JPH05503456A - 高弾性の暖かい状態を有する熱可塑性特注歯牙トレー - Google Patents

高弾性の暖かい状態を有する熱可塑性特注歯牙トレー

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JPH05503456A
JPH05503456A JP50525291A JP50525291A JPH05503456A JP H05503456 A JPH05503456 A JP H05503456A JP 50525291 A JP50525291 A JP 50525291A JP 50525291 A JP50525291 A JP 50525291A JP H05503456 A JPH05503456 A JP H05503456A
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ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 高弾性の暖かい状態を有する熱可塑性特注歯牙トレー関連出願の説明 本出願は1990年2月23日に出願された米国特許第07/484.106号 の1部継続出願である。
発明の分野 本発明は特注可能(customizable)な熱可塑性トレーを使用する歯 牙印象採得に関する。
及肌省!! 歯牙の印象を採得したり、特注歯牙トレーを作成するため、高分子量ポリ(イプ シロン−カプロラクトン)(「ポリカプロラクトン」としても知られる)、種々 の熱可塑性アクリル酸樹脂および他の熱軟化性材料が用いられている。このよう なポリカプロラクトン成形組成物が記載されている文献として、例えば、米国特 許第4.835.203号、特開昭63−171554号および同63−270 759号、並びに高分子量カプロラクトンポリマー、トーン(TONEo)ポリ マーP−300およびP−700[ユニオン・カーバイド(Union Car bide)社の1988年の製品文献〕が挙げられる。
市販の熱可塑性歯牙特注(custom) トレーとしては、例えば、アンソン ・インターナシ厘ナル(Anson International)のオーラル ・ダイナミックス・インコーポレーティド・ディビジョン(Oral Dyna mics rnc、 Division)製の「イージートレー(EASY T RAY) J、ショーツ(Shofu)社製の「ヒートフオーム(HEAT F OAM)J 、およびエルコデント(Erkodent)社製の「アクエo ン (AQUERON) Jが挙げられる。これらの3つの製品は薄く剛性のウェフ ァ−(wafer)の形態で市販され、それらは温水(例えば、77℃)中に浸 漬してウェファ−を軟化させ、患者の口内に挿入し、手で患者の歯牙組織の形態 に適合させる。次に、成形ウェファ−を冷却しく例えば、冷水流を用いて)、口 内から取り出す。得られた特注印象トレーは弾性印象材料(例えば、ポリビニル シロキサン)で充填でき、口内に再挿入して歯牙組織の印象を採得する。
米国特許第4.227.877号、同第4,361.528号、同第4、413 .979号および同第4.768.951号は熱可塑性印象トレーについて記載 している。米国特許第4.227.877号のトレーはアクリル酸樹脂で作成さ れ、加温するとガラス状の脆い状態から、「数オーダーの剛性変化」により特徴 ずけられる本状に変化する。
特開昭[1988] −47706号は繊維強化アクリル樹脂印象トレーについ て記載している。使用時に熱軟化することはないが、トレーは繊維および布を含 む多くの材料で補強される。
米国特許第4,240.415号および同第4.483.333号はポリカプロ ラクトン整形外科注型品におけるポリエチレンおよびある種の充填剤の使用につ いて記載している。特許権者は、コスト、重量、不透明化等の理由並びに充填剤 とポリカプロラフタンを混合するのに高価な装置を必要とするため、ヒユームド シリカ、雲母、クレー等の充填剤に使用に対して注意を払う。
米国特許第4.595.713号はイプシロン−カプロラクトンとラクチドのコ ポリマーから作成された医療用移植材料について記載している。移植材料は、所 望により、組織再生を促進するために骨形成充填剤またはチョツプド炭素繊維を 含有する。
発明の概要 前記市販の熱可塑性特注トレーは常温の時は比較的剛性であるが、使用温度に加 熱すると非常に柔軟となる。アクエロントレーは加温時にはイージートレイまた はヒトフオームトレーに比べて幾分か柔軟性に欠けるが、3つの特注トレーウェ ファ−は加熱時に「フロッピー(floppY)Jであるとして記載される。こ のようなウェファ−は、特に口内での処置時、冷却するまで所望の形状を維持す ることは非常に難しい。これらの困難は、ウェファ−を成形して患者の上顎歯列 弓または下顎弓に適合する際に悪化する。歯医者はウェファ−が、たれたり、た るんだりする傾向と絶えず争わねばならない。
これらの問題は、歯医者が熱可塑性特注トレー材料を用いるのを妨害する、ある いはそれらの使用を完全弓より少ない用途に制限する。
本発明のトレーは、前記の市販トレーに比べて実質的に改良された暖かい状態特 性を有する。該トレーは加熱しても実質的な剛性を維持するため、前記の市販タ イプの望ましくないフロ、ビー特性を回避する。
本発明の特注可能な歯牙トレーは熱可塑性材料(例えば、ポリカプロラクトン) とチキソトロープ充填剤(例えば、サブミクロンシリカ)の均質ブレンドからな り、口内で使用するための形状および寸法を有し、該ブレンドが38℃で少なく とも約109ダイン/cm2以上の貯蔵弾性率(G′)を有する固体で、かつ、 口腔組織が楽に耐え得る温度で1012ダイン/C112未満の貯蔵弾性率を有 する手で変形可能な半固体であり、充填剤の種類および量が75℃で106ダイ ン/cm2超の貯蔵弾性率および60℃で500ダイン/C■2超の平衡緩和応 力(τ、)を有するブレンドを得るのに十分である。
本発明は、また、前記の均質ブレンドからなる軟化トレーで歯牙組織を包囲する 工程からなることを特徴とする歯牙組織の印象採得方法を提供する。
率と温度の関係を示すグラフである。
図2は3つの現在市販のトレーおよび本発明のトレーの緩和応力と時間の関係を 示すグラフである。
図3は3つの異なった温度での本発明のトレーの緩和応力と時間の関係を示すグ ラフである。
図4は本発明のトレーを示す斜視図である。
図5は図4の5−5線に沿った断面図である。
詳説 本発明の特注トレーでは種々の熱可塑性材料を用いることができる。熱可塑性印 象材料の選択は、軟化された(暖かい)状態および固体(冷たい)状態での印象 材料の所望の形状に基づくべきである。
暖かい状態は、中程度の(手動)圧力下、体温(約38℃)と口腔組織が楽に耐 え得る最高温度の間のある温度で質量流動が感知できることにより特徴ずけられ る。この最高温度は一般に約75℃であるが、最高的65℃が好ましい。冷たい 状態は、トレー中で満足い(精密な歯牙印象が作成できるのに十分な強度および 剛性並びに中圧下、38℃未満の温度の最小見掛質量流動によって特徴ずけられ る。
暖かいおよび冷たい状態の特性により、トレーを中温に加熱して口内外において 手で成形しく特注)、まだ暖かい間に口腔硬組織および軟組織の形状に適合さ也 口内を冷却(通常は内部)して実質的に硬質の特注トレーを形成することができ る。
代表的な熱可塑性材料としては、例えば、米国特許第3.382゜202号、同 第4,059,715号、同第4,182,829号、同第4.327.013 号、同第4.361.538号、同第4.552゜906号、同第4.569. 342号に記載のポリエステルおよびポリウレタン、米国特許第4.659.7 86号、同第4.740,245号、同第4,768,951号に記載のコポリ マー等が挙げられる。
熱可塑性材料は、好ましくは、イプシロン−カプロラクトンのホモポリマーまた はコポリマーである。ポリカプロラクトンは、所望により、改賀または架橋性官 能基(例えば、ヒドロキシル、アクリレート、メタクリレート、エポキシ、イソ シアネートまたはビニル基)を有することができる。所望により、ポリカプロラ クトンのブレンドを用いることもできる。
好ましいポリカプロラクトンは式二 [式中、R1は水素、あるいは、所望により、ヒドロキシルまたはアミン基等の 1つ以上の介在する基がない芳香族または直鎖または分岐脂肪族骨格、Wは1( R1が水素の時)およびその他の時は約1〜4の平均値、Mは水素または−NR I−(R2は水素または介在する基がない芳香族または脂肪族を意味し、WとX の積は約35超である]で示される。
好ましい市販のポリカプロラクトンポリマーとしては、例えば、ユニオン・カー バイド(Union Carbide)社製のポリカプロラクトン「トーン(T ONE) Pm2O3」および「トーンP−767J (分子量40. OOO )、r)−ンP−300J (分子filO,000)、インテロックス(In terox)社製のポリカプロラクトン「キャバ(CAPA) J r630J  (分子量30. OOO)、r650J’(分子量50、000)、r656 J (分子量56.000)が挙げられる。
