JPH05505B2 - - Google Patents
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- JPH05505B2 JPH05505B2 JP31650687A JP31650687A JPH05505B2 JP H05505 B2 JPH05505 B2 JP H05505B2 JP 31650687 A JP31650687 A JP 31650687A JP 31650687 A JP31650687 A JP 31650687A JP H05505 B2 JPH05505 B2 JP H05505B2
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- storage tank
- heat
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
この発明は、外部から遮蔽された空間の壁、天
井、床などを断熱化する場合に好適な断熱遮蔽体
を用いた蓄熱槽等の構築方法に関するものであ
る。
井、床などを断熱化する場合に好適な断熱遮蔽体
を用いた蓄熱槽等の構築方法に関するものであ
る。
「従来の技術」
従来、蓄熱槽などを施工する場合には、例えば
第4図に示すように、片面にポリスチレンフオー
ム等の断熱材1が釘で打ち付けられたベニヤ型枠
(図示せず。)を蓄熱槽の内側に支持し、次いでこ
の蓄熱槽の外側に上記ベニヤ型枠および断熱材1
と間隔を隔てて堰板(図示せず。)を配置し、こ
の堰板と上記ベニヤ型枠との間にコンクリート2
を打設し、このコンクリート2が硬化した後、上
記堰板を取り除くと共に上記ベニヤ型枠を解体
し、これにより露出した断熱材1の表面に防水モ
ルタル3を施工することによつて蓄熱槽の壁面、
天井などを構成する。
第4図に示すように、片面にポリスチレンフオー
ム等の断熱材1が釘で打ち付けられたベニヤ型枠
(図示せず。)を蓄熱槽の内側に支持し、次いでこ
の蓄熱槽の外側に上記ベニヤ型枠および断熱材1
と間隔を隔てて堰板(図示せず。)を配置し、こ
の堰板と上記ベニヤ型枠との間にコンクリート2
を打設し、このコンクリート2が硬化した後、上
記堰板を取り除くと共に上記ベニヤ型枠を解体
し、これにより露出した断熱材1の表面に防水モ
ルタル3を施工することによつて蓄熱槽の壁面、
天井などを構成する。
「発明が解決しようとする問題点」
しかしながら、上記のようにして蓄熱槽などの
壁面の施工を行なう場合には、断熱材1の表面に
コンクリート2および防水モルタル3を施工する
ため、施工時に断熱材1が剥がれて十分な断熱性
能が得られなくなる恐れがある上、防水モルタル
3にひび割れ、剥離等が生じる問題があつた。ま
た、ベニヤ型枠を解体した後に搬出しなければな
らないため、手間と時間が掛かる問題があつた。
壁面の施工を行なう場合には、断熱材1の表面に
コンクリート2および防水モルタル3を施工する
ため、施工時に断熱材1が剥がれて十分な断熱性
能が得られなくなる恐れがある上、防水モルタル
3にひび割れ、剥離等が生じる問題があつた。ま
た、ベニヤ型枠を解体した後に搬出しなければな
らないため、手間と時間が掛かる問題があつた。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、優れた断熱性能が確実に得られる断熱遮蔽体
を用いた蓄熱槽等の構築方法を提供することを目
的としている。
で、優れた断熱性能が確実に得られる断熱遮蔽体
を用いた蓄熱槽等の構築方法を提供することを目
的としている。
「問題点を解決するための手段」
この発明は、蓄熱槽等の槽本体を断熱遮蔽体で
構築する方法であつて、上記断熱遮蔽体は、多孔
質黒雲母流紋岩微粉末を造粒し焼成してなる骨材
が混入さされている断熱プレキヤストコンクリー
トパネルを、構築すべき蓄熱槽等の槽本体の内側
に内型枠兼用として配置する工程と、この構築す
べき蓄熱槽等の槽本体の外側に外型枠を配置する
工程と、前記断熱プレキヤストコンクリートパネ
ルと外型枠との間にコンクリートを打設して硬化
させることでこの打設コンクリートと上記断熱プ
