寄与を明確にするための研究が現在行 われている。
野生型HBV DNAおよび突然変異型HBV DNAによるHuh7肝癌細胞 の同時トランスフェクションは、この突然変異体が野生型HBVの複製を停止さ せる能力を有することを立証した。表4を参照のこと。HBVおよび非関連DN AをHuh7細胞のトランスフェクションに使用した場合、HBVウィルスDN Aと全細胞DNAとのハイブリッド形成実験によって立証されるように、肝炎ウ ィルスの複製は妨害されなかった。突然変異型ウィルスDNAと同時トランスフ ェクションした細胞中にはウィルスDNAが検出されず、このことはこの突然変 異体が野生型肝炎ウィルスの複製を停止させ得ることを示している。
非突然変異型ウィルスの複製を停止させるという突然変異型ウィルスの能力は重 要な含意を有する。ウィルスに感染している個体または宿主において、この突然 変異型ウィルスは感染細胞におけるウィルスの複製を停止させることができ、ウ ィルスが他の細胞に蔓延することを防止することができる。
本明細書で言及したすべての特許出願および刊行物は本発明が関連する技術分野 の当業者の技術水準を示している。すべての刊行物と特許出願は本明細書の一部 を構成する旨を特に個別に示したかの如くに本明細書の一部を構成する。
明瞭な理解を目的として明示および例示のために上述の発明をいくらか詳細に記 述したが、添付の請求の範囲の範囲内でいくらかの改変および修飾を行い得るこ とは明らかであろう。
表 1・種々のHBV株のポリメラーゼ遺伝子におけるAA位置164の保存の 比較 HBV株 蔀ユ旦 肛−U胆 ° 突然変異体(複製なし) Pro Ωcc表 2:患者の肝臓から得たHB V DNAのPCR増幅とクローニングに用いたHBV特異的オリゴヌクレオチ ドブライマーの位置と配列ウィルス性肝炎の経歴を有する73才の白人男性から 転移性肝細胞性癌腫(HCC)が提供された。放射線免疫検定法で決定したとこ ろ、HBV血清学はHBsAgおよび抗HBc1gMに関して陰性であり、抗H B c I gG、抗HBeおよび抗HBsに関して陽性であった(Abbot t、 North Chicago、 IL)。スポット・プロット・ハイブリ ッド形成によれば、血清中にHBV DNAは検出されなかった。検層解剖で得 た肝臓およびHCC組織を、使用するまで一80℃で保存した。
Taqポリメラーゼならびに5“および3゛末端に制限酵素部位を保持するプラ イマー(表2)を用いて肝臓DNAを増幅した。5aikiら(Saiki、  R,ら、 5cience 239:487−4491(198g))に従って ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行った。簡単に述べると、DNA 50ng 1TaQポリメラーゼ(Perkin−Elmer Cetus) 2.5単位 、各dNTP 200gM、各プライ7−1μM、50+l/I KCl、10 mMTris−HCl(pH8,3)、1.5mM MgC1z、および0.0 1%(wt/vol)ゼラチンを含有する50μm反応体積中で標的配列を増幅 した。プログラマブルDNAサーマルサイクラ−(Perkin−Elmer  Cetus)中で40サイクルこの反応を行った。試料を1.5分間94℃に加 熱しくDNAの変性)、15分間50℃に冷却しくプライマーとのハイブリッド 形成)、72℃で3分間インキュベートした(ポリメラーゼ反応)。PCR後、 鎖の合成を完結させ、適当な制限エンドヌクレアーゼによる切断を保証するため に、クレノーポリメラーゼ5単位を添加した。このPCR混合物をエチジウムプ ロミドの存在下1.25%アガロースゲルで分画した。標的配列を含有するバン ドを取り出し、ガラスピーズ(Geneclean、Bio 101 Inc、 、La 1o11a、 CA)によってDNAを単離した。精製した断片をpG EM−7Zf(+XPro+aega )中に連結し、DH5αF′細胞(BR L)中にクローン化した。クローン化したDNAを標準的なプラスミド調製法に よって調製した。3種のクローン1−8.2−13および3−1(表2)を用い て完全なサイズのウィルスゲノム(クローン5−15)を再構築−した。トラン スフェクション実験のために、HBV DNA HBsAgサブタイプadw( “野生型゛)の頭−電型二量体とHBV DN、A 5−15の頭−電型二量体 をp GEM−7Z f (+)中に再構築し、上述のようにクローン化した。
Gem Seq RT系(Promega)またはT7ポリメラーゼ系(Pha rmacia)を用いて記述されi”l、Nるようにして(夏1erendor f、 R,C,ら、 Meth、 Enzywol、 152:556−562 (1X87) )、DNA配列分析を行った。
表2 プライマー対1−8゜ 1: 3119−3142 5’−CCGAGCTCCACCAATCGGCA GTCAGGAAG−3’2: 1449−1428 5’−CGATCGAT TCAGCGCCGACGGACGTA−3’標標的列 : S’−5ac I  1552 bp C1a 1−3’ (りO−:/1−8)プライマー対2− 13: 3: 1865−1889 5’−CAGMnCMGCCTCCMGCTGTG CCnGG−3’4: 024B−02245’−AGTCTAGACTCTG CGGTATrGTGAGGATTCTTG−3’標標的列 : 5’−Eca  R11604bp Xba 1−3’ (りO−:/2−13)プライマー対 3−1= S: 1281−1307 s′−cccAGcyccncccGCnGmvc c丁CGCAGC−3’6: 2430−2410 5’−GAAAGCTrC TGCGACGCGGCGATrGAGA−3’tyy)配列= 5’−5ac  I 1150 bp Hjnd lll−3’(りo−:/3−1)表 3: インビトロで突然変異誘発処理したHBV DNAクローンおよびそれらの親構 築物のDNA配列 2312から2333までの領域にまたがる属プライマー(CC−22)と、位 置2798におけるTからGへの突然変異(ATC−40)または位置2820 におけるCからGへの突然変異(ACC−40)のいずれかを保持する2833 から2794までの領域にまたがるプライマーを用いて、クローンadwR9お よびR95−15(図3参照)をPCRで増幅したC表1参照)。増幅した断片 をアガロースゲル電気泳動およびGeneclean(Bio 101 Inc 、、La Jolla、CA)で精製した。