チキントロープ充填剤は、好ましくは、繊維状、板状または細分散粒状形態であ る。好適な充填剤としては、例えば、グラスファイバー、クレー、雲母、アルミ ナ、サブミクロンシリカ(例えば、ヒユームドシリカ、沈降シリカまたはコロイ ドシリカ)および微細炭酸カルシウムが挙げられる。充填剤は処理しなくてもよ く、適当なカップリング剤(例えば、シラン)で処理してもよい。
繊維錠または板状充填剤では、充填剤は、好ましくは、約3:1以上、さらに好 ましくは約5二1以上、最も好ましくは約10=1以上のアスペクト比を有する 。粒状充填剤では、粒子は、好ましくは、約100ミクロン未満、さらに好まし くは約10ミクロン未満、最も好ましくは約1ミクロン未満の平均粒径を有する 。
それからトレーが形成できるブレンドは、所望により、トレーの物性を修飾また は改善できるアジュバントを含有できる。好適なアジュバントとしては、溶媒、 希釈剤、可塑剤、色素、染料、指示薬、抑制剤、安定剤、紫外線吸収剤、薬剤( 例えば、浸出性フルオリド)、殺生剤等が挙げられる。
ブレンドは、好ましくは、遊離ラジカル重合性樹脂および開始剤を含有する。遊 離ラジカル樹脂は、付加重合を受けることできる少なくとも1つ以上のエチレン 性不飽和モノマー、オリゴマーまたはポリマーを含有する。好適なモノマーとし ては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、イソ プロピルメタクリレート、n−へキシルアクリレート、スチリルアクリレート、 アリルアクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールトリアクリレ ート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−プロパンジオールジア クリレー)、1.3−プロパンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロ パントリアクリレート、1.2.3−ブタントリオールトリメタクリレート、1 .4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリトリトールトリアク リレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールテ トラメタクリレート、ソルビトールへキサアクリレート、ビス[1−(2−アク リルオキシ)] −]p−エトキシフェニルジメチルメタンビス[1−(3−ア クリルオキシ−2−ヒドロキシ)]−]p−プロポキシフェニルジメチルメタン トリス−ヒドロキシエチルイソシアネートトリアクリレート、ベーターメタクリ ルアミノエチルメタクリレート等の二官能価または多官能価アクリレートまたは メタクリレートあるいはそれらの混合物が挙げられる。他の好適なモノマーとし ては、例えば、メチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリルアミ ド、l、6−へキサメチレンビス−アクリルアミド、ジエチレントリアミントリ ス−アクリルアミド等の不飽和アミドが挙げられる。好適なオリゴマーまたはポ リマー樹脂としては、例えば、分子量200〜500のポリアルキレングリコー ル、米国特許第4.642.126号に記載のアクリル化またはメタクリル化オ リゴマー、サルトマー社製の「サルトマー(SARTO)[ER)J 5R−3 49,9503,9504,9504、ラドキュア・スベシャリティーズ(Ra dcure 5pecialities)社製の「エバークリル(EBERCR YL)J CMD 8803.8804および8805、ヘンケル社製の「フォ トマー(PHOTOMER) J 4127.4072.6060.6110お よび6160、並びにラドキュアー・スペシャリティーズ社製の「エバーグリル 」830等のアクリル化ポリエステルオリゴマー等が挙げられる。所望により、 遊離ラジカル重合性モノマー、オリゴマーまたはポリマーも使用できる。
遊離ラジカル重合性樹脂は、所望により、過酸化物とアミンの組合せ等の通常の 化学開始剤系を用いて硬化できる。しかし、化学開始剤系は、典型的に、使用前 に少なくとも部分的な成分分離が必要である。樹脂は、好ましくは、所望により 適当な光増感剤や促進剤と合した光開始剤を用いて硬化される。光開始剤は20 0〜800止の波長での付加重合に対して遊離ラジカルを発生することができな ければならない。好適な光開始剤としては、例えば、アルファー−ジケトン、ア ルファージケトンまたはケトアルデヒドのモノケタール、アシロインまたはその 対応するエーテル、発色団置換ハロメチル−5−トリアジン、発色団置換ハロメ チル−オキサジアゾール、アリールヨードニウム塩、並びに他の市販の紫外線( UV)光開始剤および可視光線光開始剤が挙げられる。好ましい光開始剤系とし ては、例えば、米国特許第3,427.161号、同第3.756.827号、 同第3.759.807号、同第4.071.424号、同第4、828.58 3号、英国特許明細書1.304.112号、欧州特許公報150,952号お よびケミカル・アブストラクト(Che膳、Abs、)95 : 225704 Uに記載の系等、適当なドーナ化合物または促進剤と合したモノ−またはジケト ン光開始剤が挙げられる。
ブレンドは実質的に均質を維持するべきである(すなわち、巨視的相分離または 充填剤沈降が生じるべきでない)。組成物は、好ましくは、暖かいおよび冷たい 状態のサイクルを繰り返しても所望の物性を維持すべきである。したがって、成 分の選択は均質性および熱可逆性を保つ要求によって左右される。
ブレンド中の成分の種類および量は、ブレンドのある所望の物性に基すいて経験 的に選択される。ブレンドは38℃で固体であり、その温度で少なくとも約10 9ダイン/C112以上の貯蔵弾性率を有するべきである。45℃(体温より僅 かに上の温度、ブレンドが好ましくは固体を維持する温度)で、ブレンドは、好 ましくは約2×109ダイン/CrA2超、さらに好ましくは約3X10@ダイ ン/cm2超の貯蔵弾性率を有する。貯蔵弾性率測定は、有利には、最大歪1. 4%および歪速度10ラジアン/秒で操作された動的レオメトリーアナライザー 〔レオメトリックス(Rheametrics)社製〕を用いて行われる。
体温以上の口腔組織が楽に耐え得る高温まで加熱すると、ブレンドは手で成形で きる半固体を形成すべきである。これは、ブレンドの薄い(例えば、厚さ3mm )シートはその自重下では流動しないが、手の圧力で曲げたり伸ばしたりできる べきである。この高温に加熱すると、ブレンドは約106ダイン/am 2〜約 10IOダイン/am2の貯蔵弾性率を有するべきである。好ましくは、45〜 75℃の温度域で、貯蔵弾性率が約10’ダイン/c112超、約1010ダイ ン/C112未満である。さらに好ましくは、50〜70℃の温度域で、貯蔵弾 性率が約3×106ダイン/crg2超、約1011ダイン/Cl112未満で ある。最も好ましくは、50〜65℃の温度域で、貯蔵弾性率が約5×106ダ イン/cm”超、約IQ11ダイン/Cm2未満である。これらの3つの制限域 は図1に示す枠に対応する。
60℃(ブレンドが口腔内で楽にかつ効果的に使用できる)では、ブレンドは約 5×10ダイン/crm2超の平衡緩和応力(τ、)を有するべきである。好ま しくは60℃での平衡緩和応力は約103ダイン/cm2超、さらに好ましくは 約3X103ダイン/C層2超、最も好ましくは約104ダイン/Cm2超であ る。600秒(10分)の時間制限または500ダイン/cr、2未満の緩和応 力(動的レオメトリーアナライザーの最小検出限界)は、平衡緩和応力を測定す るための有利なカットオフ期間である。緩和応力測定は、半径12.5mmの円 形板を用い、50%のステップ歪で動的レオメトリーアナライザーを操作するこ とにより行う。
レオロジー的見地から、本発明のトレーに用いるブレンドは粘弾性固体として機 能し、一方、前記の市販トレーはよりニュートン液体のごとく挙動する。
トレー中の熱可塑性材料および充填剤の好ましい量は以下の通り熱可塑性樹脂材 料 〜90 40〜80充填剤 0〜70 20−60 成分は手で、または機械的に混合することによりブレンドできる成分は、好まし くは、熱可塑性樹脂材料が溶融するように十分加熱するが、所望により、低温で 混合することもできる。機械的撹拌機押出機、ゴム用ロール機等を備えた反応が まを含む、いずれの好適な混合装置を用いることもできる。