レキヤストコンクリートパネルとを一体化する工
程と、上記断熱プレキヤストコンクリートパネル
の内側表面に防水モルタルを塗布する工程とによ
り構築することを特徴とする。
構築する方法であつて、上記断熱遮蔽体は、多孔
質黒雲母流紋岩微粉末を造粒し焼成してなる骨材
が混入さされている断熱プレキヤストコンクリー
トパネルを、構築すべき蓄熱槽等の槽本体の内側
に内型枠兼用として配置する工程と、この構築す
べき蓄熱槽等の槽本体の外側に外型枠を配置する
工程と、前記断熱プレキヤストコンクリートパネ
ルと外型枠との間にコンクリートを打設して硬化
させることでこの打設コンクリートと上記断熱プ
レキヤストコンクリートパネルとを一体化する工
程と、上記断熱プレキヤストコンクリートパネル
の内側表面に防水モルタルを塗布する工程とによ
り構築することを特徴とする。
上記多孔質黒雲母流紋岩微粉末を造粒し焼成し
てなる骨材とは、本出願人が先に提案した特願昭
61−79520号および特願昭62−191033号の超軽量
セメント硬化体および超軽量コンクリートにおい
て用いられている超軽量骨材である。上記の多孔
質黒雲母流紋岩は、産地により抗火石と呼ばれる
もので、このものは極めて入手し易い安価な材料
であると共に断熱性能に優れたものであり、その
微粉末を造粒し焼成してなる骨材は、極めて軽量
であるにもかかわらず、普通のコンクリートと同
程度の高い強度を有するコンクリートを形成させ
るものである。そして、この発明においては、特
に上記骨材の優れた断熱性能を着目し、この骨材
を砂・セメントと水を調合したコンクリートを用
いて製作したプレキヤストコンクリートパネル自
体は、優れた断熱性能を付与するようにしてい
る。
てなる骨材とは、本出願人が先に提案した特願昭
61−79520号および特願昭62−191033号の超軽量
セメント硬化体および超軽量コンクリートにおい
て用いられている超軽量骨材である。上記の多孔
質黒雲母流紋岩は、産地により抗火石と呼ばれる
もので、このものは極めて入手し易い安価な材料
であると共に断熱性能に優れたものであり、その
微粉末を造粒し焼成してなる骨材は、極めて軽量
であるにもかかわらず、普通のコンクリートと同
程度の高い強度を有するコンクリートを形成させ
るものである。そして、この発明においては、特
に上記骨材の優れた断熱性能を着目し、この骨材
を砂・セメントと水を調合したコンクリートを用
いて製作したプレキヤストコンクリートパネル自
体は、優れた断熱性能を付与するようにしてい
る。
「作用」
この発明の断熱遮蔽体を用いた蓄熱槽等の構築
方法においては、多孔質黒雲母流紋岩微粉末を造
粒し焼成してなる断熱性能に優れた骨材が混入さ
れているプレキヤストコンクリートパネルの表面
にコンクリートを打設したことによつて、上記多
孔質黒雲母流紋岩の優れた断熱性能によりプレキ
ヤストコンクリートパネル自体が優れた断熱性能
を発揮すると共に、その断熱プレキヤストコンク
リートパネルの一方の面にコンクリートを打設す
ることによつて、コンクリート打設時の不良によ
つて発生する断熱性能の低下が防止され、優れた
断熱性能が確実に得られる上、構造が簡単になる
ため、施工が簡略化され、これによりコストが低
く抑えられる。
方法においては、多孔質黒雲母流紋岩微粉末を造
粒し焼成してなる断熱性能に優れた骨材が混入さ
れているプレキヤストコンクリートパネルの表面
にコンクリートを打設したことによつて、上記多
孔質黒雲母流紋岩の優れた断熱性能によりプレキ
ヤストコンクリートパネル自体が優れた断熱性能
を発揮すると共に、その断熱プレキヤストコンク
リートパネルの一方の面にコンクリートを打設す
ることによつて、コンクリート打設時の不良によ
つて発生する断熱性能の低下が防止され、優れた
断熱性能が確実に得られる上、構造が簡単になる
ため、施工が簡略化され、これによりコストが低
く抑えられる。
「実施例」
以下、この発明の断熱遮蔽体を用いた蓄熱槽の
構築方法の一実施例を第1図を参照して説明す
る。
構築方法の一実施例を第1図を参照して説明す
る。
この実施例の蓄熱槽の断熱遮蔽体に用いられて
