JPH0550404U - 光式生体計測装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライトガイド・プロ−ブを、その使用時の撓
みや搬送時の外的障害から保護し、破損などの故障を防
ぐことを目的とする。 【構成】 内部にライトガイド・プローブを収納するト
レイを、装置本体の外壁に格納自在に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は光式生体計測装置のライトガイド・プローブの保護に関する。

【０００２】

【従来の技術】

光式生体計測装置による検査は、装置本体に収納された光源部から、特定波長 の近赤外光をガラスファイバで形成された照射用ライトガイド・プローブを介し て、被検体の検査部位に照射し、該照射光が被検体内で透過・反射または散乱し た光を受光用ライトガイド・プローブで受けて前記装置本体に導入し、測定分析 を行っている。

【０００３】 前記ライトガイド・プローブはガラスファイバ用ＦＣコネクターで前記装置本 体に光学的に接合されているが、装置の操作時や携行移動をする際、ライトガイ ド・プローブを本体に装着されたまま取り扱うことにより、特に前記ＦＣコネク ター近くのガラスファイバにライトガイド・プローブの自重と屈曲による撓力あ るいは外力が加わり、これを損傷する事故が発生する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようにＦＣコネクター近くのガラスファイバに撓力あるいは外力が加わ り、ライトガイド・プローブを損傷する事故が発生する欠点があった。

【０００５】 本考案はこれらの事情に鑑みてなされたもので、装置本体にライトガイド・プ ローブの保護トレイを設け、前記装置本体の全面に位置したＦＣコネクター近く のガラスファイバに撓力が加わらないようにし、ライトガイド・プローブが損傷 する事故の発生を防止した光式生体計測装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記する課題を解決するため、装置本体の一部に、被検体との間で光 信号を伝達するライトガイド・プローブを収納するトレイを設け、該トレイを本 体外壁に格納自在に構成したことを特徴とする。

【０００７】 ここで、トレイは、例えば机の引出し形状にして装置本体より出入れ可能とし たもの、引戸形状にして装置本体に密着させるもの等が考えられるが、これらに 限定されない。

【０００８】

【作用】

本考案によれば、装置の使用時にはトレイがＦＣコネクター近くのガラスファ イバを支えて垂れさがりを防ぎ、携行時にはライトガイド・プローブ全体を覆っ て外力から保護する。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について、図面に基づいて具体的に説明する。 図１は本考案による光式生体計測装置の使用状態を示す図、図２は本考案によ るトレイにライトガイド・プローブを固定した時を示す図、図３は本考案のトレ イでライトガイド・プローブを保護した時を示す図である。

【００１０】 図１に示すとおり、光式生体計測装置は装置本体１に内蔵された光源部（図示 せず）からの特定波長の近赤外光をＦＣコネクター２を介して照射用ライトガイ ド・プローブ３により被検体４に照射し、該被検体４内で透過や反射あるいは散 乱した近赤外光を受け受光ライトガイド・プローブ５でＦＣコネクターを介して 装置本体１に内蔵されている受光部と測定回路（図示せず）に導入する構造とな っている。

【００１１】 本考案では、装置本体１の下部に取付けたレ−ル６をスライドして出し入れ自 在な、ハ−ドな材質によって形成された引出し式トレイ７を設け、装置本体１と 被検体４との位置関係やライトガイド・プローブの自重による撓力がライトガイ ド・プローブのガラスファイバに係る恐れがある場合に、該トレイ７を装置本体 １の前面に引出してライトガイド・プローブを支え、自重による撓力を取り除く ようにする。

【００１２】 図２および図３に示すとおり、装置を使用しない場合や携行して移動さす場合 には、トレイ７内に具備した帯状の布製のベルト８と該ベルト８に設けたマジッ クテ−プによる止め具９とにより、ライトガイド・プローブをトレイ７内に固定 して、ライトガイドのガラスファイバに対して大きな撓力の繰り返しが加わらな いようにする。

【００１３】 さらに、前記トレイ７はその奥部に位置した支持具１０に蝶番１１で枢支され ており、装置本体１下部の格納位置から手前一杯まで引出したところで、上方へ ９０度折り曲げ、装置本体１前面に当接して、トレイ７に設けたトレイ止係具１ ２を装置本体前面に設けたトレイ受係具１３に係合させて係止し、ライトガイド ・プローブをトレイ７により覆った収納状態にして外力から保護するようになっ ている。

【００１４】 上記実施例のほか、前記ベルトは皮製でもよい。また、係具はパッチン錠やマ グネットを用いてもよい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によれば、ライトガイド・プローブに係る撓みを少なくし、さらに不使 用時や搬送時の外力から保護し、破損などの故障を防ぐことができる。

【００１６】 また、常時、ライトガイド・プローブを脱着する必要がなく能率的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】光式生体計測装置の使用状態を示す図である。

【図２】トレイにライトガイド・プローブを固定した時
を示す図である。

【図３】トレイでライトガイド・プローブを保護した状
態を示す図である。

【符号の説明】

１…装置本体 ２…ＦＣコネクター ３…照射用ライ
トガイド・プロ−ブ ４…被検体 ５…受光用ライトガイド・プロ−ブ
６…レ−ル ７…トレイ ８…ベルト ９…止め具 １０
…支持具 １１…蝶番 １２…トレイ止係具 １３…トレイ
受係具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】装置本体の外周の一部に、被検体との間で
   光信号を伝達するライトガイド・プローブを収納するト
   レイを設け、該トレイを本体外壁に格納自在に構成した
   ことを特徴とする光式生体計測装置。