トレーは、被覆ナイフまたはロールを用い、押出成形、射出成形およびウェブ仕 上等の方法を用いて成形できる。トレーは平らなまたはカーブしたウェファ−1 通常の成形トレー形状、予備成形シート、ローブ、ボタン、織ウェブ、不織ウェ ブ等の種々の形態で歯医者に販売できる。トレーは非包装で、パッケージ中で大 まかに包装されて、あるいは柔軟な外部プラスチックスキンで包装されて販売り  できる。トレーは単一層、複層または多層(例えば、コアーシェル様式で配置 された共平面層または層)に押出あるいは注型でき、各層は選択された溶融温度 、粘度、弾性率、剛性または他の所望の物性を有する。
本発明トレーの好ましい形態を図4および図5に示す。弓状のト5゜ レー5a は本発明のブレンドから作成された外部の熱可塑性シェル% laを有する。ト レーの内部はスクリム3aでライニングされ、該亀、 スクリムは材料1aと硬 化性印象材料7の間の接着を促進する。トl レー5aを加温し、成形して模型 化される歯牙にきっちりと適合させることにより、印象材料7(典型的には、高 価な物質)の必要量を最小限にすることができる。必要量は、典型的には、図5 に示すより少な((トレーは非特注状態で示しており、印象材料で一杯である) 、通常の必要量はトレー5aの壁を被覆するのに十分な量で種々のエネルギー源 を用いて、トレーを冷たい状態から暖かい状態に変えることができる。冷たいま たは暖かい状態でもトレーを溶解または膨潤させない適当な不活性液体(例えば 、水またはフルオロケミカル流体)を収容する加熱洛中にトレーを浸漬する。ホ ットエアガン、ホットプレート、通常のオーブン、赤外線ヒーター、電子オーブ ン等の熱源を用いてトレーを軟化することもできる。
トレーを暖かい状態から冷たい状態に変えるためには熱エネルギーのロスが必要 であり、種々の冷却技術を用いて行うことができる。
トレーをプラスチックパウチまたは他の容器に入れ、次に加熱(例えば、電気的 に)するあるいは前述の1つ以上の加熱方法を実施する。溶融性の熱可塑性印象 材料では、融点で典型的に生じる透明性の増大は十分な加熱の有利な兆候である 。暖められたトレーを患者の口内に急いで挿入し、(熱軟化性の熱可塑性シェル を用いる場合、成形して患者の歯牙に適合させ)、印象材料が再凝固するまで冷 却する。冷却は、周囲条件下、空気のみの存在中で行える。冷却は、強制空気、 冷水、氷、あるいは冷却「コールドバック」等の冷却用放熱器あるいは低沸点の 不活性液体を収容する「柔軟なパウチJを用いて行うことができる。歯科用途で 特に興味あるものは、予め成形されてトレーの輪郭に合わせた柔軟なパウチ内の 冷却コールドバックである。例えば、冷却クーラントを収容する柔軟なパウチは 、完全弓またはクアドラントの形態で製造され、暖かいトレーと接触して口内に 配置される。
単純化された歯牙印象システムはトレーから調製できる。従来の印象システムは 、かなり硬質の接着剤被覆プラスチックまたは金属弓状標準トレー中に含有され るアルギネート、ヒドロコロイド、ポリビニルシロキサン、ポリエーテル、ポリ スルフィド等の1つ以上の低粘度の流動性弾性材料を用いる。弾性材料は、しば しば、模型化される歯牙組織と標準トレーの両方に塗布される。次に、弾性材料 とそれを包囲する標準トレーを歯牙組織に対して押し、弾性材料が硬化するまで 適所で放置する。この従来の方法は、多くの材料および工程、材料のむだ並びに かなり長いセット時間を要する。
本発明によれば、単一層または複層の熱可塑性樹脂トレーを用いて印象を行うこ とができる。好ましい具体例において、平らなシートまたは予備成形されたトレ ーを2つの同時押出された熱可塑性樹脂層から作成できる。各層の物性は、通常 の硬質トレーと弾性材料の各特性に相当する。「トレー」層は、好ましくは、本 発明のトレーである。適当な高温では、トレ一層は適合できる非接着性の非フロ ッピー性シェル(それにより、手で暖かいトレ一層を特注トレー形状に成形でき る)となり、「弾性1層は良好な流動性および低粘度を示す(それにより、暖か い弾性層を歯牙組織の周囲まで流動させて精密な模型を提供する)。暖かい複層 構造は容易な配列、精密な印象および効率的な材料の使用を提供する。急速に冷 却を行うことができ、通常の印象を硬化させるのに必要な時間より短い。冷却し ながら、冷却中あるいは口内からの取り出しまたはその後の取り扱い中に印象が 変形するのを防止する十分な剛性を示す。
所望により、通常の弾性印象材料(例えば、シリコーンエラストマー)で本発明 のトレーを充填することもできる。エラストマーで充填する前(所望により、そ の後)、口内のトレーを成形することにより、トレーの容量および弾性材料の必 要量を最小にすることができる。
以下の実施例は本発明を理解するためのものであり、これらに限定するものでは ない。特に断らない限り、「部」および「%」は重量部および重量%である。
実施例1 22.5部のポリカプロラクトン「トーンP−767J (分子量40.000 )、7.5部のウレタンジアクリレートオリゴマー「5R−9505J、1.2 部のポリエステルへキサアクリレート「エバークリル830J、45部の炭酸カ ルシウム「ビクロン(VICRON)」 〔ピッツアー(Pfizer)社製〕 、10部の処理沈降シリカ「シバ−ナツト(SIPERNAT) D−11J  (ノース・アメリカン・シリカ(North American 5ilica )社製)、5部の未処理沈降シリカ「ウルトラシル(ULTRASIL) VN 3SPJ (ノース・アメリカン・シリカ社製)、0.75部の樟脳キノン(C P Q)および0.75部のp−ジメチルアミノベンゾエート(EDMAR)を 合することにより熱可塑性特注トレーを調製した。成分を100℃の加温容器中 で均質になるまで撹拌した。得られたブレンドは、38℃で固体でありかつ剛性 である注型可能な熱可塑性樹脂であり、かつ、60℃の湯浴中で容易に軟化され て手で変形できるが優れた熱間取扱適性を有する有効な半固体を形成した。
実施例2 実施例1の方法を用い、シリカ「シバ−ナツトD−11Jの代わりに疎水性シリ カrQUso WR55J ((ノース・アメリカン・シリカ社製)を用いて、 表1に示す量の成分を含有する33個のトレー組成物を調製した。
実施例1のトレー、並びに実施例2の試験No、l〜4.6〜8.10および2 6のトレーを評価して貯蔵弾性率をめた。トレー材料「イージートレー」、「ヒ ートフオーム」および「アクエロン」のサンプルを同様にして評価した。図1は 各トレーの貯蔵弾性率および温度(30〜80℃)の関係を示す。
曲線A、BおよびCは、それぞれ、トレー材料「イージートレー」、「ヒートフ オーム」および「アクエロン」についての結果を示す。
これらのトレーが一旦溶融し始めると(約60℃で)、温度が75℃に達する前 に貯蔵弾性率は急速に低下し、100KN/m2[106ダイン/Cがコ未満と なる。暖かい状態、特に口腔内で処置する間、これらのトレーは所望の形状を維 持しにくいことに注目すべきである。
曲線Fは実施例1のトレーの結果を示し、曲線DSESG−Mは実施例2の試験 No、6.8.10.2.7.4.3.1および26のトレーの結果を示す。5 7℃以上で軟化された試験No、6の(曲線D)のトレー材料は非常に剛性であ り、特に口腔内で処置する間に所望の形状を形成しにくい。残りの曲線で示すト レーは暖かい状態で非常に優れた特性を有していた。曲線E−1で示すトレーは 冷却中に所望の形状を特に維持しやすい。
実施例3 実施例1のトレーを評価して60℃での平衡緩和応力をめた。
トレー材料「イージートレー」、「ヒートフオーム」および「アクエロン」のサ ンプルを同様にして評価した。図2は各トレーについて10分以上の時間での緩 和応力と時間の関係を示す。曲線NSOおよびPは、それぞれ、トレー材料「イ ージートレー」、「ビートフオーム」および「アクエロン」の結果を示す。これ らのトレーに一旦初期ステップ応力を加えると、緩和応力はどんどん低下し、1 0分未満で3X103ダイン/cI12となることに注目すべきである。
一方、実施例1(曲線Q)のトレーは約10’ダイン/cm”超の緩和応力に漸 近的に近ずく。実施例1のトレーは粘弾性固体のレオロジー挙動特性を示した。
表■の試験No、lおよび26のトレーについて同様の測定を行った。60,7 0および80℃の温度で、各トレーについて緩和応力値および測定を停止するま での時間〔あるいは緩和応力が動的レオメトリーアナライザーの検出限界である 500ダイン/am”未満まで低下するまでの時間〕を表■に示す。
表■ トレー 温度(℃) 緩和応力(τ) 時間(秒)「イージートレーJ 80  <50 141「ヒート7t−ムJ 60 <50 253「アクエロンJ 6 0 z、osl >60゜「アクエロンJ 70 2.606 >600「アク エロンJ 80 2.397 >600実施例1 60 16.060 〉60 0実施例1 70 9.790 >600実施例1 80 9.374 >60 0試験No、1、表I 60 4,148 >600試験No、l、表I 70  1.707 >600試験No、l、表I 80 3.290 >600試験 No、 26、表I 60 17.610 >600試験No、 26、表I  70 5,556 >600試験No、 26、表1 80 5.854 >6 00前記データは本発明の多くのトレーの実質的な平衡緩和応力を示す。
