JPH05504086A - 与圧服および自蔵式呼吸具を備えた個人用防護装具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 与圧服および自蔵式呼吸具を備えた個人用防護装具技術分野 本発明は、危険な環境、特に有毒物質や腐食物質を含む空気中において使用され る個人用防護装具に関わるものであり、柔軟性のある衣服と透明なひさしの付い たヘルメットとを有し、ガス供給手段から呼吸ガスを供給する自蔵式呼吸具を備 えている、与圧服からなる。

背景技術 従来この種の装具は、どの部分を優先的に保護するべきかについて考慮されてい ない。すなわち、呼吸用ガスの通り路と目は、有毒物質や腐食物質あるいは刺激 物質に対して優先的に保護されるべきである。特に、こういった装具が工場や車 の火災に関わる消防士に使用される時は、煙に対して保護されなければならない 。そしてその次に、体の部分の保護が考慮されるべきである。二酸化炭素と水蒸 気を含む排気ガスは、頭部と胴体を囲む空気中で薄められる。そのため、危険と なり得る程度まで二酸化炭素量が増加する可能性がある。またこのような装具に おいて、衣服は、裂けたり穴が空いたりするのに弱くヘルメットよりもスっと漏 出させ易い。

発明の目的 この発明は、特に、体のもろい部分から優先的に保護し、漏出により生じる結果 をある程度まで軽減することを可能にすることにより、高レベルの安全性を保障 する防護装具を提供することを目的としている。この発明はまた、体の周囲に水 蒸気と二酸化炭素ガスが集中していく速度を遅らせることも目的としている。

発明の開示 この目的において、本発明は、顔の部分がガスケット、例えばフェース・ガスケ ットあるいはネック・ガスケットにより切り離されており、呼吸ガスの供給手段 が、ヘルメットを衣服内の圧力よりも高い圧力に保つことを目的とする調整器を 経由して、ヘルメット内部に広がる呼吸回路に接続されていることを特徴とする 装具を提案する。また、本発明は、ヘルメットや導管から呼吸ガスを吸入するの に使用され、かつ定格逆止め手段を経由して直接外部へ排気するために使用され る弁を備えた、フェース・マスクを具備していることを特徴とする、上記に定義 された個人用の防護装具を提供する。

この特徴により、通常、保護服を取りまく外部に直接排気され、それにより排気 ガス中の水蒸気や二酸化炭素、および熱を溜めておかないようにする。更に、呼 吸ガスの通り路は、衣服が裂けた場合においても充分な呼吸ガスが供給され続け る。ガスの供給手段は、従来は、開回路を通気するのに充分な流れを送り込むこ とも要求されていたのに対し、この発明によれば、呼吸の為のみに使用されるの で、確実に利用される。

具体的には、定格逆止め手段は、ヘルメット内に衣服内の最大過圧よりも大きい 圧力を維持する箪−の弁からなり、この過圧は箪２の定格弁により固定されてい る。もう一つのの定格弁は、マスクの放出口と外部に排気する第一の定格弁との 間に伸びる導管の一部より、ガスケットを通して衣服の内部に接続されている。

逆止め弁は、ＭＢＣの保護を強化するために、マスクからの放出口に適当に配置 されている。幾つかの弁を適当に定めることにより、ある場所で圧力が減少した 場合に、衣服内に排気されるようになる。このようにして注入されたガスは、可 能性のあるどんな漏れも避けることができ、衣服内を通ることにより汚染が減少 する。

この発明の第２実施例による個人用防護装具においては、顔の部分が衣服から、 独立したガスケットによって切り離されている。また、呼吸ガスの供給手段は、 調整器を通して、ヘルメｙ）内に広がる呼吸回路に接続されている。この調整器 は、顔の周囲の圧力を衣服内の圧力より高く保つことを目的としている。そして 、この個人用防護装具はまた、外部に排気する定格逆止め弁と、衣服の圧力に比 例して上昇する排気の圧力が設定値を超えたときに、排出された空気を衣服内に 通す定格弁とを備えている。

呼吸用開回路に加えて、与圧服は開回路かもしくは開回路の通気回路を有してい る。

呼吸ガスの供給手段は、従来の方法では圧縮ガスボンベにより構成されたり、あ るいは、液化ガスのタンクによって構成されることが可能である。

本発明は、後述の実施例の記述を読めば、さらに理解が深まる。なお、本発明は この実施例に限定されない。この記述は、下記の図に基づいている。

図面の簡単な説明 図１は本発明の第１実施例による個人用防護装具の構成を示す概要図、図２は図 １と類似した第２実施例を示す図、図３は図２に類似しかつ簡略化した実施例を 示す図である。