ApalおよびBstETIで消化した後、その断片をadw R9(図3参照 )中にクローニングすることにより、期待通り単一の点突然変異を保持する4種 のクローン2−6.3−3.5−3および6−6を得た。
2−6 2791 − C−2825−5−32791−C−2825 ^va Ia 2791 −GkGGGkkCCCACA(”GTAGCG C ATCA?11’TTCCGGGT−2825−6−62791− ^ −28 25 コーコ 2)91− G −2825−6.6− Figure 2 HB V構築物 Figure 3 L2− Figure 4 要約書 本発明はウィルスの複製を抑制するための方法および組成物に関する。具体的に は、ウィルスポリメラーゼ遺伝子の特定の領域に少なくとも1つの突然変異を導 入することにより、ウィルスの複製の完全かつ不可逆的な停止を達成する。本発 明の方法はウィルス感染を防止するためにも、あるいはウィルス感染を治療する ためにも使用できる。
国際調査報告 →瑠−1I1111+11^””’=’ = PC/IJS91 / 027+ jlPCT/LJS91/7279コ DETAILED REASONS FOR)IOLDIIIG LACK O F LJNITY工he znventLons of Groups I−V  do not 1leet the requtrementseor 1J nity of :nv*ntion for the following  reasor+*+Group I Lll to a first l1et hod of inhibiting vxral repiicat4onb y introducing * mutatx口n LllLロ the p olymerase gone of theGroup II is a 5 eceInd method of inhibiting virai re plieationby provzding a defective vi ral polymerase; the 5econd methodmay  be carried out zndepend*ntly of the  method of Group X。
Group II工 ill II first product、a rec ombinmnt gone ++neoding adefective v lraよ poly+*era霞e、 ^* recited、the r*c ombinantg#ne is not required for car rying out the methOd of Group X。
Group rV Ls a −ee口r+d product、a vect or contatnxng a geneerICoding a defe ctive polymerase、which is not requtr *d forthe method of Group f。
Group V ig a third product、a host ce ll c口mprising a vectorwith a gone en coding a defective polymersge、which  is r+otrequired for the method of Gr oup L

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ウイルスの複製を抑制する方法であって、該ウイルスのゲノムのポリメラー ゼ遺伝子領域中に突然変異を導入することからなる方法。
  2. 2.該ウイルスがヘパドナウイルスである第1項の方法。
  3. 3.該ウイルスが肝炎ウイルスである第2項の方法。
  4. 4.該肝炎ウイルスがB型肝炎ウイルスである第3項の方法。
  5. 5.該突然変異が該ウイルスゲノムのヌクレオチド2606付近からヌクレオチ ド2823付近までのヌクレオチド位置に導入される第4項の方法。
  6. 6.該突然変異がヌクレオチド2798に導入される第4項の方法。
  7. 7.該ウイルスがレトロウイルスである第1項の方法。
  8. 8.該レトロウイルスがHIVである第7項の方法。
  9. 9.宿主細胞におけるウイルスの複製を防止または抑制する方法であって、該ウ イルスを複製を抑制するのに有効な欠陥ポリメラーゼ遺伝子産物と接触させるこ とからなる方法。
  10. 10.該ウイルスがヘパドナウイルスである第9項の方法。
  11. 11.該ヘパドナウイルスが肝炎ウイルスである第10項の方法。
  12. 12.該肝炎ウイルスがB型肝炎ウイルスである第11項の方法。
  13. 13.該遺伝子産物が単一のアミノ酸置換を有する第9項の方法。
  14. 14.該アミノ酸置換がアミノ酸164に存在する第13項の方法。
  15. 15.該接触が、該宿主細胞中に突然変異型ウイルスポリメラーゼ遺伝子を導入 し、欠陥ポリメラーゼ遺伝子産物を発現させることからなる第9項の方法。
  16. 16.該ポリメラーゼ遺伝子が組織特異的プロモーターによって調節される第1 5項の方法。
  17. 17.該組織が肝臓である第16項の方法。
  18. 18.ウイルスの複製を抑制することができる欠陥ポリメラーゼタンパク質をコ ード化している組換えウイルスポリメラーゼ遺伝子。
  19. 19.少なくとも1つの突然変異を含有する第18項の遺伝子。
  20. 20.第18項の遺伝子を含有するベクター。
  21. 21.第20項のベクターで形質転換された宿主細胞。
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