図3は実施例1のトレーの60℃(曲線R)、70℃(曲線S)および80℃( 曲線T)での緩和応力と時間の関係を示す。これらの曲線により示されるように 、トレーの所望のレオロジー特性は高温で維持された。
実施例1のブレンドを軟化するまでホットプレート上で加熱し、厚さ2.5+u +のポリエステルフィルム上に注型し、それを不織材料「ソンタナ(SONTA NA) 8000J (デュポン社製)のウェブにプレスした。「クツキーカッ ター」スタイルの切断器具を用いて暖かいシートを略U状に切断した。それぞれ を暖かい間に2つのシリコーン半型の間でスクイージイング(squeeze)  L/、弓状の不織スクリムをライニングした特注可能なトレーを形成した。該 トレーを加熱し、暖かい間に成形して患者の歯牙に適合させた。「スター・キュ ア(STAR−CURE) J硬化チャンバー〔スター・エックスレイ(Sta rX−ray)社製〕中で2分間照射し、耐熱性の半永久の形状記憶を有するト レーを得た。通常の歯科診療室用ライト〔例えば、シブロン(Sybron)社 製の「リッター・スター・ライト(RITTER5TARLIGHT) )下で トレーをセットすることにより、片側2分間で光硬化できる。
実施例5 実施例1の方法を用い、以下の表■に示す成分を混合することにより、光硬化性 の熱可塑性特注トレーを調製した。
表■ ポリカプロラクトン「トーンP−767J 27.0ウレタンジアクリレ一トr cMD8805J 12.3CPQ O,5 EDMAB O,5 充填剤「イムシルA−25J 10.0得られた熱可塑性ブレンドを、半月形状 を有しかつ正中線で突出ハンドルを有する部分成形トレーを製造した。トレー( そのハンドルを除()が透明になるまで70℃の湯浴中に吊し、成形して「チポ ドント(TYPODONT) J模型〔コロンビア・プントフオーム(Colu mbia −dentoform)社製〕の完全弓の周囲に適合させた。トレー を僅かに冷却し、模型から取り出した。得られた特注トレーを硬化光線「ピンラ ックス(VISILUX) 2 Jで約2分間均一に照射し、剛性の光硬化トレ ーを得た。トレーを80℃のオーブン中に10分間放置した。該トレーはスラン ピング(slumping)することなしに形状を保持した。
トレー接着剤 [エクスプレス(EXPRESS) J (3M社製)をブラシ で光硬化特注トレーに塗布し、約5分間乾燥させた。単相印象材料「インプリン ト(IMPHINT) J (3M社製)を模型に注入し、次にトレーに注入し た。トレーを模型上に再び配置し、印象材料を約5分間硬化させた。模型からト レーを取り出す際、印象材料はトレーにしっかりと接着したままであった。
実施例6 実施例5の方法を用い、未照射の特注可能なトレーを調製し、トレーの寸法より 僅かに大きい再シール可能なポリエチレンノ(ラグ中浸漬した。該バッグを湯か ら取り出し、バッグおよびトレーを成形して「ティボドント(TYPODONT ) J模型の全弓に適合させた。冷却後、特注トレーはバッグから容易に取り出 せた。バッグは不潔および汚染を防止する有利な特注トレー閉鎖容器として機能 し、また、歯牙組織とトレーの間のスペーサーとしても機能する。該スペーサ− は仕上印象が形成された時に十分な量の印象材料用の隙間を与えることができる 。
実施例7 20部の粉砕された石英充填剤を、24.5部のウレタンアクリレ−トオU!マ ー rCMD−8805J 、0.5部のCPQおよび1.0部のEDMABを 含有する開放容器に撹拌しながら添加した。
混合物が均質となるまで80℃で撹拌した。54部のポリカプロラクトン「トー ンP−767Jを容器に加え、混合物が溶融するまで80℃で撹拌加熱した。
同様の方法を用い、充填剤を含有しない1つの対照組成物と種々のタイプおよび 量の充填剤を含有する8つの付加組成物を!1lllシた。
各組成物中のポリカプロラクトン(PCL)および重合性樹脂(樹脂)の量、各 組成物中の充填剤の種類および量、並びに照射しなかった(NiR)または常温 で照射(rRCo1d) した組成物の弾性率を以下の表■に示す。
!塵烈旦 36.7部のポリカプロラクトン「トーンP−7674,12部のウレタンジア クリレートオリゴマーrSR−9505J、2部のポリエステルへキサアクリレ ート「エバークリル830J、20部のチョツプドグラスファイバーr3075 J (PPG社製)、11゜7部の疎水性シリカrQUso WR55J (ノ ース・アメリカン・シ!J 力社製) 、0.9部ノE DMA Bオヨヒ0. 23部+71CPQを合することにより熱可塑性の特注トレーを調製した。成分 が均質となるまで100℃の加温容器中で撹拌した。得られたブレンドは、38 ℃で固体でありかつ剛性である注型可能な熱可塑性樹脂であり、かつ、60℃の 湯浴中で容易に軟化されて手で変形できるが優れた熱間取扱適性を有する有効な 半固体を形成した。
実施例9 実施例8の方法を用い、39,3部のポリカプロラクトン、14部のウレタンジ アクリレートオリゴマー、5部のポリエチレンヘキサクリレート、18.6部の チョツプドグラスファイバー、13.4部の疎水性シリカ、9.7部の沈降シリ カ、0.3部のEDMARおよび0.07部のCPQのブレンドから熱可塑性ト レーを調製した。
得られた組成物は僅かに白色であり、良好な取扱特性を有していた。
実施例を挙げて本発明を具体的に説明したが、本発明は明細書に示す特定の具体 例に限定するものではない。
温度(’C) Fig、 1 時間(秒) 時間(秒) 要約書 特注歯牙トレー(5a)は熱可塑性材料とチキソトロープ充填剤の均質ブレンド から構成される。ブレンドは38℃で少なくとも約109ダイン/cra”以上 の貯蔵弾性率を有する固体で、かつ、口腔組織が楽に耐え得る温度で1012ダ イン/cm2未満の貯蔵弾性率を有する手で変形可能な半固体である。充填剤の 種類および量は、75℃で10’ダイン/cm2超の貯蔵弾性率および60℃で 500ダイン/Cm 2超の平衡緩和応力を有するブレンドを得るのに十分であ る。
トレーは暖かい間に特注形状に注型することでき、高価な印象材料(7)を最小 容積で印象採得するのを容易にする。
補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 平成4年 8月24日 ”1庁ゞ” i l、特許出願の表示 : PCT/US911012702、発明の名称 :  高弾性の暖かい状態を有する熱可塑性特注歯牙トレー3、特許出願人 名称 ミネソタ・マイニング・アンド・マニファクチュアリング・住所 大阪府 大阪市中央区域見2丁目1番61号ツイン215、補正書の提出年月日 : 1 992年2月15日6、添付書類の目録 (1)補正書の翻訳文 1通 明細書 高弾性の暖かい状態を有する熱可塑性特注歯牙トレー関連出願の説明 本出願は1990年2月23日に出願された米国特許第07/484.106号 の1部継続出願である。
発明の分野 本発明は特注可能(customizable)な熱可塑性トレーを使用する歯 牙印象採得に関する。
発明の背景 歯牙の印象を採得したり、特注歯牙トレーを作成するため、高分子量ポリ(イプ シロン−カプロラクトン)(「ポリカプロラクトン」としても知られる)、種々 の熱可塑性アクリル酸樹脂および他の熱軟化性材料が用いられている。このよう なポリカプロラクトン成形組成物が記載されている文献として、例えば、米国特 許第4,835.203号、特開昭63−171554号および同63−270 759号、並びに高分子量カプロラクトンポリマー、トーン(TONEリポリマ −P−300およびP−700[ユニオン・カーバイド(Union Carb ide)社の1988年の製品文献〕が挙げられる。
市販の熱可塑性歯牙特注(CuStOll)トレーとしては、例えば、アンンン ーインターナショナル(Anson International)のオーラル 0ダイナミツクス・インコーポレーティド・ディビジョン(Oral Dyna mics Inc、 Division)製の「イージートレー(EASY T RAY) J、ショーツ(Shofu)社製の「ヒートフオーム(HEAT F OAM月、およびエルコデント(Erkodent)社製の「アクエロン(AQ UERON) Jが挙げられる。これらの3つの製品は薄(剛性のウェファ−( wafer)の形態で市販され、それらは温水(例えば、77℃)中に浸漬して ウェファ−を軟化させ、患者の口内に挿入し、手で患者の歯牙組織の形態に適合 させる。次に、成形ウェファ−を冷却しく例えば、冷水流を用いて)、口内から 取り出す。得られた特注印象トレーは弾性印象材料(例えば、ポリビニルシロキ サン)で充填でき、口内に再挿入して歯牙組織の印象を採得する。
米国特許第4.227.877号、同第4,361,528号、同第4、413 .979号および同第4.768.951号は熱可塑性印象トレーについて記載 している。米国特許第4.227.877号のトレーはアクリル酸樹脂で作成さ れ、加温するとガラス状の脆い状態から、「数オーダーの剛性変化」により特徴 ずけられる本状に変化する。