いる断熱プレキヤストコンクリートパネル4は、
多孔質黒雲母流紋岩微粉末を造粒し焼成してなる
骨材と水とセメントとを調合してなる超軽量コン
クリートから構成されたプレキヤストコンクリー
トパネルの内部に、第2図に示すトラス筋5の下
弦材6が埋設され、このトラス筋5の上弦材7が
上記プレキヤストコンクリートパネルの一方の面
に露出しているものである。上記トラス筋5は、
互いに平行に配置された下弦材6と上弦材7とを
ラチス筋8によつて補強してなるものである。
いる断熱プレキヤストコンクリートパネル4は、
多孔質黒雲母流紋岩微粉末を造粒し焼成してなる
骨材と水とセメントとを調合してなる超軽量コン
クリートから構成されたプレキヤストコンクリー
トパネルの内部に、第2図に示すトラス筋5の下
弦材6が埋設され、このトラス筋5の上弦材7が
上記プレキヤストコンクリートパネルの一方の面
に露出しているものである。上記トラス筋5は、
互いに平行に配置された下弦材6と上弦材7とを
ラチス筋8によつて補強してなるものである。
上記超軽量骨材は、多孔質黒雲母流紋岩微粉末
を造粒したのち、焼成してなるものであつて、超
軽量細骨材と超軽量粗骨材とからなるものであ
る。上記超軽量細骨材は、その粒度が0.6〜5mm
の範囲とされる。そして、この超軽量細骨材の粒
径毎の組成比は、0.6〜1mmの範囲の粒径のもの
をとし、1〜3mmの範囲の粒径のものをと
し、3〜5mmの範囲の粒径のものをとすると、
::=3:1:1程度であることが望まし
いが、これに限定されるものではない。上記超軽
量粗骨材は、その粒度が5〜15mmの範囲とされ
る。そして、この超軽量粗骨材の粒径毎の組成比
は、5〜10mmの範囲の粒径のものをとし、10〜
15mmの範囲の粒径のものをとすると、とと
の混合物の単位容積重量および実績率などを考慮
して決められ、通常、:=1:4〜4:1程
度の範囲とされ、望ましくは:=1:4とさ
れるが、これに限定されるものではない。
を造粒したのち、焼成してなるものであつて、超
軽量細骨材と超軽量粗骨材とからなるものであ
る。上記超軽量細骨材は、その粒度が0.6〜5mm
の範囲とされる。そして、この超軽量細骨材の粒
径毎の組成比は、0.6〜1mmの範囲の粒径のもの
をとし、1〜3mmの範囲の粒径のものをと
し、3〜5mmの範囲の粒径のものをとすると、
::=3:1:1程度であることが望まし
いが、これに限定されるものではない。上記超軽
量粗骨材は、その粒度が5〜15mmの範囲とされ
る。そして、この超軽量粗骨材の粒径毎の組成比
は、5〜10mmの範囲の粒径のものをとし、10〜
15mmの範囲の粒径のものをとすると、とと
の混合物の単位容積重量および実績率などを考慮
して決められ、通常、:=1:4〜4:1程
度の範囲とされ、望ましくは:=1:4とさ
れるが、これに限定されるものではない。
上記の超軽量骨材のコンクリート中の配合量
は、通常、60〜80重量%程度の範囲とされる。60
重量%未満のものでは、少な過ぎてコンクリート
中のセメント量が増大して比重が大きくなる不都
合が生じる。また、80重量%を越えるものでは、
コンクリートの比重が小さくなるものの、超軽量
骨材の増量分だけ相対的にセメント量が減少する
ため、機械的強度が低下する不都合が生じる。こ
の超軽量骨材の吸水率は、通常、12〜20重量%程
度の範囲とされ、極めて小さいものである。
は、通常、60〜80重量%程度の範囲とされる。60
重量%未満のものでは、少な過ぎてコンクリート
中のセメント量が増大して比重が大きくなる不都
合が生じる。また、80重量%を越えるものでは、
コンクリートの比重が小さくなるものの、超軽量
骨材の増量分だけ相対的にセメント量が減少する
ため、機械的強度が低下する不都合が生じる。こ
の超軽量骨材の吸水率は、通常、12〜20重量%程
度の範囲とされ、極めて小さいものである。
上記の水としては、湖沼水、河川水などの自然
水および水道水、井戸水などの上水などが用いら
れる。また、セメントとしては、通常のポリトラ
ンドセメントなどが使われる。そして、これら水
とセメントとの混合比、すなわち水セメント比
