JPH0550553B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0550553B2
JPH0550553B2 JP59206724A JP20672484A JPH0550553B2 JP H0550553 B2 JPH0550553 B2 JP H0550553B2 JP 59206724 A JP59206724 A JP 59206724A JP 20672484 A JP20672484 A JP 20672484A JP H0550553 B2 JPH0550553 B2 JP H0550553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cmc
hec
clay
parts
adhesion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59206724A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6185482A (ja
Inventor
Takashi Kasuya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP20672484A priority Critical patent/JPS6185482A/ja
Publication of JPS6185482A publication Critical patent/JPS6185482A/ja
Publication of JPH0550553B2 publication Critical patent/JPH0550553B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は紙粘土の製造に用いる彫塑材用糊剤の
改良に関するもので、特にカルボキシメチルセル
ロースとヒドロキシエチルセルロースを配合して
なる彫塑材用糊剤に関するものである。 (従来の技術) 従来から用いられている彫塑材としては、天然
木および天然石、天然木板を貼り合わせた合板、
オガ屑または木粉を固めたチツプボード、粘土、
石膏、硅藻土等を固めたブロツク、発泡セメン
ト、粘土および繊維等を混合して固めた紙粘土、
油性蝋ブロツク等があるが、近年、天然材は資源
的制約によると共に高価なことによつて目的に合
つた彫塑材を任意に入手することは、はなはだ困
難な状況にある。 紙粘土は粘土、石膏、石粉等の無機質細粉と
木、繊維、プラスチツク等の有機質細粉を混合
し、糊剤により彫り易さ、硬さ、造形性、保存性
などの彫塑材としての物性を賦与したもので特に
学童教材用として従来の油性蝋ブロツクに代り多
用されている。 この紙粘土に用いる彫塑材用糊剤としては、従
来、澱粉等の天然糊剤やカルボキシメチルセルロ
ース(以下CMCと略記)、ポリビニールアルコー
ル(以下PVAと略記)、ポリアクリルアミド(以
下PAAと略記)等の半合成および合成糊料が単
独または組合せて使用されている。(例えば、特
公昭57−16356号、特開昭52−78232号、特開昭54
−153826号公報) (発明が解決しようとする問題点) 近年、とみに普及した学童の教材用造形材とし
ての紙粘土は、その取扱いの簡便さにより多用さ
れているが、造形時ベトつきによる手への付着が
著しく、細かい細工が困難であり、乾燥時の収縮
によりヒビ割れ、歪み等が発生することが多い。 澱粉等の天然糊料を用いたものは腐敗しやす
く、保存性に問題があり、また衛生上も好ましく
ない。 天然糊剤に代り、CMC、PVA、PAA等の合
成、半合成の糊剤が単独または組合わされて使用
されるが、まだ不満足な点が多い。すなわち、
CMCは主糊剤として使用されるが、ややベトつ
きが大きく、手への付着がみられる。CMCは良
好な可塑性を示すが、細かい細工が困難で、造形
性に不満足なところがある。PVAは造形性に優
れるが余りにも粘度が低く、単独では使用できな
い。また、PAAは可塑性および手への付着は良
好であるが、乾燥時にヒビ割れを発生することが
多い。 また、CMCを主糊剤として、CMC、PVA、
PAA等を組合わせて、それぞれの特徴をひきだ
すことも試みられているが、まだ充分な機能を発
揮するに至つていない。 本発明は主糊剤としてのCMCの特徴を生かし
ながら、造形時のベトつき及び乾燥後のヒビ割
れ、表面平滑性、収縮性等の改良を目的として
種々の検討を行つた結果、ヒドロキシエチルセル
ロース(以下HECと略記)の併用により前記の
欠点を改良するに至つたものである。 (問題を解決するための手段) 本発明はCMCとHECを配合してなる彫塑材用
糊剤であり、特に好ましくはCMC97〜30部に
HEC3〜70部を配合してなる彫塑材用糊剤であ
る。 本発明に使用するCMCは置換度(DS)が0.4以
上であることが望ましい。DSが0.4以下では水溶
性に劣り、粘性の発現がなく、接着性、作業性が
悪い。DSが2.0より大きいと、乾燥時の収縮が大
きく、ヒビ割れが発生する度合いが大きいので、
好ましくはDS0.4〜2.0の範囲ものが良好である。
また、CMCの粘度は50cps〜4500cps(1%水溶
液、25℃、B型粘度計60rpm)のものが好まし
い。これは配合するHECのモル置換度(MS)お
よび粘度により、任意に組合せが可能である。 本発明に使用するHECはモル置換度(MS)が