特開昭[1988] −47706号は繊維強化アクリル樹脂印象トレーについ て記載している。使用時に熱軟化することはないが、トレーは繊維および布を含 む多くの材料で補強される。
米国特許策4,240,415号および同第4.483.333号はポリカプロ ラクトン整形外科注型品におけるポリエチレンおよびある種の充填剤の使用につ いて記載している。特許権者は、コスト、重量、不透明化等の理由並びに充填剤 とポリカプロラクトンを混合するのに高価な装置を必要とするため、ヒユームド シリカ、雲母、クレー等の充填剤に使用に対して注意を払う。
米国特許第4.595.713号はイプシロン−カプロラクトンとラクチドのコ ポリマーから作成された医療用移植材料について記載している。移植材料は、所 望により、組織再生を促進するために骨形成充填剤またはチョツプド炭素繊維を 含有する。
発明の概要 前記市販の熱可塑性特注トレーは常温の時は比較的剛性であるが、使用温度に加 熱すると非常に柔軟となる。アクエロントレーは加温時にはイージートレイまた はヒトフオームトレーに比べて幾分か柔軟性に欠けるが、3つの特注トレーウェ ファ−は加熱時に「フロッピー(floppy)Jであるとして記載される。こ のようなウェファ−は、特に口内での処置時、冷却するまで所7の形状を維持す ることは非常に難しい。これらの困難は、ウェファ−を成形して患者の上顎歯列 弓または下顎弓に適合する際に悪化する。歯医者はウェファ−が、たれたり、た るんだりする傾向と絶えず争わねばならない。
これらの問題は、歯医者が熱可塑性特注トレー材料を用いるのを妨害する、ある いはそれらの使用を完全弓より少ない用途に制限する。
本発明のトレーは、前記の市販トレーに比べて実質的に改良された暖かい状態特 性を有する。該トレーは加熱しても実質的な剛性を維持するため、前記の市販タ イプの望ましくないフロッピー特性を回避する。
本発明の特注可能な歯牙トレーは熱可塑性材料(例えば、ポリカプロラクトン) とチキソトロープ充填剤(例えば、サブミクロンシリカ)の均質ブレンドからな り、口内で使用するための形状および寸法を有し、該ブレンドが38℃で少なく とも約100 MN/m2[109ダイン/am”]以上の貯蔵弾性率(G゛) を有する固体で、かつ、口腔組織が楽に耐え得る温度で100GN/m2[10 12ダイン/cra2]未満の貯蔵弾性率を有する手で変形可能な半固体であり 、充填剤の種類および量が75℃で100KN/m” [10’ダイン/Cm2 コ超の貯蔵弾性率および60℃で5GN/m2[500ダイン/am2]超の平 衡緩和応力(τ、)を有するブレンドを得るのに十分である。
本発明は、また、前記の均質ブレンドからなる軟化トレーで歯牙組織を包囲する 工程からなることを特徴とする歯牙組織の印象採得方法を提供する。
図面の簡単な説明 図1は3つの市販トレーおよび本発明の多くのトレーの貯蔵弾性率と温度の関係 を示すグラフである。
図2は3つの現在市販のトレーおよび本発明のトレーの緩和応力と時間の関係を 示すグラフである。
図3は3つの異なった温度での本発明のトレーの緩和応力と時間の関係を示すグ ラフである。
図4は本発明のトレーを示す斜視図である。
図5は図4の5−5線に沿った断面図である。
脛脱 本発明の特注トレーでは種々の熱可塑性材料を用いることができる。熱可塑性印 象材料の選択は、軟化された(暖かい)状態および固体(冷たい)状態での印象 材料の所望の形状に基づくべきである。
暖かい状態は、中程度の(手動)圧力下、体温(約38℃)と口腔組織が楽に耐 え得る最高温度の間のある温度で質量流動が感知できることにより特徴ずけられ る。この最高温度は一般に約75℃であるが、最高的65℃が好ましい。冷たい 状態は、トレー中で満足いく精密な歯牙印象が作成できるのに十分な強度および 剛性並びに中圧下、38℃未満の温度の最小見掛質量流動によって特徴ずけられ る。
暖かいおよび冷たい状態の特性により、トレーを中温に加熱して口内外において 手で成形しく特注)、まだ暖かい間に口腔硬組織および軟組織の形状に適合させ 、口内を冷却(通常は内部)して実質的に硬質の特注トレーを形成することがで きる。
代表的な熱可塑性材料としては、例えば、米国特許第3.382゜202号、同 第4,059,715号、同第4,182.829号、同第4.327.013 号、同第4.361.538号、同第4.552゜906号、同第4.569. 342号に記載のポリエステルおよびポリウレタン、米国特許第4,659,7 86号、同第4.740.245号、同第4,768,951号に記載のコポリ マー等が挙げられる。
熱可塑性材料は、好ましくは、イプシロン−カプロラクトンのホモポリマーまた はコポリマーである。ポリカプロラクトンは、所望により、改質または架橋性官 能基(例えば、ヒドロキシル、アクリレート、メタクリレート、エポキシ、イソ シアネートまたはビニル基)を有することができる。所望により、ポリカプロラ フタンのブレンドを用いることもできる。
好ましいポリカプロラクトンは式; [式中、R1は水素、あるいは、所望により、ヒドロキシルまたはアミン基等の 1つ以上の介在する基がない芳香族または直鎖または分岐脂肪族骨格、Wは1( R1が水素の時)およびその他の時は約1〜4の平均値、Mは水素または−NR ”−(R2は水素または介在する基がない芳香族または脂肪族を意味し、WとX の積は約35超である]で示される。
好ましい市販のポリカプロラクトンポリマーとしては、例えば、ユニオン・カー バイド(Union Carbide)社製のポリカプロラクトン「トーン(T ONE) P −700Jおよび「トーンP−767J (分子量40.000 )、「トーンP−300J (、分子量10.000)、インテロックス(In terox)社製のポリカプロラクトン「キャパ(CAP^)J r630J  (分子量30,000)、r650J (分子量50、 OOO)、r656J  (分子量56.000)が挙げられる。
チキソトロープ充填剤は、好ましくは、繊維状、板状または細分散粒状形態であ る。好適な充填剤としては、例えば、グラスファイバー、クレー、雲母、アルミ ナ、サブミクロンシリカ(例えば、ヒユームトンリカ、沈降シリカまたはコロイ ドシリカ)および微細炭酸カルシウムが挙げられる。充填剤は処理しなくてもよ く、適当なカップリング剤(例えば、ンラン)で処理してもよい。
繊維錠または板状充填剤では、充填剤は、好ましくは、約3:1以上、さらに好 ましくは約5=1以上、最も好ましくは約10=1以上のアスペクト比を有する 。粒状充填剤では、粒子は、好ましくは、約100ミクロン未満、さらに好まし くは約10ミクロン未満、最も好ましくは約1ミクロン未満の平均粒径を有する 。
それからトレーが形成できるブレンドは、所望により、トレーの物性を修飾また は改善できるアジュバントを含有できる。好適なアジュバントとしては、溶媒、 希釈剤、可塑剤、色素、染料、指示薬、抑制剤、安定剤、紫外線吸収剤、薬剤( 例えば、浸出性フルオリド)、殺生剤等が挙げられる。
ブレンドは、好ましくは、遊離ラジカル重合性樹脂および開始剤を含有する。遊 離ラジカル樹脂は、付加重合を受けることできる少なくとも1つ以上のエチレン 性不飽和モノマー、オリゴマーまたはポリマーを含有する。好適なモノマーとし ては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、イソ プロピルメタクリレート、n−へキシルアクリレート、スチリルアクリレート、 アリルアクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールトリアクリレ ート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー ト、トリエチレングリコールジメタクリレー)、1.3−プロパンジオールジア クリレート、1,3−プロパンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロ パントリアクリレート、1,2.3−ブタントリオールトリメタクリレート、1 .4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリトリトールトリアク リレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールテ トラメタクリレート、ソルビトールへキサアクリレート、ビス[1−(2−アク リルオキシ)] −]p−エトキシフェニルジメチルメタンビス[1−(3−ア クリルオキシ−2−ヒドロキシ)]−]p−プロポキシフェニルジメチルメタン トリスーヒドロキシエチルイソシアネートトリアクリレート、ベーターメタクリ ルアミノエチルメタクリレート等の二官能価または多官能価アクリレートまたは メタクリレートあるいはそれらの混合物が挙げられる。他の好適なモノマーとし ては、例えば、メチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリルアミ ド、1.6−へキサメチレンビス−アクリルアミド、ジエチレントリアミントリ ス−アクリルアミド等の不飽和アミドが挙げられる。好適なオリゴマーまたはポ リマー樹脂としては、例えば、分子量200〜500のポリアルキレングリコー ル、米国特許第4,642,126号に記載のアクリル化またはメタクリル化オ リゴマー、サルトマー社製の「サルトマー (SkR丁OMEI?) J 5R −349,9503,9504,9504、ラドキュア・スペシャリティーズ( Radcure 5pecialities)社製の「エバークリル(EBER CRYL)J CMD 8803.8804および8805、ヘンケル社製の「 フォトマー(PHOTOMER) J 4127.4072.6060.611 0および6160、並びにラドキュアー・スペシャリティーズ社製の「エバーク リル」830等のアクリル化ポリエステルオリゴマー等が挙げられる。所望によ り、遊離ラジカル重合性上ツマ−、オリゴマーまたはポリマーも使用できる。