(W/C)は、コンクリートの機械的強度を考慮
して決められ、通常35〜55%程度とされ、好まし
くは40〜50%程度の範囲とされる。35%未満のも
のでは、セメント量が多くなるため、得られるコ
ンクリートの機械的強度が増大するものの、比重
が増大する不都合が生じる。また、55%を越える
ものでは、セメント量が少なく水分量が相対的に
増大してスランプ値が大きくなり、そのため施工
性が悪化する不都合が生じる。
水および水道水、井戸水などの上水などが用いら
れる。また、セメントとしては、通常のポリトラ
ンドセメントなどが使われる。そして、これら水
とセメントとの混合比、すなわち水セメント比
(W/C)は、コンクリートの機械的強度を考慮
して決められ、通常35〜55%程度とされ、好まし
くは40〜50%程度の範囲とされる。35%未満のも
のでは、セメント量が多くなるため、得られるコ
ンクリートの機械的強度が増大するものの、比重
が増大する不都合が生じる。また、55%を越える
ものでは、セメント量が少なく水分量が相対的に
増大してスランプ値が大きくなり、そのため施工
性が悪化する不都合が生じる。
なお、この断熱プレキヤストコンクリートパネ
ル4においては、上記プレキヤストコンクリート
パネルにシリカフユームまたはフライアツシユ等
の混和材(剤)を混合しても良い。
ル4においては、上記プレキヤストコンクリート
パネルにシリカフユームまたはフライアツシユ等
の混和材(剤)を混合しても良い。
次に、このような構成の断熱プレキヤストコン
クリートパネル4の製造方法について詳細に説明
する。
クリートパネル4の製造方法について詳細に説明
する。
まず、多孔質黒雲母流紋岩微粉末を造粒したの
ち、焼成して超軽量骨材を得る。次いで、標準篩
により0.6〜15mmの範囲となるように超軽量骨材
の粒度分布を揃えると共に、超軽量細骨材中の配
合比、超軽量粗骨材中の配合比および超軽量細骨
材と超軽量粗骨材との混合比などを調整する。そ
の後、上記の超軽量骨材の水分含量を測定してお
く。
ち、焼成して超軽量骨材を得る。次いで、標準篩
により0.6〜15mmの範囲となるように超軽量骨材
の粒度分布を揃えると共に、超軽量細骨材中の配
合比、超軽量粗骨材中の配合比および超軽量細骨
材と超軽量粗骨材との混合比などを調整する。そ
の後、上記の超軽量骨材の水分含量を測定してお
く。
次いで、これらの超軽量骨材と所定量のセメン
トを空練した中に水を少なめに注入し、混練しな
がら残りの水を漸次滴下する。このとき、残りの
水量は、上記の超軽量骨材の水分含量やコンクリ
ートの乾燥収縮量などに応じて適宜加減される。
すなわち、超軽量骨材の水分含量が少ない場合に
は、混練物中に添加される水分量を若干多くし、
逆に超軽量骨材の水分含量が多い場合には、添加
水分量を若干少なくする。このようにすることに
よつて混練物の水分含量を常に一定とすることが
できる。次に、矩形状の底型枠と側型枠とからな
る型枠内にトラス筋5の下弦材6を配置した状態
で上記混練物を打設し、その後、バイブレータに
より締固めを行うと共に、混練物表面のコテ均し
を行う。次いで、一定期間、蒸気養生を行つて硬
化させた後、混練物を型枠から外して目的の断熱
プレキヤストコンクリートパネル4を得る。
トを空練した中に水を少なめに注入し、混練しな
がら残りの水を漸次滴下する。このとき、残りの
水量は、上記の超軽量骨材の水分含量やコンクリ
ートの乾燥収縮量などに応じて適宜加減される。
すなわち、超軽量骨材の水分含量が少ない場合に
は、混練物中に添加される水分量を若干多くし、
逆に超軽量骨材の水分含量が多い場合には、添加
水分量を若干少なくする。このようにすることに
よつて混練物の水分含量を常に一定とすることが
できる。次に、矩形状の底型枠と側型枠とからな
る型枠内にトラス筋5の下弦材6を配置した状態
で上記混練物を打設し、その後、バイブレータに
より締固めを行うと共に、混練物表面のコテ均し
を行う。次いで、一定期間、蒸気養生を行つて硬
化させた後、混練物を型枠から外して目的の断熱
プレキヤストコンクリートパネル4を得る。
このような断熱プレキヤストコンクリートパネ