発明を実施するための最良の形態 図１に概略的に示された呼吸装具は、衣服１０と、透明なひさし１４が取り付け られたヘルメット１２とを備えた与圧服からなる。ネック・ガスケット１６は、 皮膚に密着し、頭部の周りの呼吸に適したガスに満ちた空間を、体の他の部分を 囲む空間から切り離す。

衣服は、通気ガスが手足や胴にそって流れるように、導管網が適当に配置されて いる。図１に示す例において、この導管網には手足の各端部にガスを供給する導 管２０の間に多岐管１８が配置されている。この多岐管１８は、手足を通って胴 を囲む空間に向かって還流を流す。

衣服１０には、与圧服の内部に予め設定された過圧を維持するよう、定格弁２２ が１個あるいは複数個配置されている。この与圧服が通常の気圧で使用された場 合、この過圧は普通おおよそ２ミリバールである。与圧服が外部から有毒物質あ るいは腐食物質により侵されないためには、この値で充分である。

呼吸ガスの供給手段は、図１の例に示す液体ガスのタンク２４により構成され、 衣服ｌＯのポケット内かあるいは衣服の内部に設置される。このタンクは変換器 の一部をなし、この変換器は、概略的な構成が目下航空術において一般的に使用 されているものに類似している。タンクは、従来の伸張器（図示しない）が備え られ、それにより圧力が例えば５バールに調整されている。そして、タンクはガ スを熱交換器２８のコイル２６に供給する。

コイル２６にから流出するガスの一部は、回転する空気圧モータ３０に供給され る。この空気圧モータ３０の出口は導管３２に接続されており、導管３２は、エ コノマイザ・バグ４６を通ってヘルメット１２内に通じている。そして、ヘルメ ットに到達した呼吸ガスは、衣服内部のガスとは混合されない。モータ３０はフ ァ７３４と連結され、それにより衣服１０内部からガスを取り入れ、熱交換器２ ８内に流入させる。この熱交換器２８において、ガスは、多岐管１８に運ばれる のに先だって冷やされ乾かされる。このために、熱交換器２８にはガス誘導ケー ス３６が設置されており、ガス誘導ケース３６の底端には圧縮物を排気する手段 が取り付けられている。この手段は、単に小さい切り口のチューブ３８により構 成されてもよい。

コイルから出た呼吸ガスの残りは、需要調整器４８に供給されそこからヘルメッ トに供給される。この需要調整器４８は、衣服の内部とヘルメットの内部双方に 対して基準圧力の挿入口を持つ。この調整器４８は、ヘルメット１２の内部に、 衣服１０の内部に比例して予め設定された過圧（例えば２ミリ１＜−ル）を維持 するよう設置されている。調整器４８は特に、ひさし１４が曇らないように、拡 散器５０を通してヘルメット内部にガスを送り出している。

この防護装具はまた、フェースマスク５２（例えば口と鼻を覆うマスク）を有し ている。フェースマスク５２には、ヘルメットから呼吸ガスを吸入するための弁 と、定格弁１５を通して外気に通じている導管内に排気するための逆止め弁５２ が取り付けられている。また、もう一つの定格弁５６により、ネック・ガスケッ ト１６を通じて導管が衣服１０と接続している。弁５６は、弁１５を開く圧力差 よりも少ない圧力差で開くようになっており、また、通常動作時に調整器４８に よりヘルメットと衣服の間に維持されている圧力差より大きい圧力差でも、開（ ようになっている。このため、通常動作時、弁５６は閉じられている。

もしヘルメットと衣服の間の圧力差が通常動作時に２ミリバールであれば、弁１ ５は４ミリバールに、弁５６は３ミリバールに各々設定される。

この特徴により、通常動作時には防護装具の外部に直接排気され、それにより排 気された水蒸気および二酸化炭素が保持されるのを防ぐ。

衣服の内部の圧力が低下すると（裂けたり突然の動きが生じたりすることにより ）、弁２２，２２．・・・は閉じてもはや過圧を調整しない。弁５６は排気中に 開かれ、それにより衣服内に排気される。このようにして注入されたガスは、起 こり得る漏れを避け、それにより衣服内を通って汚染を軽減する。この汚染軽減 方法は、（呼吸通路、目、そして体といったような）防護されるべき順位に従っ て行われる。