遊離ラジカル重合性樹脂は、所望により、過酸化物とアミンの組合せ等の通常の 化学開始剤系を用いて硬化できる。しかし、化学開始剤系は、典型的に、使用前 に少なくとも部分的な成分分離が必要である。樹脂は、好ましくは、所望により 適当な光増感剤や促進剤と合した光開始剤を用いて硬化される。光開始剤は20 0〜800r+mの波長での付加重合に対して遊離ラジカルを発生することがで きなければならない。好適な光開始剤としては、例えば、アルファー−ジケトン 、アルファージケトンまたはケトアルデヒドのモノケタール、アシロインまたは その対応するエーテル、発色団置換ハロメチル−S−トリアジン、発色団置換ハ ロメチル−オキサジアゾール、アリールヨードニウム塩、並びに他の市販の紫外 線(UV)光開始剤および可視光線光開始剤が挙げられる。好ましい光開始剤系 としては、例えば、米国特許第3,427,161号、同第3.756.827 号、同第3.759.807号、同第4.071.424号、同第4、828. 583号、英国特許明細書1,304,112号、欧州特許公報150.952 号およびケミカル・アブストラクト(Chew、 Abs、)95 : 225 704Uに記載の系等、適当ナトーナ化合物マたは促進剤と合した七ノーまたは ジケトン光開始剤が挙げられる。
ブレンドは実質的に均質を維持するべきである(すなわち、巨視的相分離または 充填剤沈降が生じるべきでない)。組成物は、好ましくは、暖かいおよび冷たい 状態のサイクルを繰り返しても所望の物性を維持すべきである。したがって、成 分の選択は均質性および熱可逆性を保つ要求によって左右される。
ブレンド中の成分の種類および量は、ブレンドのある所望の物性に基ずいて経験 的に選択される。ブレンドは38℃で固体であり、その温度で少なくとも約10 0MN/m2[10’ダイン/cm”1以上の貯蔵弾性率を有するべきである。
45℃(体温より僅かに上の温度、ブレンドが好ましくは固体を維持する温度) で、ブレンドは、好ましくは約200MN/m2[2X10’ダイン/cva2 コ超、さらに好ましくは約300MN/m2[3X 10’ダイン/Cm2]超 の貯蔵弾性率を有する。貯蔵弾性率測定は、有利には、最大歪1.4%および歪 速度10ラジアン/秒で操作された動的レオメトリーアナライザー〔レオメトリ ックス(RheoIaetrics)社製〕を用いて行われる。
体温以上の口腔組織が楽に耐え得る高温まで加熱すると、ブレンドは手で成形で きる半固体を形成すべきである。これは、ブレンドの薄い(例えば、厚さ3++ +m)シートはその自重下では流動しないが、手の圧力で曲げたり伸ばしたりで きるべきである。この高温に加熱すると、ブレンドは約100KN/m” [1 0’ダイン/c+z”] 〜約IGN/li” [10IOダイン/co+2] の貯蔵弾性率を有するべきである。
好ましくは、45〜75℃の温度域で、貯蔵弾性率が約100KN/m2[10 ’ダイン/ClI2コ超、約100GN/m” [10”ダイン/c+*”]未 満である。さらに好ましくは、50〜70’Cの温度域で、貯蔵弾性率が約30 0KN/i2[3X 10’ダイン/c+a2J超、約100N/m” [10 ”ダイン/cva”1未満である。最も好ましくは、50〜65℃の温度域で、 貯蔵弾性率が約500 KN/m2[5X 106ダイン/cm2コ超、約10 GN/m2[10”ダイン7cm2コ未満である。これらの3つの制限域は図1 に示す枠に対応する。
60℃(ブレンドが口腔内で楽にかつ効果的に使用できる)では、ブレンドは約 60 N/m2[5×10ダイン/cm2]超の平衡緩和応力(τ、)を有する べきである。好ましくは60℃での平衡緩和応力は約100N/ra” [10 3ダイン/ctm”]超、さらに好ましくは約30ON/m2[3X103ダイ ン/am”]超、最も好ましくは約IKN/+2[10’ダイン/cm2]超で ある。600秒(10分)ノ時間制限または50 N/m2[500ダイン/c a+2]未満の緩和応力(動的レオメトリーアナライザーの最小検出限界)は、 平衡緩和応力を測定するための有利なカットオフ期間である。緩和応力測定は、 半径12.5mmの円形板を用い、50%のステップ歪で動的レオメトリーアナ ライザーを操作することにより行う。
レオロジー的見地から、本発明のトレーに用いるブレンドは粘弾性固体として機 能し、一方、前記の市販トレーはよりニュートン液体のごと(挙動する。
トレー中の熱可塑性材料および充填剤の好ましい量は以下の通り熱可塑性樹脂材 料 〜90 40〜80充填剤 0〜70 20〜60 成分は手で、または機械的に混合することによりブレンドできる。
成分は、好ましくは、熱可塑性樹脂材料が溶融するように十分加熱するが、所望 により、低温で混合することもできる。機械的撹拌機、押出機、ゴム用ロール機 等を備えた反応がまを含む、いずれの好適な混合装置を用いることもできる。
トレーは、被覆ナイフまたはロールを用い、押出成形、射出成形およびウェブ仕 上等の方法を用いて成形できる。トレーは平らなまたはカーブしたウェファ−1 通常の成形トレー形状、予備成形シート、ローブ、ボタン、織ウェブ、不織ウェ ブ等の種々の形態で歯医者に販売できる。トレーは非包装で、パッケージ中で大 まかに包装されて、あるいは柔軟な外部プラスチックスキンで包装されて販売で きる。トレーは単一層、複層または多層(例えば、コアーシェル様式で配置され た共平面層または層)に押出あるいは注型でき、各層は選択された溶融温度、粘 度、弾性率、剛性または他の所望の物性を有する。
本発明トレーの好ましい形態を図4および図5に示す。弓状のトレー5aは本発 明のブレンドから作成された外部の熱可塑性シェル1aを有する。トレーの内部 はスクリム3aでライニングされ、該スクリムは材料1aと硬化性印象材料7の 間の接着を促進する。トレー5aを加温し、成形して模型化される歯牙にきっち りと適合させることにより、印象材料7(典型的には、高価な物質)の必要量を 最小限にすることができる。必要量は、典型的には、図5に示すより少なく(ト レーは非特注状態で示しており、印象材料で一杯である)、通常の必要量はトレ ー5aの壁を被覆するのに十分な量である。
種々のエネルギー源を用いて、トレーを冷たい状態から暖かい状態に変えること ができる。冷たいまたは暖かい状態でもトレーを溶解または膨潤させない適当な 不活性液体(例えば、水またはフルオロケミカル流体)を収容する加熱洛中にト レーを浸漬する。ホットエアガン、ホットプレート、通常のオーブン、赤外線ヒ ーター、電子オーブン等の熱源を用いてトレーを軟化することもできる。
トレーを暖かい状態から冷たい状態に変えるためには熱エネルギーのロスが必要 であり、種々の冷却技術を用いて行うことができる。
トレーをプラスチックパウチまたは他の容器に入れ、次に加熱(例えば、電気的 に)するあるいは前述の1つ以上の加熱方法を実施する。溶融性の熱可塑性印象 材料では、融点で典型的に生じる透明性の増大は十分な加熱の有利な兆候である 。暖められたトレーを患者の口内に急いで挿入し、(熱軟化性の熱可塑性シェル を用いる場合、成形して患者の歯牙に適合させ)、印象材料が再凝固するまで冷 却する。冷却は、周囲条件下、空気のみの存在中で行える。冷却は、強制空気、 冷水、氷、あるいは冷却「コールドパック」等の冷却用放熱器あるいは低沸点の 不活性液体を収容する「柔軟なパウチ」を用いて行うことができる。歯科用途で 特に臭味あるものは、予め成形されてトレーの輪郭に合わせた柔軟なパウチ内の 冷却コールドパ、;りである。例えば、冷却クーラントを収容する柔軟なパウチ は、完全弓またはクアドラントの形態で製造され、暖がいトレーと接触して口内 に配置される。