ル4によれば、上記プレキヤストコンクリートパ
ネルを比重(気乾比重)0.9〜1.4程度の超軽量コ
ンクリートから構成した場合にも、その圧縮強度
を普通のプレキヤストコンクリート板と同等な
100〜350Kg/cm2程度に保つことができる。また、
第2図に示すように、上記超軽量コンクリートの
比重を0.9〜1.4とした場合には、その熱伝導率が
0.17〜0.44Kg/m・h・℃となり(熱伝導率の測
定は、ASTM−D2326−64Tに準拠して行つ
た。)、普通コンクリート(比重2.2)の熱伝導率
1.30Kg/m・h・℃及び軽量2種コンクリート
(比重1.55)の熱伝導率0.77Kg/m・h・℃と比
較して極めて小さくなる。このため、上記プレキ
ヤストコンクリートパネルは、それ自体で優れた
断熱性能を発揮することができる。
ル4によれば、上記プレキヤストコンクリートパ
ネルを比重(気乾比重)0.9〜1.4程度の超軽量コ
ンクリートから構成した場合にも、その圧縮強度
を普通のプレキヤストコンクリート板と同等な
100〜350Kg/cm2程度に保つことができる。また、
第2図に示すように、上記超軽量コンクリートの
比重を0.9〜1.4とした場合には、その熱伝導率が
0.17〜0.44Kg/m・h・℃となり(熱伝導率の測
定は、ASTM−D2326−64Tに準拠して行つ
た。)、普通コンクリート(比重2.2)の熱伝導率
1.30Kg/m・h・℃及び軽量2種コンクリート
(比重1.55)の熱伝導率0.77Kg/m・h・℃と比
較して極めて小さくなる。このため、上記プレキ
ヤストコンクリートパネルは、それ自体で優れた
断熱性能を発揮することができる。
次に、この断熱プレキヤストコンクリートパネ
ル4を用いた蓄熱槽について第1図を参照して説
明する。
ル4を用いた蓄熱槽について第1図を参照して説
明する。
この蓄熱槽は、槽本体を構成するその壁面、天
井などが、上記断熱プレキヤストコンクリートパ
ネル4を用いた断熱遮蔽体から構成されている。
この断熱遮蔽体は、上記断熱プレキヤストコンク
リートパネル4の表面にコンクリート2が打設さ
れると共に上記断熱層の内側に防水モルタル3が
塗布されて構成されており、上記断熱プレキヤス
トコンクリートパネル4自体が断熱層となつてい
る。
井などが、上記断熱プレキヤストコンクリートパ
ネル4を用いた断熱遮蔽体から構成されている。
この断熱遮蔽体は、上記断熱プレキヤストコンク
リートパネル4の表面にコンクリート2が打設さ
れると共に上記断熱層の内側に防水モルタル3が
塗布されて構成されており、上記断熱プレキヤス
トコンクリートパネル4自体が断熱層となつてい
る。
このような断熱遮蔽体を用いて蓄熱槽を構築す
る場合には、断熱プレキヤストコンクリートパネ
ル4を支保工9によつて蓄熱槽の内側に支持し、
次いでこの蓄熱槽の外側に上記断熱プレキヤスト
コンクリートパネル4と間隔を隔てて堰板10を
配置し、この堰板10と上記断熱プレキヤストコ
ンクリートパネル4との間にコンクリート2を打
設し、このコンクリート2が硬化した後、上記堰
板10を取り除き、上記断熱プレキヤストコンク
リートパネル4の内側に防水モルタル3を塗布す
ることによつて蓄熱槽の壁面、天井などを構成す
る。
る場合には、断熱プレキヤストコンクリートパネ
ル4を支保工9によつて蓄熱槽の内側に支持し、
次いでこの蓄熱槽の外側に上記断熱プレキヤスト
コンクリートパネル4と間隔を隔てて堰板10を
配置し、この堰板10と上記断熱プレキヤストコ
ンクリートパネル4との間にコンクリート2を打
設し、このコンクリート2が硬化した後、上記堰
板10を取り除き、上記断熱プレキヤストコンク
リートパネル4の内側に防水モルタル3を塗布す
ることによつて蓄熱槽の壁面、天井などを構成す
る。
このような蓄熱槽によれば、断熱プレキヤスト
コンクリートパネル4自体が断熱層となつている
ので、別の断熱材を用いる必要がなくなり、これ
によりコンクリート打設時の不良によつて発生す
る断熱性能の低下が防止されて、優れた断熱性能
を確実に得ることができる。その上、蓄熱槽の内
側には断熱プレキヤストコンクリートパネル4が
位置しているので、この断熱プレキヤストコンク