図２に示す別の実施例において、図１の項目に対応する各項目は、同じ参照番号 により示されている。この図２に示す実施例においては、呼吸ガスの供給手段は 伸張器６０が備えられた圧縮ガスボンベ２４ａにより構成されている。このよう な状況において、通気回路は従来知られ使用されているどのような構造でも可能 である。さらにこの実施例は、望ましい防護順位を確かにする。この実施例によ る防護装具は、外気に直接に排気することにより、二酸化炭素が堆積しないよう にし、ヘルメットあるいは衣服内において圧縮された水蒸気の危険を避ける。

そして、摂氏３７度の排気ガスに含まれる熱を直接外気に捨てる。

図３に示される簡略された実施例は、フェースマスクを含まない。しかし、拡散 器５０とタービン３２が配置されている。これらは、新鮮なガスを供給手段から 顔の部分に供給し、また排気ガスの分散を防ぎ定格弁１５を通して外部に排気す る。この特徴により、二酸化炭素量の上昇をかなり遅らせることができる。弁１ ５．２２．５６に対して設定されている値（例えば、各々の弁がそれぞれ４ミリ バール、２ミリバール、そして３ミリバールの過圧において開くようにしたとき のそれらの値）のくずれが生じた場合の動作は、図１および図２に示す実施例に おける動作と同様である。

発明の要約 有害物質を含む空気中で活動する際に使用される個人用防護装具に関わり、与圧 服により構成される。この与圧服は、柔軟な衣服（１０）と透明なひさしが取り 付けられたヘルメット（１２）とを有し、ガス供給手段より呼吸ガスを供給する 自蔵式呼吸具を備えている。顔の部分は、ネック・ガスケア）（１６）により衣 服から切り離されている。供給手段（２４）は呼吸回路と接続されており、この 呼吸回路は、顔の周囲の圧力を衣服内の圧力より高く保つ調整器（４８）を通っ て、ヘルメット内に広がっている。この装具はまた、フェース・マスク（５２） を備えており、このフェース・マスク（５２）は、ヘルメットから呼吸ガスを吸 入する弁と、定格逆止め手段を通して外部に直接に排気する導管とを有している 。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．与圧服からなる個人用防護装具であり、該与圧服は、柔軟性のある衣服（１ ０）と透明なひさしの付いたヘルメット（１２）とを有し、ガスの供給手段から 呼吸ガスを取り出す自蔵式呼吸器具を備えており、 顔の部分が、ネック・ガスケット（１６）のような顔部を独立させるガスケット によって前記衣服から切り離されており、呼吸ガスの供給手段（２４，２４ａ） が、顔の周囲を前記衣服内の圧力に比例した過圧に保つ調整器（４８）を通して 、前記ヘルメット内部に通じている呼吸回路へ接続されており、 更に、前記ヘルメットから吸入するための弁と、定格逆止め手段を通じて外部へ 直接に排気するための導管とを有する、鼻と０用のフェース・マスク（５２）と を具備していることを特徴とする個人用防護装具。 ２．与圧服からなる個人用防護装具であり、該与圧服は、柔軟性のある衣服（１ ０）と透明なひさしの付いたヘルメット（１２）とを有し、ガスの供給手段から 呼吸ガスを取り出す自蔵式呼吸器具を備えており、 顔の部分が、ネック・ガスケット（１６）のような顔部を独立させるガスケット により、前記衣服により切り離されており、呼吸ガスの供給手段（２４，２４ａ ）が、顔の周囲を前記衣服内の圧力に比例した過圧に保つ調整器（４８）を通し て、前記ヘルメット内部に通じている呼吸回路へ接続されており、 外部に排気するための定格逆止め手段と、前記衣服に比例した排気過圧が設定値 を超えたとき前記衣服の内部に排気ガスを注入するための定格弁とを具備してい ることを特徴とする個人用防護装具。 ３．ガス供給手段は、液化した呼吸ガスのタンクであり、呼吸回路は、熱交換器 （２８）の一次回路を通って前記タンクから供給され、衣服に通気するために、 空気を熱交換器（２８）を有する閉回路に流すためのファン（３４）と連結され ていることを特徴とする、請求項１または２記載の個人用防護装具。