単純化された歯牙印象システムはトレーから調製できる。従来の印象システムは 、かなり硬質の接着剤被覆プラスチックまたは金属弓状標準トレー中に含有され るアルギネート、ヒドロコロイド、ポリビニルシロキサン、ポリエーテル、ポリ スルフィド等の1つ以上の低粘度の流動性弾性材料を用いる。弾性材料は、しば しば、模型化される歯牙組織と標準トレーの両方に塗布される。次に、弾性材料 とそれを包囲する標準トレーを歯牙組織に対して押し、弾性材料が硬化するまで 適所で放置する。この従来の方法は、多くの材料および工程、材料のむだ並びに かなり長いセット時間を要する。
本発明によれば、単一層または複層の熱可塑性樹脂トレーを用いて印象を行うこ とができる。好ましい具体例において、平らなシートまたは予備成形されたトレ ーを2つの同時押出された熱可塑性樹脂 脂層から作成できる。各層の物性は、 通常の硬質トレーと弾性材料の各特性に相当する。「トレー」層は、好ましくは 、本発明のトレーである。適当な高温では、トレ一層は適合できる非接着性の非 フロッピー性シェル(それにより、手で暖かいトレ一層を特注トレー形状に成形 できる)となり、「弾性」層は良好な流動性および低粘度を示す(それにより、 暖かい弾性層を歯牙組織の周囲まで流動させて精密な模型を提供する)。暖かい 複層構造は容易な配列、精密な印象および効率的な材料の使用を提供する。急速 に冷却を行うことができ、通常の印象を硬化させるのに必要な時間より短い。冷 却しながら、冷却中あるいは口内からの取り出しまたはその後の取り扱い中に印 象が変形するのを防止する十分な剛性を示す。
所望により、通常の弾性印象材料(例えば、シリコーンエラストマー)で本発明 のトレーを充填することもできる。エラストマーで充填する前(所望により、そ の後)、口内のトレーを成形することにより、トレーの容量および弾性材料の必 要量を最小にすることができる。
以下の実施例は本発明を理解するためのものであり、これらに限定するものでは ない。特に断らない限り、「部」および「%」は重量部および重量%である。
実施例1 22.5部のポリカプロラクトン「トーンP−767j (分子量40.000 ) 、7.5部のウレタンジアクリレートオリゴマー「5R−9505J、1. 2部のポリエステルへキサアクリレート「エバークリル830J、45部の炭酸 カルシウム「ビクロン(VICRON)」 〔ピッツアー(Pfizer)社製 〕、10部の処理沈降シリカ「シバ−ナツト(SIPERNAT) D−11J  [ノース・アメリカン・シリカ(North American 5ilic a)社製〕、5部の未処理沈降シリカ「ウルトラシル(ULTRASIL)vN 3SP」(ノース・アメリカン・シリカ社製)、領75部の樟脳キノン(CPQ )および0.75部のp−ジメチルアミノベンゾエート(EDMAB)を合する ことにより熱可塑性特注トレーを調製した。成分を100℃の加温容器中で均質 になるまで撹拌した。得られたブレンドは、38℃で固体でありかつ剛性である 注型可能な熱可塑性樹脂であり、かつ、60℃の湯浴中で容易に軟化されて手で 変形できるが優れた熱間取扱適性を有する有効な半固体を形成した。
実施例2 実施例1の方法を用い、シリカ「シバ−ナツトD−11Jの代わりに疎水性シリ カrQUso WR55J ((ノース・アメリカン・シリカ社製)を用いて、 表Iに示す量の成分を含有する33個のトレー組成物を調製した。
実施例1のトレー、並びに実施例2の試験No、l〜4.6〜8、に所望の形状 を形成しにくい。残りの曲線で示すトレーは暖かい状10および26のトレーを 評価して貯蔵弾性率をめた。トレー材料「イージートレー」、「ヒートフオーム 」および「アクエロン」のサンプルを同様にして評価した。図1は各トレーの貯 蔵弾性率および温度(30〜80℃)の関係を示す。
曲線ASBおよびCは、それぞれ、トレー材料「イージートレー」、「ヒートフ オーム」および「アクエロン」についての結果を示す。
これらのトレーが一旦溶融し始めると(約60℃で)、温度が75℃に達する前 に貯蔵弾性率は急速に低下し、100KN/m” [106ダイン/cm2]未 満となる。暖かい状態、特に口腔内で処置する間、これらのトレーは所望の形状 を維持しにくいことに注目すべきである。
曲線Fは実施例1のトレーの結果を示し、曲線り、E、G−Mは実施例2の試験 No、6.8.1012.7.4.3.1および26のトレーの結果を示す。5 7℃以上で軟化された試験No、6の(曲線D)のトレー材料は非常に剛性であ り、特に口腔内で処置する間態で非常に優れた特性を有していた。曲線E−4で 示すトレーは冷却中に所望の形状を特に維持しやすい。
実施例3 実施例1のトレーを評価して60℃での平衡緩和応力をめた。
トレー材料「イージートレー」、「ヒートフオーム」および「アクエロン」のサ ンプルを同様にして評価した。図2は各トレーについて10分以上の時間での緩 和応力と時間の関係を示す。曲線N、0およびPは、それぞれ、トレー材料「イ ージートレー」、「ヒートフオーム」および「アクエロン」の結果を示す。これ らのトレーに一旦初期ステップ応力を加えると、緩和応力はどんどん低下し、1 0分未満で30ON/+” [3X10’ダイン/cm2コとなることに注目す べきである。一方、実施例1(曲線Q)のトレーは約IKN/12[10’ダイ ン/am”]超の緩和応力に漸近的に近ず(。実施例1のトレーは粘弾性固体の レオロジー挙動特性を示した。
表1の試験No、1および26のトレーについて同様の測定を行った。60,7 0および80℃の温度で、各トレーについて緩和応ブ値および測定を停止するま での時間〔あるいは緩和応力が動的レオメトリーアナライザーの検出限界である 5 0 N/+” [500ダイン/cm2]未満まで低下するまでの時間〕を 表Hに示す。
圭旦 トレー 温度(’C) 緩和応力(τ) 時間(秒)N/m2[ダイン/cff !2コ 「イージートレーJ 60 <50[<500コ 103「イージートレーJ  70 <50[<500] 17g「イージートレーJ 80 <50[<50 0コ 141「ヒート7t−ムJ 60 <50[<500コ 253「と−ト フt−ムJ 70 <50[<5001 254[ヒートフオームJ 80 < 50[<500] 55「アクエロンJ 60 20g、1[2,081] > 600r7りxaンJ 70 260.6[2,606コ >600「アクエロ ンJ 80 239.7[2,397コ 〉600力 実施例1 60 160 6.0[r6,0601 >600t 実施例1 70 979.0[9,79 0コ > 600ン 実施例1 80 937.4’[9,374コ > 60 0tiL験No、 1、表1 60 414.8 [4,148] > 600 試験No、 LSI 70 170.7[1,707] > 600試験No1 表I 80 329.0[3,290] >600試験No、 26、表1 6 0 1761.、O[I7,610コ > 600試験No、 26、表I 7 0 555.6[5,556コ 〉6oO試験No、 26、表I 80 5g 5.4[5,854コ > 600前記データは本発明の多くのトレーの実質的 な平衡緩和応力を示す。
図3は実施例1のトレーの60℃(曲線R)、70℃(曲線S)および80℃( 曲線T)での緩和応力と時間の関係を示す。これらの曲線により示されるように 、トレーの所望のレオロジー特性は高温で維持された。
実施例4 実施例1のブレンドを軟化するまでホットプレート上で加熱し、厚さ2.5a+ +aのポリエステルフィルム上に注型し、それを不織材料「ソンタナ(SONT AN^)8000J (デュポン社製)のウェブにプレスした。「クツキーカッ ターコスタイルの切断器具を用いて暖がいシートを略U状に切断した。それぞれ を暖かい間に2つのシリコーン半型の間でスクィージイング(squeeze)  L/、弓状の不織スクリムをライニングした特注可能なトレーを形成した。該 トレーを加熱し、暖かい間に成形して患者の歯牙に適合させた。「スター・キュ ア(STAR−CURE) J硬化チャンバー〔スター−工、yクスレイ(St arX−ray)社製〕中で2分間照射し、耐熱性の半永久の形状記憶を有する トレーを得た。通常の歯科診療室用ライト〔例えば、シブロン(Sybron) 社製の「リッター・スター・ライト(RITTER5TARLIGHT) )下 でトレーをセットすることにより、片側2分間で光硬化できる。
実施例5 実施例1の方法を用い、以下の表■に示す成分を混合することにより、光硬化性 の熱可塑性特注トレーを調製した。
ポリカプロラクトン「トーンP−767J 27.0ウレタンジアクリレ一トr cMD8805J 12.3充填剤「イムシルA−25J 10.0得られた熱 可塑性ブレンドを、半月形状を有しかつ正中線で突出ハンドルを有する部分成形 トレーを製造した。トレー(そのハンドルを除()が透明になるまで70℃の湯 浴中に吊し、成形して「チポドント(TYPODONT) J模型〔コロンビア ・プントフオーム(Colu■bia−dentoform)社製〕の完全弓の 周囲に適合させた。トレーを僅かに冷却し、模型から取り出した。得られた特注 トレーを硬化光線「ビシラックス(VISILUX) 2 Jで約2分間均一に 照射し、剛性の光硬化トレーを得た。トレーを80℃のオーブン中に10分間放 置した。該トレーはスラツピング(slumping)することなしに形状を保 持した。