リートパネル4の表面に防水モルタル3を塗布す
るだけで蓄熱槽の内面を防水することができ、こ
れにより施工が簡略化されてコストを低く抑える
ことができる。
コンクリートパネル4自体が断熱層となつている
ので、別の断熱材を用いる必要がなくなり、これ
によりコンクリート打設時の不良によつて発生す
る断熱性能の低下が防止されて、優れた断熱性能
を確実に得ることができる。その上、蓄熱槽の内
側には断熱プレキヤストコンクリートパネル4が
位置しているので、この断熱プレキヤストコンク
リートパネル4の表面に防水モルタル3を塗布す
るだけで蓄熱槽の内面を防水することができ、こ
れにより施工が簡略化されてコストを低く抑える
ことができる。
なお、この実施例では、断熱プレキヤストコン
クリートパネル4の外側に普通のコンクリートを
打設しているが、上記超軽量骨材を混入した超軽
量コンクリートを打設しても良い。このようにし
た場合には、断熱性能をさらに高めることができ
る。
クリートパネル4の外側に普通のコンクリートを
打設しているが、上記超軽量骨材を混入した超軽
量コンクリートを打設しても良い。このようにし
た場合には、断熱性能をさらに高めることができ
る。
また、本実施例は蓄熱槽を例としたが、蓄熱槽
に限定するものではなく、二重床を設けるなどし
て閉鎖されるスペースに断熱層を設ける場合にも
適用できる。
に限定するものではなく、二重床を設けるなどし
て閉鎖されるスペースに断熱層を設ける場合にも
適用できる。
「発明の効果」
この発明の断熱遮蔽体を用いた蓄熱槽等の構築
方法は、蓄熱槽等の槽本体を断熱遮蔽体で構築す
る方法であつて、上記断熱遮蔽体は、多孔質黒雲
母流紋岩微粉末を造粒し焼成してなる骨材が混入
さされている断熱プレキヤストコンクリートパネ
ルを、構築すべき蓄熱槽等の槽本体の内側に内型
枠兼用として配置する工程と、この構築すべき蓄
熱槽等の槽本体の外側に外型枠を配置する工程
と、前記断熱プレキヤストコンクリートパネルと
外型枠との間にコンクリートを打設して硬化させ
ることでこの打設コンクリートと上記断熱プレキ
ヤストコンクリートパネルとを一体化する工程
と、上記断熱プレキヤストコンクリートパネルの
内側表面に防水モルタルを塗布する工程とにより
構築することを特徴とするものであるので、以下
のような優れた効果を奏する。
方法は、蓄熱槽等の槽本体を断熱遮蔽体で構築す
る方法であつて、上記断熱遮蔽体は、多孔質黒雲
母流紋岩微粉末を造粒し焼成してなる骨材が混入
さされている断熱プレキヤストコンクリートパネ
ルを、構築すべき蓄熱槽等の槽本体の内側に内型
枠兼用として配置する工程と、この構築すべき蓄
熱槽等の槽本体の外側に外型枠を配置する工程
と、前記断熱プレキヤストコンクリートパネルと
外型枠との間にコンクリートを打設して硬化させ
ることでこの打設コンクリートと上記断熱プレキ
ヤストコンクリートパネルとを一体化する工程
と、上記断熱プレキヤストコンクリートパネルの
内側表面に防水モルタルを塗布する工程とにより
構築することを特徴とするものであるので、以下
のような優れた効果を奏する。
多孔質黒雲母流紋岩微粉末を造粒し焼成してな
る断熱性能に優れた骨材が混入されている断熱プ
レキヤストコンクリートパネルは、それ自体が優
れた断熱性能を発揮する断熱層となり、しかもこ
の断熱プレキヤストコンクリートパネルを内型枠
兼用として用いるので、従来のようにベニヤ型枠
の片面にポリスチレンフオーム等の別の断熱材を
仮付けした状態でコンクリートを打設するといつ
た工程を不要とすることができ、これによりコン
クリート打設時の不良によつて発生する断熱性能
の低下を防止して優れた断熱性能を確実に得るこ
とができる上、構造が簡単になるため、施工が簡
略化され、これによりコストを低く抑さえること
ができる。
る断熱性能に優れた骨材が混入されている断熱プ
レキヤストコンクリートパネルは、それ自体が優
れた断熱性能を発揮する断熱層となり、しかもこ
の断熱プレキヤストコンクリートパネルを内型枠
兼用として用いるので、従来のようにベニヤ型枠
の片面にポリスチレンフオーム等の別の断熱材を