1.2〜4.0のものが良く、MSが1.2以下では水溶性
に劣り、糊剤としての効果は少なく、接着性およ
び作業性が悪い。MSが4.0以上になると造形時作
業性に難があり、また乾燥時の収縮性も大きくな
り好ましくない。粘度については市販されている
10〜10000cps(1%水溶液、25℃)の範囲内では
特に限定はない。 CMCおよびHECの粘度および置換度について
は、上記の範囲で任意の組合せが可能であるが、
CMCとHECを混合し、彫塑材に配合するときの
粘度を50〜600cps(1%水溶液、25℃)、好ましく
は100〜400cpsに調整したものが最も良好であつ
た。 CMCとHECの配合比はCMC97〜30部に対して
HEC3〜70部であり、CMCをこれ以上多く配合
するとCMC単用時の作業性と同様で、ベタつき
等作業性の改善は望めない。逆に、CMCがこれ
より少ないと可塑性にとぼしくなり、造形時の作
業性に難がある。 以下実施例をもつて、さらに詳細に説明し、本
発明の効果を示す。 実施例1〜18、比較例1〜5 クレー63部、水37部、糊剤2部を石川式擂潰器
により10分間混練した湿潤ブロツクについて、次
の各項目について8人のパネラーにより評価し
た。 付着性 各人の自由思考により、できるだけ細かい細工
部分を取入れながら造形を行い、30分後に各人の
手全体および指先等に付着した程度を次の区分に
より表示した。 ◎:殆んど付着しない。 ○:指先に少量の付着が認められる。 △:手全体に付着が認められる。 ×:短時間で厚く付着する。 収縮性・乾燥性・亀裂性・平滑性 湿潤ブロツクを直径70m/m、深さ10m/mの
ポリエチレン製の容器に充填、室内に放置し、経
時と共に乾燥程度を、また容器直径より収縮した
大きさの比率を求め、次の区分により収縮性と乾
燥性を表示した。また、亀裂性と平滑性は充填し
たブロツクの表面を観察して評価した。 ◎:収縮が1〜3%のもの ○: 〃 4〜6%のもの △: 〃 7〜10%のもの ×: 〃 11%以上のもの ◎:殆んど亀裂の認められないもの ○:微細な亀裂が少量認められるもの △:やや亀裂が認められるが使えるもの ×:亀裂が大きく不適なもの ◎:乾燥性又は平滑性が 最 良 ○: 〃 良 好 △: 〃 やや不良 ×: 〃 不 良 置換度(DS)および粘度の異なるCMCに対
し、モル置換度(MS)および粘度の異なるHEC
の配合比を種々変えて調製した糊剤を用いたとき
の結果を表1に示す。 CMC単独およびCMCに対してPVA,MC,
PAAを配合した糊剤を用いた試験も行い、比較
例とした。 表から明らかなように、CMCに対してHECを
配合した糊剤はクレーに対して優れた効果を示
し、付着性、収縮性、亀裂性、平滑性、乾燥性の
全ての点において優れた彫塑材を与えることがわ
かる。
【表】 配合比:重量比
実施例20〜24、比較例6〜7 糊剤を添加していない紙粘土配合材63部、水37
部、CMCとHECの配合糊剤2部を石川式擂潰機
により10分間混練した湿潤ブロツクについて、実
施例1と同様の方法で評価した。比較のために製
品として市販されている紙粘土ブロツクについて
同様の試験を行つた。結果を表2に示す。 表から明らかなように、CMCにHECを配合し
た糊剤が、紙粘土配合材に対しても優れた効果を
示し、付着性、収縮性、亀裂性、平滑性、乾燥性
の全ての点において、市販の紙粘土より優れた紙
粘土を与えることがわかる。
【表】 (発明の効果) 本発明のCMCにHECを配合した糊剤を用いた
紙粘土は造形性、可塑性に優れ、しかも造形時の
ベトつきがなく、手への付着がない。造形後乾燥
したものの表面が平滑であり、ヒビ割れ、変形が
ない。また、彩色の必要のある時は学童が一般に
使用する絵具、ポスターカラー等容易に入手でき
る着色材で簡単に着色が可能である。 一般に市販されている紙粘土ブロツクは、湿潤
状態のものをポリエチレン製のフイルムにより被
覆し、水分の蒸散を防止しているが、それでも長
期間の保存中には水分が離脱し、やや固くなり、
使用時の作業性が悪くなる。本発明の糊剤を使用
した紙粘土ブロツクは同様の方法で長期保存した
ものでも使用時の作業性に悪影響は認められず、
微細な細工も容易である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カルボキシメチルセルロース97〜45部とヒド
    ロキシエチルセルロース3〜55部を配合してな
    る、粘土又は紙粘土から選ばれた彫塑材用糊材。
JP20672484A 1984-10-02 1984-10-02 彫塑材用糊剤 Granted JPS6185482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20672484A JPS6185482A (ja) 1984-10-02 1984-10-02 彫塑材用糊剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20672484A JPS6185482A (ja) 1984-10-02 1984-10-02 彫塑材用糊剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6185482A JPS6185482A (ja) 1986-05-01
JPH0550553B2 true JPH0550553B2 (ja) 1993-07-29