トレー接着剤「エクスプレ7、 (EXPRESS) J (3M社製)をブラ シで光硬化特注トレーに塗布し、約5分間乾燥させた。単相印象材料「インプリ ント(IMPRINT) J (3M社製)を模型に注入し、次にトレーに注入 した。トレーを模型上に再び配置し、印象材料を約5分間硬化させた。模型から トレーを取り出す際、印象材料はトレーにしっかりと接着したままであった。
実施例6 実施例5の方法を用い、未照射の特注可能なトレーを調製し、トレーの寸法より 僅かに大きい再シール可能なポリエチレンバッグ中に置いた。トレーの余りが透 明となるまで70℃の渦中にバッグを浸漬した。該バッグを湯から取り出し、バ ッグおよびトレーを成形して[ティポドント(TYPODONT) J模型の余 りに適合させた。冷却後、特注トレーはバッグから容易に取り出せた。バッグは 不潔および汚染を防止する有利な特注トレー閉鎖容器として機能し、また、歯牙 組織とトレーの間のスペーサーとしても機能する。該スペーサーは仕上印象が形 成された時に十分な量の印象材料用の隙間を与えることができる。
実施例7 20部の粉砕された石英充填剤を、24.5部のウレタンアクリレートオリゴマ ーrcMD−8805J 、0.5部のCPQおよび1.0部のEDMARを含 有する開放容器に撹拌しながら添加した。
混合物が均質となるまで80℃で撹拌した。54部のポリカプロラクトン「トー ンP−767Jを容器に加え、混合物が溶融するまで80℃で撹拌加熱した。
同様の方法を用い、充填剤を含有しない1つの対照組成物と種々のタイプおよび 量の充填剤を含有する8つの付加組成物を調製した。
各組成物中のポリカプロラクトン(P CL)および重合性樹脂(樹脂)の量、 各組成物中の充填剤の種層および量、並びに照射しなかった(NIR)または常 温で照射(IRCo1d) した組成物の弾性率を以下の表■に示す。
実施例8 36.7部のポリカプロラクトン「トーンP−767J、12部のウレタンジア クリレートオリゴマーrsR−9505J 、2部のポリエステルへキサアクリ レート「エバークリル830J、20部のチョツプドグラスファイバーr307 5J (PPG社製)、11゜7部の疎水性シリカrQUso WR55J ( ノース・アメリカン・シリカ社製)、0.9部のEDMABおよび0.23部の CPQを合することにより熱可塑性の特注トレーを調製した。成分が均質となる まで100℃の加温容器中で撹拌した。得られたブレンドは、38℃で固体であ りかつ剛性である注型可能な熱可塑性樹脂であり、かつ、60℃の湯浴中で容易 に軟化されて手で変形できるが優れた熱間取扱適性を有する有効な半固体を形成 した。
実施例9 実施例8の方法を用い、39.3部のポリカプロラクトン、14部のウレタンジ アクリレートオリゴマー、5部のポリエチレンヘキサクリレート、18.6部の チョツプドグラスファイバー、13.4部の疎水性シリカ、9.7部の沈降シリ カ、0.3部のEDMARおよび0.07部のCPQのブレンドから熱可塑性ト レーを調製した。
得られた組成物は僅かに白色であり、良好な取扱特性を有していた。
実施例を挙げて本発明を具体的に説明したが、本発明は明細書に示す特定の具体 例に限定するものではない。
請求の範囲 1、熱可塑性材料とチキソトロープ充填剤の均質ブレンドからなり、口内で使用 するための形状および寸法を有し、該ブレンドが38℃で少な(とも約100M N、/+2−.[10’ダイン/cm2]以上の貯蔵弾性率を有する固体で、か つ、口腔組織が楽に耐え得る温度、例えば、体温と約75℃の間のある温度で1 00GN/■2[IQ12ダイン/co+”]未満の貯蔵弾性率を有する手で変 形可能な半固体であり、充填剤の種類および量が75℃で100KN/m” [ 10@ダイン/Cl12コ超の貯蔵弾性率および60℃で50 N/m” [5 00ダイン/cm”l超の平衡緩和応力を有するブレンドを得るのに十分である ことを特徴とする特注歯牙トレー。
2.45〜75℃の温度域で、ブレンドの貯蔵弾性率が100KN/m”[10 ’ダイン/cm21超、100GN/鳳![IQ12ダイン/c+a”]未満で ある請求項1記載のトレー。
3.50〜70℃の温度域で、ブレンドの貯蔵弾性率が300KN/+” [3 X 10’ダイン/CI2コ超、l0GN/■2[IQ11ダイン/cm”]未 満である請求項1記載のトレー。
4.50〜65℃の温度域で、ブレンドの貯蔵弾性率が500KN/m”[5X 10’ダイ://CI”]超、l0GN/+z” [10”ダイン/Cm”]未 満である請求項1記載のトレー。
5、ブレンドが60℃で100N/+” [10”ダイン/Cm2]超の平衡緩 和応力を有する請求41記載のトレー。
6、ブレンドが60℃で30ON/+e” [3xlO”ダイン/Cm2]超の 平衡緩和応力を有する請求項1記載のトレー。
7、ブレンドが60℃でIKN/m” [10’ダイン/c+++”コ超の平衡 緩和応力を有する請求項1記載のトレー。
8、充填剤が繊維状、板状または細分散粒状材料である請求項1記載のトレー。
9、充填剤がグラスファイバー、クレー、雲母、アルミナ、シリカおよび炭酸カ ルシウムよりなる群から選択される請求項1記載のトレー。
10、熱可塑性材料がポリエステル、ポリウレタンまたはポリカプロラクトンで あるある請求項1記載のトレー。
11、材料が式: c式中、R1は水素あるいは芳香族または直鎖または分岐脂肪族骨格、Wは1( R1が水素の時)およびその他の時に1〜4の平均値、Mは酸素または−NR1 −(R”は水素あるいは介在する基がない芳香族または脂肪族基)を意味し、W とXの積は35超であるコで示されるポリカプロラクトンである請求項10記載 のトレー。
12、ブレンドが少なくとも1層以上の多層熱可塑樹脂成形材料を有する請求項 1記載のトレー。
13、歯牙組織の印象を採得するための請求項1記載の軟化トレーの使用。
温度(’C) 乙 2υ0 ダ6乙 乙乙乙 時間(秒) 時間(秒) 国際調査報告 国際調査報告

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.熱可塑性材料とチキソトロープ充填剤の均質ブレンドからなり、口内で使用 するための形状および寸法を有し、該ブレンドが38℃で少なくとも約109ダ イン/cm2以上の貯蔵弾性率を有する固体で、かつ、口腔組織が楽に耐え得る 温度で1012ダイン/cm2未満の貯蔵弾性率を有する手で変形可能な半固体 であり、充填剤の種類および量が75℃で106ダイン/cm2超の貯蔵弾性率 および60℃で500ダイン/cm2超の平衡緩和応力を有するブレンドを得る のに十分であることを特徴とする特注歯牙トレー。
  2. 2.45〜75℃の温度域で、ブレンドの貯蔵弾性率が106ダイン/cm2超 、1012ダイン/cm2未満である請求項1記載のトレー。
  3. 3.50〜70℃の温度域で、ブレンドの貯蔵弾性率が3×106ダイン/cm 2超、1011ダイン/cm2未満である請求項1記載のトレー。
  4. 4.50〜65℃の温度域で、ブレンドの貯蔵弾性率が5×106ダイン/cm 2超、1011ダイン/cm2未満である請求項1記載のトレー。
  5. 5.ブレンドが60℃で103ダイン/cm2超の平衡緩和応力を有する請求項 1記載のトレー。
  6. 6.ブレンドが60℃で3×103ダイン/cm2超の平衡緩和応力を有する請 求項1記載のトレー。
  7. 7.ブレンドが60℃で104ダイン/cm2超の平衡緩和応力を有する請求項 1記載のトレー。
  8. 8.充填剤が繊維状、板状または細分散粒状材料である請求項1記載のトレー。
  9. 9.充填剤がグラスファイバー、クレー、雲母、アルミナ、シリカおよび炭酸カ ルシウムよりなる群から選択される請求項1記載のトレー。
  10. 10.熱可塑性材料がポリエステル、ポリウレタンまたはポリカプロラクトンで あるある請求項1記載のトレー。
  11. 11.材料が式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R1は水素あるいは芳香族または直鎖または分岐脂肪族骨格、wは1( R1が水素の時)およびその他の時に1〜4の平均値、Mは酸素または−NR2 −(R2は水素あるいは介在する基がない芳香族または脂肪族基)を意味し、w とxの積は35超である]で示されるポリカプロラクトンである請求項10記載 のトレー。
  12. 12.ブレンドが少なくとも1層以上の多層熱可塑樹脂成形材料を有する請求項 1記載のトレー。
  13. 13.歯牙組織の印象を採得するための請求項1記載の軟化トレーの使用。
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