仮付けした状態でコンクリートを打設するといつ
た工程を不要とすることができ、これによりコン
クリート打設時の不良によつて発生する断熱性能
の低下を防止して優れた断熱性能を確実に得るこ
とができる上、構造が簡単になるため、施工が簡
略化され、これによりコストを低く抑さえること
ができる。
第1図ないし第3図は、この発明の一実施例を
示す図であつて、第1図は断熱遮蔽材を利用した
蓄熱槽の断面図、第2図はトラス筋の組立図、第
3図は超軽量コンクリートの比重と熱伝導率との
関係を示すグラフである。第4図は、従来の蓄熱
槽の断面図である。 2……コンクリート、4……断熱プレキヤスト
コンクリートパネル。
示す図であつて、第1図は断熱遮蔽材を利用した
蓄熱槽の断面図、第2図はトラス筋の組立図、第
3図は超軽量コンクリートの比重と熱伝導率との
関係を示すグラフである。第4図は、従来の蓄熱
槽の断面図である。 2……コンクリート、4……断熱プレキヤスト
コンクリートパネル。
Claims (1)
- 1 蓄熱槽等の槽本体を断熱遮蔽体で構築する方
法であつて、上記断熱遮蔽体は、多孔質黒雲母流
紋岩微粉末を造粒し焼成してなる骨材が混入ささ
れている断熱プレキヤストコンクリートパネル
を、構築すべき蓄熱槽等の槽本体の内側に内型枠
兼用として配置する工程と、この構築すべき蓄熱
槽等の槽本体の外側に外型枠を配置する工程と、
前記断熱プレキヤストコンクリートパネルと外型
枠との間にコンクリートを打設して硬化させるこ
とでこの打設コンクリートと上記断熱プレキヤス
トコンクリートパネルとを一体化する工程と、上
記断熱プレキヤストコンクリートパネルの内側表
面に防水モルタルを塗布する工程とにより構築す
ることを特徴とする断熱遮蔽体を用いた蓄熱槽等
の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31650687A JPH01158182A (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 断熱遮蔽体を用いた蓄熱槽等の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31650687A JPH01158182A (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 断熱遮蔽体を用いた蓄熱槽等の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01158182A JPH01158182A (ja) | 1989-06-21 |
JPH05505B2 true JPH05505B2 (ja) | 1993-01-06 |
Family
ID=18077863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31650687A Granted JPH01158182A (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 断熱遮蔽体を用いた蓄熱槽等の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01158182A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5905815B2 (ja) * | 2012-12-10 | 2016-04-20 | 大成建設株式会社 | 低温貯槽の断熱構造 |
JP5977469B1 (ja) * | 2016-03-15 | 2016-08-24 | 大成建設株式会社 | 低温貯槽の断熱構造 |
-
1987
- 1987-12-15 JP JP31650687A patent/JPH01158182A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01158182A (ja) | 1989-06-21 |
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