Family

ID=16528055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20672484A Granted JPS6185482A (ja) 1984-10-02 1984-10-02 彫塑材用糊剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6185482A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5080717A (en) * 1991-01-24 1992-01-14 Aqualon Company Fluid suspensions of polysaccharide mixtures
FR2789396B1 (fr) * 2000-04-03 2003-04-04 Bernard Jean Deleuze Colle coloree a adhesion retardee et repositionnable sans odeur

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5119142A (ja) * 1974-06-18 1976-02-16 Beecham Group Ltd
JPS5247517A (en) * 1975-10-15 1977-04-15 Janome Sewing Machine Co Ltd Method of manufacturing waterrsoluble model

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5119142A (ja) * 1974-06-18 1976-02-16 Beecham Group Ltd
JPS5247517A (en) * 1975-10-15 1977-04-15 Janome Sewing Machine Co Ltd Method of manufacturing waterrsoluble model

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6185482A (ja) 1986-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5506280A (en) Modeling dough
USRE29753E (en) Asbestos-free joint compounds
US5873933A (en) Malleable play material compound resembling loose soil
KR100619840B1 (ko) 저점도 경량 점토 조성물
CN109608929A (zh) 一种高性能环保内墙腻子粉及其制备方法
JPH0550553B2 (ja)
JP2007039674A (ja) 成形用材
US6899755B2 (en) Composition and method of forming sand sculptures
US2699401A (en) Texture paint
KR102155821B1 (ko) 다용도 완구 조성물 및 이의 제조방법
JPS5810778A (ja) 粘土細工用組成物
US3468414A (en) Instant paper-mache
JPS5951957A (ja) 目止剤
JP3076538B2 (ja) 耐水性粘土
JPS6159350B2 (ja)
JPS624347B2 (ja)
JPH08183881A (ja) 手芸用粘土
CA2277009A1 (en) Hydroxyethyl starch composition
US1932807A (en) Plastic acoustic pulp
RU2139310C1 (ru) Композиция для отделочных работ
JP2009263504A (ja) 造形素材
RU2212426C2 (ru) Сухой клей для обоев
JPS61115936A (ja) 細工用成形物
JPS638467A (ja) 壁材用糊剤
KR101599839B1 (ko) 꼬막 껍질 분말과 제첩 껍질 분말을 포함하는 건축 미장용 조성물 및 이를 포함하는 키트